JP2007212801A - フラットパネルディスプレイおよびそれを備えたディスプレイパネル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フラットパネルディスプレイの耐衝撃性能の向上を目的とする。
【解決手段】透明基板とその背面に固着した積層体とからなる前面板、および前面板に貼り付いた背面板を備えるフラットパネルディスプレイにおいて、前面板における透明基板に引張応力を残留させ且つ積層体に圧縮応力を残留させる。
【選択図】図4
【解決手段】透明基板とその背面に固着した積層体とからなる前面板、および前面板に貼り付いた背面板を備えるフラットパネルディスプレイにおいて、前面板における透明基板に引張応力を残留させ且つ積層体に圧縮応力を残留させる。
【選択図】図4
Description
本発明は、プラズマディスプレイパネルおよび液晶ディスプレイに代表されるフラットパネルディスプレイ、フラットパネルディスプレイを備えたディスプレイパネル装置、およびプラズマディスプレイパネルの製造に用いる前面板に関する。
プラズマディスプレイパネルは、一対のガラス基板とこれらガラス基板に挟まれた膜状の要素とから構成されるフラットパネルディスプレイであり、薄型テレビジョン受像機をはじめとする各種のディスプレイ装置に用いられている。
一般に、プラズマディスプレイパネルを備えたディスプレイ装置は、画面全体を覆う大きさをもつ板状フィルタを備えている。この板状フィルタは、支持体である強化ガラスとその表面に付着した機能フィルムとからなり、プラズマディスプレイパネルの前方に配置される。機能フィルムは、表示色の光学的調整、外光の反射防止、電磁波の遮断、および近赤外線の遮蔽といった表示動作に係わる様々な役割を担う。
板状フィルタによって、プラズマディスプレイパネルは機械的に保護される。すなわち、板状フィルタはプラズマディスプレイパネルの破損を防ぐ防護ガラスとして機能する。しかし、板状フィルタには、それ自体の重量が大きいという問題がある。例えば、画面サイズが対角42インチのディスプレイ装置において、板状フィルタの重量は4kgを超える。また、板状フィルタとプラズマディスプレイパネルとの間に空隙が在るので、外光の反射による二重写りが起こり、それによって表示品位が低下するという問題もある。
これらの問題は、板状フィルタの組み付けに代えて、樹脂フィルムを支持体とするフィルム状のフィルタをプラズマディスプレイパネルの前面に直接に貼り付けることによって解消される。フィルム状のフィルタの層構造や材質については多くの提案がある。例えば、特開2001−343898号公報には、電磁波放射ノイズを低減する透明導電フィルムとその前側に接着された反射防止フィルムとからなるフィルタが開示されている。
特開2001−343898号公報
防護ガラスが配置されないディスプレイ装置においては、人や物がある程度の強さでぶつかっても画面が壊れないようにするため、フラットパネルディスプレイ自体に耐衝撃性能が求められる。
本発明はフラットパネルディスプレイの耐衝撃性能の向上を目的としている。他の目的は、軽量で表示品位が高くかつ前方からの衝撃に強いディスプレイ装置を提供することである。
上記目的を達成するフラットパネルディスプレイは、透明基板とその背面に固着した積層体とからなる前面板、および前記前面板に貼り付いた背面板を備えており、前記前面板における前記透明基板は引張応力をもち且つ前記積層体は圧縮応力をもつ。
本発明においては前面板に特定の応力分布を形成することによって耐衝撃性能を高める。フラットパネルディスプレイの前面に衝撃を加える実験において、衝撃によって生じるクラックの起点が前面ではなく背面であることが確認された。すなわち、透明基板の前面に所定以上の衝撃が加わると、まず透明基板の背面に固着した積層体でクラックが生じる。そして、多くの場合、クラックは積層体で止まらずに透明基板にまで進行する。これを踏まえ、本発明においては積層体に圧縮応力をもたせる。この圧縮応力は、透明基板および積層体を背面側へ押す衝撃力、すなわち積層体を引き伸ばそうとする力に対抗し、積層体でのクラックの発生を抑制する。また、本発明においては透明基板に引張応力をもたせる。この引張応力は、透明基板の前面側を押し縮めようとする衝撃力に対抗し、積層体に加わる衝撃を弱める。
本発明の対象として好適なフラットパネルディスプレイはプラズマディスプレイパネルである。まず、プラズマディスプレイパネルの基本的構成を説明する。
図1はプラズマディスプレイパネルの全体構成を示す正面図、図2は図1のz−z矢視断面図である。プラズマディスプレイパネルは前面板10、背面板20、および図示しない放電ガスによって構成され、縦横に並ぶセル(発光素子)からなる画面50を有する。例えば、画面サイズが対角42インチである場合、プラズマディスプレイパネルはおよそ994mm×585mmの大きさをもつ。前面板10および背面板20はともに画面50よりも大きい厚さ3mm程度のガラス基板に電極を含む複数の層が固着した部材である。前面板10および背面板20は重ね合わせるように対向配置され、互いに重なり合う領域の周辺部に配置された平面視枠状の封着材35によって接合されている。前面板10は背面板20に対して図1の左右に5mm程度張り出し、背面板20は前面板10に対して図1の上下に5mm程度張り出す。このように張り出した前面板10および背面板20のそれぞれの端部には、駆動回路基板との導電接続のためのフレキシブル配線板が接合される。前面板10と背面板20と封着材35とで密封された内部空間(放電ガス空間)30は、ネオンとキセノンとを混合した放電ガスで満たされる。放電ガス空間30の厚さは100μm〜200μmの範囲内の値である。
図3はプラズマディスプレイパネルのセル構造の一例を示す分解斜視図である。図3では内部構造を解り易くするために前面板10と背面板20とを分離させて描いてある。
前面板10は、ガラス基板11、第1の行電極X、第2の行電極Y、誘電体層17、および保護膜18を備える。背面板20は、ガラス基板21、列電極A、誘電体層24、複数の隔壁29、赤(R)の蛍光体24、緑(G)の蛍光体25、および青(B)の蛍光体26を備える。
行電極Xおよび行電極Yのそれぞれは、パターニングされた透明導電膜13および金属膜14からなる。誘電体層17および保護膜18からなる絶縁体層16は、画面の全体にわたって拡がり、行電極X,Yを被覆する。これら透明導電膜13、金属膜14、誘電体層17、および保護膜18が、ガラス基板11に固着する積層体12を構成する。
なお、本発明の実施において行電極の配列は広く知られる2つの形態のどちらでもよい。1つは、図3のように全ての行電極間隙を等しくするものである。他の1つは、隣接する隣接するセル間の電極間隙を各セルにおける電極間隙(面放電ギャップ)よりも広くするものである。
以上のように構成されるプラズマディスプレイパネルにおいて、本発明に直接的に係わる構成要素は前面板10である。前面板10は以下の特徴を備える。
図4は本発明に係る前面板の特徴を表す模式図である。図4および以下に説明する図においては、理解を容易にするため、図1〜3に示された要素に対応する要素には図1〜3と共通の符合を付してある。
図4において、前面板10は、ガラス基板11とその背面に固着した誘電体層17とから構成される。実際には、上述のとおり、ガラス基板11の背面には行電極、誘電体層および保護膜からなる積層体が固着するが、耐衝撃性の向上に実質的に影響するのは積層体の体積の大半を占める誘電体層17である。したがって、ここでは誘電体層17に着目する。
前面板10の特徴は、ガラス基板11が引張応力61をもち且つ誘電体層17が圧縮応力63をもつことである。すなわち、前面板10の前面側には当該前面板10を平面視中央から周囲へ引き伸ばそうとする応力61が与えられ、逆に背面側では前面板10を平面視における周囲から中央へ押し縮めようとする応力63が与えられている。このような応力状態は、ガラス基板11と誘電体層17との間の熱膨張係数の関係を考慮した材質の選定、および誘電体層17を形成する際の熱プロファイルの制御によって得られる。所望の応力状態を得るには、誘電体層17の熱膨張係数の値がガラス基板11の熱膨張係数の値(例えば84×10-7〜87×10-7/℃)よりも小さいのが望ましい。
応力61はガラス基板11の前面側を押し縮めようとする衝撃力66に対抗し、積層体に加わる衝撃を弱める。応力63は誘電体層17を背面側へ押す衝撃力66に対抗し、誘電体層17でのクラックの発生を抑制する。これら応力の作用により、前面板10の耐衝撃性能が向上する。
本発明の効果を確認するため、誘電体層17の材質または成膜条件のみを変えて複数の前面板10を試作し、応力を測定した。そして、試作した複数の前面板10のそれぞれを同一の構成をもつ複数の背面板20の1つと貼り合せてプラズマディスプレイパネルを試作し、耐衝撃強度を測定した。
応力の測定には神港精機製SP−125型ポーラリメーターを用いた。その際、試料として前面板10から切り出した2cm幅の短冊状の部分を用いた。切り出す領域は衝撃強度試験において衝撃を加える平面視中央の領域である。
耐衝撃強度の測定方法は硬球落下試験法である。図6に示す昇降器具70を用い、前面板を上に向けて水平に配置したプラズマディスプレイパネル2に、上方から質量509gの鋼球72を自由落下させた。目視観察によってクラックの有無を調べた。5mmまたは1cm刻みで徐々に落下の高さを増していき、クラックの生じた高さを記録した。この高さと鋼球72の質量とから位置エネルギーを耐衝撃強度として算出した。
図5は前面板の応力状態と耐衝撃強度との関係を示す。図5のグラフにおける横軸は、前面板10のガラス基板11における残留応力である。残留応力の値が正であれば、その残留応力は引張応力である。残留応力の値が負(−)であれば、その残留応力は圧縮応力である。つまり、図5の中央より右側の領域(残留応力が正)が図4で模式的に示した圧力状態に対応する。
図5において、試料1、試料2および試料3は、誘電体層17としてプラズマ気相成長法によって成膜された厚さ10〜30μmの二酸化珪素からなる層を備える。成膜の条件は次のとおりである。
装置形式:平行平板型
導入ガス/流量:シラン(SiH4)/3000SCCM
導入ガス/流量:亜酸化窒素(N2O)/30000SCCM
導入ガス流量:SiH4/900SCCM,N2O/10000SCCM
高周波出力:7kW
基板温度:350〜400℃
真空度:1〜3Torr
試料4および試料5は、誘電体層17としてガラスフリットの焼成によって形成された低融点ガラスからなる厚さ30〜50μmの層を備える。低融点ガラスは焼成温度を低くするPb、Bi、Zn、PまたはSnの酸化物の中から選ばれた少なくとも1つを含有する。
導入ガス/流量:シラン(SiH4)/3000SCCM
導入ガス/流量:亜酸化窒素(N2O)/30000SCCM
導入ガス流量:SiH4/900SCCM,N2O/10000SCCM
高周波出力:7kW
基板温度:350〜400℃
真空度:1〜3Torr
試料4および試料5は、誘電体層17としてガラスフリットの焼成によって形成された低融点ガラスからなる厚さ30〜50μmの層を備える。低融点ガラスは焼成温度を低くするPb、Bi、Zn、PまたはSnの酸化物の中から選ばれた少なくとも1つを含有する。
試料1〜5に共通の構造条件は次のとおりである。
画面サイズ:対角42インチ
ガラス基板11,21:厚さ2.8mmの高歪み点ガラス
透明導電膜13:厚さ約5000ÅのITO(酸化インジウム・スズ)
金属膜14:合計厚さ約4μmのクロム−銅−クロムの積層体
保護膜18:厚さ約1μmのマグネシア(MgO)
隔壁29:高さ100〜150μmの低融点ガラス
放電ガス圧:67kPa(約500Torr)
図5において、例えば試料4のようにガラス基板11が約−2kg/cm2の圧縮応力をもつ場合、画面中央での耐衝撃強度が約0.3Jである。これに対して、試料3のようにガラス基板11が約12kg/cm2の引張応力をもつ場合、画面中央での耐衝撃強度は約0.47Jである。
ガラス基板11,21:厚さ2.8mmの高歪み点ガラス
透明導電膜13:厚さ約5000ÅのITO(酸化インジウム・スズ)
金属膜14:合計厚さ約4μmのクロム−銅−クロムの積層体
保護膜18:厚さ約1μmのマグネシア(MgO)
隔壁29:高さ100〜150μmの低融点ガラス
放電ガス圧:67kPa(約500Torr)
図5において、例えば試料4のようにガラス基板11が約−2kg/cm2の圧縮応力をもつ場合、画面中央での耐衝撃強度が約0.3Jである。これに対して、試料3のようにガラス基板11が約12kg/cm2の引張応力をもつ場合、画面中央での耐衝撃強度は約0.47Jである。
図5が示すように、ガラス基板11の引張応力が大きいほど耐衝撃強度が大きい。ただし、図には示さなかったが、画面中央での耐衝撃強度が大きいほど、画面内の複数の位置間における耐衝撃強度のばらつきが顕著であるという結果を得た。これらを総合すると、ガラス基板11の応力状態としては、7〜15kg/cm2の引張応力をもつ状態が好ましい。より好ましい状態は、10〜12kg/cm2の引張応力をもつ状態である。この状態であれば、ガラス基板11の前面が露出していても、0.4J以上で0.6J以下の耐衝撃強度が得られる。実際の使用に際して、ガラス基板11の前面にフィルム状フィルタなどの衝撃緩衝機能をもつシートを貼り付ければ、さらに大きい耐衝撃強度が得られる。
本発明により耐衝撃性能が高まったプラズマディスプレイパネル2は防護ガラスをもたない軽量なディスプレイ装置の製造に有用である。
図7は本発明を適用したディスプレイパネル装置の構成を示す分解斜視図である。
図1において、ディスプレイパネル装置1は、カラー表示の可能なプラズマディスプレイパネル2、プラズマディスプレイパネル2の前面に貼り付けられるフィルタ3、剛性をもつ支持体4、およびプラズマディスプレイパネル2を支持体4のパネル支持面41に貼り付ける粘着部材5から構成される。
プラズマディスプレイパネル2の平面サイズは画面サイズに相応する。例えば、画面サイズが対角42インチ(0.92m×0.52m)の場合、水平方向の寸法は約0.99m、垂直方向の寸法は約0.58mである。
フィルタ3は、反射防止層、色素フィルタ層、電磁波遮蔽層を含む約0.3mm厚の多層構造の機能フィルム3Aと、樹脂からなる約0.5mm厚の粘着層3Bとが重なった柔軟な積層体である(図9参照)。
支持体4は、画面50よりも大きい四角形の主面部分とその周縁と繋がる側面部分とからなる底のない箱状の金属製の構造体であり、例えば厚さが1〜5mm程度のアルミニウム合金板のプレス加工によって作製される。主面部分の前面は平坦であり、この前面がパネル支持面41である。主面部分の背面には補強のためのブロックやスペーサとともに駆動回路基板が取り付けられる。
粘着部材5は、1枚の両面粘着シートまたは平行に並んだ数本の幅広の両面粘着テープである。粘着部材5は、プラズマディスプレイパネル2を十分な強度で支持体4に固定するとともに、プラズマディスプレイパネル2と支持体4との間に厚さ1.5mm〜2mm程度の衝撃吸収層体として介在する。アクリルエラストマーまたはシリコンエラストマーは、熱伝導性に優れており(熱伝導率1.3〜2.3W/m・K)、粘着部材5の好適な材質である。
以上のディスプレイパネル装置1は、図8および図9のようにディスプレイ装置に組み込まれ、テレビジョン映像やコンピュータ出力などのカラー画像の表示に用いられる。
図8において、ディスプレイ装置100はいわゆる薄型である。ディスプレイ装置100の平面サイズを決める化粧カバー101は画面50よりも大きい開口を有しており、ディスプレイパネル装置1の前面が周縁部を除いて露出している。すなわち、画面領域において、プラズマディスプレイパネル2の前面板10の前側には、厚さが1mmに満たない軟質のフィルタ3のみが存在し、強固な防護ガラスは存在しない。
図8のa−a矢視断面図である図9のとおり、ディスプレイ装置100では、化粧カバー101が取り付けられた導電性ケース(シールド筐体)102の中にディスプレイパネル装置1が駆動回路基板90とともに配置されている。導電性ケース102は、画面よりも若干大きい開口をもつフレームと、薄い箱状に成型されたプレートとからなる。
ディスプレイパネル装置1は、支持体4(シャーシ)を導電性ケース102にねじ止めすることによって固定されている。支持体4の背面側に駆動回路基板90が配置されている。駆動回路基板90とプラズマディスプレイパネル2との電気的な接続にはフレキシブルケーブル8,9が用いられる。図9では電源、映像信号処理回路、および音響回路が省略してある。
上述の実施形態において、前面板10を背面板20と一体化した後の段階、例えばプラズマディスプレイパネル2を支持体4に組み付ける段階で、機械的に付勢した状態で固定することによって前面板10に引張応力を残留させ、または組み付けの時点で既に在る引張応力を強めてもよい。
ディスプレイパネル装置1の構成は、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。構成要素の材質および形状は例示に限らない。プラズマディスプレイパネル2は面放電型に限らず、対向放電型でもよい。さらに、プラズマディスプレイパネル以外のフラットパネルディスプレイにも本発明を適用することができる。例えば、配向膜が固着した前面ガラス板をもつ液晶ディスプレイの耐衝撃性能を本発明によって向上させることができる。
本発明は、フラットパネルディスプレイの前側に防護ガラスが配置されない薄型ディスプレイ装置の耐衝撃性能の向上に有用であり、軽量な薄型ディスプレイ装置の実用化に貢献する。
1 ディスプレイパネル装置
2 プラズマディスプレイパネル(フラットパネルディスプレイ)
10 前面板
12 積層体
20 背面板
61 引張応力
63 圧縮応力
11 ガラス基板
X,Y 行電極
17 誘電体層(絶縁体層)
4 支持体(剛性体)
3 フィルタ(機能フィルム)
2 プラズマディスプレイパネル(フラットパネルディスプレイ)
10 前面板
12 積層体
20 背面板
61 引張応力
63 圧縮応力
11 ガラス基板
X,Y 行電極
17 誘電体層(絶縁体層)
4 支持体(剛性体)
3 フィルタ(機能フィルム)
Claims (10)
- 透明基板とその背面に固着した積層体とからなる前面板、および前記前面板に貼り付いた背面板を備えるフラットパネルディスプレイであって、
前記前面板における前記透明基板が引張応力をもち且つ前記積層体が圧縮応力をもつ
ことを特徴とするフラットパネルディスプレイ。 - 前記前面板における中央位置での硬球落下試験による耐衝撃強度が0.4J以上である
請求項1に記載のフラットパネルディスプレイ。 - プラズマディスプレイパネルの製造に用いる前面板であって、
電極が配列されたガラス基板と、前記電極を被覆する絶縁体層とからなり、
前記ガラス基板が引張応力をもち且つ前記絶縁体層が圧縮応力をもつ
ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル用の前面板。 - 前記ガラス基板の引張応力の値が7〜15kg/cm2の範囲内の値である
請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル用の前面板。 - 前記絶縁体層の熱膨張係数の値が前記ガラス基板の熱膨張係数の値よりも小さい
請求項3に記載のプラズマディスプレイパネル用の前面板。 - プラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルの前面に貼り付いた機能フィルムとからなるディスプレイパネル装置であって、
前記プラズマディスプレイパネルは、電極が配列されたガラス基板と前記電極を被覆する絶縁体層とからなる前面板を備えており、
前記前面板における前記ガラス基板が引張応力をもち且つ前記絶縁体層が圧縮応力をもつ
ことを特徴とするディスプレイパネル装置。 - 前記前面板における中央位置での硬球落下試験による耐衝撃強度が0.4J以上である
請求項6に記載のディスプレイパネル装置。 - プラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルを支持する剛性体とからなるディスプレイパネル装置であって、
前記プラズマディスプレイパネルは、電極が配列されたガラス基板と前記電極を被覆する絶縁体層とからなる前面板を備えており、前記絶縁体層が圧縮応力をもつ状態で前記剛性体に固定されている
ことを特徴とするディスプレイパネル装置。 - 前記前面板における中央位置での硬球落下試験による耐衝撃強度が0.4J以上である
請求項8に記載のディスプレイパネル装置。 - 前記前記プラズマディスプレイパネルの前面に貼り付いた機能フィルムを備える
請求項9に記載のディスプレイパネル装置。
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EP06123947A EP1818965A3 (en) | 2006-02-10 | 2006-11-13 | Flat panel display and display panel device having the same |
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CN2006101470315A CN101018459B (zh) | 2006-02-10 | 2006-11-13 | 平板显示器及具有该平板显示器的显示面板装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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KR (1) | KR100895927B1 (ja) |
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Cited By (2)
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