JP2006162890A - 表示装置 - Google Patents

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Hiroto Yanagawa
博人 柳川
Tetsuo Kawakita
哲郎 河北
Shinichiro Hatta
真一郎 八田
Katsumi Adachi
克己 足達
Taketoshi Nakao
武寿 中尾
Hiroteru Takezawa
弘輝 竹沢
Yasuhiko Nakada
泰彦 中田
Yoshinori Yamada
義則 山田
Mayumi Inoue
真弓 井上
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Abstract

【課題】 保護パネルの表面が高温になりにくい表示装置を提供する。
【解決手段】
表示面53に画像を表示するPDP50と、表示面53を保護する保護パネル30とを備える表示装置であって、保護パネル30は、ガラス部材31、32と、密閉された断熱空間34とを備え、断熱空間34は、主面を対向して配されたガラス部材31、32の間に形成されている。断熱空間34には、アルゴンを含む混合気体が封入され、断熱空間34内の気圧は、大気圧よりも低くしている。ガラス部材31、32は、例えば金属メッシュシート等の電磁波遮蔽部材からなるスペーサ35による支持によって所定の間隔をおいて配設されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プラズマディスプレイ装置等の表示装置に関する。
プラズマディスプレイ装置では、プラズマ放電を利用して画像を表示させるため、表示パネルが非常に高温になるので、熱に関する様々な対策がとられている。例えば、高温の表示パネルに直接触れると危険であるため、通常、表示パネルに対向させてソーダガラスからなる保護パネルが配設されていることもその一つである。
また、放熱対策として、例えば、表示パネルと保護パネルとの間に通気用の間隙を形成し、さらに当該通気用の間隙から気体を外部へ搬送するための冷却ファンを設置することが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。これにより、表示パネルの発熱によって温められた空気が、通気用の間隙から装置外部へ放出されるので、表示パネルの温度上昇が抑制される。
特開平9−275534号公報
しかし、上述の特許文献1に係る構成であっても、その放熱効果は十分ではなく、表示パネルからの熱が保護パネルに伝導して保護パネルの表面が高温になるので、安全性の面で問題がある。
特に近年、プラズマディスプレイ装置の大型化及び高精細化に対する要請が高まっており、これに伴い表示パネルの発熱量が増大して、保護パネルの表面がさらに高温になるといった問題がますます顕在化してきている。
また、装置の騒音を低減するために、冷却ファンの数を低減させるいわゆるファンレス化に対する要請が強いとともに、例えばプラズマディスプレイ装置を壁に埋め込む等、いわゆるビルトイン方式で設置することも提案されており、ますます装置から熱が放散されにくい環境となっている。このため、装置が高温になりやすい傾向にあり、保護パネルについても高温になりやすいので、何らかの対策をとる必要に迫られている。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、保護パネルの表面が高温となりにくい表示装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る表示装置は、複数の画素が面状に配され、画素毎に出射光量を制御して画像を表示する表示パネルと、当該表示パネルの表示面を保護する保護パネルとを備える表示装置であって、前記保護パネルは、透光性を有する複数の板状体が断熱空間を介して対向する構成とされていることを特徴としている。
上記の構成では、表示パネル等から発せられた熱が保護パネルの表示パネル側の部位に伝導するが、保護パネルは、板状体の間に例えば空気が封入された熱伝導率の低い断熱空間を有しており、従来のソーダガラスのみからなる保護パネルよりも熱が伝導しにくい構成となっている。これにより本発明では、従来構成よりも保護パネルの表面(保護パネルのうち、表示パネルとは反対側の主面)が高温になりにくいという効果が得られる。
また、上記の構成において、前記断熱空間には、空気よりも熱伝導率の低い気体が封入されていることが望ましい。
断熱空間に空気を封入すると、従来のガラスのみからなる保護パネルよりも、熱伝導が抑制されるので、保護パネルの表面が高温になりにくくなる。さらに、空気よりも熱伝導率の低い気体を断熱空間に封入すると、さらに熱伝導が抑制されるので、保護パネルの表面が高温になりにくくなる。
ここで、上記の構成において、前記断熱空間には、アルゴンを含む気体が封入されていることが望ましい。
空気よりも熱伝導率の低い気体として、例えばアルゴンが挙げられるが、前記断熱空間にアルゴンを含む混合気体を封入することにより、熱伝導がさらに抑制されるので、保護パネルの表面が高温になりにくくなる。
また、上記の構成において、前記断熱空間内の気圧は、大気圧よりも低いことが望ましい。
気体は、圧力が低いほど熱伝導性が低下するので、断熱空間内の圧力を大気圧より低くすることによって、断熱空間における熱伝導性が低下して、保護パネルの表面が高温になりにくくなる。なお、断熱空間内を真空状態にしてもよい。
ここで、上記の構成において、前記複数の板状体は、スペーサによる支持によって間隔をおいて配されていることが望ましい。
複数の板状体をスペーサによって支持することにより、複数の板状体を所定の間隔を保って配設することができる。特に、断熱空間内の気圧を大気圧よりも低くした場合には、板状体は断熱空間側に反って変形したり、さらには破損するおそれがある。そこで、スペーサを板状体間の間に配設することによって、上記の変形や破損等を防止することができる。
また、上記の構成において、前記スペーサは、電磁波遮蔽部材からなることが望ましい。
表示装置では、表示パネルや駆動回路から電磁波が放出されるので、人体に対する悪影響や、他の電子機器の誤作動を誘発すること等が懸念されている。そこで、スペーサとして、例えば金属メッシュシート等からなる電磁波遮蔽部材を用いることによって、上述した板状体の変形・破損を防止するとともに、表示装置から放出される電磁波をカット・低減することができる。
また、上記の構成において、前記板状体は、ガラス、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂のいずれか一つ又はこれらの組み合わせからなることが望ましい。
板状体をガラスで形成することによりコストを抑えることができるとともに、使用環境雰囲気による経年劣化を低減することができる。また、透過率が高いため表示パネルからの可視光損失が低減できる。また、板状体をアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂から形成した場合には、これらの樹脂は、ガラスよりも熱伝導率が低く、より高い断熱効果が得られるので、保護パネルの表面が高温になりにくい。
本発明に係る他の表示装置は、複数の画素が面状に配され、画素毎に出射光量を制御して画像を表示する表示パネルと、当該表示パネルの表示面を保護する保護パネルとを備える表示装置であって、前記保護パネルは、熱伝導率が1W/m・K未満の低熱伝導率層を含むことを特徴としている。
このような構成により、従来のガラスのみからなる保護パネルよりも熱が伝導しにくくなるので、保護パネルの表面が高温になりにくい。
また、上記の構成において、前記低熱伝導率層は、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂のいずれか一つからなることが望ましい。
アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂は、ガラスよりも熱伝導率が低いので、従来のガラスのみからなる保護パネルよりも熱が伝導しにくくなる。これにより、表示パネル等から発せられた熱により、保護パネルの表面が高温になりにくい。
また、上記の各発明において、前記表示パネルと前記保護パネルとの間に、熱を外周から外へ放散する放熱層を配設することが望ましい。
これにより、表示パネルから発せられた熱が、放熱層から放散され、保護パネルに伝導する熱量が低減されるので、保護パネルの表面が高温になりにくい。
ここで、上記の構成において、前記放熱層として、前記表示パネルと前記保護パネルとの間に、外気と連通した通気用間隙が形成されていることが望ましい。
これにより、表示パネル等から発せられた熱が、通気用間隙から外部へ放散され、保護パネルに伝導する熱量が低減されるので、保護パネルの表面が高温になりにくくなる。
ここで、上記の構成において、前記通気用間隙から外部へ気体を搬送する搬送手段を備えることが望ましい。
これにより、表示パネルが発した熱により暖められた空気が通気用間隙から外部へ強制的に搬送され、保護パネルに伝導する熱量がさらに低減されるので、保護パネルの表面が高温になりにくくなる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置について説明する。
<プラズマディスプレイ装置の構成>
はじめに、図1を参照しながらプラズマディスプレイ装置の構成について説明する。図1は、プラズマディスプレイ装置10の分解斜視図である。
プラズマディスプレイ装置10は、ケース20と、ケース20内に収容される内部ユニット40とから構成されている。
内部ユニット40は、プラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」と表記する。)(表示パネル)50と、フレームシャーシ54と、熱伝導シート55と、駆動回路が組み込まれた複数の回路基板56とからなる。
PDP50は、複数の画素が面状に配され、画素毎に出射光量を制御して画像を表示するものであって、前面パネル51と背面パネル52とが、互いに平行に対向配置されて構成されている。前面パネル51は、前面ガラス基板の対向面上に、表示電極対、誘電体層、保護層が順に配されてなる。一方、背面パネル52は、背面ガラス基板の対向面上にアドレス電極、誘電体層、隔壁が順に配され、隔壁同士の間に蛍光体層が形成されている。なお、蛍光体層は、赤,緑,青の順で繰返し配列されている。前面パネル51と背面パネル52とは、周縁部がシール材によって貼り合わせられ、両パネルの間隙は、ストライプ状の隔壁で仕切られることによって放電空間が形成され、当該放電空間内には放電ガスが封入されている。このような構成により、PDP50では駆動回路からの信号を受けて、画像表示面53に映像が表示される。
フレームシャーシ54は、例えばアルミニウムからなり、PDP50から発せられた熱を放散する機能を有している。回路基板56は、フレームシャーシ54の背面に備え付けられ、PDP50の発光駆動とその制御を実行する。
熱伝導シート55は、熱伝導効率がよく、かつ柔軟性のあるシリコン系樹脂等からなる。PDP50とフレームシャーシ54との間にそれぞれに面接触するように配設され、PDP50で発生した熱をフレームシャーシ54へ効率よく伝導するとともに、緩衝材として機能する。
ケース20は、フロントケース22とリアケース24とから構成されている。リアケース24の上面及び下面には、複数の通気口26、28が形成されている。フロントケース22の上面及び下面にも、複数の通気口26(下面の通気口28の図示は省略)が形成されており、また、その前面にはPDP50の画像表示面53を保護する保護パネル30が配設されている。以下、保護パネル30の各実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図2を参照しながら、第1の実施の形態に係る保護パネル30の構成について説明する。図2は、第1の実施の形態に係る保護パネル30を配設したときの図1のA−A矢視断面図である。なお、図2においては、熱伝導シート55、フレームシャーシ54、回路基板56、リアケース24、及びPDP50の内部構造の図示を省略している。
保護パネル30は、一対の板状のガラス部材31、32と、シール材33とから構成されている。ガラス部材31、32は、所定の間隔をおいて主面が対向するように配設され、対向面の周縁部がシール材33によって封止されている。これにより、ガラス31、32の間には、密閉された断熱空間34が形成される。断熱空間34内には、空気が封入されている。
ここで、保護パネル30とPDP50は、所定の間隔をおいて対向して配設されるように、ケース20内に収納されている。このとき、ケース20の上面及び下面において保護パネル30とPDP50との間隙に対応する位置には、上述の通気口26、28が配されている。これにより、保護パネル30とPDP50との間には、外気と連通した通気用間隙60が形成される。
上記の構成では、PDP50等から発せられた熱が保護パネル30のPDP50側のガラス部材32に伝導するが、保護パネル30は、ガラス部材31、32の間に空気層からなる断熱空間34を有している。例えばソーダガラスの熱伝導率は、約1W/m・Kであり、空気の熱伝導率は2.41×10-2W/m・Kであるので従来のガラスのみからなる保護パネルよりも、熱が伝導しにくい構成となっているので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくい。
さらに、保護パネル30とPDP50との間に通気用間隙60が形成されているので、PDP50からの発せられた熱が装置外部に放散され、ガラス部材32に伝導する熱量が低減するので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくくなる。また、PDP50では、高温になるとアドレスしても電荷が保持できず、維持期間に発光できなくなるなどの問題を生じることもあるが、通気用間隙60を形成し装置外部へ熱を放散して、PDP50の温度上昇を抑制することにより、上記の問題も起こりにくくなる。
また上記においては、断熱空間に空気を封入した場合について説明したが、空気よりも熱伝導率の低い気体、例えばアルゴン(Ar)を含む気体を封入することが好適である。アルゴンの熱伝導率は1.7×10-2W/m・Kであるので、断熱空間34における熱伝導性が低下するので、保護パネル30の表面が高温になりにくくなる。また、アルゴン(Ar)以外にも亜硫酸ガス(SO)、炭酸ガス(CO)、一酸化炭素(CO)も空気より熱伝導率が低くこれらを含む気体を断熱空間34に封入しても、保護パネル30の表面が高温になりにくくなる。
さらに、断熱空間34内の気圧を大気圧よりも低くすることが望ましい。もしくは断熱空間内を真空にしてもよい。これにより、断熱空間34内に同様の気体を封入した場合であっても、断熱空間34内の気圧が低い方が断熱性が高まり、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくくなるからである。
ここで、断熱空間34内の気圧が大気圧よりも低いと、大気圧によってガラス部材31、32が断熱空間34側に向かって反る等の変形をしたり、さらにはガラス部材31、32が破損するおそれがある。これらの変形や破損を防止するために、図3に示すように、断熱空間34内の全面にスペーサ35を配することが好適である。
スペーサ35として、例えば公知のマイクロスペーサを用いるこができる。例えば、保護パネル30の平面を格子状に分割したときの各格子点に対応する位置に、マイクロスペーサを断熱空間34内に配置することにより、ガラス部材31、32をマイクロスペーサの厚みで等間隔に配設することができる。
スペーサ35として上述のように公知のマイクロスペーサを用いてもよいが、スペーサ35として電磁波遮蔽部材を用いることが好適である。プラズマディスプレイ装置10では、PDP50や駆動回路から電磁波が放出されており、人体への悪影響や、他の電子機器の誤作動を招くこと等が懸念されているからである。
電磁波遮蔽部材としては、例えば、金属等からなる公知のメッシュシートが挙げられる。このメッシュシートをガラス部材31、32で挟み込むように配することにより、装置から放出される電磁波をカット・低減することができるとともに、ガラス部材31、32が全面にわたってメッシュシートの厚さで等間隔を隔てて対向するように支持することができる。
以上により、保護パネル30において断熱空間34を形成することによって、従来のガラスのみからなる構成よりも保護パネル30の熱伝導性が低下するので、本実施の形態によれば、PDP50等から熱が発せられても、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくいという効果が得られる。
<第2の実施の形態>
つぎに図4を参照しながら、第2の実施の形態に係る保護パネル30の構成について説明する。図4は、第2の実施の形態に係る保護パネル30を配設したときの図1におけるA−A矢視断面図である。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と保護パネル30の構成のみが相違するので、その点について説明することとし、他の重複する説明は省略する。
図4(a)に示すように、第2の実施の形態に係る保護パネル30は、二層構造をした板状体からなり、板状のガラス部材36と板状の低熱伝導率部材37とから構成されている。保護パネル30において、ガラス部材36と低熱伝導率部材37とは面接触しており、保護パネル30は低熱伝導率部材37がPDP50と対向するように配設されている。低熱伝導率部材37としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂のいずれか一つからなる板状の部材を用いることができる。
図4(a)に示す構成では、PDP50等から発せられた熱が、PDP50側の低熱伝導率部材37に伝導するが、ソーダガラスの熱伝導率は約1W/m・Kであり、低熱伝導率部材37の熱伝導率は0.1〜0.8W/m・Kであるので、保護パネル30は、従来のソーダガラスのみからなる構成よりも熱伝導性が低いので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくい。特に、従来のソーダガラスからなる構成と同じ厚みtで本実施の形態に係る保護パネル30を形成した場合、低熱伝導率部材37はソーダガラスよりも熱伝導率が低いため、熱抵抗が大きくなって熱伝導性が低下するので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくい。
また、図4(b)に示すように、保護パネル30をガラス部材36がPDP50と対向するように配設してもよい。同図の構成では、PDP50等から発せられた熱が、PDP50側のガラス部材36に伝導するが、保護パネル30の表面30S側に低熱伝導率部材37が配されており、従来のガラスのみからなる構成よりも熱伝導性が低下しているので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくい。
<第3の実施の形態>
つぎに図5を参照しながら、第3の実施の形態に係る保護パネル30の構成について説明する。図5は、第3の実施の形態に係る保護パネル30を配設したときの図1におけるA−A矢視断面図である。第3の実施の形態は、第1及び第2の実施の形態と、保護パネル30の構成のみが相違するので、その点について説明することとし、他の重複する説明は省略する。
保護パネル30は、板状の低熱伝導率部材からなる。低熱伝導率部材37としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂のいずれか一つからなる板状の部材を用いることができる。
例えばソーダガラスの熱伝導率は、約1W/m・Kであり、低熱伝導率部材の熱伝導率は0.1〜0.8W/m・Kであるので、保護パネル30は、従来のガラスのみからなる構成よりも熱伝導性が低いので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくい。
特に、従来のソーダガラスからなる構成と同じ厚みtで本実施の形態に係る保護パネル30を形成した場合、低熱伝導率部材37はソーダガラスよりも熱伝導率が低いため、熱抵抗が大きくなり熱伝導性が低下するので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくい。
また、従来のソーダガラスからなる構成よりも厚みtを薄く形成した場合であっても、保護パネル30は熱伝導率が低いので、熱抵抗が大きくなり熱伝導性を低下させることも可能である。これにより、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくい構成にできるとともに、保護パネル30の厚みを薄くすることも可能であるので、装置の薄型化を図ることができる。
<まとめ>
上記の各実施の形態における保護パネル30は、従来のガラスのみからなる保護パネルよりも熱伝導性が低下しているので、各実施の形態に係る構成とすることによって、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくいという効果が得られる。
<変形例>
以上、本発明を種々の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を考えることができる。
(1)第1の実施の形態においては、保護パネル30として、2枚のガラス部材31、32を用いて1つの断熱空間34を形成したものについて説明したが、3枚以上のガラス部材を用いて複数の断熱空間を形成した複層ガラスを保護パネル30として用いてもよい。これにより、保護パネル30における熱伝導性がさらに低下するので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくくなる。
(2)第1の実施の形態において、保護パネル30を構成する部材としてガラス部材31、32を用いたが、ガラス部材31、32の代わりに、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂等のように、透光性を有して、かつ、ガラスよりも熱伝導率の低い物質からなる部材を用いてもよい。また、保護パネル30を構成する板状部材として、上記のいずれかの樹脂からなる層を含む多層構造のものを用いてもよい。これにより、保護パネル30における熱伝導性がさらに低下するので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくくなる。
(3)第2の実施の形態において、保護パネル30は、ガラス部材36のPDP50側或いはその反対側のいずれかに低熱伝導率部材37を配する構成としたが(図4(a)、(b)参照)、ガラス部材36のPDP50側及びその反対側のいずれにも低熱伝導率部材を配する構成としてもよい。また、板状の熱伝導率部材37を複数の板状のガラス部材で挟み込んだ構成としてもよい。これにより、保護パネル30における熱伝導性がさらに低下するので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくくなる。
(4)上記において、通気用間隙60と通気口26との間に、通気用間隙60内の気体を外部へ搬送する冷却ファンをつけてもよい。これにより、PDP50等から発せられた熱が強制的に外部へ放散され、保護パネル30に伝導する熱量が低下するので、保護パネル30の表面30Sが高温になりにくくなる。
(5)上記においては、保護パネル30とPDP50との間に通気口26、28を有する通気用間隙60を形成する構成について説明したが、図7(a)に示すように、保護パネル30とPDP50との間に通気口を有しない間隙64が形成されている構成であってもよいし、また、図7(b)に示すように、保護パネル30とPDP50との間に間隙を形成せずに、保護パネル30とPDP50とが面接触している構成であってもよい。
(6)上記においては、プラズマディスプレイ装置について説明したが、本発明は、例えば液晶表示装置又はFED(Field Emission Display)装置等、保護パネルの表面が高温になり得る表示装置に広く適用することができる。
本発明は、保護パネルの表面が高温になり得る表示装置に広く適用することができる。また、本発明は、保護パネルの表面が高温になりにくいので、安全性の面において特に優れている。
プラズマディスプレイ装置10の分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る保護パネル30を配設したときの図1のA−A矢視断面図である。 第1の実施の形態に係る保護パネル30を配設したときの図1のA−A矢視断面図であって、ガラス部材31、32の間にスペーサを配したときの図である。 第2の実施の形態に係る保護パネル30を配設したときの図1におけるA−A矢視断面図である。 第3の実施の形態に係る保護パネル30を配設したときの図1におけるA−A矢視断面図である。 第1の実施の形態に係る変形例の図1におけるA−A矢視断面図である。 第1の実施の形態に係る変形例の図1におけるA−A矢視断面図である。
符号の説明
10 プラズマディスプレイ装置
20 ケース
26、28 通気口
30 保護パネル
30S 表面
31、32、36 ガラス部材
33 シール材
34 断熱空間
35 スペーサ
37 低熱伝導率部材
40 内部ユニット
50 PDP
53 画像表示面
54 フレームシャーシ
55 熱伝導シート
56 回路基板
60 通気用間隙

Claims (12)

  1. 複数の画素が面状に配され、画素毎に出射光量を制御して画像を表示する表示パネルと、
    当該表示パネルの表示面を保護する保護パネルと
    を備える表示装置であって、
    前記保護パネルは、透光性を有する複数の板状体が断熱空間を介して対向する構成とされていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記断熱空間には、空気よりも熱伝導率の低い気体が封入されていることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記断熱空間には、アルゴンを含む気体が封入されていることを特徴としている請求項2記載の表示装置。
  4. 前記断熱空間内の気圧は、大気圧よりも低いことを特徴としている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記複数の板状体は、スペーサによる支持によって間隔をおいて配されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記スペーサは、電磁波遮蔽部材からなることを特徴する請求項5記載の表示装置。
  7. 前記板状体は、ガラス、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂のいずれか一つ又はこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 複数の画素が面状に配され、画素毎に出射光量を制御して画像を表示する表示パネルと、
    当該表示パネルの表示面を保護する保護パネルと
    を備える表示装置であって、
    前記保護パネルは、熱伝導率が1W/m・K未満の低熱伝導率層を含むことを特徴とする表示装置。
  9. 前記低熱伝導率層は、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂又はポリプロピレン樹脂のいずれか一つからなることを特徴とする請求項8記載の表示装置。
  10. 前記表示パネルと前記保護パネルとの間に、熱を外周から外へ放散する放熱層を配設することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の表示装置。
  11. 前記放熱層として、前記表示パネルと前記保護パネルとの間に、外気と連通した通気用間隙が形成されていることを特徴とする請求項10記載の表示装置。
  12. 前記通気用間隙から外部へ気体を搬送する搬送手段を備えることを特徴とする請求項11記載の表示装置。
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