JP2007211562A - 橋梁用床版、及び、橋梁構造 - Google Patents

橋梁用床版、及び、橋梁構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007211562A
JP2007211562A JP2006035564A JP2006035564A JP2007211562A JP 2007211562 A JP2007211562 A JP 2007211562A JP 2006035564 A JP2006035564 A JP 2006035564A JP 2006035564 A JP2006035564 A JP 2006035564A JP 2007211562 A JP2007211562 A JP 2007211562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bridge
floor slab
disposed
notch
reinforcing bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006035564A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Murakoshi
潤 村越
Koichiro Fumoto
興一郎 麓
Kazumasa Ozawa
一誠 小澤
Sukeki Arai
祐基 荒居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON KYORYO KENSETSU KYOKAI
National Research and Development Agency Public Works Research Institute
Original Assignee
NIPPON KYORYO KENSETSU KYOKAI
Public Works Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON KYORYO KENSETSU KYOKAI, Public Works Research Institute filed Critical NIPPON KYORYO KENSETSU KYOKAI
Priority to JP2006035564A priority Critical patent/JP2007211562A/ja
Publication of JP2007211562A publication Critical patent/JP2007211562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

【課題】橋梁用床版の主桁の端部付近の損傷を抑制可能な橋梁構造を提供する。
【解決手段】床版本体40Aの下側部分は橋幅方向Yに沿って切欠かれた、切欠部42が構成されている。床版40の上部には、橋軸方向Xに沿って切欠部42を跨ぐように直線状に第1鉄筋44が配設されている。切欠部42を挟んで橋軸方向Xの両側には、第2鉄筋46、48が配設されている。第2鉄筋46は橋梁部A側に配設され、第2鉄筋48は土工部B側に配設されている。第2鉄筋46は、第1鉄筋44と同一高さ、同一方向に配設された上側部46A、支持位置Pよりも橋梁部A側で切欠部42に沿って配設された折曲部46B、及び、床版本体40Aの下部に配設された下側部46Cで構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、橋梁用床版、及び、橋梁構造に係り、特に、橋梁部から土工部方向へ延長して設置される橋梁用床版、及び、この橋梁用床版を用いた橋梁構造に関する。
従来より、橋梁の温度変化による橋軸方向の伸縮を吸収するために、伸縮装置が用いられている。路面の伸縮装置部分には段差が生じる場合が多いため、車両がこの段差を通過する際に振動および騒音が発生する。そこで、この振動及び騒音を緩和するために伸縮装置を橋梁部と土工部との境目付近から土工部側へ延長した位置へ移動させる橋梁構造が提案されている(特許文献1参照)。この橋梁構造によれば、伸縮装置の下側が土工部であるため、振動及び騒音は土工部で大きく減衰され、地上部分での騒音は抑制され、橋梁部に伝達される振動は小さくなる。また、橋梁部進入時の車両の振動も低減することができる。
ところで上記橋梁構成では、床版は、橋梁部と土工部との間で連続することになるが、橋梁への荷重に対する床版の応力は主桁の桁端部に対応する部分付近に集中する。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、この応力集中への配慮が不足すると、床版にクラックなどの損傷が生じるおそれがあり、十分な配慮を行うと不経済となる場合があった。
特開2002−339315号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、橋梁用床版のコストダウンが可能で主桁の端部付近の損傷を抑制可能な橋梁構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の橋梁用床版は、橋梁部において主桁に支持され、前記主桁の橋軸方向端部である主桁端部から土工部方向へ延長して設置され、前記主桁を支持する支承部に対応する位置に橋幅方向に沿って切欠部の構成された床版本体と、前記床版本体へ前記切欠部を跨いで前記橋軸方向に沿って直線状に配設される第1鉄筋と、前記床版本体の厚み方向中央部よりも下側に前記橋軸方向に沿って配設される下側部、前記主桁端部において前記切欠部に沿って前記床版本体の厚み方向に配設される折曲部、及び、前記床版本体の厚み方向中央部よりも上側に配設される上側部、が連続して形成されている第2鉄筋と、を含んで構成されている。
床版が主桁の橋軸方向端部から土工部方向へ延長して設置されている場合には、橋梁への荷重に対する床版の応力は主桁の桁端部に位置する部分付近に集中する。本発明の橋梁構造では、主桁端部の支承部に対応する位置の床版本体には、橋幅方向に沿って切欠部が構成されている。ここで、主桁端部の支承部に対応する位置とは、支承の真上に対応する床版本体の位置のみを示すのではなく、真上よりも橋梁部側や土工部側の真上付近を含む位置を意味する。この切欠部を構成することにより、荷重が載荷される際の曲げモーメントを小さくすることができる。そして、床版本体には切欠部を跨いで橋軸方向に直線状の第1鉄筋が配設されている。この第1鉄筋により、荷重による引っ張り作用に抵抗することができる。また、床版本体の厚み方向中央部よりも下側に橋軸方向に沿って配設される下側部、主桁端部において前記切欠部に沿って床版本体の厚み方向に配設される折曲部、及び、床版本体の厚み方向中央部よりも上側に前記橋軸方向に沿って配設される上側部、が1本の鉄筋で連続して形成された第2鉄筋が配設されている。このように第1鉄筋と第2鉄筋とを配置することにより、側方から見て切欠部付近に鉄筋部分が集中する。したがって、橋梁への荷重により、この鉄筋集部分を中心に、橋軸方向両側が下がるように、または、橋軸方向両側が上がるように、橋梁用床版が折れ曲がる。これにより、小さい曲げモーメントで橋梁用床版を変形させることができ、橋梁用床版の損傷を抑制することができる。
請求項2に記載の橋梁用床版は、前記第1鉄筋が前記床版本体の上部に配設され、前記第2鉄筋の前記上側部は前記第1鉄筋と同一高さに配設されていること、を特徴とする。
橋梁用床版の上部に大きな歪みが発生すると、ひび割れなどにより水分が内部に進入し、鉄筋が錆びるなどの不都合が生じる。そこで、第1鉄筋を床版本体の上部に配設すると共に、第2鉄筋の上側部を第1鉄筋と同一高さに配設して、折れ曲がりの中心を橋梁用床版の上部に配置する。上記構成によれば、橋梁用床版は上部の鉄筋集中部分を中心に折れ曲がるので、上部の歪みを小さくすることができる。
請求項3に記載の橋梁用床版は、前記床版本体の厚み方向の前記第1鉄筋と前記第2鉄筋との間に前記橋軸方向に沿って前記切欠部を跨いで配設され、前記切欠部を挟んで一方側が前記床版本体に固定され、他方側が前記床版本体との間で相対移動可能とされたせん断バーをさらに備えていること、を特徴とする。
上記せん断バーは、切欠部を跨いで橋軸方向に沿って配設され、切欠部を挟んで一方側(橋梁部側、または土工部側)が床版本体に固定され、他方側が床版本体との間で相対移動可能とされている。せん断バーは、橋梁用床版が折れ曲がる際に、床版本体に固定されていない側は、床版本体内で僅かなズレを生じさせて床版本体との間で相対移動する。したがって、せん断バーは、橋梁用床版への曲げモーメントを増加させることなく橋梁用床版を通過する輪荷重によるせん断力を負担することができる。
請求項4に記載の橋梁用床版は、前記切欠部に弾性部材を配置したこと、を特徴とする。
このように、切欠部に弾性部材を配置することにより、切欠部を保護することができる。
請求項5に記載の橋梁用床版は、前記床版本体が、前記切欠部によって橋梁部側と土工部側とに2分されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、床版本体が完全に分離されていることから、橋梁用床版の折れ曲がりによる床版本体への曲げモーメントをさらに減少させることができる。
請求項6に記載の橋梁構造は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の橋梁用床版を備えたものである。
上記橋梁構造によれば、橋梁用床版の損傷が小さいので、橋梁自体の耐久性を向上させることができる。
本発明の橋梁用床版によれば、応力の集中する部分に切欠部を構成して剛性を小さくすると共に、鉄筋を集中させているので、この部分を中心に橋梁用床版を折り曲げることができ、橋梁用床版の損傷を抑制することができる。
また、本発明の橋梁構造によれば、橋梁用床版の損傷が小さいので、橋梁自体の耐久性を向上させることができる。
[第1実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の橋梁構造の実施形態について説明する。
図1は本実施形態の橋梁構造10を側面からみた断面図であり、図2は上側からみた斜視図である。本実施形態の橋梁構造10には、図1に示すように、橋梁部A側に主桁12が備えられている。主桁12は、橋軸方向Xに沿って配設され、端部付近で橋台14上に設置された支承16によって支持されている。
主桁12の上には床版40が配設されている。床版40は、図1に示すように、橋梁部A側から土工部B側へ延長して配設されている。床版40の端部には、伸縮装置22が配設され、橋梁と道路(橋梁とは別体に敷設される道路)との接続部分で、温度変化等による伸縮が吸収可能とされている。床版40は、橋梁部A側から伸縮装置22までの間で一体的に連続した構成とされている。
床版40は、コンクリートで構成された床版本体40Aに複数の鉄筋を配設して構成されている。鉄筋構造の詳細については後述する。主桁12の支承16によって支持された位置に対応する支持位置Pでは、床版本体40Aの下側部分は橋幅方向Yに沿って切欠かれた、切欠部42が構成されている。ここで、支持位置Pは、必ずしも支承の真上に対応する床版本体の位置でなくてもよく、真上よりも橋梁部側や土工部側の真上付近を含む位置とすることもできる。床版40の下側は、切欠部42を挟んで橋梁部A側よりも土工部B側の厚みが若干薄く段差が構成されており、支持位置Pよりも土工部B側には、主桁12との間に空間Rが構成されている。なお、空間Rには、ゴム材シートなどを配置してもよい。
床版40の土工部B側の下には、底版30が配置され、底版30の下には踏掛版32が配置されている。底版30の上面には滑り面が構成され、床版40は伸縮の際には滑り面で橋軸方向Xに移動する。踏掛版32は、土砂地盤34上に配置されている。
床版40の上面の切欠部42に対応する部分には、防水シート26が配置されている。防水シート26としては、防水型プログレンAPRシートを用いることができる。床版40の上面には、舗装24が一定の厚みで形成されている。
図3にも示すように、床版40には、橋軸方向Xに沿って切欠部42を跨ぐように直線状に第1鉄筋44が配設されている。第1鉄筋44は、図3(B)に示すように、床版本体40Aの上部に配置され、橋幅方向Yに所定のピッチで複数本配設されている。
切欠部42を挟んで橋軸方向Xの両側には、第2鉄筋46、48が配設されている。第2鉄筋46は橋梁部A側に配設され、第2鉄筋48は土工部B側に配設されている。第2鉄筋46は、第1鉄筋44と同一高さ、同一方向に配設された上側部46A、支持位置Pよりも橋梁部A側で切欠部42に沿って配設された折曲部46B、及び、床版本体40Aの下部に配設された下側部46Cで構成されている。上側部46A、折曲部46B、及び、下側部46Cは、連続して形成されている。上側部46Aは、下側部46Cよりも短く、切欠部42付近から所定距離のみに配置されている。第2鉄筋48も、第1鉄筋44と同一高さ、同一方向に配設された上側部48A、支持位置Pよりも土工部B側で切欠部42に沿って配設された折曲部48B、及び、床版本体40Aの下部に配設された下側部48Cで構成されている。上側部48A、折曲部48B、及び、下側部48Cも、連続して形成されている。上側部48Aは、下側部48Cよりも短く、切欠部42付近から所定距離のみに配置されている。第2鉄筋46、48も、橋幅方向Yに所定のピッチで複数本配設されている。なお、ここでは配筋の一例を示したが、第1鉄筋44以外については、他の配筋方法とすることもできる。
第1鉄筋44と第2鉄筋46、48との間の、床版本体40Aの厚み方向中央部には、切欠部42を跨ぐよう第1鉄筋44と平行にせん断バー50が配設されている。せん断バー50は、橋軸方向Xに切欠部42付近にのみ配設される長さとされている。せん断バー50としては、丸鋼を用いることができる。せん断バー50の切欠部42を挟んで橋梁部A側には、外面全体を覆うようにテープ52が巻き付けられている、テープ52によって、せん断バー50は床版本体40Aに固定されず、せん断バー50と床版本体40Aとは相対移動可能とされている。
前記構成の橋梁構造上を車両が走行し、橋梁への荷重により床版40の支持位置P付近が持ち上げられるように撓んだ場合を想定する。通常、床版40にはこの撓んだ部分に大きな負の曲げモーメントが発生する。本実施形態の床版40は、この部分に切欠部42が構成されており、剛性が小さい。したがって、撓み部分への曲げモーメントが抑制され、床版40の損傷を抑制することができる。また、第1鉄筋44と第2鉄筋46、48とが、図3(B)に示すように、切欠部42の上部(以下この部分を「ヒンジ部H」という)に集中しているので、床版40は、ヒンジ部Hを中心に折れ曲がる。したがって、床版40の上部の歪みを抑制することができる。さらに、第1鉄筋44が、橋軸方向Xに直線状に配設されているので、床版40に対する引っ張り力に対しても対応することができる。
また、せん断バー50は、橋梁部A側が床版本体40Aに固定されていないので、前記折れ曲がり時にせん断バー50が床版本体40A内でズレて、せん断バー50と床版本体40A内とが相対移動する。せん断バー50は、本発明の必須要素ではないが、このようなせん断バー50を配設することにより、床版40への曲げモーメントを増加させることなく、床版40を通過する輪荷重によるせん断力を負担することができる。なお、本実施形態では、せん断バー50の土工部B側を床版本体40Aに固定し、橋梁部A側を非固定としたが、せん断バー50の橋梁部A側を床版本体40Aに固定し、土工部B側を非固定としてもよい。
また、本実施形態では、防水シート26が床版40の切欠部42に対応する上側に配置されているので、この部分の床版本体40Aのひび割れ部分などへの水分の進入を防止することができる。
また、本実施形態では、床版40の支持位置P部分の段差により空間Rが構成されているので、床版40は撓みやすくなり、荷重による曲げモーメントをさらに軽減することができる。
なお、本実施形態では、切欠部42内を空洞としたが、図5(A)に示すように、切欠部42に弾性部材54を配置してもよい。弾性部材54としては、ゴム板やシール材を用いることができる。このように、弾性部材54を配置することにより、切欠部42を保護することができる。
また、本実施形態では、切欠部42が床版本体40Aの厚み方向下側部分に形成されている例について説明したが、図5(B)に示すように、床版本体40Aを支持位置Pで切り離して橋梁部A側と土工部B側とに2分し、第1鉄筋44及びせん断バー50のみで連接すると共に、離間部分に弾性部材51を配置し、床版本体40Aの角部に補強材59を設けて角部を保護してもよい。
また、図5(C)に示すように、切り離した床版本体40Aの離間部分の下側のみに弾性部材58を配置し、上部には弾性部材を配置しないで、第1鉄筋44を露出させる構成としてもよい。この場合には、第1鉄筋44の露出部分にタール塗装等の防錆処理を施すと共に、床版本体40Aの角部を補強材59で保護してもよい。
また、本実施形態では、第2鉄筋46、48を、切欠部42でコの字(逆コの字)状に折り曲げて、橋梁部A側と土工部B側とに分けて配置したが、図6に示すように、切欠部42を跨いで橋軸方向Xに段違いとなるように配置してもよい。この場合の第2鉄筋55は、橋梁部A側では床版本体40Aの上側に配置され、切欠部42を跨いで下側に折り曲げられて土工部B側では床版本体40Aの下側に配置される。また、第2鉄筋56は、土工部B側では床版本体40Aの上側に配置され、切欠部42を跨いで下側に折り曲げられて橋梁部A側では床版本体40Aの下側に配置される。
さらに、図7に示すように、1本の第2鉄筋56を床版本体40Aの下側に橋軸方向Xに沿って配置し、切欠部42付近で上方に折り曲げて切欠部42を跨ぐように配置してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の、橋梁構造は、床版の構成を除いて第1実施形態と同様である(図1参照)。本実施形態の床版60は、コンクリートで構成された床版本体60Aに複数の鉄筋を配設して構成されている。支持位置Pでは、床版本体60Aの上側部分及び下側部分が橋幅方向Yに沿って切欠かれ、切欠部62A、62Bが構成されている
図8に示すように、床版60には、橋軸方向Xに沿って切欠部62A、62Bの間を通過するように直線状に第1鉄筋64が配設されている。第1鉄筋64は、図8(A)に示すように、床版本体60Aの厚み方向中央部に配置され、橋幅方向Yに所定のピッチで複数本配設されている。なお、第1実施形態で使用したせん断バー50は、本実施形態では不要である。
第2鉄筋66は、橋梁部A側で床版本体60Aの上側に橋軸方向Xに沿って配置された上側部66A、切欠部62Aの橋梁部A側で切欠部62Bの土工部B側へ向かって折り曲げられて形成された折曲部66B、及び、土工部B側で床版本体60Aの下側に橋軸方向Xに沿って配置された下側部66C、で構成されている。上側部66A、折曲部66B、及び、下側部66Cは、連続して形成されている。また、第2鉄筋68は、土工部B側で床版本体60Aの上側に橋軸方向Xに沿って配置された上側部68A、切欠部62Aの土工部B側で切欠部62Bの橋梁部A側へ向かって折り曲げられて形成された折曲部68B、及び、橋梁部A側で床版本体60Aの下側に橋軸方向Xに沿って配置された下側部68C、で構成されている。上側部68A、折曲部68B、及び、下側部68Cは、連続して形成されている。第2鉄筋66と第2鉄筋68とは、側方からみて、第1鉄筋64と同一高さ位置で交差している。第2鉄筋66、68も、橋幅方向Yに所定のピッチで複数本配設されている。
前記構成の床版60を備えた橋梁構造上を車両が走行し、橋梁への荷重により床版60の支持位置P付近が持ち上げられるように撓んだ場合を想定する。本実施形態の床版60は、この部分に切欠部62A、62Bが構成されており、剛性が小さい。したがって、撓み部分への曲げモーメントが抑制され、床版60の損傷を小さくすることができる。また、第1鉄筋64と第2鉄筋66、68とが、切欠部62Aと切欠部62Bとの間(以下この部分を「ヒンジ部H2」という)に集中しているので、床版40は、ヒンジ部H2を中心に折れ曲がり、床版60の損傷を抑制することができる。さらに、第1鉄筋64が、橋軸方向Xに直線状に配設されているので、床版60に対する引っ張り力に対しても対応することができる。
なお、本実施形態の場合にも、第1実施形態と同様に、切欠部62A、62Bに弾性部材を配置したり、床版本体60Aを支持位置Pで切り離して橋梁部A側と土工部B側とに2分し、第1鉄筋64、第2鉄筋66、68のみで連接すると共に、離間部分に弾性部材を配置し、床版本体60Aの角部に補強材を設けて角部を保護してもよい。また、切り離した床版本体60Aの離間部分の下側のみに弾性部材を配置し、上部には弾性部材を配置しないで、第1鉄筋64、第2鉄筋66、68を露出させる構成としてもよい。この場合には、第1鉄筋64、第2鉄筋の露出部分にタール塗装等の防錆処理を施すと共に、床版本体60Aの角部を補強材で保護してもよい。
第1実施形態の橋梁構造の概略側面図である。 第1実施形態の橋梁構造を上側からみた斜視図である。 第1実施形態の橋梁構造の支持位置付近の(A)は上部からみた鉄筋構成を示す図であり、(B)は側面図である。 第1実施形態の橋梁構造の支持位置付近の(A)は荷重がない状態、(B)は荷重がかけられている状態を示す側面図である。 第1実施形態の床版の変形例を示す側面図である。 第1実施形態の床版の他の変形例を示す側面図である。 第1実施形態の床版の他の変形例を示す側面図である。 第2実施形態の橋梁構造の支持位置付近の(A)は側面図であり、(B)は上部からみた鉄筋構成を示す図である。
符号の説明
10 橋梁構造
12 主桁
16 支承
26 防水シート
40 床版
40A 床版本体
42 切込部
44 第1鉄筋
46 第2鉄筋
46A 上側部
46B 折曲部
46C 下側部
48 第2鉄筋
48A 上側部
48B 折曲部
48C 下側部
50 せん断断バー
52 テープ
54 弾性部材
55 第2鉄筋
56 弾性部材
56 第2鉄筋
58 弾性部材
59 補強材
60 床版
60A 床版本体
62A 切欠部
64 第1鉄筋
66 第2鉄筋
66A 上側部
66B 折曲部
66C 下側部
68 第2鉄筋
68A 上側部
68B 折曲部
68C 下側部
A 橋梁部
B 土工部
H ヒンジ部
H2 ヒンジ部
P 支持位置
X 橋軸方向
Y 橋幅方向

Claims (6)

  1. 橋梁部において主桁に支持され、前記主桁の橋軸方向端部である主桁端部から土工部方向へ延長して設置され、前記主桁を支持する支承部に対応する位置に橋幅方向に沿って切欠部の構成された床版本体と、
    前記床版本体へ前記切欠部を跨いで前記橋軸方向に沿って直線状に配設される第1鉄筋と、
    前記床版本体の厚み方向中央部よりも下側に前記橋軸方向に沿って配設される下側部、前記主桁端部において前記切欠部に沿って前記床版の厚み方向に配設される折曲部、及び、前記床版の厚み方向中央部よりも上側に前記橋軸方向に沿って配設される上側部、が連続して形成されている第2鉄筋と、
    を備えた橋梁用床版。
  2. 前記第1鉄筋は前記床版本体の上部に配設され、前記第2鉄筋の前記上側部は前記第1鉄筋と同一高さに配設されていること、を特徴とする請求項1に記載の橋梁用床版。
  3. 前記床版本体の厚み方向の前記第1鉄筋と前記第2鉄筋との間に前記橋軸方向に沿って前記切欠部を跨いで配設され、前記切欠部を挟んで一方側が前記床版本体に固定され、他方側が前記床版本体との間で相対移動可能とされたせん断バーをさらに備えていること、を特徴とする請求項2に記載の橋梁用床版。
  4. 前記切欠部に弾性部材を配設したこと、を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の橋梁用床版。
  5. 前記床版本体は、前記切欠部によって橋梁部側と土工部側とに2分されていること、を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の橋梁用床版。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の橋梁用床版を備えた橋梁構造。
JP2006035564A 2006-02-13 2006-02-13 橋梁用床版、及び、橋梁構造 Pending JP2007211562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006035564A JP2007211562A (ja) 2006-02-13 2006-02-13 橋梁用床版、及び、橋梁構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006035564A JP2007211562A (ja) 2006-02-13 2006-02-13 橋梁用床版、及び、橋梁構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007211562A true JP2007211562A (ja) 2007-08-23

Family

ID=38490245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006035564A Pending JP2007211562A (ja) 2006-02-13 2006-02-13 橋梁用床版、及び、橋梁構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007211562A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201944A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 東京パワーテクノロジー株式会社 床版ユニット及びそれを用いた舗装構造
CN109610312A (zh) * 2018-12-26 2019-04-12 北京工业大学 基于x型预应力筋连接的预制装配桥面板
KR102590837B1 (ko) * 2023-03-02 2023-10-19 알엔비이엔씨 주식회사 솟음이 형성된 절곡 거더 및 이를 이용한 교량의 시공방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201944A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 東京パワーテクノロジー株式会社 床版ユニット及びそれを用いた舗装構造
CN109610312A (zh) * 2018-12-26 2019-04-12 北京工业大学 基于x型预应力筋连接的预制装配桥面板
KR102590837B1 (ko) * 2023-03-02 2023-10-19 알엔비이엔씨 주식회사 솟음이 형성된 절곡 거더 및 이를 이용한 교량의 시공방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100743043B1 (ko) 신축이음장치의 고무방수부재
KR101184654B1 (ko) 강관 매립형 콘크리트 블록 일체식 지점부 시공방법
KR100631807B1 (ko) 강관으로 보강한 중공 콘크리트 거더 및 이를 이용한 거더교
KR20120003196A (ko) 콘크리트 구조물의 강성 증대 및 시공 편의성을 보장하기 위한 브라켓 구조
KR101097273B1 (ko) 아치보강재를 이용한 하로교 및 그 시공방법
JP2009209589A (ja) 被覆材を備えた継目構造
JP2007211562A (ja) 橋梁用床版、及び、橋梁構造
JP2006283414A (ja) 連続合成i桁橋梁の構造
KR101096176B1 (ko) 충전강관 트러스거더교의 연속화 시공방법
KR101243777B1 (ko) 하부플랜지 콘크리트에 긴장력이 도입된 파형강판 합성형 라멘교량 및 그 시공방법
KR101096170B1 (ko) 충전강관 트러스거더교의 연속화 시공방법
KR100647223B1 (ko) 복공판
JP4650255B2 (ja) 鋼床版の補強構造及び既設鋼床版の補強方法
JP4508293B2 (ja) 連続i桁橋の中間支点近傍の構造
KR101169003B1 (ko) Psc 거더 라멘교 및 이의 시공방법
KR100835340B1 (ko) 편경사를 갖는 박스거더
JP3910029B2 (ja) 水管橋の端末支持構造
KR101043710B1 (ko) 가각부가 형성된 하로교 및 하로교에 가각부를 형성시키는 방법
JP2006299554A (ja) 連続i桁橋の中間支点近傍の構造
JP4973361B2 (ja) 橋の免震構造及び免震化工法
JP3678951B2 (ja) 格子状床版を備えた構造物とその施工方法
JP4203403B2 (ja) 橋梁構造
KR101938820B1 (ko) 변단면 u형 프리스트레스 콘크리트 빔 거더 및 이를 포함하는 교량 건설 공법
JP4204046B2 (ja) 橋梁構造
JP4365276B2 (ja) 吊床版橋