JP4973361B2 - 橋の免震構造及び免震化工法 - Google Patents
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Description
既存橋脚を水平免震化すべく前記橋脚の下部に追設される橋の免震構造であって、
前記橋脚の既設フーチングの上部を覆って一体に形成される新設の下部フーチングと、
該下部フーチングの上に、水平支承部材を介して水平方向に相対移動可能に支持されるとともに、前記橋脚と一体に形成される新設の上部フーチングと、を備え、
前記水平支承部材の水平支承面に沿って前記橋脚が切断されることにより、前記上部フーチングに固定される前記橋脚の部分が、前記下部フーチング及び前記既設フーチングから分離していることを特徴とする。
所定レベル以上の地震動を受けるまでは、前記上部フーチングと前記下部フーチングとの前記相対移動を規制するとともに、前記所定レベル以上の地震動を受けて以降は、前記相対移動を許容する橋脚移動規制部材を有することを特徴とする。
橋桁の桁長方向に互いに間隔を隔てて並ぶ一対の前記橋脚に、前記橋桁の両端部のうちの一端部及び他端部がそれぞれ支持されているとともに、前記一端部は、水平方向に相対移動可能に橋脚に支持されている一方、前記他端部は、水平方向に相対移動不能に橋脚に支持されており、
前記所定レベル以上の地震動を受けるまでは、前記一端部の前記相対移動を許容するとともに、前記所定レベル以上の地震動を受けて以降は、前記一端部の相対移動を規制する橋桁移動規制部材を有することを特徴とする。
前記水平支承部材は、前記上部フーチング側の滑り板の水平な下面と、前記下部フーチング側の滑り板の水平な上面とが当接しつつ滑ることにより、前記橋脚を前記水平方向に相対移動可能に支持する滑り支承部材であり、
前記下部フーチング側の滑り板は、前記橋脚の切断用のワイヤーソーを配置するための隙間を前記橋脚の周囲に形成すべく、前記橋脚から所定距離までの範囲には配置されないことを特徴とする。
既存橋脚の既設フーチングの上部を覆って、該既設フーチングと一体に新設の下部フーチングを形成する下部フーチング新設ステップと、
該下部フーチングの上に、水平支承部材を介して水平方向に相対移動可能に支持される新設の上部フーチングを、前記橋脚と一体に形成する上部フーチング新設ステップと、
前記橋脚を、前記水平支承部材の水平支承面に沿って切断することにより、前記上部フーチングに固定される前記橋脚の部分を、前記下部フーチング及び前記既設フーチングから分離する橋脚切断ステップと、を備えていることを特徴とする。
前記水平支承部材は、前記上部フーチング側の滑り板の水平な下面と、前記下部フーチング側の滑り板の水平な上面とが当接しつつ滑ることにより、前記橋脚を前記水平方向に相対移動可能に支持する滑り支承部材であり、
前記下部フーチング側の滑り板は、前記橋脚の切断用のワイヤーソーを配置するための隙間を前記橋脚の周囲に形成すべく、前記橋脚から所定距離までの範囲には配置されないことを特徴とする橋の免震化工法。
上記請求項6に示す発明によれば、上記請求項4と同様の作用効果を奏することができる。
前記上部フーチング側の滑り板が前記下部フーチング側の滑り板の上に配置される前に、前記ワイヤーソーは前記下部フーチング上に配置されていることを特徴とする。
上記請求項7に示す発明によれば、前記ワイヤーソーは、前記上部フーチング側の滑り板を前記下部フーチング側の滑り板の上に配置する前に、予め前記下部フーチング上に配置されるので、前記上部フーチング側の滑り板と前記下部フーチングとの間に形成される前記隙間にワイヤーソーを通す作業を行わずに済み、もって、ワイヤーソーの配置作業性に優れる。
図5A及び図5Bは、免震構造の第1変形例の説明図であり、図5Aには、橋脚20の下部の正面視縦断面図を示し、図5Bには、図5A中のB−B断面図を示している。
図6及び図7は、免震構造の第2変形例の説明図である。何れの図も、上段には高架橋1の平面図を示し、下段には同側面図を示している。なお、図6及び図7では、図の錯綜を防ぐべく橋桁10の移動支持部材14を省略している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
12 回転支持部材、14 移動支持部材、20 橋脚、20a 上面、
22 既設フーチング、22a 上面、24 杭、
30 下部フーチング、30a 上面、40 水平支承部材(滑り支承部材)、
41 下側支承板、42 上側支承板、42a 上面、
42b 下面(水平支承面)、42c 切り欠き部、42d 分割線、
50 上部フーチング、60 復位用バネ、65 ワイヤーソー、
70 第1ストッパー(橋脚移動規制部材)、71 ブラケット、
71a フランジ部、72 ブラケット、72a フランジ部、73 シャーピン、
74 抜け止め部材、80 第2ストッパー(橋桁移動規制部材)、
81 ブラケット、82 ピン部材、83 落とし穴、
90 第2ストッパー(橋桁移動規制部材)、90a 前端部、90b 後端部、
92 受け台、94 凹部、96 凸部、G 地盤、H 貫通孔、S 隙間
Claims (7)
- 既存橋脚を水平免震化すべく前記橋脚の下部に追設される橋の免震構造であって、
前記橋脚の既設フーチングの上部を覆って一体に形成される新設の下部フーチングと、
該下部フーチングの上に、水平支承部材を介して水平方向に相対移動可能に支持されるとともに、前記橋脚と一体に形成される新設の上部フーチングと、を備え、
前記水平支承部材の水平支承面に沿って前記橋脚が切断されることにより、前記上部フーチングに固定される前記橋脚の部分が、前記下部フーチング及び前記既設フーチングから分離していることを特徴とする橋の免震構造。 - 請求項1に記載の橋の免震構造であって、
所定レベル以上の地震動を受けるまでは、前記上部フーチングと前記下部フーチングとの前記相対移動を規制するとともに、前記所定レベル以上の地震動を受けて以降は、前記相対移動を許容する橋脚移動規制部材を有することを特徴とする橋の免震構造。 - 請求項2に記載の橋の免震構造であって、
橋桁の桁長方向に互いに間隔を隔てて並ぶ一対の前記橋脚に、前記橋桁の両端部のうちの一端部及び他端部がそれぞれ支持されているとともに、前記一端部は、水平方向に相対移動可能に橋脚に支持されている一方、前記他端部は、水平方向に相対移動不能に橋脚に支持されており、
前記所定レベル以上の地震動を受けるまでは、前記一端部の前記相対移動を許容するとともに、前記所定レベル以上の地震動を受けて以降は、前記一端部の相対移動を規制する橋桁移動規制部材を有することを特徴とする橋の免震構造。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の橋の免震構造であって、
前記水平支承部材は、前記上部フーチング側の滑り板の水平な下面と、前記下部フーチング側の滑り板の水平な上面とが当接しつつ滑ることにより、前記橋脚を前記水平方向に相対移動可能に支持する滑り支承部材であり、
前記下部フーチング側の滑り板は、前記橋脚の切断用のワイヤーソーを配置するための隙間を前記橋脚の周囲に形成すべく、前記橋脚から所定距離までの範囲には配置されないことを特徴とする橋の免震構造。 - 既存橋脚の既設フーチングの上部を覆って、該既設フーチングと一体に新設の下部フーチングを形成する下部フーチング新設ステップと、
該下部フーチングの上に、水平支承部材を介して水平方向に相対移動可能に支持される新設の上部フーチングを、前記橋脚と一体に形成する上部フーチング新設ステップと、
前記橋脚を、前記水平支承部材の水平支承面に沿って切断することにより、前記上部フーチングに固定される前記橋脚の部分を、前記下部フーチング及び前記既設フーチングから分離する橋脚切断ステップと、を備えていることを特徴とする橋の免震化工法。 - 請求項5に記載の橋の免震化工法であって、
前記水平支承部材は、前記上部フーチング側の滑り板の水平な下面と、前記下部フーチング側の滑り板の水平な上面とが当接しつつ滑ることにより、前記橋脚を前記水平方向に相対移動可能に支持する滑り支承部材であり、
前記下部フーチング側の滑り板は、前記橋脚の切断用のワイヤーソーを配置するための隙間を前記橋脚の周囲に形成すべく、前記橋脚から所定距離までの範囲には配置されないことを特徴とする橋の免震化工法。 - 請求項6に記載の橋の免震化工法であって、
前記上部フーチング側の滑り板が前記下部フーチング側の滑り板の上に配置される前に、前記ワイヤーソーは前記下部フーチング上に配置されていることを特徴とする橋の免震化工法。
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