JP2007210367A - 車両の側部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる車両の側部車体構造を提供する。
【解決手段】サイドシル25がサイドシルインナ20とサイドシルアウタ21とにより閉断面状に形成され、センターピラーインナ17がサイドシルインナとサイドシルアウタとの間に配設された車両の側部車体構造は、サイドシルインナとセンターピラーインナとの間に第1の節状部材30が配設され、該第1の節状部材は、サイドシルインナに固定される固定端部32と、センターピラーインナに対向する自由端部33とを備えている。また、センターピラーインナには、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、第1の節状部材の自由端部と係合し該自由端部が変位することを規制するフランジ部17aが設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、車体側面の下部において車体前後方向に延びるサイドシル内に、該サイドシルを補強するサイドシル補強部材が配設されてなる車両の側部車体構造に関する。
周知のように、例えば自動車等の車両においては、車体側面の下部に車体前後方向に延びる左右一対のフレーム部材としてのサイドシルが配設されている。このサイドシルは、車幅方向内方に位置するサイドシルインナパネル(サイドシルインナ)と車幅方向外方に位置するサイドシルアウタパネル(サイドシルアウタ)とを組み合わせて閉断面状に形成されている。また、サイドシルを補強するサイドシルレインフォースメント(サイドシルレイン)が、サイドシルインナとサイドシルアウタとの間に配設されたサイドシルの構造も知られている。
このように構成されるサイドシルは、車体側方からの衝突(所謂側突)を受けた際に、車体下部において衝突荷重を受け止める役割を果たすものである。近年、例えば側突荷重に対する負荷能力を高めるために、サイドシル内に車幅方向に延びる部材を設けた構造が知られており、例えば特許文献1には、サイドシルインナとサイドシルレインとの間の閉断面を車体前後方向に区切る部材を備えた構造が開示され、例えば特許文献2には、サイドシルアウタとサイドシルレインとによって構成される閉断面を略閉塞し車幅方向に延びる閉塞面を形成した構造が開示されている。
特開平10−7021号公報 特開平9−30452号公報
ところで、サイドシルを構成するサイドシルインナとサイドシルアウタとの間に、サイドシルを補強するサイドシル補強部材が配設された車両では、例えば側突荷重に対する負荷能力の向上を図るために、サイドシルにおいては、サイドシルインナとサイドシル補強部材とを連結するとともにサイドシル補強部材とサイドシルアウタとを連結し、車体外方から入力される荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することが望まれる。
しかしながら、サイドシルを組み立てる生産工程において、サイドシルアウタにサイドシル補強部材を組み付けた後にサイドシルインナとサイドシルアウタとを組み立てる場合、サイドシルインナとサイドシル補強部材とを連結する部材を、溶接ガン等を用いてサイドシルインナに接合した後にサイドシル補強部材に接合することは非常に困難な場合がある。
かかる場合に、サイドシルインナに開口部を設けることで、該開口部を通じて溶接ガン等をサイドシル内に導入させ接合させることが可能であるが、サイドシルの剛性や側突荷重に対する負荷能力を確保する上で好ましくない。従って、サイドシルに開口部を設けることなく、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、上記荷重を車幅方向内方へ如何に伝達させるかが重要となる。
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり、サイドシルを構成するサイドシルインナとサイドシルアウタとの間に、該サイドシルを補強するサイドシル補強部材が配設された車両において、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる車両の側部車体構造を提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係る発明は、車体前後方向に延びるサイドシルが、車幅方向内方に位置するサイドシルインナパネルと車幅方向外方に位置するサイドシルアウタパネルとを組み合わせて閉断面状に形成され、該サイドシルを補強するサイドシル補強部材が前記サイドシルインナパネルと前記サイドシルアウタパネルとの間に配設されてなる車両の側部車体構造であって、前記サイドシルインナパネル又は前記サイドシルアウタパネルには、該パネルと前記サイドシル補強部材との間を車体前後方向に区切るように前記パネルから前記サイドシル補強部材に向かって延びる第1の節状部材が配設され、前記第1の節状部材は、車幅方向における一方の端部に前記パネルに固定される固定端部が形成され、車幅方向における他方の端部に前記サイドシル補強部材に対向する自由端部が形成されていることを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記サイドシル補強部材には、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、前記第1の節状部材の自由端部と係合し該自由端部が変位することを規制する規制手段が設けられていることを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記第1の節状部材は、該第1の節状部材の自由端部が前記サイドシル補強部材の規制手段に対応するように前記第1の節状部材の固定端部から前記規制手段に向かって傾斜して設けられていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項4に係る発明は、請求項2又は3に係る発明において、前記第1の節状部材は、該第1の節状部材の自由端部が前記サイドシル補強部材の規制手段に対して離間して設けられていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一に係る発明において、前記サイドシルインナパネル及び前記サイドシルアウタパネルの何れか一方のパネルには、前記第1の節状部材が配設され、他方のパネルには、該パネルと前記サイドシル補強部材との間を車体前後方向に区切るように前記パネルから前記サイドシル補強部材に向かって延びる第2の節状部材が配設され、前記第2の節状部材は、車幅方向における一方の端部が前記パネルに接合されるとともに、車幅方向における他方の端部が前記サイドシル補強部材に接合されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記第2の節状部材は、前記規制手段近傍において前記サイドシル補強部材に接合されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項7に係る発明は、請求項2〜6の何れか一に係る発明において、前記規制手段は、前記サイドシル補強部材から前記第1の節状部材が固定される前記サイドシルインナパネル又は前記サイドシルアウタパネルを指向して延びるフランジ部であることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項8に係る発明は、請求項2〜7の何れか一に係る発明において、前記第1の節状部材は、該第1の節状部材の自由端部近傍において、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、前記自由端部が前記規制手段へ向かうように案内する案内部を備えていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項9に係る発明は、請求項1〜8の何れか一に係る発明において、前記サイドシルインナパネルには、該サイドシルインナパネルから車幅方向内方に延びるクロスメンバが配設されていることを特徴としたものである。
本願の請求項1の発明に係る車両の側部車体構造によれば、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、第1の節状部材とサイドシル補強部材とが係合し、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる。
例えば、サイドシル内にサイドシル補強部材が配設され、サイドシルインナパネル又はサイドシルアウタパネルとサイドシル補強部材との間に第1の節状部材が配設される際に、溶接ガン等を用いてサイドシル補強部材と第1の節状部材とを接合できない場合においても、サイドシルにかかる荷重を車幅方向内方へ伝達することができる。
また、本願の請求項2の発明によれば、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、第1の節状部材とサイドシル補強部材とが確実に係合し、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ確実に伝達することができる。
更に、本願の請求項3の発明によれば、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、第1の節状部材とサイドシル補強部材との係合を確実に行うことができ、上記効果をより有効に奏することができる。
また更に、本願の請求項4の発明によれば、第1の節状部材とサイドシル補強部材とが離間して配設されるので、第1の節状部材とサイドシル補強部材とが干渉し異音を発生することを回避できる。なお、加速度センサ等の検出手段を第1の節状部材近傍に設ける場合には、離間距離を好適に設定することにより検出感度を調整することもできる。
また更に、本願の請求項5の発明によれば、サイドシルに車体外方からの荷重が入力される際に、サイドシル補強部材を介してサイドシルアウタパネルとサイドシルインナパネルとが連結されるので、サイドシル内を通じてサイドシルに入力される荷重を直接的に車幅方向内方へ伝達することができる。
また更に、本願の請求項6の発明によれば、サイドシル内に入力される荷重を、規制手段を介してサイドシルアウタパネルからサイドシルインナパネルに伝達することができ、上記荷重をより有効に車幅方向内方へ伝達することができる。
また更に、本願の請求項7の発明によれば、サイドシルに車体外方から荷重が作用する際に、サイドシル補強部材に設けられるフランジ部によって第1の節状部材の自由端部が変位することを規制することができ、比較的簡単な構成により、上記効果を奏することができる。
また更に、本願の請求項8の発明によれば、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、第1の節状部材の自由端部が第1の節状部材の案内部を用いてサイドシル補強部材の規制手段と係合するので、第1の節状部材とサイドシル補強部材との係合をより確実に行うことができる。
また更に、本願の請求項9の発明によれば、サイドシルに入力される荷重を、クロスメンバを介して反対側の車体各部に伝達することができ、上記効果をより有効に奏することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る車両の車体側面を分解して示す分解斜視図である。上記車両1は、4ドアタイプの乗用車であり、車体底面を構成する車体フロア部2と、該車体フロア部2の左右両側に車体側壁部10とを備えている。なお、図1では、車体左側の車体側壁部は省略する。
車体フロア部2上には、車幅方向に延びるクロスメンバ4、5、6が配設されており、車体前方側から第1のクロスメンバ4、第2のクロスメンバ5及び第3のクロスメンバ6が配設されている。なお、第2のクロスメンバ5は、車体フロア部2の車幅方向略中央部に設けられ車体前後方向に延びるフロアトンネル部7によって分断されている。
車体側壁部10は、図1に示すように、その車体内側を構成するサイドボディインナ11と、その車体外側を構成するサイドボディアウタ12と組み合わせて形成されている。サイドボディインナ11は、フロントドア及びリアドア(共に不図示)等が配設される開口部19を備え、サイドボディインナ11の下端部には、車体前後方向に延びるサイドシルインナパネル(サイドシルインナ)20が接合されている。
一方、サイドボディアウタ12は、センターピラーアウタ14の前後両側に、フロントドアが配設されるフロントドア用開口部15及びリアドアが配設されるリアドア用開口部16が形成されている。また、サイドボディアウタ12の下端部には、下縁に沿って車体前後方向に延びるサイドシルアウタパネル(サイドシルアウタ)21が接合されている。
図1では、サイドボディインナ11とサイドボディアウタ12との間に、センターピラーインナ17が示されている。このセンターピラーインナ17は、センターピラーアウタ14に接合されるものであり、車体上下方向に延びるように形成されている。
車体側壁部10は、センターピラーインナ17をセンターピラーアウタ14、ひいてはサイドサイドボディアウタ12に接合した後に、サイドボディアウタ12をサイドボディインナ11に接合することで組み立てられている。なお、車体側壁部10は、例えばスポット溶接等を用いて接合されている。
図2は、上記車両の車体側面の要部を示す斜視図である。図2に示すように、サイドシルインナ20は、車幅方向内方へ膨出する膨出部20aを備えている。一方、サイドシルアウタ21は、車幅方向外方へ膨出する膨出部21aを備え、サイドシルインナ20とサイドシルアウタ21とは、それらの膨出部20a、21aの上端部及び下端部がそれぞれフランジ結合により接合されている。
図3は、図2におけるY3−Y3線に沿った断面説明図である。図3では、センターピラーインナ17とセンターピラーアウタ14によって構成されるセンターピラー26の下端部において、サイドシル25が、サイドシルインナ20とサイドシルアウタ21とを組み合わせて閉断面状に形成されている。また、サイドシルインナ20とサイドシルアウタ21との間にはセンターピラーインナ17が配設されている。
サイドシルインナ20には、該サイドシルインナ20から車幅方向内方に延びる第2のクロスメンバ5が配設されている。第2のクロスメンバ5は、その車幅方向外方端部にサイドシルインナ20に略沿って延びるフランジ部5aを備え、該フランジ部5aがサイドシルインナ20の膨出部20aに接合されている。なお、サイドシルインナ20には、第1のクロスメンバ4及び第3のクロスメンバ6がそれぞれ同様に連結されている。
また、車体フロア部2は、その車幅方向外方端部にサイドシルインナ20に略沿って延びるフランジ部2aを備え、該フランジ部2aがサイドシルインナ20の膨出部20aに接合されることによりサイドシルインナ20に連結されている。
図4は、図2におけるY4−Y4線に沿った断面説明図であり、図5は、図4におけるA部を示す斜視図である。
上述したように、サイドシル25を構成するサイドシルインナ20とサイドシルアウタ21の間には、センターピラーインナ17が配設され、サイドシルインナ20の車幅方向内方側には、第2のクロスメンバ5がフランジ部5aによって接合されている。
本実施形態では、サイドシル25内において、サイドシルインナ20とセンターピラーインナ17との間を車体前後方向に区切るように節状に設けられサイドシルインナ20からセンターピラーインナ17に向かって延びる第1の節状部材30と、サイドシルアウタ21とセンターピラーインナ17との間を車体前後方向に区切るように節状に設けられサイドシルアウタ21からセンターピラーインナ17に向かって延びる第2の節状部材40とが配設されている。
第1の節状部材30は、略平板状に形成されており、サイドシルインナ20とセンターピラーインナ17との間を略車幅方向に延びている。第1の節状部材30は、図4に示すように、その車幅方向の両端部に、互いに車体前後方向の逆向きに延びるフランジ部31a、31bを備えている。
第1の節状部材30には、その車幅方向内方端部に設けられるフランジ部31aがサイドシルインナ20に接合されることにより、サイドシルインナ20に固定される固定端部32が形成され、その車幅方向外方端部に設けられるフランジ部31bがセンターピラーインナ17と離間して配置されることにより、センターピラーインナ17に対向する自由端部33が形成されている。なお、第2のクロスメンバ5の車体前方側に配設される第1の節状部材30は、その固定端部32からその自由端部33に向かって車幅方向から前方側に傾斜して設けられている。
また、センターピラーインナ17には、サイドシル25に車体外方から荷重が入力され、センターピラーインナ17が車幅方向内方へ変位させられる際に、第1の節状部材30の自由端部33と係合し、該自由端部33が変位することを規制する規制手段が設けられている。
本実施形態では、センターピラーインナ17には、上記規制手段として、第1の節状部材30の自由端部33に対応してセンターピラーインナ17からサイドシルインナ20を指向して略車幅方向に延びるフランジ部17aが設けられており、第1の節状部材30の自由端部33は、フランジ部17aに対して離間して配置されている。なお、センターピラーインナ17には、図5に示すように、車幅方向内方側へ略半円状に窪むビード17bが車体前後方向に形成されている。
一方、第2の節状部材40は、サイドシルアウタ21とセンターピラーインナ17との間において略車幅方向に延び略平板状に形成されている。第2の節状部材40は、その車幅方向の両端部に互いに車体前後方向逆向きに延びるフランジ部41a、41bを備え、その車幅方向外方端部に設けられるフランジ部41aがサイドシルアウタ21に接合され、その車幅方向内方端部に設けられるフランジ部41bがセンターピラーインナ17に接合されている。なお、フランジ部41bは、フランジ部17a近傍においてセンターピラーインナ17に接合されている。
このように、本実施形態では、サイドシル25内に、第2のクロスメンバ5の車体前方側に第1の節状部材30及び第2の節状部材40が配設され、第1の節状部材30に対応してセンターピラーインナ17にフランジ部17aが設けられている。また、第2のクロスメンバ5の車体後方側にも同様に構成される第1の節状部材30及び第2の節状部材40が配設され、第1の節状部材30に対応してセンターピラーインナ17にフランジ部17aが設けられている。なお、第2のクロスメンバ5の車体後方側に設けられる第1の節状部材30は、車体後方側に傾斜して形成されている。
次に、例えば車体側方からの衝突を受けた場合など、サイドシル25に車体外方から内方へ向かう荷重が作用する場合について、図6〜図8を参照して説明する。
図6〜図8はそれぞれ、図4のA部に車体外方から荷重が作用する状態を示す説明図である。
図6に示すように、サイドシル25に車体外方から荷重Fが入力される際には、サイドシルアウタ21とセンターピラーインナ17とが第2の節状部材40により接合されているので、サイドシルアウタ21とセンターピラーインナ17と第2の節状部材40とが一体的に、矢印S1に示すように、車幅方向内方側に変位させられる。
図7では、サイドシル25に荷重Fが入力され、サイドシルアウタ21とセンターピラーインナ17と第2の節状部材40とが一体的に車幅方向内方側に変位させられ、第1の節状部材30の自由端部33とセンターピラーインナ17とが当接した状態が示されている。なお、センターピラーインナ17のフランジ部17aは、第1の節状部材30のフランジ部31bより車幅方向内方側に延びて形成されているので、荷重Fが車幅方向から車体前方側又は車体後方側に傾いて入力される場合においても、第1の節状部材30の自由端部33とセンターピラーインナ17とを確実に係合させることができる。
サイドシル25にさらに荷重Fが入力されると、車幅方向から車体前方側に傾斜して設けられる第1の節状部材30の自由端部33は、センターピラーインナ17のフランジ部17aに向かって、矢印S2に示す方向に、第1の節状部材30が拡開するように変位させられる。
第1の節状部材30は、その自由端部33にフランジ部31bを備えているので、サイドシル25に車体外方から荷重Fが入力される際に、フランジ部31bによって自由端部33がセンターピラーインナのフランジ部17aへ向かうように案内される。本実施形態では、第1の節状部材30の自由端部33に、センターピラーインナ17に設けられるフランジ部17aへ向かうように案内する案内部としてのフランジ部31bが形成されているが、第1の節状部材30の自由端部33近傍に規制手段へ向かうように案内するその他の案内部を備えるようにしてもよい。
図8は、サイドシル25にさらに荷重Fが入力された状態を示しており、第1の節状部材30の自由端部33がセンターピラーインナ17のフランジ部17aによって上記自由端部33が変位する、すなわち、第1の節状部材30が車体前方側に倒れることが規制されている。かかる状態では、サイドシル25は、サイドシルアウタ21とセンターピラーインナ17とが第2の節状部材40によって連結され、センターピラーインナ17とサイドシルインナ20とが第1の節状部材40によって連結されている。
サイドシル25においてさらに荷重Fが入力されると、サイドシル25は、センターピラーインナ17を介してサイドシルアウタ21とサイドシルインナ20とが連結されているので、サイドシル25内を通じてサイドシルに入力される荷重を車幅方向内方へ伝達することができる。サイドシルインナ20は車体フロア部2に接合されているので、上記荷重を車体フロア部2に伝達し分散させることできる。また、サイドシル25に入力される荷重は、フランジ部17aを介してセンターピラーインナ17にも伝達可能である。
本実施形態では、サイドシル25内において、サイドシルインナ20とサイドシルアウタ21との間にセンターピラーインナ17が配設されているが、例えばサイドシルレインなど、サイドシルを補強するその他のサイドシル補強部材がサイドシルインナとサイドシルアウタとの間に配設される場合においても、サイドシルインナとサイドシル補強部材との間に第1の節状部材を設け、サイドシル補強部材とサイドシルアウタとの間に第2の節状部材を設けることで、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる。
また、本実施形態では、サイドシルインナに第1の節状部材が配設され、サイドシルアウタに第2の節状部材が配設されているが、サイドシルインナに第2の節状部材を配設し、サイドシルアウタに第1の節状部材を設けるようにすることも可能である。
このように、本実施形態に係る車両の側部車体構造によれば、サイドシル25に車体外方から荷重Fが入力される際に、第1の節状部材30とセンターピラーインナ17とが係合し、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる。
例えば、サイドシル内にサイドシル補強部材が配設され、サイドシルインナパネル又はサイドシルアウタパネルとサイドシル補強部材との間に第1の節状部材が配設される際に、溶接ガン等を用いてサイドシル補強部材と第1の節状部材とを接合できない場合においても、サイドシルにかかる荷重を車幅方向内方へ伝達することができる。
また、センターピラーインナ17にはフランジ部17aが設けられることにより、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、第1の節状部材とセンターピラーインナとが確実に係合し、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ確実に伝達することができる。
更に、第1の節状部材30は、その自由端部33がセンターピラーインナ17のフランジ部17aに対応するように、その固定端部32からフランジ部17aに向かって傾斜して設けられるので、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、第1の節状部材とセンターピラーインナとの係合を確実に行うことができ、上記効果をより有効に奏することができる。
また更に、第1の節状部材30とセンターピラーインナ17とが離間して配設されるので、第1の節状部材とセンターピラーインナとが干渉し異音を発生することを回避できる。なお、加速度センサ等の検出手段を第1の節状部材近傍に設ける場合には、離間距離を好適に設定することにより検出感度を調整することもできる。
また更に、サイドシルインナパネル20には第1の節状部材30が配設され、サイドシルアウタパネル21には第2の節状部材40が配設されることにより、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、センターピラーインナを介してサイドシルアウタパネルとサイドシルインナパネルとが連結されるので、サイドシル内を通じてサイドシルに入力される荷重を直接的に車幅方向内方へ伝達することができる。
また更に、第2の節状部材40は、フランジ部17a近傍においてセンターピラーインナ17に接合されるので、サイドシルに入力される荷重を、フランジ部17aを介してサイドシルアウタパネルからサイドシルインナパネルに伝達することができ、上記荷重をより有効に車幅方向内方へ伝達することができる。
また更に、サイドシルに車体外方から荷重が作用する際に、センターピラーインナ17に設けられるフランジ部17aによって第1の節状部材の自由端部が変位することを規制することができ、比較的簡単な構成により、上記効果を奏することができる。
また更に、第1の節状部材30は、その自由端部33近傍において、サイドシル25に車体外方から荷重が入力される際に、上記自由端部33がフランジ部17aへ向かうように案内する案内部としてのフランジ部31bを備えていることにより、第1の節状部材の自由端部がその案内部を用いて規制手段と係合するので、第1の節状部材とサイドシル補強部材との係合をより確実に行うことができる。
また更に、サイドシルインナパネル20には、該サイドシルインナパネル20から車幅方向内方に延びるクロスメンバ4、5、6が配設されることにより、サイドシルに入力される荷重を、クロスメンバを介して反対側の車体各部に伝達することができ、上記効果をより有効に奏することができる。
なお、本実施形態では、サイドシル25に略車幅方向に延びる第1の節状部材30と第2の節状部材40とが設けられ、第1の節状部材30と第2の節状部材40とはサイドシル25内を実質的に車体前後方向に区切るように配設されるので、サイドシル内に伝達される種々の音や振動等を吸収し車室内に伝達されることを抑制することができる。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、車体側面の下部において、サイドシルインナとサイドシルアウタとを組み合わせて閉断面状に形成されるサイドシル内に、該サイドシルを補強するサイドシル補強部材が配設された車両に好適に適用可能である。
本実施形態に係る車両の車体側面を分解して示す分解斜視図である。 上記車両の車体側面の要部を示す斜視図である。 図2におけるY3−Y3線に沿った断面説明図である。 図2におけるY4―Y4線に沿った断面説明図である。 図4におけるA部を示す斜視図である。 図4のA部に車体外方から荷重が作用する状態を示す説明図である。 図4のA部に車体外方から荷重が作用する状態を示す説明図である。 図4のA部に車体外方から荷重が作用する状態を示す説明図である。
符号の説明
2 車体フロア部
4、5、6 クロスメンバ
17 センターピラーインナ
17a (センターピラーインナの)フランジ部
20 サイドシルインナパネル
21 サイドシルアウタパネル
25 サイドシル
30 第1の節状部材
31b (第1の節状部材の)フランジ部
32 固定端部
33 自由端部
40 第2の節状部材

Claims (9)

  1. 車体前後方向に延びるサイドシルが、車幅方向内方に位置するサイドシルインナパネルと車幅方向外方に位置するサイドシルアウタパネルとを組み合わせて閉断面状に形成され、前記サイドシルを補強するサイドシル補強部材が前記サイドシルインナパネルと前記サイドシルアウタパネルとの間に配設されてなる車両の側部車体構造であって、
    前記サイドシルインナパネル又は前記サイドシルアウタパネルには、該パネルと前記サイドシル補強部材との間を車体前後方向に区切るように前記パネルから前記サイドシル補強部材に向かって延びる第1の節状部材が配設され、
    前記第1の節状部材は、車幅方向における一方の端部に前記パネルに固定される固定端部が形成され、車幅方向における他方の端部に前記サイドシル補強部材に対向する自由端部が形成されている、
    ことを特徴とする車両の側部車体構造。
  2. 前記サイドシル補強部材には、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、前記第1の節状部材の自由端部と係合し該自由端部が変位することを規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両の側部車体構造。
  3. 前記第1の節状部材は、該第1の節状部材の自由端部が前記サイドシル補強部材の規制手段に対応するように前記第1の節状部材の固定端部から前記規制手段に向かって傾斜して設けられていることを特徴とする請求項2記載の車両の側部車体構造。
  4. 前記第1の節状部材は、該第1の節状部材の自由端部が前記サイドシル補強部材の規制手段に対して離間して設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両の側部車体構造。
  5. 前記サイドシルインナパネル及び前記サイドシルアウタパネルの何れか一方のパネルには、前記第1の節状部材が配設され、他方のパネルには、該パネルと前記サイドシル補強部材との間を車体前後方向に区切るように前記パネルから前記サイドシル補強部材に向かって延びる第2の節状部材が配設され、
    前記第2の節状部材は、車幅方向における一方の端部が前記パネルに接合されるとともに、車幅方向における他方の端部が前記サイドシル補強部材に接合されている、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一に記載の車両の側部車体構造。
  6. 前記第2の節状部材は、前記規制手段近傍において前記サイドシル補強部材に接合されていることを特徴とする請求項5記載の車両の側部車体構造。
  7. 前記規制手段は、前記サイドシル補強部材から前記第1の節状部材が固定される前記サイドシルインナパネル又は前記サイドシルアウタパネルを指向して延びるフランジ部であることを特徴とする請求項2〜6の何れか一に記載の車両の側部車体構造。
  8. 前記第1の節状部材は、該第1の節状部材の自由端部近傍において、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、前記自由端部が前記規制手段へ向かうように案内する案内部を備えていることを特徴とする請求項2〜7の何れか一に記載の車両の側部車体構造。
  9. 前記サイドシルインナパネルには、該サイドシルインナパネルから車幅方向内方に延びるクロスメンバが配設されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一に記載の車両の側部車体構造。
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