JP2007210368A - 車両の側部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる車両の側部車体構造を提供する。
【解決手段】サイドシル25がサイドシルインナ20とサイドシルアウタ21とにより閉断面状に形成され、サイドシルレイン18がサイドシルインナとサイドシルアウタとの間に配設された車両の側部車体構造は、サイドシルインナとサイドシルレインとの間に第1の箱状部材30が配設され、サイドシルレインとサイドシルアウタとの間に第2の箱状部材40が配設され、サイドシルレインには第1の箱状部材に向かって突出する突出部52が設けられ、第1の箱状部材には、サイドシルに車体外方から荷重Fが入力される際に上記突出部と係合する規制手段30dが設けられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車体側面の下部において車体前後方向に延びるサイドシル内に、該サイドシルを補強するサイドシル補強部材が配設されてなる車両の側部車体構造に関する。
周知のように、例えば自動車等の車両においては、車体側面の下部に車体前後方向に延びる左右一対のフレーム部材としてのサイドシルが配設されている。このサイドシルは、車幅方向内方に位置するサイドシルインナパネル(サイドシルインナ)と車幅方向外方に位置するサイドシルアウタパネル(サイドシルアウタ)とを組み合わせて閉断面状に形成されている。また、サイドシルを補強するサイドシルレインフォースメント(サイドシルレイン)が、サイドシルインナとサイドシルアウタとの間に配設されたサイドシルの構造も多用されている。
このように構成されるサイドシルは、車体側方からの衝突(所謂側突)を受けた際に、車体下部において衝突荷重を受け止める役割を果たすものである。近年、例えば側突荷重に対する負荷能力を高めるために、サイドシル内に車幅方向に延びる部材を備えた構造が知られており、サイドシルインナとサイドシルレインとの間にサイドシルレインから車体内側に向けて突出する部材を設けた構造(例えば特許文献1参照)、あるいはサイドシルアウタとサイドシルレインとによって構成される閉断面を略閉塞し車幅方向に延びる部材を備えた構造(例えば特許文献2参照)が開示されている。
特開2005−153705号公報 特開平9−30452号公報
ところで、サイドシルを構成するサイドシルインナとサイドシルアウタとの間に、サイドシルを補強するサイドシル補強部材が配設された車両においては、サイドシルインナとサイドシル補強部材とを連結するとともにサイドシル補強部材とサイドシルアウタとを連結し、例えば側突時などに、車体外方から入力される荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達させることが望まれている。
しかしながら、サイドシルを組み立てる生産工程において、サイドシルアウタにサイドシル補強部材を組み付けた後にサイドシルインナとサイドシルアウタとを組み立てる際には、サイドシルインナとサイドシル補強部材とを連結する部材を、サイドシルインナに接合した後に、溶接ガン等を用いてサイドシル補強部材に接合することはなかなか難しいのが実情である。
これに対し、サイドシルインナに開口部を設けることで、該開口部を通じて溶接ガン等をサイドシル内に導入させ接合させることが可能であるが、サイドシルの剛性や側突荷重に対する負荷能力を確保する上で好ましくない。従って、サイドシルに開口部を設けることなく、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、上記荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ如何に伝達させるかが重要となる。
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり、サイドシルを構成するサイドシルインナとサイドシルアウタとの間に、該サイドシルを補強するサイドシル補強部材が配設された車両において、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる車両の側部車体構造を提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係る発明は、車体前後方向に延びるサイドシルが、車幅方向内方に位置するサイドシルインナパネルと車幅方向外方に位置するサイドシルアウタパネルとを組み合わせて閉断面状に形成され、前記サイドシルを補強するサイドシル補強部材が前記サイドシルインナパネルと前記サイドシルアウタパネルとの間に配設されてなる車両の側部車体構造であって、前記サイドシルインナパネルから車幅方向に延びるクロスメンバと、前記クロスメンバに対応して位置付けられ、前記サイドシルインナパネルと前記サイドシル補強部材との間において前記サイドシルインナパネルから車幅方向外方に突出し、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記荷重を伝達する第1の荷重伝達部材と、前記サイドシル補強部材と前記サイドシルアウタパネルとの間において前記サイドシルアウタパネルから車幅方向内方に突出し、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記荷重を伝達する第2の荷重伝達部材とを備え、前記サイドシル補強部材には、前記第1の荷重伝達部材又は前記第2の荷重伝達部材の何れか一方に向かって突出する突出部が設けられ、前記突出部に対向する側に設けられる前記第1の荷重伝達部材又は前記第2の荷重伝達部材には、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記突出部と係合し該突出部が変位することを規制する規制手段が設けられていることを特徴としたものである。
本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記サイドシル補強部材には、該サイドシル補強部材を貫通する貫通孔部が形成され、前記突出部が突出する突出方向と反対側に設けられる前記第1の荷重伝達部材又は前記第2の荷重伝達部材には、被締結部材が結合され、前記被締結部材には、頭部と軸部とを有する締結部材が前記サイドシル補強部材の貫通孔部を通じて締結され、前記突出部は、前記締結部材の頭部で構成されていることを特徴としたものである。
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記突出部に対向する側に設けられる前記第1の荷重伝達部材又は前記第2の荷重伝達部材には開口部が形成され、前記規制手段は、前記開口部の周縁部において車幅方向に延びるように設けられた周壁部によって構成されていることを特徴としたものである。
更に、本願の請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一に係る発明において、前記第1の荷重伝達部材は、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記サイドシル補強部材と当接される第1の当接面部を備え、前記第2の荷重伝達部材は、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記サイドシル補強部材と当接される第2の当接面部を備え、該第2の当接面部は、前記第1の当接面部の面積以上の面積を有していることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一に係る発明において、前記突出部は、前記規制手段に対して離間して設けられていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか一に係る発明において、前記クロスメンバには、前記サイドシルインナパネルに略沿って延びるフランジ部が形成され、前記第1の荷重伝達部材には、前記サイドシルインナパネルに略沿って延びるフランジ部が形成され、前記クロスメンバのフランジ部と前記第1の荷重伝達部材のフランジ部とは、前記サイドシルインナパネルを介して接合されていることを特徴としたものである。
本願の請求項1の発明に係る車両の側部車体構造によれば、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、サイドシル補強部材の突出部と規制手段とが位置決め規制されて係合するので、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる。第1の荷重伝達部材がクロスメンバに対応するように位置付けられるので、上記荷重を、クロスメンバを介して反対側の車体各部に伝達することができ、衝撃吸収性能の向上を図ることができる。
例えば、サイドシル内にサイドシル補強部材が配設され、サイドシルインナパネル及び/又はサイドシルアウタパネルとサイドシル補強部材との間に荷重伝達部材が配設される際に、溶接ガン等を用いてサイドシル補強部材と荷重伝達部材とを接合できない場合においても、サイドシルにかかる荷重を車幅方向内方へ伝達するとともに、クロスメンバを介して反対側の車体各部に伝達することができる。
また、本願の請求項2の発明によれば、締結部材を被締結部材に締結させることにより、被締結部材を備えた第1又は第2の荷重伝達部材とサイドシル補強部材とを締結させるとともにサイドシル補強部材に突出部を設けることができ、比較的簡単な構成により、上記効果を奏することができる。
また、本願の請求項3の発明によれば、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、規制手段と突出部との係合を確実に行うことができ、サイドシルにかかる荷重を車幅方向内方へ確実に伝達することができる。
例えば側突時など、サイドシルに車体外方から荷重が入力され、規制手段を有する第1又は第2の荷重伝達部材とサイドシル補強部材とが相対的に変位させられる場合においても、規制手段と突出部との係合を確実に行うことができ、上記効果をより有効に奏することができる。
更に、本願の請求項4の発明によれば、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、上記荷重を、第1及び第2の荷重伝達部材の各当接面部を介して、車幅方向内方へ確実に伝達することが可能である。
例えば側突時など、サイドシルに車体外方から荷重が入力され、第1の荷重伝達部材と第2の荷重伝達部材とが相対的に変位させられる場合においても、上記荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ確実に伝達することができる。
また更に、本願の請求項5の発明によれば、突出部と規制手段とが離間して設けられるので、規制手段を備えた第1又は第2の荷重伝達部材とサイドシル補強部材とが干渉し異音を発生することを回避することができる。なお、加速度センサ等の検出手段を第1の荷重伝達部材近傍に設ける場合には、離間距離を好適に設定することにより検出感度を調整することもできる。
また更に、本願の請求項6の発明によれば、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、サイドシル内を通じてサイドシルインナに入力される荷重を直接的にクロスメンバに伝達することが可能であり、上記効果をより有効に奏することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る車両の車体側面を分解して示す分解斜視図である。上記車両1は、4ドアタイプの乗用車であり、車体底面を構成する車体フロア部2と、該車体フロア部2の左右両側に車体側壁部10とを備えている。なお、図1では、車体左側の車体側壁部は省略する。
車体フロア部2上には、車幅方向に延びるクロスメンバ4、5、6が配設され、車体前方側から第1のクロスメンバ4、第2のクロスメンバ5及び第3のクロスメンバ6が配設されている。なお、第2のクロスメンバ5は、車体フロア部2の車幅方向略中央部に設けられ車体前後方向に延びるフロアトンネル部7によって分断されている。
車体側壁部10は、図1に示すように、その車体内側を構成するサイドボディインナ11と、その車体外側を構成するサイドボディアウタ12とを組み合わせて形成されている。サイドボディインナ11は、フロントドア及びリアドア(共に不図示)等が配設されるドア用開口部19を備え、サイドボディインナ11の下端部には、車体前後方向に延びるサイドシルインナパネル(サイドシルインナ)20が接合されている。
一方、サイドボディアウタ12は、センターピラーアウタ14の前後両側に、フロントドアが配設されるフロントドア用開口部15及びリアドアが配設されるリアドア用開口部16が形成されている。また、サイドボディアウタ12の下端部には、車体前後方向に延びるサイドシルアウタパネル(サイドシルアウタ)21が接合されている。
図1では、サイドボディインナ11とサイドボディアウタ12との間に、サイドシルレインフォースメント(サイドシルレイン)18が示され、このサイドシルレインフォースメント18は、サイドシルインナ20とサイドシルアウタ21との間に配設される。なお、サイドシルレイン18は、その車体前後方向の略中央部が上方に延び、センターピラーアウタ14と接合されるセンターピラーインナ17と一体的に形成されている。
車体側壁部10は、センターピラーインナ17を有するサイドシルレイン18をサイドボディアウタ12に接合した後に、サイドボディアウタ12をサイドボディインナ11に接合することで組み立てられている。なお、車体側壁部10は、例えばスポット溶接等を用いて接合される。
図2は、上記車両の車体側面の要部を示す斜視図である、なお、図2では、車体側壁部10に接合される車体フロア部2及びクロスメンバ4、5、6も示されている。
上記サイドシルインナ20は、図2に示すように、車幅方向内方へ膨出する膨出部20aを備えている。一方、サイドシルアウタ21は、車幅方向外方へ膨出する膨出部21aを備え、サイドシルインナ20とサイドシルアウタ21とは、それらの膨出部20a、21aの上端部及び下端部がそれぞれフランジ結合により接合されている。
図3は、図2におけるY3−Y3線に沿った断面説明図である。図3に示すように、センターピラーインナ17とセンターピラーアウタ14とによって構成されるセンターピラー26の下端部では、サイドシル25が、サイドシルインナ20とサイドシルアウタ21とを組み合わせて閉断面状に形成されている。また、サイドシルインナ20とサイドシルアウタ21との間にはサイドシルレイン18が配設されている。
サイドシルインナ20には、該サイドシルインナ20から車幅方向内方に延びる第2のクロスメンバ5が連結されている。第2のクロスメンバ5は、その車幅方向外方端部にサイドシルインナ20に略沿って延びるフランジ部5aを備え、該フランジ部5aがサイドシルインナ20の膨出部20aに接合されている。なお、サイドシルインナ20には、第1のクロスメンバ4及び第3のクロスメンバ6がそれぞれ同様に連結されている。
また、サイドシルインナ20の車幅方向内方側では、車体フロア部2が、その車幅方向外方端部にサイドシルインナ20に略沿って延びるフランジ部2aを備え、該フランジ部2aがサイドシルインナ20の膨出部20aに接合されている。このようにして、車体フロア部2は、サイドシルインナ20に連結される。
図4は、図2におけるY4−Y4線に沿った断面説明図である。上述したように、サイドシル25を構成するサイドシルインナ20とサイドシルアウタ21の間には、サイドシルレイン18が配設され、サイドシルインナ20の車幅方向内方側には、第2のクロスメンバ5がフランジ部5aによって接合されている。
本実施形態では、サイドシルインナ20とサイドシルレイン18との間には直方体の箱状をなす第1の箱状部材30が設けられ、また、サイドシルアウタ21とサイドシルレイン18との間には直方体の箱状をなす第2の箱状部材40が設けられている。なお、第1の箱状部材30と第2の箱状部材40とはそれぞれ、車幅方向においてクロスメンバ5と略同一直線上に配設されている。
図5は、本実施形態に係る車両の側部車体構造の要部を示す要部説明図である。なお、図5では、第2のクロスメンバ5が接合されるサイドシル25内を明瞭に図示するために、サイドシル25において第2のクロスメンバ5が接合される部分については、第1の箱状部材30及び第2の箱状部材40のみを示している。
第1の箱状部材30は、クロスメンバ5に対応して位置付けられ、サイドシルインナ20から車幅方向外方に突出している。この第1の箱状部材30は、サイドシルインナ20から車幅方向外方に延びる側壁部30aと、側壁部30aの車幅方向外方端部に形成される略平坦な上面部30bとを備え、側壁部30aの車幅方向内方端部にはサイドシルインナ20に略沿って形成され該サイドシルインナ20に接合されるフランジ部30cが設けられている。
第1の箱状部材30の上面部30bは、図5に示すように略四角状に形成され、上面部30bの略中央部には略円形状の開口部31が形成されている。この開口部31の周縁部には、車幅方向内方側に折り曲げられた周壁部30dが車幅方向に延びている。第1の箱状部材30はクロスメンバ5に対応して設けられ、第1の箱状部材30のフランジ部30cとクロスメンバ5のフランジ部5aとは、サイドシルインナパネル20を介して接合されている。なお、周壁部30dは、例えばバーリング加工等によって形成される。
一方、第2の箱状部材40は、サイドシルアウタ21から車幅方向内方に延びる側壁部40aと、側壁部40aの車幅方向内方端部に形成される略平坦な上面部40bとを備え、側壁部40aの車幅方向外方端部にはサイドシルアウタ21に略沿って形成され該サイドシルアウタ21に接合されるフランジ部40cが設けられている。なお、第2の箱状部材40の上面部40bは、第1の箱状部材30の上面部30bの面積以上の面積を有している。
第2の箱状部材40は、第1の箱状部材30と同様に、上面部40bが略四角状に形成され、上面部40bの略中央部には略円形状の穴部41が設けられている。上面部40bの車幅方向外側には、すなわち、第2の箱状部材40の内方側において、穴部41の周縁部に該穴部41と略同心状に、例えばナット等の被締結部材45が取り付けられている。
また、サイドシルレイン18には、第2の箱状部材40の穴部41と略同心状にサイドシルレイン18を貫通する貫通孔部18aが形成されている。図4に示すように、例えば締結ボルト等の締結部材50が、車幅方向内方側からサイドシルレイン18に対して取り付けられ、サイドシルレイン18の貫通孔部18aを通じて被締結部材45に締結されている。
本実施形態では、第2の箱状部材40に設けられる被締結部材50に対して、サイドシルレイン18の車幅方向内方側から締結部材50の軸部51を螺着させることで、サイドシルレイン18と第2の箱状部材40とを組み付けるとともに、サイドシルレイン18から第1の箱状部材30に向かって突出する突出部を形成している。なお、この突出部は、締結部材50の頭部52で構成され、該頭部52は、第1の箱状部材30と接することなく、第1の箱状部材30の周壁部30dに対して離間して設けられている。
このようにして構成されるサイドシル25に、例えば車体側方からの衝突を受けた場合など、車体外方から内方へ向かう荷重Fが入力される場合には、サイドシルアウタ21とサイドシルレイン18とが第2の箱状部材40を介して連結されているので、サイドシルアウタ21とサイドシルレイン18と第2の箱状部材40とが一体的に、矢印S1に示すように、車幅方向内方へ変位させられる。
サイドシルレイン18が車体内方へ変位させられることに伴って、サイドシルレイン18に取り付けられる締結部材50の頭部52が車体内方側へ移動し、該頭部52が開口部31の周縁部に形成される周壁部30dと係合する。これにより、締結部材50の頭部52が移動することが規制される。このように、第1の箱状部材30には、サイドシルレイン18に設けられる突出部と係合し該突出部が変位することを規制する規制手段が設けられ、本実施形態では、この規制手段が開口部31の周縁部に設けられた周壁部30dによって構成されている。
なお、サイドシルレイン18に設けられる突出部、具体的には、締結部材50の頭部52は、第1の箱状部材30の開口部31に対して、第1の箱状部材30の上面部30bより車幅方向内方側に突出して配設されており、サイドシル25に入力される荷重Fが車幅方向から車体前方側又は車体後方側に傾いて入力される場合においても、突出部52と開口部31の周壁部30dとを確実に係合させることができる。
サイドシル25にさらに荷重Fが入力されると、次にサイドシルレイン18と第1の箱状部材30の上面部30bとが当接する。第1の箱状部材30の上面部30bは、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、サイドシルレイン18と当接される第1の当接面部を構成している。
また、本実施形態では、第2の箱状部材40の上面部40bが、締結部材50を用いてサイドシルレイン18と当接する第2の当接面部を構成しているが、第2の箱状部材40が、サイドシルに車体外方から荷重Fが入力される際に、サイドシルレイン18と当接される第2の当接面部を備えるようにすることも可能である。
上記のように、サイドシル25に荷重Fが入力されると、サイドシル25はサイドシルレイン18を介してサイドシルアウタ21とサイドシルインナ20とが連結されるので、サイドシル内を通じてサイドシル25に入力される荷重を車幅方向内方へ伝達することができる。
なお、第1の箱状部材30が、サイドシル25に車体外方から荷重が入力される際に上記荷重を伝達する第1の荷重伝達部材に相当し、第2の箱状部材40が、サイドシル25に車体外方から荷重が入力される際に上記荷重を伝達する第2の荷重伝達部材に相当する。本実施形態では、サイドシルレイン18から第1の箱状部材30に向かって突出する突出部が、締結部材50の頭部52で構成されているが、その他の部材を用いてサイドシルレイン18に突出部を形成することも可能である。
また、本実施形態では、サイドシルインナ20に第1の箱状部材30が配設され、サイドシルアウタ21に第2の箱状部材40が配設され、サイドシルレイン18には第1の箱状部材30に向かって突出する突出部が設けられているが、第2の箱状部材40に向かって突出するように突出部を設けてもよく、かかる場合には、第2の箱状部材40に突出部と係合する規制手段が設けられる。
また更に、サイドシル25内において、サイドシルインナ20とサイドシルアウタ21との間にサイドシルレイン18が配設されているが、サイドシル25を補強するその他のサイドシル補強部材がサイドシルインナ20とサイドシルアウタ21との間に配設される場合においても、サイドシルインナとサイドシル補強部材との間に第1の荷重伝達部材を設け、サイドシル補強部材とサイドシルアウタとの間に第2の荷重伝達部材を設けることで、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる。
このように、本実施形態に係る車両の側部車体構造によれば、サイドシルに車体外方から荷重Fが入力される際に、サイドシルレインの突出部と規制手段とが位置決め規制されて係合するので、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達することができる。第1の箱状部材30がクロスメンバ5に対応するように位置付けられるので、上記荷重を、クロスメンバを介して反対側の車体各部に伝達することができ、衝撃吸収性能の向上を図ることができる。
例えば、サイドシル内にサイドシル補強部材が配設され、サイドシルインナ及びサイドシルアウタとサイドシル補強部材との間に荷重伝達部材が配設される際に、溶接ガン等を用いてサイドシル補強部材と荷重伝達部材とを接合できない場合においても、サイドシルにかかる荷重を車幅方向内方へ伝達するとともに、クロスメンバを介して反対側の車体各部に伝達することができる。
また、締結部材50を被締結部材45に締結させることにより、被締結部材45を備えた第2の箱状部材40とサイドシルレイン18とを締結させるとともにサイドシルレイン18に突出部を設けることができ、比較的簡単な構成により、上記効果を奏することができる。
更に、第1の箱状部材30には開口部31が形成され、規制手段は、開口部31の周縁部において車幅方向に延びるように設けられた周壁部30dによって構成されることにより、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、規制手段と突出部との係合を確実に行うことができ、サイドシルにかかる荷重を車幅方向内方へ確実に伝達することができる。
例えば側突時など、サイドシルに車体外方から荷重が入力され、規制手段を有する第1の箱状部材とサイドシルレインとが相対的に変位させられる場合においても、規制手段と突出部との係合を確実に行うことができ、上記効果をより有効に奏することができる。
また更に、第2の箱状部材40の上面部40bが、第1の箱状部材30の上面部30bの面積以上の面積を有するので、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、上記荷重を、第1の箱状部材及び第2の箱状部材の各上面部を介して、車幅方向内方へ確実に伝達することが可能である。
例えば側突時など、サイドシルに車体外方から荷重が入力され、第1の箱状部材と第2の箱状部材とが相対的に変位させられる場合においても、上記荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ確実に伝達することができる。
また更に、突出部52と規制手段30dとが離間して設けられるので、規制手段を備えた第1の箱状部材30と突出部を備えたサイドシルレイン18とが干渉し異音を発生することを回避することができる。なお、加速度センサ等の検出手段を第1の箱状部材近傍に設ける場合には、離間距離を好適に設定することにより検出感度を調整することもできる。
また更に、クロスメンバ5のフランジ部5aと第1の箱状部材30のフランジ部30cとが、サイドシルインナ20を介して接合されるので、サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に、サイドシル内を通じてサイドシルインナに入力される荷重を直接的にクロスメンバに伝達することが可能であり、上記効果をより有効に奏することができる。
本実施形態では、第1の箱状部材30及び第2の箱状部材40がクロスメンバ5に対応して設けられているが、サイドシル内のその他の位置に設けてもよく、かかる場合においても、サイドシルにかかる荷重を、サイドシル内を通じて車幅方向内方へ伝達し、上記荷重を車体フロア部2に分散させることができる。
なお、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、前述した実施形態では、サイドシル内に配設される第1の箱状部材及び第2の箱状部材がそれぞれ略四角状に形成されているが、これに限定されることなく、例えば丸形状あるいは多角形状等その他の形状で形成することも可能である。
本発明は、車体側面の下部において、サイドシルインナとサイドシルアウタとを組み合わせて閉断面状に形成されるサイドシル内に、該サイドシルを補強するサイドシル補強部材が配設された車両に好適に適用可能である。
本実施形態に係る車両の車体側面を分解して示す分解斜視図である。 上記車両の車体側面の要部を示す斜視図である。 図2におけるY3−Y3線に沿った断面説明図である。 図2におけるY4―Y4線に沿った断面説明図である。 本実施形態に係る車両の側部車体構造の要部を示す要部説明図である。
符号の説明
1 サイドシル
4、5、6 クロスメンバ
5a (クロスメンバの)フランジ部
18 サイドシルレイン
18a 貫通孔部
20 サイドシルインナパネル
21 サイドシルアウタパネル
30 第1の箱状部材
30b (第1の箱状部材の)上面部
30c (サイドシルインナの)フランジ部
30d 周壁部
31 開口部
40 第2の箱状部材
40b (第2の箱状部材の)上面部
45 被締結部材
50 締結部材
51 軸部
52 頭部

Claims (6)

  1. 車体前後方向に延びるサイドシルが、車幅方向内方に位置するサイドシルインナパネルと車幅方向外方に位置するサイドシルアウタパネルとを組み合わせて閉断面状に形成され、前記サイドシルを補強するサイドシル補強部材が前記サイドシルインナパネルと前記サイドシルアウタパネルとの間に配設されてなる車両の側部車体構造であって、
    前記サイドシルインナパネルから車幅方向に延びるクロスメンバと、
    前記クロスメンバに対応して位置付けられ、前記サイドシルインナパネルと前記サイドシル補強部材との間において前記サイドシルインナパネルから車幅方向外方に突出し、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記荷重を伝達する第1の荷重伝達部材と、
    前記サイドシル補強部材と前記サイドシルアウタパネルとの間において前記サイドシルアウタパネルから車幅方向内方に突出し、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記荷重を伝達する第2の荷重伝達部材と、
    を備え、
    前記サイドシル補強部材には、前記第1の荷重伝達部材又は前記第2の荷重伝達部材の何れか一方に向かって突出する突出部が設けられ、
    前記突出部に対向する側に設けられる前記第1の荷重伝達部材又は前記第2の荷重伝達部材には、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記突出部と係合し該突出部が変位することを規制する規制手段が設けられている、
    ことを特徴とする車両の側部車体構造。
  2. 前記サイドシル補強部材には、該サイドシル補強部材を貫通する貫通孔部が形成され、
    前記突出部が突出する突出方向と反対側に設けられる前記第1の荷重伝達部材又は前記第2の荷重伝達部材には、被締結部材が結合され、
    前記被締結部材には、頭部と軸部とを有する締結部材が前記サイドシル補強部材の貫通孔部を通じて締結され、
    前記突出部は、前記締結部材の頭部で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の側部車体構造。
  3. 前記突出部に対向する側に設けられる前記第1の荷重伝達部材又は前記第2の荷重伝達部材には開口部が形成され、
    前記規制手段は、前記開口部の周縁部において車幅方向に延びるように設けられた周壁部によって構成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の側部車体構造。
  4. 前記第1の荷重伝達部材は、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記サイドシル補強部材と当接される第1の当接面部を備え、
    前記第2の荷重伝達部材は、前記サイドシルに車体外方から荷重が入力される際に前記サイドシル補強部材と当接される第2の当接面部を備え、
    該第2の当接面部は、前記第1の当接面部の面積以上の面積を有している、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載の車両の側部車体構造。
  5. 前記突出部は、前記規制手段に対して離間して設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一に記載の車両の側部車体構造。
  6. 前記クロスメンバには、前記サイドシルインナパネルに略沿って延びるフランジ部が形成され、
    前記第1の荷重伝達部材には、前記サイドシルインナパネルに略沿って延びるフランジ部が形成され、
    前記クロスメンバのフランジ部と前記第1の荷重伝達部材のフランジ部とは、前記サイドシルインナパネルを介して接合されている、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一に記載の車両の側部車体構造。
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