JP2007205928A - 支持装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】熱変形の発生を抑え、ダイナモ装置を良好に支持できる支持装置を提供する。
【解決手段】支持装置は、所定面上に設けられ、ケーシングの一端を支持する第1装置と、ケーシングの他端を支持する第2装置とを備えている。第1装置は、第1底板と、ケーシングの一端を支持する第1支持板とを有し、第2装置は、第2底板と、ケーシングの他端を支持する第2支持板とを有している。第1支持板は、その第1支持板の表面が、ケーシングの軸線と平行な所定軸とほぼ垂直に交わるように第1底板上に設けられ、第2支持板は、その第2支持板の表面が、所定軸とほぼ垂直に交わるように第2底板上に設けられ、第2支持板は、第1支持板より薄い。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダイナモ装置を支持する支持装置に関するものである。
自動車試験装置の1つに、例えばエンジンを模擬するためのダイナモ装置(ダイナモメータ)がある。ダイナモ装置は、円筒状のケーシングを備えており、そのケーシング内にはステータ及びロータが配置されている。下記特許文献には、ダイナモ装置の一例が開示されている。
特許第3257617号公報 実公平7−14850号公報
ダイナモ装置は支持装置に支持されて使用される場合が多いが、支持装置の構造によっては、そのダイナモ装置を変形させてしまう可能性がある。例えば、ダイナモ装置のケーシングが熱膨張する場合、支持装置の構造によっては、そのケーシングに、伸び、反り、曲がり等の熱変形を発生させる可能性がある。特に、全長と直径との比、所謂L/D比が大きい所定方向を長手方向とするダイナモ装置のケーシングにおいては、熱変形する可能性が高くなる。すなわち、所定方向を長手方向とするケーシングが熱膨張した場合、長手方向に関する熱変形量(膨張量、伸び量)が大きくなる。ケーシングが熱膨張すると、ケーシングに反り、曲がり等の熱変形が発生する可能性が高くなる。ケーシングに反り、曲がり等が発生すると、例えばダイナモ装置と周辺装置とがベアリングに支持されている軸で接続されている場合、軸とベアリングとの間に過剰な力(こじれ)が生じ、ベアリングの温度が上昇したり、焼き付いたり、ベアリングが破損したり、円滑な回転ができなくなる等の不都合が生じる可能性がある。また、ダイナモ装置と周辺装置との接続機構(ベアリング、カップリングなど)などが破損したり、周辺装置の動作が円滑に行われなくなる等の不都合が生じる可能性もある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであって、ダイナモ装置のケーシングの熱変形の発生を抑え、ダイナモ装置を良好に支持できる支持装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の支持装置は、所定方向を長手方向とする筒状のケーシングを備えたダイナモ装置を支持する支持装置であって、所定面上に設けられ、前記ケーシングの一端を支持する第1装置と、前記所定面上に設けられ、前記ケーシングの他端を支持する第2装置とを備え、前記第1装置は、前記所定面上に設けられた第1底板と、前記第1底板上に設けられ、前記ケーシングの一端を支持する第1支持板とを有し、前記第2装置は、前記所定面上に前記第1底板とは別に設けられた第2底板と、前記第2底板上に設けられ、前記ケーシングの他端を支持する第2支持板とを有し、前記第1支持板は、該第1支持板の表面が、前記ケーシングの軸線と平行な所定軸とほぼ垂直に交わるように前記第1底板上に設けられ、前記第2支持板は、該第2支持板の表面が、前記所定軸とほぼ垂直に交わるように前記第2底板上に設けられ、前記第2支持板は、前記第1支持板より薄いことを特徴とする。
本発明によれば、第2支持板を第1支持板よりも薄く形成し、第1支持板を支持する第1底板と第2支持板を支持する第2底板とを別々に設けたので、ダイナモ装置のケーシングが熱膨張しても、第2支持板によって、その膨張分を吸収する(逃がす)ことができる。したがって、ダイナモ装置のケーシングの熱変形を抑えることができる。
本発明の支持装置において、前記ダイナモ装置は、所定の周辺装置と接続され、前記所定軸を中心として回転することによって前記周辺装置に力を伝達する出力軸を有し、前記出力軸は、前記ケーシングの一端側に配置されている構成を採用することができる。
本発明によれば、ダイナモ装置のケーシングの膨張分を周辺装置とは反対側に逃がすことができるので、周辺装置に与える影響を抑えることができる。
本発明の支持装置において、前記第1装置と前記第2装置とは、前記所定軸と平行な方向以外の方向に関して、ほぼ同じ剛性を有するように形成され、前記所定軸と平行な方向に関して、前記第2装置の剛性のほうが前記第1装置の剛性よりも小さくなるように形成されている構成を採用することができる。
本発明によれば、所定軸と平行な方向以外の方向に関する第1装置及び第2装置の剛性を高めることにより、ダイナモ装置を良好に支持することができる。そして、所定軸と平行な方向に関する第2装置の剛性を小さくすることにより、ダイナモ装置のケーシングが所定軸と平行な方向に熱膨張しても、その膨張分を第2装置によって吸収する(逃がす)ことができる。したがって、ダイナモ装置のケーシングの熱変形を抑えることができる。
本発明の支持装置において、前記第2支持板に形成された切り欠きを有する構成を採用することができる。
本発明によれば、第2支持板に切り欠きを設けることによって、所定軸と平行な方向に関する第2装置の剛性を小さくすることができ、ダイナモ装置のケーシングの膨張分を吸収する(逃がす)ことができる。
本発明の支持装置において、前記切り欠きは、前記第2支持板のうち、前記ケーシングの表面と対向する上面のほぼ中央に、前記ケーシングから離れるように形成されている構成を採用することができる。
本発明によれば、第2支持板のうち、ケーシングの表面と対向する上面のほぼ中央に、ケーシングから離れるように切り欠きを設けることによって、所定軸と平行な方向に関する第2装置の剛性を小さくすることができ、ダイナモ装置のケーシングの膨張分を吸収する(逃がす)ことができる。
本発明の支持装置において、前記切り欠きは、円弧状に面取りされている構成を採用することができる。
本発明によれば、第2装置の第2支持板がダイナモ装置のケーシングの膨張分を吸収する(逃がす)ために変形する際の応力集中の発生を抑えることができる。
本発明の支持装置において、前記第1底板と前記所定面とは少なくとも3つの固定部材で固定され、前記少なくとも3つの固定部材は、前記所定軸と交差する方向に並んで配置されている構成を採用することができる。
本発明によれば、所定軸と平行な方向に関する第1装置の剛性を高めることができる。
本発明の支持装置において、前記固定部材は、前記第1底板に形成された穴に配置されるボルト部材を含み、前記穴にざぐりが設けられている構成を採用することができる。
本発明によれば、第1底板を厚くして第1装置の剛性を高めた場合でも、ボルト部材で第1底板と所定面とを円滑に固定することができる。
本発明によれば、ダイナモ装置のケーシングの熱変形の発生を抑え、ダイナモ装置を良好に支持することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。そして、水平面内における所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。更には、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係るダイナモ装置Dを支持する支持装置Sの側面図、図2は図1を+Y側から見た斜視図、図3は図1を−Y側から見た斜視図、図4はダイナモ装置Dを支持する支持装置Sの側断面図、図5は支持装置Sの一部を拡大した断面図である。
支持装置Sは、Y軸方向を長手方向とする円筒状のケーシング50を備えたダイナモ装置Dを支持する。図4に示すように、ダイナモ装置Dは、Y軸方向を長手方向とする円筒状のケーシング50と、ケーシング50の内側に配置された筒状のステータコア51と、ステータコア51の内側に配置されたロータ52と、ロータ52の+Y側の端に設けられた第1軸53と、ロータ52の−Y側の端に設けられた第2軸54とを備えている。第1軸53は、ケーシング50の+Y側の側面50Aに設けられたベアリング55Aにより、Y軸を中心として回転可能に支持されている。第2軸54は、ケーシング50の−Y側の側面50Bに設けられたベアリング55Bにより、Y軸を中心として回転可能に支持されている。したがって、第1軸53及び第2軸54に接続されたロータ52は、ベアリング55A、55Bにより、Y軸を中心として回転可能に支持されている。
本実施形態のダイナモ装置Dは、例えば自動車試験装置用のダイナモ装置であって、第1軸53と所定の周辺装置Aとが、出力軸56を介して接続されている。出力軸56は、ロータ52及び第1軸53とともにY軸を中心として回転する。本実施形態においては、周辺装置Aは、ダイナモ装置Dの+Y側に配置されている。出力軸56は、ケーシング50の+Y側の端に配置されており、その出力軸56を介して、周辺装置Aに力を伝達する。すなわち、ダイナモ装置Dは、所定の周辺装置Aと接続され、Y軸を中心として回転することによって周辺装置Aに力を伝達する出力軸56を有しており、出力軸56は、ケーシング50の+Y側に配置されている。
なお、周辺装置Aは、ダイナモ装置Dの出力軸56と同軸に接続された回転装置を含む。具体的には、周辺装置Aとしては、例えば、減速機、被駆動装置、負荷装置、及び所定の軸受等が挙げられる。また、図1〜図3、図5においては、周辺装置Aや出力軸56の図示が省略されている。
支持装置Sは、床面F上に設けられ、ダイナモ装置Dのケーシング50の+Y側の端を支持する第1装置1と、床面F上に設けられ、ケーシングの−Y側の端を支持する第2装置2とを備えている。
第1装置1は、床面F上に設けられた第1底板10と、第1底板10上に設けられ、ケーシング50の+Y側の端を支持する第1支持板11とを有している。第2装置2は、床面F上に第1底板10とは別に設けられた第2底板20と、第2底板20上に設けられ、ケーシング50の−Y側の端を支持する第2支持板21とを有している。
第1支持板11は、その第1支持板11の表面12が、ケーシングの軸線Jと平行なY軸とほぼ垂直に交わるように第1底板10上に設けられている。第2支持板21も、その第2支持板21の表面22が、Y軸とほぼ垂直に交わるように第2底板20上に設けられている。すなわち、第1支持板11の表面12はXZ平面とほぼ平行であり、第2支持板21の表面22もXZ平面とほぼ平行である。第1支持板11の表面12と第2支持板21の表面22とは対向している。
そして、本実施形態においては、第2支持板21は、第1支持板11より薄い。すなわち、第2支持板21のY軸方向のサイズは、第1支持板11のY軸方向のサイズよりも小さい。
本実施形態においては、Y軸方向に関して、第2装置2の剛性のほうが、第1装置1の剛性よりも小さくなるように形成されている。また、第1装置1及び第2装置2のそれぞれは、Y軸方向以外の方向、すなわちX軸方向及びZ軸方向に関して高い剛性を有している。第1装置1は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向のそれぞれの方向に関して、ダイナモ装置Dを支持するための必要十分な剛性を有している。第2装置2は、X軸方向、及びZ軸方向のそれぞれの方向に関して、ダイナモ装置Dを支持するための必要十分な剛性を有しており、Y軸方向に関する剛性は小さくなっている。
本実施形態においては、第1装置1の第1支持板11及び第2装置2の第2支持板21のそれぞれの形状及び大きさ等を最適化することで、第1装置1及び第2装置2それぞれのX軸方向及びZ軸方向に関する剛性を高めている。本実施形態においては、図2及び図3に示すように、第1装置1の第1支持板11及び第2装置2の第2支持板21のそれぞれのXZ方向における形状(平面視における形状)を台形状にすることによって、X軸方向及びZ軸方向に関する剛性を高めている。また、第2装置2の第2支持板21の厚み(Y軸方向のサイズ)を小さくすることによって、第2装置2のY軸方向に関する剛性を小さくしている。
また、本実施形態においては、第1装置1の第1底板10及び第2装置2の第2底板20の形状及び大きさ等を最適化することで、必要十分な剛性を得ている。本実施形態においては、第1底板10及び第2底板20のそれぞれはぼほ直方体状である。また、第1底板10及び第2底板20のX軸方向のサイズ(幅)は互いにほぼ同じである。また、第1底板10及び第2底板30のZ軸方向のサイズ(高さ)も互いにほぼ同じである。また、第1底板10のY軸方向のサイズは、第2底板20のY軸方向のサイズよりも大きい。
本実施形態においては、第1装置1と第2装置2とは、Y軸方向以外の方向、すなわちX軸方向及びZ軸方向に関して、ほぼ同じ剛性を有するように形成されている。すなわち、本実施形態においては、第1装置1と第2装置2とが、X軸方向及びZ軸方向に関して、ほぼ同じ剛性を有するように、第1、第2支持板11、21の形状及び大きさ、及び第1、第2底板10、20の形状及び大きさ等が設定されている。
また、図2及び図3に示すように、第2支持板21には切り欠き23が形成されている。切り欠き23は、第2支持板21のうち、ケーシング50の表面と対向する上面21Aのほぼ中央に、ケーシング50から離れるように形成されている。また、切り欠き23は、円弧状に面取りされている。すなわち、切り欠き23には、所謂R面取りが施されており、角が無い構成となっている。切り欠き23を設けることによって、第2装置2のY軸方向に関する剛性を小さくしている。
図5に示すように、第1底板10と床面Fとは3つの固定部材30で固定され、それら3つの固定部材30は、Y軸と交差する方向、すなわちX軸方向に並んで配置されている。本実施形態においては、固定部材30は、第1底板10に形成された穴14に配置されるボルト部材である。また、第1底板10のうち、ボルト部材30を配置するための穴14には、ざぐり15が設けられている。
また、本実施形態においては、第2底板20と床面Fとは3つの固定部材30で固定され、それら3つの固定部材30は、Y軸と交差する方向、すなわちX軸方向に並んで配置されている。本実施形態においては、固定部材30は、第2底板20に形成された穴24に配置されるボルト部材である。また、第1底板10の穴14と同様、第2底板20のうち、ボルト部材30を配置するための穴24には、ざぐりが設けられている。
次に、上述の構成を有する支持装置Sの作用について説明する。支持装置Sに支持された状態のダイナモ装置Dのケーシング50がY軸方向に熱膨張した場合、本実施形態の支持装置Sは、その膨張分を吸収(逃がす)ことができる。本実施形態においては、第2装置2の第2支持板21を第1装置1の第1支持板11よりも薄く形成し、第1支持板11を支持する第1底板10と第2支持板21を支持する第2底板20とを別々に設けたので、ダイナモ装置Dのケーシング50が熱膨張しても、第2支持板21によって、その膨張分を吸収する(逃がす)ことができる。すなわち、第2支持板21のY軸方向のサイズ(厚み)が小さく(薄く)、Y軸方向に関して、第2装置2の剛性が第1装置1の剛性よりも小さくなっており、ダイナモ装置Dのケーシング50がY軸方向に熱膨張した場合、そのケーシング50の−Y側の端を支持している第2装置2の第2支持板21が−Y方向へ僅かに変形する。これにより、図8(A)の模式図に示すように、ケーシング50の膨張分を吸収する(逃がす)ことができる。このように、ケーシング50の−Y方向への熱膨張に応じて、第2支持板21が変形するので、そのケーシング50の−Y方向への膨張分を第2装置2(第2支持板21)によって吸収する(逃がす)ことができる。したがって、ダイナモ装置Dのケーシング50の伸び、反り、曲がり等の熱変形の発生を抑えることができる。本実施形態においては、ダイナモ装置Dのケーシング50は、Y軸方向を長手方向としており、ケーシング50が熱膨張した場合、Y軸方向に関する熱変形量(膨張量、伸び量)が大きくなるが、第2装置2は、その膨張分を吸収する(逃がす)ことができる。
例えば、図6の側面図及び図7の斜視図に示すような、床面F上に設けられた1つの底板10’と、底板10’上に設けられ、ダイナモ装置Dのケーシング50の+Y側の端を支持する第1支持板11’と、底板10’上に設けられ、ケーシング50の−Y側の端を支持する第2支持板21’とを有する比較例としての支持装置S’について考える。この支持装置S’においては、第1支持板11’の厚み(Y軸方向のサイズ)と、第2支持板21’の厚み(Y軸方向のサイズ)とがほぼ同じであり、第1支持板11’及び第2支持板21’それぞれのY軸方向に関する剛性がほぼ同じである。その支持装置S’に支持された状態のダイナモ装置Dのケーシング50がY軸方向に熱膨張した場合、ダイナモ装置Dのケーシング50が熱膨張すると、図8(B)の模式図に示すように、ケーシング50に反り、曲がり等の熱変形が発生する可能性が高くなる。ケーシング50に反り、曲がり等が発生すると、例えばベアリング55A、55Bと第1、第2軸53、54との間に過剰な力(こじれ)が生じ、ベアリング55A、55Bの温度が上昇したり、焼き付いたり、ベアリング55A、55Bが破損したり、円滑な回転ができなくなる等の不都合が生じる可能性がある。また、周辺装置Aの出力軸56との接続機構(ベアリング、カップリングなど)などが破損したり、周辺装置Aの動作が円滑に行われなくなる等の不都合が生じる可能性もある。図1〜図5に示した本実施形態の支持装置Sによれば、そのような不都合の発生を抑えることができる。
また、本実施形態においては、第2支持板21のケーシング50の表面と対向する上面21Aのほぼ中央には、ケーシング50から離れるように切り欠き23が形成されており、Y軸方向に関する第2装置2の剛性が積極的に弱められている。切り欠き23により、第2装置2(第2支持板21)のX軸方向、Z軸方向の剛性を損なうことなく、Y軸方向の剛性を弱めることができる。また、本実施形態においては、切り欠き23は、円弧状に面取りされているので、第2装置2の第2支持板21がダイナモ装置Dのケーシング50の膨張分を吸収する(逃がす)ために変形する際の応力集中の発生を抑えることができる。
また、ケーシング50の+Y側の端を支持している第1装置1は、Y軸方向に関して高い剛性を有しているので、ダイナモ装置Dのケーシング50の+Y側の端が、熱膨張によって+Y方向へ移動する(伸びる)ことを抑えることができる。本実施形態においては、ダイナモ装置Dは、所定の周辺装置Aと接続される出力軸53を有しており、その出力軸53は、ケーシング50の+Y側、すなわち第1装置1で支持されている側に配置されている。したがって、ダイナモ装置Dのケーシング50がY軸方向へ熱膨張しても、その膨張分を周辺装置Aとは反対側(−Y側)に逃がすことができ、ケーシング50の周辺装置Aに近い側(+Y側)の端のY軸方向への移動を抑えることができるので、周辺装置Aに与える影響を抑えることができる。
また、本実施形態においては、X軸方向及びZ軸方向に関する第1装置1及び第2装置2の剛性が高められているので、ダイナモ装置Dを良好に支持することができる。X軸方向及びZ軸方向に関する第1装置1及び第2装置2の剛性が小さい場合、ダイナモ装置Dのロータ52の回転によって、例えばケーシング50が共振するなど、大きな振動が発生する可能性がある。本実施形態においては、支持装置Sの剛性成分のうち、第2装置2のY軸方向に関する剛性のみが弱められており、第2装置2のX軸方向、Z軸方向に関する剛性、及び第1装置1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に関する剛性は高いので、ダイナモ装置Dのロータ52が回転しても(例えば、8000rpm以上で高速回転しても)、ケーシング50が大きく振動することを抑えることができる。すなわち、本実施形態においては、第2装置2のX軸方向及びZ軸方向に関する共振周波数を、ロータ52の回転周波数(単位時間当たりの回転数)よりも十分に高くすることができる。
また、本実施形態においては、第1装置1のY軸方向の剛性は十分に高められており、例えば、第1装置1のY軸方向に関する共振周波数は、ロータ52の回転周波数よりも十分に高くなっている。特に、本実施形態においては、第1底板10と床面Fとは、X軸方向に並んで配置された3つのボルト部材30で固定されており、図6、図7の比較例に比べて、中央のボルト部材30が付加されている。これにより、第1底板10を過剰に厚くしなくても、Y軸方向に関する第1装置1の剛性を高めることができる。したがって、Y軸方向に関しても、ロータ52の回転によって、ケーシング50が共振したり、大きく振動したりすることを抑制することができる。
また、本実施形態においては、第1底板10に形成された穴14にはざぐり15が設けられているので、第1底板10を厚くして第1装置1の剛性を高めた場合でも、ボルト部材30を過剰に長くすることなく、そのボルト部材30で第1底板10と床面Fとを円滑に固定することができる。
以上説明したように、本実施形態の支持装置Sによれば、全長と直径との比、所謂L/D比が大きいダイナモ装置Dのケーシング50を支持する場合であっても、そのケーシング50の熱変形(反り、曲がりなど)の発生を抑え、ダイナモ装置Dを良好に支持することができる。また、周辺装置Aの動作に影響を与えたり、ベアリング55A、55Bの温度が過剰に上昇する等の不都合の発生を抑制することができる。また、支持装置S全体の高い剛性は維持されているので、ケーシング50が大きく振動することを抑制することができ、高い回転数(単位時間当たりの回転数)でロータ52を回転させることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の第1実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図9は第2実施形態に係る支持装置Sの第2装置2を示す図である。図9において、切り欠き23は、第2支持板21のうち、第2底板20の上面と対向する下面21Bのほぼ中央に、第2底板20から離れるように形成されている。切り欠き23は、円弧状に面取りされている。このように、切り欠き23を、第2支持板21の下面21B側に設けることによっても、第2装置2(第2支持板21)のY軸方向の剛性を小さくすることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。図10は第3実施形態に係る支持装置Sの第2装置2を示す図である。図10に示すように、本実施形態の切り欠き23は、第2支持板21を貫く穴であり、第2支持板21の所定位置に形成されている。本実施形態においては、切り欠き(穴)23は、第2支持板21の所定位置に2つ形成されている。本実施形態においても、切り欠き23は、円弧状に面取りされている。このように、本実施形態においても、切り欠き23によって、第2装置2(第2支持板21)のY軸方向の剛性を小さくすることができる。
<第4実施形態>
第4実施形態について説明する。図11は第4実施形態に係るダイナモ装置Dを支持する支持装置Sを+Y側から見た斜視図、図12は図11を−Y側から見た斜視図である。
上述の第1実施形態同様、本実施形態の支持装置Sは、床面F上に設けられ、ダイナモ装置Dのケーシング50の+Y側の端を支持する第1装置1と、床面F上に設けられ、ケーシングの−Y側の端を支持する第2装置2とを備えている。第1装置1は、床面F上に設けられた第1底板10と、第1底板10上に設けられ、ケーシング50の+Y側の端を支持する第1支持板11とを有している。第2装置2は、床面F上に第1底板10とは別に設けられた第2底板20と、第2底板20上に設けられ、ケーシング50の−Y側の端を支持する第2支持板21とを有している。第2支持板21は、第1支持板11より薄くなっている。
本実施形態においても、Y軸方向に関して、第2装置2の剛性のほうが、第1装置1の剛性よりも小さくなるように形成されている。また、第1装置1及び第2装置2のそれぞれは、Y軸方向以外の方向、すなわちX軸方向及びZ軸方向に関して高い剛性を有している。第1装置1は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向のそれぞれの方向に関して、ダイナモ装置Dを支持するための必要十分な剛性を有している。第2装置2は、X軸方向、及びZ軸方向のそれぞれの方向に関して、ダイナモ装置Dを支持するための必要十分な剛性を有しており、Y軸方向に関する剛性は小さくなっている。
本実施形態においては、図11及び図12に示すように、第1装置1の第1支持板11及び第2装置2の第2支持板21のそれぞれの−X側の端面は、YZ平面とほぼ平行となっており、ダイナモ装置Dのケーシング50の−X側の端面も、YZ平面とほぼ平行となっている。また、第1支持板11及び第2支持板21の−X側の端面と、ケーシング50の−X側の端面とは、ほぼ面一となっている。一方、第1装置1の第1支持板11及び第2装置2の第2支持板21のそれぞれの+X側の端面は、+Z側から−Z側に向かうにつれて、+X方向に傾斜している。また、第2装置2の第2支持板21の厚み(Y軸方向のサイズ)を小さくすることによって、第2装置2のY軸方向に関する剛性を小さくしている。また、第2支持板21には切り欠き23が形成されている。
このような形状であっても、第1装置1及び第2装置2のX軸方向及びZ軸方向に関する剛性を高めることができる。また、このような形状にすることにより、支持装置Sの省スペース化を図ることができ、他の装置との干渉を防止することができる。
第1実施形態に係るダイナモ装置を支持する支持装置の側面図である。 図1を+Y側から見た斜視図である。 図1を−Y側から見た斜視図である。 ダイナモ装置を支持する支持装置の側断面図である。 第1実施形態に係る支持装置の一部を拡大した断面図である。 支持装置の比較例を示す側面図である。 支持装置の比較例を示す斜視図である。 図8(A)は第1実施形態に係る支持装置で支持されたダイナモ装置のケーシングの挙動を示す模式図、図8(B)は比較例の支持装置で支持されたダイナモ装置のケーシングの挙動を示す模式図である。 第2実施形態に係る支持装置の一部を示す図である。 第3実施形態に係る支持装置の一部を示す図である。 第4実施形態に係るダイナモ装置を支持する支持装置を+Y側から見た斜視図である。 図11を−Y側から見た斜視図である。
符号の説明
1…第1装置、2…第2装置、10…第1底板、11…第1支持板、14…穴、15…ざぐり、20…第2底板、21…第2支持板、23…切り欠き、30…固定部材(ボルト部材)、50…ケーシング、56…出力軸、A…周辺装置、D…ダイナモ装置、F…床面(所定面)、J…軸線、S…支持装置

Claims (8)

  1. 所定方向を長手方向とする筒状のケーシングを備えたダイナモ装置を支持する支持装置であって、
    所定面上に設けられ、前記ケーシングの一端を支持する第1装置と、
    前記所定面上に設けられ、前記ケーシングの他端を支持する第2装置とを備え、
    前記第1装置は、前記所定面上に設けられた第1底板と、前記第1底板上に設けられ、前記ケーシングの一端を支持する第1支持板とを有し、
    前記第2装置は、前記所定面上に前記第1底板とは別に設けられた第2底板と、前記第2底板上に設けられ、前記ケーシングの他端を支持する第2支持板とを有し、
    前記第1支持板は、該第1支持板の表面が、前記ケーシングの軸線と平行な所定軸とほぼ垂直に交わるように前記第1底板上に設けられ、
    前記第2支持板は、該第2支持板の表面が、前記所定軸とほぼ垂直に交わるように前記第2底板上に設けられ、
    前記第2支持板は、前記第1支持板より薄いことを特徴とする支持装置。
  2. 前記ダイナモ装置は、所定の周辺装置と接続され、前記所定軸を中心として回転することによって前記周辺装置に力を伝達する出力軸を有し、
    前記出力軸は、前記ケーシングの一端側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の支持装置。
  3. 前記第1装置と前記第2装置とは、前記所定軸と平行な方向以外の方向に関して、ほぼ同じ剛性を有するように形成され、
    前記所定軸と平行な方向に関して、前記第2装置の剛性のほうが前記第1装置の剛性よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の支持装置。
  4. 前記第2支持板に形成された切り欠きを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の支持装置。
  5. 前記切り欠きは、前記第2支持板のうち、前記ケーシングの表面と対向する上面のほぼ中央に、前記ケーシングから離れるように形成されていることを特徴とする請求項4記載の支持装置。
  6. 前記切り欠きは、円弧状に面取りされていることを特徴とする請求項4又は5記載の支持装置。
  7. 前記第1底板と前記所定面とは少なくとも3つの固定部材で固定され、前記少なくとも3つの固定部材は、前記所定軸と交差する方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の支持装置。
  8. 前記固定部材は、前記第1底板に形成された穴に配置されるボルト部材を含み、前記穴にざぐりが設けられていることを特徴とする請求項7記載の支持装置。
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