JP2007051742A - 制振構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 工作機械、測定機器のような制振対象物に対して外来振動を簡便にしかも効果的に制止する制振構造体を提供する。
【解決手段】 制振構造体1は、球体4、該球体4に外接する第1の曲面5を有する第1の結合部材6、該第1の結合部材6に対向して配置され該球体4に外接する第2の曲面7を有する第2の結合部材8を備えている。そして、第1の結合部材6は制振対象物である工作機械11のベッド3に締結され、第2の結合部材7は機械設置台2に締結される。このような制振構造体1は、機械設置台2と工作機械の基台であるベッド3との間の3箇所において配置すると好適である。
【選択図】 図1
【解決手段】 制振構造体1は、球体4、該球体4に外接する第1の曲面5を有する第1の結合部材6、該第1の結合部材6に対向して配置され該球体4に外接する第2の曲面7を有する第2の結合部材8を備えている。そして、第1の結合部材6は制振対象物である工作機械11のベッド3に締結され、第2の結合部材7は機械設置台2に締結される。このような制振構造体1は、機械設置台2と工作機械の基台であるベッド3との間の3箇所において配置すると好適である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば工作機械のような制振対象物の振動を制止する制振構造体に関する。
工作機械の切削加工部、研削加工部等に対しその外側から振動が伝播すると、被加工物の切削面、研削面等の面精度が悪化するなど加工面に大きな影響が出る。上記振動には、工作機械の構造内で生じる機械固有の振動と、工作機械の設置環境から生じる外来振動とがある。ここで、上記固有の振動は、例えば機械内の駆動用モータの振動、加工具であるスピンドルのアンバランス振動、あるいは移動体に起因する振動等である。そして、外来振動は、工作機械が設置される床のような設置台を伝わってくる外部振動である。
最近の工作機械では、その精密化および高性能化が進み、加工面の精度は数nm〜数十nm程度と高精度化してきている。それに伴い上記工作機械では、機械を構成する部位に制振減衰機能を有する振動減衰材(制振材)が適用され、機械的な振動あるいは脈動等の微小振幅レベルの振動を制止する方法が種々に検討されている。例えば、機械構造体同士の締結部にマンガン合金のような制振合金を介挿させる方法(例えば、特許文献1を参照)、工作機械の各部品に振動吸収金属の制振合金を局部的に使用する方法(例えば、特許文献2を参照)等が提案されている。
また、工作機械あるいは走査型トンネル顕微鏡のような精密機器は、床のような設置台に対して制振マウントに搭載されて設置される場合が多い。ここで、制振マウントとしては、上記機械あるいは機器を搭載するレベリングボルトの支持台に樹脂から成る粘体層を介挿させたものを用い、外来振動を上記粘体層で摩擦減衰させることにより制振する方法がある(例えば、特許文献3を参照)。
更に、上記外来振動を制振するために、上記機械あるいは機器は防振基礎上に取り付けられるようになる。ここで、防振基礎には、例えば能動ダンパや衝撃ダンパなどの振動減衰装置が取り付けられる。このようなダンパは、地震あるいは隣接して設置された別の機械からの大振幅レベルの機械的振動を制振するものとして常用される。
特開2004−202649号公報
特開2000−107976号公報
特開平06−74298号公報
しかしながら、上記制振合金あるいは粘体層を制振材として用いた制振方法は、微小振幅レベルの振動の制止には有効であるが、振動振幅が増大してくるとその制振材の振動減衰性能に限界が生じ、例えば上記大振幅レベルの機械的振動のような外来振動の制止では充分な効果を奏しなくなる。
また、上記ダンパのような振動減衰装置は、上記地震あるいは大振幅レベルの機械的振動の制止においてはよい効果を得ることがあるが、一つの固有振動数域において顕著な振動減衰効果を発揮し、他の振動数域では充分な振動減衰効果を生じないことがある。そして、装置が大きくしかも高価になり、多くの工作機械には採用しにくい状況にある。
また、上記ダンパのような振動減衰装置は、上記地震あるいは大振幅レベルの機械的振動の制止においてはよい効果を得ることがあるが、一つの固有振動数域において顕著な振動減衰効果を発揮し、他の振動数域では充分な振動減衰効果を生じないことがある。そして、装置が大きくしかも高価になり、多くの工作機械には採用しにくい状況にある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、工作機械、測定機器のような制振対象物に対する外来振動を簡便にしかも効果的に制止することのできる制振構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の制振構造体は、制振対象物の据付けられた設置台から伝わる振動を制止する制振構造体であって、球体と、前記球体に外接する曲面を有する第1の結合部材と、前記球体を挟み前記第1の結合部材に対向して配置され、前記球体に外接する曲面を有する第2の結合部材と、を備え、前記第1の結合部材が前記制振対象物に締結され、前記第2の結合部材が前記設置台に締結される構成になっている。
あるいは、本発明の制振構造体は、制振対象物の据付けられた設置台から伝わる振動を制止する制振構造体であって、球体と、前記球体に外接する曲面を有し、前記制振対象物に締結する第1の結合部材と、前記球体を挟み前記第1の結合部材に対向する設置台の表面部に形成した前記球体に外接する曲面と、を有する構成になっている。
上記発明では、設置台とそれに締結された第2の結合部材が振動すると、制振構造体の球体はほとんど振動しないで転動するようになる。そして、第1の結合部材は第2の結合部材の振動に追随しなくなり静止のままに保たれるようになる。このようにして、設置台からの振動は制振対象物まで伝達されずに上記制振構造体により制振される。
そして、上記発明の好適な一態様では、前記球体は、鋼材あるいは制振材を有して構成されている。ここで、前記制振材は、制振合金、断熱ゴムあるいは樹脂である。
また、前記第1の結合部材および前記第2の結合部材の曲面は、それぞれ、球面、放物面あるいは双曲面より選択してなる。あるいは、前記設置台の表面部に形成した前記球体に外接する曲面が円錐曲面になる。
上記発明により、第1の結合部材および第2の結合部材が球体の球面と当接する領域が小さくなるために、設置台の振動の制振対象物への伝達が低減するようになる。また、球体を制振材で形成することにより、上記振動エネルギーがこの球体により吸収され減衰し易くなる。
そして、上記制振構造体の使用における好適な一態様では、制振構造体は、前記制振対象物と前記設置台との間において3箇所に配置される。ここで、前記制振対象物は工作機械あるいは測定機器である。あるいは、前記制振対象物は、工作機械あるいは測定機器が据付けられる防振基礎である。
上記発明により、制振対象物である工作機械、測定機器は、外来振動が大振幅レベルであってもその振動数に無関係に簡便にしかも効果的に防振できるようになる。
本発明の構成によれば、工作機械、測定機器のような制振対象物に対する外来振動を簡便にしかも効果的に制止する制振構造体を提供できる。
以下、本発明の好適な実施形態のいくつかを図面を参照して説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付す。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。図1は好適な一態様を示す制振構造体の側面図である。図2は図1のX−X矢視図であり、図3は上記制振構造体の側面縦断面図である。そして、図4は、制振対象物である工作機械が上記制振構造体を介し機械設置台に据付けられた側面図であり、図5は図4のY−Y矢視図となっている。ここで、制振対象物としては、特に工作機械に限定されるものではなく、その他に精密測定のための機器なども挙げることができる。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。図1は好適な一態様を示す制振構造体の側面図である。図2は図1のX−X矢視図であり、図3は上記制振構造体の側面縦断面図である。そして、図4は、制振対象物である工作機械が上記制振構造体を介し機械設置台に据付けられた側面図であり、図5は図4のY−Y矢視図となっている。ここで、制振対象物としては、特に工作機械に限定されるものではなく、その他に精密測定のための機器なども挙げることができる。
図1に示すように、本実施形態の制振構造体1は、機械設置台2と工作機械の基台であるベッド3との間に取り付けられる。この制振構造体1は、球体4、該球体4に外接する第1の曲面5を有する第1の結合部材6、該第1の結合部材6に対向して配置され該球体4に外接する第2の曲面7を有する第2の結合部材8を備えている。
ここで、上記第1の結合部材6はボルト9を通してベッド3に締結される。図2に示すように、第1の結合部材6の平面形状は矩形であり、この第1の結合部材6において、その中央部領域に設けられた第1の曲面5を挟んだ縁端の締結部6aに、それぞれ一対の貫通孔(不図示)が設けてある。そして、4本のボルト9が上記貫通孔を挿通しベッド3に設けたネジ孔に螺合することにより、第1の結合部材6は工作機械の基台に締結され固定される。
また、第2の結合部材8の平面形状も図2に示したのと同様であり、第2の結合部材8の縁端の締結部8aに貫通孔が設けられ、4本の図1に示すボルト10が上記貫通孔を挿通して機械設置台2に設けられたネジ孔に螺合して、第2の結合部材8は機械設置台2に締結され固定される。なお、上記ボルト(9,10)の本数はそれぞれ4本に限定されるものではなく、工作機械の重量あるいは大きさによりその本数は適宜に決められる。
このような制振構造体1において、制振手段となる球体4は、鋼材で形成されていてもよいが、マンガン合金、強磁性を有する制振合金(例えばサイレンタロイ)、断熱ゴム、あるいは樹脂のような制振材を使用すると極めて好適である。ここで、球体4全体を上記制振材により構成してもよいし、球体4の表面部に上記制振材を設けるようにしてもよい。そして、球体4の大きさは、工作機械の重量あるいは大きさにより適宜に決められる。
上記球体4を包接する第1の結合部材6は鋼製であり、上記球体4に外接する第1の曲面5を有する。この第1の曲面5は、球面、あるいは放物面、双曲面のような非球面であり、更に、その表面が鏡面研磨され高い平滑性を有すると好適である。
同様に、上記球体4を包接する第2の結合部材8も鋼製であって球体4に外接する第2の曲面7を有している。この第2の曲面7も、球面、あるいは放物面、双曲面のような非球面であって、その表面が鏡面研磨され高い平滑性を有すると好適である。
次に、図3を参照して上記制振構造体1の動作機構について説明する。図3に示す機械設置台2が、例えば図面の左右に振動する場合、制振構造体1の第2の結合部材8は機械設置台2と同じ振動をする。ここで、上記第2の結合部材8の振動に伴う(加速)運動は、その第2の曲面7に当接する領域において球体4表面に摩擦力を与える。そして、同時に、球体4は、第2の結合部材8に対向する第1の結合部材6の第1の曲面5と当接する領域において逆方向の摩擦力を受け、結果として回転力を受けるようになり、第2の結合部材8の振動方向とは逆方向に転動する。そして、第1の結合部材6は、第2の結合部材8の振動に追随することなく静止して工作機械を制振する。
また、上記制振構造体1においては、球体4が第1の曲面5および第2の曲面7と当接する領域の面積は、球体4が球面であるために小さく、上記摩擦力は、平面で接する構造の場合よりも大幅に低減している。このことも、第1の結合部材6の振動の消滅すなわち工作機械の制振に効果的に働いている。
更に、制振構造体1において球体4が上記制振材により構成されていると、上記第2の結合部材8の振動エネルギーは、上記球体4により吸収され熱エネルギーとなり減衰するようになる。そして、第1の結合部材6に締結された工作機械の制振は更に効果的に働くようになる。また、上記機械設置台2が上下に振動する場合においても、上記制振構造体1はその振動を上記球体4により効果的に制振することができるようになる。
但し、図3に示すように、球体4は、第1の結合部材6と第2の結合部材8によりそれぞれの第1の曲面5および第2の曲面7で包接されている。このような包接構造により、上記転動による球体4の左右の可動範囲は、第2の曲面7上において制約されるようになる。このために、機械設置台2の左右の振動振幅が大きくなり、それに伴い球体4の転動が上記可動範囲を超えてくると、球体4は第1の結合部材6に対して上下の振動を引き起こすようになる。そこで、上記第1の曲面5および第2の曲面7が球体4を包接する左右の可動範囲を、制振対象とする振幅レベルに合わせて適宜に決める必要がある。ここで、その振幅レベルが大きくなるに伴い上記包接する左右方向の範囲は広くなる。なお、この範囲は、球体4が制振材により構成されると、球体4が鋼材でない場合よりも狭めることが可能になる。
次に、上記制振構造体1を介して工作機械が機械設置台に据付けられる具体例について説明する。初めに工作機械11の概略構成について説明する。図4に示すように、工作機械11は、ベッド3上にコラム構成体12、該コラム構成体12の水平梁(不図示)を水平駆動するスピンドルヘッド13、該スピンドルヘッド13を垂直駆動するスピンドル14、スピンドル14の先端に取り付けられた例えば切削加工用あるいは研削加工用の工具15を有している。そして、ベッド3上には例えばリニアガイドによりスライドするテーブル16が備えられ、このテーブル16上に例えばチャック(不図示)を介してワーク17が載置され保持される。
上記工作機械11は、図1ないし3で説明した制振構造体1を介して機械設置台2上に据付けられる。ここで、図5のベッド3の裏面側に示すように、工作機械11は、3個の制振構造体1により機械設置台2上にマウントさせると好適である。但し、工作機械11の重心は、上記3個の制振構造体1の配置箇所を頂点とした三角形の領域内に位置させることが必要である。
上記実施形態による制振構造体1の使用、および工作機械11のベッド3下への上記制振構造体1の配置により、工作機械11に対する外来振動が効果的に制振できるようになる。この制振構造体1は、極めて簡便な構造であるが、外来振動の振幅が増大し大振幅レベルの機械的振動になっても有効に減衰させることができる。また、上記制振構造体1は、外来振動の振動数域に無関係にあらゆる振動数の外来振動を制止することができる。しかも、それは、その構造がコンパクトであり安価になるために、多くの工作機械に極めて容易に採用できる。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について図6ないし9を参照して説明する。ここで、図6は好適な一態様を示す別の制振構造体の側面図である。図7は図6のZ−Z矢視図であり、図8は別の制振構造体の側面縦断面図である。そして、図9は、制振対象物である防振基礎が上記制振構造体を介し据付けられた側面図である。
次に、本発明の第2の実施形態について図6ないし9を参照して説明する。ここで、図6は好適な一態様を示す別の制振構造体の側面図である。図7は図6のZ−Z矢視図であり、図8は別の制振構造体の側面縦断面図である。そして、図9は、制振対象物である防振基礎が上記制振構造体を介し据付けられた側面図である。
図6に示すように、制振構造体21は、基礎設置台22と防振基礎23との間に設けられる。この制振構造体21は、球体4、該球体4に外接する第1の曲面5を有する第1の結合部材6、該第1の結合部材6に対向した基礎設置台22の表面部に形成され、該球体4に外接する第2の曲面7を有している。
上記第1の結合部材6は、第1の実施形態の図2で説明したのと全く同様な構造を有しており、例えば4本のボルト9により防振基礎23に締結される。そして、第1の結合部材6は鋼製であり、上記球体4に外接する第1の曲面5を有している。この第1の曲面5は、第1の実施形態で説明したように球面、あるいは放物面、双曲面のような非球面であって、その表面が鏡面研磨され高い平滑性を有する。
そして、図7に示すように、第2の曲面7は例えば鋼製の基礎設置台22の所定の表面が穿たれて形成されている。ここで、上記第2の曲面7は円錐曲面であると好適である。そして、その表面は鏡面研磨され高い平滑性を有する。
そして、制振構造体21の球体4には鋼製の球を使用すると好適である。あるいは強磁性を有する制振合金(例えばサイレンタロイ)のような制振材を使用することもできる。ここで、球体4全体を上記制振材により構成してもよいし、球体4の表面部に上記制振材を設けるようにしてもよい。そして、球体4の大きさは、工作機械の重量あるいは大きさにより適宜に決められる。
次に、図8を参照して上記制振構造体21の動作機構について説明する。第2の実施形態では、球体4は円錐曲面から成る第2の曲面7上に搭載されている。ここで、図8に示す基礎設置台22が、例えば図面の左右に振動する場合、制振構造体21の球体4は基礎設置台22とほぼ同じような振動をする。これは、球体4の球面が上記円錐曲面に対して円状に当接するために、第1の実施形態の場合よりも球体4が基礎設置台22に固定された状態に近くなるからである。
しかし、球体4が第1の結合部材6の第1の曲面5と当接する領域の面積は小さく、当接する領域における摩擦力は、平面で接する構造の場合よりも大幅に低減する。このために、第1の結合部材6は、基礎設置台22の振動に追随することなく静止状態に近くなる。このようにして、第1の結合部材6に締結している防振基礎23は制振される。
次に、上記制振構造体21を用いて防振基礎23および工作機械11が基礎設置台22上に据付けられる具体例について説明する。ここで、工作機械11の概略構成は図4において説明したようなものである。防振基礎23は、図6ないし8で説明した制振構造体21を介して基礎設置台22上に据付けられる。ここで、防振基礎23は、3個あるいは4個の制振構造体21により基礎設置台22上に取り付ける。
そして、上記防振基礎23上に工作機械11がマウントされる。ここでは、図1ないし3で説明した制振構造体1を介して防振基礎23上に据付けられ、図5に示したように、上記工作機械11は、3個の制振構造体1により防振基礎23上にマウントさせると好適である。但し、第1の実施形態の場合と同様に、3個の制振構造体1の配置箇所を頂点とした三角形の領域内に工作機械11の重心が入るようにする。
上述した実施形態による制振構造体21および防振基礎23への上記制振構造体21の適用により、防振基礎23に対する外来振動が効果的に制振される。この制振構造体21は、極めて簡便な構造であるが、外来振動の振幅が増大し大振幅レベルの機械的振動であっても有効に減衰させる。また、上記制振構造体21は、外来振動の振動数域に無関係にあらゆる振動数の外来振動を制止させることができる。そして、工作機械11が上記防振基礎23上に制振構造体1を介して据付けられる。このようにすると、工作機械11は、外来振動が大振幅レベルであっても完全に制振されるようになる。しかも、これらの制振構造体は、その構造がコンパクトであり極めて安価になり、多くの工作機械の防振構造体として使用できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明を限定するものでない。当業者にあっては、具体的な実施態様において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種々の変形・変更を加えることが可能である。
1 制振構造体
2 機械設置台
3 ベッド
4 球体
5 第1の曲面
6 第1の結合部材
6a,8a 締結部
7 第2の曲面
8 第2の結合部材
9,10 ボルト
11 工作機械
12 コラム構成体
13 スピンドルヘッド
14 スピンドル
15 工具
16 テーブル
17 ワーク
21 別の制振構造体
22 基礎設置台
23 防振基礎
2 機械設置台
3 ベッド
4 球体
5 第1の曲面
6 第1の結合部材
6a,8a 締結部
7 第2の曲面
8 第2の結合部材
9,10 ボルト
11 工作機械
12 コラム構成体
13 スピンドルヘッド
14 スピンドル
15 工具
16 テーブル
17 ワーク
21 別の制振構造体
22 基礎設置台
23 防振基礎
Claims (9)
- 制振対象物の据付けられた設置台から伝わる振動を制止する制振構造体であって、
球体と、
前記球体に外接する曲面を有する第1の結合部材と、
前記球体を挟み前記第1の結合部材に対向して配置され、前記球体に外接する曲面を有する第2の結合部材と、
を備え、前記第1の結合部材が前記制振対象物に締結され、前記第2の結合部材が前記設置台に締結されることを特徴とする制振構造体。 - 制振対象物の据付けられた設置台から伝わる振動を制止する制振構造体であって、
球体と、
前記球体に外接する曲面を有し、前記制振対象物に締結する第1の結合部材と、
前記球体を挟み前記第1の結合部材に対向する設置台の表面部に形成した前記球体に外接する曲面と、
を有することを特徴とする制振構造体。 - 前記球体は、鋼材あるいは制振材を有して構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の制振構造体。
- 前記制振材は、制振合金、断熱ゴムあるいは樹脂であることを特徴とする請求項3に記載の制振構造体。
- 前記第1の結合部材および前記第2の結合部材の曲面は、それぞれ、球面、放物面あるいは双曲面より選択してなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の制振構造体。
- 前記設置台の表面部に形成した前記球体に外接する曲面が円錐曲面であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の制振構造体。
- 前記制振対象物と前記設置台との間において3箇所に配置されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の制振構造体。
- 前記制振対象物は、工作機械あるいは測定機器であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の制振構造体。
- 前記制振対象物は、工作機械あるいは測定機器が据付けられる防振基礎であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の制振構造体。
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- 2005-08-19 JP JP2005238818A patent/JP2007051742A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100615 |