JP2008008922A - モータの取付構造 - Google Patents

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Yoshihiko Kurotsu
佳彦 黒津
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Abstract

【課題】モータの振動が取付台に伝わることを抑えるとともに、モータの軸部と回転体の軸部の位置精度を高くし、両軸部に取り付けた歯車ががたつくことのないようにする。
【解決手段】モータ4の軸部41が嵌通する第1貫通孔21と、レジストローラ5の軸部51を支持する第2貫通孔22とが形成された位置決め用板状体2を、取付台1に弾性部材3を介して取り付け、第1貫通孔21にモータ4の軸部41を嵌通させ、第2貫通孔22に軸受6を取り付けてレジストローラ5の軸部51を支持させる。ここで、モータ4からの振動の伝達を一層抑える観点から、取付台1及び位置決め用板状体2の少なくとも一方に、位置決め用板状体2を取付台1に取り付けるための係止爪11を設けるのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明はモータの取付構造に関し、より詳細には弾性部材を介して装置フレームにモータを取り付ける取付構造に関するものである。
プリンタやファクシミリ、複写機などの画像形成装置において、搬送系や光学露光系などの機構において多くのモータが用いられている。図5に、従来のモータの取付構造の例を示す。図5の取付構造では、不図示の歯車群が取り付けられ、モータ4からの回転を加減速して回転体5に伝える取付台(装置フレーム)8が本体フレーム10にネジ留めされている。取付台8には、モータ4の軸部が嵌合する貫通孔81と、軸受6が嵌合する貫通孔82とが形成されている。そして、モータ4の軸部が貫通孔81に嵌合するようにモータ4を取付台8に取付ると共に、貫通孔82に装着した軸受6に回転体5の軸部51を嵌入させて、回転体5が回動自在に支持されている。これによって、モータ4の軸部と回転体5の軸部51との位置精度が確保される。
このような従来の取付構造では、本体フレーム10に取付台8がネジ留めされ、さらに取付台8にモータ4が直接ネジ留めされているため、モータ4が駆動するとその振動が取付台8から本体フレーム10へ、そして回転体5へと伝わるので、例えば回転体5がレジストローラの場合には、形成された画像に縞模様が出る不具合が生じる。また回転体5が光学露光系のレンズやミラーの移動機構を構成するものである場合には、取り込み画像にムラが出る不具合が生じる。モータ4の振動に取付台8および本体フレーム10が共振することによって騒音も発生する。そこで、弾性部材を介してモータを取付台に取り付け、モータの振動を取付台に伝えないようにする各種技術が種々提案されている(例えば特許文献1)。
特開2001−228659号公報
ところが、弾性部材を介してモータを取付台に取り付けることによって、ある程度の防振効果は得られるものの、弾性部材を介装することによってモータと回転体の軸部の位置精度が低下して、モータの軸部に取り付けた歯車と、回転体の軸部に取り付けた歯車との歯合がうまくいかない場合がある。また、ビスによってモータを取付台に取り付けた場合には、モータと取付台の間に弾性部材を介装しても、ビスによってモータの振動が取付台に伝わることがある。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モータの振動が取付台に伝わることを抑えるとともに、モータの軸部と回転体の軸部の位置精度が高く、両軸部に取り付けた歯車ががたつくことなくうまく歯合するモータの取付機構を提供することにある。
本発明によれば、モータの回転軸が嵌通する第1貫通孔と、回転体の軸を支持する第2貫通孔とが形成された位置決め用板状体を、装置フレームに弾性部材を介して取り付け、第1貫通孔にモータの軸部を嵌通させ、第2貫通孔に軸受を取り付けて回転体の軸部を支持させることを特徴とするモータの取付構造が提供される。
ここで、モータからの振動の伝達を一層抑える観点から、装置フレーム及び位置決め用板状体の少なくとも一方に、位置決め用板状体を装置フレームに取り付けるための係止爪を設けるのが好ましい。
また高い防振性を得る観点からは、弾性部材としてポリウレタンフォームからなるものを用いるのが好ましい。
本発明に係るモータの取付構造では、弾性部材を介してモータを装置フレームに取り付けるので、モータの振動が装置フレームに伝わることが効果的に防止される。これにより騒音も低減される。またモータの回転軸が嵌通する第1貫通孔と、回転体の軸を支持する第2貫通孔とが形成された位置決め用板状体を、装置フレームに弾性部材を介して取り付け、第1貫通孔にモータの軸部を嵌通させ、第2貫通孔に軸受を取り付けて回転体の軸部を支持させるので、モータの軸部と回転体の軸部の位置精度が高くなる。これにより軸部に取り付ける歯車の良好に歯合し、がたつきや騒音、振動も防止される。
また、装置フレーム及び位置決め用板状体の少なくとも一方に、位置決め用板状体を装置フレームに取り付けるための係止爪を設けると、モータからの振動の伝達を一層抑えられる。さらに、弾性部材として発泡ウレタン部材からなるものを用いると、高い防振性が得られる。
以下、本発明に係るモータの取付構造について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1及び図2に、本発明に係るモータの取付構造の一実施形態を示す斜視図を示す。図1及び図2は、画像形成装置に用いられるレジストローラ(回転体)5の回転駆動部分の拡大斜視図である。この図のモータ取付機構では、複数の歯車(不図示)が取り付けられ、モータ4からの回転をレジストローラ5に減速又は加速して伝える取付台(装置フレーム)1に、レジストローラ5の軸部51およびモータ4の軸部41(図2に図示)が挿通する貫通孔31,32が形成された板状の弾性部材3を介して、弾性部材3と略同形状で、レジストローラ5の軸部51を支持する貫通孔(第2貫通孔)22と、モータ4の回転軸41が嵌通する貫通孔(第1貫通孔)21が形成された位置決め用板状体2が取り付けられている。この位置決め用板状体2に形成された貫通孔22と貫通孔21によって、レジストローラ5の軸部51とモータ4の回転軸41が位置決めされるので、これらの軸部に挿嵌される歯車はがたつくことなく良好に歯合するようになる。
取付台1の側面周縁には、側面に対して略垂直に延出し、その先端に爪部が形成された係止爪11が3個形成されている。弾性部材3と位置決め用板状体2の取付台1への取付は、この3個の係止爪11に囲まれた領域に弾性部材3と位置決め用板状体2をそれぞれ填め入れることによって行われる。ここで、係止爪11の取付台1からの高さは、弾性部材3の厚みと位置決め用板状体2の厚みを合わせた厚みよりも若干高く設定されている。これにより、弾性部材3と位置決め用板状体2を取付台1に取り付けた場合に、弾性部材3と位置決め用板状体2は遊びを持って取り付けられるので、モータ4の振動が取付台1に伝達されるのがより抑えられるようになる。もちろん、弾性部材3と位置決め用板状体2の取付台1への取付は、上記機構に限定されるものではなく、例えば接着材を用いた取付であってもよいし、磁石を用いた取付であっても構わないが、組立・分解作業性などの観点からは係止爪11を用いた取付が推奨される。
そして、弾性部材3と位置決め用板状体2が取り付けられた取付台1に、レジストローラ5を取り付ける。具体的には、位置決め用板状体2の貫通孔22に軸受6を取付け、レジストローラ5の軸部51を取付台1の開口部12、弾性部材3の貫通孔32に挿通させて、軸受6で支持する。一方、モータ4の取付は、図2に示すように、モータ4の軸部41を位置決め用板状体2の貫通孔21、弾性部材3の貫通孔31、取付台1に挿通させて、軸部41に、レジストローラ5に駆動を伝達する歯車(不図示)を取り付ける。これにより、取付台1と弾性部材3、位置決め用板状体2とがモータ4のフランジ部と歯車とでしっかりと挟持されるようになる。
本発明で使用する弾性部材としては、振動を防止できるものであれば特に限定はなく、例えばポリウレタンフォームやポリエチレンフォーム、ゴムスポンジ、マイクロセルポリマー、特殊フォームなどが挙げられる。この中でも、防振性や製造費などの観点からポリウレタンフォームが好ましい。ポリウレタンフォームとして市販されているものとしては例えば「PORON(登録商標)」などが挙げられる。
次に、本発明のモータの取付構造を複写機の光学露光系に用いた場合の実施例を示す。図3に、画像形成装置における光学系の駆動装置の概説図を示す。この光学ユニット9は、光源911と第1ミラー912を備えた照明ユニット91と、第2ミラー921と第3ミラー922を有するミラーユニット92と、透過型投影レンズ93と、固定第4ミラー94とを有している。光学系の照明ユニット91及びミラーユニット92は、モータ4(図4に図示)により駆動されるワイヤドラム53(図4に図示)と、ワイヤドラム53に巻き付けられた移動用ワイヤとにより駆動されるようになっている。
図4に、モータ4の取付部分の拡大斜視図を示す。ワイヤドラム53が挿嵌された駆動軸5の一端側は、本体フレーム10から外方に突出し、モータ4からの駆動を伝達する歯車52が外側から駆動軸5に取り付けられている。
一方、本体フレーム10には、複数の歯車(不図示)が取り付けられ、モータ4からの回転を駆動軸5に減速又は加速して伝える取付台(装置フレーム)1がネジ留めされている。そして前記実施例と同様に、駆動軸5およびモータ4の軸部51,41が挿通する貫通孔31,32が形成された板状の弾性部材3を介して、弾性部材3と略同形状で、貫通孔(第2貫通孔)22と貫通孔(第1貫通孔)21が形成された位置決め用板状体2が取り付けられている。弾性部材3と位置決め用板状体2の取付台1への取付は、前記と同様に、取付台1に形成された係止爪11によって行われる。
駆動軸5の支持は、位置決め用板状体2の貫通孔21に取付けた軸受6に嵌入することによって行われる。他方、モータ4の支持は、モータ4の軸部41を位置決め用板状体2の貫通孔22、弾性部材3の貫通孔32、取付台1に挿通させて、軸部42に、駆動軸5に駆動を伝達する歯車(不図示)を取り付けることによって行われる。これにより、取付台1と弾性部材3、位置決め用板状体2とがモータ4のフランジ部と歯車(不図示)とでしっかりと挟持されるようになる。そして、モータ4が回転すると、モータ4の軸部41に取り付けられた不図示の歯車から、駆動軸5に取り付けられた歯車52へ、不図示の歯車群を介して駆動が伝えられて駆動軸5が回転する。
このような構成のモータ取付構造では、モータ4の振動は弾性部材3によって吸収される。また、モータ4の軸部41と駆動軸5との位置決めは位置決め用板状体2で行われるので、組立精度によらず高い位置精度が得られ、がたつき無く歯車を歯合させることができる。
以上、画像形成装置のレジストローラと光学露光系におけるモータの取付について説明したが、本発明のモータの取付構造はこれらの以外の部分においてももちろん実施することができる。
本発明に係るモータの取付構造の一例を示す斜視図である。 図1の取付構造を別の角度から見た斜視図である。 光学ユニットの概説図である。 図3の光学ユニットの照明ユニットとミラーユニットを移動させるためのモータの取付構造を示す斜視図である。 従来のモータの取付構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 取付台(装置フレーム)
2 位置決め用板状体
3 弾性部材
4 モータ
5 レジストローラ(回転体)
6 軸受
11 係止爪
21 貫通孔(第1貫通孔)
22 貫通孔(第2貫通孔)
41 軸部
51 軸部

Claims (3)

  1. モータの回転軸が嵌通する第1貫通孔と、回転体の軸を支持する第2貫通孔とが形成された位置決め用板状体を、装置フレームに弾性部材を介して取り付け、第1貫通孔にモータの軸部を嵌通させ、第2貫通孔に軸受を取り付けて回転体の軸部を支持させることを特徴とするモータの取付構造。
  2. 装置フレーム及び位置決め用板状体の少なくとも一方に、位置決め用板状体を装置フレームに取り付けるための係止爪を設けた請求項1記載のモータの取付構造。
  3. 前記弾性部材がポリウレタンフォームである請求項1又は2記載のモータの取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012008456A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Canon Inc 現像装置
JP2016057641A (ja) * 2015-12-17 2016-04-21 キヤノン株式会社 カートリッジ
JP2017003666A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 株式会社リコー 駆動装置及び画像形成装置

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