JP2007205619A - 空気調和機の室内機及びその配置構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】施工性がよく、また、外観を損なうことなしに熱負荷の高い空間の空調が可能な空気調和機の室内機及びその配置構造の提供を目的とするものである。
【解決手段】空気調和機の室内機1は、底面開口を有し内部に送風機6と熱交換器7が配備される本体箱部2と、本体箱部2の底面開口を蓋止めする底面視矩形状のパネル枠3とから風路用筐体4が形成され、風路用筐体4内が熱交換器7を境に吸込側風路14と吹出側風路15とに区画され、パネル枠3における吸込側風路14と連通する位置に室内空気の吸込口16が形成され、パネル枠3における吹出側風路15と連通する位置であって、パネル枠3の対向する2辺に沿うように第一吹出口17と第二吹出口18の二方向吹出口を備えた空気調和機の室内機1において、吹出側風路15と連通する第三吹出口19を、対向する2辺以外の1辺に沿うようにパネル枠3に形成した構成にしてある。
【選択図】図1
【解決手段】空気調和機の室内機1は、底面開口を有し内部に送風機6と熱交換器7が配備される本体箱部2と、本体箱部2の底面開口を蓋止めする底面視矩形状のパネル枠3とから風路用筐体4が形成され、風路用筐体4内が熱交換器7を境に吸込側風路14と吹出側風路15とに区画され、パネル枠3における吸込側風路14と連通する位置に室内空気の吸込口16が形成され、パネル枠3における吹出側風路15と連通する位置であって、パネル枠3の対向する2辺に沿うように第一吹出口17と第二吹出口18の二方向吹出口を備えた空気調和機の室内機1において、吹出側風路15と連通する第三吹出口19を、対向する2辺以外の1辺に沿うようにパネル枠3に形成した構成にしてある。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和機の室内機及びその配置構造に関するものである。
従来より、ビルや事務所などの天井部には蛍光灯などの照明機器と二方向の吹出口を備えた空気調和機の室内機とが設置されているが、その配置構造は、複数の蛍光灯を長手方向に直列に連設し、これと平行するよう室内機を連設するといった場合が多い。これは、天井部が全体として均整が取れて見え、室内機の存在感をなくすことができるという外観上の理由からである。
しかし、この場合に複数の室内機の端部に設置される室内機により空調される空間は窓側や壁側等のいわゆるペリメータゾーンであることが多く、夏季や冬季における外気や日射量の過不足などの外的要因によって熱負荷が高くなる空間である。そこで、この空間を空気調和するために、室内中央部のインテリアゾーンに設置される空気調和機とは別に、窓際等にペリメータゾーン用の異なった機種の空気調和機を別途設置するといったことが行われている。また、その他の方法として、端部に設置された室内機から特に空調負荷の高くなっている場所まで天井部にダクトを配備し熱交換された空気を窓際等で吹出させるといったことがある。更に、本来、主に店舗などに設置させることの多い三方向吹出しや四方向吹出しの室内機をペリメータゾーン用に、連設されている複数の室内機の端部に設置するといった場合もある。前記した三方向吹出しの室内機については、下記特許文献1に記載がある
しかし、別機種の空気調和機の熱負荷の高い場所への設置や、天井部へのダクトの配備には、二方向吹出口を備えた室内機の工事以外に追加の工事が必要となり施工面で問題があり、費用と手間を要する。また、元々店舗などに設置されている三方向吹出口や四方向吹出口を備えた室内機を、複数の室内機の端部に配備した場合には二方向吹出口を備えた室内機との均整がとれず、非常に存在感があり、外観上好ましくなかった。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、施工性がよく、また、外観を損なうことなしに熱負荷の高い空間の空調が可能な空気調和機の室内機及びその配置構造の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明に係る空気調和機の室内機は、底面開口を有し内部に送風機と熱交換器が配備される本体箱部と、本体箱部の底面開口を蓋止めする底面視矩形状のパネル枠とから風路用筐体が形成され、風路用筐体内が熱交換器を境に吸込側風路と吹出側風路とに区画され、パネル枠における吸込側風路と連通する位置に室内空気の吸込口が形成され、パネル枠における吹出側風路と連通する位置であって、パネル枠の対向する2辺に沿うように第一吹出口と第二吹出口の二方向吹出口を備えた空気調和機の室内機において、吹出側風路と連通する第三吹出口を、対向する2辺以外の1辺に沿うようにパネル枠に形成した構成にしてある。
また、底面開口を有し内部に送風機と熱交換器が配備される本体箱部と、本体箱部の底面開口を蓋止めする底面視矩形状のパネル枠とから風路用筐体が形成され、風路用筐体内が熱交換器を境に吸込側風路と吹出側風路とに区画され、パネル枠における吸込側風路と連通する位置に室内空気の吸込口が形成され、パネル枠における吹出側風路と連通する位置であって、パネル枠の対向する2辺に沿うように第一吹出口と第二吹出口の二方向吹出口を備えた空気調和機の室内機において、本体箱部の側壁に吹出側風路と連通する開口部を形成し、パネル枠の、蓋止めした底面開口よりも外方位置に第三吹出口を形成し、第三吹出口はパネル枠の対向する2辺以外の1辺に沿うように形成され、開口部と第三吹出口とをダクトを介して連結したものである。
そして、本発明にかかる空気調和機の室内機の配置構造は、底面開口を有し内部に送風機と熱交換器が配備される本体箱部と、本体箱部の底面開口を蓋止めする底面視矩形状のパネル枠とから風路用筐体が形成され、風路用筐体内が熱交換器を境に吸込側風路と吹出側風路とに区画され、パネル枠における吸込側風路と連通する位置に室内空気の吸込口が形成され、パネル枠における吹出側風路と連通する位置であって、パネル枠の対向する2辺に沿うように第一吹出口と第二吹出口の二方向吹出口を備えた空気調和機の室内機を室内の天井に配置した構造であって、二方向吹出口を備えた室内機の少なくとも1台と請求項1又は請求項2に記載の室内機とを、それぞれの第一吹出口を略同一直線上に配し、それぞれの第二吹出口を略同一直線上に配し、且つ、上記各構成の室内機の第三吹出口を二方向吹出口を備えた室内機より遠い側、且つ、熱負荷の大きい側に配したものである。
本発明では、パネル枠の対向する2辺以外の1辺に沿うように、吹出側風路と連通する第三の吹出口を設けたので、第一吹出口及び第二吹出口を備えた室内機と、第三吹出口を設けた室内機の第一吹出口及び第二吹出口とを同方向に連ね設置した場合に、均整の取れた連続的な美観を損なうことなしに空調負荷の高い室内空間を効果的に空気調和することが可能となる。
実施の形態1.
図1は本発明の一実施形態に係る空気調和機の室内機1の分解斜視図、図2(a)は前記室内機1の正面図、(b)は底面図である。
各図に示すように、本形態に係る空気調和機の室内機1は、外郭10と、本体箱部2と、ドレンパン13と、パネル枠3と、エアフィルタ12と、化粧パネル11が組み合わされた構造である。外郭10と本体箱部2とは底面開口を有し、本体箱部2は外郭10内に収容される。本体箱部2内の中央部にはモータ5により回転駆動する送風機6が収容され、送風機6の周囲に底面視U字状の熱交換器7が配備されている。
図1は本発明の一実施形態に係る空気調和機の室内機1の分解斜視図、図2(a)は前記室内機1の正面図、(b)は底面図である。
各図に示すように、本形態に係る空気調和機の室内機1は、外郭10と、本体箱部2と、ドレンパン13と、パネル枠3と、エアフィルタ12と、化粧パネル11が組み合わされた構造である。外郭10と本体箱部2とは底面開口を有し、本体箱部2は外郭10内に収容される。本体箱部2内の中央部にはモータ5により回転駆動する送風機6が収容され、送風機6の周囲に底面視U字状の熱交換器7が配備されている。
パネル枠3は底面視矩形状であり、このパネル枠3及びドレンパン13によって本体箱部2の底面開口が蓋止めされ、風路用筐体4が形成される。風路用筐体4内は熱交換器7を境に吸込側風路14と吹出側風路15とに区画されており、パネル枠3において吸込側風路14と連通する位置に室内空気の吸込口16が形成されている。また、吹出側風路15と連通する位置であって、矩形状のパネル枠3の対向する2辺に沿うように細長矩形状の第一吹出口17と第二吹出口18が設けられている。
また、パネル枠3には第三吹出口19が形成されている。第三吹出口19は蓋止めした本体箱部2の底面開口よりも外方に位置し、パネル枠3の対向する2辺以外の1辺に沿うように形成されている。本体箱部2の側壁には吹出側風路15と連通する開口部9が形成され、この開口部9と第三吹出口19とがダクト8を介して連結されている。
図3は、本形態の室内機1及び二方向吹出口を備えた室内機22の天井配置構造を示す図である。図3において複数の蛍光灯21,21,21,・・・が長手方向に直列に連設されており、これと平行するように二方向吹出口を備えた室内機22,22が連設され、その端部に本形態の室内機1,1が設置されている。二方向吹出口を備えた室内機22,22の第一吹出口23,23と本形態の室内機1,1の第一吹出口17,17とは略同一直線上に配されており、また、二方向吹出口を備えた室内機22,22の第二吹出口24,24と本形態の室内機1,1の第二吹出口18,18とは略同一直線上に配されている。更に、本形態にかかる室内機1の第三吹出口19,19は二方向吹出口を備えた室内機22,22より遠い側、且つ、熱負荷の大きい側、即ち、窓側25或いは壁側26に配されている。
引続き、空気調和機の室内機1の動作につき、以下に説明する。送風機6によって吸込口16から吸い込まれた室内空気は風路用筐体4内に入り、吸込側風路14を通過して熱交換器7に至る。そして、熱交換器7によって熱交換され、吹出側風路15を通過して第一吹出口17及び第二吹出口18から室内に吹出され、また、開口部9近傍にある空気は開口部9からダクト8に入り、ダクト8内を通過して第三吹出口19に至り室内に吹出される。
第三の吹出口19は、パネル枠3の対向する2辺以外の1辺に沿うように設けられているので、二方向吹出口を備えた室内機22と、本形態の室内機1を夫々の第一吹出口23,17及び第二吹出口24,18とを同方向に連ねて設置した場合に、均整の取れた連続的な美観を保つことができる。
また、本形態の室内機1は殆どの部品が二方向吹出口を備えた室内機22の部品と全く同じものが使用でき、本体箱部2に開口部9を形成し、パネル枠3に第三吹出口19を形成しダクト8を連結するといったわずかな加工を施すだけで三方向吹出口を備えた室内機1を製造することが可能である。よって、空調負荷の高い窓際等のためのみに別途異なる機種を製造し設置しなければならないといったことがなく簡便な方法で製造でき、追加の工事も不要であり施工性及びコスト面が改善される。
更に、第三吹出口19は底面視矩形状のパネル枠3の対向する2辺以外の1辺に沿うように形成されており、第一吹出口17及び第二吹出口18とは風向が約90度異なるので、空調負荷の高いペリメータゾーンに熱交換された空気を十分供給でき、室内空間を効果的に空気調和することが可能となる。その結果、本形態の室内機1はペリメータゾーンとインテリアゾーンとを双方空調制御することが可能となり、本形態の室内機1と二方向吹出口を備えた室内機22と連設させることで、これらの室内機1,1,22,22により空調される空間の温度を一括して管理できる。よって、従来のようにインテリアゾーンとペリメータゾーンに別機種の空気調和機を夫々設置し、各々の空気調和機により空調制御する必要がない。
尚、上記の実施形態では、熱交換器7は底面視U字状のものを使用したが、本発明の室内機1はそれに限定されるものでなく、他の形状のものであってもよい。また、第三吹出口を蓋止めした本体箱部の底面開口よりも外方に位置するよう形成し本体箱部2の側壁に形成された開口部9と第三吹出口19とがダクト8を介して連結されていたが、これに限定されず、第三吹出口を蓋止めした本体箱部の底面開口よりも内方に位置するよう形成し、ダクトを設けず、吹出側風路15と連通する位置のドレンパンに開口部を形成し、パネル枠3に第三吹出口19を形成してもよい。また、室内機の天井部への配置構造は二方向吹出口を備えた室内機22を二台と三方向吹出口を備えた室内機1を二台配置する構造に限定されず、二方向吹出口を備えた室内機22は夫々1台であってもよく、3台以上であってもよい。また、三方向吹出口を備えた室内機1は1台であってもよい。
1 室内機、2 本体箱部、3 パネル枠、4 風路用筐体、6 送風機、7 熱交換器、8 ダクト、9 開口部、14 吸込側風路、15 吹出側風路、16 吸込口、17 第一吹出口、18 第二吹出口、19 第三吹出口、22 二方向吹出口を備えた室内機、23 二方向吹出口を備えた室内機の第一吹出口、24 二方向吹出口を備えた室内機の第二吹出口。
Claims (3)
- 底面開口を有し内部に送風機と熱交換器が配備される本体箱部と、前記本体箱部の前記底面開口を蓋止めする底面視矩形状のパネル枠とから風路用筐体が形成され、前記風路用筐体内が前記熱交換器を境に吸込側風路と吹出側風路とに区画され、前記パネル枠における前記吸込側風路と連通する位置に室内空気の吸込口が形成され、前記パネル枠における前記吹出側風路と連通する位置であって、前記パネル枠の対向する2辺に沿うように第一吹出口と第二吹出口の二方向吹出口を備えた空気調和機の室内機において、前記吹出側風路と連通する第三吹出口を、前記対向する2辺以外の1辺に沿うように前記パネル枠に形成したことを特徴とする空気調和機の室内機。
- 底面開口を有し内部に送風機と熱交換器が配備される本体箱部と、前記本体箱部の前記底面開口を蓋止めする底面視矩形状のパネル枠とから風路用筐体が形成され、前記風路用筐体内が前記熱交換器を境に吸込側風路と吹出側風路とに区画され、前記パネル枠における前記吸込側風路と連通する位置に室内空気の吸込口が形成され、前記パネル枠における前記吹出側風路と連通する位置であって、前記パネル枠の対向する2辺に沿うように第一吹出口と第二吹出口の二方向吹出口を備えた空気調和機の室内機において、前記本体箱部の側壁に前記吹出側風路と連通する開口部を形成し、前記パネル枠の、蓋止めした前記底面開口よりも外方位置に第三吹出口を形成し、前記第三吹出口は前記パネル枠の対向する2辺以外の1辺に沿うように形成され、前記開口部と前記第三吹出口とをダクトを介して連結したことを特徴とする空気調和機の室内機。
- 底面開口を有し内部に送風機と熱交換器が配備される本体箱部と、前記本体箱部の前記底面開口を蓋止めする底面視矩形状のパネル枠とから風路用筐体が形成され、前記風路用筐体内が前記熱交換器を境に吸込側風路と吹出側風路とに区画され、前記パネル枠における前記吸込側風路と連通する位置に室内空気の吸込口が形成され、前記パネル枠における前記吹出側風路と連通する位置であって、前記パネル枠の対向する2辺に沿うように第一吹出口と第二吹出口の二方向吹出口を備えた空気調和機の室内機を室内の天井に配置した構造であって、前記二方向吹出口を備えた室内機の少なくとも1台と請求項1又は請求項2に記載の室内機とを、それぞれの前記第一吹出口を略同一直線上に配し、それぞれの前記第二吹出口を略同一直線上に配し、且つ、前記請求項1又は請求項2に記載の室内機の第三吹出口を前記二方向吹出口を備えた室内機より遠い側、且つ、熱負荷の大きい側に配したことを特徴とする空気調和装置の室内機の配置構造。
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JP2006024088A Pending JP2007205619A (ja) | 2006-02-01 | 2006-02-01 | 空気調和機の室内機及びその配置構造 |
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JP3651417B2 (ja) * | 2001-07-18 | 2005-05-25 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和機 |
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2006
- 2006-02-01 JP JP2006024088A patent/JP2007205619A/ja active Pending
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