JP2020169813A - 空調ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
以下、従来の空調ユニットについて図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、空調ユニット101は、空気の流入口102aが開口している箱状筐体103を備え、この箱状筐体103内部は仕切り板110により、前面側のチャンバー室102と背面側のダクト配設室108とに仕切っている。空調機本体104はチャンバー室102の仕切り板110に空気の流入口102aに対向して設置されている。そして、空調機本体104の下方の仕切り板110には、3台の天面側用ファン105Aが取り付けられるとともに、3台の底面側用ファン105Bが、仕切り板110の天面側用ファン105Aの下に取り付けられている。また、箱状筐体103の下部であってチャンバー室102内には、底面側用ファン105Bが底面側に取り付けられている。
天面側用ファン105A及び底面側用ファン105Bと空調機本体104とを作動させると、箱状筐体103外の空気が流入口102aからチャンバー室102に流入する。さらに、チャンバー室102内上部の空調機本体104により、チャンバー室102内の空気が冷風又は温風等に温度調整又は湿度調整され、空調機本体104によってチャンバー室102の下方に向けて送風される。
そして、チャンバー室102の中央部及び下部に設置された各天面側用ファン105A及び各底面側用ファン105Bがチャンバー室102内の空気を吸入部105aから吸い込み、天面側ダクト107Aや底面側ダクト107Bを通風して複数の部屋に送風するものである。
この手段により、空調機から吹き出す温度調整された空気と、空調機をバイパスした温度調整されていない空気とが仕切板開口部で混合されるため、温度差が少ない空気を送風機に吸い込ませることができ、各部屋には、温度差が少ない空気を送風できる。
また、この手段により、空気流入口から流入した空気の一部は空調機に吸い込まれ、空調機に吸い込まれず温度調整されていない空気は、空調機から吹き出す温度調整された空気と仕切板開口部で混合されるため、仕切板開口部から他方の空間に導かれる空気は、温度差が少ない。
また、この手段により、空調機から吹き出す温度調整された空気と、空調機をバイパスした温度調整されていない空気との混合を促進できる。
また、本発明の空調ユニットは、2台の前記空調機を水平方向に配置し、前記仕切板開口部の前記幅を、1台の前記空調機の吹出気流の左右吹出領域幅としたものである。
この手段により、空調機から吹き出す温度調整された空気と、空調機をバイパスした温度調整されていない空気とが、仕切板開口部で混合されて複数の送風機に吸い込まれ、温度差の少ない空気を各部屋に送風ことができる。
また、本発明の空調ユニットは、前記仕切板を前記チャンバーに対して着脱可能に設けたものである。
この手段により、設置現場において、仕切板を付け替えることで仕切板開口部の大きさを調整できる。
また、本発明の空調ユニットは、前記空調機の吹出気流を前記仕切板開口部に導く整流板を設けたものである。
この手段により、空調機から吹き出す温度調整された空気と、空調機をバイパスした温度調整されていない空気とを混合することができ、また、温度差の少ない空気を各部屋に送風することができる。
また、空調ユニットを建物に設置して、試運転しながら調整できるという効果のある空調ユニットを提供できる。
また、本発明の実施の形態は、複数の送風機5よって形成されるチャンバー内部気流34の上流側に、2台の空調機51、52を水平方向に並列に配置する。そして、2台の空調機51、52の下流側のチャンバー3内部に、1台の空調機51、52の吹出気流61、62の吹出領域幅に相当する大きさの仕切板開口部64が形成されるように、仕切板53、54をチャンバー3内に配置する。このように2台の空調機51、52を配置する場合にも、仕切板開口部64は、第1空調機51又は第2空調機52のいずれかの吹出領域幅に対して0.8倍〜1.4倍であり、好ましくは1.0倍〜1.2倍である。第1空調機51又は第2空調機52のいずれかの吹出領域幅に相当する大きさの仕切板開口部64を設けることで、2台の空調機51、52のどちらか一方の空調機51、52が運転停止しても、空調機51、52の吹出気流61、62の吹出領域幅に相当する大きさの仕切板開口部64によって、空調機51、52の吹出気流61、62と空調機51、52をバイパスしたチャンバー内部気流34とが混合し、空調機51、52の吹出気流61、62の温度と空調機51、52をバイパスしたチャンバー内部気流34とが攪拌したのち、複数の送風機5に吸引されて、部屋に送風される。
また本発明の実施の形態は、空調機20を、複数の送風機5によって形成されるチャンバー内部気流34の上流側に配置するとともに、空調機20の吹出気流域に隣接して、空調機20の前面から対向する前面壁31に至る整流板46を設けている。整流板46によって、空調機20をバイパスしたチャンバー内部気流34の流れを遮り、空調機20の吹出気流26が、対向する前面壁31に到達したのちに、空調機20をバイパスしたチャンバー内部気流34が混合し、空調機20の吹出気流26と空調機20をバイパスしたチャンバー内部気流34とを攪拌したのち、複数の送風機5に吸引されて、部屋に送風される。
本発明の実施の形態1を図1から図3に示す。
図1は本実施の形態1の空調ユニットの側面構成図、図2は同空調ユニットの正面構成図、図3は同空調ユニットの上面構成図である。
図に示すように、空調ユニット2は、建物1の1階または2階の一角に設けられている。空調ユニット2は、建物1の内部の造作物となるので、建物1の間取りによって制約を受け、また室内空間を確保するため、最小限の面積に抑えられる。空調ユニット2は、建物1の柱の間に配置されるので、床面積が30〜40坪程度の一般的な住宅では1畳程度の広さになり、奥行きは半間幅(910mm)、幅は一間幅(1820mm)が基本となる。奥行きは3/4間幅程度まで広げられることもある。
ダクト12は建物1の各部屋等に送風するように配設されている。上段送風機6aに接続されたダクト12は、機器取付壁4と空調ユニット2の間に形成したダクト空間13を通して空調ユニット2から上方向に導出され、天井裏14に配設して各部屋に送風される。中段送風機6bと下段送風機6cに接続されたダクト12はともに空調ユニット2の下方向に導出され、床下15に配設して各部屋に送風される。中段送風機6bのダクト12との重なりを避けるため、下段送風機6cは中段送風機6bより中段送風機6bの内側に設置されている。なお、ダクト12の内径はΦ150mm程度であり、空調ユニット2の上板16と下板17にはダクト12が嵌合して貫通するダクト孔(図省略)が開口している。
なお、空気流入口32はチャンバー3上部に開口しているが、廊下天井に通風孔を設けて天井裏14と各部屋を連通させ、チャンバー3の上部の天井裏14から吸い込むようにしておいてもよい。
また、上下吹出領域28の上部が整流板46で覆われた部分では、エアコン吹出気流26が、バイパス気流35と混合せずに前面壁31まで流れた後に、反転してバイパス気流35と混合するので、混合部が増え、仕切板開口部42によってさらに攪拌されたチャンバー内部気流34となる。なお、左右吹出領域27を広げる目的で、エアコン吹出口22には一対の左右風向羽根(図省略)が設置されており、エアコン吹出気流26の向きを左右に変更できる。左右風向羽根(図省略)を左右に向けて、空気を空調機20の両側に広げて吹き出させた場合でも、エアコン吹出口中心線24部分では左右風向羽根(図省略)の作用を受けずに正面に向かって吹き出すので整流板46が機能する。
空調ユニット2の運転調整は、上下吹出領域28と左右吹出領域27との方向と大きさを設定するもので、空調機20を最適の状態で運転するために、エアコン吹出気流26の一部が前面壁31に当たって反転しエアコン吸込気流25となる、いわゆるショートサーキットが生じないようにし、エアコン吹出気流26の通風をスムーズにするために行う。空調機20と前面壁31と間隔によっては、左右風向羽根(図省略)で左右吹出領域27を広げたほうが空調機20の運転状態がよいこともある。
次に、チャンバー内部気流34が、仕切板開口部42によって混ざりながら合流し、攪拌されて温度差が少なくなるように、仕切板開口部42の位置と幅を調整する。
よって、右仕切板36と左仕切板38は、それぞれチャンバー右側壁43からエアコン吹出口22までの寸法L2とチャンバー左側壁37のからエアコン吹出口22まで寸法L3にあわせて事前に作成する。そして試運転しながら、左右吹出領域27に懸からないように寸法L2、寸法L3を調整する。右仕切板36と左仕切板38は方形の平板で着脱可能に設置され、現場で運転調整が行いやすい空調ユニット2が提供される。
右仕切板36と左仕切板38には、調整時の加工性を考慮すると、木製の板や硬質の発泡樹脂材が最適である。
図4に示すように、空調ユニット50の機器取付壁4の上部には、第1空調機51と第2空調機52とが水平方向に並列に配置されている。第1空調機51及び第2空調機52は、ともにセパレート型ルームエアコンの室内機である。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同一構成については説明を省略する。
なお、実施例1に示したように、空調ユニット50は現場で調整され、運転第1仕切板53と第2仕切板54の寸法と、仕切板開口部65の位置と広さもまた、現場で調整する。
また、空調ユニット2の奥行きが半間幅(910mm)を越える場合には、仕切板開口部42の機器取付壁4側に第3仕切板(図示せず)を設ける。この第3仕切板を、右仕切板36と左仕切板38とに渡って配置することで、仕切板開口部42の奥行き寸法を狭くする。
2 空調ユニット
3 チャンバー
4 機器取付壁
5 送風機
6a 上段送風機
6b 中段送風機
6c 下段送風機
7 送風機筐体
8 シロッコファン
9 送風機吸込口
10 吸込グリル
11 送風機吹出口
12 ダクト
13 ダクト空間
14 天井裏
15 床下
16 上板
17 下板
20 空調機
21 エアコン吸込口
22 エアコン吹出口
23 上下風向変更羽根
24 エアコン吹出口中心線
25 エアコン吸込気流
26 エアコン吹出気流
27 左右吹出領域
28 上下吹出領域
30 後面壁
31 前面壁
32 空気流入口
33 リターン気流
34 チャンバー内部気流
35 バイパス気流
36 右仕切板
37 チャンバー左側壁
38 左仕切板
39 仕切板保持部材
40 左端部
41 右端部
42 仕切板開口部
43 チャンバー右側壁
46 整流板
47 整流板保持部材
50 空調ユニット
51 第1空調機
52 第2空調機
53 第1仕切板
54 第2仕切板
55 仕切板保持部材
56 左端部
57 吹出口中心線
58 右端部
59 吹出口中心線
61 エアコン吹出気流
62 エアコン吹出気流
63 第1左右吹出領域
64 第2左右吹出領域
65 仕切板開口部
L1 横幅
L2 寸法
L3 寸法
Claims (4)
- 空調機と複数の送風機とをチャンバー内に備え、
前記チャンバーは、前方を前面壁で、後方を後面壁で、側方をチャンバー右側壁とチャンバー左側壁とで、上方を上板で、下方を下板で覆われた箱状であり、
前記チャンバー内には、前記空調機及び前記送風機を設置する機器取付壁を設け、
前記空調機で調温された空気を前記送風機で吸い込み、吸い込んだ前記空気を前記送風機に接続されたダクトから送風することで、住宅の複数の部屋を空調する空調ユニットであって、
前記チャンバー内には、前記空調機を配設した一方の空間と、前記送風機を配設した他方の空間に区画する仕切板を設け、
前記チャンバーの外部から前記空気を一方の前記空間に取り入れる空気流入口を前記空調機に対向させて設け、
前記仕切板は、前記空気流入口の下端より下側に設け、
前記仕切板を、
前記チャンバー右側壁側に設ける右仕切板と、
前記チャンバー左側壁側に設ける左仕切板と
で構成し、
前記右仕切板と前記左仕切板との間に、仕切板開口部を形成し、
前記仕切板開口部の幅を、前記空調機が運転されるときに形成される左右吹出領域幅とし、
前記空気流入口から戻った前記空気は、エアコン吸込気流とバイパス気流に分かれ、前記仕切板開口部によって混ざりながら合流する
ことを特徴とする空調ユニット。 - 2台の前記空調機を水平方向に配置し、
前記仕切板開口部の前記幅を、1台の前記空調機の吹出気流の左右吹出領域幅とした
ことを特徴とする請求項1に記載の空調ユニット。 - 前記仕切板を前記チャンバーに対して着脱可能に設けた
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空調ユニット。 - 前記空調機の吹出気流を前記仕切板開口部に導く整流板を設け、
前記整流板は、エアコン吹出口中心線に中心を合わせてエアコン吹出口の幅の1/3〜1/6の範囲の横幅寸法を有し、
前記空調機が運転されるときに形成される上下吹出領域の上部を前記整流板で覆うことで、前記エアコン吸込気流と前記バイパス気流とに分け、前記吹出気流を、前記バイパス気流と混合せずに前記前面壁まで流して前記バイパス気流と混合する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空調ユニット。
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2020
- 2020-07-22 JP JP2020124894A patent/JP6960182B2/ja active Active
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