JP2007205082A - 流動化処理土の配合設計法 - Google Patents

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Abstract

【課題】泥水の粘度、比重を測定する簡易な方法により被処理土と水の配合比を決定する。
【解決手段】建設発生土に水を加え試料泥水とし、該試料泥水中の砂分を除く工程、前記試料泥水の粘性を測定し、粘性が所定の値になるように加える水の量を加減して試料泥水を調整泥水とする工程、該調整泥水の比重を測定し、最低細粒土の量対水の量の比を求める工程がある。次に、建設発生土に任意の量の水を加えた他の試料泥水に対し、比重と砂分の体積百分率を測定し、細粒土の量対砂の量の比を求める工程、建設発生土の細粒土の量対加える水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比と同じか又は大きくなるように、建設発生土に加える水の量を求める工程がある。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として、建設現場において発生した残土を、施工後の埋め戻し、構造物への裏込め、空洞部への充填に供する際、被処理土(残土)の流動化を行なうための流動化処理工法、特に流動化処理土の配合設計法に関する。
従来、流動化処理土を用いた埋戻し工法が施行されている。同埋戻し工法においては、建設残土のような掘削土砂である被処理土(主材)を固化材と混合して使用する方法では、水を多量に添加し、被処理土に流動性を付与し、充填性を良くすることによって均質な埋戻し充填土を施工形成する方法が行われている(下記特許文献1)。
また、同埋戻し工法において、被処理土に、水の代わりに粘土、シルト、ベントナイト程度の細粒土を含み、比重が調整された泥水(調整泥水)を混合する流動化処理工法も知られている(下記特許文献2)。この工法は、従来の、単に水と固化材とを被処理土に混合する場合よりも、ブリージングを減少し、強度を確保できることになる。ここで、ブリージングとは粘性材料の中から水が浮き上がることをいい、ブリージング率が大きいと固化強度が低下したり、不均一となったりする。この工法は、セメントなどの固化材を、相当程度節減でき、また、産業廃棄物である泥水を活用して、被処理土の流動化に供するため、この点でも、産業上の大きな利益を生む効果がある。
上記したような、(イ)被処理土に水と固化材とを混合する流動化処理工法、あるいは(ロ)被処理土に細粒土を含む泥水(調整泥水)と固化材を混合する流動化処理工法において、流動化処理土の土、固化材、及び水又は調整泥水の配合比を適切に決定する必要がある。そのために建設現場において配合設計が行われる。
図6は、下記特許文献3に開示されている従来の配合設計法を示す概略図である。
粒径の小さな粘土やシルト分の含有量が多い原料土a(細粒土)の場合、原料土に水bを加えて得られた混合物dに固化材eを添加している。他方、粒径の大きな原料土a(粗粒土)の場合、原料土に調整泥水cを加え固化材eを添加している。
原料土に水を加える際、所定の単位体積重量を知る必要があるが、使用する原料土は、ほぐした土であるため、基準となる土の単位体積重量が判然としない。そのため、解泥した混合物dに固化材eを投入し、フロー値、ブリージング率、強度を測定し、目標の品質(フロー値、ブリージング率、強度)になるように、図6の操作を繰り返す。このようにして得られた目標とする品質の原料土の重量と水の重量を基準として流動化処理土を製造するための配合設計が行われる。ここで、調整泥水を使用する場合は、更に調整泥水の品質を一定に保つ必要がある。
特開昭63−233115号公報 特開平07−82984号公報 特開平11−226382号公報
建設発生土をストックヤードに仮置きし、これを流動化処理土に加工する場合、発生土の土性のバラツキが問題となる。建設泥土(汚泥)を仮置きし、これを流動化処理土の原料の一部にする場合も、同様にそのスラリーの性状のバラツキが問題となる。従来の流動化処理土の配合設計法においては、所定の流動化処理土の配合を決定するのに、各種試験を行い、原料土の土質、重量、水、固化材、及び調整泥水に用いる原料土の土質や比重など、配合を決定する要素が極めて多く、試行錯誤を繰り返し、複雑な作業となっている。
そのため、多くの試験及び工程を必要とする煩瑣な方法であった。例えば、ブリージング率の測定は、約3時間かかり、1日1回しか実施していないのが現状である。このように、現場における流動化処理土の作製に時間を要し、その結果コストアップや工事期間の長期化の一因ともなる。
一方、上記特許文献3には簡易配合設計法も開示されているが、配合表を用いる等の複雑な工程を必要とし、現場における配合決定の効率化には十分でなかった。
ところで、上記(ロ)の工法は、品質の安定した流動化処理土を得るのに適しているが、調整泥水の性状を管理し、被処理土に混合しており、実施工程が面倒である。これに対し、(イ)の工法は、流動化処理土の品質は不安定になり易いが、工程が簡便であり現場ではよく採用されている。しかし上述したように、配合決定の際、各種試験を実施することが必要であり、煩瑣な方法であることに変わりはない。
そこで、(イ)の工法において、より効率的な配合決定の方法が望まれており、本発明は、新規な配合設計法を意図したものである。
本発明の目的は、泥水の粘度、比重を測定する簡易な方法により被処理土と水の配合比を決定する流動化処理土の配合設計法を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明の流動化処理土の配合設計法は、建設発生土に水を加え試料泥水とし、該試料泥水中の砂分を除く工程、前記試料泥水の粘性を測定し、粘性が所定の値になるように加える水の量を加減して試料泥水を調整泥水とする工程、該調整泥水の比重を測定し、最低細粒土の量対水の量の比を求める工程、建設発生土に任意の量の水を加えた他の試料泥水に対し、比重と砂分の体積百分率を測定し、細粒土の量対砂の量の比を求める工程、建設発生土の細粒土の量対加える水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比と同じか又は大きくなるように、建設発生土に加える水の量を求める工程からなることを特徴とする。
また、本発明の他の流動化処理土の配合設計法は、建設発生泥水の試料において、砂分を除く工程、前記試料泥水の粘性を測定し、粘性が所定の値になるように水の量を加減した試料泥水を調整泥水とする工程、該調整泥水の比重を測定し、最低細粒土の量対水の量の比を求める工程、建設発生泥水の他の試料に対して、比重と砂分の体積百分率を測定し、細粒土の量と砂の量対水の量の比を求める工程、建設発生泥水の細粒土の量対水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比より小さいときは、同じか又は大きくなるように建設発生泥水中の低減すべき水の量、又は加えるべき細粒土の量を求め、同じか又は大きいときは、建設発生泥水をそのまま採用することを指示する工程からなることを特徴とする。
本発明は、泥水の粘度と比重を測定する簡易な方法により被処理土と水の配合比を決定することができる。被処理土が建設発生土の場合は、建設発生土に加える水量を求めることができ、被処理土が建設泥土の場合は、低減すべき水の量、又は加えるべき細粒土の量を求めることができる。流動化処理土の作製に多くの時間を要せず、その結果コストアップや工事期間の長期化が避けられる。
次に、本発明の実施の形態における流動化処理土の配合設計法について図面を参照して説明する。
建設発生土は、砂分を含む場合が多い。最近の研究より、建設発生土に水を加えた解泥した泥水から粗砂及び中砂を除いた状態の泥土について、その粘性を調べることで土の種類を問わず流動化処理土の原料土としての適正を調整することが可能と判明した。建設泥土についても同様に粘性を調べることで土の種類を問わずその適正を調整することが可能となる。
上述したように、従来の配合設計法では、建設発生土毎に土の物理的性質を各種土質試験により求め、個別の土について適正な流動化処理土の品質基準に見合うようにしていた。その方法に比べると、泥水の粘性に着目して配合する本発明の方法は、極めて簡易な方法となっている。ただし、当初、この方法は、砂と細粒土が混合した状態で泥水の性状を評価していたが、砂は泥水の粘性に寄与しないこと、混合したままで粘性を測ると真の粘性が得られないことが判明し、また、ロート試験器が詰まることもあり、粗砂と中砂を除いて、改良した。
そこで、この原理を踏まえてストックヤードに仮置きされた建設発生土やピットに貯蔵される建設泥土を流動化処理土の原料として使用するための、管理手法及び配合設計法である流動化処理土作成方法を以下に示す。
実施形態1は、水をほとんど含まない建設発生土について水を加える場合であり、実施形態2は、水を含む建設泥土の場合である。
[実施形態1]
水をほとんど含まない建設発生土について水を加える場合である。
図1は、本実施形態の各工程を示すフローチャート、図2は、実施形態1及び2の調整泥水を説明するための図、図3は、本実施形態を説明するための図である。
図1における符号(1)〜(11)は、以下に説明する工程(1)〜(11)に対応する。
本実施形態の概略を述べる(図1参照)。
建設発生土に水を加え試料泥水とし、砂分を除く工程がある。粘性が所定の値になるように水の量を加減して試料泥水を調整泥水とし、所定の値の粘性にリンクした比重を測定する工程がある。これにより、調整泥水における最低細粒土の量対水の量の比を求める。
一方、建設発生土に任意の量の水を加えた他の試料泥水に対し、比重と砂分の体積百分率を測定する工程がある。これにより、建設発生土における細粒土の量対砂分の量の比を求める。
以上求めた値から、建設発生土の細粒土の量対加える水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比と同じか又は大きくなるように、建設発生土に加える水の量を求める工程がある。
工程(1)〜(11)における必要な量を求めるための算出は、電子的手段による演算により行う。
次に各工程の具体的方法について説明する。
―建設発生土の試料(サンプル)作成―
(1)発生土に、適宜水を加える(泥水は2リットル以上作成)。
―泥水の適正粘性下限値の判別―
(2)250μm〜425μm程度のフルイを使い、粗砂と中砂を取り除く。
ただし、76μmフルイにより、泥水中の粗砂と中砂と細砂を取り除くのが望ましい。
(3)泥水の粘性を粘度計又は現場で簡易に測れるロート試験器により測定する。
ν>1000mPa・秒(又はこの粘性係数に相当するロート値)→(4)の指示に従う。
ν<1000mPa・秒(又はこの粘性係数に相当するロート値)→(5)の指示に従う。
ν≒1000mPa・秒(又はこの粘性係数に相当するロート値)→(6)の指示に従う。
(4)泥水に水を任意の量加え、(3)を再度実行する。
(5)始めに戻り(1)において水を減らし、(2)と(3)を繰り返す。
―適正粘性下限値(ν≒1000mPa・秒)に対する泥水性状の記録―
(6)泥水比重(ρ/ρ)を測定する。
250μm〜425μm程度のフルイを使い、泥水中の粗砂と中砂を除いた状態で、 適正粘性下限値を上回る泥水を、以下調整泥水と呼ぶ。ρは泥水の密度、ρは水の密度である。
(7)調整泥水1リットル(質量Md)当たりに含まれる細粒土(粘度・シルト)及び細砂(両者を含んだものを、一応「土粒子」という)と水の質量Ms,Mwを以下の方法で算出する(図2参照)。細粒土、細砂の各土粒子比重を同じGsと仮定する、例えば2.65とする。
重量バランスMd=Ms+Mw=(ρ/ρ)×1000[g]及び
容積バランスMs/(ρ×Gs)+Mw/ρ=1000[g]/ρから次の値を求める。
泥水質量[g]: Md=(ρ/ρ)×1000[g]
水の質量[g]: Mw=(1000[g]×Gs−Md)÷(Gs−1)
土粒子質量[g]:Ms=Md−M
又はMs=(ρ/ρ−1)×1000[g]÷(1−1/Gs)
このように土粒子質量対水の質量の比Ms/Mwを求める。
―現場配合―
(8)建設発生土と水を適当な割合で加え、他の試料泥水を作る(泥水は1リットル以上 作成)。
(9)泥水の容積に占める砂分の体積百分率X%を「砂分測定器(米国石油規格:API
−13B)」により計測する。76μmフルイにより細砂まで分離された砂分を測定する。
(10)泥水比重(ρ′/ρ)を測定する。
(11)(9)のX%、(10)のρ′/ρを用いて、以下の手順で建設発生土中の単 位体積(1m)当たりの砂と細粒土の量を求める(図3参照)。
ただし、(7)の調整泥水は粗砂と中砂を除いたものであるのに対し、当泥水は、粗砂と中砂を含んだものであるが、その比重は、細粒土、細砂の各比重とあまり変わらないので、同じGsと仮定する、例えば2.65とする。
泥水質量[kg]:Md=(ρ′/ρ)×1000[kg]
水の質量[kg]:Mw=(1000[kg]×Gs−Md)÷(Gs−1)
砂と細粒土の質量[kg]:Ms=Md−Mw
砂の質量[kg]:
Mss=1[m]×(X/100)×Gs ×1000[kg/m
細粒土質量[kg]:Msf=Ms−Mss
このように建設発生土中の細粒土質量Msfに対する砂の質量Mssを求める。
次に、適正粘性下限値である(6)の調整泥水比重を満たす最低限必要な1m当たりの最低細粒土質量Msfminは(6)の調整泥水比重ρ/ρを用いて求める。
最低細粒土質量[kg]:
Msfmin=(ρ/ρ−1)×1000[kg]÷(1−1/Gs)
Msfminは(7)の土粒子質量Msと同じ式であり、1000倍の量にして、
kg換算している。
この場合、(6)で得られた調整泥水は、細砂を含んでいる。その粘性は細粒土(粘度及びシルト)により発現され、細砂は粘性に寄与していない。よって、この調整泥水は、250μm〜425μmのフルイを使う限り、必要な粘性係数ν≒1000mPa・秒を確保するための細粒土のみによる調整泥水比重より大きめの値となっている。この(6)の調整泥水比重を基に、上記Msfminを算出すれば、最低限必要な細粒土の質量は、必要な粘性を発揮するための細粒土質量より多めになり、結果として安全側の量を確保していることになる。したがって、この方法で計算すれば、現場の砂と細粒土のフルイ分けが容易になり、かつ、結果も安全側になる。このため、この算出法を採用する。なお、調整泥水で細砂を除いてあれば、Msfminは最小の値となる。
そして、発生土に混じる細粒土と細砂の割合を考慮して1m当たりの最低限必要 な建設発生土質量Sを求める。MsfをMsfminとし、Msf:Mssを比例按分させたときの、MssをMss′とすると、Msf/Mss=Msfmin/Mss′である。
建設発生土質量[kg]:
S=Msfmin+Mss′=Msfmin×(1+Mss/Msf)
最大添加水量[kg]:W=M
ここに発生土のMssとMsfは、既に求められている値である。なお、図3のMd,Mw は、(7)のMd,Mwの1000倍の量であるが、kg換算しており同じ標記である。このように建設発生土Sに対する添加水量Wとすれば、建設発生土の細粒土の量対加える水の量の比が、調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比Msfmin/Mwと同じとなる。ただし、この添加水量は、最大値であって、これ以下の量としてもよい。その場合は、建設発生土の細粒土の量対加える水の量の比が、調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比より大きくなる。ここで発生土の含水比をωとすると、この値は予め測定されている。ただし充分に天日乾燥された発生土を用いる場合ω≒0.05(5%)と仮定して、下記の計算を行う。
S=(Mss/Msf+1)×Msfmin×(1+ω)
最大添加水量[kg]:W=Mw−S×ω/(1+ω)
このように、建設発生土の量S[kg]に対して加える水の量W[kg]の混合割合(比)を求めることができる。なお、容積割合は、S/(ρ×Gs):W/ρとして求める。
[実施形態2]
建設泥土(汚泥)、すなわち水を含む建設発生泥水の場合である。
図4は、本実施形態の各工程を示すフローチャートであり、図5は、本実施形態を説明するための図である。
図4における符号(2)〜(11)は、以下に説明する工程(2)〜(11)に対応する。
本実施形態の概略を述べる(図3参照)。
建設発生泥水の試料において、砂分を除く工程がある。粘性が所定の値になるように水の量を加減して試料泥水を調整泥水とし、所定の値の粘性にリンクした比重を測定する工程がある。これにより、調整泥水における最低細粒土の量対水の量の比を求める。
一方、他の試料泥水に対し、比重と砂分の体積百分率を測定する工程がある。これにより、建設発生泥水における細粒土の量と砂の量対水の量の比を求める。
以上求めた値から、建設発生泥水の細粒土の量対水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比より小さいときは、同じか又は大きくなるように建設発生泥水中の低減すべき水の量、又は加えるべき細粒土の量を求め、同じか又は大きいときは、建設発生泥水をそのまま採用することを指示する工程がある。
工程(1)〜(11)における必要な量を求めるための算出は、実施形態1と同様に電子的手段による演算である。
次に各工程の具体的方法について説明する。
実施形態1の(1)〜(7)の操作と比較して、本実施形態の異なる点は、(1)は省略し、(5)において、水を減らす場合、砂と細粒土の沈降を待ってブリージング水を取り除き、(3)を繰返す。
―現場配合―
(8)建設発生泥水Akgを測り、これを泥水とする(泥水は1リットル以上作成)。
(9)泥水の容積に占める砂分の体積百分率X%を「砂分測定器(米国石油規格:API
−13B)」により計測する。76μmフルイにより細砂まで分離された砂分を測定する。
(10)泥水比重(ρ′/ρ)を測定する。
(11)(9)のX%、(10)のρ′/ρを用いて、以下の手順で泥水中の単位体積(1m)当たりの砂と細粒土の量を求める(図5参照)。
ただし、実施形態1と同様に(7)の調整泥水は粗砂と中砂を除いたものであるのに対し、当泥水は、粗砂と中砂を含んだものであるが、その比重は、細粒土、細砂の各比重とあまり変わらないので、同じGsと仮定する、例えば2.65とする。
泥水質量[kg]:Md=(ρ′/ρ)×1000[kg]
水の質量[kg]:Mw=(1000[kg]×Gs−Md)÷(Gs−1)
砂と細粒土の質量[kg]:Ms=Md−Mw
砂の質量[kg]:
Mss=1[m]×(X/100)×Gs×1000[kg/m
細粒土質量[kg]:Msf=Ms−Mss
適正粘性下限値である(6)の調整泥水比重を満たす最低限必要な1m当たりの最低細粒土質量Msfminは実施形態1と同様に(6)の調整泥水比重ρ/ρを用いて求める。
最低細粒土質量[kg]:
Msfmin=(ρ/ρ−1)×1000[kg]÷(1−1/Gs)
Msfminは(7)の土粒子質量Msと同じ式であり、1000倍の量にして、kg換算している。
この場合、実施形態1と同様に(6)で得られた細砂を含ん調整泥水の比重を基に、上記Msfminを算出する。
図5におけるMd,Mwは、実施形態1と同様にkg換算している。
Msf/Mw≧Msfmin/MwならばOK(建設泥水をそのまま使用する)
Msf/Mw<Msfmin/Mwならば以下の処理
1m当たりの過水量ΔMw(ブリージング水を取り除くことによりこの水量を低 減する)とする。
過水量[kg]:ΔMw=Mw−(Msf/Msfmin)×M
1m当たりの細粒土の不足ΔMsf(この細粒土の不足は、別途用意した粘土、又は密度の高い泥水を加えて調整する。)とする。
細粒土の不足量[kg]:ΔMsf=(Mw/Mw)×Msfmin−Msf
このように建設発生泥水の細粒土の量対水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比Msfmin/Mwより小さいときは、過水量ΔMw、細粒土の不足ΔMsfとすれば、両比は同じとなる。ただし、過水量ΔMwは最大値であってそれ以下の量としてもよく、細粒土の不足ΔMsfは最小値であってそれ以上の量としてもよい。その場合は、建設発生泥水の細粒土の量対水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比より大きくなる。
以下は、現状の泥水から必要な粘性を確保するための最低泥水比重ρtmin /ρの観点から記述する。
MsfをMsfminとし、MssをMsf:Mssで比例按分させたときのMssをMss′とすると、Msf/Mss=Msfmin/Mss′である。
ρtmin/ρ
=(Mss′+Msfmin+Mw)/1000[kg]
={(Mss/Msf+1)×Msfmin+Mw}/1000[kg]
ρtmin/ρを(11)の泥水比重(ρ′/ρ)と比較する。
(ρ′/ρ)≧(ρtmin/ρ)ならばOK(建設泥水をそのまま使用する)
(ρ′/ρ)<(ρtmin/ρ)ならば上記の処理
本発明の実施形態1の各工程を示すフローチャート 本発明の実施形態1の調整泥水を説明するための図 本発明の実施形態1を説明するための図 本発明の実施形態2の各工程を示すフローチャート 本発明の実施形態2を説明するための図 従来の配合設計法を示す概略図

Claims (5)

  1. 建設発生土に水を加え試料泥水とし、該試料泥水中の砂分を除く工程、
    前記試料泥水の粘性を測定し、粘性が所定の値になるように加える水の量を加減して試料泥水を調整泥水とする工程、
    該調整泥水の比重を測定し、最低細粒土の量対水の量の比を求める工程、
    建設発生土に任意の量の水を加えた他の試料泥水に対し、比重と砂分の体積百分率を測定し、細粒土の量対砂の量の比を求める工程、
    建設発生土の細粒土の量対加える水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比と同じか又は大きくなるように、建設発生土に加える水の量を求める工程からなることを特徴とする流動化処理土の配合設計法。
  2. 前記建設発生土の細粒土の量対加える水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比と同じか又は大きくなるように、建設発生土に加える水の量を求める工程において、予め測定した建設発生土の含水率により建設発生土に加える水の量を補正することを特徴とする請求項1に記載の流動化処理土の配合設計法。
  3. 建設発生土に水を加え試料泥水とし、該試料泥水中の砂分を除く工程において、少なくとも粗砂、中砂を除くことを特徴とする請求項1又は2に記載の流動化処理土の配合設計法。
  4. 建設発生泥水の試料において、砂分を除く工程、
    前記試料泥水の粘性を測定し、粘性が所定の値になるように水の量を加減した試料泥水を調整泥水とする工程、
    該調整泥水の比重を測定し、最低細粒土の量対水の量の比を求める工程、
    建設発生泥水の他の試料に対して、比重と砂分の体積百分率を測定し、細粒土の量と砂の量対水の量の比を求める工程、
    建設発生泥水の細粒土の量対水の量の比が、前記調整泥水の最低細粒土の量対水の量の比より小さいときは、同じか又は大きくなるように建設発生泥水中の低減すべき水の量、又は加えるべき細粒土の量を求め、同じか又は大きいときは、建設発生泥水をそのまま採用することを指示する工程からなることを特徴とする流動化処理土の配合設計法。
  5. 建設発生泥水の試料において、砂分を除く工程において、少なくとも粗砂、中砂を除くことを特徴とする請求項4に記載の流動化処理土の配合設計法。
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