JP2007203526A - 射出成形用金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】管体の樹脂製品を金型から容易に抜けさせることができるとともに、製造コストを低下させ、製品品質を向上させることができる。
【解決手段】樹脂製品の外周面に対応する外側金型20と、樹脂製品の内周面に対応する内側金型30とを備え、内側金型30の外周面30aに管体の軸方向に沿った傷31が形成されるとともに、無電解メッキ層32が形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】樹脂製品の外周面に対応する外側金型20と、樹脂製品の内周面に対応する内側金型30とを備え、内側金型30の外周面30aに管体の軸方向に沿った傷31が形成されるとともに、無電解メッキ層32が形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、樹脂製品を成形するための射出成形用金型に関し、特に管体の樹脂製品の離型を円滑に行うための表面処理の技術に関する。
樹脂製の例えば管状のパイプは、表面平滑性が要求されること等から成型用金型として割型を使用することができず、抜き型を用いている(例えば、特許文献1参照)。管体の場合、図4に示すような金型100が用いられることがあった。すなわち、円柱状の空間111を有する外側金型110と、上記空間111の内部に同軸的に配置される円柱状の内側金型120が用いられる。なお、図4中Cは溶融樹脂が導入されるキャビティを示している。
しかしながら、抜き型を用いると、冷却して硬化した樹脂と金型とが密着し、製品が抜けない場合があった。このため、図4に示すように、内側金型の表面にメッキ層121を施し、このメッキ層121に管体の軸方向に沿って線状の傷122を付け、製品を抜いた際に製品と内側金型120の間に僅かに空気が入ることで、製品を抜きやすいようにしている。
特開平7−60802号公報
上述した管体のための射出成形用金型では、次のような問題があった。すなわち、内側金型表面のメッキ層121に付けられた傷がそのまま製品に転写されることとなり、製品品質が低下する虞があった。また、メッキに直接傷をつけるため、メッキの寿命が短くなり、再メッキのコストだけ、製造コストが高くなる虞があった。
そこで本発明は、管体の樹脂製品を金型から容易に抜けさせることができるとともに、製造コストを低下させ、製品品質を向上させることができる射出成形用金型を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の射出成形用金型は次のように構成されている。
樹脂材製の管体を形成するための射出成型用金型において、上記樹脂製品の外周面に対応する外側金型と、上記樹脂製品の内周面に対応する内側金型とを備え、上記外側金型の内周面又は上記内側金型の外周面の少なくとも一方に上記管体の軸方向に沿った線状凹部が形成されるとともに、無電解メッキにより表面処理されていることを特徴とする。
本発明によれば、管体の樹脂製品を金型から容易に抜けさせることができるとともに、製造コストを低下させ、製品品質を向上させることが可能となる。
図1は本発明の一実施の形態に係る射出成形用金型10を示す断面図である。射出成形用金型10は、円柱状の空間21を有する外側金型20と、空間21の内部に同軸的に配置される円柱状の内側金型30が用いられる。なお、図1中Cは溶融樹脂が導入されるキャビティを示している。
内側金型30の外周面30aには、軸方向に沿って傷(線状凹部)31が多数付けられている。さらに、外周面30aは無電解メッキ層32が約2μm〜20μmで施されている。
なお、外側金型20及び内側金型30の材質は、例えばプリハードン鋼であり、無電解メッキ層32の材質は、例えばニッケルである。
ここで、無電解メッキを施した場合と、電解メッキを施した場合について比較する。無電解メッキを施した場合には、図2に示すように、無電解メッキ層32が傷31よりも緩やかに形成され、その表面も滑らかとなる。これに対し、電解メッキを施した場合には、図3に示すように、電解メッキ層40が傷31よりも深く形成され、その表面も先鋭なものとなる。
このように構成された射出成形用金型10によれば、溶融樹脂がキャビティC内に射出されることで、管体の樹脂部品が成形される。その後、冷却して樹脂部品が引き抜かれる。このとき、樹脂部品の内周面と内側金型30の外周面30aとの間に隙間ができやすく、空気が入る。このため、管体の樹脂部品を射出成形用金型10から容易に引き抜くことができる。
また、図2に示すように、無電解メッキ層32は、このようにして製造された樹脂部品に傷がつきにくく、製品品質を向上させることができる。また、無電解メッキ層32には傷が施されないため、無電解メッキ層32の寿命が長くなり、再メッキを施すサイクルが長くなる。このため、製造コストを低減することができる。
上述したように、本実施の形態に係る射出成形用金型10によれば、管体の樹脂製品を金型から容易に抜けさせることができるとともに、製造コストを低下させ、製品品質を向上させることが可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
10…射出成形用金型、20…外側金型、30…内側金型、31…傷(線状凹部)、32…無電解メッキ層、C…キャビティ。
Claims (2)
- 樹脂材製の管体を形成するための射出成型用金型において、
上記樹脂製品の外周面に対応する外側金型と、
上記樹脂製品の内周面に対応する内側金型とを備え、
上記外側金型の内周面又は上記内側金型の外周面の少なくとも一方に上記管体の軸方向に沿った線状凹部が形成されるとともに、無電解メッキにより表面処理されていることを特徴とする射出成形用金型。 - 上記線状凹部は、傷であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形用金型。
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