JP2007202413A - 魚釣用リ−ルのハンドル - Google Patents

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JP2007202413A
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健夫 宮崎
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Abstract

【課題】本発明は、良好な回転操作性を図ることができるバランス機能及び良好な外観を有する魚釣用リ−ルのハンドルを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の魚釣用リールのハンドル10は、リール本体1に内蔵された巻き取り駆動機構の駆動軸10aに連結されたハンドルアーム15の一側部にハンドルノブ16を回転自在に支持し、ハンドルアーム15の他側部に取り付けられているバランス部材17の外側をカバー体18で被覆したことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、リール本体の巻き取り駆動機構に連結されて巻き取り回転操作する魚釣用リ−ルのハンドルに関する。
リール本体の巻き取り駆動機構に連結されて巻き取り回転操作するハンドルは、特許文献1で見られるように、リール本体の一側に内蔵された巻き取り駆動機構の駆動軸に連結されるハンドルアームと、このハンドルアームの一側部に指で挟持して回転操作されるハンドルノブと、ハンドルアームの他側部にハンドルノブを有するハンドルアーム全体の駆動軸を中心とする回転アンバランスを補正するバランス部材が取り付けられて構成されている。
特開平11−75636号公報
上記した特許文献1に開示されているバランス部材は、回転重量バランスを補正する機能上、銅、鉛、亜鉛等の高比重材料で形成されており、この高比重材料特性に起因する表面処理上の制約があり、重宝感のある質感の高い外観を得ることが難しい。又、使用中に他物に当たってキズが付いた場合、金属間での電食が発生し易くなる。更に、バランス部材をハンドルアームに固着する方法としてカシメ等のプレス加工が一般的に行われるが、このカシメ工程時にバランス部材の外側にキズが付き易く、腐食を促進してしまうと共に外観性も悪くなる、等の問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、良好な回転操作性を図ることができるバランス機能及び良好な外観を有する魚釣用リ−ルのハンドルを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に係わる発明は、リール本体に内蔵された巻き取り駆動機構の駆動軸に連結されたハンドルアームの一側部にハンドルノブを回転自在に支持し、前記ハンドルアームの他側部にバランス部材が取り付けられている魚釣用リールのハンドルにおいて、前記バランス部材の外側をカバー体で被覆したことを特徴とする。
そして、請求項2に係わる発明は、請求項1に記載の魚釣用リールのハンドルにおいて、前記カバー体は、前記バランス部材に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に係わる発明によれば、ハンドルアームの端部に取り付けられるバランス部材をカバー体によって傷や腐食の面から充分に保護できるので、バランス部材の品質、機能を支障なく維持できると共に、バランス部材を二重構造とすることによって材質、表面処理等の選択幅が広がり、設計の自由度及び外観を向上できる。更に、ハンドルアームに対する一体化作業工程時に生じ易い傷等を確実にカバーしてハンドルの回転バランス化が図れる等の利点を有する。
そして、請求項2に係わる発明によれば、バランス部材の外側を覆うカバー体を着脱可能に構成することにより、メンテナンス性が向上すると共に、様々な材質、形状、外観のものを選択できるので、デザイン性も格別に向上する等の利点を有する。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面の図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、リール本体1は、左右フレーム3a、3bの外側にビス、螺合、嵌合等の手段によって、左右の側板5a、5bが取り付けられて構成されている。
左右フレーム3a、3bの間には、軸受7a、7bを介してスプール軸8が回転自在に支持されており、このスプール軸8には、図示しない釣糸が巻回されるスプール8aが一体的に取り付けられている。
ハンドル10が取り付けられたハンドル軸10a(駆動軸)の先端側は軸受11を介して右側板5bの円筒部5cに、又、ハンドル軸10aの基端側は軸受12を介して右フレーム3bに回転可能に支持されている。
右フレーム3bと右側板5bとの間には、一定の空間領域(ギャボックス)が形成されており、この空間領域には、ハンドル10の回転力をスプール軸8に伝達してスプール8aを回転させる駆動機構20が内蔵されている。
又、左フレーム3a側のスプール軸8の端部側には、スプール8aのキャスティング操作時の過回転を制御することによって、釣糸の繰り出し時のバックラッシュ現象を防止するバックラッシュ防止機構9が設けられている。
駆動機構20は、スプール軸8の軸方向に沿って移動可能なピニオン21と、このピニオン21に噛合し且つハンドル軸10aに回転可能に支持された駆動歯車25と、この駆動歯車25とハンドル軸10aとの間には、駆動歯車25をハンドル軸10aに摩擦結合するドラグ機構27とを備えている。
ピニオン21は、右フレーム3bに設けた軸受7cと右側板5bに設けた軸受7dに回転可能に且つ軸方向移動可能に支持されており、ピニオン21内にはスプール軸8と同軸上に支軸8cが配置されており、右側板5bに螺合された調節体22の内側面で一端部が押圧される支軸8cの他端部をスプール軸8の端面に当接し、スプール8aの回転に所定の摩擦抵抗力を付与するように構成されている。
ピニオン21は、後述するクラッチ機構のON/OFF操作によって、スプール軸8の係合部8bと係合してスプール軸8と一体的に回転する係合位置(動力伝達状態のクラッチON)と、スプール軸8の係合部8bとの係合状態が解除される非係合位置(動力遮断状態のクラッチOFF)に切換可能に移動できるようになっている。
具体的には、クラッチ機構は公知の如く、ピニオン21に形成した周溝21bに係合するヨーク23が、スプール8の後方の左右フレーム3a、3b間に上下方向に移動可能に支持されたクラッチ切換部材50に対する親指S1(図5参照)による下方への押圧移動操作(図6の親指S2の位置)に連動して、カム面を有するクラッチ作動部材52(クラッチ切換部材50に連結)の回転(図5の反時計回り方向)により、支軸8cに沿って右側板5b側に移動してピニオン21を非係合位置に切換える。そして、クラッチ作動部材52は振り分けバネ60のバネ力によって非係合位置、つまり、動力遮断状態のクラッチOFFに付勢保持される。
クラッチ機構の非係合位置からハンドル10を巻き取り方向に回転操作すると、ハンドル軸10a、復帰用ギャ37、復帰用作動片54、振り分けバネ60等で構成される公知のクラッチ復帰機構を介してクラッチ作動部材52は、時計回り方向に回転し、図5の係合位置(クラッチON)に自動復帰される。
クラッチ切換部材50は、金属又は樹脂材によって、指で操作される領域の外側面は断面円形状に形成され、その表面は摩擦抵抗を有する凹凸形状(ローレット加工や型成形で凹凸部を形成)に形成されている。クラッチ切換部材50をこのような形状及び表面状態に形成することにより、クラッチ機構の非係合位置(図6のS2の親指位置)から親指S3の腹部を、クラッチ切換部材50の外周面に押し当てながらクラッチ切換部材50を上方へ移動操作することによって、図5のクラッチ機構の係合位置(動力伝達状態のクラッチON)へ容易に親指で切換操作できる。
ハンドル軸10aの中間位置と右側板5bの円筒部5cとの間には、一方向クラッチ32が設けられており、この一方向クラッチ32によってハンドル軸10aは、釣糸巻き取り方向のみ回転し逆転方向には回転しない逆転防止機構を構成している。
上述した構成によれば、クラッチON状態において、ハンドル10を回転操作した時の動力は、駆動歯車25を介してピニオン21に伝達され、ピニオン21に係合しているスプール軸8が連動してスプール8aを巻き取り方向に駆動回転する。
次に、巻き取り操作する本発明に係わるハンドル10の構成について説明する。
ハンドル10は、ハンドル軸10a(駆動軸)の外端部に連結されるハンドルアーム15と、ハンドルアーム15の一側部に支軸15aを介して回転自在に抜け止め支持されるハンドルノブ16と、ハンドルアーム15の他側部には、ハンドル軸10aを中心に回転操作された時の回転アンバランスを補正して良好な回転性能を得るためのバランス部材17が取り付け固定されている。
ハンドルノブ16は、象牙や水牛の角等の天然骨質材を使用して形成され、指で握持保持して巻き取り回転操作する際の感触向上や重宝感のある高質感の外観が得られるように構成されている。
バランス部材17は、鉛、亜鉛、真鍮、ステンレス鋼、タングステン等の高比重材料で形成され、図2に示すようにハンドルアーム15の端部に取り付け固定されている。バランス部材17の外側は、別部材で略カップ状のカバー体18でバランス部材17の表面が露出しないように被覆され、圧入や接着等の手段でバランス部材17に被着固定した二重構造に構成されている。カバー体18は、アルミニウム合金やチタン合金等の金属以外に合成樹脂やゴム材などで形成しても良く、表面はアルマイト処理やメッキ処理等、適宜な表面処理が施される。
このように、バランス部材17の外側を別体のカバー体18で被覆する構成としたので、バランス部材17を傷や腐食の面から充分に保護でき、バランス部材17の品質、機能を支障なく維持できると共に、別部材による二重構造とすることにより、外観部材の材質、表面処理の選択幅が広がり、外観も向上できる。又、ハンドルアーム15の端部に固定されるバランス部材17の固定作業時(カシメ加工、ネジ締め付け作業等)に生じた傷も表面に露出することなくカバーできるので、外観性が向上すると共に腐食誘発も防止出来る。
図3は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、バランス部材17aはハンドルアーム15の端部にネジ15aで着脱可能に固定され、合成樹脂やゴム材等からなるカバー体18aが着脱可能に圧入固定又は弾性係止固定されている。ネジ15aの頭部にはキャップ15bが着脱可能に装着されている。
図4は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、ハンドルアーム15の端部に固定されたバランス部材17b内のハンドルアーム15側から装着されるネジ15cでカバー体18bが着脱可能に固定されるもので、カバー体18bを着脱することでメンテナンス性が向上すると共に様々な材質や形状(環状のキャップ形状に限らず異形状も可能)或いは外観色調のカバー体18bを選択できるので、デザイン性が格別に向上し、オリジナリティのあるハンドル10を形成することが可能となる。
図7及び図8は、リール本体1を構成する左側板5aの構造を示すもので、左側板5aの外側面に形成した浅底状の凹部5dに、外側に向けて僅かに凸状に湾曲するプレート6が装着固定されている。プレート6は、金属材又は合成樹脂材で形成された板状のもので、その表面に何層かの漆が塗布(塗膜層は、0.1〜0.4mm)され、内部に印刷や金粉等が施されてこれらが表面に浮かび上がって視認できるようになっている。具体的には、プレート6上に漆が塗布され、乾燥、研磨後の漆塗布層6a上に印刷6bや金粉6c等を施した後に、漆を交互に重ね塗りすることにより、奥行きと重宝感のある外観が得られるように構成されている。このような漆塗膜層は、左側板5aに限らず右側板5b等、リール本体1の所望部位に施すように構成しても良い。又、プレート6の形状は平面状でも良く、大きさは装着される相手側部材で適宜設定される。
前記説明では、魚釣用リ−ルを両軸受型リ−ルで述べたが、スピニングリールや電動リール等、他の形式の魚釣用リ−ルに実施してもよい。
本発明の第1の実施形態に係わる魚釣用リールの断面平面図である。 図1の要部拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係わる要部拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係わる要部拡大断面図である。 クラッチ機構の構成を示す側面図である。 図5のクラッチ機構の操作状態を示す一部側面図である。 図1の一部切欠き断面平面図である。 図7の一部拡大断面図である。
符号の説明
1 リ−ル本体
10 ハンドル
10a 駆動軸(ハンドル軸)
15 ハンドルアーム
16 ハンドルノブ
17 バランス部材
18 カバー体

Claims (2)

  1. リール本体に内蔵された巻き取り駆動機構の駆動軸に連結されたハンドルアームの一側部にハンドルノブを回転自在に支持し、前記ハンドルアームの他側部にバランス部材が取り付けられている魚釣用リールのハンドルにおいて、前記バランス部材の外側をカバー体で被覆したことを特徴とする魚釣用リールのハンドル。
  2. 前記カバー体は、前記バランス部材に対して着脱可能に取り付けられている請求項1に記載の魚釣用リールのハンドル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016146771A (ja) * 2015-02-11 2016-08-18 株式会社 34 釣り用リールに用いられるバランサー

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