JP2007200919A - 極端紫外光光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間集光点におけるEUV光の輝度分布が光軸対称性を有するようにし、EUVを利用した露光装置の光学系の設計を容易にすること。
【解決手段】第1の電極2aに貫通孔2cを設け、第2の電極2bをこの貫通孔2cの一方の側に近接させて設ける。第2の電極2bは回転し、液体状または固体状の原料を、第1の電極2aの貫通孔の中心軸上の貫通穴近傍に搬送する。そして、レーザ光を照射して原料を電離させ、第1の電極2aと第2の電極2b間に放電電圧を印加して放電電流を流し、電離した原料から上記貫通孔内に高密度高温プラズマを生成させてEUV光を発生させる。貫通孔2cの中心軸と、EUV光を集光する集光鏡3の光軸を一致させ、貫通孔の中心軸と放電電流の流れる方向を一致させる。これにより、輝度分布が光軸対称性を有するEUV光を取り出すことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、極端紫外光を発生させる極端紫外光光源装置に関し、特に、電極を回転させながら極端紫外光を発生させる極端紫外光光源装置に関するものである。
半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、その製造用の投影露光装置においては解像力の向上が要請されている。その要請に応えるため、露光用光線の短波長化が進められ、エキシマレーザ装置に続く次世代の半導体露光用光源として、波長13〜14nm、特に波長13.5nmの極端紫外光(以下、EUV(Extreme Ultra Violet)光ともいう)光を放出する極端紫外光光源装置(以下、EUV光源装置ともいう)が開発されている。
EUV光源装置において、EUV光を発生させる方法はいくつか知られているが、そのうちの一つにEUV放射種の加熱・励起により高密度高温プラズマを発生させ、このプラズマから放射されるEUV光を取り出す方法がある。
このような方法を採用するEUV光源装置は、高密度高温プラズマの生成方式により、LPP(LaserProducedPlasma:レーザ生成プラズマ)方式EUV光源装置とDPP(DischargeProducedPlasma:放電生成プラズマ)方式EUV光源装置とに大きく分けられる(例えば非特許文献1参照)。
LPP方式EUV光源装置は、固体、液体、気体等のターゲットをパルスレーザで照射して発生する高密度高温プラズマからのEUV放射光を利用するものである。
一方、DPP方式EUV光源装置は、電流駆動によって生成した高密度高温プラズマからのEUV放射光を利用するものである。
上記した両方式のEUV光源装置において、波長13.5nmのEUV光を放出する放射種、すなわち、高密度高温プラズマ用原料として、現在10価前後のXe(キセノン)イオンが知られているが、より強い放射強度を得るための原料としてLi(リチウム)イオンとSn(錫)イオンが注目されている。例えば、Snは、高密度高温プラズマを発生させるための入力エネルギーに対する波長13.5nmのEUV光放射強度の比である変換効率がXeより数倍大きい。
波長13.5nmのEUV光を放出する放射種を、EUV光渡装置に供給する方法として、高密度高温プラズマ用原料を気体(ガス)の状態で供給する方法と、液体や固体の状態で供給する方法がある。
このうち、液体や固体の状態で供給する方法において、電極を回転移動させて、高密度高温プラズマ用原料を放電部に移動させるという装置が、非特許文献1や特許文献1において提案されている。
まず、非特許文献1に示された装置について説明する。図5は、該文献のFig.23を書き写して示したもので、EUV光源装置の断面図である。
EUV光源装置は、放電容器である容器1−1を有する。容器1−1は、同図右側がEUV光の出射する側である。容器1−1は、EUV光出射側が、EUV集光鏡3が設けられた容器1−2に取り付けられている。EUV集光鏡3は、容器1から出射したEUV光を集光し、EUV出射孔9から、図示しない露光装置に光を導く。なお、容器1−1,1−2内は、不図示の真空ポンプにより減圧されている。
容器1−1内には、円盤状の第1の放電電極2aと、第2の放電電極2bが、絶縁材2cを挟むことにより間隔をあけ、両電極2a,2bの円の中心が一致するように、すなわち同心円状に重ね合わされて固定される。なお、第2の放電電極2bの直径は、第1の放電電極2aの直径よりもやや大きい。
第1の主放電電極2aと第2の主放電電極2bには、高電圧パルス発生部7が、スライド式の接合部材7aを介して接続され、電力が供給される。第1の放電電極2aと第2の放電電極2bの周辺部にはエッジが形成されており、両電極に電力が供給されると、この両エッジ間で放電が発生する。
放電が生じると電極は高温になるので、第1の放電電極2a、第2の放電電極2bは、例えば、タングステン、モリブデン、タンタル等の高融点金属からなる。また、絶縁材2cは、例えば、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、ダイヤモンド等からなる。
第2の放電電極2bの中心には、回転軸4aが取り付けられ、回転軸4aに取り付けられたモータ4により、第1の放電電極2a、絶縁材2c、第2の放電電極2aは、一式で回転する。
容器1−1内のEUV光出射側の反対側には、EUV発生種の原料を電極2bに供給する原料供給部6がある。
原料供給部6は、EUV発生種の原料である固体状のLiまたはSnを、モータ4により回転している第2の放電電極2bの周辺部2dに供給する。
原料供給部6によりLiまたはSnが供給された電極部分は、回転してEUV光出射側に移動する。容器1−1のEUV光出射側には、レーザ照射器11が設けられ、第2の放電電極2bの周辺部に供給されたLiまたはSnに対し、レーザ光を照射する。
上記したように、第2の放電電極2bは、第1の放電電極2aよりも直径が大きいので、レーザ光は、第1の放電電極2a越しに第2の放電電極2bの周辺部に照射される。レーザ照射によりLiまたはSnは気化・電離する。
このような状態で、両電極2a,2bに電圧パルス発生部7からおよそ+20kV〜−20kVの高電圧パルス電圧が印加される。
両電極のエッジの間に放電が発生し、パルス状の大電流が流れる。その後、ピンチ効果によるジュール加熱によって、両電極間周辺部には気化・電離したLiまたはSnによる高密度高温プラズマ12が発生し、このプラズマ12から波長13.5nmのEUV光が放射される。
放射されたEUV光は容器1−2に設けられたEUV集光鏡3により反射されて集光され、EUV光出射孔9より図示を省略した露光機側光学系である照射部に出射される。
次に、特許文献1に示された装置について説明する。図6は、同公報Fig.1に示されるEUV光源装置の断面図を示したものである。
34,36は円盤状の電極であり、46を回転軸として回転する。47は、高密度高温プラズマ用原料である、加熱された液体状の金属であり、電極34,36の一部がその中に浸される。電極34,36の表面上に付着した液体状の金属47は、電極34,36が回転することにより、あらかじめ設定されたギャップを有する放電部45に運ばれ、レーザビーム48により気化される。
電極34,36に、プラズマ用原料である液体状の金属47を介して高電圧パルス発生部7から放電電圧が印加されることにより、放電部45で放電が開始され、高密度高温プラズマが発生する。高密度高温プラズマから発生したEUV光は、デブリトラップ49を介して、図面上側に取り出される。
図5、図6に示すように、放電電極を回転させると、次のような利点がある。
(1)常に新しいEUV発生種の原料である固体または液体状の高密度高温プラズマ用原料を電極の放電部に供給することができる。
(2)電極の、レーザを照射する位置、高密度高温プラズマが発生する位置(放電部の位置)が常に変化するので、電極の熱負荷が低減し、消耗を防ぐことができる。
"EUV sources using Xe and Sn discharge plasmas " J.Phys. D:Appl.Phys.37(2004)3254-3265 国際公開第2005/025280号パンフレット 特開2004−214656号公報
しかしながら、図5や図6に示されたような装置の構成では、次のような問題がある。 図7(a)(b)に上記図5、図6に示す装置の電極の放電部の拡大図を示す。同図(a)は図5の装置の放電部の拡大図、同図(b)は図6の装置の放電部の拡大図である。同図(a)(b)から明らかなように、いずれの場合も、放電部の電極2a,2b間に流れる電流の方向に対して、交わる方向(クロスする方向、横切る方向)からEUV光を取り出す装置構成になっている。
図8に、放電部で発生しピンチされた高密度高温プラズマの形状を模式的に示す。同図に示すように、電流の流れる方向をZとすると、プラズマは、Z軸の周りに発生する磁界によりピンチされ、Z軸を中心とする半径Rの円柱状になる。
EUV光は、この円柱状のプラズマ全体から放射される。この時、Z軸に直交するr軸側から見たプラズマは長方形状になるので、r軸側から取り出したEUV光の形状も、長方形状になり、光軸に対して輝度分布が対称性を有さない。
図5の装置や図6に示した装置(特許文献1のFig.1の装置)、あるいは、特許文献1の他の実施例であるFig.7やFig.9に示される装置も、いずれも放電電流の流れるZ軸に対して交わる方向(r方向)から光を取り出す構成になっている。したがって取り出されたEUV光の形状は長方形であり、輝度分布は光軸対称ではない。
図9は、図8に示した円柱状のプラズマをZ軸とr軸方向から見たイメージの違いを示す図である。
図9に示すように、プラズマから取り出されたEUV光は集光鏡3により集光される。この集光点のことを中間集光点という。
ここで、図9(a)に示すように、r軸側から取り出した光軸対称性のないEUV光は、中間集光点に置いても光軸対称性がない。
EUV光を用いる露光装置は、中間集光点に集光した光を利用するのだが、集光した光の輝度分布が光軸対称性を有さないと、露光装置内の光学系の設計が難しくなる。そのため、露光装置を製造する側は、中間集光点におけるEUV光が光軸対称性を有することを要求している。
本発明は上記事情に鑑みなされれたものであって、その目的は、電極を回転させ、固体状または液体状の高密度高温プラズマ用原料を放電部に供給する極端紫外光光源装置において、中間集光点におけるEUV光の輝度分布が光軸対称性を有するようにし、EUVを利用した露光装置の光学系の設計を容易にすることである。
図8から分かるように、Z軸側から見たプラズマは円形状になるので、Z軸側から取り出したEUV光の形状も円形状になり、光軸に対して輝度分布が対称性を有する。
したがって、図9(b)に示すようにZ軸側から取り出した光軸対称性を有するEUV光は、集光鏡3により集光しても光軸対称性を有する。
以上のことから、Z軸側からEUV光を取り出せる構成にすれば光軸対称性を有するEUV光を得ることができる。
そこで、本発明においては、EUV光源装置を次のように構成した。
(1)接地された第1の電極に貫通孔を設ける。また、回転機構が接続されて回転する放電電圧印加される第2の電極を、上記貫通孔の一方の側に近接させ設ける。
また、EUV光を集光する集光鏡は、貫通孔のもう一方の側に、貫通孔の中心軸と、集光鏡の光軸が一致するように配置する。
そして、第1の電極は回転させずに、液体状または固体状のプラズマ原料が供給される第2の電極(放電電圧印加電極)のみ回転させ、液体状または固体状のプラズマ原料を、第1の電極の貫通孔の中心軸上の貫通穴近傍に搬送し、貫通孔内で電離させ、第1の電極と第2の電極間に放電電圧を印加して放電電流を流し、電離した原料から上記貫通孔内に高密度高温プラズマを生成させてEUV光を発生させ、このEUV光を集光鏡に入射する。
(2)上記(1)において、第2の電極の回転軸を、上記第1の電極に形成されている円形の貫通孔の中心を通る軸に対して直交するように配置する。
(3)上記(1)において、上記第2の電極の回転軸を、上記第1の電極に形成されている円形の貫通孔の中心を通る軸と平行になるように配置する。
本発明においては、第1の電極に貫通孔を設け、第2の電極をこの貫通孔の一方の側に近接させて設け、EUV光を集光する集光鏡を、貫通孔のもう一方の側に、貫通孔の中心軸と、集光鏡の光軸が一致するように配置し、プラズマが発生する貫通孔の中心軸と、EUV光を集光する集光鏡の光軸とを一致させ、貫通孔の中心軸と、放電電流の流れるZ軸方向が一致するようにしたので、EUV光が取り出される方向はZ軸側からであり、輝度分布が光軸対称性を有するEUV光が取り出すことができる。
このため集光鏡により集光した中間集光点においても、輝度分布は光軸対称性を有し、EUV光を利用する露光装置の光学系の設計を容易にすることができる。
図1、図2は本発明の第1の実施例の極端紫外光(EUV)光源装置を示す図であり、図1、図2は集光鏡の光軸に平行な平面できった断面図を示し、図2は、図1におけるA−A断面図を示している。なお、図2では図1に示したレーザ光発生部11は省略されている。
図1において、第1の電極2aは固定されており、高密度高温プラズマを発生させる放電部を形成する貫通孔2c(放電部孔)が設けられている。
第2の電極2bは図2に示すように円盤状であり、その中心に回転軸4aが設けられ、回転軸4aは上記第1の電極2aの貫通孔2cの中心軸に対して直交するように配置される。回転軸4aはモータ4の回転軸に連結され、第2の電極2bはモータ4により、上記貫通孔2cの中心軸に平行な面内で回転する。第1の電極2aは接地電極であり、第2の電極2bは放電電圧が印加される電極である。
放電部孔の開口(貫通孔2c)は、放射されるEUV光の光軸に対して対称な円形状である。貫通孔2cの中心軸は第2の電極2bの中心を通り、したがって、貫通孔2cの直下に第2の電極2bの側面が見える。
第2の電極2bは、上記接地された第1の電極2aが上部に取り付けられた容器1−1内に収納され、第2の電極2bの回転軸4aは該容器1−1に取り付けられている。そして、回転軸4aの一方端には上記したようにモータ4が取り付けられている。
上記回転軸4aは、容器1−1に磁性流体軸受を介して取り付けられ、容器内1−1を気密に保つ。あるいは、マグネットカップリングを介して、第2の電極2bを回転させるようにしてもよい。
また、回転軸4aの他方端には例えば冷却水などにより冷却する冷却手段12が取りつれられている。第2の放電電極2bの回転軸を、上記のように水冷することにより、第2の放電電極2bの温度上昇を防ぎ、表面に金属原料が付着しなくなることを防ぐ。
容器1−1の上部1aは例えば金属で構成され上記第1の電極2aと同電位(接地電位)である。また、容器1−1の下部1bは例えばセラミックなどの絶縁体で構成され、容器1−1の底部1cは金属で構成される。
容器1−1内の第2の電極2bの重力方向下方には、EUV発生種の原料である液体状の金属であるLiやSnがプール状に貯められ、第2の電極2bの一部が貯められた原料に接している。
第2の電極2bが回転することにより、第2の電極2bの側面に塗布された原料は上記放電部孔の近傍に送られる。LiやSnの原料は、必要に応じて原料供給部6から上記容器内に供給される。
上記容器1−1の底部1cの金属にはヒータ5が取り付けられ、装置始動時にはヒータ5により上記LiやSnの原料を加熱して液体状にする。
なお、装置始動後は、放電により生ずる高密度高温プラズマにより第2の電極2bが高温となるので、上記ヒータ5は、第2の電極2bを冷却する冷却器として機能する。
上記第1の電極2aと容器1−1の底部1cの金属間には、高電圧パルス発生部7が出力する高電圧パルスが印加される。
第2の電極2bには、上記[底部1cの金属]→[液体状になっているLiやSnの原料]→[第2の電極2b]の経路で上記高電圧パルス発生部7の出力が印加され、高電圧パルス発生部7が高電圧パルスを発生すると、第1の電極2a、第2の電極2b間に高電圧パルスが印加される。
レーザ発生部11は、第2の電極2bに供給されたEUV発生種の原料である液体状の金属を電離(気化)させるためのレーザ光を、EUV集光鏡3の出射側から、窓13、貫通孔2cを介して、第1、第2の電極2a,2b間の空間に照射する。
なお、レーザ光に換えて、イオンビームや電子ビームを使用して、LiまたはSnを電離させるようにしてもよい。
第1の電極2aの貫通孔2cに対し、上記第2の電極の反対側(重力方向上方)には、第2の容器1−2が取り付けられ、第2の容器1−2内には、ホイルトラップ8と、高密度高温プラズマから放射されるEUV光を集光するEUV光集光鏡3が設けられている。 上記EUV集光鏡3の光軸は、貫通孔2cの中心軸と一致するように配置される。
ホイルトラップ8は、EUV集光鏡3aのデブリによるダメージを防ぐために設けられたものであり、EUV光を遮らないように、高密度高温プラズマ発生領域の径方向に設置される複数のプレートと、そのプレートを支持するリング状の支持体とから構成され、高密度高温プラズマと接する第1、第2の放電電極2a,2bの周辺部が高密度高温プラズマによってスパッタされて生成する金属粉等のデブリや、放射種であるSnまたはLiに起因するデブリ等を捕捉してEUV光のみを通過させる。
上記ホイルトラップ8としては、例えば特許文献2に「フォイルトラップ」として記載されるものを使用することができる。
上記第2の容器1−2には、EUV光を取り出すためのEUV光取り出し口9が設けられ、EUV光取り出し口9には例えばフィルタ9aが設けられる。また、容器1−2内を排気する排気手段(図示せず)に接続される排気口10が設けられている。
次に、本実施例のEUV光源装置の動作について説明する。
(1)第2の電極2bの側面に供給された液体状の金属、例えばLiやSiが、第2の電極2bが回転することにより、第1の電極2aの貫通孔2cの下に来る。
(2)レーザ発生部11からレーザを出射し、貫通孔2cを介して、第2の電極2b上のLiまたはSnに対しレーザを照射する。レーザ照射により、LiまたはSnは放電部孔内で電離(気化)する。
(3)この状態で、高電圧パルス発生部7から両電極2a,2bにおよそ+20kV〜−20kVの高電圧パルス電圧を印加する。両電極間2a,2bに放電が発生し、パルス状の大電流が流れる。
ここで、第2の電極2bの側面が貫通孔2cの中心軸と交差するように設けられているので、両電極2a,2b間を流れる電流の方向(Z軸の方向)は、貫通孔2cの中心軸と一致する。
したがって、ピンチ効果によるジュール加熱によって、貫通孔2cには電離(気化)したLiまたはSnによる高密度高温プラズマが発生し、このプラズマから波長13.5nmのEUV光が放射されるが、このEUV光は、輝度分布が光軸対称性を有する、プラズマのZ軸側から取り出されることになる。
なお、貫通孔2cの直径は10〜20mm程度であり、レーザ光は貫通孔2cの中心に照射される。これにより、放電電流が貫通孔2cの中心の直下の第2の電極2b上の点と、第1の電極2aの貫通孔2cの周縁との間に均等に流れ、電流方向は貫通孔2cの中心軸と一致する。
(4)この取り出された光軸対称性を有するEUV光は、EUV集光鏡3に入射するが、上記したように、EUV集光鏡3は、その光軸が、貫通孔2cの中心軸と一致するように、即ちプラズマのZ軸と一致するように設けられているので、中間集光点に集光されるEUV光も、輝度分布が光軸対称性を有する。
(5)光軸対称性を有して集光されたEUV光は、図示を省略したEUV光を使用する露光装置に入射する。
図3は第1の実施例の変形例を示す図であり、EUV光を上方以外の方向に出射させる場合の構成を示している。
同図は、本実施例のEUV光源装置を第2の電極2bの回転軸の方向から見た図(前記図2に対応)であり、前記図1、図2に示したものと同一のものには同一の符号が付されており、本実施例は、第2の電極2bの回転軸4aを中心に装置全体を回転させEUV光の出射方向を上方以外にしたものである。
なお、装置全体を回転させることにより、原料である液体状の金属は下方(重力方向下方)に移動するので、ヒータ5の取りつけ位置も変更されている。
その他の構成及び動作は前記第1の実施例と同様であり、第2の電極2bが回転することにより、原料となる液体状の金属が第1の電極2aの貫通孔2cの近くに搬送され、レーザ照射により電離(気化)し、高電圧パルス電圧を印加することで、高密度高温プラズマが発生し、波長13.5nmのEUV光が放射される。
次に本発明の第2の実施例について、図4により説明する。
本実施例では、円盤状の第1の電極2aと第2の電極2bが、両円盤の面(以下円盤面という)が平行になるように配置されている。第1の電極2aは接地電極であり、第2の電極は放電電圧印加電極である。
第2の電極2bの中心には、第2の電極2bの円盤面に対して直交する回転軸4aが取り付けられ、モータ4が回転軸4aを回転させることにより、第2の電極2bは第1の電極2aに対して平行な平面内を回転する。
第1の電極2aは、固定されており、第2の電極2bの回転軸4aから同じ距離に、貫通孔2c,2dが2ヶ所設けられている。両貫通孔2c,2dの中心軸は、第1の電極2a及び第2の電極2bの円盤面に対して直交しており、第2の電極2bと交差する。
貫通孔の一方の2cは、EUV光を放射する高密度高温プラズマを発生させる放電部を形成する。
この貫通孔2cの第2の電極2bがある側とは反対側にEUV光が取り出されるが、両電極2a,2b間を流れる電流の方向(Z軸の方向)と放電部孔2cの中心軸は一致する。放電部孔2cの開口は、放射されるEUV光の光軸に対して対称な円形状とする。
他方の貫通孔2dは、第2の電極2bに、EUV発生種の原料である液体状の金属、例えばLiやSnを供給するための孔(この貫通孔を原料供給孔2dともいう)である。
原料供給孔2dには、原料供給部6からの配管6aが挿入され、回転している第2の電極2bの表面に、液体状の金属(Li,Sn)原料が供給される。配管は供給される金属が固まらないようにヒータ5により加熱されている。
液体状の金属が供給された部分は、第2の電極2bが回転すると、回転軸から原料供給孔と同じ距離に設けられた放電部孔2cの下に来る。
レーザ発生部11は、第2の電極2bに供給されたEUV発生種の原料である液体状の金属を電離(気化)させるためのレーザ光を、EUV集光鏡3の出射側から、放電部孔2cを介して照射する。なお、前記したようにレーザ光に換えて、イオンビームや電子ビームを使用して、LiまたはSnを電離させるようにしてもよい。
また、第2の電極2bの下側には、水銀などからなるスライド式接合部7aを介し導電性部材13が配置され、導電性部材13と第1の電極2aには高電圧パルス発生部7が接続され、電力が供給される。なお、図4では第1の電極2aと上記導電性部材13間に、上記高電圧パルス発生部7を構成するコンデンサCが接続されている。
上記のようにレーザ光により液体状の金属を電離(気化)させて、高電圧パルス発生部7から第1、第2の電極2a,2b間に高電圧パルス電圧が印加することで、電極2a,2b間に高密度高温プラズマが発生し、波長13.5nmのEUV光が放射される。
第1の電極2aの放電部孔2cに対し、第2の電極2bの反対側には、前記したホイルトラップ8と、EUV光を集光するEUV集光鏡3が設けられる。また、EUV集光鏡3の光軸は、放電部孔2cの中心軸と一致するように配置され、上記EUV光は上記ホイルトラップ8を介してEUV集光鏡3に入射し、中間集光点に集光される。
なお、第2の電極2bの裏面側には、第2の放電電極2bを水冷する冷却手段12が設けられている。装置が連続運転を続け、第2の放電電極2bの温度が上昇し、金属原料に融点(スズやリチウムの融点)以上になった場合、第2の放電電極2bの表面に金属原料が付着しなくなる。そのため、第2の放電電極2bを冷却する必要がある。
本実施例の極端紫外光(EUV)光源装置の動作については、基本的には第1の実施例と同じであり、本実施例の装置は次のようにEUV光を発生する。。
(1)原料供給孔2dに挿入された原料供給部6の配管6aから、EUV発生種の原料である液体状の金属であるLiまたはSnが、回転している第2の電極2bの表面に供給される。第2の電極2bが回転し、LiまたはSnが供給された部分が放電部孔2cの下に来る。
(2)レーザ発生部11からレーザ光を出射し、放電部孔2cを介して、第2の電極2b上のLiまたはSnに対しレーザを照射する。レーザ照射により、LiまたはSnは放電部孔内で電離(気化)する。
(3)この状態で、高電圧パルス発生部7から両電極におよそ+20kV〜−20kVの高電圧パルス電圧を印加する。両電極2a,2b間に放電が発生し、パルス状の大電流が流れる。
第2の電極2bの表面が放電部孔2cの中心軸と交差するように設けられているので、両電極2a,2b間を流れる電流の方向(Z軸の方向)は、放電部孔の中心軸と一致する。
したがって、ピンチ効果によるジュール加熱によって、放電部孔2cには電離(気化)したLiまたはSnによる高密度高温プラズマが発生し、このプラズマから波長13.5nmのEUV光が放射されるが、このEUV光は、輝度分布が光軸対称性を有する、プラズマのZ軸側から取り出されることになる。
(4)この取り出された光軸対称性を有するEUV光は、EUV集光鏡3に入射するが、上記したように、EUV集光鏡3は、その光軸が、放電部孔2cの中心軸と一致するように、即ちプラズマのZ軸と一致するように設けられているので、中間集光点に集光されるEUV光も、輝度分布が光軸対称性を有する。
(5)光軸対称性を有して集光されたEUV光は、図示を省略したEUV露光装置に入射する。
なお、本実施例においては、第2の電極2bのほうが、接地電極である第1の電極2aに比べて熱負荷が大きく消耗が激しいため、第2の電極2bのみを回転させる構造を示した。
しかし、第1の電極2aも、熱負荷により消耗するので、これを防ぐためには、例えば第1の実施例の図1、またはその変形例の図3において、第1の電極2aに貫通孔2cを複数形成するとともに、第1電極2aを光軸に対して直交する方向にスライド移動させられるようにしておき、放電が休止してプラズマが発生していないとき、第1の電極2aをスライド移動させ、放電部孔として使用する貫通孔2cを変更するようにしてもよい。
本発明の第1の実施例の極端紫外光光源装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施例の極端紫外光光源装置の構成を示す図である。 第1の実施例の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施例を示す図である。 非特許文献1に示される従来の極端紫外光光源装置の構成を示す図である。 特許文献1に示される従来の極端紫外光光源装置の構成を示す図である。 図5、図6に示す装置の放電部の拡大図である。 ピンチされた高密度高温プラズマの形状を模式的に示す図である。 図8に示した円柱状のプラズマをZ軸とr軸方向から見たイメージの違いを示す図である。
符号の説明
1−1 容器
1−2 容器
2a 第1の電極
2b 第2の電極
2c 貫通孔(放電部孔)
3 EUV集光鏡
4 モータ
4a 回転軸
5 ヒータ
6 原料供給部
7 高電圧パルス発生部
8 ホイルトラップ
9 EUV光取り出し口
10 排気口
11 レーザ発生部
12 冷却手段




Claims (3)

  1. 貫通孔を有し接地された第1の電極と、
    上記第1の電極の貫通孔の一方の側に近接して設けられ、回転機構が接続されて回転し、高電圧が印加される第2の電極と、
    上記第2の電極に、極端紫外光を放射する液体状または固体状の原料を供給する原料供給手段と、
    上記第2の電極が回転することにより上記第1の電極の貫通孔近傍に運ばれた上記原料を、上記貫通孔内で電離させる電離手段と、
    上記電離した原料から高密度高温プラズマを生成させるために、上記第1の電極と第2の電極間に電力を供給する電力供給手段と、
    上記高密度高温プラズマから放射される極端紫外光を集光する集光鏡とを備えた極端紫外光光源装置において、
    上記第1の電極に形成されている貫通孔の中心を通る軸と、上記集光鏡の光軸とが一致している
    ことを特徴とする極端紫外光光源装置。
  2. 上記第2の電極の回転軸は、上記第1の電極に形成されている円形の貫通孔の中心を通る軸に対して直交している
    ことを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  3. 上記第2の電極の回転軸は、上記第1の電極に形成されている円形の貫通孔の中心を通る軸と平行である
    ことを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。


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