JP2007198368A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 比較的単純な演算で気筒毎に正確な失火判定が可能であり、しかも汎用性の高い内燃機関の失火検出装置を提供する。
【解決手段】 各気筒の圧縮上死点近傍で検出される基準回転速度OMGR((k-1)NTDC)と、所定クランク角度毎に検出される回転速度パラメータ(OMGR(i))との偏差を相対回転速度OMGREF(i)として算出する(S12,S13)。機関の往復運動部品等の慣性力による速度成分を示す慣性力回転速度OMGI(k)を算出し(S14)、これにより相対回転速度OMGREF(i)を修正して、修正相対回転速度OMGREFM(i)を算出する(S15)。修正相対回転速度OMGREFM(i)を積算することにより、判定パラメータMFJUD(k)を算出し(S16)、判定パラメータMFJUDに基づいて失火判定を行う(S17)。
【選択図】 図7

Description

本発明は、内燃機関の失火検出装置に関し、特に機関回転速度に応じた回転速度パラメータに基づいて失火の有無を判定するものに関する。
特許文献1には、所定クランク角度の回転に要する時間であるセグメント時間に基づいて形成される特徴信号q(n)に基づいて、失火の有無を判定する手法が示されている。特徴信号q(n)は、セグメント時間を示す信号が、複素平面上の点として示されるように変換された信号であり、特徴信号q(n)の大きさ及び位相に基づいて失火の有無が判定される。
特開平9−119338号公報
上記従来の手法では、回転速度パラメータとしてのセグメント時間を示す信号から所望の周波数成分を抽出するバンドパスフィルタが必要であり、しかも検出すべき失火パターン(例えば、1気筒連続失火、対向2気筒連続失火といった失火の発生態様)によってフィルタ特性を変更する必要があった。そのため、失火判定処理が複雑化するという課題があった。
さらにどの気筒で失火が発生したかを正確に判定できないことがある、機関の気筒数によって処理内容が変化する、あるいは判定閾値の設定に要する工数が大きいといった課題もあった。
本発明は上述した課題を解決すべくなされたものであり、比較的単純な演算で気筒毎に正確な失火判定が可能であり、しかも汎用性の高い失火検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関の回転速度に応じた回転速度パラメータ(OMG)を検出する回転速度パラメータ検出手段(12,20)を備え、検出される回転速度パラメータ(OMG)に基づいて前記機関の失火を検出する内燃機関の失火検出装置において、前記回転速度パラメータの基準値(OMGR((k-1)NTDC))を算出する基準値算出手段と、前記基準値(OMGR((k-1)NTDC))と所定クランク角度毎に検出される回転速度パラメータ(OMGR(i))との偏差を相対速度パラメータ(OMGREF(i),OMGREFM(i))として算出する相対速度パラメータ算出手段と、前記相対速度パラメータの積算値(MFJUD)を算出し、該算出した積算値(MFJUD)に基づいて失火判定を行う判定手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記基準値(OMGR((k-1)NTDC))は、失火判定の対象となる気筒のピストンが圧縮上死点近傍にあるときに検出される前記回転速度パラメータであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記判定手段は、前記相対速度パラメータ(OMGREF(i),OMGREFM(i))をクランク角度720/N(Nは前記機関の気筒数)度の期間に亘って積算することを特徴とする。
ここで、前記積算を行う720/N度の期間は、他の気筒の燃焼の影響を受け難く、かつ当該気筒(判定対象気筒)の燃焼行程において発生トルクが最大となるクランク角度位置を含む期間として、例えば、当該気筒の燃焼行程の開始上死点(圧縮上死点)近傍から始まる720/N度の期間として設定される。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記機関の可動部品の慣性力に起因する慣性力回転速度成分(OMGI)を算出する慣性力速度成分算出手段をさらに備え、前記判定手段は、前記相対速度パラメータ(OMGREF(i),OMGREFM(i))及び慣性力回転速度成分(OMGI)に基づいて前記失火判定を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記機関の可動部品の慣性力に起因する慣性力回転速度成分(OMGIa)を算出する慣性力速度成分算出手段をさらに備え、前記判定手段は、前記相対速度パラメータ(OMGREF)を前記慣性力回転速度成分(OMGIa)により修正して第1修正相対速度パラメータ(OMGREFMa)を算出し、該第1修正相対速度パラメータ(OMGREFMa)に、正常燃焼時の回転速度変化を近似する燃焼相関関数(FCR)を乗算することにより、第2修正相対速度パラメータ(OMGREFMb)を算出し、該第2修正相対速度パラメータの積算値(MFJUDd)に基づいて前記失火判定を行うことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記燃焼相関関数(FCR)は、下記式で定義されることを特徴とする:
(1−2cos(N・θ/2))/2
ここでNは、前記機関の気筒数、θは、前記機関の特定気筒のピストンが上死点に位置する角度を基準としたクランク角度である。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記燃焼相関関数(FCR)は、前記機関の正常燃焼状態における回転速度変化波形を、最小値が「0」で最大値が「1」となるように正規化したものであることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から4の何れか1項に記載の内燃機関の失火検出装置において、前記機関の負荷側から前記機関に加わるトルクに起因する回転速度変動成分を排除するように、前記回転速度パラメータ(OMG(i))を補正する負荷トルク補正手段をさらに備え、前記基準値算出手段及び相対速度パラメータ算出手段は、前記負荷トルク補正手段により補正された回転速度パラメータ(OMGR(i))を用いて、それぞれ前記基準値の算出及び前記相対速度パラメータの算出を行うことを特徴とする。
ここで、「機関の負荷側から機関に加わるトルク」は、具体的には機関により駆動される車両の車輪や補機、あるいは機関の摩擦によって機関に加えられるトルクを意味する。
請求項1に記載の発明によれば、回転速度パラメータの基準値が算出され、この基準値と所定クランク角度毎に検出される回転速度パラメータとの偏差が相対速度パラメータとして算出され、この相対速度パラメータを積算して得られる積算値に基づいて失火判定が行われる。基準値を適切に設定することにより、相対速度パラメータの積算値が、燃焼行程にある気筒の発生トルクを示すので、この積算値に基づいて、発生トルクが負の値となる気筒で失火が発生したと判定することができる。この判定は、気筒毎に行われるため、機関の気筒数に拘わらず、失火発生気筒を容易に特定することができる。その結果、比較的単純な演算で正確な失火判定が可能であり、しかも汎用性の高い失火判定を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、失火判定の対象となる気筒のピストンが圧縮上死点近傍にあるとき検出される回転速度パラメータが基準値とされる。これにより、対象気筒の燃焼行程における回転速度パラメータの推移に基づく判定を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、相対速度パラメータをクランク角度720/N(Nは前記機関の気筒数)度の期間に亘って積算することにより、積算値が算出される。720/N度は、燃焼行程の発生サイクルに対応するクランク角度期間に相当し、この期間に亘って積算を行うことにより、各気筒毎の正確な失火判定を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、相対速度パラメータ及び機関の可動部品の慣性力に起因する慣性力回転速度成分に基づいて失火判定が行われる。これにより、機関の可動部品の慣性力に起因する回転速度成分の影響を排除して正確な判定を行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、相対速度パラメータを慣性力回転速度成分により修正して第1修正相対速度パラメータが算出され、該第1修正相対速度パラメータに、正常燃焼時の回転速度変化を近似する燃焼相関関数を乗算することにより、第2修正相対速度パラメータが算出され、該第2修正相対速度パラメータの積算値に基づいて失火判定が行われる。燃焼相関関数を乗算することにより、検出される回転速度パラメータに含まれる外乱の影響が除去され、失火判定の精度を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、コサイン関数を用いた上記式で定義される燃焼相関関数が適用されるので、比較的簡単な演算により気筒数に拘わらず適切な補正を行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、機関の正常燃焼状態における回転速度変化波形を、最小値が「0」で最大値が「1」となるように正規化したものが燃焼相関関数として適用されるので、燃焼相関関数に機関の特性が反映され、より適切な補正を行うことができる。
請求項8に記載の発明によれば、機関の負荷側から加わるトルクに起因する回転速度変動成分を排除するように、回転速度パラメータが補正され、該補正された回転速度パラメータを用いて、基準値の算出及び相対速度パラメータの算出が行われるので、機関に加わる負荷トルクに起因する回転速度変動成分の影響を排除して正確な判定を行うことができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、例えば6気筒を有し、吸気管2及び排気管5を備えている。吸気管2にはスロットル弁3が設けられている。また排気管5には排気の浄化を行う触媒コンバータ6が設けられている。
燃料噴射弁4はエンジン1とスロットル弁3との間かつ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共に電子制御ユニット(以下「ECU」という)20に電気的に接続されてECU20からの制御信号により燃料噴射弁4の開弁時間が制御される。
スロットル弁3の直ぐ下流には吸気管2内の圧力を検出する吸気管内絶対圧(PBA)センサ11が設けられており、その検出信号はECU20に供給される。
ECU20には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ12が接続されており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU20に供給される。クランク角度位置センサ12は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位置で(6気筒エンジンではクランク角120度毎に)TDCパルスを出力するTDCセンサ及びTDCパルスより短い一定クランク角周期(例えば6度周期)で1パルス(以下「CRKパルス」という)を発生するCRKセンサから成り、CYLパルス、TDCパルス及びCRKパルスがECU20に供給される。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御、エンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。またECU20は、CRKパルスの発生時間間隔(以下「時間パラメータ」という)CRMEに基づいて、エンジン1における失火の検出を行う。
ECU20は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁4などに制御信号を供給する出力回路等から構成される。ECU20のCPUは、以下に説明する失火検出を実行する。
次に本実施形態における失火検出の手法を詳細に説明する。
図2(a)は、エンジン1の各気筒の圧縮上死点近傍で検出される回転速度(以下「基準回転速度」という)を基準とした相対回転速度OMGREFの推移を示すタイムチャートである。相対回転速度OMGREFは、クランク角度6度毎に検出される回転速度(時間パラメータCRMEから算出される)から基準回転速度を減算することにより算出される。図2(a)における#1〜#6は、点火順に6つの気筒を識別するために付した気筒識別番号(後述する気筒番号とは異なる)である。相対回転速度OMGREFは、圧縮上死点後の燃焼行程においては、点火が正常に行われれば正の値となるが、失火が発生すると負の値となる。すなわち、図2(a)に示した例では、#1〜#3,#5,及び#6気筒では正常燃焼が行われ、#4気筒では、失火が発生している。したがって、クランク角度6度毎に算出される相対回転速度OMGREFを1TDC期間(クランク角度120度の期間)に亘って積算することにより得られる積算値は、図2(b)の棒グラフ(ハッチングを付していない右側の棒グラフ)に示すように、失火が発生した#4気筒では負の値となり、正常燃焼が行われた気筒では正の値となる。これにより、失火気筒を判定することが可能となる。なお、上記演算により得られる積算値は、各気筒で発生するトルクを示すパラメータとなっている。
図2(b)に示すハッチングを付した棒グラフは、圧縮上死点近傍において検出される時間パラメータ(以下「基準時間パラメータ」という)を基準とした相対時間パラメータCRMEREFを1TDC期間に亘って積算した積算値を示す。相対時間パラメータCRMEREFは、基準時間パラメータからクランク角度6度毎に検出される時間パラメータを減算することより算出される。すなわち、相対時間パラメータCRMEREFは、燃焼によりトルクが発生すれば正の値をとり、失火によりトルクが発生しなければ負の値をとる。したがって、相対回転速度OMGREFの積算値と同様に、相対時間パラメータCRMEREFの積算値は、失火が発生した#4気筒では負の値となり、正常燃焼が行われた気筒では正の値となる。よって、時間パラメータCRMEを回転速度OMGに変換することなくそのまま用いても、同様に失火判定を行うことができる。
図3及び図4は、上述した失火判定手法をより詳細に説明するためのタイムチャートである。図3及び図4には、エンジン回転数NEが上昇していく状態が示されている。図3(a)は、時間パラメータCRMEの推移を示し、同図(b)は、時間パラメータCRMEから算出される回転速度OMGの推移を示す。同図(c)は、回転速度OMGに720度フィルタ処理を施すことにより算出されるフィルタ処理後回転速度OMGRの推移を示す。720度フィルタ処理は、1サイクルの期間における線形変化分をキャンセルし、比較的周期の短い変動を抽出する処理である(この処理の詳細は後述する)。720度フィルタ処理は、エンジン1の負荷側からエンジン1に加わるトルク(エンジン1により駆動される車両のタイヤや補機から加わるトルク、あるいはエンジン1の摺動部品の摩擦によるトルクなど)に起因する回転変動成分を除くために行うものである。
図4(a)は、各気筒の圧縮上死点近傍において、基準回転速度の算出と同一タイミングで算出される慣性力回転速度OMGIの推移を示す。慣性力回転速度OMGIは、エンジン1の往復運動部品(ピストン及びコンロッド)の質量、コンロッドの長さ、クランク半径、及びクランクプーリ、トルクコンバータ、ロックアップクラッチなどのエンジン1の負荷側の回転部品の慣性モーメントに応じて算出される。
図4(b)は、相対回転速度OMGREFに慣性力回転速度OMGIを加算することにより算出される修正相対回転速度OMGREFM(=OMGREF+OMGI)の推移を示し、同図(c)は、修正相対回転速度OMGREFMを1TDC期間に亘って積算することにより算出される積算値である判定パラメータMFJUDの推移を示す。この例では判定パラメータMFJUDが、クランク角度120度〜240度の範囲で負の値となっており、#2気筒で失火が発生したと判定される。
次に慣性力回転速度OMGIの算出方法を説明する。1つの気筒で発生する慣性力によるトルク(以下「単一気筒慣性トルク」という)TI1は、図5に示すようにコンロッド長をL、クランク半径をR、オフセットをe、クランク軸の回転角速度をω、ピストン及びコンロッドの合計質量をmとし、角度θ及びφを図示のように定義すると、下記式(1)で与えられる。なお、以下に示す数式中の角度の単位は、ラジアン[rad]を用いるものとする。
Figure 2007198368
図6(a)は、式(1)により算出される単一気筒慣性トルクTI1をクランク角度θの関数としてグラフで示したものである。単一気筒慣性トルクTI1の位相を120度ずつずらして6気筒分を加算した合成慣性トルクTIは、図6(b)に示すように推移し、下記式(2)で近似することができる。
TI=−Asin3θ (2)
ここでAは、回転角速度ω[rad/s]の2乗に比例する係数である。
一方、クランクプーリ、トルクコンバータなどの回転部品の慣性モーメントをIとすると、合成慣性トルクTIは、下記式(3)で与えられる(図6(c)参照)。
TI=I×(dω/dt) (3)
式(2)及び(3)から下記式(4)が得られ、これを回転角速度ωについて解くと、合成トルクTIに対応する慣性力回転速度ωIは、下記式(5)で与えられる。
−Asin3θ=I×(dω/dt) (4)
ωI=(Acos3θ×dt/dθ)/3I (5)
よって圧縮上死点での慣性力回転速度OMGIは、式(5)のθを「0」として、式(6)により算出することができる。
OMGI=(A/3I)(1/OMG) (6)
係数Aは、回転速度OMGの2乗に比例するので、比例定数をKとすると、式(6)は、式(7)のように変形することができる。
OMGI=K・OMG/3I (7)
図6(b)は、合成慣性トルクTIの推移を示し、同図(c)は対応する慣性力回転速度ωIの推移を示す。このように、圧縮上死点(θ=0,120,240,…)での慣性力回転速度OMGIは最大の値となるので、相対回転速度OMGREFに慣性力回転速度OMGIを加算すること(基準回転速度から慣性力回転速度OMGIを減算することと等価である)により、慣性力回転速度ωIの影響を排除した修正相対回転速度OMGREFMを得ることができる。なお、図6(c)に示す慣性力回転速度ωIの周期変動成分は、修正相対回転速度OMGREFMを1TDC期間(120度)に亘って積算することによりキャンセルされる。
図7は、失火判定処理のフローチャートであり、この処理はECU5のCPUでTDCパルスの発生に同期して実行される。なお、クランク角度6度毎に発生するCRKパルスの発生時間間隔である時間パラメータCRME(i)は、クランク角度720度分のデータ(i=0〜ND−1,データ数NDは120)が、記憶回路内のバッファメモリに格納されている。また、点火順の気筒識別番号をk(=1〜6)とし、1TDC期間内のデータ数をNTDC(本実施形態ではNTDC=20)とすると、本処理の1回の実行で、パラメータiが(k−1)NTDCから(kNTDC−1)までの演算が行われる。例えば今回の処理が1番目の気筒(k=1)に対応する演算を行うときは、パラメータiは0から(NTDC−1)までの値をとり、今回の処理が5番目の気筒(k=5)に対応する演算を行うときは、パラメータiは4NTDCから(5NTDC−1)までの値をとる。
ステップS11では、下記式(8)により、時間パラメータCRME(i)を回転速度OMG(i)[rad/s]に変換する。
OMG(i)=Dθ/CRME(i) (8)
ここで、Dθは、時間パラメータCRMEを計測する角度間隔4π/NDであり、本実施形態では、π/30[rad]である。
ステップS12では、下記式(9)により、720度フィルタ処理を実行し、フィルタ処理後回転速度OMGR(i)を算出する。
OMGR(i)=OMG(i)−(OMG(ND)−OMG(0))×Dθ×i/4π
(9)
ステップS13では、下記式(10)により、相対回転速度OMGREFを算出する。
OMGREF(i)=OMGR(i)−OMGR((k-1)NTDC) (10)
ここで、OMGR((k-1)NTDC)は基準回転速度であり、判定対象の気筒の圧縮上死点におけるフィルタ処理後回転速度に相当する。
ステップS14では、下記式(11)により、慣性力回転速度OMGI(k)を算出する。
OMGI(k)=K・OMG((k-1)NTDC)/3I (11)
なお、このとき自動変速機のロックアップクラッチが係合しているか否か応じて、慣性モーメントIの値を変更することが望ましい。これにより、ロックアップクラッチの係合/非係合に拘わらず正確な判定を行うことができる。
ステップS15では、下記式(12)により、修正相対回転速度OMGREFM(i)を算出する。
OMGREFM(i)=OMGREF(i)+OMGI(k) (12)
ステップS16では、下記式(13)により、修正相対回転速度OMGREFMの積算値として、判定パラメータMFJUD(k)を算出する。
Figure 2007198368
ステップS17では、判定パラメータMFJUD(k)が「0」より小さいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、正常燃焼が行われたと判定し、失火フラグFMF(k)を「0」に設定する(ステップS18)。一方、MFJUD(k)<0であるときは、#k気筒で失火が発生したと判定し、失火フラグFMF(k)を「1」に設定する(ステップS19)。
ステップS20では、気筒識別番号kが気筒数Nと等しいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、気筒識別番号kを「1」だけインクリメントする(ステップS22)。またk=Nであるときは、気筒識別番号kを「1」に戻す(ステップS21)。
図7の処理により、各気筒毎に失火判定が行われる。
図8は、様々なエンジン運転状態において、失火発生パターンを変化させて、判定パラメータMFJUDを算出した結果を示す図である。図8(a)は、低回転低負荷運転状態で正常燃焼が行われている例の算出データを示し、同図(b)は、低回転高負荷運転状態で正常燃焼が行われている例の算出データを示す。全ての気筒で正の値が得られている。
図8(c)は、低回転低負荷運転状態で、No.1気筒で失火が発生した例を示し、同図(d)は、低回転低負荷運転状態で、No.1気筒及びNo.5気筒で失火が発生した例を示し、同図(e)は、低回転部分負荷運転状態でNo.5気筒及びNo.6気筒で失火が発生した例を示す。いずれの例でも、失火した気筒に対応する判定パラメータMFJUDの値が負の値となっており、失火を確実に判定することができる。
図8(f)は、高回転低負荷運転状態でNo.1気筒及びNo.5気筒で失火が発生した例を示し、同図(g)は高回転全負荷運転状態でNo.5気筒で失火が発生した例を示し、同図(h)は高回転部分負荷運転状態で、No.3気筒及びNo.4気筒で失火が発生した例を示し、同図(i)は高回転低負荷運転状態で、No.5気筒で失火が発生した例を示し、同図(j)は中間的な回転数の部分負荷運転状態で、No.1気筒、No.3気筒及びNo.4気筒で失火が発生した例を示す。いずれの例でも、失火した気筒に対応する判定パラメータMFJUDの値が負の値となっており、失火を確実に判定することができる。
以上のように本実施形態によれば、各気筒の圧縮上死点における回転速度を基準回転速度とした相対回転速度を1TDC期間積算することにより、燃焼行程にある気筒での発生トルクを示す判定パラメータMFJUDが算出され、この判定パラメータMFJUDに基づいて失火判定が行われる。しかも、この判定パラメータMFJUDの算出では、検出すべき失火パターンに対応した複数のフィルタ処理を行う必要がない。したがって、比較的簡単な演算で気筒毎に正確な失火判定を行うことができる。
より具体的には、失火判定対象気筒の圧縮上死点近傍で検出される基準回転速度OMGR((k-1)NTDC)と、クランク角度6度毎に算出される回転速度OMGRとの偏差として、相対回転速度OMGREFが算出され、これに慣性力回転速度OMGIを加算することにより、修正相対回転速度OMGREFMが算出される。慣性力回転速度OMGIを加算することにより、慣性力回転速度に起因する基準回転速度OMGR((k-1)NTDC)のずれが補正され、慣性力回転速度の影響を排除して正確な失火判定を行うことができる。
ここで慣性力に起因する慣性力回転速度OMGIは、部品の寸法や質量など設計で明確に決まるデータから算出することができるため、判定閾値の設定などに要する工数を大幅に低減することができる。
また回転速度OMGに対して720度フィルタ処理を施すことにより、フィルタ処理後回転速度OMGRが算出され、フィルタ処理後回転速度OMGRを用いて相対回転速度OMGREF、修正相対回転速度OMGREFM、及び判定パラメータMFJUDが算出される。720度フィルタ処理により、エンジン1の負荷側から加わるトルク、例えばエンジン1により駆動される車両の車輪や補機から加わるトルク、あるいはエンジン1の摺動部品の摩擦によるトルクに起因する回転速度変動成分を排除し、正確な判定を行うことができる。
本実施形態では、クランク角度位置センサ12及びECU20が回転速度パラメータ検出手段を構成し、ECU20が、基準値算出手段、相対速度パラメータ算出手段、判定手段、慣性力速度成分算出手段、及び負荷トルク補正手段を構成する。より具体的には、図7のステップS11が回転速度パラメータ検出手段の一部に相当し、ステップS13が基準値算出手段及び相対速度パラメータ算出手段に相当し、ステップS15〜S19が判定手段に相当し、ステップS14が慣性力速度成分算出手段に相当し、ステップS12が負荷トルク補正手段に相当する。
[変形例]
図9は、図7に示すフローチャートの変形例を示す。図9に示す処理は、図7に示す処理のステップS16及びS17を、ステップS16a,S16b,及びS17aに変更したものである。
ステップS16aでは、下記式(13a)により、相対回転速度OMGREF(i)の積算値として、判定パラメータMFJUDa(k)を算出する。
Figure 2007198368
ステップS16bでは、下記式(14)により、判定閾値MFTH(k)を算出する。
MFTH(k)=−NTDC×OMGI(k) (14)
ステップS17aでは、判定パラメータMFJUDa(k)が判定閾値MFTH(k)より小さいか否かを判別し、この答が否定(NO)であるときは、正常燃焼と判定してステップS18に進む。一方MFJUDa(k)<MFTH(k)であるときは、#k気筒で失火が発生したと判定し、ステップS19に進む。
この変形例では、判定閾値MFTH(k)は、慣性力回転速度OMGIの積算値に相当する。すなわち、修正相対回転速度OMGREFMを積算することに代えて、相対回転速度OMGREFを積算することにより、判定パラメータMFJUDa(k)を算出し、慣性力回転速度OMGIの積算値を判定閾値MFTH(k)とすることにより、上述した実施形態と同様の判定を行うことができる。
本変形例では、図9のステップS16a,S16b,S17a,S18,及びS19が判定手段に相当する。
[第2の実施形態]
上述した実施形態では、時間パラメータCRMEを回転速度OMGに変換し、回転速度OMGを速度パラメータとして使用して失火判定を行うようにしたが、本実施形態は、時間パラメータCRMEを速度パラメータとして使用して失火判定を行うようにしたものである。なお、以下に説明する点以外は第1の実施形態と同一である。
図10は、時間パラメータCRMEを速度パラメータとして用いた失火判定処理のフローチャートである。
ステップS32では、下記式(21)により、720度フィルタ処理を実行し、フィルタ処理後時間パラメータCRMER(i)を算出する。
CRMER(i)=CRME(i)
−(CRME(0)−CRME(ND))×Dθ×i/4π
(21)
ステップS33では、下記式(22)により、相対時間パラメータCRMEREF(i)を算出する。
CRMEREF(i)=CRMER((k-1)NTDC)−CRMER(i) (22)
ここで、CRMER((k-1)NTDC)は基準時間パラメータであり、判定対象の気筒の圧縮上死点におけるフィルタ処理後時間パラメータに相当する。
ステップS34では、下記式(23)により、慣性力時間パラメータCRMEI(k)を算出する。
CRMEI(k)=3I・CRME((k-1)NTDC)/K (23)
ステップS35では、下記式(24)により、修正相対時間パラメータCRMEREFM(i)を算出する。
CRMEREFM(i)=CRMEREF(i)−CRMEI(k) (24)
ステップS36では、下記式(25)により、修正相対時間パラメータCRMEREFMの積算値として、判定パラメータMFJUDb(k)を算出する。
Figure 2007198368
ステップS37では、判定パラメータMFJUDb(k)が「0」より小さいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、正常燃焼が行われた判定し、失火フラグFMF(k)を「0」に設定する(ステップS38)。一方、MFJUDb(k)<0であるときは、#k気筒で失火が発生したと判定し、失火フラグFMF(k)を「1」に設定する(ステップS39)。
ステップS40では、気筒識別番号kが気筒数Nと等しいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、気筒識別番号kを「1」だけインクリメントする(ステップS42)。またk=Nであるときは、気筒識別番号kを「1」に戻す(ステップS41)。
図2(b)を参照して説明したように、相対時間パラメータCRMEREFの積算値は、失火の有無に依存して、相対回転速度OMGREFの積算値と同様に変化するので、第1の実施形態と同様に失火判定を気筒毎に正確に行うことができる。
本実施形態では、図10のステップS33が基準値算出手段及び相対速度パラメータ算出手段に相当し、ステップS36〜S39が判定手段に相当し、ステップS34及びS35が慣性力速度成分算出手段に相当し、ステップS32が負荷トルク補正手段に相当する。
[変形例]
図11は、図10に示すフローチャートの変形例を示す。図11に示す処理は、図10に示す処理のステップS36及びS37を、ステップS36a,S36b,及びS37aに変更したものである。
ステップS36aでは、下記式(25a)により、相対時間パラメータCRMEREF(i)の積算値として、判定パラメータMFJUDc(k)を算出する。
Figure 2007198368
ステップS36bでは、下記式(26)により、判定閾値MFTHa(k)を算出する。
MFTHa(k)=NTDC×CRMEI(k) (26)
ステップS37aでは、判定パラメータMFJUDc(k)が判定閾値MFTHa(k)より小さいか否かを判別し、この答が否定(NO)であるときは、正常燃焼と判定してステップS38に進む。一方MFJUDc(k)<MFTHa(k)であるときは、#k気筒で失火が発生したと判定し、ステップS39に進む。
この変形例では、判定閾値MFTHa(k)は、慣性力時間パラメータCRMEIの積算値に相当する。すなわち、修正相対時間パラメータCRMEREFMを積算することに代えて、相対時間パラメータCRMEREFを積算することにより、判定パラメータMFJUDc(k)を算出し、慣性力時間パラメータCRMEIの積算値を判定閾値MFTHa(k)とすることにより、上述した第2の実施形態と同様の判定を行うことができる。
本変形例では、図11のステップS36a,S36b,S37a,S38,及びS39が判定手段に相当する。
[他の変形例]
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、時間パラメータCRME(i)を式(8)に適用して、回転速度OMGを算出したが、高回転時に算出精度が低下しないようにするために、下記式(31)により算出される5個の時間パラメータCRMEの積算値CRME30(i)を用いて回転速度OMGを算出することが望ましい。
Figure 2007198368
この場合、回転速度OMG(i)は下記式(8a)により算出される。ただし、回転速度の算出位相がずれるので、その分の位相補正を行う。
OMG(i)=5Dθ/CRME30(i) (8a)
また上述した実施形態では、相対回転速度OMGREF(相対時間パラメータCRMEREF)算出の基準となる基準回転速度(基準時間パラメータ)は、各気筒の圧縮上死点における回転速度(時間パラメータ)を用いたが、サンプリングタイミングが圧縮上死点に正確に一致している必要はなく、圧縮上死点の近傍(例えば±7.5度の範囲内)であればよい。ここで、7.5度は、回転速度パラメータのサンプリング周期が15度の場合に対応するものであり、一般的にはサンプリング周期をθSPLとすると、±θSPL/2の範囲内でサンプリングされた回転速度パラメータを用いることができる。
また720度フィルタ処理は、上述した式(9)によるものに代えて、下記式(9a)により行うようにしてもよい。下記式(9a)は、クランク角720度の期間の回転速度OMGの移動平均値OMGAVE(m)を用いて線形変化分をキャンセルするものである。ここで、mはクランク角度720度の周期に対応する離散化時刻である。
OMGR(i)=OMG(i)
−(OMGAVE(m)−OMGAVE(m-1))×Dθ×i/4π
(9a)
[第3の実施形態]
本実施形態は第1の実施形態における修正相対回転速度OMGREFMの算出手法を変更し、クランク軸の捩れやクランク角度位置センサによる時間パラメータCRMEの検出誤差などに起因する外乱の影響を排除するようにしたものである。
図12(a)は、修正相対回転速度OMGREFMの実測データ例を示しており、同図において破線で囲んだ部分が、上記外乱の影響を受けた部分である。このような外乱の影響があると、失火の誤判定が発生する可能性が高くなる。そこで、本実施形態では、正常燃焼が行われ、かつクランク角度位置センサの検出値に影響を与える外乱がない場合の回転速度変化を近似する燃焼相関関数FCRを修正相対回転速度OMDREFMに乗算することにより、上記外乱の影響を排除するようにしている。図12(b)は、同図(a)に示す修正相対回転速度OMGREFMに燃焼相関関数FCRを乗算することにより算出した修正相対回転速度OMGREFMbを示しており、同図(a)に示す破線で囲んだ部分の波形が改善されている。
燃焼相関関数FCRとしては、図13に示す関数、すなわち下記式(41)で定義されるものを用いている。ここでNは気筒数、θは特定気筒のピストンが上死点に位置する角度を基準としたクランク角度である(図5参照)。なお、図13は本実施形態の6気筒エンジンに対応する燃焼相関関数FCRを示す。
FCR={1−2cos(N・θ/2)}/2 (41)
また、燃焼相関関数FCRは、例えばエンジンの暖機後の定常運転状態において、正常燃焼時の各気筒の筒内圧を計測し、計測した気筒毎の筒内圧を加算することにより、合成の筒内圧変化を算出し、その合成筒内圧変化を回転速度の変化に換算することにより、求めるようにしてもよい。図14はそのようにして求められた燃焼相関関数FCRを示す図である。図14に示す燃焼相関関数は、正常燃焼状態における回転速度変化波形を、最小値が「0」で最大値が「1」となるように正規化したものである。
図15(a)は、燃焼相関関数による相対回転速度の補正を行わない場合の判定パラメータMFJUDのばらつきの範囲(平均値(黒丸)±3σ)の例を示し、同図(b)は本実施形態における判定パラメータMFJUDdのばらつき範囲の例を示す。これらの図から明らかなように、燃焼相関関数FCRを用いた補正を行うことにより、判定パラメータMFJUDdの算出精度を高め、ばらつき範囲を減少させることができる(図示例では約40%減少)。その結果、失火判定の精度を向上させることができる。
図16は、本実施形態における失火判定処理のフローチャートである。ステップS51〜53は、図7のステップS11〜13と同一であり、ステップS59〜S63は、図7のステップS18〜S22と同一である。
ステップS54では、式(11)により算出される慣性力回転速度OMGI(k)を下記式(42)に適用し、慣性力回転速度OMGIa(i)を算出する。第1の実施形態では、圧縮上死点での慣性力回転速度OMGI(k)をそのまま式(12)に適用して、修正相対回転速度OMGREFM(i)を算出したが、本実施形態では各サンプルタイミングにおける慣性力回転速度OMGIa(i)を算出して、相対回転速度OMGREFの修正を行う。式(42)において、3TDC期間前の慣性力回転速度OMGI(k-3)を適用するのは、上述した720度フィルタ処理における中央の値を用いた方が演算精度が高くなるからである。なお、パラメータkは気筒識別番号であるので、k=0,−1,−2は、それぞれk=N(=6),N−1(=5),N−2(=4)に対応する。
OMGIa(i)=OMGI(k-3)×{cos(N・Dθ・i/2)−1}
(42)
ステップS55では、下記式(43)にステップS54で算出した慣性力回転速度OMGIa(i)を適用し、第1修正相対回転速度OMGREFMa(i)を算出する。
OMGREFMa(i)=OMGREF(i)−OMGIa(i) (43)
ステップS56では、ステップS55で算出した第1修正相対回転速度OMGREFMa(i)、及び下記式(44)により算出される燃焼相関関数FCR(i)を下記式(45)に適用し、第2修正相対回転速度OMGREFMb(i)を算出する。式(44)は、式(41)のθを(Dθ・i)に置換したものである。
FCR(i)={1−2cos(N・Dθ・i/2)}/2 (44)
OMGREFMb(i)=OMGREFMa(i)×FCR(i) (45)
ステップS57では、下記式(46)により判定パラメータMFJUDd(k)を算出する。
Figure 2007198368
ステップS58では、判定パラメータMFJUDd(k)が負の値であるか否かを判別し、この答が肯定(YES)であるときは、失火が発生したと判定してステップS60に進む。一方、MFJUDd(k)≧0であるときは、ステップS59に進む。
以上のように本実施形態では、相対回転速度OMGREF(i)から慣性力回転速度OMGIa(i)を減算することにより、第1修正相対回転速度OMGREFMaを算出し、さらに第1修正相対回転速度OMGREFMaに燃焼相関関数FCRを乗算することにより、第2修正相対回転速度OMGREFMbを算出し、第2修正相対回転速度OMGREFMbを積算することにより判定パラメータMFJUDdを算出するようにしたので、クランク角度位置センサ12の検出値に影響を与える外乱の影響を排除し、失火判定の精度を向上させることができる。
式(44)に示す燃焼相関関数FCR(i)を用いることにより、燃焼相関関数値算出用のテーブル設定のための実験が不要となり、比較的簡単な演算で気筒数に拘わらず適切な補正を行うことができる。
本実施形態では、図16のステップS51が回転速度パラメータ検出手段の一部に相当し、ステップS53が基準値算出手段及び相対速度パラメータ算出手段に相当し、ステップS55〜S60が判定手段に相当し、ステップS54が慣性力速度成分算出手段に相当し、ステップS52が負荷トルク補正手段に相当する。
[変形例]
図14に示す実測データに基づく燃焼相関関数を用いる場合には、図14に示す1周期分の関数値FCR(i)をパラメータiに応じて検索するFCRテーブルを予めメモリに格納しておき、ステップS56において、式(44)による演算に代えて、FCRテーブル検索を行うようにする。実測データに基づく燃焼相関関数を用いることにより、燃焼相関関数に機関の特性が反映され、より適切な補正を行うことができる。
なお、式(45)の演算も、コサイン関数を予めテーブルとしてメモリに記憶しておき、そのコサイン関数テーブルを検索することにより、燃焼相関関数値FCR(i)を算出するようにしてもよい。
また、式(42)の慣性力回転速度OMGI(k-3)は、今回値OMGI(k)に代えてもよい。
また、燃焼相関関数FCRを用いた補正は、上述した第2の実施形態にも適用可能である。
また上述した実施形態では、6気筒エンジンに本願発明を適用した例を示したが、本願発明は気筒数に拘わらず適用可能である。また、本願発明は、燃料を燃焼室内に直接噴射するガソリンエンジン、あるいはディーゼルエンジンの失火判定にも適用可能である。さらに本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンなどの失火判定にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 失火判定の手法を説明するための図である。 失火判定のために算出されるパラメータの推移を示す図である。 失火判定のために算出されるパラメータの推移を示す図である。 エンジンの往復運動部品が作動することに起因する慣性力トルクの算出手法を説明するための図である。 1気筒当たりの慣性力トルク(TI1)、6気筒の合成慣性トルク(TI)、及び対応する慣性力回転速度(ωI)の関係を示す波形図である。 第1の実施形態における失火判定処理のフローチャートである。 判定結果の例を示す図である。 第1の実施形態の変形例における失火判定処理のフローチャートである。 第2の実施形態における失火判定処理のフローチャートである。 第2の実施形態の変形例における失火判定処理のフローチャートである。 クランク角度位置センサ出力に含まれる外乱の影響を説明するための図である。 燃焼相関関数(FCR)の例を示す図である。 燃焼相関関数(FCR)の他の例を示す図である。 失火判定パラメータの実測値のばらつきを示す図である。 本発明の第3の実施形態における失火判定処理のフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
12 クランク角度位置センサ(回転速度パラメータ検出手段)
20 電子制御ユニット(回転速度パラメータ検出手段、基準値算出手段、相対速度パラメータ算出手段、判定手段、慣性力速度成分算出手段、負荷トルク補正手段)

Claims (8)

  1. 内燃機関の回転速度に応じた回転速度パラメータを検出する回転速度パラメータ検出手段を備え、検出される回転速度パラメータに基づいて前記機関の失火を検出する内燃機関の失火検出装置において、
    前記回転速度パラメータの基準値を算出する基準値算出手段と、
    前記基準値と所定クランク角度毎に検出される回転速度パラメータとの偏差を相対速度パラメータとして算出する相対速度パラメータ算出手段と、
    前記相対速度パラメータの積算値を算出し、該算出した積算値に基づいて失火判定を行う判定手段とを備えることを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  2. 前記基準値は、失火判定の対象となる気筒のピストンが圧縮上死点近傍にあるときに検出される前記回転速度パラメータであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置。
  3. 前記判定手段は、前記相対速度パラメータをクランク角度720/N(Nは前記機関の気筒数)度の期間に亘って積算することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の失火検出装置。
  4. 前記機関の可動部品の慣性力に起因する慣性力回転速度成分を算出する慣性力速度成分算出手段をさらに備え、前記判定手段は、前記相対速度パラメータ及び慣性力回転速度成分に基づいて前記失火判定を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の失火検出装置。
  5. 前記機関の可動部品の慣性力に起因する慣性力回転速度成分を算出する慣性力速度成分算出手段をさらに備え、前記判定手段は、前記相対速度パラメータを前記慣性力回転速度成分により修正して第1修正相対速度パラメータを算出し、該第1修正相対速度パラメータに、正常燃焼時の回転速度変化を近似する燃焼相関関数を乗算することにより、第2修正相対速度パラメータを算出し、該第2修正相対速度パラメータの積算値に基づいて前記失火判定を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の失火検出装置。
  6. 前記燃焼相関関数は、下記式で定義されることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の失火検出装置:
    (1−2cos(N・θ/2))/2
    ここでNは、前記機関の気筒数、θは、前記機関の特定気筒のピストンが上死点に位置する角度を基準としたクランク角度である。
  7. 前記燃焼相関関数は、前記機関の正常燃焼状態における回転速度変化波形を、最小値が「0」で最大値が「1」となるように正規化したものであることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の失火検出装置。
  8. 前記機関の負荷側から前記機関に加わるトルクに起因する回転速度変動成分を排除するように、前記回転速度パラメータを補正する負荷トルク補正手段をさらに備え、前記基準値算出手段及び相対速度パラメータ算出手段は、前記負荷トルク補正手段により補正された回転速度パラメータを用いて、それぞれ前記基準値の算出及び前記相対速度パラメータの算出を行うことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の内燃機関の失火検出装置。
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