JP2007196091A - 散気装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】散気膜を表面に備え,内部より気泡を発生する円筒型散気筒と、該円筒型散気筒の表面に接触可能に固定した揺動体とを備えるようにした。そして揺動体の揺動により散気膜の表面を払拭し、散気膜の目詰まりを防止できるようにした。
また、揺動体は紐状体、輪状体、網状、弾性体からなるものとした。さらに、揺動体は銅又は銀を含有してなることも特徴とする。
【選択図】図3
Description
このような散気膜の閉塞を解消する方法としては、例えば、特許文献1に通常運転中の散気装置への送風を停止すると共に散気装置内の残存気体を排出させた後に再送風を行うことや、散気装置の運転を通常運転から切り換えて散気装置への送風量を通常運転の120%以上とすることで散気膜を伸縮させ、散気孔内や散気孔近傍に付着した固形物などの汚れ成分を取り除くことが開示されている。
また、前記揺動体は銅又は銀を含有してなることも特徴とする。
また、曝気で生起する上昇水流を利用したものであり、無動力で洗浄することができる。
図1は本発明による散気装置の概略図であり、図2は本発明による散気装置100を深層曝気槽50に設けた状態を示す概略図である。
散気装置100は、送風機に接続された送風管P1、送風管P1より供給される空気などの圧縮ガスを分配するヘッダー管P2及びそのヘッダー管P2に接続された一つ以上の円筒型散気筒(以下、単に散気筒と記す)1で構成されている。
散気部P4は、円筒管部P3に装着された、例えば、円筒型金網状などの散気膜支持部材の外表面に散気膜11が装着されて構成されている。この散気筒1には後述する揺動体が付設される。
図2は、本発明の散気装置100を活性汚泥処理設備(図示していない)の深層曝気槽50に設置した場合を示すもので、深層曝気槽50は約8〜10m以上の水深を有し、深層曝気槽50の中央部に隔壁51を配設して2水路(R、L)を形成したものである。
送風機Bより送られた圧縮空気を、散気装置100によって微細気泡として被処理水W中に散気することにより、散気装置100が設置された水路側Rの被処理水W中にはガスリフト効果によって上昇水流が生起し、他方の水路Lの被処理水W中には下降水流が生起して循環水流となる。この循環水流によって被処理水Wの混合が行われると共に、散気装置100より散気された微細気泡中の酸素が被処理水W中に溶解する。
図3に示す散気筒1に付設する揺動体は、紐状体S1を散気筒1の外周に揺動可能なように、緩やかに巻き回して設け、かつ、散気筒1の両端の封止金具12A、12B上に設けられた繋ぎ止め具に、その両端を繋ぎ止めしたものである。
この揺動体を散気筒1に付設した散気装置100では、紐状体S1が散気筒1の外周に緩やかに巻き回して設けられおり、散気筒1の散気部P4より噴出される気泡の上昇に伴って生起する上昇水流によって揺動されるので、散気膜11の表面に付着する汚染物を払拭して除去することができる。
なお、紐状体S1は散気部P4部分にだけ巻くように2本に分け、散気筒1の封止金具12A(12B)と円筒管部P3の端部にそれぞれ設けられた繋ぎ止め具に繋ぎ止めるようにしてもよい。
この揺動体を散気筒1に付設した散気装置100では、一端が固定された紐状体S2が上昇水流によって搖動し、散気膜11の表面に付着する汚染物を払拭して除去することができる。
この揺動体を散気筒1に付設した散気装置100では、第1の紐状体S3の揺動によって、環状を成した紐状体S5が散気筒1の散気膜11の表面を摺動して散気膜11の表面の付着物を払拭して除去することができる。
この揺動体を散気筒1に付設した散気装置100では、紐状体S6、S7が上昇水流により搖動することによって、散気膜11の表面に付着する付着物を払拭して除去することができる。
なお、第2の紐状体S7は、散気部P4部分にだけ巻くように2本に分け散気筒1の封止金具12A(12B)と円筒管部P3の端部にそれぞれ設けられた繋ぎ止め具に繋ぎ止めるようにしてもよい。
この揺動体を散気筒1に付設した散気装置100では、紐状体S8、S9が上昇水流により搖動することによって、紐状体S9が散気膜11の表面と接触して散気膜11の表面の付着物を払拭して除去することができる。
紐状体S10に備えられる粒状固形物Saは、膜を損傷させないスポンジ状などの弾力性のあるものがよく、備える数は紐状体S10の1本当たり1個でもよいが、複数個設けることがより効果的である。
なお、紐状体S10の一端は鍔13B、13Cを乗り越えて円筒管部P3の繋ぎ止め具に繋ぎ止めるようにしてもよい。また、構造によっては封止金具12と鍔13とを兼用することも可能である。
この揺動体を散気筒1に付設した散気装置100では、散気筒1の外周に緩装されたスプリング状の紐状体S11が上昇水流により散気膜11の表面を伸縮しながら揺動することによって散気膜11の表面の付着物を払拭して除去することができる。
この揺動体を散気筒1に付設した散気装置100では、上昇水流により散気膜11の表面に緩やかに張られた網状に形成された紐状体S12が搖動して、散気膜11の表面に接触して散気膜11の表面の付着物を払拭して除去することができる。
それらの材料としては特に限定されないが、上昇水流により揺動し、かつ、耐水性・耐食性に富んだ化学繊維・金属繊維あるいはワイヤなどを使用することができる。
例えば、化学繊維としてはナイロン、塩化ビニル、ポリエチレン等の合成繊維など、金属繊維やワイヤとしては鉄、ステンレス、チタン、アルミニウム合金などを使用することができる。
また、金属繊維やワイヤの場合は銅又は銀を含む合金を使用するか、金属に銅又は銀をメッキすることにより得ることができる。
微生物の成長を阻害したり、死滅させるのに有効な有機性の抗菌剤などを化学繊維などに配合したものでは、それらが水中に溶出してしまい効果が長続きしないが、銅や銀では抗菌性の効果が長期間持続可能である。
また、散気により生起する上昇水流を利用して、揺動する揺動体により散気膜11の表面を洗浄するので、無動力で自動洗浄を行うことができる。
11 散気膜
12 封止金具(12A、12B)
50 深層曝気槽
51 隔壁
100 散気装置
P1 送風管
P2 ヘッダー管
P3 円筒管部
P4 散気部
P22 ヘッダー管接続口
S1〜S12 紐状体
B 送風機
W 被処理水
Claims (6)
- 散気膜を表面に備え、内部より気泡を発生する円筒型散気筒と、該円筒型散気筒の表面に接触可能に固定した揺動体とを備えたことを特徴とする散気装置。
- 前記揺動体は紐状体からなることを特徴とする請求項1に記載の散気装置。
- 前記揺動体は複数の輪状体からなることを特徴とする請求項2に記載の散気装置。
- 前記揺動体は網状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の散気装置。
- 前記揺動体は弾性体からなることを特徴とする請求項1に記載の散気装置。
- 前記揺動体は銅又は銀を含有してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の散気装置。
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