JP2007194257A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理容器の側壁側より処理空間に向けてマイクロ波を導入することにより、天井から離れた処理空間の中心側に密度が均一な状態でプラズマを形成することが可能なプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】真空引き可能になされた処理容器24と、被処理体Wを載置するために前記処理容器内の処理空間Sに設けられた載置台34と、前記処理容器内へ所定のガスを供給するためのガス供給手段66と、前記処理容器の側壁であって前記処理空間の周囲を囲むようにして設けられたマイクロ波導入窓76と、前記マイクロ波導入窓に沿って設けられたマイクロ波導入手段80とを備える。これにより、天井から離れた処理空間の中心側に密度が均一な状態でプラズマを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ等に対してマイクロ波により生じたプラズマを作用させて処理を施す際に使用されるプラズマ処理装置に関する。
近年、半導体製品の高密度化及び高微細化に伴い半導体製品の製造工程において、成膜、エッチング、アッシング等の処理のためにプラズマ処理装置が使用される場合があり、特に、0.1mTorr(13.3mPa)〜数Torr(数百Pa)程度の比較的圧力が低い高真空状態でも安定してプラズマを立てることができることからマイクロ波を用いて、高密度プラズマを発生させるマイクロ波プラズマ装置が使用される傾向にある。
このようなプラズマ処理装置は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4等に開示されている。ここで、マイクロ波を用いた一般的なプラズマ処理装置を図9を参照して概略的に説明する。図9は従来の一般的なプラズマ処理装置を示す概略構成図である。
図9において、このプラズマ処理装置2は、真空引き可能になされた処理容器4内に半導体ウエハWを載置する載置台6を設けており、この載置台6に対向する天井部にマイクロ波を透過する円板状のアルミナや窒化アルミや石英等よりなる天板8を気密に設けている。
そして、この天板8の上面に厚さ数mm程度の円板状の平面アンテナ部材10と、この平面アンテナ部材10の半径方向におけるマイクロ波の波長を短縮するための例えば誘電体よりなる波長短縮板12を設置している。この波長短縮板12の上方には、内部に冷却水を流す冷却水流路が形成された天井冷却ジャケット14が設けられており、波長短縮板12等を冷却するようになっている。そして、平面アンテナ部材10には多数の、例えば長溝状の貫通孔よりなるスロット16が形成されている。
このスロット16は一般的には、同心円状に配置されたり、或いは渦巻状に配置されている。そして、平面アンテナ部材10の中心部に同軸導波管18の内部導体20を接続して図示しないマイクロ波発生器より発生した、例えば2.45GHzのマイクロ波を導くようになっている。そして、マイクロ波をアンテナ部材10の半径方向へ放射状に伝搬させつつ平面アンテナ部材10に設けたスロット16からマイクロ波を放出させてこれを天板8に透過させて、下方の処理容器4内へマイクロ波を導入し、このマイクロ波により処理容器4内の処理空間Sにプラズマを立てて半導体ウエハWにエッチングや成膜などの所定のプラズマ処理を施すようになっている。
特開平3−191073号公報 特開平5−343334号公報 特開平9−181052号公報 特開平5−345982号公報
ところで、上記したようなプラズマ処理装置を用いて、成膜やエッチング等のプラズマ処理を行う場合には、処理空間にプラズマを略均一に分布させて処理のウエハ面内均一性を特に高く維持する必要があり、しかもプラズマ処理をできるだけ効率的に行うために、処理空間Sの高さ方向の略中央部分においてプラズマ密度を集中させることが望まれる。
しかしながら、上記平面アンテナ部材10のスロット16から下方向へ放射されるマイクロ波は、放射距離が大きくなればなる程減衰するので、天板8の下面直下の領域でマイクロ波が強くなり、この結果、この天板8の下面に近い部分においてプラズマ強度が特に大きくなる。
このため、例えばプラズマ成膜処理等のように薄膜を堆積させるために分解性ガスを用いるような場合には、この分解性ガスが天板8の下面の近傍でより多く分解が促進されるので、半導体ウエハの表面に薄膜が堆積する他にもこの天板8の下面にもパーティクルの発生原因となる反応生成物や反応副生成物等の不要な薄膜が多く堆積してしまう、という問題があった。
上記天板8の下面に不要な薄膜が堆積することを防止するために、この天板8自体を加熱媒体により加熱して付着物を落としたり、或いはウエハを1枚成膜処理する毎にドライクリーニングを行ったりしたが、この場合には、余分な処理を行うことから、スループットが低下してしまう、といった問題があった。
また上記問題をなくすために、特許文献4に開示されているように、プラズマ発生室と成膜室とを上下に分けるように形成し、いわばリモートプラズマ方式の構造としているが、この場合には装置自体が大型化する、という新たな問題があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、処理容器の側壁側より処理空間に向けてマイクロ波を導入することにより、天井から離れた処理空間の中心側に密度が均一な状態でプラズマを形成することが可能なプラズマ処理装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、真空引き可能になされた処理容器と、被処理体を載置するために前記処理容器内の処理空間に設けられた載置台と、前記処理容器内へ所定のガスを供給するためのガス供給手段と、前記処理容器の側壁であって前記処理空間の周囲を囲むようにして設けられたマイクロ波導入窓と、前記マイクロ波導入窓に沿って設けられたマイクロ波導入手段と、を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置である。
このように、処理容器の側壁に設けたマイクロ波導入窓からマイクロ波導入手段によりマイクロ波を処理空間に向けて導入するようにしたので、処理容器の天井から離れた処理空間の中心側に密度が均一な状態でプラズマを形成することができる。
従って、プラズマは処理容器の壁面から離れた位置で形成されることになるので、処理容器の天井面や側壁面に不要な薄膜が堆積することを防止でき、この結果、クリーニングの頻度を少なくできるので、その分、スループットを向上させることができる。
この場合、請求項2に規定するように、前記マイクロ波導入窓は、前記処理容器の周方向に沿って支柱を介して複数個設けられている。
また例えば請求項3に規定するように、前記マイクロ波導入手段は、前記マイクロ導入窓を臨む面にマイクロ波を放射する複数のスロットが形成されたマイクロ波放射用の矩形導波管と、マイクロ波を発生するマイクロ波発生器とを有する。
また例えば請求項4に規定するように、前記複数のスロットは、僅かに離間されて略T字状に配置された2つのスロットで一組を形成し、該一組を形成する2つのスロットは、マイクロ波を円偏波状態で放射するように配置されている。
また例えば請求項5に規定するように、前記一組を形成する2つのスロットの中心間の距離は、前記マイクロ波放射用の矩形導波管内を伝搬するマイクロ波の波長の1/4波長の長さに設定されている。
また例えば請求項6に規定するように、前記マイクロ波放射用の矩形導波管内には、これに伝搬するマイクロ波の波長を短縮する波長短縮材が設けられる。
また例えば請求項7に規定するように、前記マイクロ波放射用の矩形導波管は、前記処理容器の側壁を囲むようにリング状に形成されている。
また例えば請求項8に規定するように、前記載置台は、前記処理容器に対して上下方向へ移動可能に設けられる。
また例えば請求項9に規定するように、前記ガス供給手段は、前記処理容器の天井部に設けられたシャワーヘッド部よりなる。
本発明に係るプラズマ処理装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
処理容器の側壁に設けたマイクロ波導入窓からマイクロ波導入手段によりマイクロ波を処理空間に向けて導入するようにしたので、処理容器の天井から離れた処理空間の中心側に密度が均一な状態でプラズマを形成することができる。
従って、プラズマは処理容器の壁面から離れた位置で形成されることになるので、処理容器の天井面や側壁面に不要な薄膜が堆積することを防止でき、この結果、クリーニングの頻度を少なくできるので、その分、スループットを向上させることができる。
以下に、本発明に係るプラズマ処理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係るプラズマ処理装置の一例を示す断面図、図2はマイクロ導入手段の矩形導波管を示す斜視図、図3は矩形導波管のスロットを示す拡大平面図、図4は処理容器内から側壁のマイクロ波導入窓を見たときの状態を示す図、図5は処理容器の側壁部分の一部を示す概略断面図であり、図4中のA−A線矢視断面図を示している。図示するように、このプラズマ処理装置22は、例えばアルミニウム等により筒体状に成形された処理容器24を有している。この処理容器24は接地され、この底部26には排気口28が設けられて、スロットルバルブ30を介して真空ポンプ32により真空引き可能になされている。
この処理容器24内の処理空間Sには、円板状の載置台34が設けられ、この上面に例えば直径が300mmサイズの半導体ウエハWを載置して保持できるようになっている。この載置台34は、この下面の中心部より下方へ延びる支柱36により支持されており、この支柱36の下部は、上記容器底部26を貫通している。そして、この支柱36は、図示しない昇降機構により上下移動可能になされており、上記載置台34自体を昇降できるようにしている。
上記支柱36を囲むようにして伸縮可能になされた蛇腹状の金属ベローズ38が設けられており、この金属ベローズ38は、その上端が上記載置台34の下面に気密に接合され、また下端が上記底部26の上面に気密に接合されており、処理容器24内の気密性を維持しつつ上記載置台34の昇降移動を許容できるようになっている。また容器底部26には、これより上方に向けて例えば3本(図示例では2本のみ記す)の支持ピン40が起立させて設けられており、また、この支持ピン40に対応させて上記載置台34にピン挿通孔42が形成されている。
従って、上記載置台34を降下させた際に、上記ピン挿通孔42を貫通した支持ピン40の上端部でウエハWを受けて、このウエハWを外部より侵入する図示しない搬送アームとの間で移載ができるようになっている。このため、処理容器24の下部側壁には、上記搬送アームを侵入させるために開閉可能になされたゲートバルブ44が設けられている。
また、上記載置台34の全体は耐熱材料、例えばアルミナ等のセラミックにより構成されており、このセラミック中に加熱手段46が設けられる。この加熱手段46は、載置台34の略全域に亘って埋め込まれた抵抗加熱ヒータ48を有しており、この抵抗加熱ヒータ48は、上記支柱36内を通る配線50を介してヒータ電源52に接続されている。
また、この載置台34の上面側には、内部に例えば網目状に配設された導体線54を有する薄い静電チャック56が設けられており、この載置台34上、詳しくはこの静電チャック56上に載置されるウエハWを静電吸着力により吸着できるようになっている。そして、この静電チャック56の上記導体線54は、上記静電吸着力を発揮するために配線58を介して直流電源60に接続されている。またこの配線58には、必要に応じて例えば13.56MHzのバイアス用の高周波電力を上記静電チャック56の導体線54へ印加するためにバイアス用高周波電源62が接続されている。
また、処理容器24の天井部には、上記載置台34との間で処理空間Sを挟んで、ガス供給手段64が設けられている。具体的には、このガス供給手段64は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金よりなるシャワーヘッド部66よりなり、この下面に設けた多数のガス噴射孔68より、処理に必要な所定の処理ガスを流量制御しつつ処理空間Sの全面へ供給できるようになっている。
そして、上記処理容器24の側壁24Aには、上記処理空間Sの周囲を囲むようにして、その周方向に沿って長方形状の開口72が支柱74を介して複数個形成されている(図4及び図5参照)。換言すれば、上記支柱74は窓枠の一部となっており、処理容器24の上部と下部とは、上記支柱(窓枠)74によって連結されている。このような開口72は、例えば円筒状のアルミニウムブロック体から開口72の部分を削り取ることによって形成することができる。
そして、この各開口72の外側に、円弧状に成形されたマイクロ波導入窓76が、その周囲に例えばOリング等のシール部材78を介して気密に取り付け固定されている。このマイクロ波導入窓76は、例えば石英板や窒化アルミニウム等のセラミック板等よりなり、マイクロ波を透過できる材料により構成される。
上記開口72の大きさは、図4に示すように、例えば長さL1が150mm程度、幅W1が80mm程度にそれぞれ設定されており、図9に示す天板8よりその面積が小さいので、この開口72を密閉する上記マイクロ波導入窓76に加わる容器内外の圧力差による荷重は上記天板8よりも遥かに小さく、このマイクロ波導入窓76の厚さを薄くすることができる。ここでは図5に示すように各マイクロ波導入窓76を形成する例えば石英板は開口72毎に分割されているが、これに限定されず、円周方向に更に長い円弧状の石英板を用いるようにしてもよい。
そして、上記処理容器24の側壁には、上記処理空間Sの周囲を囲むようにして本発明の特徴とするマイクロ波導入手段80が設けられている。具体的には、上記マイクロ波導入手段80は、上記マイクロ波導入窓76の外側を、処理容器24の周方向に沿って設けられたマイクロ波放射用の矩形導波管82と、例えば2.45GHzのマイクロ波を発生するマイクロ波発生器84とを有している。上記マイクロ波放射用の矩形導波管82は、その断面が矩形状、或いは方形状になされており、全体としてリング状に形成されている(図2参照)。このリング状のマイクロ波放射用の矩形導波管82が上記マイクロ波導入窓76の外側に、これに接して取り付け固定されている。このマイクロ波放射用の矩形導波管82の断面の大きさは、縦L2が例えば9〜11cm程度、横L3が例えば5〜6cm程度(図1参照)に設定されている。
そして、このマイクロ波放射用の矩形導波管82の内周側の区画壁82A、すなわち上記マイクロ波導入窓76を臨む面には、マイクロ波を放射するための細長い孔状のスロット86が、処理容器24の周方向に沿って複数個形成されている。
上記各スロット86は、図3及び図4にも示すように、僅かに離間されて略T字状に配置された2つのスロット86で一組を形成しており、各スロット86は、支柱74と重ならないように開口72を臨むように配置されている。
上記スロット86の長さL4は、伝搬するマイクロ波の波長λo(λoは大気中でのマイクロ波の波長)の1/2倍程度であり、ここでは例えば60mm程度に設定され、幅L5は、ここでは例えば10mm程度に設定されている。またスロット86の組同士のピッチP1は特に限定されないが、例えば150mm程度である。
また、組を形成する2つのスリット86同士は、上述したT字を形成するように互いに直交するような状態で配置されており、各スロット86の中心間の距離L6(図3参照)は上記波長λoの1/4倍(90度)の大きさに設定されて、組を形成する両スロット86から放射されるマイクロ波が円偏波状態で伝搬するようになっている。
そして、上述するようにリング状に形成されたマイクロ波放射用の矩形導波管82からは、図2にも示すように接線方向に矩形導波管88が延びており、この矩形導波管88は、途中にマッチング回路90が介設されて上記マイクロ波発生器84に接続されている。これにより、例えばTEモードのマイクロ波を上記マイクロ波放射用の矩形導波管82へ伝搬させるようになっている。
そして、このプラズマ処理装置22の全体の動作は、例えばマイクロコンピュータ等よりなる制御手段92により制御されるようになっており、この動作を行うコンピュータのプログラムはフロッピやCD(Compact Disc)やフラッシュメモリ等の記憶媒体94に記憶されている。具体的には、この制御手段92からの指令により、各ガスの供給や流量制御、マイクロ波や高周波の供給や電力制御、プロセス温度やプロセス圧力の制御等が行われる。
次に、以上のように構成されたプラズマ処理装置22を用いて行なわれるプラズマ処理方法について説明する。
まず、載置台34を下方へ降下させた状態で処理容器24のゲートバルブ44を介して真空引き可能になされた処理容器24内へウエハWを搬入し、これを支持ピン40上に支持させる。そして、この状態で載置台34を上昇させると、この上面にウエハWが受け渡され、このウエハWが静電チャック56により載置台34の上面に吸着される。
そして、載置台34上にウエハWを載置した吸着固定したならば、所定の処理、例えば成膜処理を開始する。まず、このウエハWは加熱手段46により所定のプロセス温度に維持され、所定のガス、例えば成膜ガスをそれぞれ所定の流量で流してシャワーヘッド部66より処理容器24内へ供給し、スロットルバルブ30を制御して処理容器24内を所定のプロセス圧力に維持する。これと同時に、マイクロ波導入手段80のマイクロ波発生器84を駆動することにより、このマイクロ波発生器84にて発生したTEモードのマイクロ波を、矩形導波管88を介してマイクロ波放射用の矩形導波管82内へ伝搬し、この伝搬してきたマイクロ波をこのマイクロ波放射用の矩形導波管82の内周側の区画壁82Aに設けた各スロット86から内側へ向け放射させる。この時の状態は図5及び図6に示されており、各スロット86から放射されたマイクロ波Mは、マイクロ波導入窓76を透過して開口72を通過し、処理空間Sにその周方向から中心に向けて導入されることになる。
図6は処理空間Sに対するマイクロ波の伝搬状態を示す概略平面図である。すなわちTEモードのマイクロ波は、上記マイクロ波放射用の矩形導波管82内を処理容器24の周方向へ伝搬されつつ各スロット86から処理空間Sの中心に向けて放射されることになる。この結果、処理空間Sにおいては、高さ方向において天井から離れた中心側に密度が高い状態で均一に分布されたプラズマを形成することができる。換言すれば、図9に示す従来装置では、天板8の裏面側が最もマイクロ波の強度が大きく、天板8から離れる程、マイクロ波は2次関数的に弱くなっていたが、本発明の場合には、処理空間Sの中心に向けてその周方向から集中的にマイクロ波Mを導入するようにしているので、処理空間Sの中心側におけるマイクロ波の強度を大きくし、この部分のプラズマ密度を高い状態で均一に分布させることができる。
従って、半導体ウエハWに対して面内均一性が高い状態でプラズマ処理、例えば成膜処理を行うことができるのみならず、処理容器24の天井面や側壁面等に反応生成物や反応副生成物よりなる不要な付着膜が堆積することを防止することがでる。
このため、クリーニング頻度を少なくできるので、その分、スループットを向上させるとがでる。また処理空間Sに導入されたマイクロ波を処理ガスの分解に対して効率的に利用することができるので、マイクロ波の電力の効率化を図ることができる。
また、マイクロ波放射用の矩形導波管82の各スロット86は2個ずつ組を形成し、この組を形成する2つのスロット86から放射されるマイクロ波は円偏波状態となって伝搬されるようにしているので、処理空間Sに向けてマイクロ波を効率良く導入することができ、しかもプラズマ密度の均一性を更に向上させることができる。
更には従来装置で必要とされたモード変換器を用いる必要がなく、その分、設備コストを削減することができる。
また載置台34を支持する支柱36を僅かに上下動させて載置台34の高さ調整を行うことにより、ウエハWを処理空間S中のプラズマ条件が最良の位置に設定することができる。
尚、上記実施例においては、マイクロ波放射用の矩形導波管82内を中空状態(大気圧)としたが、これに限定されず、図7に示すマイクロ波放射用の矩形導波管82の変形例に示すように、このマイクロ波放射用の矩形導波管82内に装置小型化のために例えばセラミック等の誘電体よりなる波長短縮材98を設けて、これに伝搬するマイクロ波の波長を短縮させるようにしてもよい。このように波長短縮材98を設けた場合には、マイクロ波の波長を基準として設定される各部の寸法は、この波長短縮材98中におけるマイクロ波の波長により設定されるのは勿論である。
また、先に説明した実施例では、図2に示すようにマイクロ波放射用の矩形導波管82に接続される矩形導波管88は接線方向へ延びるように接続されているが、これに限定されず、図8に示すようにマイクロ波放射用の矩形導波管82の他の変形例に示すように、矩形導波管88を、マイクロ波放射用の矩形導波管82に対して例えば直角に交わるように接続してもよい。
更に上記実施例では、プラズマ処理装置として成膜処理を行う装置を例にとって説明したが、これに限定されず、本発明は、エッチング処理、アッシング処理、スパッタ処理等を行うプラズマ処理装置にも適用することができる。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板、セラミック基板等にも本発明を適用することができる。
本発明に係るプラズマ処理装置の一例を示す断面図である。 マイクロ導入手段の矩形導波管を示す斜視図である。 矩形導波管のスロットを示す拡大平面図である。 処理容器内から側壁のマイクロ波導入窓を見たときの状態を示す図である。 処理容器の側壁部分の一部を示す概略断面図である。 処理空間に対するマイクロ波の伝搬状態を示す概略平面図である。 マイクロ波放射用の矩形導波管の変形例を示す図である。 マイクロ波放射用の矩形導波管の他の変形例す図である。 従来の一般的なプラズマ処理装置を示す概略構成図である。
符号の説明
22 プラズマ処理装置
24 処理容器
34 載置台
66 シャワーヘッド部(ガス供給手段)
72 開口
74 支柱
76 マイクロ波導入窓
80 マイクロ波導入手段
82 マイクロ波放射用の矩形導波管
84 マイクロ波発生器
86 スロット
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (9)

  1. 真空引き可能になされた処理容器と、
    被処理体を載置するために前記処理容器内の処理空間に設けられた載置台と、
    前記処理容器内へ所定のガスを供給するためのガス供給手段と、
    前記処理容器の側壁であって前記処理空間の周囲を囲むようにして設けられたマイクロ波導入窓と、
    前記マイクロ波導入窓に沿って設けられたマイクロ波導入手段と、
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記マイクロ波導入窓は、前記処理容器の周方向に沿って支柱を介して複数個設けられていることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記マイクロ波導入手段は、前記マイクロ導入窓を臨む面にマイクロ波を放射する複数のスロットが形成されたマイクロ波放射用の矩形導波管と、マイクロ波を発生するマイクロ波発生器とを有することを特徴とする請求項1または2記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記複数のスロットは、僅かに離間されて略T字状に配置された2つのスロットで一組を形成し、該一組を形成する2つのスロットは、マイクロ波を円偏波状態で放射するように配置されていることを特徴とする請求項3記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記一組を形成する2つのスロットの中心間の距離は、前記マイクロ波放射用の矩形導波管内を伝搬するマイクロ波の波長の1/4波長の長さに設定されていることを特徴とする請求項3または4記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記マイクロ波放射用の矩形導波管内には、これに伝搬するマイクロ波の波長を短縮する波長短縮材が設けられることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記マイクロ波放射用の矩形導波管は、前記処理容器の側壁を囲むようにリング状に形成されていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記載置台は、前記処理容器に対して上下方向へ移動可能に設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記ガス供給手段は、前記処理容器の天井部に設けられたシャワーヘッド部よりなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のプラズマ処理装置。

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