JP2007192488A - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気調和機の熱交換能力を確保しながら、ドレンポンプ騒音およびファンと仕切り板による送風騒音の低減を図る。
【解決手段】室内ユニット本体1の外殻2の内部に、ファン3と、熱交換器5と、ドレンパン6と、ドレンポンプ10とを有し、ドレンポンプ10を外殻2と熱交換器5との間の風路9内で、熱交換器5の配管接続部11が配設されるコーナー部2aを除く他の3つのコーナー部2bのうちいずれかに配設するとともに、ドレンパン6を覆うカバー14を設けた。
【選択図】図2
【解決手段】室内ユニット本体1の外殻2の内部に、ファン3と、熱交換器5と、ドレンパン6と、ドレンポンプ10とを有し、ドレンポンプ10を外殻2と熱交換器5との間の風路9内で、熱交換器5の配管接続部11が配設されるコーナー部2aを除く他の3つのコーナー部2bのうちいずれかに配設するとともに、ドレンパン6を覆うカバー14を設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、ドレンポンプ周辺に防音カバーを設けた天井埋込型空気調和機に関するものである。
従来の天井埋込型空気調和機では冷房時に熱交換器の表面で凝縮した水分を水受けに溜め、ドレンポンプを用いて排水している(例えば、特許文献1参照)。
図4は従来の天井埋込型空気調和機の横断面図である。空気調和機のユニット本体22内にファン26と、このファン26を囲うようにほぼ矩形状に曲げて形成した熱交換器38とを収容し、この熱交換器38の管板49間を仕切り板28でつなぎ、この仕切り板28で仕切られた熱交換器38の外側の空間56にドレンポンプ30を収容した空気調和機である。熱交換器38は管板49間の距離を小さく形成し、仕切り板28はドレンポンプ30を囲う部分29を熱交換器38の内側に突出させたものである。
特開平9−49640号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ドレンポンプ30の収容部分を小さくしたものであり、組立やメンテナンスの作業性が悪くなる。また、仕切り板28のドレンポンプ30を囲う部分29は熱交換器38の内側に突出させたものでファン26に近接しており、ファン26の回転に伴う圧力変動を受けて、それに起因する騒音が発生し易いという問題がある。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、熱交換器の寸法を大きくして能力を確保ちつつ、ドレンポンプ及びファンの運転音を低減させた天井埋込型空気調和機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の天井埋込型空気調和機は、室内ユニットの外殻の内部にファンと、熱交換器と、ドレンパンと、ドレンポンプとを有し、前記ドレンポンプを室内ユニットの外殻と熱交換器との間の吹出し風路内で、熱交換器の配管接続口が配設されるコーナー部を除く他の3つのコーナー部のうちいずれかに配設するとともに、ドレンポンプの周囲にカバーを設けて覆うものである。
このカバーによってドレンポンプ周囲の空間を狭い範囲で遮蔽するので、効果的に遮音することができ、また、熱交換器の長さを長くして仕切り板を小さくすることで熱交換能力を確保するとともにファンの騒音も低減することができる。
上記の構成により、熱交換能力を保ちつつ、ドレンポンプおよびファンと仕切り板を原因とする騒音に対して騒音低減効果が得られる。
第1の発明は、室内ユニットの外殻の内部に、ファンと、熱交換器と、ドレンパンと、ドレンポンプとを有し、前記ドレンポンプを前記外殻と前記熱交換器との間の吹出し風路内で、前記熱交換器の配管接続口が配設されるコーナー部を除く他の3つのコーナー部の
うちいずれかに配設するとともに、前記ドレンパンを覆うカバーを設けることにより、ドレンポンプの運転音を効果的に低減することができる。
うちいずれかに配設するとともに、前記ドレンパンを覆うカバーを設けることにより、ドレンポンプの運転音を効果的に低減することができる。
第2の発明は、第1の発明において、熱交換器の両端に端板を設けてこの端板同士を仕切り板で結合し、ファンと前記仕切り板との最も短い距離が、前記ファンと前記熱交換器との最も短い距離と同等以上とすることにより、ファンと仕切り板との間の圧力変動で発生する騒音を低減することができる。
第3の発明は、ドレンポンプを半円筒形状に成型したカバーで覆うことにより、熱交換器からの通風抵抗を小さくすることとともに、ドレンポンプの運転音を遮蔽できる。
第4の発明は、ドレンポンプをドレン吸い込み口のみを露出するようにカバーを設けることにより、水の掻き揚げ音を開口部から漏れないようにすることができる。
第5の発明は、特に第4の発明を前記カバーとドレン吸い込み口の間にシール材を設けることにより、カバーからの音の漏れを防止し、騒音をより低減することができる。
第6の発明は、特に第1〜第5の発明を金属板又は樹脂で成形することにより、複雑な形状のカバーでも安価で成型することができる。
第7の発明は、特に第1〜第5の発明を発泡スチロールで成形することにより、発泡スチロール自体の吸音効果によって、より効果的な騒音低減効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明による天井埋込型空気調和機の縦断面図で、図2は同じくドレンパンをはずした状態の底面図である。図1,2において、室内ユニット本体1は、外殻2の内部のほぼ中央に送風手段のファン3とファンモータ4が取り付けられ、ファン3の周囲には熱交換器5が配置されている。この熱交換器5も外殻2に取り付けられており、熱交換器5の下には冷房時の凝縮水を受けるドレンパン6を配設している。ドレンパン6は、中央部に空気の吸込口7を備え、周囲4辺には吹出口8を備えて風路9を形成している。室内ユニット本体1は、天井面に合わせて設置され、さらに化粧パネル(図示せず)が下面に取り付けられる。
図1は本発明による天井埋込型空気調和機の縦断面図で、図2は同じくドレンパンをはずした状態の底面図である。図1,2において、室内ユニット本体1は、外殻2の内部のほぼ中央に送風手段のファン3とファンモータ4が取り付けられ、ファン3の周囲には熱交換器5が配置されている。この熱交換器5も外殻2に取り付けられており、熱交換器5の下には冷房時の凝縮水を受けるドレンパン6を配設している。ドレンパン6は、中央部に空気の吸込口7を備え、周囲4辺には吹出口8を備えて風路9を形成している。室内ユニット本体1は、天井面に合わせて設置され、さらに化粧パネル(図示せず)が下面に取り付けられる。
天井埋込型空気調和機は、ドレンパン6が天井面から少しだけ高い位置にすぎず、排水のための配管勾配を殆ど確保できないため、ドレンポンプ10により適度に揚水する必要がある。本実施の形態では、ドレンポンプ10を熱交換器5と外郭2の側面との間の風路9で、配管接続部11のあるコーナー部2aに隣接するコーナー部2bに設けている。配管接続部11のあるコーナー部2a以外であれば、熱交換器5の端板5a部分の配管スペース12が小さくてすみ、熱交換器5の長さを長くできる。また、両端の端板5a同士を結合する仕切り板13も小型化できるとともに、ファン3の方向へ大きく突出することがなく、ファン3の回転に伴って受ける空気の圧力変動が小さくなる。なお、仕切り板13とファン3との距離は大きいほど良いが、ファン3と熱交換器5との構成もあり、少なくともこれらの最短距離と同等以上としておくことが望ましい。
また、ドレンポンプ10には発泡スチロールで半円筒形状に成形されたカバー14を設けて覆っている。これにより、ドレンポンプ10を運転したときの、ドレンモータ15や水流の騒音を低減することができる。カバー14を半円筒形状とすることにより、熱交換
器5通過した風を両隣の風路9a,9bに振り分けるようにして風路9の通風抵抗を低減している。
器5通過した風を両隣の風路9a,9bに振り分けるようにして風路9の通風抵抗を低減している。
以上のように構成することにより、熱交換器5を大きくして熱交換能力を確保し、ドレンポンプ10にカバー14を設けて騒音を低減させ、仕切り板13を小さくしてファン3との送風騒音を低減させることができる。
さらに、このカバー11の材質を発泡スチロールにすることより、発泡スチロールそのものの吸音効果によってより効果的な騒音低減効果が得られる。
(実施の形態2)
図3は本発明の天井埋込型空気調和機のドレンポンプ近傍の縦断面図である。図において、ドレンポンプ10のドレン吸込み口13とカバー14との間にシール材17を設けている。ドレンパン6に溜った水を吸い上げるためのドレン吸込み口16は室内ユニット本体1の下側に位置し、使用者に対して騒音が耳につきやすい位置にある。また、吹出口8からも近接する位置に設置されることになり、ドレンポンプ10の騒音が室内側に聞こえやすくなってしまうが、本発明の実施例によれば、ドレン吸込み口16のみを露出するようにカバー14とシール材17を設けることで、騒音に対してより低減効果を得ることができる。
図3は本発明の天井埋込型空気調和機のドレンポンプ近傍の縦断面図である。図において、ドレンポンプ10のドレン吸込み口13とカバー14との間にシール材17を設けている。ドレンパン6に溜った水を吸い上げるためのドレン吸込み口16は室内ユニット本体1の下側に位置し、使用者に対して騒音が耳につきやすい位置にある。また、吹出口8からも近接する位置に設置されることになり、ドレンポンプ10の騒音が室内側に聞こえやすくなってしまうが、本発明の実施例によれば、ドレン吸込み口16のみを露出するようにカバー14とシール材17を設けることで、騒音に対してより低減効果を得ることができる。
また、カバー11とドレン吸込み口13の間にシール材14を設けることにより、ドレン吸込み口13に設置されているプロペラの振動を吸収することができ、ドレン吸込み口13の振動音に対してより大きな低減効果が得られる。また、振動音が下方に漏洩するのを防ぐため、ドレンポンプ1本体の振動音も低減させることができる。
なお、カバー14の材質は金属板や樹脂でもよい。金属板や樹脂を成形しても騒音の低減効果は得られるとともに、安価に成型することができ、複雑な形状にも対応できる。
本発明は上記説明から明らかなように、室内機に設置されたドレンポンプを原因とする騒音に対して効果的に低減させることができるので、ドレンポンプを有する天井吊り下げタイプやダクトタイプの空気調和機に対しても適用できる。
1 室内ユニット本体
2 外殻
2a,2b コーナー部
3 ファン
5 熱交換器
5a 端板
6 ドレンパン
9 風路
10 ドレンポンプ
11 配管接続部
13 仕切り板
14 カバー
16 ドレン吸込み口
17 シール材
2 外殻
2a,2b コーナー部
3 ファン
5 熱交換器
5a 端板
6 ドレンパン
9 風路
10 ドレンポンプ
11 配管接続部
13 仕切り板
14 カバー
16 ドレン吸込み口
17 シール材
Claims (7)
- 室内ユニット本体の外殻の内部に、ファンと、熱交換器と、ドレンパンと、ドレンポンプとを有し、前記ドレンポンプを前記外殻と前記熱交換器との間の風路内で、前記熱交換器の配管接続部が配設されるコーナー部を除く他の3つのコーナー部のうちいずれかに配設するとともに、前記ドレンパンを覆うカバーを設けたことを特徴とする天井埋込型空気調和機。
- 熱交換器の両端に端板を設けてこの端板同士を仕切り板で結合し、ファンと前記仕切り板との最も短い距離が、前記ファンと前記熱交換器との最も短い距離と同等以上であることを特徴とする請求項1記載の天井埋込型空気調和機。
- ドレンポンプを半円筒形状に成型したカバーで覆うことを特徴とする請求項1又は2記載の天井埋込型空気調和機。
- ドレンポンプのドレン吸い込み口のみを露出するようにカバーを設けたことを特徴とする請求項1〜3記載の天井埋込型空気調和機。
- カバーとドレン吸い込み口の間にシール材を設けたことを特徴とする請求項4記載の天井埋込型空気調和機。
- カバーを金属板又は樹脂で成形したことを特徴とする請求項1〜5記載の天井埋込型空気調和機。
- カバーを発泡スチロールで成形したことを特徴とする請求項1〜5記載の天井埋込型空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006011982A JP2007192488A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 天井埋込型空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006011982A JP2007192488A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 天井埋込型空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007192488A true JP2007192488A (ja) | 2007-08-02 |
Family
ID=38448333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006011982A Withdrawn JP2007192488A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 天井埋込型空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007192488A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3822548A4 (en) * | 2018-07-16 | 2021-08-25 | GD Midea Air-Conditioning Equipment Co., Ltd. | CEILING MACHINE |
-
2006
- 2006-01-20 JP JP2006011982A patent/JP2007192488A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3822548A4 (en) * | 2018-07-16 | 2021-08-25 | GD Midea Air-Conditioning Equipment Co., Ltd. | CEILING MACHINE |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081208 |
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A761 | Written withdrawal of application |
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