JP2011179709A - 室外機及びこの室外機を備えた空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造、組立が容易で高い防音効果が得られると共に、組付け後の配管や配線の取り回しが容易な防音材によって外面が覆れた圧縮機が搭載された室外機及びこの室外機を備えた空気調和装置を提供すること。
【解決手段】機械室3と送風機室4とを有し、機械室3に圧縮機本体と吸入マフラとからなる圧縮機11が搭載され、送風機室4に送風機10及び熱交換器5が設けられた室外機において、圧縮機11の外面を、圧縮機11の外形に対応した内形を有し上下が開口された平面ほぼ瓢箪状の本体部21と、この本体部21の上部開口部に着脱可能に装着されるほぼ逆皿状の蓋部26とからなる防音材20によって覆った。
【選択図】図1
【解決手段】機械室3と送風機室4とを有し、機械室3に圧縮機本体と吸入マフラとからなる圧縮機11が搭載され、送風機室4に送風機10及び熱交換器5が設けられた室外機において、圧縮機11の外面を、圧縮機11の外形に対応した内形を有し上下が開口された平面ほぼ瓢箪状の本体部21と、この本体部21の上部開口部に着脱可能に装着されるほぼ逆皿状の蓋部26とからなる防音材20によって覆った。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和装置の室外機及びこの室外機を備えた空気調和装置に係り、より詳しくは、室外機に設けた圧縮機の防音構造に関するものである。
従来の空気調和装置の室外機は、圧縮機から生じる騒音を防音するために、圧縮機の周囲のすき間に平板状のフエルトを差し込んで吸音、遮音を行っていたが、すき間からの音漏れが大きく、このため防音効果が十分でなかった。
そこで、吸音材と遮音材の2層構造からなる防音材を三次元的に立体成形し、圧縮機とアキュムレータの少なくとも一方を吸音材が内側になるようにして被覆し、騒音を低減するようにした防音構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、逢い合わせ部で固定する筒状の側部防音材、上部防音材及び下部防音材によって圧縮機の全面を覆うことにより、圧縮機からの音の漏れを抑えるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、コンプレッサの外周をフエルト材からなる複数の部分カバーで被覆して騒音、振動などを抑制するようにしたコンプレッサカバーがある(例えば、特許文献3参照)。
さらに、コンプレッサの外周をフエルト材からなる複数の部分カバーで被覆して騒音、振動などを抑制するようにしたコンプレッサカバーがある(例えば、特許文献3参照)。
特許文献1の室外機は、防音材により圧縮機とアキュムレータの少なくとも一方の全面を覆うようにしているので、防音効果は高いが、室外機本体の組み付け後の後処理である配管のロー付けや電気配線の取り回しが困難であるという問題がある。
また、特許文献2,3の圧縮機の防音構造は、防音部材の部品点数が多いため製造が面倒でコストアップになるばかりでなく、逢い合わせ部で固定するなど、圧縮機への取付けが面倒である。
また、特許文献2,3の圧縮機の防音構造は、防音部材の部品点数が多いため製造が面倒でコストアップになるばかりでなく、逢い合わせ部で固定するなど、圧縮機への取付けが面倒である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、製造、組立が容易で高い防音効果が得られると共に、組付け後の配管や配線の取り回しが容易な防音材によって外面が覆れた圧縮機が搭載された室外機及びこの室外機を備えた空気調和装置を提供することを目的としたものである。
本発明は、機械室と送風機室とを有し、前記機械室に圧縮機本体と吸入マフラとからなる圧縮機が搭載され、前記送風機室に送風機及び熱交換器が設けられた空気調和装置の室外機において、前記圧縮機の外面を、該圧縮機の外形に対応した内形を有し上下が開口された平面ほぼ瓢箪状の本体部と、該本体部の上部開口部に着脱可能に装着されるほぼ逆皿状の蓋部とからなる防音材で覆ったものである。
また、本発明に係る空気調和装置は、上記の室外機を備えたものである。
本発明によれば、圧縮機を覆う防音材を、圧縮機の外形に対応した本体部とこの本体部に着脱可能に装着される蓋部との2部品によって構成したので、製造、組立、メンテナンスが容易で、コストを低減することができ、また、室外機への搭載にあたっては、周囲の冷媒配管やバルブ群の配置を妨げることなく、機械室内のスペースを有効に使用することができ、その上高い防音効果を得ることができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室外機の外郭を取外した状態を示す斜視図、図2は図1の室外機に設けた圧縮機及び防音材の分解斜視図である。
図1において、室外機の底面を構成する基台1上には幅方向の中央部から若干一方の側に片寄って仕切り板2が設けられており、仕切り板2の一方の側には機械室3が形成され、他方の側には送風機室4が形成されている。
図1は本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室外機の外郭を取外した状態を示す斜視図、図2は図1の室外機に設けた圧縮機及び防音材の分解斜視図である。
図1において、室外機の底面を構成する基台1上には幅方向の中央部から若干一方の側に片寄って仕切り板2が設けられており、仕切り板2の一方の側には機械室3が形成され、他方の側には送風機室4が形成されている。
機械室3の基台1上には周囲を防音材20で覆われた圧縮機11が搭載されており、また、送風機室4の背面から側面にかけて、L字状の熱交換器5が設置されている。そして、機械室3には圧縮機11と熱交換器5を接続する冷媒配管6とバルブ群7が設けられており、これらにより冷媒回路が構成されている。
8は送風機室4内において、下部が基台1に固定され上部が熱交換器5に取付けられたモータ支持板で、ファンヒータ9とプロペラファン10からなる送風機が取付けられている。
8は送風機室4内において、下部が基台1に固定され上部が熱交換器5に取付けられたモータ支持板で、ファンヒータ9とプロペラファン10からなる送風機が取付けられている。
圧縮機11は、図2に示すように、脚部13を有し、圧縮機構などが内蔵された円筒状の密閉容器からなる圧縮機本体12と、この圧縮機本体12に一体的に接続された圧縮機本体12より小径の吸入マフラ14とからなっている。15は本体部12に設けた冷媒の吐出管、16は吸入マフラ14に設けた冷媒の吸入管である。
防音材20はフエルト材を成形加工したもので、上下が開口されて圧縮機本体12の外周に装着される本体部21と、本体部21の上端部に結合される有天の蓋部26とからなっている。本体部21は圧縮機本体12の外形に対応した内形を有する大径部22と、吸入マフラ14の外形に対応した内形を有する小径部23とが一体に形成されて平面瓢箪状に形成されており、大径部22と小径部23との間には、圧縮機本体12と吸入マフラ14との間に形成された凹部に対応してくびれ部24が形成されている。なお、25は圧縮機本体12の脚部13に対応して、本体部21の下部外周に設けられた膨出部である。
蓋部26は、下端部の内形の数cmの範囲(例えば、3〜7cm程度)が本体部21の外形に対応した形状(図示してないが、以下嵌合部という)で、それから上は段部を介して小さくほぼ逆皿状に形成されており、この嵌合部が本体部21の上部外周にはめ合いにより結合するようになっている。27は天板に設けられて圧縮機本体12の吐出管15が挿通される穴、28は吸入マフラ14の吸入管16が挿通される穴である。
上記のように構成した防音材20は、先ず、本体部21の大径部22を圧縮機本体12に、小径部23を吸入マフラ14に上から嵌合し、膨出部25を脚部13に嵌合させる。ついで、蓋体26を、その穴27,28を圧縮機11の吐出管15と吸入管16にそれぞれ嵌合すると共に、嵌合部を本体部21の上部外周に段部が当接するまで嵌合してはめ合い結合により取付ける。
このようにして、脚部13の下面を除く全体が防音材20に覆われた圧縮機11は、図1に示すように、室外機の機械室3内において、その脚部13が基台1に固定され、搭載される。
本実施の形態によれば、圧縮機11を覆う防音材20を、圧縮機11の外形に対応した本体部21とこの本体部21に着脱可能に装着される蓋部26との2部品によって構成したので、製造、組立が容易でコストを低減することができる。また、室外機への搭載にあたっては、周囲の冷媒配管6やバルブ群7の配置を妨げることなく、機械室3内のスペースを有効に使用すると共に、圧縮機11の周囲のすき間を最小限にすることができるので、高い防音効果を得ることができる。
また、蓋体26を逆皿状に形成して本体部21と別体にしたので、圧縮機11の配線17(図1)を防音材20の外へ容易に引き出すことができる。
さらに、組立て後のメンテナンスの際には蓋体26のみを取り外せばよいので、作業性を向上することができる。
さらに、組立て後のメンテナンスの際には蓋体26のみを取り外せばよいので、作業性を向上することができる。
[実施の形態2]
図3は本発明の実施の形態2に係る室外機の圧縮機を覆う防音材の斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分には同じ符号を付してある。
本実施の形態は、本体部21と蓋部26とからなる防音材20の外面に、薄いアルミニウム板(例えば、板厚0.2〜0.8mm程度)をプレス加工により任意形状に形成し、このアルミニウム板30を、図3(b)に示すように、フエルトからなる防音材20の外面に張り付けたものである。
図3は本発明の実施の形態2に係る室外機の圧縮機を覆う防音材の斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分には同じ符号を付してある。
本実施の形態は、本体部21と蓋部26とからなる防音材20の外面に、薄いアルミニウム板(例えば、板厚0.2〜0.8mm程度)をプレス加工により任意形状に形成し、このアルミニウム板30を、図3(b)に示すように、フエルトからなる防音材20の外面に張り付けたものである。
ここで、アルミニウム板30を任意形状に形成するとは、アルミニウム板30を防音材20の本体部21と蓋部26の外形に対応した形状に形成することで、本体部21と蓋部26の外形に対応してそれぞれ一体に形成してもよく、あるいは、本体部21と蓋部26の外形形状をそれぞれ複数に分割した形状に形成してもよい。
本実施の形態によれば、実施の形態1の場合と同様の効果が得られるが、さらに、フエルトからなる防音材20の外面にアルミニウム板30を張り付けて、吸音効果に加えて遮音効果を持たせるようにしたので、圧縮機11の防音効果をさらに高めると共に、フエルトからなる防音材20の形状を確実に保持することができ、周囲のすき間を削減し、音漏れをより低減することができる。
また、組立て時に圧縮機11の周囲の配管を溶接する際に、炎がかかる部分のフエルトが燃焼するのを防止することができ、製造時の安全性を高めることができる。
また、組立て時に圧縮機11の周囲の配管を溶接する際に、炎がかかる部分のフエルトが燃焼するのを防止することができ、製造時の安全性を高めることができる。
1 室外機の基台、2 仕切り板、3 機械室、4 送風機室、5 熱交換器、9 ファンヒータ、10 プロペラファン、11 圧縮機、12 圧縮機本体、14 吸入マフラ、20 防音材、21 本体部、22 大径部、23 小径部、26 蓋部。
Claims (6)
- 機械室と送風機室とを有し、前記機械室に圧縮機本体と吸入マフラとからなる圧縮機が搭載され、前記送風機室に送風機及び熱交換器が設けられた室外機において、
前記圧縮機の外面を、該圧縮機の外形に対応した内形を有し上下が開口された平面ほぼ瓢箪状の本体部と、該本体部の上部開口部に着脱可能に装着されるほぼ逆皿状の蓋部とからなる防音材によって覆ったことを特徴とする空気調和装置の室外機。 - 前記防音材の蓋部の下部の内形を、前記本体部の外形に対応した形状に形成して嵌合部を設け、該蓋部をその嵌合部を前記本体部の上部外周にはめ合いにより装着したことを特徴とする請求項1記載の空気調和装置の室外機。
- 前記防音材の蓋部に設けた嵌合部の上下方向の範囲が3〜7cm程度であることを特徴とする請求項2記載の空気調和装置の室外機。
- 前記防音材の本体部と蓋部の外面に、該本体部と蓋部の外形に対応した形状のアルミニウム板をそれぞれ張り付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和装置の室外機。
- 前記アルミニウム板の板厚が0.2〜0.8mm程度であることを特徴とする請求項4記載の空気調和装置の室外機。
- 前記請求項1〜5のいずれかの室外機を備えたことを特徴とする空気調和装置。
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