JP2007191893A - 橋梁の撤去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】短期間に安価にかつ安全に橋梁を撤去することができる橋梁撤去方法を提供する。
【解決手段】撤去する橋桁3の橋脚7間に吊桁鋼材(H鋼)1を少なくとも一対、平行に掛け渡し、この吊桁鋼材1より丸棒鋼2を吊り下げ、受枠4を下方から当接させてナット2aでもって略U字状に囲んで支持固定し、橋桁3を分割しても受枠4に保持されて落下しないようする。そして、分割した橋桁3をクレーンにて懸吊して撤去する。このように、橋桁3を分割することで軽量になり、例えば移動式の小型クレーン又は門型クレーンでも安全に撤去することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】撤去する橋桁3の橋脚7間に吊桁鋼材(H鋼)1を少なくとも一対、平行に掛け渡し、この吊桁鋼材1より丸棒鋼2を吊り下げ、受枠4を下方から当接させてナット2aでもって略U字状に囲んで支持固定し、橋桁3を分割しても受枠4に保持されて落下しないようする。そして、分割した橋桁3をクレーンにて懸吊して撤去する。このように、橋桁3を分割することで軽量になり、例えば移動式の小型クレーン又は門型クレーンでも安全に撤去することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は河川に架かる橋を撤去するための橋梁の撤去方法に関し、とくに鋼桁橋と呼ばれる複数の橋桁部材が継いで施工された橋梁の撤去方法に関するものである。
老朽化等により改築が必要となった橋梁を撤去する場合。橋梁はビルなどのように一度に崩壊させてしまうことはできず、撤去の対象となる部分を順に切り崩していかなければならない。
従来、例えば、改築の必要となったコンクリート橋梁床版を、複数のブロックに切断するとともに定着を解放しようとするブロックの両側のブロックに反力ジャッキを備えた反力脚部を位置させ、この反力脚部間に撤去桁を渡して固定するとともに、撤去桁上に反力ジャッキに接続して、反力ジャッキの作動により連動するてこ手段を設置し、てこ手段とブロックとを接続した後、反力ジャッキを作動させて、てこ手段によりブロックを吊り上げるようにした装置が開示されている(特許文献1参照。)。また、走行可能な装置本体に対し前後方向に設けられた所定数の前後レールに、複数の移動装置が横並びに取り付けられ、その移動装置は、前後して設けられた複数の横行レールの一つに揚重装置が左右方向に移動可能に取り付けられたものであって、揚重装置の装着されていない空いた横行レールを利用して、揚重装置が各移動装置間を左右方向に移動するようにし、橋梁上でコンクリート片を吊り下げ、橋を切断しながら撤去していく橋梁撤去作業において使用する橋梁撤去作業機が開示されている(特許文献2参照。)。
通常、河川における橋梁の撤去工事は渇水期と出水期の2期に分けて行われる。先ず、渇水期(およそ11月〜4月)の間に橋梁に隣接した仮桟橋を築造して、そこに100t吊クラスの大型クレーンを搭載して橋の桁を撤去し、出水期までに仮桟橋の撤去を行い1期目の工事を完了させる。次いで、2期工事には再度仮桟橋を設置して、残った橋脚の撤去工事を行い。その後仮桟橋を撤去して工事を完了する。
しかしながら、この工法は、1期工事での橋全部の解体が困難であり、河川内の仮設物の築造も無駄が生じる。工期も長大となり地域住民への負担も大きい。そこで、本発明は、短期間に安価にかつ安全に橋梁を撤去することができる橋梁撤去方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、撤去する橋桁の上部に少なくとも一対の鋼材を掛け渡し、鋼棒と受枠を鋼材に連結し、撤去桁を略U字状に囲んで固定支持した状態で、桁を分断しながら橋梁上に搭載したクレーンで懸吊撤去することを特徴とする。
本発明工法によれば、以下の優れた効果がある。
(1)出水期(およそ5月〜10月)の間に橋梁の上部の撤去が可能となり工期の短縮と工事費の削減ができる。
(2)撤去桁を吊桁鋼材と丸鋼棒と受枠で略U字状に囲んで固定支持した状態で撤去できるので、作業を安全に行なうことができる。
(3)桁を分割して重量を軽くすることができるので、橋の上に搭載可能な小型の移動式クレーン及び固定式の門型クレーンで懸吊することが可能になり、大型クレーンを搭載するための橋梁に隣接した仮桟橋の設置・撤去工事の手間が省ける。また、例え仮桟橋を設置した場合でも、小型の桟橋で済み、桟橋の支持杭の長さが短くなることで、振動、騒音が軽減され周辺地域の環境保全も図ることができる。
(1)出水期(およそ5月〜10月)の間に橋梁の上部の撤去が可能となり工期の短縮と工事費の削減ができる。
(2)撤去桁を吊桁鋼材と丸鋼棒と受枠で略U字状に囲んで固定支持した状態で撤去できるので、作業を安全に行なうことができる。
(3)桁を分割して重量を軽くすることができるので、橋の上に搭載可能な小型の移動式クレーン及び固定式の門型クレーンで懸吊することが可能になり、大型クレーンを搭載するための橋梁に隣接した仮桟橋の設置・撤去工事の手間が省ける。また、例え仮桟橋を設置した場合でも、小型の桟橋で済み、桟橋の支持杭の長さが短くなることで、振動、騒音が軽減され周辺地域の環境保全も図ることができる。
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明工法に係る橋梁を示す要部断面図、図2は本発明工法を模式的に示す橋梁の側面図、図3は本発明に係る橋梁の撤去工法を示す説明図、図4は本発明に係る吊桁鋼材の他の実施例を模式的に示す側面図である。
図1に示すように、本発明工法は、撤去する橋桁3の橋脚7間に吊桁鋼材(H鋼)1を少なくとも一対、平行に掛け渡し、この吊桁鋼材1より丸棒鋼2を吊り下げ、受枠4を下方から当接させてナット2aでもって締結して略U字状に囲んで支持固定し、橋桁3を分割しても受枠4に保持されて落下しないようにされている。そして、分割した橋桁3をクレーンにて懸吊して撤去する。このように、橋桁3を分割することで軽量になり、例えば小型の移動式クレーン又は門型クレーンでも安全に撤去することができる。
橋梁は、支柱7,7に支持された橋桁3及び床版5を主体として構成されている。図2に示すように、吊桁鋼材(H鋼)1を床版5上に固定し、橋桁3を丸棒鋼2で吊桁鋼材1に支持固定し、丸棒鋼2と丸棒鋼2の間を順次切断する(図中、切断箇所を符号Cで示す)。
すなわち、図3に示すように、撤去する橋の上に小型の移動式クレーン又は門型クレーン6を搭載し。図3(a)に示すように、先ず、橋桁3a部分を切断してクレーン6で垂直に吊り上げて撤去する。こうして橋桁3全体を短く分割していくが、分割された橋桁3a部分は、一対の吊桁鋼材1と丸棒鋼2と受枠4とで支えられているので、落下しない。このように順次、橋桁3b、3c、3dと分断して撤去していく。最後に図3(e)に示すように一対の吊桁鋼材1を撤去して工事を完了する。
尚、図4に示すように、吊桁鋼材1の振動や撓みを防止するために、その両端部に支柱8を立設し、これにアングル鋼材等による吊桁補強杆8a及び8bを前後双方から傾斜させて取り付けると吊桁鋼材1の強度が増し好適である。また、本発明による上記橋梁の撤去方法は、河川上の橋梁に限らず、各種の橋梁の撤去に採用することが可能である。
1 吊桁鋼材(H鋼)
2 鋼棒(丸鋼棒)
3 橋桁
3a 分割された橋桁
3b 分割された橋桁
3c 分割された橋桁
3d 分割された橋桁
3e 分割された橋桁
4 受枠
5 床版
6 小型クレーン
7 橋脚
8 支柱
8a 吊桁補強杆
8b 吊桁補強杆
2 鋼棒(丸鋼棒)
3 橋桁
3a 分割された橋桁
3b 分割された橋桁
3c 分割された橋桁
3d 分割された橋桁
3e 分割された橋桁
4 受枠
5 床版
6 小型クレーン
7 橋脚
8 支柱
8a 吊桁補強杆
8b 吊桁補強杆
Claims (1)
- 撤去する橋桁の上部に少なくとも一対の鋼材を掛け渡し、鋼棒と受枠を鋼材に連結し、撤去桁を略U字状に囲んで固定支持した状態で、桁を分断しながら橋梁上に搭載したクレーンで懸吊撤去することを特徴とする橋梁の撤去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006010134A JP2007191893A (ja) | 2006-01-18 | 2006-01-18 | 橋梁の撤去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006010134A JP2007191893A (ja) | 2006-01-18 | 2006-01-18 | 橋梁の撤去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007191893A true JP2007191893A (ja) | 2007-08-02 |
Family
ID=38447808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006010134A Pending JP2007191893A (ja) | 2006-01-18 | 2006-01-18 | 橋梁の撤去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007191893A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111364365A (zh) * | 2020-03-23 | 2020-07-03 | 中国十九冶集团有限公司 | 螺旋钢管桩组合支架拆除方法 |
JP2021031884A (ja) * | 2019-08-20 | 2021-03-01 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 橋梁上部工撤去工法 |
-
2006
- 2006-01-18 JP JP2006010134A patent/JP2007191893A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021031884A (ja) * | 2019-08-20 | 2021-03-01 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 橋梁上部工撤去工法 |
JP7172916B2 (ja) | 2019-08-20 | 2022-11-16 | Jfeエンジニアリング株式会社 | 橋梁上部工撤去工法 |
CN111364365A (zh) * | 2020-03-23 | 2020-07-03 | 中国十九冶集团有限公司 | 螺旋钢管桩组合支架拆除方法 |
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