JP2007191361A - 成形型、成形装置及びそれを用いた製造方法 - Google Patents

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真 伊豫田
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克 中尾
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Abstract

【課題】ガラス材の成形型への食らいつきを抑制するとともに、成形型の加工を容易にする。
【解決手段】ガラス材をプレス成形するための第1成形型11(成形型)は、主型13と外型14とを備える。主型13を、一端面が凸状の成形面13aに形成された円柱状とする。外型14を、主型13の外周に嵌合される円筒状とする。外型14の一端面を上記成形面13aの外周縁に連続し、且つ該成形面13aの主軸15に対して垂直な平坦面14aに形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、成形型、成形装置及びそれを用いた製造方法に関するものである。
従来、ガラス製の光学素子の製造方法として、ガラス材をヒートプレスすることにより成形する、いわゆるプレス成形法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このプレス成形法は、一対の上型及び下型と、上型及び下型が摺動可能に挿入される胴型とを備えた成形型組を用いて行われる。具体的に、プレス成形法とは、胴型内の上型及び下型により区画形成される内部空間にガラス材を装入し、ガラス材を加熱しながら上型と下型とでもってプレスすることにより光学素子を成形する方法をいう。
例えば、一方の光学機能面が凹状であるレンズは、凸状の成形面を有する上型と、その上型に対向配置された下型とを用いてプレス成形することができる。しかしながら、一般的に、ガラス材の熱膨張係数の方が成形型の熱膨張係数よりも大きい。このため、凸状の成形面を有する上型を用いた場合、プレスされたガラス材を冷却する工程において、ガラス材が上型に食らいつく虞がある。
プレスされたガラス材が強固に上型に食らいついてしまった場合は、ガラス材を離型させる工程がさらに必要となり、プレス成形工程が煩雑化し、製造効率が低下することとなる。また、上型に食らいついたガラス材が、上型の上昇途中に下型の上に落下する虞もある。下型の上にガラス材が落下すると、下型に傷が入るため、一端製造を中止し、新たな下型に取り替えなければならなくなる。
このような問題に鑑み、プレスされたガラス材の成形型への食らいつきを抑制する種々の方法が提案されている。
例えば、凸状の成形面の周囲に、主軸に対して垂直な平坦面を設けることで、ガラス材の食らいつきを抑制させる方法も考えられる。
特開昭64−33022号公報
しかしながら、上述した上型の成形面の凸状の周囲に平坦面を設ける成形型は、平坦面を設けない成形型に比べ、加工の難易度が高く、加工時間が長くなるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガラス材が食らいつきにくく、且つ作成容易な成形型を提供することにある。
本発明に係る成形型は、ガラス材をプレス成形するための成形型である。成形型は、円柱状の主型と、円筒状の外型とを備えている。主型は、その一端面が凸状の成形面に形成されている。外型は、主型の外周に嵌合されている。外型の一端面は、上記成形面の外周縁に連続し、且つ該成形面の主軸に対して垂直な平坦面に形成されている。なお、主軸とは、成形面の頂点を通り、主型の円柱の中心を軸方向に延びる軸のことである。
本発明に係る第1の成形装置は、ガラス材をプレスして光学素子を成形するための成形装置である。成形装置は、第1成形型と、円柱状の第2成形型と、円筒状の胴型とを備えている。第1成形型は、円柱状の主型と、円筒状の外型とを備えている。主型は、その一端面が凸状の成形面に形成されている。外型は、主型の外周に嵌合されている。外型の一端面は、上記成形面の外周縁に連続し、且つ成形面の主軸に対して垂直な平坦面に形成されている。第2成形型は、第1成形型に対向配置されている。胴型は、第1成形型及び第2成形型が摺動可能に挿入されるように構成されている。胴型には、その内部に第1成形型及び第2成形型によりガラス材を装入するための内部空間が区画形成されている。
本発明に係る第2の成形装置は、ガラス材をプレスして光学素子を成形するための成形装置である。成形装置は、成形型組を備えている。成形型組は、第1成形型と、円柱状の第2成形型と、円筒状の胴型とを有している。第1成形型は、下端面が凸状の成形面に形成された円柱状の主型を備えている。第1成形型は、主型の外周に嵌合された円筒状の外型を備えている。外型は、下端面が上記成形面の外周縁に連続し、且つ成形面の主軸に対して垂直な平坦面に形成されている。第2成形型は、第1成形型の下方に対向配置されている。胴型は、第1成形型及び第2成形型が摺動可能に挿入される。成形装置は、成形型組を第1の位置と第2の位置とに搬送する搬送手段を備えている。成形装置は、第1の位置に搬送された成形型組の上方に配置された第1プレス盤を備えている。成形装置は、第1プレス盤に接続された第1プレス手段を備えている。第1プレス手段は、第1プレス盤とともに、第1の位置に搬送された成形型組の第1成形型を下方に押圧する。第1プレス手段は、胴型内の第1成形型及び第2成形型により区画形成される内部空間に装入されたガラス材を加熱しながらプレスする。成形装置は、第2の位置に搬送された成形型組の上方に配置された第2プレス盤を備えている。成形装置は、第2プレス盤に接続された第2プレス手段を備えている。第2プレス手段は、第2プレス盤とともに、第2の位置に搬送された成形型組の第1成形型を下方に押圧する。第2プレス手段は、内部空間に装入されたガラス材を所定の温度に冷却されるまでプレス保持する。
本発明に係る光学素子の製造方法は、成形型組を用いて光学素子を製造する。成形型組は、第1成形型と、円柱状の第2成形型と、円筒状の胴型とを有する。第1成形型は、一端面が凸状の成形面に形成された円柱状の主型を有する。第1成形型は、主型の外周に嵌合された円筒状の外型を有する。外型は、一端面が成形面の外周縁に連続し、且つ該成形面の主軸に対して垂直な平坦面に形成されている。第2成形型は、第1成形型に対向配置されたている。胴型は、第1成形型及び第2成形型が摺動可能に挿入される。製造方法は、胴型内の上記第1成形型及び第2成形型により区画形成される内部空間にガラス材を装入する工程を備えている。製造方法は、ガラス材を加熱しながら第1成形型を第2成形型へ向けて押圧することで、ガラス材をプレス変形させる工程を備えている。製造方法は、変形されたガラス材を押圧しながら冷却するとともに、外型を主型に対して変位させてガラス材を第1成形型から離隔させる方向にガラス材に力を与える工程を備えている。
本発明によれば、ガラス材が食らいつきにくく、加工の難易度の低い成形型を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
図1に、本発明の実施形態1に係る成形装置1の断面を示す。成形装置1は、レンズ等のガラス光学素子66を製造するための装置である。成形装置1は、一方の光学機能面が凹状であり、曲率半径Rが、例えば10mm以下の非曲面であるガラス光学素子66を製造する装置である。成形装置1は、ガラス光学素子66の材料であるガラス材55を成形型組10に搬入する搬入部51と、レンズを成形する成形部52と、成形されたガラス光学素子66を搬出する搬出部53とに区画されている。搬入部51、成形部52及び搬出部53の順に、成形型組10が成形装置1の基台2上をサーボモータ、エアシリンダ等の搬送手段(図示せず)によって搬送されていくようになっている。
図2に示すように、成形型組10は、ガラス材55をプレス成形するための一対の第1成形型11及び第2成形型12と、円筒状の胴型16,17とを有している。
第1成形型11は、円柱状の主型13と、円筒状の外型14とを有している。主型13は、一端面が凸状の成形面13aに形成されている。成形面13aは、上記ガラス光学素子66の光学機能面を成形するため、曲率半径Rが10mm以下の曲面に形成されている。外型14は、主型13の外周に嵌合されている。外型14の一端面は、成形面13aの外周縁に連続し、且つ成形面13aの主軸15に対して垂直な平坦面14aに形成されている。
第1成形型11が、凸状の成形面13aと、平坦面14aとを有する一体の成形型の場合、その加工の難易度が高いという問題がある。しかし、本実施形態によれば、第1成形型11は、主型13と外型14との2つの型を備えるものである。したがって、凸状の成形面13aを有する主型13と、平坦面14aを有する外型14とを別々に加工し、組み合わせることができるので、第1成形型11の加工を容易にすることができる。ここで、主軸15とは、成形面13aの頂点を通り、主型13の円柱の中心を軸方向に延びる軸のことである。外型14の上端外周には、フランジ部11aが形成されている。第1成形型11、第2成形型12及び胴型16,17は、耐久性等の観点から、高強度であることが求められる。このため、例えば、これらを超硬合金製とすることが好ましい。また、これらの材料として、ステンレス鋼(例えば、STAVAX、ウッデホルム社製)を用いてもよい。さらに、第1成形型11及び第2成形型12の酸化及び腐食抑制のために、成形面12a,13a,14aに保護膜を施してもよい。
円柱状の第2成形型12は、第1成形型11に対向配置されている。第2成形型12の成形面12aは、緩やかな凹状の曲面に形成されている。第2成形型12の下側外周には、フランジ部12bが形成されている。胴型は、第1成形型11及び第2成形型12が摺動可能に挿入される内側胴型16と、内側胴型16の周囲に設けられ、内側胴型16よりも上下の長さが長い外側胴型17を有している。内側胴型16の上方から第1成形型11が挿入され、内側胴型16の上端にフランジ部11aが当接する位置まで摺動可能となっている。内側胴型16の下方からは第2成形型12が挿入され、フランジ部12bに内側胴型16の下端が当接する位置に配設される。
図1に示すように、上記成形装置1の搬入部51において、基台2上に成形型組10が載置されている。搬入部51には、ガラス材55を成形型組10に搬入する搬入機54が設けられている。搬入機54は、ガラス材55を吸着して移動させる吸着アーム54aを備えている。
成形部52には、内部に成形型組10が搬送されるチャンバー56が配設されている。チャンバー56には、搬入部51側に搬入口57が、搬出部53側に搬出口58が開けられている。成形部52は、プレス手段を備えている。プレス手段は、ガラス材55を加熱し、成形部52の基台2上に搬送された成形型組10の第1成形型11を下方に押圧し、ガラス材55を加熱しながらプレスするものである。
具体的には、チャンバー56内の中央下部には、第2成形型12を加熱又は冷却する下側ヒータブロック59が配設されている。成形型組10は、この下側ヒータブロック59上に搬送される。チャンバー56の天壁60上には、プレス機61が配設されている。プレス機61にはシリンダ62が接続されている。シリンダ62は、チャンバー56の天壁60を貫通し、下端にプレス盤63が取り付けられている。プレス盤63の下方には、成形型組10が搬送されるようになっている。プレス盤63の下面には、第1成形型11を加熱又は冷却する上側ヒータブロック64が取り付けられている。上側ヒータブロック64は、上記下側ヒータブロック59に対向配置されている。プレス機61によって、シリンダ62を駆動させ、プレス盤63を下方に移動させる。プレス盤63の移動により、上側ヒータブロック64が、成形型組10の外側胴型17の上端に当接する位置まで、第1成形型11が下方に押圧されるようになっている。
搬出部53には、成形されたレンズを成形型組10から搬出する搬出機65が設けられている。搬出機65は、ガラス材55を吸着して移動させる吸着アーム65aを備えている。
次に、上記成形装置1を用いて、レンズを製造する方法について説明する。
まず、成形装置1の搬入部51において、搬入機54によって、吸着アーム54aに吸着されたガラス材55を成形型組10に搬入する。
すなわち、第1成形型11は内側胴型16内から取り出され、成形型組10は型開きされている。そして、搬入機54を駆動させ、内側胴型16内の第2成形型12上にガラス材55を装入する。第1成形型11を内側胴型16内に挿入し、成形型組10を型閉じする。
次に、搬送手段によって、成形型組10を搬入口57からチャンバー56内に搬送する。成形型組10は下側ヒータブロック59の上まで搬送する。プレス機61によってシリンダ62を駆動させ、プレス盤63を下方に動かす。第1成形型11がガラス材55に当接する位置まで、上側ヒータブロック64によって第1成形型11を押圧する。
次に、上側ヒータブロック64及び下側ヒータブロック59の温度を上昇させ、第1成形型11及び第2成形型12を加熱する。第1成形型11及び第2成形型12の熱をガラス材55に伝導させることで、ガラス材55を加熱する。
ガラス材55を所定の温度、例えば、ガラス材55の屈伏点まで加熱してから、プレス機61によってシリンダ62を駆動させ、プレス盤63をさらに下方に動かす。上側ヒータブロック64が外側胴型17の上端に当接する位置まで、第1成形型11を下方に押圧して、ガラス材55を変形させる。これにより、第1成形型11及び第2成形型12の成形面13a,12aの形状をガラス材55に転写させる。このとき、ガラス材55は、第1成形型11の外型14によっても押圧されている。
次に、第1成形型11と第2成形型12との相対位置関係を維持してガラス材55を押圧した状態のまま、上側ヒータブロック64及び下側ヒータブロック59の温度を下降させ、第1成形型11及び第2成形型12を冷却する。ガラス材55の熱を第1成形型11及び第2成形型12に伝導させることで、ガラス材55を冷却する。
ガラス材55を所定の温度まで冷却してから、プレス機61によってシリンダ62を駆動させ、プレス盤63を上方に動かす。プレス盤63を上昇させて上側ヒータブロック64を第1成形型11から離す。第1成形型11及び第2成形型12の成形面13a,12aの形状をガラス材55に十分に転写させるためには、ガラス材55は、ガラス材55のガラス転移点以下まで冷却することが好ましい。
次に、搬送手段によって、成形型組10をチャンバー56の搬出口58から搬出部53に搬送する。第1成形型11を内側胴型16から取り出し、成形型組10を型開きする。
ここで、ガラス材55が冷却されるとき、ガラス材55は熱収縮する。ガラス材55の熱膨張係数は、主型13の熱膨張係数よりも大きい。そして、主型13の成形面13aは、曲率半径Rが10mm以下の曲面に形成されている。このため、成形面13aの形状が転写されたガラス材55は、第1成形型11に食らいつく方向に収縮する。しかし、第1成形型11は、平坦面14aを有する外型14を備えている。このため、ガラス材55の外型14によりプレスされている部分が、下方向、すなわち第1成形型11から離れる方向に収縮する。したがって、ガラス材55の第1成形型11への食らいつきを抑制することができる。
最後に、成形後のガラス光学素子66を搬出機65の吸着アーム65aに吸着させて、内側胴型16内から取り出す。本実施形態に係る成形型組10においては、ガラス材55の第1成形型11への食らいつきを抑制することができるので、型開きの際に、第1成形型11に食らいついたガラス光学素子66が落下してガラス光学素子66にキズ等が付くことを抑制することができる。さらに、型開きの際に、ガラス光学素子66が第1成形型11に食らいついたままであれば、成形装置1の駆動を停止して、ガラス光学素子66を第1成形型11から剥がす必要があるが、食らいつきが抑制されるので、この手間を省略することができる。
《発明の実施形態2》
次に、図3に示す、本発明の実施形態2に係る成形装置100について詳細に説明する。
なお、図1及び図2と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
成形装置100は、搬入部51と、第1の位置としての加熱部152及び押圧部153と、第2の位置としての冷却部154と、搬出部53とに区画されている。これらに成形型組20が順に搬送される。
図4に示すように、成形型組20の第1成形型11は、一端面が凸状の成形面13aに形成された円柱状の主型13と、一端面が成形面13aの外周縁に連続し、且つ成形面13aの主軸15に対して垂直な平坦面14aを有している外型14とを有している。外型14は、主型13に対して、主軸15方向に相対変位可能である。
具体的には、主型13の外周面には、環状の係合溝13bが形成されている。一方、外型14の内周面には、係合溝13bの溝幅よりも細い幅を有する輪帯状の突条部14bが形成されている。突条部14bが係合溝13bに摺動自在に係合されることで、外型14が主型13に対して主軸15方向に相対変位可能となっている。係合溝13b内の下部に、円環状の弾性体156を係合させてもよい。これにより、通常は、弾性体156の上部の係合溝13bに突条部14bが係合され、外型14に下方向の力が加わると、弾性体156が収縮して、突条部14bが係合溝13b内の下方に摺動するようにしてもよい。
図3に示すように、加熱部152、押圧部153及び冷却部154に亘って、チャンバー56が配設されている。加熱部152及び押圧部153は第1プレス手段、冷却部154は第2プレス手段を備えている。
加熱部152では、上側ヒータブロック64及び下側ヒータブロック59によって第1成形型11及び第2成形型12が加熱され、第1成形型11及び第2成形型12に当接しているガラス材55が加熱されるようになっている。
押圧部153では、プレス機61によってシリンダ62を駆動させ、第1プレス盤としてのプレス盤63を下方に動かし、第1成形型11でガラス材55が押圧されることによって、ガラス材55が変形するようになっている。
冷却部154において、上側ヒータブロック64及び下側ヒータブロック59によって第1成形型11及び第2成形型12が冷却され、第1成形型11及び第2成形型12に当接しているガラス材55が冷却されるようになっている。第2プレス盤としての冷却部154におけるプレス盤63が、外型14を主型13に対して下方に相対変位させる変位手段を有していることが好ましい。第1成形型11及び第2成形型12の成形面13a,12aの形状をガラス材55に十分に転写させるためである。変位手段は、例えば、上側ヒータブロック64の第1成形型11側表面における外型14に対応する位置に形成された突出部155である。第2プレス盤としてのプレス盤63が下方に動かされるとき、突出部155によって外型14が主型13に対して下方に押圧される。外型14の押圧に伴って、突条部14bが下方に押圧されて弾性体156が収縮し、外型14が主型13に対して下方に相対変位するようになっている。このため、冷却部154においては、外型14によって、ガラス材55を第1成形型11から離隔させる方向、すなわち下方にガラス材55に力が与えられる。したがって、成形面13aに食らいつくようにガラス材55が収縮しても、外型14によって、ガラス材55が下方に押されるので、ガラス材55の第1成形型11への食らいつきを抑制することができる。
次に、上記成形装置100を用いて、ガラス光学素子66を製造する方法について説明する。
なお、実施形態1における製造方法と同じ部分についてはその詳細な説明は省略する。
成形型組20を加熱部152に搬送する。加熱部152の上側ヒータブロック64及び下側ヒータブロック59の温度を上昇させ、第1成形型11及び第2成形型12を加熱する。第1成形型11及び第2成形型12の熱をガラス材55に伝導させてガラス材55を加熱する。
次に、成形型組20を押圧部153に搬送する。押圧部153のプレス機61によってシリンダ62を駆動させ、プレス盤63を下方に動かし、第1成形型11でガラス材55を押圧する。このとき、ガラス材55が、屈伏点まで加熱されていることが好ましい。
次に、押圧部153において、上側ヒータブロック64及び下側ヒータブロック59の加熱を止め、ガラス材55を冷却する。
次に、第1成形型11と第2成形型12との相対位置関係を保ちガラス材55を押圧した状態のまま、成形型組20を冷却部154に搬送する。冷却部154のプレス機61によってシリンダ62を駆動させ、プレス盤63を下方に動かす。第1成形型11の外型14を、上側ヒータブロック64の突出部155によって下方に押圧する。外型14の突条部14bを下方に押圧することで、弾性体156を収縮させて、外型14を主型13に対して下方に相対変位させる。これにより、ガラス材55を第1成形型11から離隔させる方向にガラス材55に力を与え、ガラス材55の成形面13aへの食らいつきを抑制することができる。このとき、第1成形型11及び第2成形型12の成形面13a,12aの形状をガラス材55に十分に転写させるためには、冷却部154において、ガラス材55の温度が所定の温度、例えば、ガラス材55のガラス転移点以下となっていることが好ましい。
以上説明したように、本発明は、成形型、成形装置及びそれを用いた製造方法等について有用である。
本発明の実施形態1に係る成形型の断面図である。 実施形態1に係る成形装置の断面図である。 本発明の実施形態2に係る成形型の断面図である。 実施形態2に係る成形装置の断面図である。
符号の説明
1 成形装置
10 成形型組
11 第1成形型
12 第2成形型
13 主型
13a 成形面
13b 係合溝
14 外型
14a 平坦面
14b 突条部
15 主軸
16 内側胴型(胴型)
17 外側胴型(胴型)
20 成形型組
55 ガラス材
63 プレス盤
100 成形装置
152 加熱部(第1の位置)
153 押圧部(第1の位置)
154 冷却部(第2の位置)
155 突出部

Claims (9)

  1. ガラス材をプレス成形するための成形型であって、
    一端面が凸状の成形面に形成された円柱状の主型と、
    上記主型の外周に嵌合され、一端面が上記成形面の外周縁に連続し、且つ該成形面の主軸に対して垂直な平坦面に形成された円筒状の外型と、
    を備えた成形型。
  2. 請求項1の成形型において、
    上記外型は、上記主型に対して、上記主軸方向に相対変位可能である成形型。
  3. 請求項1の成形型において、
    上記主型の外周面には環状の係合溝が形成されている一方、上記外型の内周面には、上記係合溝の溝幅よりも細い幅を有し、上記係合溝に主軸方向に摺動自在に係合する輪帯状の突条部が形成されている成形型。
  4. ガラス材をプレスして光学素子を成形するための成形装置であって、
    一端面が凸状の成形面に形成された円柱状の主型と、該主型の外周に嵌合され、一端面が上記成形面の外周縁に連続し、且つ該成形面の主軸に対して垂直な平坦面に形成された円筒状の外型とを有する第1成形型と、
    上記第1成形型に対向配置された円柱状の第2成形型と、
    上記第1成形型及び第2成形型が摺動可能に挿入され、内部に該第1成形型及び第2成形型により上記ガラス材を装入するための内部空間が区画形成される円筒状の胴型と、
    を備える成形装置。
  5. ガラス材をプレスして光学素子を成形するための成形装置であって、
    下端面が凸状の成形面に形成された円柱状の主型と、該主型の外周に嵌合され、下端面が上記成形面の外周縁に連続し、且つ該成形面の主軸に対して垂直な平坦面に形成された円筒状の外型とを有する第1成形型と、該第1成形型の下方に対向配置された円柱状の第2成形型と、該第1成形型及び第2成形型が摺動可能に挿入される円筒状の胴型とを有する成形型組と、
    上記成形型組を第1の位置と第2の位置とに搬送する搬送手段と、
    上記第1の位置に搬送された成形型組の上方に配置された第1プレス盤と、
    上記第1プレス盤に接続され、該第1プレス盤とともに、上記第1の位置に搬送された成形型組の上記第1成形型を下方に押圧し、上記胴型内の該第1成形型及び第2成形型により区画形成される内部空間に装入されたガラス材を加熱しながらプレスする第1プレス手段と、
    上記第2の位置に搬送された成形型組の上方に配置された第2プレス盤と、
    上記第2プレス盤に接続され、該第2プレス盤とともに、上記第2の位置に搬送された成形型組の上記第1成形型を下方に押圧した状態で、上記内部空間に装入されたガラス材を所定の温度に冷却されるまでプレス保持する第2プレス手段と、
    を備えた成形装置。
  6. 請求項4又は5の成形装置において、
    上記外型は、上記主型に対して、上記成形面の主軸方向に相対変位可能である成形装置。
  7. 請求項5の成形装置において、
    上記第2プレス盤は、上記外型を上記主型に対して下方に相対変位させる変位手段を有する成形装置。
  8. 請求項5の成形装置において、
    上記第2プレス盤は、上記外型を上記主型に対して下方に相対変位させる変位手段を有し、
    上記変位手段は、上記第2プレス盤の上記第1成形型側表面における上記外型に対応する位置に形成された突出部である成形装置。
  9. 一端面が凸状の成形面に形成された円柱状の主型と、該主型の外周に嵌合され、一端面が上記成形面の外周縁に連続し、且つ該成形面の主軸に対して垂直な平坦面に形成された円筒状の外型とを有する第1成形型と、該第1成形型に対向配置された円柱状の第2成形型と、上記第1成形型及び第2成形型が摺動可能に挿入される円筒状の胴型とを有する成形型組を用いて光学素子を製造する製造方法であって、
    上記胴型内の上記第1成形型及び第2成形型により区画形成される内部空間にガラス材を装入する工程と、
    上記ガラス材を加熱しながら上記第1成形型を第2成形型へ向けて押圧することで、該ガラス材をプレス変形させる工程と、
    上記変形されたガラス材を押圧しながら冷却するとともに、上記外型を主型に対して変位させて上記ガラス材を上記第1成形型から離隔させる方向に該ガラス材に力を与える工程と、
    を備えた光学素子の製造方法。
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