JP2007186705A - 防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された船舶または水中構造物、並びに船舶外板または水中構造物の防汚方法 - Google Patents

防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された船舶または水中構造物、並びに船舶外板または水中構造物の防汚方法 Download PDF

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秀幸 田中
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Abstract

【課題】長期防汚性等に優れた防汚塗膜を形成できる防汚塗料組成物の提供。
【解決手段】(a)(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体、および(b)下記式[I]で表され
るトリフェニルボロン・アミン錯体またはピリジントリフェニルボロンを含有する防汚塗料組成物:
Figure 2007186705

{式[I]中、R1は水素原子、炭素数3〜30のアルキル基、置換基を有していてもよいピリジル基、置換基を有していてもよい芳香族基を示す。}、およびその防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された船舶または水中構造物、船舶外板または水中構造物の塗装方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された船舶または水中構造物、船舶外板または水中構造物の塗装方法に関し、さらに詳しくは、長期防汚性等に優れた防汚塗膜を形成できるような防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された船舶または水中構造物、並びに船舶外板または水中構造物の防汚方法に関する。
船舶用防汚塗料には、従来、防汚剤として有機スズ等の有機化合物が従来用いられていたが、近年では生体系への安全性の観点から、このような防汚剤の使用が再検討されている。
これに代わる防汚剤として、最近では亜酸化銅、チオシアン化銅を主成分とし、これに有機錫不含の各種防汚剤すなわち非有機錫系防汚剤を配合することにより、亜酸化銅等を主成分とする防汚剤の防汚性能の向上を図ったものが検討されてきた。
例えば、(1)特開平5-171066号公報には、(a)二重結合を2〜3個有し、かつ金属を含有する重合性単量体2〜30重量%、(b)水酸基および/またはアミノ基を含有
するビニル単量体2〜30重量%および(c)共重合可能な他の単量体40〜96重量%か
らなる加水分解性の共重合体をビヒクル成分とする防汚性塗料組成物が開示され、これに防汚剤として亜酸化銅、亜鉛華、ビス(ジメチルジチオカルバミン酸)亜鉛を配合したものが挙げられ、長期間防汚性が持続される旨記載されている。
(2)特開平8-209005号公報には、Rp−COO−M−OH(式中、Rpは基
体樹脂を示し、Mは2価の金属原子を示す。)で表される分子内に金属カルボキシレートを有する樹脂を有効成分とする防汚性樹脂組成物が開示され、Mとしては、2価の金属原子の銅、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、鉄が挙げられている。この樹脂は、優れた防汚作用を有し、防汚塗料に使用できる旨記載されている。
(3)特開平9-286933号公報には、Rp−COOM−OH(式中、Rpは基体
樹脂を示し、Mは2価の金属原子を示す。)で表される分子内に金属カルボキシレートを有する樹脂(A)及び亜酸化銅等の防汚剤(B)を有効成分とする防汚塗料組成物が開示され、Mとしては、同上の2価の金属原子が挙げられている。この組成物は、優れた防汚効果を発揮できる旨記載されている。
しかしながら、上記(1)〜(3)の各公報に記載されているような共重合体に例えば亜酸化銅を配合した防汚塗料組成物からなる塗膜は、初期防汚性を有していても、経時的に消耗度が低下し、長期防汚性が充分でないとの問題点がある。
このため、船舶・水中構造物の進水・浸漬初期(これらをまとめて、単に初期と言う。)から安定した適度な塗膜消耗速度を有し、船底等への付着生物に対して優れた防汚性能を長期継続的に発揮し得るような非錫系防汚塗料組成物の出現が求められていた。
そこで、本発明者らは、鋭意研究を重ねたところ、(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体とトリフェニルボロン・アミン錯体とを含有する非錫系の防汚塗料組 成物が、驚くべ
きことに適度な塗膜溶出速度を有し、船舶付着生物に対して優れた防汚性能を長期継続的に発揮できることなどを見出して本発明を完成するに至った。
なお、(4)米国特許3,211,679号明細書には、トリフェニルボランと、炭素数4〜20のアルキルアミンまたは環状アミン(ピリジン系化合物)との錯体が有効量で約25%以上の量で含まれた防汚塗料が記載されている。また、該明細書には、トリフェニルボラン・ピリジン錯体に代えて、亜酸化銅を含有するビニル系塗料が記載されている。しかしながら、該明細書には、トリフェニルボラン・アミン錯体と(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体とを併用するとの技術的思想は、何等記載も示唆もされていない。
さらに、このUSP3,211,679号に記載の防汚塗料は、トリフェニルボランアミン錯体含有率が25重量%以上になると、防汚塗料組成物の粘稠性が大きくなりすぎ、塗料の取扱いが不便になるとともに乾燥塗膜に粘着性が生じ、海中浸漬後にクラックが発生しやくすくなるとの問題点がある。
(5)特開平8-277372号公報には、側鎖にトリオルガノシリル基を有し、かつ
アルコキシまたはアルーロキシエチレンオキシド基を有する特定の加水分解性シリルエステル共重合体、およびトリフェニルボラン・ピリジン錯体を含む船舶防汚塗料が記載されている。
しかしながらこの公報に記載の船舶防汚塗料では、樹脂の加水分解が速すぎ、また耐水性が悪いという問題点がある。
(6)特開平8-295608号公報には、式:
Figure 2007186705
(式中、R1は、炭素数3〜30のアルキル基を示す)により表されるトリフェニルボラ
ン・アルキルアミン錯化合物の1種または2種以上を有効成分として含有し、さらに、これらを溶解する有機溶剤を含有する有機溶剤溶解型の漁網防汚剤が記載され、この漁網防汚剤には、有機溶剤に溶解しないため銅等の重金属は含有されないとされている。
また、(7)特開平8-295609号公報には、式:
Figure 2007186705
(式中、R1は、n-オクタデシル基を示す)により表されるトリフェニルボラン-アルキ
ルアミン錯化合物と、有機溶剤とを含有する有機溶剤溶解型の漁網防汚剤が記載され、この漁網防汚剤には、有機溶剤に溶解しないため銅等の重金属は含有されないとされている。
また、(8)特公昭39-28579号公報には、トリフェニルボラン(但しフェニル
はハロまたは低級アルコキシ置換基をp位に有していてもよい)、トリトリルボランまた
はトリナフチルボランと、特定のアミン化合物との錯化合物を活性剤として含有する微生物成長抑制用組成物が記載され、微生物として不完全菌、藻類等が挙げられている。
しかしながらこれら(4)〜(8)の何れの公報にも、トリフェニルボロン・アミン錯体と、(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体とを併用するとの技術的思想は、記載も示唆もされていない。
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであって、水中浸漬初期から適度な塗膜消耗速度を有し、船舶・水中構造物等への付着生物に対して優れた防汚性能を長期継続的に発揮し得るような非錫系の防汚塗料組成物を提供することを目的としている。
本発明は、この防汚塗料組成物から形成されており環境汚染の虞が少なく、浸漬初期から適度な塗膜消耗速度を有し、長期防汚性に優れた防汚塗膜および該防汚塗膜で被覆された船舶・水中構造物、並びに該防汚塗料組成物を用いた船舶外板・水中構造物表面の防汚方法を提供することを目的としている。
本発明に係る防汚塗料組成物は、
(a)(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体、および
(b)下記式[I]で表されるトリフェニルボロン・アミン錯体またはピリジントリフェニルボロン
を含有することを特徴としている。
Figure 2007186705
{式[I]中、R1は水素原子、炭素数3〜30のアルキル基、置換基を有していてもよいピリジル基、置換基を有していてもよい芳香族基を示す。}。
本発明においては、上記(a)(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体が、(メタ)アクリ
ル酸亜鉛系共重合体、(メタ)アクリル酸銅系共重合体のうちから選択される1種以上であることが好ましい。
本発明においては、上記(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体が、
(メタ)アクリル酸金属塩(イ)およびこの金属塩(単量体(イ))と共重合可能な他の単量体(ロ)とを共重合してなり、上記金属塩(イ)から誘導される成分単位が2〜30重量%、単量体(イ)と共重合可能な他の単量体(ロ)から誘導される成分単位が70〜98重量%((イ)+(ロ)=100重量%)で含まれていることが好ましい。
本発明においては、上記(a)(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体が、金属原子に結合
したヒドロキシ基不含の(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体であることが好ましい。
本発明においては、さらに、(c)塩素化パラフィンを含有していることが好ましい。
本発明においては、さらに、(d)酸化亜鉛を含有していることが好ましい。
本発明においては、さらに、上記トリフェニルボロン・アミン錯体またはピリジントリフェニルボロン以外の(e)防汚剤を含有していることが好ましく、上記防汚剤(e)が、銅、銅化合物または有機防汚剤であることがより好ましく、特に上記防汚剤(e)が、ロダン銅
および/または、
ジンクピリチオン、銅ピリチオン、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノSトリアジン、4,5−ジクロロ-2-n-オクチル-3(2H)イソチアゾリン、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリルからなる群から選択される何れか1種以上であることが好ましい。
本発明においては、さらに、無機脱水剤を含有していることが好ましい。
本発明に係る防汚塗膜は、上記の何れかに記載の防汚塗料組成物から形成されている。
本発明に係る船舶または水中構造物は、海水と接触する船舶外板または水中構造物の表面が、上記何れかに記載の防汚塗料組成物を塗布硬化してなる防汚塗膜にて被覆されていることを特徴としている。
本発明に係る船舶外板または水中構造物の防汚方法は、海水と接触する船舶外板または水中構造物の表面に、上記何れかに記載の防汚塗料組成物を塗布し、防汚塗膜を形成することを特徴としている。
本発明によれば、塗布硬化後は、水中浸漬直後から適度な塗膜消耗速度を有し、船舶・水中構造物付着生物に対して優れた防汚性能を長期継続的に発揮し得るような非錫系の防汚塗料組成物が提供される。
本発明に係る防汚塗膜、船舶は、この防汚塗料組成物から形成されており環境汚染の虞が少なく船舶・水中構造物付着生物に対して長期防汚性に優れている。 本発明に係る船舶外板の防汚方法では、環境汚染の恐れが少ない。
以下、本発明に係る防汚塗料組成物について具体的に説明する。
[防汚塗料組成物]
本発明に係る防汚塗料組成物(単に、塗料組成物、防汚塗料ともいう)は、(a)成分と
しての(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体および(b)成分としての下記のトリフェニル
ボロン・アミン錯体またはピリジントリフェニルボロンを含有している。
<(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体>
(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体(a)は、ビヒクル成分として長期微水溶性を有し
塗膜に長期防汚性を付与する働きを有し、この(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体としては、重合性単量体の(メタ)アクリル酸金属塩(イ)およびこの金属塩(単量体(イ))と共重合可能な「他の単量体」(ロ)を共重合してなり、(メタ)アクリル酸金属塩(イ)成分単位が通常2〜30重量%、単量体(イ)と共重合可能な他の単量体(ロ)成分単位が残部量すなわち70〜98重量%((イ)+(ロ)の合計は100重量%)で含まれているものが挙げられる。
上記(a)(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体としては、金属原子に直接結合したヒド
ロキシ基を含有していない(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体であることが好ましい。
上記(メタ)アクリル酸金属塩を構成する金属としては、周期律表のIb、IIa、IIb、IIIa、IIIb、IVa、IVb、Va、Vb、VIb、VIIb、VIII
族金属が挙げられ、具体的には、Cu、Zn、Ni、Co、Pb、Al、Sn、Mg等の2価以上の金属が挙げられる。
このような(メタ)アクリル酸金属塩としては、具体的には、例えばメタクリル酸亜鉛:[(CH2=C(CH3)−COO−)2Zn]、アクリル酸亜鉛:[(CH2=CH−COO−)2Zn]、メタクリル酸マグネシウム:[(CH2=C(CH3)−COO−)2
Mg]、アクリル酸マグネシウム:[(CH2=CH−COO−)2Mg]、メタクリル酸銅:[(CH2=C(CH3)−COO−)2 Cu]、アクリル酸銅:[(CH2=CH−
COO−)2 Cu]、バーサチック酸亜鉛メタクリレート:[(CH2=C(CH3)−COO−)((C373C−COO−)Zn]、バーサチック酸亜鉛アクリレート:[(
CH2=CH−COO−)((C373C−COO−)Zn]、ナフテン酸亜鉛メタクリレート:[(CH2=C(CH3)−COO−)(ナフテン酸残基)Zn]、ナフテン酸亜鉛アクリレート:[(CH2=CH−COO−)(ナフテン酸残基)Zn]、安息香酸亜
鉛メタクリレート:[(CH2=C(CH3)−COO−)((C6 5)COO−)Zn
]、安息香酸亜鉛アクリレート:[(CH2=CH−COO−)(( C65)COO−)Zn]、安息香酸マグネシウムメタクリレート:[(CH2=C(CH3)−COO−)(C65COO−)Mg]、バーサチック酸マグネシウムアクリレート:[(CH2=CH
−COO−)((C373C−COO−)Mg]、バーサチック酸銅メタクリレート:
[(CH2=C(CH3)−COO−)((C373C−COO−)Cu]、安息香酸銅
メタクリレート:[(CH2=C(CH3)−COO−)((C65)COO−)Cu]、ナフテン酸銅メタクリレート:[(CH2=C(CH3)−COO−)(ナフテン酸残基)Cu]、ナフテン酸銅アクリレート:[(CH2=CH−COO−)(ナフテン酸残基)
Cu]等を例示することができる。
上記(メタ)アクリル酸金属塩(イ)と共重合可能な「他の単量体」(ロ)としては、脂肪族系、脂環族系、芳香族系等の何れであってもよく、(メタ)アクリル酸エステル類のものとしては、具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、i-プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メ
タ)アクリレート、i-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の脂肪族系の単量体;
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、等の脂環族系の単量体;
フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、等の芳香族系単量体;等が挙げられる。
上記(メタ)アクリル酸金属塩(イ)と共重合可能な「他の単量体」(ロ)のうちで、水酸基および/またはアミノ基を有するビニル系単量体(ロ)としては、水酸基およびアミノ基のうちの何れかを1個以上有していれば、単量体であっても2〜3量体等であってもよく、具体的には、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプリピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基を1個有するものが挙げられる。その他、2-ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、γ-ブチ
ルラクトン、ε-カプロラクトン等との付加物;
2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の2〜3量体;グリセロール(メタ)アクリレート等の水酸基を複数個有する単量体;等が挙げられる。
アミノ基を有する単量体(ロ)としては、第1級〜第3級の何れであってもよく、(メタ)アクリルアミド、ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の第1〜第2級アミノ基
含有単量体;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。その他、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール等の複素環族系塩基性単量体等が挙げられる。
その他、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、コハク酸等のカルボン酸類や、これらのカルボン酸類から誘導されるエステル類;
スチレン、ビニルトルエン、α-メチルスチレン、(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル等が挙げられる。
このような単量体(イ)および(ロ)は、それぞれ1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
このような単量体(イ)および(ロ)が共重合されてなる(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体の数平均分子量は、通常、5,000〜100,000程度であり、ガラス転移温度Tgは、−20℃〜+50℃程度である。
この(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体(a)は、防汚塗料組成物中に、樹脂分として
、通常、1〜99重量%、好ましくは10〜70重量%の量で含まれていることが好ましい。この(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体が、防汚塗料組成物中にこの範囲内で含まれる場合、塗膜表面の安定した長期にわたる消耗性及び、防汚性に優れる傾向にある。
このような(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体を製造する方法としては、次の(1)〜(3)のいずれかの方法を採用することが可能である。これらの共重合体は、特公平7−64985号公報、特開平4−80205号公報、特開平4−80269号公報、特開平4−80270号公報、特開昭63−128008号公報、特開昭63−128084号公報、特開平1−16809号公報、特開平5−171066号公報等および特開平10−158547号公報に開示された方法に準じるかまたは参照することにより、容易に製造することができる。たとえば、次の方法を例示することができる。
(1)その第一の方法として、(メタ)アクリル酸金属塩(イ)およびこの金属塩(単量体(イ))と共重合可能な他の単量体(ロ)を有機溶剤と混合し、ターシャリーブチルパーオキシオクトエート(t−BPO)等のラジカル重合開始剤の存在下に、60〜180℃の温度で5〜14時間溶液重合させることにより、形成させることができる。
(2)その第二の方法として、(メタ)アクリル酸(イ)、この単量体(イ)と共重合可能な他の単量体(ロ)および飽和脂肪族カルボン酸金属塩、飽和脂環式カルボン酸金属塩または芳香族カルボン酸金属塩(ハ)を有機溶剤と混合し、ターシャリーブチルパーオキシオクトエート(t−BPO)等のラジカル重合開始剤の存在下に、60〜180℃の温度で5〜14時間溶液重合させることにより、形成させることができる。
(3)その第三の方法として、(メタ)アクリル酸(イ)およびこの単量体(イ)と 共重
合可能な他の単量体(ロ)を有機溶剤と混合し、ターシャリーブチルパーオキシオクトエート(t−BPO)等のラジカル重合開始剤の存在下に、60〜180℃の温度で5〜14時間溶液重合させることにより、(メタ)アクリル酸(イ)およびこの単量体(イ)と共重合可能な他の単量体(ロ)からなる共重合体を形成させ、さらに引き続いて、この共重合体に飽和脂肪族カルボン酸金属塩、飽和脂環式カルボン酸金属塩または芳香族カルボン酸金属塩(ハ)を反応させるかまたはこの共重合体に飽和脂肪族カルボン酸、飽和脂環式カルボン
酸または芳香族カルボン酸(ハ-1)と金属塩または金属化合物(ニ)を反応させることにより、形成させることができる。
<トリフェニルボロン・アミン錯体(b)>
Figure 2007186705
{式[I]中、R1は水素原子、炭素数3〜30のアルキル基、置換基を有していてもよいピリジル基、置換基を有していてもよい芳香族基を示す。}。
上記R1が炭素数3〜30のアルキル基の場合、直鎖状または分岐アルキル基の何れで
あってもよく、具体的には、例えば、n-プロピル基、n-ブチル基、t-ブチル基、i-ブチル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、nードデシル基、n-トリデシル基、n-テトラデシル基、n-ペンタデシル基、nーヘキサデシル基、n-ヘプタデシル基、n-オ
クタデシル基、n-ノナデシル基、n-エイコシル基、n-ヘンエイコシル基、n-ドコシル基、n-トリコシル基、n-テトラコシル基、n-ペンタコシル基、n-ヘキサコシル基、n-ヘプタコシル基、n-オクタコシル基、n-ノナコシル基、n-トリアコンチル基が挙げられ、炭素数5〜25の直鎖状または分岐状アルキル基が好ましく、特に炭素数10〜20の上記直鎖状アルキル基が好ましい。
上記R1がピリジル基の場合、1個以上の置換基を有していてもよく、該置換基として
は、炭素数1〜5程度のアルキル基が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられる。
上記R1が芳香族基の場合、該芳香族基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基が
挙げられる。このような芳香族基は、1個以上の置換基を有していてもよく、該置換基としては、炭素数1〜5程度のアルキル基が挙げられ、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられる。
このようなR1のうちで、置換基を有していてもよいピリジル基が好ましく、さらには
ピリジル基が望ましい。
このようなトリフェニルボロン・アミン錯体は、1種または2種以上組合わせて用いることができる。
このトリフェニルボロン・アミン錯体(b)は、防汚塗料組成物中に、通常、0.5〜2
5重量%、好ましくは3〜20重量%の量で含まれていることが望ましい。
このトリフェニルボロン・アミン錯体(b)が該塗料組成物中に上記量で含まれていると
、塗料は適度な粘稠性を有し取り扱い性に優れ、塗布硬化後には、塗膜にべたつきがなく、防汚性にも優れ、クラックも生じにくい。
このような防汚塗料組成物は、上記(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体(a)および上
記(b)トリフェニルボロン・アミン錯体またはピリジントリフェニルボロンを必須成分と
して含有しているが、これらの成分以外に(c)塩素化パラフィン等の可塑剤、(d)酸化亜鉛(亜鉛華)等の顔料、上記トリフェニルボロン・アミン錯体以外の(e)防汚剤、無機脱水
剤など、後述するような成分を含有していてもよい。
防汚塗料組成物の製造
このような防汚塗料組成物は、従来より公知の方法を適宜利用することにより製造することができ、例えば、上記(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体(a)と(b)トリフェニルボロン・アミン錯体またはピリジントリフェニルボロンと、必要により用いられる下記の可塑剤、防汚剤、無機脱水剤(安定剤)、タレ止め・沈降防止剤、着色顔料、その他の塗膜形成成分、溶剤(例:キシレン)などとを所定の割合で一度にあるいは任意の順序で加えて攪拌・混合し、溶媒に分散すればよい。
<任意成分>
上記のように本発明に係る防汚塗料組成物には、上記(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体(a)、トリフェニルボロン・アミン錯体(b)に加えて、さらには以下に述べるような可塑剤、防汚剤、無機脱水剤(安定剤)、タレ止め・沈降防止剤、着色顔料、(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体以外の塗膜形成成分、溶剤など、通常防汚塗料に配合されるような各種成分が含まれていてもよい。
<可塑剤((c)塩素化パラフィン)>
可塑剤としては、TCP(トリクレジルフォスフェート)、塩化パラフィン、ポリビニルエチルエーテル等が挙げられる。これらの可塑剤は、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
このような可塑剤を配合する場合には、可塑剤は、この防汚塗料組成物中に、例えば、0.1〜10重量%の量で配合される。
これらの可塑剤は、得られる防汚塗料組成物からなる塗膜(本明細書中では、「防汚塗膜」とも言う)の耐クラック性の向上に寄与するが、これら可塑剤のうちで、塩素化パラフィン(塩化パラフィン)が好ましく用いられる。
この塩素化パラフィン(塩化パラフィン)としては、直鎖状でもよく分岐を有していていてもよく、室温で液状でも固体(粉体)でもよいが、その平均炭素数 が通常、8〜3
0、好ましくは10〜26のものが好ましく用いられ、その数平均分子量が通常、200〜1200、好ましくは300〜1100であり、粘度が通常1以上(ポイズ/25℃)、好ましくは1.2以上(ポイズ/25℃)であり、その比重が1.05〜1.80/25℃、好ましくは1.10〜1.70/25℃のものが好ましく用いられる。このような炭素数の塩素化パラフィンを用いると、得られる防汚塗料組成物を用いて割れ(クラック)、剥がれの少ない塗膜を形成できる。なお塩素化パラフィンの炭素数が8未満では、クラックの抑制効果が不足となることがあり、またその炭素数が30を超えると、得られる塗膜表面の消耗性(更新性)に劣り防汚性が劣ることがある。また、この塩素化パラフィンの塩素化率(塩素含有量)は、通常35〜75%、好ましくは35〜65%であることが好ましい。このような塩素化率の塩素化パラフィンを用いると、得られる防汚塗料組成物を用いて割れ(クラック)、剥がれの少ない塗膜を形成できる。このような塩素化パラフィンとしては、東ソー(株)製の「トヨパラックス150」、「トヨパラックスA-70」な
どが挙げられる。本発明においては、このような塩素含有率、炭素数などの異なる2種以上の塩素化パラフィンを適宜組み合わせて用いることができる。このように2種以上の塩素化パラフィンを組み合わせて用いる場合には、上記塩素化パラフィンの炭素数、塩素化率は、防汚塗料組成物中に含まれるこれらの塩素化パラフィンの炭素数あるいは塩素化率の平均値で示す。
このような塩素化パラフィンは、本発明に係る防汚塗料組成物においては、上記の(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体(固形分)100重量部に対して、1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部の量で含まれていることが望ましい。この塩素化パラフィンの量が1〜50重量部の範囲にあると、該防汚塗料組成物にて形成された塗膜に生ずるクラッ
クの抑制効果と塗膜強度が優れるようになり、ダメージ(衝撃)に強くなる傾向がある。
<防汚剤(e)>
防汚剤としては、上記トリフェニルボロン・アミン錯体(b)に加えて、銅、銅 化合物、有機防汚剤等が含まれていてもよい。
銅化合物
上記銅化合物としては、亜酸化銅、チオシアン化銅(チオシアン酸第一銅、ロダン銅)、塩基性硫酸銅、塩基性酢酸銅などが挙げられ、好ましくは亜酸化銅、チオシアン化銅(ロダン銅)が用いられる。このような銅化合物は、特に白色防汚塗料以外の着色防汚塗料に好ましく用いられる。
このような銅化合物は、1種または2種以上組合わせて用いることができる。
このような銅化合物は、本発明の塗料組成物中に、通常、70重量%以下、好ましくは1〜30重量%の量で含まれていることが望ましい。また塗料組成物中に含まれる樹脂固形分100重量部に対して、該銅化合物は、通常、1〜400重量部、好ましくは5〜250重量部の量で含まれていることが望ましい。
有機防汚剤
有機防汚剤としては、下記式[II]で示される金属−ピリチオンおよびその誘導体[式中R1〜R4は、それぞれ独立に水素、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基を示し、Mは、Cu、Na、Mg、Ca、Ba、Pb、Fe、Al等の金属を示し、nは価数を示す]:
Figure 2007186705
、テトラメチルチウラムジサルファイド、カーバメート系の毒物(例:ジンクジメチルジチオカーバメート、マンガン-2-エチレンビスジチオカーバメート)、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、4,5−ジクロロ-2-n-オクチル-3(2H)イソチアゾリン、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノSトリアジン等を挙げることができる。
上記有機防汚剤のうちでは、ジンクピリチオン、銅ピリチオン、N,N−ジメチルジクロロフェニル尿素、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノSトリアジン、4,5−ジクロロ-2-n-
オクチル-3(2H)イソチアゾリン、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリ
ルが好ましい。
このような有機防汚剤を含む防汚塗料組成物においては、トリフェニルボロン・アミン
錯体以外に、上記有機防汚剤が通常、0.5〜15重量%、好ましくは2〜10重量%の量で含まれていることが望ましい。また塗料組成物中に含まれる樹脂固形分100重量部に対して、該有機防汚剤は、固形分として、通常、1〜50重量部、好ましくは3〜30重量部の量で含まれていることが望ましい。このような量で、トリフェニルボロン・アミン錯体以外の有機防汚剤が塗料組成物中に含まれていると、適度な塗膜消耗速度を有し、広範な船舶付着生物に対していっそう優れた防汚性能を長期継続的に発揮できる傾向がある。
<無機脱水剤(安定剤)>
無機脱水剤(安定剤)は、防汚塗料組成物の貯蔵安定性を一層向上させることができ、このような無機脱水剤としては、無水石膏(CaSO4)、合成ゼオライト系吸着剤(商
品名:モレキュラーシーブ等)、オルソギ酸メチル、オルソ酢酸メチル等のオルソエステル類、オルソほう酸エステル、シリケート類やイソシアネート類(商品名:アディティブTI)等が挙げられ、無水石膏、モレキュラーシーブが好ましく用いられる。このような無機脱水剤は、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
このような無機脱水剤は、本発明の非錫系防汚塗料組成物中に、通常、0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%程度の量で含まれていてもよい。
<タレ止め・沈降防止剤(搖変剤)>
タレ止め・沈降防止剤(搖変剤)としては、有機粘土などのような防汚塗料組成物の貯蔵安定性を害するもの以外は、任意量で配合されていてもよい。このようなタレ止め・沈降防止剤としては、有機粘度系Al、Ca、Znのステアレート塩、レシチン塩、アルキルスルホン酸塩などの塩類、ポリエチレンワックス、アマイドワックス、水添ヒマシ油ワックス系、ポリアマイドワックス系および両者の混合物、合成微粉シリカ、酸化ポリエチレン系ワックス等が挙げられ、好ましくは、ポリアマイドワックス、合成微粉シリカ、酸化ポリエチレン系ワックス、有機粘度系が用いられる。このようなタレ止め・沈降防止剤としては、楠本化成(株)製の「ディスパロン305」、「ディスパロン4200-20」等の他、「ディスパロンA630-20X」等の商品名で上市されているものが挙げられる。
このようなタレ止め・沈降防止剤は、この防汚塗料組成物中に、例えば、0.1〜10重量%の量で配合される。
<その他の顔料>
その他の顔料としては、従来公知の有機系、無機系の各種顔料を用いることができる。
有機系顔料としては、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、紺青等が挙げられる。無機系顔料としては、例えば、チタン白、ベンガラ、バライト粉、白亜、酸化鉄粉等のように中性で非反応性のもの;亜鉛華(ZnO、酸化亜鉛)、鉛白、鉛丹、亜鉛末、亜酸化鉛粉等のように塩基性で塗料中の酸性物質と反応性のもの(活性顔料)等が挙げられる。なお、染料等の各種着色剤も含まれていてもよい。このような各種顔料は、防汚塗料組成物中に、例えば、合計で0.5〜45重量%程度の量で配合される。
特に、酸化亜鉛を配合する場合には、該酸化亜鉛は、防汚塗料組成物中に0.1〜20重量%の量で、有機系および/または無機系の着色顔料は、0.5〜25重量%の量で含まれていることが望ましい。
<その他の塗膜形成成分>
塗膜形成成分としては、上記(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体(a)以外の樹脂が本
発明の目的に反しない範囲で含まれていてもよく、このような「その他の塗膜形成成分」としては、例えば、アクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、ポリブテン樹脂、シリコーンゴム、ウレタン樹脂(ゴム)、ポリアミド樹脂
、塩化ビニル系共重合樹脂、塩化ゴム(樹脂)、塩素化オレフィン樹脂、スチレン・ブタジエン共重合樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキッド樹脂
、クマロン樹脂、トリアルキルシリルアクリレート(共)重合体(シリル系樹脂)、石油樹脂等の難あるいは非水溶性樹脂(以下、難/非水溶性樹脂ともいう)が挙げられる。
上記塩化ビニル系共重合樹脂として、さらに具体的には、例えば、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合樹脂、塩化ビニル・ビニルi-ブチルエーテル共重合樹脂、塩化ビニル・プロピオン酸ビニル共重合樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体の塩素化物が挙げられる。
本発明においては、これらの樹脂あるいはゴムを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明においては、上記難/非水溶性樹脂と、下記のような水溶性樹脂とを組合わせて用いることができる。
水溶性樹脂としては、ロジン(例:商品名「ロジンWW」)、モノカルボン酸およびその塩が挙げられる。モノカルボン酸としては、例えば、炭素数9〜19 程度の脂肪酸、
ナフテン酸が挙げられる。モノカルボン酸の塩としては、Cu塩、Zn塩、Ca塩等が挙げられる。ロジンには、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンなどがあるが、本発明ではいずれをも使用することができる。これらの水溶性樹脂は、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
前記(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体(a)以外のこれらの塗膜形成成分は、防汚塗
料組成物中に、30重量%以下の量で含まれていてもよい。
<溶剤>
本発明の防汚塗料では、上記のような各種成分は、溶剤に溶解若しくは分散している。ここで使用される溶剤としては、例えば、脂肪族系、芳香族系、ケトン系、エステル系、エーテル系など、通常、防汚塗料に配合されるような各種溶剤が用いられる。上記芳香族系溶剤としては、例えば、キシレン、トルエン等が挙げられ、ケトン系溶剤としては、例えば、MIBK等が挙げられ、エーテル系溶剤としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PMAC)等が挙げられる。
上記のような防汚塗料組成物を例えば、火力・原子力発電所の給排水口等の水中構造物、湾岸道路、海底トンネル、港湾設備、運河・水路等のような各種海洋土木工事の汚泥拡散防止膜、船舶、漁業資材(例:ロープ、漁網、浮き子、ブイ)などの各種成形体の表面に、常法に従って1回〜複数回塗布すれば防汚性に優れ、防汚剤成分が長期間に亘って徐放可能であり、厚塗りしても適度の可撓性を有し耐クラック性に優れた防汚塗膜被覆船舶または水中構造物などが得られる。
すなわちこのような本発明に係る防汚塗料組成物を各種成形体の表面に塗布硬化してなる防汚塗膜は、アオサ、フジツボ、アオノリ、セルプラ、カキ、フサコケムシ等の水棲生物の付着を長期間継続的に防止できるなど防汚性に優れている。
特に、該防汚塗料組成物は、船舶等の素材が、FRP、鋼鉄、木、アルミニウ ム合金
などである場合にもこれらの素材表面に良好に付着する。鋼船およびアルミ船の場合、通常は基材表面にプライマー、防食塗料、および必要に応じてバインダー塗料を塗装した表面に、本発明の防汚塗料が塗布される。また、該防汚塗料組成物は、既存の防汚塗膜表面に上塗してもよい。
また例えば、該防汚塗料組成物を海中構造物表面に塗布すれば、海中生物の付着防止を図ることができ、該構造物の機能を長期間維持でき、漁網に塗布すれば、漁網の網目の閉塞を防止でき、しかも環境汚染の恐れが少ない。
なお、この本発明に係る防汚塗料組成物は、直接漁網に塗布してもよく、また予め防錆剤、プライマーなどの下地材が塗布された船舶または水中構造物等の表面に塗布してもよい。さらには、既に従来の防汚塗料による塗装が行われ、あるいは本発明発明の防汚塗料組成物による塗装が行われている船舶、特にFRP船あるいは水中構造物等の表面に、補修用として本発明の防汚塗料組成物を上塗りしてもよい。このようにして船舶、水中構造物等の表面に形成された防汚塗膜の厚さは特に限定されないが、例えば、30〜150μm/回程度である。
上記のようにして得られる本発明に係る防汚塗膜、あるいは船舶・水中構造物の接水部表面の塗膜は、前述したような防汚塗料組成物から形成されており環境汚染の虞が少なく広汎な船舶・水中構造物付着生物に対して長期防汚性に優れている。
[発明の効果]
本発明に係る防汚塗料組成物は、非錫系防汚塗料組成物であって、(a)(メタ)アクリ
ル酸金属塩系共重合体および(b)上記トリフェニルボロン・アミン錯体を含有しており、
従来の(メタ)アクリル酸亜鉛系共重合体および亜酸化銅配合系の防汚塗料に比べて、水中浸漬初期から適度な塗膜消耗速度を有し、船舶・水中構造物等に付着しようとする水棲生物に対して優れた防汚性能を長期継続的に発揮し得る塗膜を形成できる。
さらに該防汚塗料組成物に、塩素化パラフィンおよび/または亜鉛華が配合されていると、塗膜の付着性、剥離防止能、耐クラック性に優れた防汚塗膜が得られる。
一般的に、防汚剤としてロダン銅を使用すると、亜酸化銅を使用する場合に比べて各種色相の防汚塗料を得ることができるが、ロダン銅を配合した従来の白色の防汚塗料からなる塗膜は、若干黄色味を帯び、特に没水後や屋外暴露後では黄色味や青みを帯びるなど、その色相変化が顕著であった。しかしながら、従来の樹脂系防汚塗料例えば、ロジン/ビニル樹脂系、ロジン/アクリル樹脂系、シリル樹脂系などの防汚塗料では、その防汚性を高めるためにやむを得ずロダン銅等が他の防汚剤と併用されることが多かった。
これに対して、本発明においては、特に(メタ)アクリル酸亜鉛塩系共重合体と上記トリフェニルボロン・アミン錯体とを含有するタイプでは、純白の防汚塗料組成物の製造が可能であり、しかもその塗膜は、没水後あるいは屋外暴露後でも色相の変化がほとんど生じない。
本発明に係る防汚塗膜、および船舶・水中構造物表面の防汚塗膜は、この防汚塗料組成物から形成されており環境汚染の虞が少なく船舶付着生物に対して長期防汚性に優れている。
本発明に係る船舶外板の防汚方法では、環境汚染の恐れが少ない。
[実施例]
以下、本発明について実施例に基づきさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何等限定されるものではない。
なお、以下の実施例、比較例で使用した各配合成分およびその組成、物性、製 造販売
元等は、下記の通り。なお、共重合体A、Bについては、併せて表1に示す。
(1)共重合体(A):
メタクリル酸亜鉛(Zn(MAA)2、MAA:メタクリル酸、浅田化学社 製)8重量部、メタクリル酸メチル(MMA)4重量部、アクリル酸エチル(EA)28重量部(こ
れら共重合性モノマー合計40重量部)を溶剤(酢酸ブチル40重量部、n-ブタノール
20重量部)に溶解(合計100重量部)し、100℃で7時間に亘って共重合反応させることにより、分子量(MW)が約1万の共重合体(固形分(NV):約40重量%)を得た。
(2)共重合体(B):
メタクリル酸亜鉛(Zn(MAA)2、MAA:メタクリル酸、浅田化学社 製)10重量部、メタクリル酸メチル(MMA)0重量部、アクリル酸エチル(EA)30重量部(これら共重合性モノマー合計40重量部)を溶剤(酢酸ブチル40重量部、n-ブタノー
ル20重量部)に溶解(合計100重量部)し、100℃で7時間に亘って共重合反応させることにより、分子量(MW)が約1万の共重合体(固形分(NV):約40重量%)を得た。
(3)共重合体(C)
バーサチック酸亜鉛メタクリレート[(CH2=C(CH3)−COO−)((C373C−COO−)Zn]10重量部、アクリル酸エチル(EA)30重量部(これらの共
重合モノマー合計40重量部)を溶剤(酢酸ブチル40重量部、n−ブタノール20重量部)に溶解(合計100重量部)し、100℃で7時間にわたって共重合反応させることにより、分子量(MW)が約1万の共重合体(固形分(NV):約40重量%)を得た。(4)塩素化パラフィン:
商品名「トヨパラックス150」(平均炭素数:14.5、塩素含有率(量):50%、粘度:12ポイズ/25℃、比重:1.25/25℃、東ソー(株)製)。
(5)酸化亜鉛:商品名「亜鉛華3号」(九州白水(株)製)。
(6)可溶性無水石膏:商品名「CaSO4 D−1」(ノリタケ(株)製)。
(7)チタン白:商品名「チタン白 R−5N」(堺化学工業(株)製)。
(8)フタロシアニンブルー:商品名「シアニンブルーS−2010」(大日精化社 製)。
(9)チオシアン酸銅(ロダン銅):(日本化学産業(株)製)。
(10)ピリジン・トリフェニルボロン:商品名「PKボロン」(北興化学工業(株)製)

(11)4,5−ジクロロ-2-n-オクチル-3(2H)イソチアゾリン:商品名「シーナイ
ン211」、ロームアンドハース社製、固形分30重量%)。
(12)2-ピリジンチオール-1-オキシド銅塩:商品名「銅ピリチオン」(オーリン(株)製)。
(13)酸化ポリエチレンワックス:商品名「ディスパロン4200-20」(楠本化成( 株)製、沈降防止剤、固形分20重量%のキシレンペースト)。
(14)脂肪酸アマイドワックス:商品名「ディスパロン630-20X」(楠本化成(株)製、沈降防止剤、固形分20重量%)。
(15)プロピレングリコールモノメチルエーテル:商品名「クラレ PGM」(クラレ(株)製、溶剤)。
(16)「トリフェニルボロン・n-ドデシルアミン錯体」(北興化学工業(株)製)。
(17)「トリフェニルボロン・n-オクタデシルアミン錯体」(北興化学工業(株)製)。
(18)「2-ピリジンチオール-1-オキシド亜鉛塩」(吉富製薬(株)製)。
(19)「2,3,5,6-テトラクロロ-4-(メチルスルホニル)ピリジン」(ゼネカ(株)製)。
<海中生物の付着面積評価基準(静置防汚性評価基準)>
評価基準は、以下の通り。
5点・・・・海中生物の付着面積が0%。
4点・・・・海中生物の付着面積が0%を超え5%以下。
3点・・・・海中生物の付着面積が5%を超え10%以下。
2点・・・・海中生物の付着面積が10%を超え25%以下。
1点・・・・海中生物の付着面積が25%を超え50%以下。
0点・・・・海中生物の付着面積が50%を超える。
<劣化防汚塗膜との付着性>
劣化防汚塗膜との付着性は、中国塗料(株)にて、既存の防汚塗料が塗布された下記の試験板を海水中に1年間浸漬させて製作した劣化防汚塗膜表面に、実施例、比較例に示す各防汚塗料組成物からなる防汚塗膜を塗布形成した後、海水中に浸漬して6ヶ月後に、「JISK−5400Xカットテープ法」により評価した。
<塗膜消耗度測定方法>
サイズが(縦)170mm×(横)70mm×(厚さ)4.5mmの基板を用意し、その長手方向に、R=500mm(曲り半径)で湾曲させると共に、基板の四角に回転ドラムへの取付用ネジ穴を形成し、サンドブラスト板を作成した。
このサンドブラスト板の湾曲した突出表面にショッププライマー、タールエポキシ塗料、ビニル塗料を順次重ねてスプレー塗装した後、各種供試塗料を塗装(膜厚150μm)した。
この試験板を、広島県呉湾に設置したロータリー試験筏の回転ドラムに取付けて、回転速度15ノットで回転させ、1月毎に試験板を海中より引き上げて膜厚を測定することにより、塗膜消耗度を測定した。
[実施例A1]
表2に示す配合組成の防汚塗料を常法に従って調製した。
すなわち、上記共重合体(A)(固形分約40wt%,分子量約1万)50.0重量部、可溶性無水石膏1.0重量部、チタン白2.0重量部、フタロシアニンブルー3.0重量部、ロダン銅10.0重量部、ピリジントリフェニルボラン10.0重量部、酸化ポリエチレンワックス(固形分20重量%)2.0重量部、脂肪酸アマイドワックス(固形分20重量%)2.5重量部、キシレン14.5重量部、プロピレングリコールモノメチルエーテル5.0重量部からなる防汚塗料(合計100重量部)を調製した。
次いで、この防汚塗料を、3×100×300(mm)の大きさの塩化ビニル板にその乾燥膜厚が250〜300μm厚(平均:270μm厚)となるように塗布し、3日間、常温20℃の室内に静置し乾燥した後、12ヶ月間、広島湾の水深1.5mの位置に浸漬し、海中生物による汚損状況(静置防汚性)を調査した。
その結果、海水浸漬2ヶ月後では、塗膜表面への海中生物の付着面積は0%(評価5)であり、4ヶ月後では、0%(評価5)であり、8ヶ月後でも、0%(評価5)であった。
また、前記と同様の中国塗料(株)製の劣化防汚塗膜表面に、上記防汚塗料組成物をその乾燥膜厚が100μm厚となるように塗布し、塗膜を形成した後、海水中に浸漬して6ヶ月後に、劣化防汚塗膜との付着性を「JISK−5400Xカットテープ法」により評価したところ、評価4となった。また1ヶ月〜4ヶ月目の塗膜消耗度を測定したところ、
1ヶ月目では13.5μm、2ヶ月目では16.5μm、3ヶ月目では15.6μm、4ヶ月目では12.4μmとなった。
併せて、結果を表2に示す。
[実施例A2〜15、B1〜15、C1〜6、D1〜7、比較例1〜9]
上記実施例A1において、防汚塗料組成物の配合組成をそれぞれ表2〜表13に示すように代えた以外は、実施例A1と同様にして防汚塗料組成物を得て、硬化塗膜の静置防汚性、劣化防汚塗膜との付着性を調査した。
結果を表2〜13に示す。
表2〜13に明かなように、本発明の防汚塗料組成物は、長期に亘り優れた防汚性を示した。
Figure 2007186705
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Claims (14)

  1. (a)(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体、および
    (b)下記式[I]で表されるトリフェニルボロン・アミン錯体または、ピリジントリフェ
    ニルボロン
    を含有することを特徴とする防汚塗料組成物:
    Figure 2007186705
    {式[I]中、R1は水素原子、炭素数3〜30のアルキル基、置換基を有していてもよいピリジル基、置換基を有していてもよい芳香族基を示す。}。
  2. 上記(a)(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体が、(メタ)アクリル酸亜鉛系共重合体
    、(メタ)アクリル酸銅系共重合体のうちから選択される1種以上である請求項1に記載の防汚塗料組成物。
  3. 上記(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体が、
    (メタ)アクリル酸金属塩(イ)およびこの金属塩(イ)と共重合可能な他の単量体(ロ)とを共重合してなり、上記金属塩(イ)から誘導される成分単位が2〜30重量%、単量体(イ)と共重合可能な他の単量体(ロ)から誘導される成分単位が70〜98重量%((イ)+(ロ)=100重量%)で含まれていることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の防汚塗料組成物。
  4. 上記(a)(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体が、金属原子に結合したヒドロキシ基不
    含の(メタ)アクリル酸金属塩系共重合体である請求項1〜3の何れかに記載の防汚塗料組成物。
  5. さらに、(c)塩素化パラフィンを含有していることを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載の防汚塗料組成物。
  6. さらに、(d)酸化亜鉛を含有していることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の
    防汚塗料組成物。
  7. さらに、上記トリフェニルボロン・アミン錯体またはピリジントリフェニルボロン(b)
    以外の(e)防汚剤を含有していることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の防汚塗
    料組成物。
  8. 上記防汚剤(e)が、銅、銅化合物または有機防汚剤である請求項7に記載の防汚塗料組
    成物。
  9. 上記防汚剤(e)が、ロダン銅である請求項7に記載の防汚塗料組成物。
  10. 上記防汚剤(e)が、ジンクピリチオン、銅ピリチオン、N,N−ジメチルジクロロフェ
    ニル尿素、2,4,6−トリクロロフェニルマレイミド、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノSトリアジン、4,5−ジクロロ-2-n-オクチル-
    3(2H)イソチアゾリン、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリルからなる群から選択される何れか1種以上である請求項7に記載の防汚塗料組成物。
  11. さらに、無機脱水剤を含有していることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の防汚塗料組成物。
  12. 請求項1〜11の何れかに記載の防汚塗料組成物から形成されたことを特徴とする防汚塗膜。
  13. 海水と接触する船舶外板または水中構造物の表面が、請求項1〜11の何れかに記載の防汚塗料組成物を塗布硬化してなる防汚塗膜にて被覆されていることを特徴とする船舶または水中構造物。
  14. 海水と接触する船舶外板または水中構造物の表面に、請求項1〜11の何れかに記載の防汚塗料組成物を塗布し、防汚塗膜を形成することを特徴とする船舶外板または水中構造物の防汚方法。
JP2007029699A 1998-03-13 2007-02-08 防汚塗料組成物、防汚塗膜、該防汚塗膜で被覆された船舶または水中構造物、並びに船舶外板または水中構造物の防汚方法 Pending JP2007186705A (ja)

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