JP2007186190A - 空気入りタイヤのシミュレーション方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気入りタイヤの空洞部に満たされた気体の物理現象をも含めて振動解析等を行いうるシミュレーション方法を提供する。
【解決手段】空気入りタイヤモデル1を設定するステップ、路面モデルを設定するステップ及び空気入りタイヤモデル1を路面モデルに接触させかつ予め定めた速度で転動させて変形計算を行うステップを少なくとも含む。空気入りタイヤモデル1は、有限個の要素からなりかつタイヤ周方向に連続する空洞部を有するトロイド状のタイヤモデル2及び有限個の要素からなりかつタイヤモデル2の空洞部iに満たされた空洞モデル3を含む。空洞モデル3とタイヤモデル2の空洞部iとの境界部には、両者の相対距離が変化しない拘束条件が定義される。前記変形計算は、空洞モデル3の変形計算を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、空気入りタイヤのシミュレーション方法に関し、詳しくは空気入りタイヤの空洞部に満たされた気体の物理現象をも含めて振動解析等を行いうる技術に関する。
近年、有限要素法といった数値解析法を用いたコンピューターシミュレーションにより、タイヤを試作しなくてもある程度の性能を予測・解析することができる。例えばタイヤモデルを路面モデル上で転動走行させる転動シミュレーションを行い、そのときタイヤモデルの回転軸に作用する上下力の時刻歴を取得することによってタイヤの振動性能を予測する技術が例えば下記特許文献1や下記非特許文献1で提案されている。
特開2004−20229号公報 Gunda, R., Gau, S., and Dohrmann, C., "Analytical Model of Tire Cavity Resonance and Coupled Tire/Cavity Modal Model," Tire Science and Technology, TSTCA, vol. 28, No.1, January-March 2000, pp.33-49
しかしながら、特許文献1では、空気入りタイヤの空洞部の影響を考慮することができない。即ち、タイヤの走行中には、前記空洞部で空気共鳴振動が生じていることが知られており、正確な振動シミュレーションを行うためには、このような空洞部の物理量をシミュレーションに取り込む必要がある。
また、前記非特許文献2では、タイヤ空洞部をモデル化することを教えているが、実際にタイヤを走行させることは行われておらず、固有振動数や振動モードを求めるいわゆるモーダル解析が行われているに過ぎない。従って、タイヤが路面を走行する状態をシミュレーションすることはできない。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、空洞部を有するタイヤモデルと、前記空洞部に配された空洞モデルとを含む空気入りタイヤモデルを路面モデル上で転動させるとともに、空洞モデルとタイヤモデルの空洞部との境界部に、両者の相対距離が変化しない拘束条件を定義することを基本として、空洞部に含まれる気体の物理現象をシミュレーションの中に取り込むことを基本として、より精度の高い振動解析等を可能としうる空気入りタイヤのシミュレーション方法を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、空気入りタイヤの走行シミュレーション方法であって、空気入りタイヤを有限個の要素でモデル化した空気入りタイヤモデルを設定するステップ、路面を有限個の要素でモデル化した路面モデルを設定するステップ及び前記空気入りタイヤモデルを前記路面モデルに接触させかつ予め定めた速度で転動させて変形計算を行うステップを少なくとも含み、かつ前記空気入りタイヤモデルは、数値解析法により変形計算が可能な要素からなりかつタイヤ周方向に連続する空洞部を有するトロイド状のタイヤモデルと、数値解析法により変形計算が可能な要素からなりかつ前記タイヤモデルの空洞部に配された空洞モデルとを含み、しかも前記空洞モデルと前記タイヤモデルとの境界部には、両者の相対距離が変化しない拘束条件が定義されるとともに、前記変形計算は、空洞モデルの変形計算を含むことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記空洞モデルには、密度及び体積弾性率が予め定義されるとともに、前記変形計算は、空洞モデルの各要素の圧力を計算する処理を含む請求項1記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法である。
また請求項3記載の発明は、前記空洞モデルは、タイヤモデルの空洞部に面して配される外側の要素と、この外側の要素で囲まれる内側の要素とを含み、前記外側の要素の少なくとも一部は、その内側に連結される前記内側の要素よりも大きい容積を有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法である。
また請求項4記載の発明は、前記タイヤモデルは、トレッド部と、その両側に連なるサイドウォール部とを含み、前記トレッド部又は前記サイドウォール部のいずれかの空洞部に面して配される外側の要素は、その内側に連結される前記内側の要素よりも大きい容積を有する請求項3記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法である。
また請求項5記載の発明は、前記トレッド部に面して配された外側の要素は、その内側に連結される前記内側の要素よりも半径方向の長さが大きい請求項4記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法である。
本発明のシミュレーション方法では、空洞部を有するタイヤモデルと、前記空洞部に配された空洞モデルとを含む空気入りタイヤモデルを路面モデル上で転動させる。また、空洞モデルとタイヤモデルの境界部には、両者の相対距離が変化しない拘束条件が定義される。このため、タイヤモデルと空洞モデルとは、それらの境界部を介して、力や加速度のやりとりを行うことができる。例えば、転動するタイヤモデルから空洞モデルに加速度を与え得る一方、空洞モデルからはタイヤモデルに力を与えることができる。また、空洞モデルの各要素に、シミュレーションを行いたい空気等の気体に基づいて密度や体積弾性率を定義することにより、走行中のタイヤの空洞部で生じている様々な物理現象、例えば空気の振動などを解析することが可能になり、より精度の高いタイヤモデルの振動シミュレーションを行うことが可能になる。
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤのシミュレーション方法を実施するためのコンピュータ装置1の斜視図が示されている。該コンピュータ装置1は、本体1a、キーボード1b、マウス1c及びディスプレイ装置1dを含む。本体1aには、図示していないが、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリー、大容量記憶装置及びディスクドライブ1a1、1a2などが適宜設けられる。そして、前記大容量記憶装置(記憶媒体)には後述する方法を実行するための処理手順(プログラム)の一部が記憶される。
図2には、本実施形態の処理手順の一例が示される。先ず、本実施形態では、タイヤモデルが設定される(ステップS1)。
図3にはタイヤモデル2を視覚化した斜視図が、図4にはそのタイヤ回転軸を含む断面図が示されている。タイヤモデル2は、解析しようとするタイヤを有限個かつ小さな前記要素2a、2b、2c…に分割して三次元にモデル化される。各要素2a、2b、2c…は、例えば2次元平面としての三角形ないし四角形の膜要素、3次元要素としては、例えば4面体ソリッド要素が好ましく採用される。但し、これ以外にも5面体ソリッド要素、6面体ソリッド要素など、コンピュータで処理可能な要素であれば良い。
前記要素2a、2b、2c…は、変形計算が可能かつ前記コンピュータ装置1にて取り扱い可能な数値データからなり、各要素の節点の番号、座標値、要素形状及び材料特性等が定義される。前記変形計算には、例えば有限要素法、有限体積法又は差分法などが含まれ、また前記材料特性には、例えば密度、複素弾性率及び/又は損失正接などを含む。本実施形態では、各要素2a、2b、2c…は、物体(モデル)の変形とともに空間を移動するLagrange要素が用いられる。
タイヤモデル2は、タイヤのトレッドがモデル化された接地するトレッド部2Tと、タイヤのサイドウォールがモデル化された一対のサイドウォール部2Sと、それらの内腔面2iで囲まれかつタイヤ周方向に連続してのびる空洞部iとを含む。
計算精度を高めるために、タイヤモデル2のトレッド部2Tには、タイヤ周方向にのびる縦溝と、それと交わる向きにのびる横溝とを含むトレッドパターンがモデル化されることが望ましい。同様に、タイヤモデル2には、カーカス2A、ベルト2B及びビードコア2Cなどの内部構造もモデル化されていることが特に望ましい。
前記空洞部iは、現実のタイヤにおいて空気が満たされる空間を意味する。この空洞部iは、タイヤモデル2の内腔面2iと、該タイヤモデル2が装着されるリム(図示していないが、これはタイヤサイズ及び各種のタイヤ規格に基づいて定められる)のプロファイルJによって閉じられたドーナッツ状の三次元形状を有する。
次に、空洞モデル3が設定される(ステップS2)。図5には、図4と同じ位置の断面における空洞モデル3が視覚化されて示される。空洞モデル3は、前記三次元形状が有限個の要素3a、3b、3c…で分割(置き換え)されたものである。従って、空洞モデル3は、空洞部iの中をタイヤ周方向に連続してのびるドーナッツ状をなす。
また、空洞モデル3は、有限個かつ体積を持った三次元の要素3a、3b、3c…からなる。各要素3a、3b、3c…は、変形計算(本実施形態では圧力計算)が可能かつ前記コンピュータ装置1にて取り扱い可能な数値データからなり、各々の節点の番号、座標値、要素形状、材料特性などが定義される。また、空洞モデル3は、例えば空気、窒素、ヘリウム又はこれらの混合物等のように、タイヤに充填される気体の現象をシミュレーション上で再現させるためのものである。このため、空洞モデル3の各要素に定義される材料特性としては、本実施形態では密度及び体積弾性率が含まれる。
本実施形態において、空洞モデル3の外周面3oの形状は、図4に示されたタイヤモデル2の空洞部iの内周面形状と実質的に揃えられている。従って、図6に示されるように、各々の回転軸及び中心線を揃えることにより、空洞モデル3は、タイヤモデル2の空洞部iを完全に満たすようにその中に配置される。これにより、空気入りタイヤモデル1が設定される。
空気入りタイヤモデル1において、タイヤモデル2の内腔面2iに面する空洞モデル3の外周節点3n1、3n2…の全ては、タイヤモデル2の内腔面2iに現れる内周節点2n1、2n2…のいずれかとタイヤ周方向及びタイヤ半径方向で同じ位置に設けられる。この実施形態において、空洞モデル3の全ての外周節点3n1、3n2…は、タイヤモデル2の内周節点2n1、2n2…と同じ位置に設けられている。即ち、タイヤモデル2の内周節点2n1、2n2、…と、空洞モデル3の外周節点3n1、3n2、…とは互いの節点を共有している。ただし、これに限定されるわけではなく、空洞モデル3の外周節点3n1、3n2…は、タイヤモデル2の内周節点2n1、2n2…とは異なる位置に設けられても良い。
また、本実施形態では、タイヤモデル2及び空洞モデル3は、いずれもタイヤ周方向に等間隔で80個に分割されている。
さらに、空洞モデル3は、タイヤモデル2の空洞部iに面して配される外側の要素3Lと、この外側の要素3L(グレーにてハッチングが付される)で囲まれる内側の要素3Rとを含む。
荷重を負荷し、かつ、タイヤモデル2を回転させるシミュレーションでは、タイヤモデル2は変形する。そこで、本実施形態では、タイヤモデル2との境界部を構成する要素、即ち前記外周節点3n1、3n2…を有する外側の要素3Lのみが、タイヤモデル2とともに移動できかつその内腔面2iに基づいて変形しうるLagrange要素で定義される。それ以外の部分は、剛体回転(すなわち、タイヤモデル2とともに回転は可能であるが変形はしない)のみが許容されたEuler要素でモデル化される。また、図5に示されるように、空洞モデル3において、前記外側の要素3Lは、タイヤモデル2のトレッド部2Tの変形が生じても、例えば要素がネガティブに変形(体積が負となる変形)するいわゆる”要素つぶれ”が生じないように、それらの内側に連結されている内側の要素3Rよりも大きく設定されるのが望ましい。
特に、トレッド部2T及びサイドウォール部2Sは変形しやすいので、それらの内腔面2iに面して配される外側の要素3Lは、それらの内側に連結されている内側の要素3Rよりも大きく設定されるのが望ましい。とりわけ、前記トレッド部2Tに面して配された外側の要素3Lの半径方向の長さh1は、その内側に連結される前記内側の要素3Rの半径方向の長さh2よりも大きいことが効果的である。前記長さh1は、シミュレーションの条件で経験則上、大凡推測しうるトレッド部2Tのタイヤ半径方向の変形量よりも大きく設定されるのが望ましい。
また、他の実施形態として、空洞モデル3の全ての要素を空間座標上に固定されたオイラー要素(Euler要素)で定義される。なおEuler要素では、その要素(メッシュ)間の流体の移動が考慮される。また、その各々の位置で空洞部の圧力等が計算される。なお、このような空洞モデル3は、タイヤモデル2が移動する場合に、常にその内腔面2iを満たすように定義される。
さらに、他の実施形態として、変形に応じ、空洞モデル3の要素を再分割することもできる。この場合、圧力変化の大きい要素は小さく、圧力変化の小さい要素は粗く分割することが望ましい。
また、空気入りタイヤモデル1において、タイヤモデル2と空洞モデル3との境界部には、互いの相対距離が変化しないように拘束条件が定義される。即ち、タイヤモデル2の前記内腔面2iを構成する面又は節点(2n1、2n2…)は、空洞モデル3の外周面又は節点(3n1、3n2…)に対してその相対位置が変わらないように接合される。
例えば、図7(A)に示されるように、タイヤモデル2の内周節点2n1と、空洞モデル3の外周節点3n1とが任意の距離L(ただし、本実施形態ではLは零である。)を保って接合された場合を考える。ここで、通常では、同図(B)のように、タイヤモデル2に変形が生じその内周節点2n1が内側に変位すると、空洞モデル3の外周節点3n1との距離がL’(≠L)に変化する。しかし、前記拘束条件によって、各々の節点2n1、3n1は、その相対距離Lが変わらないように変位させられる。
具体的には、節点2n1、3n1の位置は、内周節点2n1を含むタイヤモデル2の要素の弾性率と、外周節点3n1を含む空洞モデル3の要素の体積弾性率とにより定まる各要素の変形の釣り合いによって決定される。例えば、タイヤモデル2の要素の弾性率が、空洞モデル3の要素の体積弾性率よりも大きい場合、全体系でみると、同図(C)に誇張して示されるように、内周節点2n1は殆ど動かず、空洞モデル3の外周節点3n1の変位が大となって節点間の距離が常にLに維持される。従って、タイヤモデル2と空洞モデル3との間には、それらの境界部を介して力等の伝達が表現される。即ち、両者の相互作用が得られる。
同様に、空洞モデル3において、リムのプロファイルJに面する内向き節点3nJも該リムのプロファイルJとの相対位置が変化しないように、拘束の条件が定義される。ただし、本実施形態において、リムプロファイルJは剛体として定義されるので、空洞モデル3の内向き節点3nJは変位しない。
次に、路面モデル4が設定される(ステップS3)。路面モデル4は、図8に視覚化して示されるように、タイヤモデル2が接触しかつ転動可能な幅と長さとを有して設定される。また、路面モデル4は、外力が作用しても変形しない剛要素4a、4b、4c…を連ねて設定される。
路面モデル4の表面は、平坦でも良いが、タイヤモデルの振動特性が明瞭に表れやすいように、荒れたアスファルト路面の如く非平坦な表面を有するものが望ましい。好適には、最も低い位置と最も高い位置との高さの差が3〜15mm程度、より好ましくは6〜12mm程度の凸凹路が、実際のアスファルト路面に非常に近く好適である。本実施形態において、路面モデル4の節点間のピッチは20mmとした。
次に、境界条件が設定される(ステップS4)。設定される境界条件としては、空気入りタイヤモデル1を路面モデル4に接触させかつ予め定めた速度で転動させて変形計算を行うのに必要な各種の条件を含む。例えば、タイヤモデル2の内圧条件、負荷荷重条件、スリップ角、キャンバー角、走行速度及び/又はタイヤモデル2と前記路面モデル4との間の摩擦係数などを含む。
例えば、空洞モデル3の各要素には、タイヤモデルに負荷された内圧相当の密度及び体積弾性率が与えられる。本実施形態では、これらの初期値は、25℃、200kPaの状態として、次のように設定される。
空洞モデルの各要素の密度:3.52kg/m3
空洞モデルの各要素の体積弾性率:423kPa
タイヤモデル2への内圧の負荷は、タイヤモデル2の内腔面2iに内圧に相当する等分布荷重を負荷し静的な変形シミュレーションを行うことでタイヤモデル2に入力される。従って、本実施形態において、空洞モデル3は、タイヤモデル2に初期の内圧を与えるための圧力媒体としては利用されない。もし、このような処理を行うためには、タイヤモデル2の外部に大量の空洞モデル3の要素を準備し、これを空洞部iに順次注入していくという大規模なシミュレーションが必要となる。これは、計算に多くの時間を要し好ましくない。また、前記静的な変形シミュレーションを経て得られた変形後のタイヤモデル2の内腔面2iの形状に基づいて、空洞モデル3が設定される。
従って、本実施形態において、タイヤモデル2に内圧を作用させた状態でも、空洞モデル3の各要素の圧力は零である。しかし、その後、空気入りタイヤモデル1が走行しかつ外力によってタイヤモデル2が変形した場合、その変形は、前記境界部の拘束条件によって空洞モデル3に力として伝えられる。このため、空洞部iの中の圧力変化は、空洞モデル3の初期圧力を基準とした相対的な圧力値を用いることで表現され得る。
また、変形計算を行う際に必要な他の条件の一例を以下に示す。
空気入りタイヤモデルの転動の速度V:80km/H
内圧:200kPa
スリップ角:0度
キャンバー角:0度
静摩擦係数:1.0
動摩擦係数:1.0
次に、図9及びその拡大部分断面図である図10に示されるように、空気入りタイヤモデル1を路面モデル4に接触させかつ前記速度で転動させて空気入りタイヤモデル1の変形計算(即ち転動シミュレーション)が行われる(ステップS5)。空気入りタイヤモデル1の転動に際しては、該空気入りタイヤモデル1の回転軸を回転可能に定義して路面モデル4を移動させる方法、又は路面モデル4を固定し、タイヤモデル2に回転速度及び並進速度を与える方法のいずれでも良い。本実施形態では後者が採用される。
前記変形計算は、要素の形状及び材料特性(例えば密度、弾性率、減衰係数)などをもとに、要素の質量マトリックス、剛性マトリックス及び減衰マトリックスが作成され、各マトリックスを組み合わせ、全体の系のマトリックスが作成される。そして、前記各種の条件を当てはめて運動方程式が作成され、これを微小な時間増分Δtきざみで前記コンピュータ装置1にて逐次計算することにより行われる。
前記時間増分Δtは、全ての要素について応力波の伝達時間を計算し、その最小時間の0.9倍以下の時間とするのが好ましい。具体的には、10〜100μs程度の時間増分Δtで空気入りタイヤモデル1の転動を計算できる。
図11には、空気入りタイヤモデル1の変形計算の具体的な処理手順の一例が示される。本実施形態では、先ず、前記時間増分Δt後のタイヤモデル2の変形計算が行われる(ステップS51)。この変形計算には有限要素法が用いられ、図9に示される運動方程式が用いられる。これにより、初期状態から時間増分Δtが経過した状態のタイヤモデル2の各要素の位置(座標)、速度及び応力が得られる。
そして、タイヤモデル2が変形することにより、空洞モデル3には、両モデル2及び3の境界部を介して加速度が入力される。従って、次のステップS52では、空洞モデル3の各要素3a、3b…の圧力が下記式(1)により計算される。
式(1)において、kf は空洞モデル3の各要素に予め定義された体積弾性率、pは静圧に対する過剰圧力(又は初期圧力に対する相対圧力とも言い得る。)、ρf は空洞モデル3の各要素の密度、xは各要素の位置である。
なお、前記時間増分は、空洞モデル3の変形計算においても、その最小要素長さを空気が伝達する時間よりも短い時間でなければならないが、通常はタイヤモデル2の内部の応力波伝達時間の方が小さい。従って、前記時間増分Δtは、タイヤモデル2を基準に定めれば足りる。
次に、空洞モデル3がタイヤモデル2に及ぼす力の計算が行われる(ステップS53)。上記ステップS51で時間増分Δt後のタイヤモデル2の変形計算が行われ、その変形が空洞モデル3に適用されるので、上記ステップS52では、時間増分後の空洞モデル3の圧力変化が計算されることになる。この時間増分後の空洞モデル3がタイヤモデル2に及ぼす力の差をΔFとすると、この力ΔFは、後述するステップS56で“N”となったときに行われる時間増分後のタイヤモデル2の再度の変形計算(ステップS51)のときに外力としてタイヤモデル2に加えられる。
次に、変形後のタイヤモデル2の各要素の大きさ、密度及び/又は硬さにより応力波伝達時間が再度計算され(ステップS54)、該応力波伝達時間に基づいて次ステップの時間増分が設定される(ステップS55)。本実施形態では、応力波伝達時間の最小値又はこれに安全率S(<1.0)を乗じて計算される時間増分が、次ステップの時間増分として設定される。
次に、予め指定(定義)された計算終了の時間が経過しているか否かが調べられ(ステップS56)、経過していない場合には、ステップS51に戻り、新たに計算された時間増分を加算して、タイヤモデル2及び空洞モデル3の計算が再び行われる。一方、所定の時間が経過している場合(ステップS56でY)、空気入りタイヤモデル1の変形計算を終えステップS6に戻る。
このような空気入りタイヤモデル1の変形計算により、タイヤモデル2の変形に伴い、加速度が、該タイヤモデル2の内周節点2n1、2n2から、空洞モデル3の外周節点3n1、3n2に与えられる。他方、この加速度によって変形した空洞モデル3の各要素により、力が、空洞モデル3の外周節点3n1、3n2から、タイヤモデル2の内周節点2n1、2n2に与えられる。
これにより、第1に、両モデル2及び3の境界部での相互作用が再現され、第2に空洞モデル3において、走行中の各要素の圧力分布が得られる。この圧力分布を時系列的に見ることによって、空洞部iの中の空気の移動(つまり、これは空洞部iの中の「音」に関する物理量といえる。)を解析できる。
次に、必要な物理量が取得され(ステップS6)、シミュレーションの結果が評価される。各モデル2、3の変形計算の結果は、時系列的に前記コンピュータ装置1に記憶される。従って、これらを任意に取り出して視覚化、グラフ化及び/又は数値データとして利用できる。
なお、通常、空洞モデル3で必要な時間増分は、タイヤモデル2に比べて十分に大きい。従って、タイヤモデル2から計算される時間増分すべてに対して空洞モデル3の計算を行わずに、例えば、タイヤモデル2の変形計算が複数回行われるたびに1回の空洞モデル3の圧力計算を行うようにしても良い。この実施形態では、計算精度の大幅な低下を招くことなく空洞モデル3の計算時間を削減できる点で好ましい。
図12には、空気入りタイヤモデル1の転動中の1瞬間を視覚化して示し、そこには空洞モデル3の圧力の分布が色の情報として表示されている。色の濃い部分は圧力の絶対値が大きい要素を示す。なお空洞モデル3を示すために、タイヤモデル2の右半分が切断されている。この瞬間では、空洞モデル3には、接地領域を境として、その進行方向Aの前側に圧縮圧力を有する領域Bが、また後側には引張圧力を有する領域Cがほぼ対向して形成されていることが分かる。
また、図13には空気入りタイヤモデル1の回転軸に作用する上下力と時間との関係が、図14には、その周波数分析が示される。図14において、実線は本発明に従って空洞モデル3を設けた空気入りタイヤモデル1の結果が示され、破線は空洞モデル3の無いモデルの結果が示されている。本発明のモデルでは、周波数200Hz付近に鋭いピークDが見られる。これは、一般に空気入りタイヤの空洞部で生じる空洞共鳴振動として知られている。従って、本発明に従う空気入りタイヤモデル1は、このような空洞共鳴現象までもが正しくシミュレーションの中で再現されたことが確認できた。
また、近年では、例えば特許第3612059号公報に記載されるように、タイヤの内腔面に、タイヤ周方向にのびるスポンジからなる制音具を貼り付けることにより、前記空洞共鳴を抑制する技術が提案されている。そこで、このような制音具の検証を本発明のシミュレーション方法によって行った。
サンプルモデルとして、図15に示されるような空気入りタイヤモデル1aが設定された。この空気入りタイヤモデル1aは、タイヤモデル2、空洞モデル3及び制音具モデル6を含む。スポンジモデル6は、タイヤ周方向に360度連続してのびるとともに、断面が、中央部に溝を有しかつその両側に山部が設けられた二山状に形成された。スポンジモデル6はタイヤモデル2の内腔面2iに一体に固着される条件が定義される。また、スポンジモデル6と空洞モデル3との境界部には、両者の相対距離が変化しない拘束条件が定義される。
計算に用いたスポンジモデル6の応力−歪特性を図16に示す。また、スポンジモデル6の要点の密度は25.0kg/m3 とした。
上記空気入りタイヤモデル1aを用いて前記と同様の条件で上下力の時刻歴を取得し、その周波数分析を行った。図17には、その結果が実線で示される。図17から明らかなように、制音具のあるモデルでは、200Hz付近に空洞共鳴ノイズに相当するピークが効果的に抑えられていることが確認できた。
図18には、図12と同じ条件での空気入りタイヤモデル1aの転動中の1瞬間を視覚化して示し、そこには空洞モデル3の圧力の分布が色の情報として表示されている。色の濃い部分は圧力の絶対値が大きい要素を示す。なお空洞モデル3を示すために、タイヤモデル2の右半分が切断されている。制音具を有する空気入りタイヤモデル1aでは、大きな圧縮圧力及び引張圧力を受けている要素の領域が非常に少なくなっていることが分かる。これは、空洞共鳴の低減によるものと推察される。
本実施形態で用いるコンピュータ装置の斜視図である。 本実施形態の処理手順の一例を示すフローチャートである。 タイヤモデルの一実施形態を示す斜視図である。 その断面図である。 空洞モデルの断面図である。 空気入りタイヤモデルの一実施形態を示す部分断面図である。 (A)〜(C)はタイヤモデルと空洞モデルとの拘束条件を説明する略図である。 路面モデルの一実施形態を示す斜視図である。 空気入りタイヤモデルの転動シミュレーションを視覚化して示す線図である。 その部分拡大断面図である。 空気入りタイヤモデルの変形計算の一例を示すフローチャートである。 空洞モデルの圧力分布を示す斜視図である。 転動シミュレーションの結果として、上下力と時間との関係を示すグラフである。 その周波数分析結果を示すグラフである。 制音具付の空気入りタイヤモデルの部分断面図である。 スポンジモデルの応力−歪特性を示すグラフである。 その転動シミュレーションの結果として、上下力の周波数分析結果を示すグラフである。 その空洞モデルの圧力分布を示す斜視図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤモデル
2 タイヤモデル
2a、2b、2c… タイヤモデルの各要素
3 空洞モデル
3a、3b、3c… 空洞モデルの各要素
4 路面モデル

Claims (5)

  1. 空気入りタイヤの走行シミュレーション方法であって、
    空気入りタイヤを有限個の要素でモデル化した空気入りタイヤモデルを設定するステップ、
    路面を有限個の要素でモデル化した路面モデルを設定するステップ及び
    前記空気入りタイヤモデルを前記路面モデルに接触させかつ予め定めた速度で転動させて変形計算を行うステップを少なくとも含み、かつ
    前記空気入りタイヤモデルは、数値解析法により変形計算が可能な要素からなりかつタイヤ周方向に連続する空洞部を有するトロイド状のタイヤモデルと、
    数値解析法により変形計算が可能な要素からなりかつ前記タイヤモデルの空洞部に配された空洞モデルとを含み、しかも
    前記空洞モデルと前記タイヤモデルとの境界部には、両者の相対距離が変化しない拘束条件が定義されるとともに、
    前記変形計算は、空洞モデルの変形計算を含むことを特徴とする空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  2. 前記空洞モデルには、密度及び体積弾性率が予め定義されるとともに、前記変形計算は、空洞モデルの各要素の圧力を計算する処理を含む請求項1記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  3. 前記空洞モデルは、タイヤモデルの空洞部に面して配される外側の要素と、この外側の要素で囲まれる内側の要素とを含み、
    前記外側の要素の少なくとも一部は、その内側に連結される前記内側の要素よりも大きい容積を有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  4. 前記タイヤモデルは、トレッド部と、その両側に連なるサイドウォール部とを含み、
    前記トレッド部又は前記サイドウォール部のいずれかの空洞部に面して配される外側の要素は、その内側に連結される前記内側の要素よりも大きい容積を有する請求項3記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  5. 前記トレッド部に面して配された外側の要素は、その内側に連結される前記内側の要素よりも半径方向の長さが大きい請求項4記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
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