JP2007185425A - オストミーパウチとその製造方法およびオストミー装具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排泄物を受け入れるための第1の開口部を一面に設けた袋体と、前記第1の開口部の周囲に取り付けられ第2の開口部を有するフランジとを具備するオストミーパウチにおいて、前記袋体が水中崩壊紙の一面に耐水層を設けた水中崩壊性シートからなり、前記フランジが水中崩壊紙の一面に水溶性粘着剤または水と接触して崩壊する成分で構成した粘着剤を積層してなるものとする。
【選択図】図1
Description
(1)前記フランジと前記第1のシートを前記第1と第2の開口部を囲んで接合する第1ステップと、
(2)第1のステップにおいて接合されたフランジと第1のシートとの間に前記第1と第2の開口部をさらに囲むように断熱シートを挿入する第2ステップと、
(3)さらに第2のシートを重ねてシール金型を押し当てることにより第1と第2の2枚のシートの周縁を互いにヒートシールして袋体を形成する第3ステップと
からなることを特徴とする(請求項26の発明)。
本発明の第1の実施例を図1〜5に沿って説明する。図1は第1の実施例のオストミーパウチの全体を示す側断面図(a)及び正面図(b)、図2は第1の実施例のオストミーパウチのフランジと袋体の開口部における貼り合わせ前の拡大断面図、図3は同じく貼り合わせた後に撥水剤が含浸された拡大断面図、図4は第1の実施例のオストミーパウチを内袋として面板に装着したオストミー装具の側断面図、図5は図4のオストミー装具の内袋と外袋を面板から分離した状態を示す側断面図である。
図1に示すとおり、内袋の形状は、袋体1の幅が全長に亘ってフランジとほぼ等しく、かつフランジ2と袋体1の上端ではエッジがほとんど重なるように構成され、全体として上部が半円状、下部が矩形状となっている。また後述する外袋に対しては、袋体の幅が外袋の開口から挿入できるように開口の直径とほぼ同じか、わずかに細くなっており、内袋の袋体の長さはフランジから下方が外袋とほぼ同じかわずかに短くなっている。
本発明の第2の実施例を図6〜13に沿って説明する。図6は第2の実施例のオストミーパウチの全体を示す側断面図(a)、正面図(b図)、図7は第2の実施例のオストミーパウチのフランジと袋体の開口部における貼り合わせ前の拡大断面図、図8は同じくヒートシールによって同時に耐水処理された状態を示す拡大断面図、図9〜11は第2の実施例のオストミーパウチをヒートシールによって組み立てるときの各ステップを順に示す工程図、図12は図10の工程で使用される断熱シートの平面図、図13は第2の実施例のオストミーパウチを内袋としてオストミー装具に組み込んだ側断面図である。
(2)次に、フランジとこのフランジにヒートシールされたシートとの隙間にガラスクロスからなる断熱シートを挿入し、さらに袋体を構成すべき2枚のシートのうちのもう一方のシートと重ねる(図10)。
断熱シートは上記貼りあわせ部が入る開口が形成され、一端に割れ目を入れてある。(図12)。この割れ目を開いて前記隙間に断熱シートを挟み込む。
(3)次に高温度になったヒートシール金型を押し付けて周縁部をヒートシールする。フランジは断熱シートによって高温から遮蔽されるため袋体のヒートシールによる影響を受けることなく袋体の周縁部がヒートシールされる(図11)
このオストミー装具には内袋10を除いて市販のオストミー装具が利用可能である。この場合の使用できる市販のオストミー装具とは、嵌合部を有し、例えば、嵌合部を設けたフランジの内径が内袋の袋体の幅よりも大きく、かつ嵌合部の外径が内袋のフランジよりも小径であればよい。内袋は外袋の開口部から内部に挿入され、嵌合部に内袋のフランジを挟み込んで装着し、使用後は嵌合部を解除し、内袋を開口部から取り出して水洗トイレに投棄すればよい。
Claims (26)
- 排泄物を受け入れるための第1の開口部を一面に設けた袋体と、前記第1の開口部の周囲に取り付けられ第2の開口部を有するフランジとを具備するオストミーパウチにおいて、
前記袋体が水中崩壊紙の一面に耐水層を設けた水中崩壊性シートからなり、前記フランジが水中崩壊紙の一面に水溶性粘着剤または水と接触して崩壊する成分で構成した粘着剤を積層してなることを特徴とするオストミーパウチ。 - 排泄物を受け入れるための第1の開口部を一面に設けた袋体と、前記第1の開口部の周囲に取り付けられ第2の開口部を有するフランジとを具備するオストミーパウチにおいて、
前記袋体が水溶性のシート状基材の一面に耐水層を設けた水中崩壊性シートからなり、前記フランジが水溶性のシート状基材の一面に水溶性粘着剤または水と接触して崩壊する成分で構成した粘着剤を積層してなり、前記フランジの外径が前記袋体の幅にほぼ等しく、かつ袋体の上縁が前記フランジの外周にほぼ重なるように配置されていることを特徴とするオストミーパウチ。 - 前記水溶性のシート状基材が水中崩壊紙または水溶性樹脂フィルムであることを特徴とする請求項2に記載のオストミーパウチ。
- 前記耐水層が熱可塑性樹脂、または熱可塑性樹脂と脆性成分との組成物からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のオストミーパウチ。
- 前記袋体とフランジが、水中崩壊性の結合剤を介して貼り合わせられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のオストミーパウチ。
- 前記水中崩壊性の結合剤が、水溶性粘着剤、水と接触して崩壊する成分で構成した粘着剤、熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂と脆性成分との組成物のいずれか一の材料からなることを特徴とする請求項5に記載のオストミーパウチ。
- 前記袋体が上部をほぼ半円状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のオストミーパウチ。
- 前記袋体の幅がほぼ全長に亘り等しく形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のオストミーパウチ。
- 排泄物を受け入れるための第1の開口部を一面に設けた袋体と、前記第1の開口部の周囲に取り付けられ第2の開口部を有するフランジとを具備するオストミーパウチにおいて、
前記袋体が水中崩壊紙の一面に耐水層を設けた水中崩壊性シートからなり、前記フランジが水中崩壊紙の一面に熱可塑性樹脂、または熱可塑性樹脂と脆性成分との組成物を積層してなることを特徴とするオストミーパウチ。 - 排泄物を受け入れるための第1の開口部を一面に設けた袋体と、前記第1の開口部の周囲に取り付けられ第2の開口部を有するフランジとを具備するオストミーパウチにおいて、
前記袋体が水溶性のシート状基材の一面に耐水層を設けた水中崩壊性シートからなり、前記フランジが水溶性のシート状基材の一面に熱可塑性樹脂、または熱可塑性樹脂と脆性成分との組成物を積層してなり、前記フランジの外径が前記袋体の幅よりも大であり、かつフランジの両側部から上部に亘る部分が前記袋体の外方となるように配置されていることを特徴とするオストミーパウチ。 - 前記水溶性のシート状基材が水中崩壊紙または水溶性樹脂フィルムであることを特徴とする請求項10に記載のオストミーパウチ。
- 前記耐水層が熱可塑性樹脂、または熱可塑性樹脂と脆性成分との組成物からなることを特徴とする請求項9又は10に記載のオストミーパウチ。
- 前記袋体とフランジが、水中崩壊性の結合剤を介して貼り合わせられていることを特徴とする請求項9又は10に記載のオストミーパウチ。
- 前記水中崩壊性の結合剤が、水溶性粘着剤、水と接触して崩壊する成分で構成した粘着剤、熱可塑性樹脂、熱可塑性樹脂と脆性成分との組成物のいずれか一の材料からなることを特徴とする請求項13に記載のオストミーパウチ。
- 前記袋体が上部をほぼ半円状に形成されたことを特徴とする請求項9又は10に記載のオストミーパウチ。
- 前記袋体の幅がほぼ全長に亘り等しく形成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のオストミーパウチ。
- 身体に取り付けるための面板と、前記面板に着脱可能に結合され排泄物を貯留するオストミーパウチと、前記面板に結合され該オストミーパウチを内部に分離可能に収容する外袋を具備したオストミー装具において、
前記面板と前記オストミーパウチとの結合部が前記面板と前記外袋の結合部の内側であって、前記オストミーパウチが請求項1乃至8いずれか1項に記載のオストミーパウチであることを特徴とするオストミー装具。 - 前記外袋が前記面板に着脱可能に結合されることを特徴とする請求項17に記載のオストミー装具。
- 前記外袋が開閉自在な開口部を有することを特徴とする請求項17に記載のオストミー装具。
- 身体に取り付けるための面板と、前記面板に着脱可能に結合され排泄物を貯留するオストミーパウチと、前記面板に結合され該オストミーパウチを内部に分離可能に収容する外袋を具備したオストミー装具において、
前記オストミーパウチが請求項9乃至16いずれか1項に記載のオストミーパウチであって、前記オストミーパウチの前記フランジが前記面板と前記外袋との結合部に挟み込まれることを特徴とするオストミー装具。 - 前記面板と前記外袋との結合部が嵌合からなることを特徴とする請求項20に記載のオストミー装具。
- 前記オストミーパウチを構成する袋体の幅が外袋の開口部の内径とほぼ等しいことを特徴とする請求項17乃至21いずれか1項に記載のオストミー装具。
- 前記オストミーパウチに排泄物を貯留したときに、当該排泄物を貯留した袋体の底部が外袋の底部に支持される長さであることを特徴とする請求項17乃至21いずれか1項に記載のオストミー装具。
- 排泄物を受け入れるための第1の開口部を一面に設けた袋体と、前記第1の開口部の周囲に取り付けられ第2の開口部を有するフランジとを具備するオストミーパウチにおいて、
前記袋体とフランジが水中崩壊紙を基材とし、かつ前記第1または/および第2の開口部に露出した水中崩壊紙の断面または断面近傍にホットメルト組成物または撥水剤が含浸されてなることを特徴とするオストミーパウチ。 - 前記撥水剤がシリコーンであることを特徴とする請求項24に記載のオストミーパウチ。
- 排泄物を受け入れるための第1の開口部を一面に設けた袋体と、前記第1の開口部の周囲に取り付けられ第2の開口部を有するフランジとを具備したオストミーパウチであり、前記袋体がフランジに近接した第1のシートとフランジから遠い側に配置される第2のシートの周縁を互いにヒートシールされてなり、前記フランジがシート状部材からなり、かつその外径が前記袋体の幅よりも大であるオストミーパウチの製造方法において、
(1)前記フランジと前記第1のシートを前記第1と第2の開口部を囲んで接合する第1ステップと、
(2)第1のステップにおいて接合されたフランジと第1のシートとの間に前記第1と第2の開口部をさらに囲むように断熱シートを挿入する第2ステップと、
(3)さらに第2のシートを重ねてシール金型を押し当てることにより第1と第2の2枚のシートの周縁を互いにヒートシールして袋体を形成する第3ステップと
からなることを特徴とするオストミーパウチの製造方法。
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