JP2007185060A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地球温暖化への寄与が小さな絶縁性ガスを使用しながら小型に構成することができるガス絶縁開閉装置を提供する。
【解決手段】遮光形の真空遮断器2を配置した第一の密閉容器1内に、CF3Iを容積比で40%以上とし、そのガス圧力を0.1〜0.3MPa・absとした混合ガスを充填し、混合ガスを使用しない場合に比べてガス圧力を下げながら、アーク光による分解のない安定した絶縁性能を有するガス絶縁開閉装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、SF6ガスの代替ガスを使用した環境調和形のガス絶縁開閉装置に関する。
現在、ガス絶縁開閉装置において広く使用されているSF6ガスは、他の絶縁性ガスと比較して絶縁性能および消弧性能が非常に優れている一方で、地球温暖化防止の観点から排出規制ガスとして指定されており、代替ガスの研究が行われている。従来の代替ガスを使用したガス絶縁開閉装置として、その構成機器としての遮断器に真空遮断器を使用し、絶縁性ガスとして乾燥空気、N2、CO2などを主成分とする混合ガスを使用したものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。また従来の代替ガスとしてCF3Iを用いることが提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3および特許文献4を参照)。
特開2004−236455号公報 特開2000−166033号公報 特開2000−152447号公報 特開2000−164040号公報
従来の代替ガスとしてCF3Iを用いたガス絶縁開閉装置では、ガス圧力0.1MPa・absにおける絶縁耐力がSF6ガスと比較して約1.1〜1.3倍あり、このガスは光で容易に分解しやすく寿命が大気中で1日以下といわれているため、20年間の地球温暖化係数は、CO2の5倍以下で、また、オゾン層破壊ポテンシャルは0.008以下となるため、環境面で望ましい代替ガスとなる。しかしながら、このガスをガス絶縁開閉装置のガス遮断器における絶縁消弧媒体として使用する場合、JEC規格により一般屋外仕様での周囲温度が−20℃、一般屋内仕様での周囲温度が−5℃と定められているため、この温度で液化しないようにしなければならないが、上述したCF3Iは、沸点(液化温度)が−22.5℃と低い。現状のSF6ガスを使用したガス遮断器のガス圧力は、0.4〜0.7MPa・absであり、この圧力でCF3Iの沸点は20℃以上となってしまう。このためCF3IはSF6ガスを使用したガス絶縁開閉装置の代替ガスとはなりえなかった。また、SF6ガスの代替ガスとして乾燥空気を採用した絶縁開閉装置は、定格電圧が36kV以下クラスおよび72kVクラスにおいてガス遮断器に替えて真空遮断器を採用することにより製品化されているが、乾燥空気の絶縁耐力は、SF6ガスと比較して約1/3であり、SF6ガスを用いたガス絶縁開閉装置と同等の大きさで製品化するためには、ガス圧力を0.2〜0.5MPa・abs程度に高くする必要があった。このため、真空遮断器には従来よりも高い真空気密性および機械的強度が要求されることになり、コストアップすると共に従来よりもコンパクトなガス絶縁開閉装置を実現することが困難であった。
本発明の目的は、地球温暖化への寄与が小さな絶縁性ガスを使用しながら小型に構成することができるガス絶縁開閉装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、絶縁性ガスを封入した密閉容器内に、遮断器や断路器を上記密閉容器から電気的に絶縁した状態で支持して構成したガス絶縁開閉装置において、上記遮断器として電流遮断時のアーク光を真空容器外に漏らさない遮光形の真空遮断器を使用し、この遮光形の真空遮断器を配置した上記密閉容器内に、CF3Iを容積比で40%以上とすると共に、このCF3Iよりも液化温度が低く地球温暖化係数がSF6よりも小さな絶縁性ガスを混入した混合ガスを封入し、この混合ガスのガス圧力を0.1〜0.3MPa・absとしたことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のガス絶縁開閉装置において、上記混合ガスは、上記CF3Iを容積比で40〜60%混入したことを特徴とする。
また請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載のガス絶縁開閉装置において、上記断路器として電流遮断時のアーク光を真空容器外に漏らさない遮光形の真空断路器を使用したことを特徴とする。
本発明のガス絶縁開閉装置によれば、電流遮断時のアーク光を真空容器外に漏らさない遮光形の真空遮断器を使用することによって、絶縁性ガスが光によって分解するのを防止することができ、また遮光形の真空遮断器を配置した密閉容器内に封入する絶縁性ガスとして、CF3Iを容積比で40%以上とすると共に、このCF3Iよりも液化温度が低く地球温暖化係数がSF6ガスよりも小さな絶縁性ガスを混入した混合ガスを使用したため、SF6ガスを絶縁性ガスとして使用した場合と比較して同等の絶縁性能を維持しながら液化温度を下げてJEC規格に適合したものとすることができ、しかも、従来の混合ガスを使用しない場合に比べてガス圧力を差ほど上げることなく、地球温暖化への寄与が小さな絶縁性ガスを使用しながら小型に構成することができる。
また請求項2に記載の本発明のガス絶縁開閉装置によれば、混合ガスのガス圧力を0.1〜0.3MPa・absとし、CF3Iを容積比で40〜60%混入したため、望ましい使用形態では、SF6ガスを絶縁性ガスとして使用した従来の一般的なガス絶縁開閉装置の構成で、絶縁性ガスを入れ替えるだけで、つまり、従来とほぼ同等の大きさで、地球温暖化への寄与が小さな絶縁性ガスを使用しながら小型に構成することができる。
さらに請求項3に記載の本発明のガス絶縁開閉装置によれば、断路器として電流遮断時のアーク光を真空容器外に漏らさない遮光形の真空断路器を使用したため、断路器で比較的大きなループ電流を遮断する場合でも、遮断時のアーク光によって混合ガスが分解することがなく、安定した絶縁性能を保持することができ、遮断器は勿論のこと断路器においても優れた性能を有する小型なガス絶縁開閉装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるガス絶縁開閉装置を示す部分断面図である。
一般需要家向けの受電ユニットとして構成したガス絶縁開閉装置は、各ガス区分毎に絶縁性ガスを充填した密閉容器内に高電圧導体を絶縁支持物によって密閉容器から電気的に絶縁した状態で支持して構成しており、例えば、第一の密閉容器1内には、真空遮断器2を配置し、この真空遮断器2の一端部に断路器3を介して接続した高電圧導体4をケーブルヘッド5によって第一の密閉容器1外に絶縁導出してケーブル5に接続している。また第一の密閉容器1内には、点検時にその内部の高電圧導体を接地する接地開閉器7も構成している。これらの真空遮断器2、断路器3および接地開閉器7などを構成する第一の密閉容器1内の高電圧導体は、適当な位置を絶縁支持物8によって第一の密閉容器1から電気的に絶縁した状態で支持している。
真空遮断器2の他端部は、第一の密閉容器1との間に絶縁スペーサ10を設けてガス的に区分した第二の密閉容器9内に導入されて母線側断路器11の一端に接続しており、母線側断路器11の他端は導体12を介して絶縁スペーサ13によって第二の密閉容器9とガス的に区分した主母線側に接続している。母線側断路器11においても第二の密閉容器9内の高電圧導体は、適当な位置を絶縁支持物14によって第二の密閉容器9から電気的に絶縁した状態で支持している。真空遮断器2の可動電極側、断路器3の可動接触子側、また接地開閉器7の可動接地接触子側、さらに母線側断路器11の可動接触子側は、詳細な図示を省略したリンク機構を介してそれぞれ第一の密閉容器1および第二の密閉容器9の気密を保持しながら導出して、操作盤15内に配置した各操作器に連結している。
第一の密閉容器1内に配置した真空遮断器2としては、不透明セラミックスで真空容器を作成し、その内部に固定電極と可動電極を配置し、可動電極の開閉動作時に真空容器内の真空度を保持して可動電極の動作を許すベローズを有して構成したり、透明セラミックスやガラスで真空容器を製作したとしてもアークが真空容器外に漏れないように遮蔽したり被覆したりして構成した遮光形の真空遮断器2を使用している。
上述したガス絶縁開閉装置は、三相分を一括して配置した三相一括形であり、例えば他の二相分の真空遮断器は真空遮断器2の背面側に配置し、同様に他の二相分の母線側断路器も母線側断路器11の背面側に配置している。
第一の密閉容器1および第二の密閉容器9内には、それぞれ絶縁性ガスを充填しており、各ガス区画における絶縁性ガスはすべて容積比で65%のCF3Iと、SF6よりも地球温暖化係数が小さくCF3Iよりも液化温度が低い35%の窒素ガスとを混合した混合ガスであり、ガス圧力は0.17MPa・absとしている。
先に述べたようにCF3IはSF6ガスと比較してガス圧力0.1MPa・absにおける絶縁耐力がSF6ガスの約1.1〜1.3倍程度である。SF6ガスを用いたガス絶縁開閉装置の現状の定格ガス圧力は、一般的に約0.2MPa・abs以上となっており、例えば0.17MPa・absのSF6ガスを絶縁媒体として用いたガス絶縁開閉装置に対して、CF3Iを用いて同等の絶縁耐力とするためには、CS3Iの絶縁耐力をSF6ガスの約1.1倍であると仮定すると、定格ガス圧力を0.15MPa・abs以上とする必要がある。
ただし、0.15MPa・absの圧力下においては、CS3Iの液化温度が、約−10℃前後となることから、ガス絶縁開閉装置の一般的な周囲温度の仕様−20℃では使用できず適用範囲が限られてしまう。そこで、−20℃の仕様を解決するためには、SF6よりも地球温暖化係数が小さくCF3Iよりも液化温度が低い絶縁性ガスを混合して使用することにより対応可能である。例えば、現状のSF6ガス圧力と同程度の定格ガス圧力0.17MPa・absにおいて周囲温度−20℃で液化しない混合比を検討すると、CF3Iと窒素ガスとの混合ガスの場合には、CF3Iを容積比で65%、窒素ガスを35%の混合比とすれば、液化温度が約−20℃となり、SF6ガス使用の現状製品と比較して絶縁耐力が数%程度向上することになる。
また定格ガス圧力を0.17MPa・absとしてSF6ガスと同等のガス圧力とし、同等の絶縁性能を得るには、例えばCF3Iを容積比で50%、窒素ガスを50%程度混合した混合ガスでも良い。さらに、液化温度を−30℃対応の寒冷地特殊仕様とする場合は、例えばCF3Iを容積比で40%、窒素ガスを60%程度の混合ガスで対応できる。従って、少なくともCF3Iを容積比で40%以上とし、これにSF6よりも地球温暖化係数が小さくCF3Iよりも液化温度が低い絶縁性ガスを混合した混合ガスを使用すれば、ガス絶縁開閉装置の現状仕様を十分に満足できる。
このように真空遮断器2を配置した密閉容器1内に封入する絶縁性ガスとして、CF3Iを容積比で40%以上とすると共に、このCF3Iよりも液化温度が低く地球温暖化係数がSF6ガスよりも小さな絶縁性ガスとして例えば窒素ガスを混入した混合ガスを使用しているため、SF6ガスを絶縁性ガスとして使用した場合と比較して同等以上の絶縁性能を維持しながら液化温度を下げてJEC規格に適合したものとすることができ、しかも、従来の混合ガスを使用しない場合に比べてガス圧力を差ほど上げることなく、地球温暖化への寄与が小さな絶縁性ガスを使用しながら小型に構成することができるガス絶縁開閉装置を得ることができる。
このようにして遮断器を配置した密閉容器1内のガス圧力を差ほど上げないで所定の性能を満足することができるので、例えば定格ガス圧力を現状製品とほぼ同一とすれば、真空遮断器2の真空気密性、機械的強度も従来設計品と同等で良いため、既納入品のガス絶縁開閉装置において、絶縁性ガスのSF6ガスに替えてガス圧力を0.17MPa・absとすると共に、CF3Iと窒素ガスとの混合ガスを使用すれば、容易に地球温暖化への寄与の小さなガス絶縁開閉装置を実現することができる。
一方、CF3Iと窒素ガスとの混合ガスの絶縁耐力は従来製品よりも数%上がっているため、新たなガス絶縁開閉装置として製作する場合、従来と比較してコンパクトな製品を実現でき、かつ絶縁性ガスの液化温度は約−20℃であり、ガス絶縁開閉装置の一般的仕様を満足することができる。
上述したようにCF3Iは、光で容易に分解しやすく、寿命は大気中で1日以下と言われており、万一、第一の密閉容器1または第二の密閉容器9から外部に漏れたとしても、自然環境に悪影響を及ぼすことは殆どない。しかも、ガス絶縁開閉装置では、絶縁性ガスを充填した金属製の密閉容器内に高電圧導体を配置して構成するため、定常時において密閉容器内のCF3Iが日光を受けて分解することはなく、安定した絶縁性能を保持することができる。しかしながら、ガス絶縁開閉装置への使用について検討すると、真空遮断器2では数十kAの事故電流を遮断するため、この電流遮断時のアークの光によってCF3Iが分解することが考えられる。そこで、第一の密閉容器1内に配置した真空遮断器2としては、不透明セラミックスで真空容器を作成し、その内部に固定電極と可動電極を配置し、可動電極の開閉動作時に真空容器内の真空度を保持して可動電極の動作を許すベローズを有して構成したり、透明セラミックスやガラスで真空容器を製作したとしてもアークが真空容器外に漏れないように遮蔽したり被覆したりして構成した遮光形の真空遮断器を使用する。このように遮光形の真空遮断器を使用してガス絶縁開閉装置を構成すれば、電流遮断時に遮光形の真空遮断器2の真空容器内ではアークが発生するが、このアークが第一の密閉容器1内のCF3Iを分解することはなく、安定した絶縁性能を有するガス絶縁開閉装置とすることができる。
民需用のガス絶縁開閉装置の場合、母線側断路器11では0.2A程度の残留電荷による電流遮断を行うのみであり、アークによるCF3Iの分解について殆ど考慮する必要がない。しかしながら、さらに高電圧大容量の電力用ガス絶縁開閉装置において、例えば、母線側断路器11で1200Aのループ電流を遮断する場合は、このループ電流遮断時のアークによるCF3Iの分解について考慮する必要がある。
この場合、図2に示した実施の形態のガス絶縁開閉装置のように構成すると良い。先の実施の形態の場合との同等物には同一符号を付けて詳細な説明を省略するが、断路器3として真空断路器3aを使用し、母線側断路器11として真空断路器11aを使用し、必要に応じては接地開閉器7として真空接地開閉器7aを使用する。これらの各真空開閉器としては、不透明セラミックスで真空容器を作成し、その内部に固定電極と可動電極を配置し、可動電極の開閉動作時に真空容器内の真空度を保持して可動電極の動作を許すベローズを有して構成したり、透明セラミックスやガラスで真空容器を製作したとしてもアークが真空容器外に漏れないように遮蔽したり被覆して構成した遮光形の真空開閉器を使用する。これら真空断路器または真空接地開閉器としては、真空遮断器または真空開閉器として知られるものの中から、使用電圧や遮断電流に対応するものを選択使用することができる。
このような構成のガス絶縁開閉装置によれば、電流遮断時に遮光形の真空遮断器2の真空容器内で、また他の断路器3,11の真空容器内でアークが発生したとしても、それぞれ遮光形としてアークの光を第一の密閉容器1内に漏らすことがないので、第一の密閉容器1内のCF3Iを分解することはなく、一層安定した絶縁性能を有するガス絶縁開閉装置とすることができる。
図3は、本発明の他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置を示す部分断面図である。
先の実施の形態の民需用ガス絶縁開閉装置に対して電圧階級の高い電力用ガス絶縁開閉装置を示しており、第一の密閉容器1内には真空遮断器2を配置し、この真空遮断器2は適当な絶縁支持物8aによって第一の密閉容器1から電気的に絶縁した状態で支持している。第一の密閉容器1には上下一対の開口部を形成し、その上部の開口部には絶縁スペーサ21aを介して第二の密閉容器17を連結している。この第二の密閉容器17内には真空遮断器2の上方端子側に電気的に接続した母線側断路器11を構成している。さらに第二の密閉容器17には、絶縁スペーサ13を介して第三の密閉容器18を連結し、この第三の密閉容器18内に主母線導体19を配置している。
第一の密閉容器1の下部の開口部には絶縁スペーサ21bを介して第四の密閉容器20を連結しており、この第四の密閉容器20内には真空遮断器2の下方端子側に電気的に接続した断路器3と、主回路を形成する高電圧導体を接地する接地開閉器7とを構成しており、ケーブルヘッド5によって第四の密閉容器20外に絶縁導出してケーブル5に接続している。真空遮断器2の可動電極側、断路器3の可動接触子側、また接地開閉器7の可動接地接触子側、さらに母線側断路器11の可動接触子側は、詳細な図示を省略したリンク機構を介してそれぞれ第一の密閉容器1、第二の密閉容器17および第四の密閉容器20の気密を保持しながら導出して、操作盤15内に配置した各操作器に連結している。
第一の密閉容器1内に配置した真空遮断器2としては、先の実施の形態の場合と同様に不透明セラミックスで真空容器を作成し、その内部に固定電極と可動電極を配置し、可動電極の開閉動作時に真空容器内の真空度を保持して可動電極の動作を許すベローズを有して構成したり、透明セラミックスやガラスで真空容器を製作したとしてもアークが真空容器外に漏れないように遮蔽したり被覆したりして構成した遮光形の真空遮断器2を使用する。このような構成によれば、電流遮断時に遮光形の真空遮断器2の真空容器内ではアークが発生するが、このアークが第一の密閉容器1内のCF3Iを分解することはなく、安定した絶縁性能を有するガス絶縁開閉装置とすることができる。
また第一の密閉容器1内には、真空遮断器2を配置しているために他の密閉容器に比べて高電圧導体部の外形が大きくなる。また、断路器3を有する第四の密閉容器20および母線側断路器11を有する第二の密閉容器17も、開極時に必要な絶縁耐力、電流開閉能力等の責務によって各断路器の主母線導体19のみを配置した第三の密閉容器18と比較すると高電圧導体の外形が大きくなる。従って、ガス絶縁開閉装置としての大きさは、第一の密閉容器1の大きさにより決まるため、電界的に裕度のある第二、第三および第四の密閉容器17,18,20内の絶縁性ガスの絶縁耐力は第一の密閉容器1と比較すると小さくすることができる。
そこで、本実施の形態のガス絶縁開閉装置では、液化温度−20℃を保ちながら各密閉容器内の絶縁性能を保てるように、その絶縁性ガスを工夫している。つまり、真空遮断器2を有する第一の密閉容器1内は、CF3Iを容積比で65%、地球温暖化係数がSF6ガスよりも小さく液化温度がCF3Iよりも低い窒素ガスを35%とした混合ガスで、そのガス圧力を0.17MPa・absとし、また断路器を有する第二、第四の密閉容器17,20内は、CF3Iを容積比で65%、窒素ガスを35%とした混合ガスで、そのガス圧力を0.15MPa・absとし、さらに、第四の密閉容器18内は、CF3Iを容積比で70%、窒素ガスを30%の混合ガスとし、そのガス圧力を0.15MPa・absとしている。
このように各開閉機器を収納する密閉容器毎に、混合ガス比およびガス圧力を変えることにより、液化温度の仕様−20℃を保ちながら、それぞれの消弧および絶縁性能を満足することができ、各密閉容器のタンク強度を最適に設計することが可能となる。
上述した各実施の形態では、遮光形の真空遮断器2を配置した第一の密閉容器内に充填する絶縁性ガスとして、CF3Iを容積比で65%、窒素ガスを35%とした混合ガスで、そのガス圧力を0.17MPa・absとしたが、CF3Iに混合するガスは窒素ガスに限らず、同等の絶縁性能を有して地球温暖化係数がSF6ガスよりも小さく液化温度がCF3Iよりも低いCO2などの他の絶縁性ガスを使用したり、または窒素ガスとそれらの混合ガスとすることもできるので、CF3Iを容積比で40%以上とした混合ガスで、そのガス圧力を0.1〜0.3MPa・absとすれば、混合ガスを使用しない場合に比べてガス圧力を差ほど上げることなく、ほぼ同様の効果を達成することができる。
しかも、定格ガス圧力が0.2MPa・abs程度の比較的低い定格ガス圧力の既納品のガス絶縁開閉装置に対して、CF3Iを容積比で40〜65%とした混合ガスで、そのガス圧力を0.1〜0.3MPa・absとすれば、絶縁性ガスを入れ替えるだけでほぼ同等の性能を有するガス絶縁開閉装置とすることができ、容易に地球温暖化への寄与の小さなガス絶縁開閉装置を得ることができる。
本発明によるガス絶縁開閉装置は、図1〜図3に示した構成に限らず、その他の構成のガス絶縁開閉装置にも適用することができる。
本発明の一実施の形態によるガス絶縁開閉装置の部分断面図である。 本発明の他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置の部分断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置の部分断面図である。
符号の説明
1 第一の密閉容器
2 真空遮断器
3 断路器
7 接地開閉器
9 第二の密閉容器
11 母線側断路器

Claims (3)

  1. 絶縁性ガスを封入した密閉容器内に、遮断器や断路器を上記密閉容器から電気的に絶縁した状態で支持して構成したガス絶縁開閉装置において、上記遮断器として電流遮断時のアーク光を真空容器外に漏らさない遮光形の真空遮断器を使用し、この遮光形の真空遮断器を配置した上記密閉容器内に、CF3Iを容積比で40%以上とすると共に、このCF3Iよりも液化温度が低く地球温暖化係数がSF6よりも小さな絶縁性ガスを混入した混合ガスを封入し、この混合ガスのガス圧力を0.1〜0.3MPa・absとしたことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 請求項1に記載のガス絶縁開閉装置において、上記混合ガスは、上記CF3Iを容積比で40〜60%混入したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  3. 請求項1に記載のガス絶縁開閉装置において、上記断路器として電流遮断時のアーク光を真空容器外に漏らさない遮光形の真空断路器を使用したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
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