JP2000164040A - ガス絶縁電気機器 - Google Patents

ガス絶縁電気機器

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JP2000164040A
JP2000164040A JP10335546A JP33554698A JP2000164040A JP 2000164040 A JP2000164040 A JP 2000164040A JP 10335546 A JP10335546 A JP 10335546A JP 33554698 A JP33554698 A JP 33554698A JP 2000164040 A JP2000164040 A JP 2000164040A
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奎将 遠藤
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知明 内海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現状よりも地球温暖化への寄与の小さなガス絶
縁電気機器を提供することにある。 【解決手段】開閉箇所を有しない通電路であるブッシン
グ4,避雷器5及び母線6a,…,6fには、CF3
とN2の混合ガスを封入する。また、電路を開閉する開
閉器である遮断器1,断路器3a,…,3cには、SF
6を封入している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気絶縁性ガスで
絶縁したガス絶縁電気機器に係り、特に、地球温暖化へ
の影響を考慮したガス絶縁電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の変電所の開閉器や母線は、密閉金
属容器に封入されSF6ガスで絶縁された,所謂、ガス
絶縁開閉装置で構成されている。SF6ガスは、化学的
に安定であり、毒性が極めて低く、しかも、電気絶縁性
能とアーク消弧性能に優れたガスである。従って、SF
6ガスの年間の使用量は、全世界で8千トン近くになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
研究によりSF6ガスは、地球温暖化係数が極めて大き
なガスであるという問題があることが明らかにされてき
た。従って、SF6ガスの使用量の削減が、世界的規模
で必要になってきている。
【0004】本発明の目的は、現状よりも地球温暖化へ
の寄与の小さなガス絶縁電気機器を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、電路を開閉する開閉器と、開閉箇
所を有しない通電路とを有し、絶縁ガスにより電気絶縁
したガス絶縁電気機器において、上記通電路には、2種
類以上の電気絶縁性ガスを混合した混合ガスを封入し、
上記開閉器には、通電路とは異なる電気絶縁性ガスを封
入するようにしたものである。かかる構成により、地球
温暖化への寄与を小さくし得るものとなる。
【0006】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記混合ガスは、少なくともCF3Iを含むものであ
る。
【0007】(3)上記(2)において、好ましくは、
上記混合ガスは、CF3IとN2の混合ガスとしたもので
ある。
【0008】(4)上記(2)において、好ましくは、
上記混合ガスは、CF3IとSF6の混合ガスとしたもの
である。
【0009】(5)上記(2)において、好ましくは、
上記混合ガスは、全圧が0.2MPa以上であり、CF
3I分圧が0.109MPa以下としたものである。
【0010】(6)上記(5)において、好ましくは、
上記混合ガスを充填した通電路の最大電界を雷インパル
ス試験電圧に対し16MV/m(波高値)以上にしたも
のである。
【0011】(7)上記(2)において、好ましくは、
上記混合ガスは、ガス絶縁電気機器が使用される最低温
度でCF3Iが液化しないような分圧に混合したもので
ある。
【0012】(8)上記目的を達成するために、本発明
は、電路を開閉する開閉器と、開閉箇所を有しない通電
路とを有し、絶縁ガスにより電気絶縁したガス絶縁電気
機器において、上記通電路には、2種類以上の電気絶縁
性ガスを混合した混合ガスを封入し、上記開閉器には、
SF6を封入したものである。かかる構成により、地球
温暖化への寄与を小さくし得るものとなる。
【0013】(9)上記目的を達成するために、本発明
は、電路を開閉する開閉器と、開閉箇所を有しない通電
路とを有し、絶縁ガスにより電気絶縁したガス絶縁電気
機器において、上記通電路若しくは、上記開閉器の一部
には、SF6よりも大気空気中で分解しやすく、かつ、
地球温暖化係数がSF6よりも小さい電気絶縁性ガスを
封入したものである。かかる構成により、地球温暖化へ
の寄与を小さくし得るものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、本発
明の一実施形態によるガス絶縁電気機器について説明す
る。
【0015】従来からガス絶縁電気機器の絶縁ガスとし
て用いられているSF6ガスは、上述したように、化学
的に安定であり、毒性が極めて低く、しかも、電気絶縁
性能とアーク消弧性能に優れたガスである。しかしなが
ら、地球温暖化係数が大きいものである。
【0016】SF6ガスの地球温暖化効果を低減するた
めには、SF6ガスよりも地球温暖化係数の小さいガス
を使用し、SF6の使用量を最小限にする必要がある。
ガス絶縁電気機器に使用可能な電気絶縁性ガスについて
は、例えば、R.Wootton著,”Gases Superior to SF6 f
or Insulation and Interrution” EPRI Rep. EL-2620
(1982)や、高木著,”電気電子絶縁材料”電気新
聞社,p.65-78(昭和53年4月発行)に記載されてい
る。しかしながら、電気絶縁性にすぐれたガスは、フッ
素や塩素がふくまれており、オゾン層破壊や毒性などの
別の環境問題を持つことが知られている。
【0017】そこで、本発明者らは、SF6ガスの地球
温暖化効果を低減するための電気絶縁性ガスについて種
々検討を行った結果、地球温暖化係数を小さくするため
には、分子が大気中で分解しやすくなればよく、例え
ば、分子中にヨウ素を導入することにより大気中で光や
水分で分解しやすなるという点に着目した。
【0018】分子中にヨウ素を含む代表的なガスである
CF3Iは、沸点が−22.5℃と低く室温で気体であ
り、分子量が195.9、ガス圧力0.1MPaにおけ
る電気絶縁耐力が約7Vrms/mと高く、SF6の約
1.1倍である。このガスは光で容易に分解しやすく、
S.Solomon et al., "Ozone Depletion and Global Warm
ing Potentials of CF3I" J.Geophys. Res., vol.99,
p.20929-20935,(1994)によれば、寿命は大気中で1日以
下といわれている。このため、20年間の地球温暖化係
数は、CO2の5倍以下で、また、オゾン層破壊ポテン
シャルは0.008以下である。
【0019】したがって、CF3Iを用いることによ
り、電気絶縁性に優れ、かつ、地球温暖化への寄与の極
めて小さいガス絶縁電気機器を提供することができる。
即ち、電気絶縁性に優れ、かつ,地球温暖化係数が小さ
いCF3Iに代表される分子中にヨウ素を含む化合物を
用いることにより、高性能で、地球温暖化への寄与の極
めて小さいガス絶縁電気機器を提供することができる。
そこで、本発明者らは、CF3Iの破壊電界について測
定を行った。
【0020】ここで、図1を用いて、CF3Iの破壊電
界の測定結果について説明する。図1は、CF3Iの破
壊電界の測定結果の説明図である。
【0021】CF3Iの破壊電界の測定は、直径12.
5mmの球ギャップ(電極間隔1mm)を用いて、CF
3Iのガス圧力(MPa)を変えて行われた。図中、白
丸がSF6の破壊電界(MVrms/m)(実効値)を
示し、黒丸がCF3Iの破壊電界(MVrms/m)
(実効値)を示している。CF3Iは、室温では、約
0.4MPaまで気体であり、図示から明かなように、
CF3Iの破壊電界は、SF6より高いという特徴があ
る。
【0022】しかしながら、分子中にヨウ素を含む化合
物の代表であるCF3Iは、液化温度が比較的高いもの
である。CF3Iは、沸点が−22.5℃であり、本実
施形態のようなガス絶縁電気機器の最低使用温度−20
℃では、蒸気圧が0.109MPaになる。ここで、C
3Iの蒸気圧と温度の関係について、表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】従って、高気圧で絶縁するガス絶縁機器に
おいては、CF3Iよりも液化温度の低いガス,例え
ば、窒素ガスN2との混合ガスを用いることが必要にな
る。そこで、本発明者らは、CF3IとN2との混合ガス
の混合量を変えて、破壊電界を測定した。
【0025】ここで、図2を用いて、CF3IとN2との
混合ガスの混合量を変えた場合の破壊電界の測定結果に
ついて説明する。図2は、CF3IとN2との混合ガスの
混合量を変えた場合の破壊電界の測定結果の説明図であ
る。
【0026】CF3IとN2との混合ガスの破壊電界の測
定は、直径12.5mmの球ギャップ(電極間隔1m
m)を用いて、CF3Iのガス圧力を一定としたとき、
2のガス圧力(MPa)を変えて行われた。図中、白
四角がSF6単体の破壊電界(MVrms/m)(実効
値)を示している。白丸は、CF3IとN2との混合ガス
のCF3Iのガス圧力を0.1MPaとした場合の破壊
電界を示しており、黒丸は、CF3IとN2との混合ガス
のCF3Iのガス圧力を0.2MPaとした場合の破壊
電界を示している。
【0027】一般に、混合ガスの破壊電界は、以下の
(1)式によって求めることができる。この(1)式
は、宅間,”気体絶縁への混合ガスの応用”,電気学会
技術報告II部第248号,p.16(昭和62年5月)
に記載されている。 Em=E2+(E1−E2)/{1+C(1/k−1)}……(1) ここで、Emは混合ガスの破壊電界であり、E1,E2
は、それぞれ、ガス1と2の破壊電界であり、E1>E2
とする。また、kはガス1の混合比であり、Cはガスに
固有な定数である。
【0028】上式(1)において、ガス1をCF3Iと
し、ガス2をN2として、定数Cを求める必要がある。
CF3Iの破壊電界E1は、図1の測定結果より求めるこ
とができる。N2の破壊電界E2は、大気圧で約2MV/
m(実効値)である。また、混合ガスの破壊電界Em
は、図2の測定結果より求めることができる。従って、
以上の条件に基づいて求められたガス定数Cは、CF3
IとN2の混合ガスではC≒0.68になる。以上よ
り、式(1)のE1、E2及びCが分かったため任意の混
合量kと任意の全ガス圧力に対して、破壊電界を求める
ことができる。
【0029】ここで、図3を用いて、各全ガス圧力にお
ける破壊電界とCF3I混合量の関係について説明す
る。図3は、各全ガス圧力における破壊電界とCF3
混合量の関係の説明図である。
【0030】図3の実線は、CF3IとN2の混合ガスの
全ガス圧力が、0.1MPa〜1.0MPaまでの、
0.1MPa毎の全ガス圧力のそれぞれについて、CF
3I混合量を0%〜100%まで変えた時の破壊電界
(MV/m)(実効値)を示している。混合ガスの破壊
電界は、CF3I混合量20%で純CF3Iの破壊電界の
約60%になる。
【0031】一方、CF3Iの飽和蒸気圧は表1に示し
た通りであり、混合ガス中のCF3I分圧が表1の値に
なると液化する。この関係は、図3の破線で表され、使
用温度により異なる曲線群になる。
【0032】最低周囲温度が−20℃で使用されるガス
絶縁機器の場合、液化防止のためには、図中に破線で示
すCF3Iの液化圧力特性の曲線以下の範囲で使用する
ことが必要である。ガス絶縁開閉装置は、通常、最低使
用温度が−20℃であるため、当該曲線よりも下側の領
域で使用することが必要である。また、ガス絶縁開閉装
置は、ガス圧力が0.3MPa以上で使用される。
【0033】従来のSF6を絶縁ガスとして使用したガ
ス絶縁開閉装置の0.3MPaの時の確率50%の破壊
電界は19.5MV/m(波高値)であり、14MV/
m(実効値)である。
【0034】そこで、従来のSF6を絶縁ガスとして使
用したガス絶縁開閉装置と、同一使用温度でかつ同等以
上の破壊電界を達成するためのCF3I混合量を求める
と以下のようになる。
【0035】即ち、全圧力0.3MPaの場合には、破
壊電界(実効値)が14MV/m以上で、CF3Iの液
化圧力特性の−20℃の曲線以下の条件を満たすCF3
I混合量を求めると、約37%となる。
【0036】また、全圧力0.4MPaの場合には、破
壊電界(実効値)が14MV/m以上で、CF3Iの液
化圧力特性の−20℃の曲線以下の条件を満たすCF3
I混合量を求めると、約20〜27%となる。
【0037】同様にして、全圧力0.5MPaでは、C
3I混合量約10〜22%となり、全圧力0.6MP
aでは、CF3I混合量約5〜18%となり、全圧力
0.7MPaでは、CF3I混合量約1〜15%とな
り、全圧力0.8MPa以上ではCF3I混合量は13
%以下となる。
【0038】また、全圧力を0.2MPaとして、最低
使用温度を−20℃とすると、図中のCF3Iの液化圧
力特性の−20℃の曲線と全圧力0.2MPaの曲線の
交点におけるCF3I混合量は、54.5%であるた
め、混合ガスの全圧力を0.2MPa以上で、CF3
が0.109MPa以下とすることができる。
【0039】また、全圧力を0.2MPaとして、最低
使用温度を−20℃とすると、図中のCF3Iの液化圧
力特性の−20℃の曲線と全圧力0.2MPaの曲線の
交点における破壊電界は、11.5MV/m(実効値)
であるため、波高値で16MV/mとなり、混合ガスを
充填した通電路の最大電界を雷インパルス試験電圧に対
して、16MV/m(波高値)以上とできる。
【0040】次に、図4を用いて、本実施形態によるガ
ス絶縁電気機器の一例であるガス絶縁開閉装置の構成に
ついて説明する。図4は、本発明の一実施形態によるガ
ス絶縁電気機器の一例であるガス絶縁開閉装置の構成を
示す部分断面図である。
【0041】ガス絶縁開閉装置は、電流を遮断する遮断
器1と、高電圧の加わっている高電圧導体2a,…,2
cを電気的に切り離す断路器3a,…,3cと、送電線
からの高電圧を導入するガスで絶縁されたブッシング4
と、サージ電圧を抑制するための避雷器5と、これらを
連結する母線6a,…,6fとから構成されている。な
お、それぞれの部分は、絶縁物でできたスペーサ7a,
…,7lによって気密に仕切られている。
【0042】図示したガス絶縁開閉装置の構成におい
て、遮断器1はアークを遮断し、また、断路器3a,
…,3cは再点弧を繰り返すため、強い光を発生する。
一方、上述したCF3IとN2の混合ガスの中で、CF3
Iは、光で分解する性質を有している。従って、遮断器
1や断路器3a,…,3cのような開閉箇所を有してお
り、強い光を発生する箇所には、耐光性のある絶縁ガス
である純SF6を充填している。純SF6の充填圧力は、
通常0.3MPa以上としている。
【0043】一方、開閉箇所を有さず、アークを発生し
ないブッシング4と、避雷器5と、母線6a,…,6f
とには、アークを発生する部分がないため光による分解
の恐れはなく、純粋に電気絶縁耐力を満足すればよいた
め、上述したCF3IとN2の混合ガスを充填している。
用いる混合ガスとしては、ガス絶縁開閉装置の最低使用
温度を−20℃とし、全ガス圧を0.5MPaとし、所
用破壊電界を14MV/m(実効値)とすると、上述し
たように、CF3Iの混合量を15%とすることによ
り、破壊電界を17MV/m(実効値)とすることがで
きる。なお、CF3Iの混合量は、最低使用温度,全ガ
ス圧,所用破壊電界に基づいて、図3に示した関係から
求めることができる。
【0044】従来のガス絶縁開閉装置における遮断器
1,断路器3a,…,3c,ブッシング4,避雷器5及
び母線6a,…,6fにおける絶縁ガスの使用量を、
「100」とすると、大規模なGIS(例えば、30〜
50万Vの規模)においては、ブッシング4,避雷器5
及び母線6a,…,6fにおける絶縁ガスの使用量は
「40〜50」であるので、ブッシング4,避雷器5及
び母線6a,…,6fの絶縁ガスとしてCF3IとN2
混合ガスを用いることにより、SF6の使用量を40〜
50%低減することができる。また、小規模なGIS
(例えば、7万Vの規模)においては、ブッシング4,
避雷器5及び母線6a,…,6fにおける絶縁ガスの使
用量は「40〜60」であるので、ブッシング4,避雷
器5及び母線6a,…,6fの絶縁ガスとしてCF3
とN2の混合ガスを用いることにより、SF6の使用量を
40〜60%低減することができる。
【0045】なお、以上の説明では、CF3Iを含む混
合ガスとして、CF3IとN2の混合ガスについて説明し
ているが、CF3IとCF3Iよりも液化温度の低いガス
の混合ガスを用いることができる。具体的には、CF3
IとCO2の混合ガスや、CF3Iと空気の混合ガスや、
CF3IとCF4の混合ガス等も用いることができる。ま
た、混合ガスとしては、CF3IとSF6の混合ガスを用
いることもできる。CF3Iの混合量を20%とする
と、従来の100%SF6に対して、SF6の使用量を2
0%低減することができる。
【0046】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、SF6の使用量を大幅に削減できるため、地球温暖
化作用を極小化できるものである。また、混合ガスは、
アークの発生しない個所に使用するためアーク光による
ガスの劣化がないものである。また、従来の純SF6
絶縁した場合と同等の大きさのガス絶縁電気機器を構成
することができる。さらに、最低周囲温度−20℃まで
液化することなく運転できる。また、さらに、N2は大
気中に放出しても無害なため、回収装置はCF3I用だ
けでよく、小形にできる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、ガス絶縁電気機器にお
ける地球温暖化への寄与を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるCF3Iの破壊電界
の測定結果の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態によるCF3IとN2との混
合ガスの混合量を変えた場合の破壊電界の測定結果の説
明図である。
【図3】本発明の一実施形態による各全ガス圧力におけ
る破壊電界とCF3I混合量の関係の説明図である。
【図4】本発明の一実施形態によるガス絶縁電気機器の
一例であるガス絶縁開閉装置の構成を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1…遮断器 2…高圧導体 3…断路器 4…ブッシング 5…避雷器 6…母線 7…スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木橋 義豊 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 Fターム(参考) 5G305 AA05 AB35 BA01 CB22 CC01 CC08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電路を開閉する開閉器と、開閉箇所を有し
    ない通電路とを有し、絶縁ガスにより電気絶縁したガス
    絶縁電気機器において、 上記通電路には、2種類以上の電気絶縁性ガスを混合し
    た混合ガスを封入し、 上記開閉器には、通電路とは異なる電気絶縁性ガスを封
    入したことを特徴とするガス絶縁電気機器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガス絶縁電気機器におい
    て、 上記混合ガスは、少なくともCF3Iを含むことを特徴
    とするガス絶縁電気機器。
  3. 【請求項3】請求項2記載のガス絶縁電気機器におい
    て、 上記混合ガスは、CF3IとN2の混合ガスであるを特徴
    とするガス絶縁電気機器。
  4. 【請求項4】請求項2記載のガス絶縁電気機器におい
    て、 上記混合ガスは、CF3IとSF6の混合ガスであるを特
    徴とするガス絶縁電気機器。
  5. 【請求項5】請求項2記載のガス絶縁電気機器におい
    て、 上記混合ガスは、全圧が0.2MPa以上であり、CF
    3I分圧が0.109MPa以下であることを特徴とす
    るガス絶縁電気機器。
  6. 【請求項6】請求項5記載のガス絶縁電気機器におい
    て、 上記混合ガスを充填した通電路の最大電界を雷インパル
    ス試験電圧に対し16MV/m(波高値)以上にしたこ
    とを特徴とするガス絶縁電気機器。
  7. 【請求項7】請求項2記載のガス絶縁電気機器におい
    て、 上記混合ガスは、ガス絶縁電気機器が使用される最低温
    度でCF3Iが液化しないような分圧に混合したことを
    特徴とするガス絶縁電気機器。
  8. 【請求項8】電路を開閉する開閉器と、開閉箇所を有し
    ない通電路とを有し、絶縁ガスにより電気絶縁したガス
    絶縁電気機器において、 上記通電路には、2種類以上の電気絶縁性ガスを混合し
    た混合ガスを封入し、 上記開閉器には、SF6を封入したことを特徴とするガ
    ス絶縁電気機器。
  9. 【請求項9】電路を開閉する開閉器と、開閉箇所を有し
    ない通電路とを有し、絶縁ガスにより電気絶縁したガス
    絶縁電気機器において、 上記通電路若しくは、上記開閉器の一部には、SF6
    りも大気空気中で分解しやすく、かつ、地球温暖化係数
    がSF6よりも小さい電気絶縁性ガスを封入したことを
    特徴とするガス絶縁電気機器。
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