JPWO2007032344A1 - ガス絶縁開閉装置及びガス遮断器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 絶縁ガスにSF6代替ガスを用い、環境負荷が少なく、絶縁耐力が高く、さらに遮断性能が優れるガス絶縁開閉装置を提供することである。【解決手段】 絶縁ガスが充填された容器内に開閉器が収納されたガス絶縁開閉装置であって、この絶縁ガスはCF3I及びCO2を含み、CF3Iの圧力比が15%以上である。【選択図】 図8

Description

本発明は、絶縁ガスに六フッ化硫黄(SF)代替ガス、詳しくはヨウ化トリフルオロメタン(CFI)ガスを用いたガス絶縁開閉装置及びガス遮断器に関する。
一般にガス絶縁開閉装置、特にガス遮断器の絶縁ガスとしてSFガスが広く用いられている。SFガスは優れた絶縁性能に加えて、無毒無害、不活性といった工業的に優れた特性を持っている。しかし、地球温暖化係数が100年換算でCOの23,900倍と非常に高いため、1997年に開催された地球温暖化防止京都会議(COP3)において地球温暖化ガスに指定され、その排出量の削減に対する取り組みが検討されるようになった。そこで、環境保護の観点からSF代替ガスが探されている。
SF代替ガスとして、CFIは地球温暖化係数が5以下と非常に小さく、オゾン破壊係数も非常に小さく、環境負荷を低減することができる。CFIは液化温度が高いため実用化しにくいという問題があるが、液化対策として他のガスと混合し分圧すれば、液化温度を下げることができる。
特許文献1では、ガス絶縁電気機器の開閉器と通電路に異なる電気絶縁性ガスを封入しており、通電路にCFIを含む混合ガスを封入している。
特開2000−164040号公報
しかしながら、絶縁ガスとしては、絶縁耐力とともに遮断性能が重要であるが、従来、SF代替ガスとして遮断性能について検討されたものはなかった。特許文献1では、ガス絶縁開閉装置として絶縁耐力について検討されているが、特に遮断器について遮断性能の検討はされていない。
SFガスは優れた絶縁耐力を持ち、またアーク導電性の低下が速やかであるため、遮断性能が極めて高い。したがって、SF代替ガスの探索においてもこれらの特性を調査する必要がある。
そこで、本発明の目的としては、絶縁ガスにSF代替ガスを用い、環境負荷が少なく、絶縁耐力が高く、さらに遮断性能が優れるガス絶縁開閉装置及びガス遮断器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明者らは、COやHをはじめ様々なガスについて遮断性能に着目し、環境負荷が少なく、高い絶縁耐力を持つCFIガスが遮断性能に優れることを見出し、さらにCFIとCOの組合せが液化温度を適正にし、遮断性能に優れることを見出し、ガス絶縁開閉装置及びガス遮断器へ適用するに至った。
すなわち、本発明は以下の内容を要旨とする。
(1) 絶縁ガスが充填された容器内に開閉器が収納されたガス絶縁開閉装置において、この絶縁ガスはCFI及びCOを含み、CFIの圧力比が15%以上であることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
(2) CFIの圧力比が40%以上であることを特徴とする(1)に記載されたガス
絶縁開閉装置。
(3) CFIの分圧が0.2MPa以下であることを特徴とする(1)又は(2)に記載されたガス絶縁開閉装置。
(4) 絶縁ガスを用いて電路を遮断するガス遮断器であって、前記絶縁ガスはCFI及びCOを含み、CFIの圧力比が15%以上であることを特徴とするガス遮断器。(5) CFIの圧力比が40%以上であることを特徴とする(4)に記載されたガス遮断器。
(6) CFIの分圧が0.2MPa以下であることを特徴とする(4)又は(5)に記載されたガス遮断器。
絶縁ガスにSF代替ガスを用い、環境負荷が少なく、絶縁耐力が高く、さらに遮断性能が優れるガス絶縁開閉装置及びガス遮断器を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるガス絶縁開閉装置の模式図である。 図2は、本発明の実施の形態における0.2MPa条件での各種ガスのdi/dt−dv/dt特性を示すグラフである。 図3は、本発明の実施の形態における実験装置の模式図である。 図4は、本発明の実施の形態における実験回路の模式図である。 図5は、本発明の実施の形態における電流零点近傍における電流(Current)及び電圧(Voltage)の波形を示すグラフである。 図6は、本発明の実施の形態における0.2MPa条件でのCFIガスのdi/dt−dv/dt特性を示すグラフである。 図7は、本発明の実施の形態における0.2MPa条件でのCFI−CO混合ガスのdi/dt−dv/dt特性を示すグラフである。 図8は、本発明の実施の形態における0.2MPa条件でのCFI−CO混合ガスのCFIの圧力比に対するSLF遮断性能の推移を示すグラフである。
符号の説明
1 上流容器
2 固定接触子
3 可動接触子
4 バネ
5 ノズル
6 バキュームタンク
7 バキュームポンプ
8 リザーブタンク
10 実験装置
11 ガス遮断器
12 線路側断路器
13 母線断路器
14 線路側接地装置
15 接地装置
16 計器用変圧器
17 変流器
18 ケーブル接続部
19 母線
20 ガス絶縁開閉装置
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態における例示が本発明を限定することはない。
本発明を適用することができるガス絶縁開閉装置としては、絶縁ガスが充填された容器内に開閉器が収容されたものであれば限定されないが、一例を図1に示す。図1に示すガス絶縁開閉装置20において、遮断器11は電力系統などに生じた地絡・短絡箇所を速やかに系統から切り離し、直列に接続された機器の破壊や損傷を防ぐために用いられ、線路側断路器12及び母線断路器13は電路の開閉を行い、線路側接地装置14及び接地装置15は点検修理時などに無電圧状態の導体を接地し安全を確保する機器であり、計器用変圧器16及び変流器17は電圧と電流の測定機器で電圧や電流の検出を行い、ケーブル接続部18はケーブル接続部分であり、母線19は電線路の接続と切換や系統の切換を行う設備である。これらの開閉器を一体的に構成して容器内に収容し、容器を密閉して内部に絶縁ガスを充填し、機器の遮断及び絶縁を図ることができる。また、本発明を適用することができるガス遮断器としては、絶縁ガスを用いて電路を遮蔽するものであれば限定されない。例えば、図1に示す遮断器11を単独のガス遮断器として用いることが可能であり、この場合では特に絶縁ガスの遮断性能が求められるが、本発明の絶縁ガスを用いれば遮断性能を高めることができる。
本発明の絶縁ガスとしては、CFI及びCOを含み、CFIの圧力比が15%以上のものである。
絶縁ガスには、高い絶縁耐力とともに優れた遮断性能が必要である。遮断性能としては、端子短絡故障(Breaker Terminal Fault:BTF)遮断における絶縁回復特性と近距離線路故障(Short Line Fault:SLF)遮断における熱的破壊の起こりにくさが挙げられる。BTFは電流遮断後の過渡回復電圧上昇率は低いが、過渡回復電圧は高くなり、絶縁的再発弧を引き起こす。この場合、絶縁ガスの絶縁耐力が高いことが重要である。一方、SLFは再起電圧に高周波振動が重畳し、その結果、電流零点直後の過渡回復電圧上昇率は非常に高くなり、熱的再発弧を引き起こす。電流零点付記におけるアークの導電性の低下が速やかである必要がある。
本発明では、電流遮断性能として、CFIガスがSFガスに近いSLF遮断性能を持つことを見出した。一方、0.1MPa(絶対圧、以下同じ)ではCFIガスの絶縁耐力はSFガスよりも高く、SFガスの1.2倍以上である。また、CFIは、無色無臭、不活性であり、地球温暖化係数(GWP)は5以下、またオゾン破壊係数(ODP)は0.0001と非常に小さく、環境負荷が極めて小さいガスである。したがって、遮断性能に優れ、絶縁耐力が高く、環境負荷が低いCFIガスはSFガスの代替ガスとして適したものであるといえる。
しかし、CFIは液化温度が高く、大気圧(約0.1MPa)で−22.5℃である。従来、絶縁開閉装置ではSFガスをほぼ0.5MPaに充填し運転されるが、0.5MPaではCFIガスの液化温度は20℃以上となり、ガス絶縁開閉装置及びガス遮蔽器として使用することが難しくなる。この液化対策の一つとして、CFIと他のガスとを混合して分圧することで、CFIの液化温度を下げることができる。
そこで、本発明では、CFIガスと各種ガスとの混合ガスについて遮断性能を検討し、CFI−CO混合ガスの遮断性能が優れることを見出し、さらにCFIの混合比の適正な範囲を見出すことに成功した。
COは、SF代替ガスの中でも優れた遮断性能を持つ。遮断性能を評価した結果で
は、図2に示すように、N、空気(Air)、HよりもCOの遮断性能が優れる。Nや空気なども混合するガスとして考えられるが、その遮断性能はCOに比べて劣る。したがって、Nや空気よりもCOを混合した方が混合ガスとしては優れた遮断性能が得られる。また、COは自然系ガスであり、十分な量が存在している。このように、CFIに混合するガスとして、COは、遮断性能の観点からも工業的な観点からも優れている。
本発明の絶縁ガスにおいて、CFIの圧力比は好ましくは15%以上、より好ましくは20%以上である。この範囲で遮断性能が高まる。
本発明の絶縁ガスにおいて、より好適には、CFIの圧力比は40%以上である。この範囲で絶縁耐力が高まる。絶縁ガスにはBTF遮断のような高い過渡回復電圧にも絶える絶縁耐力も必要である。SFガスと比較すると、CFI:Air=6:4の混合ガスがほぼ同等のV−t特性である(豊田裕之、松岡成居、日高邦彦、「急峻方形波高電圧を用いたCFI−N、CFI−Air混合ガス中V−t特性の測定」、電学論A、Vol.125、No.5、p409−414(2005))。COの絶縁耐力は空気と同等若しくはそれ以上であるため、CFI−CO混合ガスではCFI混合率が40〜60%程度の場合SFガスと同等の絶縁耐力になると考えられる。したがって、CFIの圧力比を40%以上の範囲とすると絶縁耐力を高めることができる。
本発明の絶縁ガスにおいて、より好適には、CFIの分圧は好ましくは0.2MPa以下、より好ましくは0.1MPa以下である。CFIの液化温度は、0.2MPaで−4℃、0.1MPaで−22.5℃であり、この分圧の範囲とすることでそれぞれの温度まで液化を防止することができる。ガス絶縁開閉装置及びガス遮蔽器の全圧が一般的な0.5MPaの場合、CFIの圧力比が40%では分圧が0.2MPaになり液化温度が−4℃となり、CFIの圧力比が20%では分圧が0.1MPaになり液化温度が−22.5℃となる。
SLF遮断性能、BTF遮断性能、及び液化温度の観点からCFIガスのSF代替ガスとしてガス絶縁開閉装置及びガス遮蔽器への適用を検討する場合では、その適用へはCFIガスを40%程度混合したCFI−CO混合ガスを利用することが特に好ましい。
以下、CFI−CO混合ガスの遮断性能の評価結果について説明する。
(実験装置)
図3に実験装置10を示す。この装置10はガス遮蔽器の消弧室のモデルである。上流容器1中で固定接触子2と可動接触子3が接触し、可動接触子3がバネに接続される。固定接触子2と可動接触子3の接触部分はノズル5で仕切られた上流側に位置する。上流容器1を下流側でバキュームタンク6とバキュームポンプ7で真空引き後、上流側のリザーブタンク8から上流容器1に供試ガスを供給し、可動接触子3をバネ4により下流側に駆動する。可動接触子3がノズル5の外部に出るとノズル5中にガスが流れる。なお、前述の上流容器1の圧力はガス流速が音速となる値に保っている。可動接触子3のストローク長は20mmであり、開極動作完了時に可動接触子3の先端がノズル5の外面から10mm離れるように設定している。ノズル5材料はPTFE(polytetrafluoroethylene)であり、スロート径は5mm、全長は10mmである。固定接触子2及び可動接触子3の材料はCu20%−W80%の合金であり、それらの長さはそれぞれ4mm、7mmである。
(供試ガス)
供試ガスとしてはCFIガス、及びCFIとCOとの混合ガスを使用した。
(実験回路)
実験装置10を組み込んだ実験回路を図4に示す。本実験ではSLF模擬線路のL〜LとC〜Cの値を調整し、サージインピーダンスZを300Ωおよび450Ωに設定した。図4の電流重畳試験回路においてCの充電電圧と、Cの充電電圧を変化させて遮断成功、失敗の限界となる点を求めた。ガスの吹き付け圧力はそれぞれ0.2MPaとした。C、Lにより生じる放電電流の電流波高値付近で可動接触子を開極させる。そして、電流の零点付近でギャップを導通させ、CおよびLによって生ずる高周波電流が放電電流に重畳し、図5のような波形となる。この状態を遮断成功とし、電流が零点で遮断されず負の電流が引き続き流れる状態を遮断不成功とした。この波形より電流零点近傍の電流変化率(di/dt)および電圧変化率(dv/dt)、すなわち電流零点近傍の電流および電圧の傾きを求めた。実験では電流の周波数や波高値を調整し、電流変化率および電圧変化率を変化させて遮断成功もしくは遮断不成功となる境界を求め、遮断性能を評価した。
(結果)
(CFIガスのSLF遮断特性)
吹き付け圧力0.2MPaにおけるCFIガスのdi/dt−dv/dt特性を図6に示す。図中の曲線(図中実線で示す)は遮断成功・不成功の境界を示しており、曲線の左下側の領域では遮断成功、右上側の領域では遮断不成功となるということを表す。
0.2MPaにおいてSFガスのdi/dt−dv/dt特性と比較すると、CFIガスの境界線はSFガスよりも左下側にある。つまり、CFIガスはSFガスよりも遮断性能が劣るということがわかる。しかし、同じサージインピーダンスにおいて性能比をみると、CFIガスはSFガスの約0.9倍であり、SFガスには及ばないものの優れた遮断性能を有するといえる。これまで様々なガスについて調査してきたが、これほどSFガスに近い遮断性能を示すガスは存在しなかった。
(CFI−CO混合ガスのSLF遮断特性)
CFIの圧力比が20%であるCFI−CO混合ガスのdi/dt−dv/dt特性を図7に示す。同図にはCOおよびCFIのdi/dt−dv/dt特性も比較のため表示している。CFI−CO混合ガスは純粋なCFIに近いSLF遮断性能であった。CFIガスとCOの混合割合が2:8であるが、ほぼCFIに近い遮断性能を示したことから、この混合ガスの遮断性能は非線形に変化すると考えられる。
次に、CFIの混合率を変化させてSLF遮断性能を調査した。サージインピーダンス300ΩにおいてCFI−CO混合ガスにおけるCFI混合率の変化に対するSLF遮断性能の推移を図8に示す。図8は純粋なCFIガスのSLF遮断性能を1とし、純粋なCFIガスとCFIガスの混合割合を変化させたときのCFI−CO混合ガスの遮断性能との比を表したものである。吹き付け圧力はいずれも0.2MPaである。
CFIガスの割合が圧力比で0〜15%程度の範囲ではCFIの割合が増加するに従いSLF遮断性能はほぼ線形的に変化している。しかし、CFIガスの混合割合が圧力比で15〜20%付近になるとSLF遮断性能は著しく上昇した。したがって、この割合でのCFI−CO混合ガスは純粋なCFIガスのSLF遮断性能とほぼ同等の性能を得られることがわかった。
以上の実験は、0.2MPa条件下で行った結果であるが、圧力の条件が変わってもこの傾向は同様であると考えられる。通常、ガス絶縁開閉装置及びガス遮蔽器で運転されているSFガスの圧力は0.5MPaである。そこで、0.5MPaを想定して遮断性能を単純に換算すると、圧力比CFI:CO=2:8ではCFIガスを0.1MPa、COを0.4MPa充填するということになる。この場合、CFIガスの液化温度は0.1MPaで−22.5℃であり、ガス絶縁開閉装置及びガス遮蔽器へ適用することが可能である。
上記した実験の結果、次のことが明らかになった。
(1)CFIガスのSLF遮断性能はSFガスの約0.9倍であり、SFガスとほぼ同等である。
(2)CFIの混合率が15%以上でのCFI−CO混合ガスのSLF遮断性能は純粋なCFIガスとほぼ同等である。
このように、CFIガスは遮断性能に優れ、COと混合することで低い充填圧力で使用することにより液化温度を下げることができ、さらに優れた遮断性能を得ることができる。したがって、上記に示した混合比でCFIガスを利用することでSF代替ガスとしてガス絶縁開閉装置、同様にガス遮断器に利用することが可能であり、高い絶縁耐力及び優れた遮断性能で、環境負荷が極めて改善される。

Claims (6)

  1. 絶縁ガスが充填された容器内に開閉器が収納されるガス絶縁開閉装置であって、
    前記絶縁ガスはCFI及びCOを含み、CFIの圧力比が15%以上であることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. CFIの圧力比が40%以上であることを特徴とする請求項1に記載されたガス絶縁開閉装置。
  3. CFIの分圧が0.2MPa以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載されたガス絶縁開閉装置。
  4. 絶縁ガスを用いて電路を遮断するガス遮断器であって、
    前記絶縁ガスはCFI及びCOを含み、CFIの圧力比が15%以上であることを特徴とするガス遮断器。
  5. CFIの圧力比が40%以上であることを特徴とする請求項4に記載されたガス遮断器。
  6. CFIの分圧が0.2MPa以下であることを特徴とする請求項4又は5に記載されたガス遮断器。
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