JP2007182013A - レンズ成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型寿命の長期化を図ることができ、低コストで生産効率良く製造することができるレンズ成形装置を提供する。
【解決手段】ペレットaを投入した各金型2毎に圧縮成形して搬送しながらレンズAを連続成形する生産装置であって、型開きした金型2からレンズAを取り出したり、ペレットaを供給して型閉じする仕込み部3と、金型2を加熱、圧縮成形、冷却する加工部4と、これら仕込み部3と加工部4との間をつなぐ加工前搬送ライン5と加工後搬送ライン6とを具備し、内部を不活性ガス雰囲気に保つチャンバー7内に、仕込み部3と加工前搬送ライン5と加工部4とが設けられ、加工後搬送ライン6がチャンバー7外に設けられ、チャンバー7の仕込み部3の位置には、金型2の型開きに連動して開閉するシャッター71cが設けられ、このシャッター71cからレンズAの取出しとペレットaの供給とが行なわれるレンズ成形装置1である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラ付携帯電話や各種の光学機器などに使用されているガラス製または樹脂製のレンズを成形する装置に関するものである。
一般に、カメラ付携帯電話や各種の光学機器などに使用されているガラス製または樹脂製のレンズは、ペレット状の材料を加熱圧縮成形して製造されている。
従来より、このレンズの製造としては、バッチ成形方式と、プログレッシブ成形方式とが主に採用されていた。
バッチ成形方式を採用した成形装置は、一つの金型に成形された複数のキャビティに、それぞれペレットを投入し、一回の圧縮成形で複数のレンズを一挙に成形することができるように構成されていた。
プログレッシブ成形方式を採用した成形装置は、一つのキャビティを有する金型を複数個用意し、これらの金型にペレットを投入して一つずつ圧縮成形して順送りしながらレンズを連続成形することができるように構成されていた。
このようなレンズの製造は、ペレットを高温で加熱溶融させた状態にして圧縮成形するため、通常の雰囲気下で成形を行なうと、大気中の酸素の影響を受けて金型が劣化し易くなってしまう。
そこで、従来より、このような成形装置は、ペレットを投入して型閉じした金型を、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気としたチャンバー内に設け、このチャンバー内で加熱、加圧、冷却の各工程を行なうようになされていた(特許文献1および2参照)。
特開昭62−292629号公報 特開平4−164826号公報
しかし、上記従来の成形装置の場合、加熱、加圧、冷却の工程のみを不活性ガス雰囲気のチャンバー内で行なうだけで、金型の型開きからペレットを投入して型閉じするまでの工程と、冷却後に型開きしてレンズを取り出すまでの工程とは、チャンバー内で行なわれないので、金型のキャビティ面は、成形毎にチャンバー外の酸素や埃に触れることとなる。また、製造ラインの搬送先端側で型開きしてから搬送先端側へと金型を搬送して次のペレットを投入するまでの間も、金型は、チャンバー外にさらされることとなるので、劣化を十分に防ぐことはできない。
そのため、成形装置全体を不活性ガス雰囲気に設けるといったことも考えられるが、この場合、不活性ガスの消費量が多くなってしまう。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、金型寿命の長期化を図ることができ、低コストで生産効率良く製造することができるレンズ成形装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明のレンズ成形装置は、少なくとも一つのキャビティを有する金型を複数個用意し、これらの金型にペレットを投入して各金型毎に圧縮成形して搬送しながらレンズを連続成形することができるようになされた生産装置であって、型開きされた金型からレンズを取り出すとともに、取り出し後の金型のキャビティ面にペレットを供給して型閉じする仕込み部と、型閉じした金型を加熱する加熱ステージと、加熱した金型を圧縮成形する成形ステージと、圧縮成形した金型を冷却する冷却ステージとが設けられた加工部と、これら仕込み部と加工部との間をつなぐ加工前搬送ラインと加工後搬送ラインとを具備し、内部を不活性ガス雰囲気に保つことができるようになされたチャンバー内に、仕込み部と加工前搬送ラインと加工部とが設けられるとともに、加工後搬送ラインがチャンバー外に設けられ、チャンバーの仕込み部の位置には、金型の型開きに連動して開閉するシャッターが設けられ、このシャッターからレンズの取出しとペレットの供給とが行なわれるようになされたものである。
また、上記レンズ成形装置において、チャンバーは、仕込み部および加工前搬送ラインが設けられた第一気室と、加工部が設けられた第二気室との二気室構造となされ、加工前搬送ラインの搬送先端部には、第一気室と第二気室との間を開閉可能なシャッターが設けられて、第二気室は、屋外との間に第一気室を介在させた二重構造となされたものである。
以上述べたように、本発明のレンズ成形装置によると、ペレットの投入から加工されたレンズの取出しまでをチャンバー内の不活性ガス雰囲気で行なうことができるので、金型の劣化を防止して、金型寿命の長期化を図ることができる。また、金型のキャビティ面がチャンバー外にさらされることが無いので、キャビティ面の酸化や埃の付着による不良品の発生も防止でき、低コストで生産効率良くレンズを製造することが可能となる。さらに、高温になる加工部と、金型を開く仕込み部と、これらをつなぐ加工前搬送ラインとをチャンバー内に設け、冷却後の金型が通過するため酸化の心配が無い加工後搬送ラインをチャンバー外に設けているので、チャンバー内の不活性ガス雰囲気の容積をできるだけ最小限に止めることができ、不活性ガス消費量を少なくすることができる。
また、チャンバーは、仕込み部および加工前搬送ラインを設けた第一気室と、加工部を設けた第二気室との二気室構造とし、第二気室は、屋外との間に第一気室を介在させた二重構造としているので、不活性ガスの消費量を増やすことなく有効に金型の酸化を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はレンズ成形装置1の全体構成の概略を示し、図2は同レンズ成形装置1の仕込み部を示し、図3は同レンズ成形装置1の第二気室を示し、図4および図5は金型2を示している。
すなわち、このレンズ成形装置1は、複数の金型2にガラス製または樹脂製のペレットaを投入して各金型2毎に圧縮成形して搬送しながらレンズAを連続成形することができるようになされており、仕込み部3と、加工部4と、加工前搬送ライン5と、加工後搬送ライン6とを具備し、チャンバー7の第一気室71内には仕込み部3と加工前搬送ライン5とが設けられ、チャンバー7の第二気室72内には、加工部4が設けられ、加工後搬送ライン6がチャンバー7の外に設けられている。
金型2は、図4および図5に示すように、下型21、上型22、ガイド23、ストッパ24によって構成されている。
下型21は、円盤状のフランジ21aの中央から円柱状に突設された突設部21bが設けられて構成されており、突設部21aの突設先端面部分に断面円弧状に凹設されたキャビティ面21cが形成されている。
上型22は、上記下型21を上下逆さまに形成したもので、フランジ22aから突設された突設部22bの突設先端面部分に断面円弧状に凹設されたキャビティ面22cが形成されている。
ガイド23は、円筒状に形成されており、下からは円筒内に下型21の突設部21bを挿通し、上からは円筒内に上型22の突設部22bを挿通して型閉じができるようになされている。この形閉じ状態で、対向する下型21のキャビティ面21cと、上型22のキャビティ面22cと、ガイド23の内周面の一部とによって、金型2のキャビティ20を形成することができるようになされている。
ストッパ24は、ガイド23のさらに外側に嵌め込むことが可能な円筒状に形成されている。このストッパ24は、キャビティ20が一定となるように、型閉じして理想のキャビティ20を形成した状態で、下型21のフランジ21aの底面から上型22のフランジ22aの上面に至る高さに形成されており、圧縮成形した際に、このストッパ24の高さ以上に下型21と上型22とが型閉じできないようになされている。
なお、このストッパ24としては、下型21のフランジ21aの底面から上型22のフランジ22aの上面に至る高さに形成されたものに限定されるものではなく、例えば、ガイド23と同様に下型21のフランジ21aと上型22のフランジ22aとの間に介在して、これら下型21と上型22との突設部21b、22b間の距離を一定に保って下型21と上型22とが型閉じできないようにしたものであってもよい。
この金型2によって成形されるレンズAは、直径1〜30mmといった小径のものであるため、金型2の少しの組み合わせの違いで不良品となってしまう。したがって、下型21、上型22、ガイド23、ストッパ24は、同じ組み合わせで使用することが好ましい。これら下型21、上型22、ガイド23、ストッパ24のそれぞれには、レーザーまたはカメラで読み取り可能なコードが設けられている。これらのコードは、下型21のフランジ21aの底面、上型22のフランジ22aの上面、ガイド23の上側の端面、ストッパ24の上側の端面のそれぞれに設けられている。下型21を除く全てのコードが、上方からの読み取り作業で確認できるようになされている。また、下型21は、上方からの読取が不可能なのでフランジ21aの底面にコードが設けられている。コードとしては、レーザー印字した二次元コードなどを用いることができる。
このようにして構成される金型2は、複数個が搬送ラインを循環するように設けられる。この搬送ラインは、仕込み部3から加工前搬送ライン5を経て加工部4へと供給された後、加工後搬送ライン6を経て再度仕込み部3へと金型2を循環するように形成されている。
仕込み部3は、加工後搬送ライン6の搬送先端部に設けられ、流れてきた金型2を位置決めするようになされている。この位置決めは、仕込み部3の作業位置の周囲から延設されるチャックが下型21を挟持固定することによって行なわれる。この固定位置はあらかじめプログラムされた仕込み部3の所定の位置に固定されるようになされている。仕込み部3での作業が終了した後、チャックによる固定は解除され、加工前搬送ライン5へと流される。
そして、仕込み部3には、金型2の上方に設けられた別のチャックで上型22を固定してシリンダで持ち上げることで型開きした後、上型22を持ったまま横方向にスライド移動するようになされた型開き装置30が設けられている。この型開き装置30は、型開きした金型2からレンズAを取り出して新たなペレットaを供給した後、今までとは逆の動作を行なって型閉じすることができるようになされている。
また、仕込み部3には、型開きした金型2からレンズAを取り出すために、吸着によってレンズAを金型2から取り出すことができる吸着ヘッド31が設けられている。この吸着ヘッド31は、型開きされた金型2とトレー8との間を移動して金型2のレンズAをトレー8へと取り出す動作を行なうようにプログラミングされている。また、仕込み部3とトレー8との間には、吸着ヘッド31で吸着したレンズAを一度降ろし、正確に位置決めするためのセンタリング装置81が設けられている。このセンタリング装置81で位置きめしてから吸着ヘッド31で再度吸着し直すことで、正確にレンズAを吸着することができるので、トレー8には、成形されたレンズAを並べていくことができる。トレー8は、レンズAが一杯になると、トレー回収ボックス80へと収納され、交換にこのトレー回収ボックス80から空のトレー8が供給される。なお、センタリング装置81でレンズAを位置決めした状態で、レーザー照射などを行なうことによって、レンズAの検品を行なってもよい。この場合、各データを構築することで、トレー回収ボックス80に回収された各レンズAは、どの金型2を使用していつ製造され、検品結果がどのようであるかといったことまで管理することができる。
さらに、この仕込み部3の吸着ヘッド31と対向する位置には、レンズAを取り出した金型2に、新たなレンズAを成形するための材料であるペレットaを供給するための吸着ヘッド32が設けられている。この吸着ヘッド32は、トレー9と型開きされた金型2との間を移動してトレー9のペレットaを金型2へと供給する動作を行なうようにプログラミングされている。また、仕込み部3とトレー9との間には、吸着ヘッド32で吸着したペレットaを一度降ろし、正確に位置決めするためのセンタリング装置91が設けられている。このセンタリング装置91で位置きめしてから吸着ヘッド32で再度吸着し直すことで、正確にペレットaを吸着することができるので、金型2には、ペレットaを落下させることなく確実に供給することができる。トレー9は、ペレットaが空になると、トレー回収ボックス90へと回収され、交換にこのトレー回収ボックス90からペレットaが載ったトレー9が供給される。なお、センタリング装置91でペレットaを位置決めしたついでに、ペレットaの重量測定などを行なうことによって、材料検査を行なってもよい。この場合、事前に材料検査を行なうことで、不良材料を金型2に供給することを防止することがでる。
この仕込み部3において、型開きからレンズAの取り出し、ペレットaの供給、型閉じの一連の動作は、全てあらかじめプログラミングされた動作に基づいて行なわれる。この際、仕込み部3は、上方、下方、側方にそれぞれカメラ33が設けられており、動作ミスが無いか監視するとともに、金型2のコードを読み取って、成形されたレンズAの製造情報を構築するようになされている。また、これらカメラ33からの情報によって、金型2を構成する下型21および上型22は、常に同じ位置で型閉じするようになされている。すなわち、下方のカメラ33によって下型21のコードの位置を確認し、上方のカメラ33によって上型22のコードの位置を前記下型21のコードの位置と同じ位置に合わせて型閉じするようになされている。この際、上方に設けられたカメラ33だけは、型開き装置30と連動するようになされている。すなわち、型開き装置30が上型22を持ち上げて横方向にスライド移動する際、その途中で一端停止し、カメラ33が型開きされた金型2を上方から撮影することができるようになさないる。また、金型2からレンズAを取り出して新たなペレットaを供給した後に型開き装置30が今までとは逆の動作を行なって型閉じする際にも、型開き装置30の横方向のスライド移動が途中で一端停止し、カメラ33がペレットaが仕込まれた金型2を上方から撮影することができるようになされている。
なお、側方に設けられたカメラ33は、成形されたレンズAが上型22に引っ付いたまま型開きされるのを監視することができるものであれば、特にカメラ33に限定されるものではなく、レーザーセンサなどであってもよい。
加工部4は、加工前搬送ライン5の搬送先端部に設けられ、この搬送先端部に流れてきた金型2を導入路40から油圧シリンダ40aを介して加工ステージ41に乗せるようになされている。この加工ステージ41への金型2の移動は、まず、加工前搬送ライン5の搬送先端部に設けられたチャック(図示省略)によって導入路40に金型2が押し出される。そして、油圧シリンダ40aによって金型2を昇降させることによって導入路40と加工ステージ41との間の金型2の移動が行なわれる。加工後は、上記とは逆に導入路40からチャック(図示省略)によって加工前搬送ライン5の搬送先端部、すなわち、加工後搬送ライン6の搬送基端部へと金型2が引き戻される。
加工ステージ41は、前記した油圧シリンダ40aによって昇降する金型2が通過できるように、一部に開口部41aが設けられている。加工ステージ41は、この開口部41aが設けられた開始位置から、金型2を略円形状に移動させながら各加工位置で加工を行なうようになされている。これらの各位置への移動は、回転中心42aから延設されたアーム42bの先端に、金型2が挿通可能な円筒状のガイド42cを設けて構成した移動サポーター42を用いて行なわれる。つまり、移動サポーター42が加工ステージ41に降下してガイド42c内に金型2が位置決めされた状態で移動サポーター42が回転することで、金型2は、加工ステージ41上を移動させられることとなる。この移動サポーター42は、加工ステージ41上の各加工位置で金型2が加工される際は、金型2からガイド42cが外れるように上昇し、その後各加工位置での加工治具と緩衝しないように移動サポーター42が回動するようになされている。また、各加工位置での加工後は、再度移動サポーター42が元の位置に回動し、その後、移動サポーター42が降下してガイド42c内に金型2が位置決めされ、次の加工ステージ41へと移動可能となる。
加工ステージ41は、金型2の出入口となる開口部41aの他に7箇所あり、反時計周りで移動するようになされている。開口部41a以外の他の7箇所の加工ステージ41には、図3に示すように、金型2を上下から挟持することができるようになされたプレート43が設けられている。下側のプレート43は加工ステージ41の各加工位置に固定されており、上側のプレート43は、サーボプレス44によって昇降することができるようになされいる。各プレート44はヒーター45によって加熱可能となされており、ヒーター45のさらに外側は冷却水46によって冷却可能となされている。冷却水46は、各加工位置毎に設けられている。冷却水46は、プレート43および金型2以外が過熱されるのを防止する目的と、純粋にプレート43および金型2を冷却する目的とで設けられている。最後の加工ステージ41では、加熱する必要は無く冷却だけが必要とされるので、ヒーター45は設けられていない。加工ステージ41は、反時計周りで移動するに伴って、上記したサーボプレス44、ヒーター45、冷却水46によって、加熱、加工、冷却といった具合に各工程が進められる。すなわち、最初の2ステージでは加熱が行なわれ、その後の3ステージでは加熱圧縮による加工が行なわれ、最後の2ステージで冷却が行なわれる。
なお、本実施の形態において、加工ステージ41の加工箇所は7箇所となっているが、この加工箇所としては特に7箇所に限定されるものではなく、6箇所以下または8箇所以上であってもよい。
また、本実施の形態では、加工部4は、加工ステージ41上で各加工箇所に金型2を順送りにしながら加工を進めるように構成されているが、加工ステージ41の開口部41aが設けられた開始位置から、各加工位置へと金型2を個々に送り、それぞれの加工位置で加熱、圧縮成形、冷却の一連の加工を個々に行なった後、開始位置にそれぞれ回収するようにしたものであってもよい。この場合、各加工位置で一連の加工を連続的に行なうので、順送りにしながら加工する場合と比較すると加工が断続的になること無く効率の良い作業が可能となる。
加工前搬送ライン5および加工後搬送ライン6は、仕込み部3や加工部4での作業にあわせて断続的に金型2を移動させるように構成されている。なお、仕込み部3で取り出したレンズAが不良品と判定された場合、仕込み部3では、新たなペレットaは供給されず、型閉じされた金型2は、加工前搬送ライン5から加工部4へと送られることなく加工後搬送ライン6へと流され、不良金型2の回収ライン61から回収される。問題解消した金型2は、再度金型2の投入ライン62に載置され、加工後搬送ライン6へと戻される。
チャンバー7は、その内部を不活性ガス雰囲気に保つことができるようになされた筐体からなり、仕込み部3と加工前搬送ライン5とを設けるようになされた第一気室71と、加工部4を設けるようになされた第二気室72とによって構成されており、加工後搬送ライン6のみが第一気室71の外に設けられるようになされている。
したがって、第一気室71には、加工部4を経た後の金型2が加工後搬送ライン6へと出て行く際に通過するシャッター71aと、チャンバー7外の加工後搬送ライン6からチャンバー7の第一気室71内の仕込み部3へと入る際に通過するシャッター71bとが設けられている。
また、第一気室71の上面にもシャッター71cが設けられており、このシャッター71cから金型2で成形されたレンズAを取り出したり、ペレットaを金型2へと供給したりすることができるようになされいる。
さらに、第一気室71と第二気室72との間にもシャッター70が設けられており、加工前搬送ライン5からの金型2が加工部4へと供給される際、または加工部4で加工された金型2を加工後搬送ライン6に戻す際に、このシャッター70を通過するようになされている。これにより、加工部4が設けられた第二気室72は、外部との間に第一気室71が介在しており、非常に厳密に不活性ガス雰囲気を保つことができるようになされている。したがって、加工部4では加工の際に金型2が酸化し易い高温の状態となるが、厳密に不活性ガス雰囲気を保つことかできるので、金型2の酸化による劣化を防止することができる。この第二気室72には不活性ガス雰囲気の不活性ガス濃度を測定する濃度計73が設けられ、雰囲気を管理することができるようになされている。濃度が低下してきた場合には、ガスボンベ74から導出されたラインのバルブ75を開閉することによって、第一気室71または第二気室72内に不活性ガスを供給できるようになされている。
バルブ75を開閉して不活性ガスを供給するタイミングについては、第二気室72の場合、濃度計73が設けられているので、この濃度計73に従って不活性ガスを供給すればよい。第一気室71の場合も、第二気室72と同様に濃度計73を設け、この濃度計73に従って不活性ガスを供給するようにしてもよい。しかし、この場合、二つの濃度計73が必要となり不経済的である。したがって、第一気室71については、あらかじめ決められたプログラムに従って不活性ガスを供給するものであってもよいし、第二気室72に過剰の不活性ガスを供給し、この過剰分の不活性ガスを第一気室71に行き渡らせるようにしたものであってもよい。また、バルブ75から供給される不活性ガスの供給路76は、第二気室72の場合、第一気室71との間を仕切るシャッター70から離れた最奥部であることが好ましい。また、第一気室71の場合、シャッター71cの近傍に設けて、シャッター71cを開けた状態であっても不活性ガスのエアカーテンを形成することが好ましい。また、シャッター71cを開け、上型22を開いてレンズAを取り出した後、次のペレットaをキャビティ20に供給するまで間に、キャビティ20の洗浄を兼ねて供給路76からの不活性ガスをキャビティ20に吹き付けるようにしてもよい。
このチャンバー7は、加工後搬送ライン6のみをチャンバー7の外に出すようにしているので、仮にチャンバー7内に熱がこもっていても、このチャンバー7の外で充分に金型2を冷却することができる。この加工後搬送ライン6は、加工後で金型2が冷却されており、酸化に対しては最も安全性が確保できる。
このようにして構成されるレンズ成形装置1は、金型2が冷却されて酸化に対して最も安全性が確保されている加工後搬送ライン6以外は、チャンバー7内で全ての作業が行なわれるので、酸化によって金型2が劣化することを防止することができる。しかも、安全性が確保できる加工後搬送ライン6は、外に設け、それ以外はチャンバー7内に設けるといった具合にできるだけチャンバー7の容積を少なくするようにしているので、不活性ガスの消費量を少なくすることができる。
また、加工部4が設けられた第二気室72は、金型2が高温の状態となが、外部との間に第一気室71を介在した二重構造となっているので、不活性ガス雰囲気の濃度を保ちやすく、不活性ガスの消費量を増やすことなく有効に金型2の酸化を防止することができる。
なお、本実施の形態において、チャンバー7は、第一気室71と第二気室72との間にシャッター70を設けているが、図6に示すように、第二気室72の加工ステージ41より上側を仕切る構成にしてシャッター70を無くしてもよい。この場合、油圧シリンダ40によって金型2が加工ステージ41上に上昇すると、開口部41aを閉じることとなるので、シャッター70が無くても加工ステージ41上の空間を閉鎖された不活性ガス雰囲気に保つことができる。
また、本実施の形態において、チャンバー7の第一気室71の上面にはシャッター71cを設けて、このシャッター71cからレンズAを取り出したり、ペレットaを供給したりするようになされているが、レンズAを取り出すトレー8やペレットaを載せたトレー9ごと第一気室71内に設けるように構成してもよい。
さらに、本実施の形態において、チャンバー7内は、不活性ガス雰囲気にすることができるようになされているが、シャッター70、71a、71b、71cを完全密閉可能なものに変更して、チャンバー7内を減圧して真空状態にできるようにしたものであってもよい。
カメラ付携帯電話などの各種カメラに使用される樹脂製またはガラス製のレンズの製造に適用できる。
本発明に係るレンズ成形装置の全体構成の概略を示すブロック図である。 本発明に係るレンズ成形装置の仕込み部周辺の概略構成図である。 (a)および(b)は本発明に係るレンズ成形装置の加工部周辺の概略構成を示す垂直断面図および水平断面図である。 本発明に係るレンズ成形装置に用いられる金型の分解斜視図である。 (a)および(b)は本発明に係るレンズ成形装置に用いられる金型の成形前および成形後の状態を示す断面図である。 本発明に係るレンズ成形装置の第二気室の他の実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1 レンズ成形装置
2 金型
20 キャビティ
3 仕込み部
4 加工部
5 加工前搬送ライン
6 加工後搬送ライン
7 チャンバー
70 シャッター
71 第一気室
71c シャッター
72 第二気室
a ペレット
A レンズ

Claims (2)

  1. 少なくとも一つのキャビティを有する金型を複数個用意し、これらの金型にペレットを投入して各金型毎に圧縮成形して搬送しながらレンズを連続成形することができるようになされた生産装置であって、
    型開きされた金型からレンズを取り出すとともに、取り出し後の金型のキャビティ面にペレットを供給して型閉じする仕込み部と、
    型閉じした金型を加熱する加熱ステージと、加熱した金型を圧縮成形する成形ステージと、圧縮成形した金型を冷却する冷却ステージとが設けられた加工部と、
    これら仕込み部と加工部との間をつなぐ加工前搬送ラインと加工後搬送ラインとを具備し、
    内部を不活性ガス雰囲気に保つことができるようになされたチャンバー内に、仕込み部と加工前搬送ラインと加工部とが設けられるとともに、加工後搬送ラインがチャンバー外に設けられ、チャンバーの仕込み部の位置には、金型の型開きに連動して開閉するシャッターが設けられ、このシャッターからレンズの取出しとペレットの供給とが行なわれるようになされたことを特徴とするレンズ成形装置。
  2. チャンバーは、仕込み部および加工前搬送ラインが設けられた第一気室と、加工部が設けられた第二気室との二気室構造となされ、加工前搬送ラインの搬送先端部には、第一気室と第二気室との間を開閉可能なシャッターが設けられて、第二気室は、屋外との間に第一気室を介在させた二重構造となされた請求項1記載のレンズ成形装置。
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