JP2007181194A - 波長安定化装置および波長安定化方法 - Google Patents

波長安定化装置および波長安定化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007181194A
JP2007181194A JP2006322378A JP2006322378A JP2007181194A JP 2007181194 A JP2007181194 A JP 2007181194A JP 2006322378 A JP2006322378 A JP 2006322378A JP 2006322378 A JP2006322378 A JP 2006322378A JP 2007181194 A JP2007181194 A JP 2007181194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
signal
optical
optical signal
dithering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006322378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5030205B2 (ja
Inventor
Masamitsu Fujiwara
正満 藤原
Hiroo Suzuki
裕生 鈴木
Katsumi Iwatsuki
岩月  勝美
Naoto Yoshimoto
直人 吉本
Naoki Oba
直樹 大庭
Takuya Tanaka
拓也 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2006322378A priority Critical patent/JP5030205B2/ja
Publication of JP2007181194A publication Critical patent/JP2007181194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5030205B2 publication Critical patent/JP5030205B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】波長多重通システムにおいて、簡易な構成で信号光の波長を安定化させる。
【解決手段】本発明の一実施形態によれば、波長安定化装置は、複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で分波するアレイ導波路回折格子(AWG)を備え、この波長透過特性を所定の周波数fでディザリングする。これにより、AWGを透過した光信号には、分波された光信号の波長λと波長透過特性の中心波長λとの関係に応じて位相と最大振幅が変化する周波数fから2fの強度変調成分が重畳される。この光信号を電気信号に変換し、周波数fの強度変調成分を抽出する。抽出した信号の位相成分および振幅成分から光信号の波長を制御する信号を生成する。この制御信号を光送信器の波長制御器にフィードバックすることで、光送信器からの光信号の波長をAWGの波長透過特性に適合させることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、光通信において光信号の波長を安定化させる技術に関し、特に、波長多重通信において光信号の波長を安定化させる技術に関する。
近年、インターネットをはじめとするデータ通信トラフィックの増大により、大容量の光通信システムの構築が進んでいる。そのような中、波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術が盛んに導入されている。この技術は、ネットワークの大容量化だけでなく、波長ごとに異なるサービスやユーザを割り当てることができるのでネットワークの柔軟な構築にも寄与し得る。通信容量は、利用できる波長数に依存し、波長数は使用する波長合分波器などの光デバイスの帯域によって制限される。したがって、通信容量を増大するためには、波長間隔の高密度化が必要となる。そのため、信号光の波長を安定化させる技術が必要とされ、例えば特許文献1や特許文献2に見られる技術が提案されている。
また、波長透過特性を所定の周波数でディザリングしたマッハツェンダ干渉計回路(MZI回路)とアレイ導波路回折格子(AWG)を接続した波長透過手段を用いた波長安定化装置について、特許文献3および4に開示されている。
特開平11−31859号公報 特開2003−258373号公報 特開平8−51411号公報 特開平9−261181号公報
特許文献1では、信号光の波長を安定化させるために、光源ごとに波長ロッカを取り付けている。しかしながら、波長ロッカは、光フィルタをはじめとする高価な光部品を多く必要とするため、送信部のコストが大幅に上昇するという問題があった。そのため、特許文献2では波長ロッカを用いない波長安定化手法が提案されている。
しかしながら、特許文献2に見られる技術では、波長を安定化させるための制御信号とデータ信号成分がスペクトル上で重なり、そのために制御信号の信号対雑音比(SNR)が劣化するという問題があった。また、特許文献2のパイロット信号を用いる手法によれば、光送信器および光受信器の構成が複雑になり、コスト上昇を招くという問題があった。また、特許文献2の構成では、光送信器側において強度変調器の使用が必須となり、半導体レーザをデータ信号で直接変調する光送信器には適用できないという問題があった。
また、特許文献3および4には、MZI回路の1つの出力ポートに1つのAWGを接続した構成が提案されている。MZI回路の1つの出力ポートへの透過特性では、−3dB透過帯域幅が波長多重信号のチャネル間隔の半分を超えることができない。よって、この構成は透過帯域が狭いために、波長を制御する信号の生成に使用できても、波長多重された信号光の光分波器としては使用できない。
また、特許文献4には、MZI回路の2つの出力ポートそれぞれに2つのAWGを接続した構成が提案されている。この構成では、2つのAWGの出力の比較で波長偏差検出を行うために、信号波長とMZI回路およびAWGの透過中心波長は離れている。よって、この構成は、波長多重された信号光の光分波器としては使用できない。
以上より、特許文献3および4においては、光カプラを用いて、波長偏差検出のための信号光とデータを伝送する信号光とを予め分ける構成が必要である。このため、複雑で構成部品が多いという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡易な構成で波長を安定化させることのできる波長安定化装置および波長安定化方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光信号を所定の波長透過特性で透過させる波長透過手段と、前記波長透過特性を所定の周波数でディザリングするディザリング手段と、前記ディザリングされた波長透過特性を透過した光信号を電気信号に変換する光電気変換手段と、前記光電気変換手段により変換された電気信号から前記所定の周波数の信号を抽出するフィルタ手段と、前記抽出された信号の位相成分と振幅成分から前記光信号の波長を制御する信号を生成する信号生成手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の波長安定化装置において、前記信号生成手段は、前記光信号の波長が前記所定の波長透過特性の中心波長に一致するように前記光信号の波長を制御する信号を生成することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の波長安定化装置において、前記信号生成手段は、前記光信号が伝搬した光ファイバ伝送路に許容されるロスバジェットのペナルティが最適になるように前記光信号の波長を制御する信号を生成することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の波長安定化装置であって、前記光信号は、ギガビットイーサネット(登録商標)信号またはマンチェスター信号であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の波長安定化装置であって、前記波長透過手段は、複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させるアレイ導波路回折格子であり、前記ディザリング手段は、前記アレイ導波路回折格子の波長透過特性を所定の周波数でディザリングし、前記光電気変換手段は、前記ディザリングされた波長透過特性を透過した複数の波長の光信号をそれぞれ複数の電気信号に変換し、前記フィルタ手段および前記信号生成手段は、切替器を介して前記複数の電気信号に対して共通化するよう構成されたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の波長安定化装置であって、前記波長透過手段は、マッハツェンダ干渉計回路の2つの出力にそれぞれ2つのアレイ導波路回折格子が接続された構成を有し、全体として複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させ、前記ディザリング手段は、前記マッハツェンダ干渉計回路の波長透過特性を所定の周波数でディザリングするように構成されたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の波長安定化装置であって、前記波長透過手段は、複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させるアレイ導波路回折格子であり、前記ディザリング手段は、前記アレイ導波路回折格子の波長透過特性をアレイ導波路表面に形成された導電性薄膜ヒーターにより所定の周波数でディザリングするように構成されたことを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、光信号を所定の波長透過特性で透過させるステップと、前記波長透過特性を所定の周波数でディザリングするステップと、前記ディザリングされた波長透過特性を透過した光信号を電気信号に変換するステップと、前記変換された電気信号から前記所定の周波数の信号を抽出するステップと、前記抽出された信号の位相成分と振幅成分から前記光信号の波長を制御する信号を生成するステップとを備えることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の波長安定化方法において、前記生成するステップは、前記光信号の波長が前記波長透過特性の中心波長に一致するように前記光信号の波長を制御する信号を生成することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の波長安定化方法において、前記生成するステップは、前記光信号が伝搬した光ファイバ伝送路に許容されるロスバジェットのペナルティが最適になるように前記光信号の波長を制御する信号を生成することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項8ないし10のいずれかに記載の波長安定化方法であって、前記光信号は、ギガビットイーサネット(登録商標)信号またはマンチェスター信号であることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項8ないし10のいずれかに記載の波長安定化方法であって、前記透過させるステップは、複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させ、前記ディザリングするステップは、前記波長透過特性を所定の周波数でディザリングし、前記変換するステップは、前記ディザリングされた波長透過特性を透過した複数の波長の光信号をそれぞれ複数の電気信号に変換し、前記複数の電気信号を切り替えて、前記抽出するステップおよび前記生成するステップを実行することを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項8ないし10のいずれかに記載の波長安定化方法であって、前記透過させるステップは、複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて奇数番目の波長グループと偶数番目の波長グループとに分けるステップと、各波長グループをさらに波長ごとに分波するステップを含み、全体として前記光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させ、前記ディザリングするステップは、前記分けるステップにおける波長透過特性をディザリングすることを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項8ないし10のいずれかに記載の波長安定化方法であって、前記透過させるステップは、アレイ導波路回折格子により複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させ、前記ディザリングするステップは、前記アレイ導波路回折格子の波長透過特性をアレイ導波路に形成された導電性薄膜ヒーターにより所定の周波数でディザリングすることを特徴とする。
以下、最初に本願発明の比較例について説明し、続いて本発明の実施形態について説明する。
(比較例)
図1に、本発明の比較例として波長ロッカを用いないで信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムを示す(特許文献2参照)。この通信システムは、波長の異なる光信号を出力する複数の光送信器10−1〜Nと、これら波長の異なる光信号を多重して光ファイバに送出する波長合波器20と、波長多重された光信号が伝搬する光ファイバ30と、光ファイバからの光信号を波長に応じて分波する波長分波器40と、分波されたそれぞれの光信号を受信する複数の光受信器50−1〜Nとから構成されている。光送信器10−1〜Nは、それぞれ同様の構成および機能を有し、互いに異なる波長の光信号を出力する。また、光受信器50−1〜Nもそれぞれ同様の構成および機能を有し、対応する光送信器の波長の光信号を受信する。
先ず、図1の光送信器10の各部の構成および動作について説明する。半導体レーザ11は、波長制御器12によって設定された所定の波長の連続光を出力する。波長制御器12は、対応する光受信器50からの制御信号に応じて、波長設定信号を半導体レーザ11に出力し、半導体レーザから出力される連続光の波長を制御する。半導体レーザとしては、分布帰還型レーザ(DFB−LD:Distributed Feedback Laser−Diode)や分布ブラッグ反射型レーザ(DBR−LD:Distributed Bragg Reflector Laser−Diode)を用いることができる。DFB−LDおよびDBR−LDの出力波長は、それぞれ温度および注入電流により設定されるので、波長設定信号はそれぞれに適合した信号とすることができる。
正弦波信号源14は、周波数fの正弦波信号を出力する。電流源15は、正弦波信号源14から出力される正弦波信号と所定のバイアス値を重畳した電流を半導体レーザ11に供給する。極性反転器16は、正弦波信号源14から出力される正弦波信号の極性を反転させる。分周器17は、正弦波信号源14から出力される正弦波信号の周波数fを整数分の一に分周し(もしくは逓倍し)、周波数f’の正弦波信号(以下、パイロット信号)を出力する。加算器18は、極性反転器16で極性が反転された正弦波信号と、分周器(もしくは逓倍器)で生成されたパイロット信号と、対応する光受信器へ伝送するデータ信号とを加算する。
強度変調器13は、加算器18から得られた信号によって半導体レーザ11からの連続光を強度変調する。この際、半導体レーザからの正弦波信号と加算器からの正弦波信号の強度変調成分が相殺されるように調整する。
次に、波長合波器20は、光送信器10−1〜Nから出力された異なる波長の光信号を波長多重し、WDM信号を生成する。波長合波器としては、例えばアレイ導波路回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)やファイバーグレーティングなどの光フィルタを用いることができる。また、光フィルタではなく、光カプラを利用することもできる。波長合波器から出力されたWDM信号は、光ファイバ30を介して波長分波器40に伝送される。波長分波器40は、WDM信号を波長に応じて分波し、それぞれの光受信器50−1〜Nに出力する。波長分波器としては、例えばアレイ導波路回折格子(AWG)やファイバーグレーティングなどを用いることができる。
次に、この波長多重通信システムにおける波長安定化メカニズムについて説明する。波長合波器20の入力から波長分波器40の出力までの波長透過特性を図2(a)に示す。光送信器の1つから出力される光信号の波長がλを中心として正弦波で変調されているとき、この光信号の波長の時間変化は、次式で表される。
Figure 2007181194
このとき、波長透過特性の中心波長λと光信号の中心波長λがずれていれば、図2(a)に示すように光信号の波長変化が強度変化に変換される。これは、以下のように説明できる。すなわち、波長合波器から波長分波器までの透過率Tは、波長λを中心として、次式のように展開できる。
Figure 2007181194
波長合波器20に入力される前の光信号パワーをPinとすると、波長分波器40を透過した後の光信号パワーPoutは、次式により求められる。
Figure 2007181194
式(3)の右辺の第2項は、波長分波器40の透過後、光信号には式(1)の波長の時間変化と同じ周波数の強度変調成分が生じ、その振幅は透過特性の透過率Tの1階微分に比例することを示している。
図2(b)は、図2(a)に示した透過特性の透過率Tの1階微分成分を示している。この透過特性が透過中心波長λに対して対称な場合、透過中心波長λにおける透過率の1階微分成分は0となる。したがって、あらかじめ光信号の波長を正弦波で変調しておき、波長分波器の透過後にこの正弦波と同じ周波数の強度変調成分を検出し、この振幅が0となるように光信号の中心波長λを制御すれば、光信号の中心波長λと波長合波器から波長分波器までの透過特性の中心波長λとを一致させることができる。
次に、図3および図4を参照して、各ブロックにおける信号について説明する。正弦波信号源14から出力される信号波形が図3(a)のように表されるとき、半導体レーザ15の出力光は、その強度が図3(b)に示すように変調され、同時にその波長が図4(a)に示すように変調される。以下の説明では、半導体レーザに注入される電流量の増加に伴い波長が長波長側に変化し、強度変調成分と波長の変調成分との間に位相差がないものとする。
極性反転器16から出力される信号の波形は、図3(c)に示すように図3(a)の波形を反転したものとなり、図3(d)に示す伝送すべきデータ信号と多重され、強度変調器13に入力される。この信号により半導体レーザからの出力光を強度変調すると、正弦波信号による強度変調成分がキャンセルされ、図3(e)に示すようにデータ信号による強度変調成分のみが残る。一方、波長の変調成分は、強度変調器では影響を受けず、図4(b)に示すように半導体レーザで与えられた波長変化がそのまま残る。以上より、データ信号により強度が変調され、正弦波により波長が変調された光信号が得られる。
この光信号は、波長合波器20から光ファイバ30を介して波長分波器40を透過し、図2に示した透過特性の影響を受ける。そのため、光信号の中心波長λと透過特性の透過中心波長λがずれた場合、波長分波器40の出力では、正弦波信号と同じ周波数で、振幅が透過率の1階微分に比例する強度変調成分(以下、透過率微分信号)が発生する。
この光信号は、光受信器50の光電気変換器51で電気信号に変換され、制御信号検出部52で処理される。具体的には、光電気変換器51で変換された電気信号からバンドパスフィルタ(BPF1)53を介して周波数fの透過率微分信号が抽出される。また、光電気変換器51で変換された電気信号からバンドパスフィルタ(BPF2)54を介して周波数f’のパイロット信号が抽出される。抽出された周波数f’のパイロット信号は、次に逓倍器(もしくは分周器)で透過率微分信号と同じ周波数fの信号に変換され、掛け算器54で周波数fの透過率微分信号と乗算される。ここで、透過率微分信号の位相が、λ<λの場合にパイロット信号の位相と同相になるようにフェーズロックすると、λ>λの場合は逆相となる。また、その透過率微分信号の振幅は、λ=λのときゼロとなり、波長差が大きくなると大きくなる。したがって、掛け算器54で乗算された信号は、λとλの大小関係に応じて符号がプラスまたはマイナスに変化し、その波長差に応じて振幅が変化する信号となる。この信号からローパスフィルタ(LPF)55を介して直流成分を抽出し、光送信器の波長制御器12にフィードバックし、半導体レーザ11の出力波長を制御することで、光送信器から出力される光信号の中心波長λを波長合波器20から波長分波器40までの波長透過特性の透過中心波長λと一致させることができる。
図5は、光電気変換器51の出力におけるデータ信号、透過率微分信号、パイロット信号の周波数スペクトルを示す。なお、図5では、パイロット信号の周波数f’として、正弦波信号源14の周波数fを二分の一に分周した場合を示している。図に示すように、透過率微分信号とパイロット信号は、それぞれ制御信号検出部52のBPF1およびBPF2によって抽出される。しかしながら、これらの信号はデータ信号のスペクトルと重畳しているので、データ信号の一部が抽出した信号に対して雑音となる。また、受信器には、回路雑音が存在する。したがって、これらの信号を乗算した制御信号にも雑音が生じ、波長安定化の精度や波長安定化が可能な伝送距離が制限される。なお、正弦波信号源14の周波数を逓倍器によりデータ信号のビットレートより高く設定し、重畳される雑音を低減することができるが、これによって光信号のスペクトルが広がることになるのでWDM信号の高密度化に不利となる。
また、上記の比較例では、光送信器において強度変調器13を用いることを前提としており、半導体レーザのバイアス電流を直接データ信号で変調する直接変調型の光送信器には適用できない。さらに、上記で説明したパイロット信号を用いる手法によれば、光送信器および光受信器の回路構成が複雑になる。
(第1の実施形態)
図6に、本発明の第1の実施形態に従って信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムを示す。この通信システムは、比較例の場合と同様に、複数の光送信器110−1〜Nと、波長合波器120と、光ファイバ130と、波長分波器140と、複数の光受信器150とを備えている。本発明の第1の実施形態による通信システムはさらに、波長分波器140の温度を設定する温度設定器161と、周波数fの正弦波信号を発生する正弦波信号源162と、温度設定器161からの信号と正弦波信号源162からの信号を加算して波長分波器140の透過中心波長を制御する信号を出力する加算器163とを備えている。
光送信器110は、半導体レーザ111と、波長制御器112と、強度変調器113とを備えている。半導体レーザ111は、比較例の場合と同様に、バイアス電流により駆動され、所定の波長の連続光を出力する。半導体レーザには、分布帰還型レーザ(DFB−LD)や分布ブラッグ反射型レーザ(DBR−LD)を用いることができる。
波長制御器112も比較例の場合と同様に、対応する光受信器150からの制御信号に応じて、半導体レーザ111から出力される連続光の波長を制御する。DFB−LDの場合、連続光の波長は温度によって制御され、例えばペルチェ素子を用いた場合は、波長制御器112から電圧によって波長を制御することができる。また、DBR−LDの場合、連続光の波長はバイアス電流によって制御され、波長制御器112から電流によって制御することができる。DFB−LDおよびDBR−LDそれぞれの場合について、単位電圧もしくは単位電流に対する波長の変化量を予め把握しておけば、検出された変化量に対応した波長制御が行える。また、強度変調器113は、伝送するデータ信号により半導体レーザ111から出力される連続光を強度変調する。
次に、波長合波器120は、光送信器110−1〜Nから出力された光信号を波長多重し、WDM信号を生成する。波長合波器としては、比較例の場合と同様に、例えばアレイ導波路回折格子(AWG)やファイバーグレーティングなどの光フィルタを用いることができる。また、光フィルタではなく、光カプラを利用することもできる。波長合波器から出力されるWDM信号は、光ファイバ130を介して波長分波器140に伝送される。波長分波器140は、WDM信号を波長に応じて分波し、それぞれの光受信器50−1〜Nに出力する。波長分波器としては、例えばアレイ導波路回折格子(AWG)を用いることができる。
次に、本発明の第1の実施形態における波長安定化メカニズムについて説明する。AWGの波長透過特性は、温度により変化する。そのため、例えばペルチェ素子を用いると、温度設定器161から電圧によってAWGの透過特性を制御することができる。そこで、温度設定器からの温度設定信号に周波数fの正弦波信号を加算し、AWGの温度を設定値を中心に変動させると、図7に示すようにAWGの透過特性も温度変化に応じてディザリングされる(ディザリング幅=2A)。このAWGの透過中心波長λの時間変化は、温度設定器の設定値における透過中心波長λを中心として周波数fの正弦波で変調されているので、次式のように表される。
Figure 2007181194
このとき、光信号の波長変化は、AWGの透過中心波長λと光信号の中心波長λのずれに応じて異なる強度変化として現れる。この強度変化について図8を参照して説明する。
AWGの透過中心波長λは、加算器163からのディザリングされた信号により図8(a)に示すように変調される。AWGの設定透過中心波長λと光信号の中心波長λが一致する場合は、AWG透過後の光信号には、図8(b)に示すように周波数2fの強度変調成分が現れる。これは、AWGを透過した後の光信号の強度は、AWGの透過中心波長λが光信号の中心波長(λ=λ)と一致したときに最大となり、光信号の中心波長(λ=λ)から最大に偏位したときに最小となるためである。
一方、光信号の中心波長λがAWGの透過中心波長λcからディザリング幅の半分(A)以上ずれた場合は、AWG透過後の光信号には、図8(c)または図8(d)に示すように周波数fの強度変調成分が現れる。これは、AWGを透過した後の光信号の強度は、AWGの透過特性が光信号の中心波長λの方へシフトしたときに最大となり、逆方向へシフトしたときに最小となるためである。
また、AWGの透過中心波長λと光信号の中心波長λの大小関係に応じて、図8(c)および図8(d)に示すようにAWG透過後の光信号の強度変調成分の位相が反転する。これは、λとλの大小関係に応じてAWGの透過特性の傾きが逆転するためである。また、光信号の中心波長λがAWGの透過中心波長λからディザリング幅の半分と同程度かそれ以下の範囲でずれた場合は、AWG透過後の光信号には、周波数fと2fの両方の強度変調成分が現れることになる。
AWG透過後の光信号には、AWGの透過特性のディザリングにより上記のような強度変調成分が含まれ、この光信号は、光受信器150の光電気変換器151により電気信号に変換され、制御信号検出部152で処理される。具体的には、光電気変換器151で変換された電気信号からバンドパスフィルタ(BPF)153を介して周波数fの強度変調成分が抽出される。抽出された周波数fの強度変調成分は、掛け算器154で正弦波信号源162からの周波数fの正弦波信号と乗算される。ここで、光信号の中心波長λがAWGの透過中心波長λよりも長波長側にずれたとき(λ>λ)の強度変調成分と、正弦波信号源162からの正弦波信号が同相になるようにフェーズロックすると、λ<λの場合は逆相となる。また、強度変調成分の最大振幅は、λ=λのときゼロとなり、波長差が大きくなると大きくなる。したがって、掛け算器154で乗算された信号をローパスフィルタ(LPF)155で直流成分を抽出すると、λ>λの場合は符号がプラスになり、λ<λの場合は符号がマイナスになる。また、この直流成分の振幅は、図9に示すように、λ=λのときゼロとなり、波長差が大きくなるのに応じて大きくなる。この信号を光送信器の波長制御器112にフィードバックし、半導体レーザ111の出力波長を制御することで、光送信器から出力される光信号の中心波長λを波長分波器140の透過中心波長λと一致させることができる。
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、波長分波器としてのAWGの透過特性をディザリングすることによって、制御信号のSNR劣化を防ぎ、光送信器および光受信器の回路構成を簡略化することができる。
(第2の実施形態)
上記の比較例では、光送信器は、半導体レーザと強度変調器を用いた構成に限られていた。これは、光信号の波長を変調することで生じた強度変調成分を強度変調器でキャンセルしなければならないためである。しかし、本発明では、図6に示した半導体レーザと強度変調器を用いた光送信器だけでなく、半導体レーザのバイアス電流を直接データ信号で駆動する直接変調型の光送信器と共に使用することもできる。
図10に、本発明の第2の実施形態に従って信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムを示す。この通信システムは、第1の実施形態の場合と同様に、複数の光送信器210−1〜Nと、波長合波器120と、光ファイバ130と、波長分波器140と、複数の光受信器150−1〜Nとを備えている。図に示すように、本発明の第2の実施形態は、光送信器の構成以外は第1の実施形態の場合と同様の構成とすることができる。そのため、第1の実施形態と同様の構成要素は、図6の符号と同様の符号を付し、説明を省略する。
光送信器210は、半導体レーザ211と、波長制御器212とを備えている。本発明の第2の実施形態では、半導体レーザ211には、直接変調可能な半導体レーザとして、分布帰還型レーザ(DFB−LD)を用いることができる。DFB−LDの出力波長は、温度によって制御され、例えばペルチェ素子を用いた場合は、波長制御器212から電圧によって波長を制御することができる。したがって、上記の第1の実施形態の場合と同様に、対応する光受信器150からの波長制御信号に基づいて、半導体レーザ211の出力波長を制御することで、光送信器210から出力される光信号の中心波長λを波長分波器140の透過中心波長λと一致させることができる。
以上のように、本発明の第2の実施形態によれば、強度変調器を必要としないので、光送信器の構成を簡略化することができる。なお、上記の比較例では、光信号の波長を変調することで生じた強度変調成分をキャンセルするために、強度変調器の使用が必須であり、本実施形態のような直接駆動型の光送信器を用いることはできない。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態は、AWGの透過特性のディザリングによる変動域を最適化することに関する。具体的には、AWGの透過特性のディザリングによる変動域を光信号のスペクトルの広がりに合わせて最適化する。
図11は、断熱チャープの支配的なDFB−LDを1.25GHz(PN7段)のデータ信号により直接変調したときの光スペクトルと、50GHz間隔のWDM信号を合分波することのできるAWGの透過特性の測定例を示している。図に見られるように、AWGの透過特性は、透過中心波長(図の相対周波数0GHz)に対して左右対称であるのに対し、直接変調された光信号のスペクトルは、左右非対称となっている。また、AWGの透過幅(3dB幅=27.5GHz)に対して、光スペクトルは無視できないほど広がっている。ここで、直接変調の光スペクトルの相対周波数は、光強度がピークとなるところを0GHzとなるように示している。最近の研究開発により、直接変調による光スペクトルの広がりは改善されつつあるものの、50GHz間隔や100GHz間隔などの高密度WDMへの適用を考えると、その広がりは無視できない。
図12に、直接変調による光スペクトルの広がりおよび非対称性による影響を示す測定結果を示す。使用したDFB−LDおよびAWGは、図11に示したものと同一である。図の横軸は、AWGの透過中心波長ずれ(周波数ずれ)を表し、縦軸は、それぞれ相対光強度およびパワーペナルティを表している。相対光強度は、AWGの透過中心波長がDFB−LDの波長に対して相対的にずれた場合に、AWGを通過した光信号の強度が変化する程度を表し、最大値を0dBとして規格化している。また、パワーペナルティは、BER=10−12での受信感度が−34.2dBmのAPDを用いてAWGを透過した光信号を受信したときの受信感度劣化を表している。
この場合、直接変調による光スペクトルの広がりがAWGの透過幅に対して無視できるほど小さければ、相対光強度およびパワーペナルティがそれぞれ0dBとなる領域が得られるはずである。しかしながら、図に見られるように、そのような領域はほとんどなく、相対光強度およびパワーペナルティはそれぞれAWGの周波数ずれに対して敏感に影響を受けている。また、光スペクトルが左右非対称であるため、AWGの周波数ずれに対していずれの曲線も非対称になっている。
図13は、本波長安定化装置において生じる相対光強度の減少およびパワーペナルティの劣化により、光ファイバ伝送路130に許容されるロスバジェットがどの程度減少するかを示している。このロスバジェットの減少量をロスバジェットのペナルティと定義する。相対光強度の減少およびパワーペナルティの劣化は共に、伝送路で許容されるロスバジェットの減少を招く。したがって、パワーペナルティと相対光強度の差をロスバジェットのペナルティとして、図13の縦軸に示している。図に見られるように、ロスバジェットのペナルティは、AWGの周波数ずれ0GHzに対して左右非対称に変化する。例えば、ロスバジェットのペナルティ3dBを許容する波長安定化装置の設計を行った場合、AWGで許容される周波数ずれは、−4.5GHz〜8GHzとなる。この場合、信号光の光スペクトルにおける強度のピークがAWGの透過中心波長に一致するように制御すると、AWGの周波数ずれによるロスバジェットのペナルティは、低周波側に対して厳しくなり、最適な波長安定化がなされない。図13に示したケースでは、ロスバジェットのペナルティが最小となるAWGの周波数ずれは+1.75GHzであり、この位置で特性はほぼ左右対称となっている。図12によると、相対光強度がゼロになるのは、AWGの周波数ずれがほぼ0GHzのときであり、通常、半導体レーザの波長はこの位置にロックされる。したがって、波長制御器においてAWGの透過中心波長から−1.75GHzオフセットした値に半導体レーザの波長を制御することにより、最適な波長安定化を達成することができる。
なお、第2および第3の実施形態のように、直接変調型の光送信器を用いる場合には、光スペクトルの広がりによる影響が大きいため、波長合波器としてAWGなどの光フィルタではなく、光カプラを用いることが望ましい。
(第4の実施形態)
本発明の第3の実施形態において、波長制御信号の大きさは、光受信器で受信する光パワーの大きさに比例して変化する。すなわち、光送信器と光受信器との距離に応じて、波長制御信号の大きさも変わる。そのため、ロスバジェットのペナルティが最小になるように設定するオフセット値も、この光パワーに比例して変化させる必要がある。本発明の第4の実施形態は、受信光パワーに応じて波長制御信号のオフセット値を変更することに関する。
図14に、本発明の第4の実施形態に係る光受信器の構成を示す。図に示すように、この光受信器250−1は、図10の光受信器150−1の構成にさらに、受信光パワーを検出する光パワー検出器251と、α倍の掛け算器252と、波長制御信号にオフセット値を加算する加算器253とを備えている。光パワー検出器251は、光電気変換器151からの信号の大きさに比例した信号を出力する。掛け算器252は、光パワー検出器の出力をα倍し、その光パワーに応じたオフセット値を出力する。このオフセット値は、加算器253で波長制御信号と加算され、光送信器110−1にフィードバックされる。
このように構成することで、光受信器が受信する光パワーの大きさに応じて、適切なオフセット量を波長制御信号に加えることができ、光送信器と光受信器の距離を変更しても、適切にオフセットされた波長制御信号をフィードバックすることができる。ここで、αは、装置ごとに固定値として設定することができる。
(第5の実施形態)
図15に、本発明の第5の実施形態に従って信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムを示す。この通信システムは、第2の実施形態の場合と同様に、複数の光送信器210−1〜Nと、波長合波器120と、光ファイバ130と、波長分波器140と、複数の光受信器350−1〜Nとを備えている。図に示すように、本発明の第5の実施形態は、制御信号検出部の構成以外は第2の実施形態と同様の構成とすることができる。そのため、第2の実施形態の場合と同様の構成要素は、図10の符号と同様の符号を付し、説明を省略する。
本発明の第5の実施形態では、光受信器350−1〜Nは、制御信号検出部352を共通化した構成となっている。各光受信器の光電気変換器351からの電気信号を切替器356を介して切り替えることより、各光受信器について波長制御信号を生成することができる。具体的には、上記の実施形態の場合と同様に、光電気変換器151で変換された電気信号からバンドパスフィルタ(BPF)353を介して周波数fの強度変調成分が抽出される。抽出された周波数fの強度変調成分は、掛け算器354で正弦波信号源162からの周波数fの正弦波信号と乗算される。そして、掛け算器354で乗算された信号をローパスフィルタ(LPF)355で直流成分を抽出することで波長制御信号を得る。この信号を光送信器の波長制御器212にフィードバックし、半導体レーザ211の出力波長を制御することで、光送信器から出力される光信号の中心波長λを波長分波器140の透過中心波長λと一致させることができる。なお、切替器356は、所定の時間間隔で切り替えてもよいし、光送信器または光受信器の要求または動作に応じて切り替えるようにしてもよい。
本発明の第5の実施形態によれば、制御信号検出部352を共通化することにより光受信器の構成を簡略化することができる。
(第6の実施形態)
波長分波器(例えば、AWG)の透過中心波長を変化させる上述の方法は、波長分波器の温度変化によるものであるため、ディザリング周波数fは1kHz程度が上限である。したがって、光電気変換器151において変換された電気信号に重畳される周波数fの強度変調信号は、GbpsオーダのNRZ信号を想定すると、ゼロヘルツ近傍に現れる。その様子を図16(a)に示す。ここで、図中のBはデータ信号のビットレートを表す。
この場合、周波数fの強度変調信号を電気のBPF153で抽出すると、信号成分が雑音となって、検出される波長制御信号のSNRが劣化することになる。この問題は、図16(b)に示すように、電気スペクトルの低周波成分に落ち込みのある信号を用いることにより低減することができる。このような信号としては、IEEE Std 802.3z−1998に規定されているギガビットイーサネット(登録商標)(GbE:Gigabit Ethernet(登録商標))信号や、マンチェスター信号を挙げることができる。
図17に、GbE信号のデータフレームに、PN9段の擬似ランダム信号を挿入したときの電気スペクトルの測定結果を示す。図に示されるように、60MHz以下の周波数において信号成分の落ち込みがある。この信号成分の落ち込みは、電気信号を光信号に変換する際に、8B→10B変換を行うことにより生じるものである。したがって、1kHz以下のディザリング周波数を用いた場合、図16(a)に示される電気スペクトルを有するNRZ信号に比べて、波長制御信号のSNRを大幅に改善することができる。
図18(a)は、マンチェスター信号の電気スペクトルを表している。図に示されるように、データの信号スペクトルは、図16(b)のものとは異なり、信号ビットレートの2倍(=2B)まで拡がっているが、低周波成分に落ち込みが存在する。
図18(b)は、マンチェスター信号の時間波形を表している。図に示されるように、この信号は、マーク(M)とスペース(S)の1ビットを、それぞれ、プラスとマイナスの振幅の組合せ、マイナスとプラスの振幅の組合せにより表すことにより生成される。ここで、これらの組合せとビットの関係は逆であってもよい。
なお、直接変調DFB−LDのように、マイナスの振幅を有する電気信号によって光信号を生成できない場合もある。その場合には、図18(c)に示されるように、図18(b)の信号をバイアスすることにより光信号を生成することができる。
このように、本実施形態によれば、特定の信号を用いることで、波長制御信号のSNRを改善することができる。
(第7の実施形態)
図19に、本発明の第7の実施形態に従って波長透過手段およびディザリング手段としてMZI回路とAWGの2つを用いた例を示す。なお、図19は、図6、10または14に示す波長多重通信システムの一部を示している。
波長合分波器440は、波長多重された信号光を奇数番目の波長チャンルと偶数番目の波長チャネルとに分けるマッハツェンダ干渉計(MZI)回路441と、MZI回路の一方の出力ポート445に接続されたアレイ導波路回折格子(AWG)443と、MZI回路の他方の出力ポート446に接続されたアレイ導波路回折格子(AWG)444とから構成されている。このMZI回路および2つのAWGは、平面基板上の光導波路を用いて作製することができる。光導波路を用いると、波長透過特性を高精度に設定でき、MZI回路とAWGとを一体化して小型化し、低コストで生産可能となる利点がある。
MZI回路441のフリースペクタラルレンジ(FSR)、およびAWG443、444の波長チャネル間隔は、信号光波長の間隔の2倍に設定されている。MZI回路の一方の出力445は、奇数番目の波長信号光を出力し、その波長信号光を分波するAWG443に接続されている。MZI回路の他方の出力446は、偶数番目の波長信号光を出力し、その波長信号光を分波するAWG444に接続されている。このMZI回路および2つのAWG全体で、波長分波器440が構成されている。
正弦波信号源162の出力電圧と中心波長設定器461から出力される直流電圧が加算器163で加算され、MZI回路441中に設けられた位相変調器442に加えられる。位相変調器442は、MZI回路の一方の光路の光路長を変化させることにより、MZI回路の周期的な透過中心波長全体をシフトさせることができる。位相変調器としては、光導波路の熱光学効果を利用する薄膜ヒーターが一般的であるが、電気光学効果等の他の光路を可変とする効果を用いても同様の効果が得られる。
中心波長設定器461の出力は、MZI回路の透過中心波長が、波長多重された信号光の各チャネルの目標波長に一致させるか、透過光強度が大きく下がらない範囲でオフセットを与えるように設定する。この状態で正弦波信号を加えたときの波長分波器の動作を図20に示す。
波長λc1〜λc6は、波長多重された各信号光の安定化目標波長である。MZI回路の出力1(445)およびAWG1(443)の透過中心波長は、奇数番目の信号波長に、MZI回路の出力2(446)およびAWG2(444)の透過中心波長は、偶数番目の信号波長に合わせられている。波長分波器440の透過率は、MZI回路441とAWG443、444の透過率の積で決まるので、MZI回路中の位相変調器442へのディザリング信号入力のみで、波長分波器のすべての出力ポートの透過特性がディザリングされる。また、図20に示すように、MZI回路のFSR、すなわち透過波長周期が、波長多重信号のチャネル間隔の2倍となるため、波長分波器の各チャネルの透過帯域は広くなり、信号光の分波手段としても充分機能していることが分かる。
MZI回路中の薄膜ヒーターは、加熱部分の熱容量が小さいため、少ない電力で高速にディザリングを行うことができる。石英系光導波路回路により作製したMZI回路においては、8mWのヒーター電力振幅で、2GHz振幅の中心波長変化が得られた。また、100Hz以上のディザリング周波数まで波長変化が追従できることを確認した。
以上より、本実施形態により、低消費電力で高速のディザリングが可能な波長分波器を構成することができる。
(第8の実施形態)
図21に、本発明の第8の実施形態に従ってディザリング手段としてAWG上に設けた薄膜ヒーターを用いた例を示す。なお、図21は、図6、10または14に示す波長多重通信システムの一部を示している。
波長分波器540は、波長多重された信号光を波長ごとに分波するアレイ導波路回折格子(AWG)541を備え、AWG541は、その表面に薄膜ヒーター543を備えている。波長分波器540は、平面基板上の光導波路を用いて作製することができる。薄膜ヒーター543は、AWG回路中のアレイ導波路543の表面に形成した金属等の伝導性薄膜および給電リード線である。伝導性薄膜の形成には、蒸着、スパッタリング、金属箔貼り付けなど一般の製膜プロセスが使用できる。
正弦波信号源162の出力電力と中心波長設定器461から出力されている直流電圧を加算器163で加算して、薄膜ヒーター543に加えることで、アレイ導波路542の温度を周波数fで変調することができる。AWG541は、導波路材料の熱光学効果により透過中心波長がディザリングされる。
薄膜ヒーター543および薄膜ヒーターで加熱されるアレイ導波路542は、その厚さが共に数μmから数十μmと薄いため、熱容量が小さい。そのため、ディザリングに必要な電力は少なく、応答周波数も高くなる。石英系ガラス材料を用いたAWGと、金合金薄膜を用いた薄膜ヒーターとの組合せでは、400mWのヒーター電力振幅で、2GHz振幅の中心波長変化が得られた。また、10Hz以上のディザリング周波数まで波長変化が追従できることが確認した。
本実施形態においては、波長分波器のAWGに薄膜ヒーターを付加するだけでよく、低コストで高速のディザリングが可能な波長分波器を構成することができる。
以上、本発明について、具体的にいくつかの実施形態について説明したが、本発明の原理を適用できる多くの実施可能な形態に鑑みて、ここに記載した実施形態は、単に例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、第5の実施形態は、第2の実施形態に対して適用した例を示したが、第1の実施形態に対しても適用可能である。したがって、ここに例示した実施形態は、本発明の趣旨から逸脱することなくその構成と詳細を必要に応じて変更することができる。さらに、説明のための構成要素および手順は、本発明の趣旨から逸脱することなく変更、補足、またはその順序を変えてもよい。
波長ロッカを用いないで信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムの一例を示す機能ブロック図である。 波長透過特性によって光信号の波長変化が強度変化に変換されるメカニズムを説明するための図であり、図2(a)は波長透過特性を示し、図2(b)はその1階微分特性を示している。 図1の光送信器における各部の信号波形を示す図である。 図1の光送信器における各部の波長変化を示す図である。 図1の光受信器において電気信号に変換された各信号のスペクトルを示す図である。 本発明の第1の実施形態に従って信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムの一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態における波長透過特性のディザリングと光信号の中心波長の関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態における波長透過特性のディザリングによる光信号の強度変調成分について説明するための図である。 本発明の第1の実施形態におけるAWGの波長透過特性と波長制御信号の振幅特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態に従って信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムの一例を示す機能ブロック図である。 AWGの波長透過特性と半導体レーザを直接変調した場合の光スペクトルを示す図である。 光信号のAWGの透過中心波長からの周波数ずれと相対光強度およびパワーペナルティとの関係を示す図である。 光信号のAWGの透過中心波長からの周波数ずれとロスバジェットのペナルティとの関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態に従って波長制御信号を生成する光受信器の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第5の実施形態に従って信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムの一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第6の実施形態におけるスペクトルの効果を示す図である。 GbE信号のデータフレームに、PN9段の擬似ランダム信号を挿入したときの電気スペクトルの測定結果を示す図である。 マンチェスター信号を示す図であり、図18(a)は、電気スペクトルであり、図18(b)は、時間波形であり、図18(c)は、バイアスした場合の時間波形である。 本発明の第7の実施形態に従って信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムの一部を示す機能ブロック図である。 本発明の第7の実施形態における波長分波器の各部の波長透過特性を示す図である。 本発明の第8の実施形態に従って信号光の波長を安定化させる波長多重通信システムの一部を示す機能ブロック図である。
符号の説明
10−1〜N 光送信器
11 半導体レーザ
12 波長制御器
13 強度変調器
14 正弦波信号源
15 電流源
16 極性反転器
17 分周器
18 加算器
20 波長合波器
30 光ファイバ
40 波長分波器
50−1〜N 光受信器
51 光電気変換器
52 制御信号検出器
53 BPF1
54 掛け算器
55 LPF
56 BPF2
57 逓倍器
110−1〜N 光送信器
111 半導体レーザ
112 波長制御器
113 強度変調器
120 波長合波器
130 光ファイバ
140 波長分波器
150−1〜N 光受信器
151 光電気変換器
152 制御信号検出器
153 BPF
154 掛け算器
155 LPF
161 温度設定器
162 正弦波信号源
163 加算器
210−1〜N 光送信器
211 半導体レーザ
212 波長制御器
250−1 光受信器
251 光パワー検出器
252 掛け算器
253 加算器
350−1〜N 光受信器
351 光電気変換器
352 制御信号検出器
353 BPF
354 掛け算器
355 LPF
356 切替器
440 波長分波器
441 MZI回路
442 位相変調器
443,444 AWG
445,446 出力ポート
461 中心波長設定器
540 波長分波器
541 AWG
542 アレイ導波路
543 薄膜ヒーター

Claims (14)

  1. 光信号を所定の波長透過特性で透過させる波長透過手段と、
    前記波長透過特性を所定の周波数でディザリングするディザリング手段と、
    前記ディザリングされた波長透過特性を透過した光信号を電気信号に変換する光電気変換手段と、
    前記光電気変換手段により変換された電気信号から前記所定の周波数の信号を抽出するフィルタ手段と、
    前記抽出された信号の位相成分と振幅成分から前記光信号の波長を制御する信号を生成する信号生成手段と
    を備えたことを特徴とする波長安定化装置。
  2. 請求項1に記載の波長安定化装置において、
    前記信号生成手段は、前記光信号の波長が前記所定の波長透過特性の中心波長に一致するように前記光信号の波長を制御する信号を生成することを特徴とする波長安定化装置。
  3. 請求項1に記載の波長安定化装置において、
    前記信号生成手段は、前記光信号が伝搬した光ファイバ伝送路に許容されるロスバジェットのペナルティが最適になるように前記光信号の波長を制御する信号を生成することを特徴とする波長安定化装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の波長安定化装置であって、
    前記光信号は、ギガビットイーサネット(登録商標)信号またはマンチェスター信号であることを特徴とする波長安定化装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の波長安定化装置であって、
    前記波長透過手段は、複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させるアレイ導波路回折格子であり、
    前記ディザリング手段は、前記アレイ導波路回折格子の波長透過特性を所定の周波数でディザリングし、
    前記光電気変換手段は、前記ディザリングされた波長透過特性を透過した複数の波長の光信号をそれぞれ複数の電気信号に変換し、
    前記フィルタ手段および前記信号生成手段は、切替器を介して前記複数の電気信号に対して共通化するよう構成されたことを特徴とする波長安定化装置。
  6. 請求項1ないし3のいずれかに記載の波長安定化装置であって、
    前記波長透過手段は、マッハツェンダ干渉計回路の2つの出力にそれぞれ2つのアレイ導波路回折格子が接続された構成を有し、全体として複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させ、
    前記ディザリング手段は、前記マッハツェンダ干渉計回路の波長透過特性を所定の周波数でディザリングするように構成されたことを特徴とする波長安定化装置。
  7. 請求項1ないし3のいずれかに記載の波長安定化装置であって、
    前記波長透過手段は、複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させるアレイ導波路回折格子であり、
    前記ディザリング手段は、前記アレイ導波路回折格子の波長透過特性をアレイ導波路表面に形成された導電性薄膜ヒーターにより所定の周波数でディザリングするように構成されたことを特徴とする波長安定化装置。
  8. 光信号を所定の波長透過特性で透過させるステップと、
    前記波長透過特性を所定の周波数でディザリングするステップと、
    前記ディザリングされた波長透過特性を透過した光信号を電気信号に変換するステップと、
    前記変換された電気信号から前記所定の周波数の信号を抽出するステップと、
    前記抽出された信号の位相成分と振幅成分から前記光信号の波長を制御する信号を生成するステップと
    を備えることを特徴とする波長安定化方法。
  9. 請求項8に記載の波長安定化方法において、
    前記生成するステップは、前記光信号の波長が前記波長透過特性の中心波長に一致するように前記光信号の波長を制御する信号を生成することを特徴とする波長安定化方法。
  10. 請求項8に記載の波長安定化方法において、
    前記生成するステップは、前記光信号が伝搬した光ファイバ伝送路に許容されるロスバジェットのペナルティが最適になるように前記光信号の波長を制御する信号を生成することを特徴とする波長安定化方法。
  11. 請求項8ないし10のいずれかに記載の波長安定化方法であって、
    前記光信号は、ギガビットイーサネット(登録商標)信号またはマンチェスター信号であることを特徴とする波長安定化方法。
  12. 請求項8ないし10のいずれかに記載の波長安定化方法であって、
    前記透過させるステップは、複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させ、
    前記ディザリングするステップは、前記波長透過特性を所定の周波数でディザリングし、
    前記変換するステップは、前記ディザリングされた波長透過特性を透過した複数の波長の光信号をそれぞれ複数の電気信号に変換し、
    前記複数の電気信号を切り替えて、前記抽出するステップおよび前記生成するステップを実行することを特徴とする波長安定化方法。
  13. 請求項8ないし10のいずれかに記載の波長安定化方法であって、
    前記透過させるステップは、複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて奇数番目の波長グループと偶数番目の波長グループとに分けるステップと、各波長グループをさらに波長ごとに分波するステップを含み、全体として前記光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させ、
    前記ディザリングするステップは、前記分けるステップにおける波長透過特性をディザリングすることを特徴とする波長安定化方法。
  14. 請求項8ないし10のいずれかに記載の波長安定化方法であって、
    前記透過させるステップは、アレイ導波路回折格子により複数の波長が多重化された光信号を波長に応じて所定の波長透過特性で透過させ、
    前記ディザリングするステップは、前記アレイ導波路回折格子の波長透過特性をアレイ導波路に形成された導電性薄膜ヒーターにより所定の周波数でディザリングすることを特徴とする波長安定化方法。
JP2006322378A 2005-12-01 2006-11-29 波長安定化装置および波長安定化方法 Expired - Fee Related JP5030205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006322378A JP5030205B2 (ja) 2005-12-01 2006-11-29 波長安定化装置および波長安定化方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005348148 2005-12-01
JP2005348148 2005-12-01
JP2006322378A JP5030205B2 (ja) 2005-12-01 2006-11-29 波長安定化装置および波長安定化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007181194A true JP2007181194A (ja) 2007-07-12
JP5030205B2 JP5030205B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=38305811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006322378A Expired - Fee Related JP5030205B2 (ja) 2005-12-01 2006-11-29 波長安定化装置および波長安定化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5030205B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012099880A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Fujitsu Ltd 通信装置、多重通信装置、通信システムおよび通信方法
CN107994949A (zh) * 2017-11-24 2018-05-04 中国电子科技集团公司第四十四研究所 多通道宽带微波光传输链路接收端稳相装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0851411A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光周波数多重光源
JPH09261181A (ja) * 1996-03-27 1997-10-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多チャネル光周波数安定化装置
JP2000147281A (ja) * 1998-11-12 2000-05-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光合分波器
JP2000174708A (ja) * 1998-12-10 2000-06-23 Toshiba Corp 波長制御回路
JP2002071977A (ja) * 2000-08-23 2002-03-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 導波路型光合分波装置
JP2003035830A (ja) * 2001-05-15 2003-02-07 Furukawa Electric Co Ltd:The 光波長合分波器
JP2003258373A (ja) * 2002-03-01 2003-09-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 波長制御装置及び波長制御方法
JP2004364033A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Mitsubishi Electric Corp 光多重伝送システム、光多重送信装置および光多重受信装置
JP2005347941A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Mitsubishi Electric Corp 光分岐挿入装置、光分岐挿入装置体、波長多重伝送システム及び波長多重伝送システムの制御方法
JP2007158251A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長安定化装置及び波長安定化方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0851411A (ja) * 1994-08-08 1996-02-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光周波数多重光源
JPH09261181A (ja) * 1996-03-27 1997-10-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多チャネル光周波数安定化装置
JP2000147281A (ja) * 1998-11-12 2000-05-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光合分波器
JP2000174708A (ja) * 1998-12-10 2000-06-23 Toshiba Corp 波長制御回路
JP2002071977A (ja) * 2000-08-23 2002-03-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 導波路型光合分波装置
JP2003035830A (ja) * 2001-05-15 2003-02-07 Furukawa Electric Co Ltd:The 光波長合分波器
JP2003258373A (ja) * 2002-03-01 2003-09-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 波長制御装置及び波長制御方法
JP2004364033A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Mitsubishi Electric Corp 光多重伝送システム、光多重送信装置および光多重受信装置
JP2005347941A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Mitsubishi Electric Corp 光分岐挿入装置、光分岐挿入装置体、波長多重伝送システム及び波長多重伝送システムの制御方法
JP2007158251A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長安定化装置及び波長安定化方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012099880A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Fujitsu Ltd 通信装置、多重通信装置、通信システムおよび通信方法
US9191145B2 (en) 2010-10-29 2015-11-17 Fujitsu Limited Communications apparatus, multiplex communications apparatus, communications system, and communication method
CN107994949A (zh) * 2017-11-24 2018-05-04 中国电子科技集团公司第四十四研究所 多通道宽带微波光传输链路接收端稳相装置
CN107994949B (zh) * 2017-11-24 2019-06-25 中国电子科技集团公司第四十四研究所 多通道宽带微波光传输链路接收端稳相装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5030205B2 (ja) 2012-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3438770B2 (ja) 光ディジタル再生装置
JP2003244102A (ja) 光帯域狭窄化送信装置および光残留サイドバンド送信装置
JP2007158415A (ja) 光送信装置
JP4813963B2 (ja) 波長分割多重伝送における光送信器、光中継器、光伝送システムおよび光送信方法
JP4701192B2 (ja) 伝送システムおよび伝送方法
JP4827672B2 (ja) Wdm光伝送システムおよびwdm光伝送方法
US6891995B2 (en) Wavelength division multiplex transmission system
JP5445132B2 (ja) 光信号処理装置
JP2006072354A (ja) 波長追従型分散補償器
JP5786565B2 (ja) 光多重装置および光ネットワークシステム
US20120087659A1 (en) Wavelength Aligning Multi-Channel Optical Transmitters
JP2003060578A (ja) 光送信機、光受信機及び光波長多重システム
JPWO2008007615A1 (ja) 同期光信号発生装置及び同期光信号発生方法
JP5030205B2 (ja) 波長安定化装置および波長安定化方法
JP4331949B2 (ja) 波長多重光伝送装置
JP5700965B2 (ja) 光送信器、光送受信器および光伝送システム
JP4891016B2 (ja) 波長多重伝送におけるクロストークの補償
JP3447664B2 (ja) 光送信器および光送信器制御方法
JP4150193B2 (ja) 波長制御装置及び波長制御方法
JP2007158251A (ja) 波長安定化装置及び波長安定化方法
US20120082467A1 (en) Optical transmitter, optical transmission device, and method of controlling optical transmitter
JP2009033556A (ja) 光送信器
JP3782402B2 (ja) 光送信装置および光通信システム
JP4234065B2 (ja) 多チャンネル光送信装置
JP2008228206A (ja) 光角度変調器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090122

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100517

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100517

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120209

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5030205

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees