JP2009033556A - 光送信器 - Google Patents

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Abstract

【課題】CML技術を用いた光送信器において、複数の信号光を合波して高速化すると共に当該光送信器の小型化を可能とする。
【解決手段】光送信器1は、LD31及びペルチェ素子33を有する複数の発光モジュール3A〜3Dと、各発光モジュール3A〜3Dにペルチェ電流Ip1〜Ip4を供給するTEC制御部17A〜17Dと、各発光モジュール3A〜3Dから出射された信号光L1〜L4を合波する光合波器7と、エタロンフィルタ9と、エタロンフィルタ9の出力光L6に含まれる各波長成分の光強度を検出するモニタ手段15とを備える。TEC制御部17A〜17Dは、モニタ手段15の検出結果を基に、LD31の各温度が、オン強度時のピーク波長およびオフ強度時のピーク波長が当該信号光に対応する透過変化率極大波長を挟んだ両側にそれぞれ設定される温度に近づくように、ペルチェ電流Ip1〜Ip4を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光送信器に関するものである。
光通信システムに用いられる光送信器において、高い周波数でオン/オフ変調された駆動電流をレーザダイオード(以下、LDとする)に供給することにより、高速の信号光を出力する方式(いわゆる直接変調方式)がある。しかし、このような直接変調方式では、駆動電流がオンレベルの時とオフレベルの時とでLDの活性媒質内のキャリア密度が異なり、発光波長が僅かにシフトする。なお、このような現象は、一般的にチャープ(または波長チャープ)と呼ばれている。信号光を伝搬する光ファイバには分散特性があり、信号光の波長によって光ファイバ伝搬時の光速が僅かに異なるので、チャープを含む信号光を光ファイバを介して受信すると、受光波形に乱れが生じてしまう。したがって、直接変調方式では伝送距離が制限される。例えば、安価な直接変調デバイスを用いて通信速度10[Gbps]でNRZ信号を伝送する場合、伝送距離は10[km]程度に制限される。このことから、長距離伝送を行う場合には、一般的に直接変調方式は用いられず、LDから出力された光をEA(Electro-Absorption)変調器或いはMZ(Mach-Zender)変調器により変調する。しかし、EA変調器やMZ変調器は一般的に高価であり、安価な方式が望まれている。
そこで、CML(Chirp-ManagedDirectly Modulated Laser)技術が注目されている(例えば非特許文献1)。CML技術とは、LDを直接変調して信号光を生成し、急峻なカットオフ特性を有する波長選択フィルタ(エタロンフィルタ等)をこの信号光に通過させて、駆動電流がオフレベルのときの波長の光を遮断することにより、チャープの影響を抑制する技術である。この技術によれば、光送信器の小型化を図りつつ100[km]以上の伝送距離を期待できる。
Yasuhiro Matsuiet al., "Chirp-Managed Directly Modulated Laser (CML)", IEEE PhotonicsTechnology Letters, Vol. 18, No. 2, January 15, 2006
近年の通信量の増大に伴い、従来の10[Gbps]より高速な(例えば40[Gbps]や100[Gbps]の)信号光を送信可能な光送信器が求められている。しかし、このように極めて高速な信号光をNRZ方式で光ファイバを介して伝送すると、LNO(ニオブ酸リチウム)光変調器などの高価な変調デバイスを使用してもその伝送距離は数kmに制限されてしまう。そこで、伝送速度を10[Gbps]として変調された複数の信号光を合波することにより、40[Gbps]や100[Gbps]といった伝送速度を実現する方式が考えられる。そして、合波される複数の信号光をCML技術により生成すれば、このように極めて速い伝送速度で且つ100[km]以上といった長い伝送距離を実現できる。
しかしながら、上述したCML技術を単に組み合わせて高速化を図ると、次の問題が生じる。前述したように、CML技術においては直接変調されるLDに加えて波長選択フィルタが用いられる。そして、チャープの影響を効果的に抑制するためには、波長選択フィルタの波長−透過率特性を精度よく制御する必要がある。波長選択フィルタの波長−透過率特性は温度によって変動するので、これを精度よく制御するためには波長選択フィルタにペルチェ素子(熱電変換素子)や該ペルチェ素子を駆動するための回路が必要となる。したがって、複数のCML光源装置を単に組み合わせると、光送信器が大型化してしまう。
本発明は、上記した問題点を鑑みてなされたものであり、CML技術を用いた光送信器において、複数の信号光を合波して高速化すると共に当該光送信器の小型化を可能とすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明による光送信器は、所定の波長間隔をもって生成された複数の信号光を合波して出力する光送信器であって、第1の光強度(以下、オン強度という)、および該第1の光強度より小さい第2の光強度(以下、オフ強度という)に強度変調された複数の信号光をそれぞれ生成する複数の半導体レーザ素子と、複数の半導体レーザ素子の温度をそれぞれ調整する複数のペルチェ素子と、複数のペルチェ素子に供給する電力を制御する制御回路と、複数の半導体レーザ素子から出射された複数の信号光を合波する光合波器と、所定の波長間隔に対応する周期で変化する波長−透過率特性を有し、光合波器と光結合されたエタロンフィルタと、エタロンフィルタの温度を一定に制御するエタロン温度制御手段と、エタロンフィルタの出力光を複数の信号光それぞれに対応する複数の波長成分に分波し、該複数の波長成分それぞれの光強度を検出するモニタ手段とを備え、制御回路は、モニタ手段の検出結果を基に、複数の半導体レーザ素子の各温度が、オン強度時のピーク波長およびオフ強度時のピーク波長が当該信号光に対応するエタロンフィルタの透過変化率極大波長を挟んだ両側にそれぞれ設定される温度に近づくように電力を制御することを特徴とする。
上記した光送信器において、複数の半導体レーザ素子から出射された各信号光は光合波器により合波されたのち、エタロンフィルタに達する。ここで、エタロンフィルタは周期的に変化する波長−透過率特性を有しており、各半導体レーザ素子の温度は、オン強度時のピーク波長およびオフ強度時のピーク波長が当該信号光に対応するエタロンフィルタの透過変化率極大波長を挟んだ両側にそれぞれ設定されるように、ペルチェ素子および制御回路によって制御される。これにより、複数の信号光に対し一つ或いは少数のエタロンフィルタを用いてCML技術を好適に実現できる。したがって、上記した光送信器によれば、複数の信号光を合波して高速化すると共に、複数のCML光源装置を単に組み合わせる場合と比較して光送信器を小型化できる。
また、光送信器は、制御回路が、モニタ手段により検出される複数の波長成分それぞれの光強度が所定値に近づくように電力を制御することを特徴としてもよい。これにより、先に述べたオン強度時/オフ強度時のピーク波長とエタロンフィルタの透過変化率極大波長との相互関係の調整を、簡易な構成により実現できる。
なお、本発明に係る光送信器において、エタロンフィルタの透過変化率極大波長とは、周期的に変化するエタロンフィルタの波長−透過率特性において、透過率の極大値と極小値との間の半周期において透過率の変化率の絶対値が最大となる波長をいう。また、オン強度時のピーク波長とは、信号光がオン強度の際に該信号光のスペクトルにおいて光強度が最大となる波長をいう。同様に、オフ強度時のピーク波長とは、信号光がオフ強度の際に該信号光のスペクトルにおいて光強度が最大となる波長をいう。
本発明によれば、CML技術を用いた光送信器において、複数の信号光を合波して高速化すると共に当該光送信器の小型化を可能にできる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による光送信器の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る光送信器1の構成を概略的に示すブロック図である。光送信器1は、外部から電気的な送信信号Tx1〜Tx4を受け、この送信信号Tx1〜Tx4に応じて変調された信号光L1〜L4が合波された光を光ファイバFに提供する。この光ファイバFは図示しない光受信器に接続されており、該光受信器に合波光が送信される。信号光L1〜L4は、所定の波長間隔、例えば低密度波長分割多重方式(CWDM:Coarse Wavelength Division Multiplexing)の波長間隔をもって設定された波長λ1〜λ4の光からなり、例えば図2に示すようにオン強度(第1の光強度)Ponおよびこのオン強度Ponより小さいオフ強度(第2の光強度)Poffに強度変調され、所定の通信速度(例えば10[Gbps])でそれぞれ変調されている。そして、これらの信号光L1〜L4が合波されることにより、通信速度が40[Gbps]となる。
図1を参照すると、光送信器1は、複数(本実施形態では4つ)の発光モジュール3A〜3D、複数の発光モジュール3A〜3Dに対応する複数のレーザ駆動回路5A〜5D、光合波器7、エタロンフィルタ9、エタロン温度制御手段11、光分岐素子13、モニタ手段15、および複数の発光モジュール3A〜3Dに対応する複数のTEC制御部17A〜17Dを備えている。
発光モジュール3A〜3Dは、信号光L1〜L4を直接変調方式により生成するためのモジュールであり、半導体レーザ素子(LD)31、フォトダイオード(PD)32、ペルチェ素子(TEC:Thermo Electric Control)33、およびTEC33上に搭載されLD31の温度を検出するサーミスタ等の温度検出器35を有している。なお、図1には発光モジュール3Aが有する上記素子のみ示しているが、発光モジュール3B〜3Dもこれと同様の構成を有している。
LD31は、いわゆる分布帰還型(Distributed Feedback:DFB)の半導体レーザ素子である。LD31はペルチェ素子33上に搭載されており、その光出射面31aは光合波器7と光学的に結合されている。LD31の光反射面31bはPD32と光学的に結合されている。発光モジュール3A〜3DのLD31は、それぞれレーザ駆動回路5A〜5Dから駆動電流を受け、信号光L1〜L4それぞれを生成する。各発光モジュール3A〜3Dにおいて、LD31が生成する信号光L1〜L4の一部がPD32に入射し、PD32は信号光L1〜L4の光強度に応じた電気信号を生成する。各発光モジュール3A〜3DのPD32において生成された電気信号は、それぞれレーザ駆動回路5A〜5Dに提供される。
ペルチェ素子33は、LD31の温度を調整するための構成要素である。ペルチェ素子33の一方の面上にはLD31と温度検出器35が配置されており、ペルチェ素子33の一方の面と他方の面との間で吸放熱が行われることによってLD31の温度が調整される。各発光モジュール3A〜3Dのペルチェ素子33の吸放熱動作は、後述するTEC制御部17A〜17Dから提供されるペルチェ電流Ip1〜Ip4により制御される。
レーザ駆動回路5A〜5Dは、送信信号Tx1〜Tx4に応じて変調された駆動電流をそれぞれ発光モジュール3A〜3DのLD31に供給するための回路である。すなわち、レーザ駆動回路5A〜5Dは、光送信器1の外部から送信信号Tx1〜Tx4を受け、この送信信号Tx1〜Tx4に応じた変調電流を生成する。また、レーザ駆動回路5A〜5Dは、定電流であるバイアス電流を生成する。レーザ駆動回路5A〜5Dは、これらの変調電流およびバイアス電流を重ね合わせることにより、駆動電流を生成する。
また、レーザ駆動回路5A〜5Dは、各発光モジュール3A〜3DのLD31それぞれの発光強度を安定化するための光強度制御手段でもある。すなわち、レーザ駆動回路5A〜5Dは、それぞれ発光モジュール3A〜3DのPD32から電気信号を受け取り、これらの電気信号に基づいて、信号光L1〜L4の強度が一定に維持されるように駆動電流の大きさを制御する。
光合波器7は、その入力端が各発光モジュール3A〜3Dと光結合されており、各発光モジュール3A〜3DのLD31から出射された信号光L1〜L4を合波して出力する。光合波器7の出力端はエタロンフィルタ9と光結合されており、合波した光(合波光L5)はエタロンフィルタ9に入射する。そして、合波光L5のうち特定の波長帯域の成分のみがエタロンフィルタ9から出力され、光分岐素子13を通って光ファイバFに達する。ここで、図3は、エタロンフィルタ9の光学特性を示すグラフであり、縦軸は入射光の波長を、縦軸は透過率をそれぞれ示している。図3に示すように、エタロンフィルタ9は周期的な波長−透過特性を有しており、本実施形態では、その周期Bが各信号光L1〜L4の波長λ1〜λ4の波長間隔と一致するようにエタロンフィルタ9が構成されている。或いは、周期Bの整数倍が各波長λ1〜λ4の波長間隔と一致する構成であってもよい。
エタロン温度制御手段11は、エタロンフィルタ9の温度を一定に制御する。エタロン温度制御手段11は、エタロンフィルタ9を搭載するペルチェ素子111と、ペルチェ素子111に電力(ペルチェ電流Ip5)を供給することによりエタロンフィルタ9の温度を制御するペルチェ駆動回路112とを有している。ペルチェ駆動回路112は、エタロンフィルタ9の近傍に配置された、図示しないサーミスタなどの温度検知素子からエタロンフィルタ9の温度を示す信号を受け、この信号値が所定値に近づくようにペルチェ電流Ip5の向きおよび大きさを制御する。
光分岐素子13は、エタロンフィルタ9からの出力光(透過光または反射光)L6の一部を分岐するための光学素子である。光分岐素子13の一方の出力端は光ファイバFに光結合されており、光分岐素子13によって分岐された一部を除く他の光は、光ファイバFに入射する。また、光分岐素子13の他方の出力端はモニタ手段15に光結合されており、光分岐素子13によって分岐された一部の光L7は、モニタ手段15へ提供される。
モニタ手段15は、エタロンフィルタ9の出力光L6の一部である光L7を、信号光L1〜L4それぞれに対応する複数の波長成分に分波し、該複数の波長成分それぞれの光強度を検出するための手段である。本実施形態のモニタ手段15は、光L7を信号光L1〜L4の波長λ1〜λ4に相当する波長成分に分波する光分波器19と、各波長成分の光強度を検出する複数の光検出素子(PD)21A〜21Dとを有している。したがって、光検出素子21A〜21Dからは、エタロンフィルタ9の出力光L6に含まれる波長λ1〜λ4の成分強度、すなわちエタロンフィルタ9によりフィルタ作用を受けた後の各信号光L1〜L4の個々の光強度に相当する電気信号が出力される。
TEC制御部17A〜17Dは、本実施形態における制御回路であり、各発光モジュール3A〜3Dに内蔵されたペルチェ素子33に供給される電力(ペルチェ電流Ip1〜Ip4)を制御する。本実施形態のTEC制御部17A〜17Dは、モニタ手段15の光検出素子21A〜21Dから前述した電気信号を受け、この電気信号が所定値に近づくように(すなわち、出力光L6に含まれる波長λ1〜λ4の各成分強度が所定値に近づくように)、ペルチェ電流Ip1〜Ip4を制御する。また、TEC制御部17A〜17Dは、各発光モジュール3A〜3Dに内蔵された温度検出器35からの信号に更に基づいてペルチェ電流Ip1〜Ip4を制御してもよい。
ここで、一般的なCML技術について説明したのち、本実施形態に係る光送信器1の動作について説明する。
CML技術とは、波長チャープによる信号波形の変化を抑えるための技術であり、直接変調されたLDの光信号に、急峻なカットオフ特性を有する光学フィルタ(例えばエタロンフィルタ)を通過させ、オフレベルの際の発光波長を遮断することで、オンレベルの際の発光波長のみを光送信器から出力させる技術である。
図4は、CML技術を説明するための図である。光送信器においてLDを直接変調すると、駆動電流がオンレベルの時とオフレベルの時とでLDの活性媒質内のキャリア密度が異なり、発光波長が僅かにシフトする。すなわち、図4(a)に示すように、信号光がハイレベル(強度PH)のときには信号光のピーク波長は所定値λとなるが、信号光がローレベル(強度PL)のときには信号光のピーク波長はλより短いλへシフトする。このような状態の信号光を、光ファイバを介して送信すると、受信側では光ファイバが有する分散によって波長λの光と波長λの光とが重なってしまい、受信波形に乱れが生じることとなる。
そこで、CML技術ではエタロンフィルタ等の光学フィルタを利用して、信号光から波長λ付近の光をカットする。すなわち、図4(b)に示すように、光学フィルタの通過帯域Aと非通過帯域との境界である波長λの両側に波長λおよび波長λがそれぞれ設定されるように、光学フィルタの特性と信号光の波長との相互関係を調整する。これにより、信号光のうち波長λの光(すなわちローレベル時の光)は光学フィルタにより遮断され、波長λの光(すなわちハイレベル時の光)のみが光学フィルタを通過する。したがって、光学フィルタの通過光を光送信器の出力とすれば、図4(c)に示すように、光送信器から出力される信号光からシフト分が取り除かれ、波長チャープを好適に抑えることができる。なお、上述した波長λは、本実施形態における透過変化率極大波長であって、周期的に変化するエタロンフィルタの波長−透過率特性において、透過率の極大値と極小値との間の半周期において透過率の変化率の絶対値が最大となる波長である。
なお、図4(b)では、波長λが通過帯域Aに含まれ、波長λが通過帯域Aから除外されるように相互関係が設定されているが、波長λが通過帯域Aから除外され、波長λが通過帯域Aに含まれるように相互関係が設定されてもよい。この場合、光学フィルタの反射光を光送信器の出力とすることにより、図4(c)に示すような特性を有する信号光を光送信器から出力することができる。
本実施形態の光送信器1においては、上述したCML技術を応用し、以下に説明する動作を行う。ここで、図5に実線で示されるグラフG1〜G4は、それぞれ信号光L1〜L4の波長チャープの様子を示している。すなわち、信号光L1〜L4がハイレベルのときには各信号光L1〜L4のピーク波長はλH1〜λH4(=λ1〜λ4)となり、信号光L1〜L4がローレベルのときには各信号光L1〜L4のピーク波長はλL1〜λL4へシフトする。また、図5に破線で示されるグラフG5は、エタロンフィルタ9の透過率−波長特性(図3参照)を示している。
図5に示すように、エタロンフィルタ9は周期的な波長−透過特性を有しており、本実施形態では、その周期Bが各信号光L1〜L4の波長λH1〜λH4の波長間隔と一致するようにエタロンフィルタ9が構成されている。そして、信号光L1の波長λH1および波長λL1は、当該信号光L1に対応するエタロンフィルタ9の透過変化率極大波長λC1を挟んだ両側にそれぞれ設定される。同様に、信号光L2〜L4の波長λH2〜λH4および波長λL2〜λL4は、当該信号光L2〜L4に対応する透過変化率極大波長λC2〜λC4を挟んだ両側にそれぞれ設定される。なお、図5ではエタロンフィルタ9の隣接する通過帯域に信号光波長λH1〜λH4が対応する如く描かれているが、この系に限定されることはない。エタロンフィルタ9の隣接する通過帯域ではなく、離間した通過帯域であっても、その透過変化率極大波長が信号光の波長λHnとλLnとの間に位置するように、すなわち、透過変化率極大波長の両側にλHnとλLnが位置するように両者の関係が設定されればよい。
このような信号光L1〜L4の波長λH1〜λH4およびλL1〜λL4と、エタロンフィルタ9の透過変化率極大波長λC1〜λC4との相互関係の調整方法について、信号光L1を例に説明する。図6は、信号光L1の波長λH1およびλL1とエタロンフィルタ9の透過変化率極大波長λC1との相互関係を示す図である。図6において、グラフG1は、波長λH1および波長λL1が透過変化率極大波長λC1を挟んだ両側にそれぞれ設定されている様子を示している。ここで、信号光L1のスペクトルがエタロンフィルタ9の通過帯域側にずれた場合(グラフG6)、波長λL1の成分の透過量が大きくなり、エタロンフィルタ9の出力光L6に含まれる信号光L1に相当する波長成分の光強度は大きくなる。逆に、信号光L1のスペクトルがエタロンフィルタ9の非通過帯域側にずれた場合(グラフG7)、波長λH1の成分の透過量が小さくなり、エタロンフィルタ9の出力光L6に含まれる信号光L1に相当する波長成分の光強度は小さくなる。
したがって、光送信器1においては、エタロンフィルタ9の出力光L6に含まれる、信号光L1に相当する波長成分の光強度が或る所定値(信号光L1のスペクトルが図6のグラフG1の位置となる値)に近づくように、発光モジュール3AのLD31の発光波長が制御される。LD31の発光波長はLD31の温度に応じて変動するので、光送信器1においては、TEC制御部17Aが、PD21A〜21Dから提供される電気信号を基にペルチェ電流Ip1の大きさ及び向きを制御してLD31の温度を調整する。すなわち、TEC制御部17Aは、モニタ手段15の検出結果を基に、LD32の温度が、波長λH1およびλH1が当該信号光L1に対応する透過変化率極大波長λC1を挟んだ両側にそれぞれ設定される温度に近づくように、ペルチェ電流Ip1を制御する。TEC制御部17B〜17Dもまた、TEC制御部17Aと同様にしてペルチェ電流Ip2〜Ip4を制御する。
本実施形態による光送信器1が有する効果について説明する。光送信器1において、発光モジュール3A〜3DのLD31から出射された信号光L1〜L4は光合波器7により合波されたのち、エタロンフィルタ9に達する。前述のように、エタロンフィルタ9は周期的な波長−透過率特性を有しており、各LD31の温度は、オン強度時のピーク波長λH1〜λH4およびオフ強度時のピーク波長λL1〜λL4が、当該信号光に対応するエタロンフィルタ9の透過変化率極大波長λC1〜λC4を挟んだ両側にそれぞれ設定されるように、ペルチェ素子33およびTEC制御部17A〜17Dによって制御される。これにより、複数の信号光L1〜L4に対し一つ(或いは少数)のエタロンフィルタ9を用いてCML技術を好適に実現できる。したがって、この光送信器1によれば、複数の信号光L1〜L4を合波して高速化できると共に、複数のCML光源装置を単に組み合わせる場合と比較して光送信器を小型化できる。
また、本実施形態のように、TEC制御部(制御回路)17A〜17Dは、モニタ手段15により検出される複数の波長成分それぞれの光強度が所定値に近づくように、ペルチェ電流Ip1〜Ip4を制御することが好ましい。これにより、オン強度時/オフ強度時のピーク波長λH1〜λH4、λL1〜λL4とエタロンフィルタ9の透過変化率極大波長λC1〜λC4との相互関係の調整を、簡易な構成により実現できる。
本発明による光送信器の温度制御回路および温度制御方法は、上記した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では4つの信号光を合波する場合を説明したが、本発明に係る光送信器は、2つ以上の信号光を合波する場合に好適である。また、上記実施形態では複数のLDに対応する複数の制御回路を設けているが、一つ或いは少数の制御回路が複数のLDの温度を制御するように構成してもよい。
図1は、一実施形態に係る光送信器の構成を概略的に示すブロック図である。 図2は、信号光の波形の一例を示す図である。 図3は、エタロンフィルタの光学特性を示すグラフである。 図4は、CML技術を説明するための図である。 図5は、複数の信号光のスペクトルとエタロンフィルタの透過特性との相互関係を示す図である。 図6は、図5の一部を拡大した図である。
符号の説明
1…光送信器、3A〜3D…発光モジュール、5A〜5D…レーザ駆動回路、7…光合波器、9…エタロンフィルタ、11…エタロン温度制御手段、13…光分岐素子、15…モニタ手段、17A〜17D…TEC制御部、19…光分波器、21A〜21D…光検出素子、31…半導体レーザ素子(LD)、32…フォトダイオード(PD)、33,111…ペルチェ素子、112…ペルチェ駆動回路、Ip1〜Ip5…ペルチェ電流、L1〜L4…信号光、Tx1〜Tx4…送信信号。

Claims (2)

  1. 所定の波長間隔をもって生成された複数の信号光を合波して出力する光送信器であって、
    第1の光強度(以下、オン強度という)、および該第1の光強度より小さい第2の光強度(以下、オフ強度という)に強度変調された前記複数の信号光をそれぞれ生成する複数の半導体レーザ素子と、
    前記複数の半導体レーザ素子の温度をそれぞれ調整する複数のペルチェ素子と、
    前記複数のペルチェ素子に供給する電力を制御する制御回路と、
    前記複数の半導体レーザ素子から出射された前記複数の信号光を合波する光合波器と、
    前記所定の波長間隔に対応する周期で変化する波長−透過率特性を有し、前記光合波器と光結合されたエタロンフィルタと、
    前記エタロンフィルタの温度を一定に制御するエタロン温度制御手段と、
    前記エタロンフィルタの出力光を前記複数の信号光それぞれに対応する複数の波長成分に分波し、該複数の波長成分それぞれの光強度を検出するモニタ手段と
    を備え、
    前記制御回路は、前記モニタ手段の検出結果を基に、前記複数の半導体レーザ素子の各温度が、オン強度時のピーク波長およびオフ強度時のピーク波長が当該信号光に対応する前記エタロンフィルタの透過変化率極大波長を挟んだ両側にそれぞれ設定される温度に近づくように前記電力を制御することを特徴とする、光送信器。
  2. 前記制御回路は、前記モニタ手段により検出される前記複数の波長成分それぞれの光強度が所定値に近づくように前記電力を制御することを特徴とする、請求項1に記載の光送信器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012065056A1 (en) * 2010-11-12 2012-05-18 Alcatel Lucent Direct laser modulation
WO2012064637A1 (en) * 2010-11-12 2012-05-18 Alcatel Lucent Wavelength aligning multi-channel optical transmitters
US8798409B2 (en) 2010-10-07 2014-08-05 Alcatel Lucent Optical transmitter with flip-chip mounted laser or integrated arrayed waveguide grating wavelenth division multiplexer
EP3576320A1 (en) * 2018-05-29 2019-12-04 Nokia Solutions and Networks Oy Multiple wavelength laser and periodic optical filter -based transmitter

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