JP2007180838A - 移動体通信システム、管理装置、交換機、移動体通信端末、および、プログラム - Google Patents

移動体通信システム、管理装置、交換機、移動体通信端末、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の電話番号を利用可能な移動体通信端末の利便性を向上させる。
【解決手段】移動体通信端末100は、利用可能な複数の電話番号のうちの1つを待受状態に設定している。管理装置300には、移動体通信端末100で利用可能な複数の電話番号のそれぞれに暗証番号が登録されているとともに、移動体通信端末100で待受状態としている電話番号についての位置情報が登録されている。交換機200は、移動体通信端末100への着信要求を取得すると、当該着信先電話番号が待受状態となっているか否かを管理装置300に問い合わせる。当該着信先電話番号が非待受状態である場合、交換機200は、発信元に暗証番号の入力を要求する。入力された暗証番号が正当な場合、交換機200は、着信要求が示す電話番号を待受状態とするよう移動体通信端末100に要求する。移動体通信端末100は要求に応じて待受番号を切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信システム、管理装置、交換機、移動体通信端末、および、プログラムに関し、特に、複数の電話番号を利用可能な移動体通信端末の利用効率と利便性向上に好適な移動体通信システム、管理装置、交換機、移動体通信端末、および、プログラムに関する。
携帯電話などの移動体通信においては、例えば、SIM(Subscriber Identity Module)やUIM(User Identity Module)などといった、契約者情報などの認証情報を記録したICカードを移動体通信端末に装着することで、1つの端末装置で複数の電話番号を利用する形態が実現されている。これにより、例えば、仕事中に使用する電話番号とプライベートで使用する電話番号とを異ならせるような場合でも、番号毎に異なる端末を所持する必要がない。
このような形態では、1つの電話番号に対し1枚のICカードを利用するのが一般的である。よって、複数の番号を同時に利用したい場合などに対応するため、複数のICカードを装着し、各電話番号での同時待受を実現する手法なども提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−189361号公報
しかしながら、複数の電話番号で同時待受するには、それぞれの電話番号について位置登録動作や呼び出し有無の確認を繰り返しおこなうことになるので、端末装置内での処理が複雑になり、消費電力の増大などをもたらすことになる。
そこで、端末装置内での処理を簡素化し、消費電力を低減させるために、利用可能な複数の電話番号のうちの1つを待受可能状態とし、他の電話番号については非待受状態とすることが考えられる。しかしながら、この方法では、非待受状態となっている電話番号に発呼された場合には、着信することができないという不都合がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、移動体通信端末の動作効率と利便性の向上を実現する移動体通信システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる移動体通信システムは、
複数の電話番号を択一的に待受状態にして利用する移動体通信端末を用いて通信するための移動体通信システムであって、
少なくとも、前記移動体通信端末で利用可能な複数の電話番号を示す電話番号情報と、前記電話番号情報が示す電話番号が前記移動体通信端末で待受状態となっているか否かを示す待受状態情報と、を対応づけた管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記管理情報記憶手段が記憶する管理情報に基づいて、前記移動体通信端末に対する着信要求に示される電話番号が、当該移動体通信端末で待受状態となっているか否かを判別する待受番号判別手段と、
前記待受番号判別手段により、前記移動体通信端末に対する着信要求に示される電話番号が、当該移動体通信端末において非待受状態であると判別された場合、前記移動体通信端末で待受状態となっている電話番号を前記着信要求が示す電話番号に切り換える待受番号切換手段と、を備える、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、複数利用可能な電話番号のうちのいずれか1つを待受状態とすることで、移動体通信端末の動作効率を高めるとともに、非待受状態となっている電話番号への発呼があった場合、当該非待受状態としている電話番号を、自動的に待受状態に切り換えて着信させることができる。
上記移動体通信システムにおいて、
前記管理情報記憶手段は、前記電話番号情報が示す電話番号のそれぞれに設定されている暗証情報が前記電話番号情報に対応づけられた前記管理情報を記憶することが望ましく、この場合、
前記待受番号判別手段により、前記移動体通信端末に対する着信要求に示される電話番号が、当該移動体通信端末において非待受状態であると判別された場合、当該電話番号に対応づけられている暗証情報の送信を前記着信要求の発信元に要求する暗証情報要求手段と、
前記着信要求の発信元から送信された暗証情報と、前記管理情報記憶手段が記憶する暗証情報とを照合する暗証情報照合手段と、をさらに備え、
前記待受番号切換手段は、前記暗証情報照合手段により前記発信元が認証された場合、前記移動体通信端末で待受状態となっている電話番号を前記着信要求が示す電話番号に切り換えることが望ましい。
このような構成によれば、非待受状態となっている電話番号への発呼があった場合、暗証情報を知っている発信元からの発呼であれば、当該非待受状態となっている電話番号を自動的に待受状態に切り換えるので、特定の発信元からの発呼を例外的に着信させることができる。
上記移動体通信システムにおいて、
前記管理情報記憶手段は、前記移動体通信端末の位置情報を前記待受状態情報として記憶することが望ましく、この場合、
前記移動体通信端末による位置登録に基づいて、当該移動体通信端末についての前記位置情報を更新する管理情報更新手段をさらに備えていることが望ましい。
このような構成によれば、待受状態となっている電話番号での位置登録動作により、いずれの電話番号が待受状態となっているかを識別することができる。このような位置登録動作は、どの移動体通信端末もおこなうものであるため、既存のシステムを利用した簡易な動作によって、移動体通信端末において待受状態となっている電話番号がいずれであるかを識別することができる。
上記移動体通信システムにおいて、
前記管理情報記憶手段は、前記電話番号情報が示す電話番号を利用可能な前記移動体通信端末を特定する端末識別情報が前記電話番号情報と対応づけられた前記管理情報を記憶していることが望ましく、この場合、
前記待受番号判別手段は、前記待受状態情報と前記端末識別情報とに基づいて、前記移動体通信端末で待受状態となっている電話番号を特定する待受番号特定手段をさらに備えていることが望ましい。
このような構成によれば、移動体通信端末毎に一意に割り当てられている識別情報に基づいて待受状態となっている電話番号を特定するので、複数の電話番号を選択的に利用可能な移動体通信端末で着信可能な電話番号を効率的に特定することができる。
上記移動体通信システムにおいて、
前記移動体通信端末は、前記待受番号切換手段によって切り換えられた電話番号を待受状態として前記着信要求を着信することが望ましい。
このような構成によれば、システム側の動作によって移動体通信端末で待受状態となっている電話番号が自動的に切り換えられるので、移動体通信端末のユーザは、特別な操作をおこなうことなく、特定の発信元からの発呼を着信することができる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる管理装置は、
移動体通信端末が利用する通信網に接続された管理装置であって、
少なくとも、利用可能な複数の電話番号と、前記複数の電話番号のうち待受状態となっている電話番号がいずれであるかを示す待受状態情報と、を前記移動体通信端末毎に対応づけた管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
前記移動体通信端末への着信要求を受けた交換機からの問い合わせに応じて前記管理情報を検索し、前記着信要求が示す電話番号が待受状態であるか否かを前記交換機に通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、複数の電話番号を利用可能な移動体通信端末についての管理情報を蓄積し、交換機からの問い合わせに応じて、着信要求が示す電話番号が移動体通信端末で待受状態となっているか否かを通知することができる。
上記管理装置において、
前記管理情報記憶手段は、前記移動体通信端末の位置情報を前記待受状態情報として記憶していることが望ましく、この場合、
各前記移動体通信端末による位置登録動作に基づいて、前記管理情報に含まれる前記待受状態情報を更新する管理情報更新手段をさらに備えていることが望ましい。
このような構成によれば、どの移動体通信端末もおこなう位置登録により、いずれの電話番号が待受状態となっているかが識別可能となるよう管理情報を更新することができる。このため、既存のシステムを利用した簡易な動作によって、着信要求が示す電話番号待受状態となっているか否かを交換機に通知することができる。
上記管理装置において、
前記管理情報記憶手段は、前記電話番号情報が示す電話番号のそれぞれに設定されている暗証情報が前記電話番号情報に対応づけられた前記管理情報を記憶していることが望ましく、この場合、
前記通知手段は、前記移動体通信端末への着信要求を受けた交換機からの問い合わせに応じて、前記着信要求の発信元から入力された暗証情報と、前記管理情報記憶手段が記憶する暗証情報とを照合し、照合結果を前記交換機に通知することが望ましい。
このような構成によれば、特定の発信元からの着信要求であるか否かを交換機に通知することができる。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかるプログラムは、
移動体通信端末が用いる通信網に接続されたコンピュータに、
前記移動体通信端末で利用可能な複数の電話番号を示す電話番号情報を記憶装置に格納する機能と、
前記複数の電話番号のうち、前記移動体通信端末で待受状態となっている電話番号がいずれであるかを示す待受状態情報を前記電話番号情報に対応づけて前記記憶装置に格納する機能と、
前記移動体通信端末を特定する端末識別情報と、前記電話番号情報とを対応づけて前記記憶装置に格納する機能と、
前記移動体通信端末への着信要求を受けた交換機からの問い合わせに応じて前記記憶装置に格納された情報を検索し、前記着信要求が示す電話番号が待受状態となっているか否かを前記交換機に通知する機能と、
各前記移動体通信端末による位置登録動作に基づいて、前記管理情報に含まれる前記待受状態情報を更新する機能と、
前記複数の電話番号のそれぞれに設定されている暗証情報を前記電話番号情報に対応づけて前記記憶装置に格納する機能と、
前記交換機からの問い合わせに応じて、前記着信要求の発信元から入力された暗証情報と前記記憶装置に格納されている暗証情報とを照合し、照合結果を前記交換機に通知する機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
このようなプログラムを適用することで、例えば、汎用の情報処理装置などを本発明にかかる管理装置として機能させることができる。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかる交換機は、
移動体通信端末が利用する通信網に接続された交換機であって、
前記移動体通信端末への着信要求を取得した際に、当該着信要求の着信電話番号が待受状態であるか否かを、前記移動体通信端末の管理情報を有する管理装置に問い合わせる待受番号問い合わせ手段と、
前記問い合わせに対する前記管理装置の回答に基づき、前記着信電話番号が非待受状態である場合、前記着信要求が示す着信電話番号への切換を前記移動体通信端末に要求する切換要求手段と、
を備えることを特徴とする。
上記交換機は、
前記待受番号問い合わせ手段の問い合わせに対する前記管理装置の回答に基づき、前記着信電話番号が非待受状態である場合、当該着信電話番号に対応づけられている暗証情報の入力を、前記着信要求の発信元に要求する暗証情報要求手段と、
前記暗証情報要求手段による要求に応じて入力された暗証情報の照合を前記管理装置に依頼する照合依頼手段と、をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記切換要求手段は、前記管理装置による照合の結果、入力された暗証情報と前記管理情報の暗証情報とが一致する場合、前記着信要求の着信電話番号への切換を前記移動体通信端末に要求することが望ましい。
上記のような構成によれば、移動体通信における中継動作などをおこなう交換機を用いて、移動体通信端末で非待受状態となっている電話番号を待受状態に切り換えることができる。この場合において、暗証情報による照合をおこなうことで、非待受状態となっている電話番号への発呼が特定の発信元からの場合にのみ、例外的に着信させることができる。
上記目的を達成するため、本発明の第5の観点にかかる移動体通信端末は、
複数の電話番号を択一的に待受状態にして利用する移動体通信端末であって、
記憶媒体に格納されている電話番号情報が示す複数の電話番号のいずれかを待受状態とする待受番号設定手段と、
前記待受番号設定手段が設定した電話番号を用いた位置登録動作をおこなう位置登録手段と、
前記待受番号設定手段が設定した電話番号を待受状態として通信をおこなう通信手段と、
特定の発信者からの着信要求に基づいた、待受状態となっている電話番号の切換要求を交換機から受信する切換要求受信手段と、を備え、
前記通信手段は、前記切換要求受信手段が受信した切換要求に基づいて、待受状態とする電話番号を切り換える、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、利用可能な複数の電話番号のうちのいずれか1つを待受状態として動作効率を高めるとともに、特定の発信者からの着信要求に基づく切換要求を受信した場合には、非待受状態としていた電話番号を待受状態に切り換えるので、非待受状態としている電話番号への発呼であっても例外的に着信することができる。
上記移動体通信端末において、
前記通信手段は、前記切換要求が示す電話番号を待受状態に切り換えておこなった通信動作の終了後は、前記待受番号設定手段が設定した電話番号を待受状態に復帰させることが望ましい。
このような構成によれば、非待受状態としていた電話番号を例外的に待受状態に切り換えておこなった通信の終了後に、自動的に元の電話番号を待受状態に復帰させることができる。
上記目的を達成するため、本発明の第6の観点にかかるプログラムは、
移動体通信端末を制御するコンピュータに、
記憶媒体に格納されている複数の電話番号から待受状態とする1つの電話番号をユーザに選択させる機能と、
選択された電話番号を待受状態として通信動作をおこなう機能と、
選択された電話番号以外の電話番号への切換を要求する切換要求を交換機から受信する機能と、
受信した切換要求が示す電話番号を待受状態に切り換える機能と、
前記切換要求に基づいて待受状態とした電話番号での通信動作の終了後は、前記ユーザにより選択された電話番号での待受状態に復帰させる機能と、
を実現させることを特徴とする。
このようなプログラムを適用することで、例えば、既存の移動体通信端末などを本発明にかかる移動体通信端末として機能させることができる。
本発明によれば、非待受状態としている電話番号への発呼があった場合、特定の発信元からの発呼であれば例外的に着信することができるので、移動体通信端末の動作効率と利便性とを両立させることができる。
以下、図面を参照して本発明にかかる実施形態を説明する。まず、図1を参照して、本発明の実施形態にかかる移動体通信システムについて説明する。本実施形態にかかる移動体通信システム1は、移動体通信端末100による通信をおこなうためのものであり、複数の基地局25、交換機200、管理装置300、などから構成される。
複数の基地局25は交換機200に接続されており、これらによってモバイルネットワーク20が構成されている。すなわち、移動体通信端末100は、近傍の基地局25と無線通信することで、モバイルネットワーク20を介して移動体通信端末100同士での通信をおこなう。なお、このような交換機200と複数の基地局25による構成が複数存在することでモバイルネットワーク20を構成していてもよい。
交換機200は、移動体通信端末100に移動体通信サービスを提供する通信キャリア(以下、「キャリアCR」とする)の設備であり、複数の基地局25が交換機200に接続されている。また、交換機200には、モバイルネットワーク20とは異なる通信ネットワークである外部ネットワーク10が接続されている。外部ネットワーク10は、例えば、他のキャリアのモバイルネットワークや固定電話用の公衆回線網などである。外部ネットワーク10が接続されている交換機200を介することで、移動体通信端末100と他の通信チャンネルの端末(他のキャリアの移動体通信端末や固定電話など。以下、「外部端末」とする)との通信が実現されている。
さらに、交換機200には、移動体通信端末100のキャリアCRが提供する移動体通信サービスの加入者情報を管理する管理装置300が接続されている。なお、交換機200と複数の基地局25による構成が複数存在するモバイルネットワーク20の場合には、モバイルネットワーク20に対して1つの管理装置300が接続されている構成でもよい。
以上のような接続形態である移動体通信システム1の各構成について以下説明する。
まず、移動体通信端末100について説明する。本実施形態にかかる移動体通信端末100は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などといった移動体通信用の端末装置(電話機)である。本実施形態にかかる移動体通信端末100は、例えば、SIMやUIMなどを用いることにより、複数の電話番号が利用可能な移動体通信端末である。
本実施形態にかかる移動体通信端末100の構成を、図2を参照して説明する。図2は移動体通信端末100の構成を示すブロック図である。
図示するように、移動体通信端末100は、制御部110、無線通信部120、アンテナ121、送信制御部122、受信制御部123、操作部130、表示部140、音声処理部150、カードインタフェース(I/F)160、固定情報記憶部170、可変情報記憶部180、などから構成される。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)などから構成され、所定の動作プログラムを実行することで移動体通信端末100の各部を制御する。すなわち、移動体通信端末100の各構成は制御部110によって制御されるとともに、各構成間の情報伝達などは制御部110を介しておこなわれる。
無線通信部120は、例えば、移動体通信用の無線通信デバイスなどから構成され、基地局25と無線通信するためのアンテナ121による電波送受信を制御することで、基地局25との無線通信により音声通話やデータ通信をおこなう。
送信制御部122は、例えば、所定の送信回路などから構成され、無線通信部120の無線通信による移動体通信端末100からの送信動作を実行する。
受信制御部123は、例えば、所定の受信回路などから構成され、無線通信部120の無線通信による移動体通信端末100への受信動作を実行する。
操作部130は、移動体通信端末100の外面上に構成されたボタンやキーなどから構成され、移動体通信端末100のユーザによって操作される。操作部130は、各ボタンやキーなどと接続された入力回路などを備え、ユーザの操作に応じた入力信号を生成して制御部110に入力する。
表示部140は、例えば、液晶表示装置などから構成された表示出力装置であり、制御部110の制御によって画像等を表示出力する。
音声処理部150は、例えば、音声入出力用のマイクロフォンやスピーカ、および、コーデック回路などから構成され、移動体通信端末100の通話機能などにかかる音声の処理をおこなう。すなわち、マイクロフォン151から入力されたユーザの発話音声をデジタル音声データに変換して無線通信部120に送出する送話動作や、無線通信部120で受信したデジタル音声データをアナログ音声信号に変換してスピーカ152から出力する受話動作などをおこなう。
カードインタフェース160は、ICカードなどのリムーバブル式の記憶媒体を移動体通信端末100に装着するためのスロット部や、装着した記憶媒体と電気信号を送受するための端子部などから構成される。本実施形態では、移動体通信端末100で利用可能な電話番号を示す情報などが格納されたICカード161(例えば、SIMやUIMなど)がカードインタフェース160に装着されるものとする。
本実施形態にかかるICカード161には、例えば、移動体通信端末100に移動体通信サービスを提供するキャリアCRなどによって承認・発行された認証情報が記録されるものであり、当該ICカード161の契約者によって利用可能な電話番号情報が記録される。本実施形態では、1枚のICカード161につき、1つの電話番号情報が格納されるものとする。
固定情報記憶部170は、例えば、ROM(Read Only Memory)などの書換できない記憶装置などから構成され、移動体通信端末100に関する固定的な情報が記録される。本実施形態では、移動体通信端末100に固有の識別情報(以下、「端末ID」とする)、および、当該移動体通信端末100の契約時に付与された電話番号情報が固定情報記憶部170に格納される。すなわち、ICカード161を装着しない場合は、固定情報記憶部170に格納された電話番号のみが利用可能であり、ICカード161が装着された場合には、固定情報記憶部170に格納されている電話番号と、ICカード161に格納されている電話番号の双方が利用可能となる。
可変情報記憶部180は、例えば、フラッシュメモリなどの書換可能な記憶装置から構成され、制御部110が実行する動作プログラムを格納する他、本発明を実現するために必要な種々のデータを格納する。本実施形態では、図2に示すように、電話番号情報格納領域181、位置情報領域182、プログラム格納領域183、などの記憶領域が構成される。
電話番号情報格納領域181は、固定情報記憶部170に格納されている電話番号情報と、カードインタフェース160に装着されたICカード161に記録されている電話番号情報とに基づいて、移動体通信端末100が利用可能な電話番号情報を格納する領域である。すなわち、少なくとも固定情報記憶部170に格納されている電話番号情報は、常に電話番号情報格納領域181に記録されており、ICカード161の挿抜に応じて、ICカード161に記録されている電話番号情報が追加・削除される。
電話番号情報格納領域181に格納される情報の例を図3(a)に示す。図示するように、電話番号情報格納領域181には、装着されているICカード161に応じた電話番号情報毎にレコードが作成され、各レコードには、待受識別フラグや自動切換フラグなどが記録される。
本実施形態では、複数の電話番号のうちから選択された1つを利用可能状態(待受状態)とする。よって、待受状態に選択された電話番号には、待受識別フラグがONされる。また、交換機200からの要求によって自動的に待受状態に切り換えられた場合は、切換前の電話番号と切換後の電話番号の自動切換フラグがONされる。本実施形態において、待受識別フラグおよび自動切換フラグは、0または1の2値データにより示されるものとし、フラグ値「1」がONであることを示し、フラグ値「0」がOFFであることを示すものとする。
位置情報領域182は、移動体通信端末100がおこなう位置登録動作によって基地局25から取得される位置情報を格納する領域である。本実施形態では、複数の電話番号が利用可能である場合、待受状態となっている電話番号についての位置登録動作をおこなうものとする。この場合、位置情報領域182には、図3(b)に示すように、待受状態となっている電話番号について得られた直近の位置情報が格納される。この位置情報は、移動体通信端末100が移動することにより、移動体通信端末100と通信する近傍の基地局25が変わる毎に更新される。すなわち、移動体通信端末100に近傍の基地局25が発信する位置情報が随時示される。
プログラム格納領域183は、制御部110が実行するプログラムを格納するための領域である。プログラム格納領域183には、移動体通信端末100全体の動作を制御するための基本ソフトウェア(いわゆる、OS)や、移動体通信端末100の種々の機能を実現するためのアプリケーションソフトウェアなどが格納される。
本実施形態では、制御部110がプログラム格納領域183に格納されているプログラムを実行することで、本実施形態にかかる処理を実行するために必要な機能構成が実現される。制御部110によって実現される機能構成を図4に示す。図4は、制御部110によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。
図示するように、制御部110は、登録処理部111、着信要求解析部112、電話番号処理部113、などとして機能する。
登録処理部111は、送信制御部122および受信制御部123との協働により、交換機200や管理装置300への登録動作をおこなう。本実施形態では、交換機200および管理装置300に対して位置登録動作をおこなう他、管理装置300に対する、電話番号や暗証番号の登録動作をおこなう。
着信要求解析部112は、受信制御部123との協働により、移動体通信端末100宛に送信された着信要求の内容を解析する。本実施形態では、通常の通話動作における着信要求の他、交換機200からの電話番号切換要求となる着信要求を移動体通信端末100が受信する。着信要求解析部112は、例えば、着信要求に含まれているヘッダ情報などを解析することで、受信した着信要求が、通常の通話着信に対するものであるか、交換機200からの電話番号切換要求であるかを判別する。
電話番号処理部113は、カードインタフェース160や可変情報記憶部180との協働により、ICカード161を使用した複数の電話番号の設定処理をおこなう。また、電話番号処理部113は、着信要求解析部112や可変情報記憶部180との協働により、移動体通信端末100で使用可能な複数の電話番号の切換動作などをおこなう。
本実施形態では、ユーザによる操作部130の操作によって、手動で電話番号の切換がおこなえる他、交換機200からの電話番号切換要求に応じた電話番号の自動切換をおこなう。この場合、電話番号処理部113は、交換機200からの着信要求を解析し、電話番号切換要求であれば電話番号切換動作をおこなう。
本実施形態では、制御部110がプログラムを実行することによって、上記機能構成が論理的に実現されるものとするが、これらの機能を、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などの物理的な構成によって実現してもよい。
なお、上記各構成は、移動体通信端末100によって本発明を実現するために必要な主要な構成であり、移動体通信端末として必要なその他の構成については、必要に応じて備えられているものとする。
次に、交換機200について説明する。本実施形態にかかる交換機200は、例えば、所定の管轄エリア毎に設置されたキャリアCRの設備であり、主に、接続されている当該管轄エリアの複数の基地局25を制御する。本実施形態では、通常の移動体通信をおこなうために、移動体通信端末100の発着信中継などをおこなう他、交換機200に接続されている管理装置300との協働により、移動体通信端末100に対し、待受状態とする電話番号の切換要求などをおこなう。本実施形態にかかる交換機200の構成を、図5を参照して説明する。
図5は、交換機200の構成を示すブロック図である。図示するように、本実施形態にかかる交換機200は、中央処理部210、基地局処理部220、外部ネットワーク処理部230、管理装置処理部240、記憶部250、などから構成される。
中央処理部210は、例えば、制御用コンピュータ装置などから構成され、交換機200の各部を制御する。
基地局処理部220は、当該交換機200に接続されている複数の基地局25と通信して各基地局25を制御することで、移動体通信端末100への着信動作などをおこなう。図5に示すように、基地局処理部220は、基地局通信部221、送信制御部222、受信制御部223、端末処理部224、端末要求部225、などを含んでいる。
基地局通信部221は、例えば、所定の伝送装置などから構成され、交換機200と複数の基地局25とを接続し、各基地局25と通信をおこなう。なお、交換機200と各基地局25とは、例えば、光伝送路などで接続されているものとする。
送信制御部222は、例えば、所定の送信制御装置などから構成され、基地局通信部221を介した基地局25への送信動作をおこなう。なお、送信制御部222は、移動体通信端末100への着信要求を送信した他の移動体通信端末100に対し、音声ガイダンスを送信するための構成を備えているものとする。
受信制御部223は、例えば、所定の受信制御装置などから構成され、基地局通信部221を介した基地局25からの受信動作をおこなう。
端末処理部224は、例えば、所定のコンピュータ装置などから構成され、移動体通信端末100の通信にかかる動作をおこなう。本実施形態では、受信制御部223との協働により移動体通信端末100からの位置登録要求に基づいて位置登録をおこなう他、送信制御部222との協働により、移動体通信端末100への着信要求の中継動作などをおこなう。この場合、位置登録要求および着信要求に含まれる情報を記憶部250に記録する他、管理装置処理部240に通知する。
端末要求部225は、移動体通信端末100に対する種々の要求を、送信制御部222を介しておこなう。本実施形態では、電話番号切換要求などを移動体通信端末100に対しておこなう。
外部ネットワーク処理部230は、当該交換機200と外部ネットワーク10とを接続し、他のキャリアの移動体通信端末や固定電話機と移動体通信端末100との通信にかかる動作などをおこなう。図5に示すように、外部ネットワーク処理部230は、外部ネットワーク通信部231、送信制御部232、受信制御部233、着信処理部234、などを含んでいる。
外部ネットワーク通信部231は、例えば、所定の伝送装置などから構成され、交換機200と外部ネットワーク10とを接続し、外部ネットワーク10に接続されている装置との通信をおこなう。
送信制御部232は、例えば、所定の送信制御装置などから構成され、外部ネットワーク10を介した送信動作をおこなう。なお、送信制御部232は、移動体通信端末100への着信要求を送信した外部端末に対し、音声ガイダンスを送信するための構成を備えているものとする。
受信制御部233は、例えば、所定の受信制御装置などから構成され、外部ネットワーク10を介した受信動作をおこなう。
着信処理部234は、例えば、所定のコンピュータ装置などから構成され、受信制御部233によって外部ネットワーク10を介して受信された、移動体通信端末100への着信要求にかかる動作をおこなう。本実施形態では、着信要求に含まれる情報を記憶部250に記録する他、管理装置処理部240に通知する。
管理装置処理部240は、当該交換機200に接続されている管理装置300と通信し、移動体通信端末100の電話番号切換処理にかかる動作などをおこなう。図5に示すように、管理装置処理部240は、管理装置通信部241、送信制御部242、受信制御部243、管理装置依頼部244、番号切換処理部245、などを含んでいる。
管理装置通信部241は、例えば、所定の伝送装置などから構成され、交換機200と管理装置300とを接続し、管理装置300と通信をおこなう。なお、交換機200と管理装置300とは、例えば、光伝送路などで接続されているものとする。
送信制御部242は、例えば、所定の送信制御装置などから構成され、管理装置通信部241を介した管理装置300への送信動作をおこなう。
受信制御部243は、例えば、所定の受信制御装置などから構成され、管理装置通信部241を介した管理装置300からの受信動作をおこなう。
管理装置依頼部244は、例えば、所定のコンピュータ装置などから構成され、管理装置300に対し、電話番号の登録依頼、検索依頼、認証依頼をおこなう。
番号切換処理部245は、例えば、所定のコンピュータ装置などから構成され、受信制御部243が受信した管理装置300の検索結果などに基づいて、移動体通信端末100の電話番号自動切換にかかる処理をおこなう。
記憶部250は、例えば、ハードディスク装置などの記憶装置や、データベース装置などから構成され、交換機200の処理にかかる種々の情報を記憶する。図5に示すように、記憶部250には、端末情報格納部251、中継処理情報格納部252、などが含まれている。
端末情報格納部251は、当該交換機200が受信した位置登録要求に含まれる情報を格納する。端末情報格納部251に格納される情報の例を図6(a)に示す。図示するように、端末情報格納部251には、移動体通信端末100が送信した位置登録要求が示す、端末ID、電話番号、位置情報、などが対応づけられて記録される。
中継処理情報格納部252は、当該交換機200の中継に関する電話番号情報などを格納する。中継処理情報格納部252に格納される情報の例を図6(b)に示す。図示するように、中継処理情報格納部252には、基地局処理部220または外部ネットワーク処理部230が受信した着信要求毎に一意に割り当てられる着信要求IDをキーとしたレコードが作成され、各レコードには、当該着信要求が示す、発信元電話番号が記録される他、発信元が通信を要求する着信先の電話番号(以下、「要求電話番号」とする)、要求電話番号が待受状態であるか否かを示す状態情報、要求電話番号が非待受状態である場合に、当該電話番号を利用する移動体通信端末100で現在待受状態となっている電話番号(待受電話番号)、などが対応づけられて記録される。
次に管理装置300について説明する。本実施形態にかかる管理装置300は、例えば、メインフレームやワークステーションなどといった情報処理装置から構成され、主に、移動体通信端末100のユーザ情報を管理するための、いわゆるHLR(Home Location Register:ホーム・ロケーション・レジスタ)として機能する。本実施形態では、交換機200に接続されることで、キャリアCRに属する移動体通信端末100について、ICカード161を使用した複数電話番号の自動切換にかかる処理をおこなう。
このような管理装置300の構成を、図7を参照して説明する。図7は、管理装置300の構成を示すブロック図である。図示するように、管理装置300は、制御部310、交換機通信部320、送信制御部321、受信制御部322、入力部330、出力部340、記憶部350、などから構成される。
制御部310は、例えば、CPUやワークエリアとなるRAMなどから構成され、所定の動作プログラムを実行することで管理装置300の各部を制御する。すなわち、管理装置300の各構成は制御部310によって制御されるとともに、各構成間の情報伝達などは制御部310を介しておこなわれる。
交換機通信部320は、例えば、所定の伝送装置などから構成され、管理装置300と交換機200とを接続し、交換機200との通信をおこなう。
送信制御部321は、例えば、所定の制御装置などから構成され、交換機通信部320を制御することで、交換機200への送信動作をおこなう。
受信制御部322は、例えば、所定の制御装置などから構成され、交換機通信部320を制御することで、交換機200からの受信動作をおこなう。
入力部330は、例えば、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置などから構成され、オペレータによる入力装置の操作に応じた入力信号を制御部310に入力する。
出力部340は、例えば、ディスプレイ装置などの出力装置から構成され、制御部310の処理結果などを出力する。
記憶部350は、例えば、ハードディスク装置などの記憶装置などから構成され、制御部310が実行する動作プログラムを格納する他、交換機200との協働で実行される本実施形態にかかる各処理で必要となる情報を格納する。図7に示すように、記憶部350には、登録端末情報格納領域351やプログラム格納領域352などの記憶領域が作成されている。
登録端末情報格納領域351は、この移動体通信システム1を利用する移動体通信端末100に関する情報を格納する。本実施形態では、特に、ICカード161を利用した複数電話番号の自動切換サービス(以下、「番号切換サービス」とする)を利用する移動体通信端末100についての情報を格納する。登録端末情報格納領域351に格納される情報の例を図8に示す。
図示するように、登録端末情報格納領域351には、番号切換サービスを利用する移動体通信端末100についての電話番号情報、端末ID、暗証番号(暗証情報)、位置情報、などが対応づけられて記録される。登録端末情報格納領域351に記録される情報については、例えば、キャリアCRまたは移動体通信端末100のユーザによって登録や変更などの設定がおこなわれる。
本実施形態では、制御部310がプログラム格納領域352に格納されているプログラムを実行することで、本実施形態にかかる処理を実行するために必要な機能構成が実現される。制御部310によって実現される機能構成を図9に示す。図9は、制御部310によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。図示するように、制御部310は、通信処理部311、端末情報登録処理部312、検索・認証処理部313、などとして機能する。
通信処理部311は、送信制御部321および受信制御部322との協働により、交換機200との通信にかかる処理を実行する。本実施形態では、移動体通信端末100の位置登録要求や、交換機200からの検索依頼を受信する他、検索結果の交換機200への送信動作などを実行する。
端末情報登録処理部312は、記憶部350との協働により、登録端末情報格納領域351への情報の登録動作や、登録されている情報の更新動作などをおこなう。
検索・認証処理部313は、記憶部350との協働により、交換機200から依頼された検索動作や認証動作をおこなう。この場合、登録端末情報格納領域351に登録されている移動体通信端末100の端末情報の検索をおこなう。
本実施形態では、制御部310がプログラムを実行することによって、上記機能構成が論理的に実現されるものとするが、これらの機能を、例えば、ASICなどの物理的な構成によって実現してもよい。
以上のような構成の移動体通信システム1の動作を、図面を参照して以下説明する。まず、移動体通信端末100で使用可能な複数の電話番号から待受状態とする電話番号(以下、「待受番号」とする)を選択して設定するための待受番号設定処理を、図10に示すフローチャートを参照して説明する。この待受番号設定処理は、移動体通信端末100と管理装置300との協働により実現される。本実施形態では、移動体通信端末100のカードインタフェース160にICカード161を装着されたことを契機に処理が開始されるものとする。
処理が開始されると、移動体通信端末100の電話番号処理部113は、可変情報記憶部180にアクセスし、装着されたICカード161に記録されている電話番号情報を電話番号情報格納領域181に追加することで、移動体通信端末100の本体内に格納する(ステップS101)。
装着されたICカード161の電話番号が電話番号情報格納領域181に追加されると、電話番号処理部113は、いずれの電話番号を待受番号とするかユーザに問い合わせる待受番号選択画面を表示部140に表示する(ステップS102)。待受番号選択画面の表示例を図11(a)に示す。図示するように、待受番号選択画面には、電話番号情報格納領域181に格納されている複数の電話番号が選択可能に表示される。
本実施形態では、移動体通信端末100で利用可能な複数の電話番号のうちのいずれか1つを待受状態に設定し、他の電話番号を非待受状態とすることで、複数の電話番号を同時に待受状態にすることで生じる必要以上の電力消費を低減させる。よって、ユーザは、操作部130を操作し、利用可能な複数の電話番号から1つを選択する。
ここで、電話番号の使い分けの例として、ビジネス用とプライベート用を想定する。ビジネス用の電話番号は、例えば、ユーザが所属している企業などがキャリアCRと契約したものであり、例えば、当該電話番号にかかる利用料金などは当該企業が支払う。一方、プライベート用の電話番号は、ユーザ自身がキャリアCRと契約したものであり、例えば、当該電話番号にかかる利用料金などはユーザ自身が支払う。
本実施形態では、固定情報記憶部170にプライベート用に契約した電話番号情報が記録されているものとし、ビジネス用の電話番号はICカード161を装着することによって利用可能となる場合を例に以下説明する。ここで、本実施形態では、ビジネス用の電話番号は、ユーザの仕事における関係者(例えば、同僚や取引相手など)のみに通知されているものとし、プライベート用の電話番号は、ユーザのプライベートな関係者(例えば、家族や友人など)のみに通知されているものとする。
また、以下に示す例では、ユーザの仕事時間中に移動体通信端末100が利用される場合を想定する。よって、ステップS102で表示された待受番号選択画面から、ユーザはビジネス用の電話番号を選択するものとする。本実施形態では、ICカード161にビジネス用の電話番号が格納されているので、ICカード161を移動体通信端末100に装着しなければビジネス用の電話番号が利用できない。よって、移動体通信端末100のユーザは、仕事時間の開始時にICカード161を移動体通信端末100に装着し、待受番号をプライベート用の電話番号からビジネス用の電話番号に切り換えるものとする。
この場合、ユーザは操作部130を操作し、新たに待受番号としたい電話番号(以下、「新待受番号」とする)を選択し、「決定」ボタンを選択する。これにより、新待受番号を示す電話番号情報(以下、「新番号情報」とする)が制御部110に入力される。入力された新番号情報は、ワークエリアに保持される。本実施形態では、ICカード161に記録されているビジネス用の電話番号が新待受番号に該当する。
ユーザ操作によって新待受番号が選択されると、電話番号処理部113は、待受番号切換をおこなうユーザの認証に必要な暗証番号を入力するための暗証番号入力画面を表示部140に表示する(ステップS103)。暗証番号入力画面の表示例を図11(b)に示す。ユーザは、操作部130を操作し、現在移動体通信端末100で待受番号として設定されている電話番号(以下、「前待受番号」とする)についての暗証番号を入力し、「決定」ボタンを選択する。これにより、入力された暗証番号を示す暗証番号情報が制御部110に入力される。入力された暗証番号情報は、ワークエリアに保持される。本実施形態では、固定情報記憶部170に格納されているプライベート用の電話番号が前待受番号に該当する。
暗証番号が入力されると、電話番号処理部113は、管理装置300に新待受番号を登録するための処理を登録処理部111に指示する。登録処理部111は、電話番号処理部113からの指示に応じて、送信制御部122を制御し、選択された新番号情報と、前待受番号を示す電話番号情報(以下、「現番号情報」とする)と、入力された前待受番号についての暗証番号と、固定情報記憶部170に格納されている端末IDと、管理装置300への登録要求である旨を示すヘッダ情報とを含んだ待受番号登録要求を管理装置300に送信する(ステップS104)。
この場合、当該待受番号登録要求は、近傍の基地局25から交換機200に中継される。交換機200では、受信制御部223によって移動体通信端末100からの待受番号登録要求が受信されると、端末処理部224がヘッダ情報を解析し、管理装置300への待受番号登録要求であることを認識する。この場合、端末処理部224は、受信した待受番号登録要求を管理装置依頼部244に通知する。管理装置依頼部244は、送信制御部242および管理装置通信部241を介して、待受番号登録要求を管理装置300に送出する。
管理装置300では、交換機200を介して移動体通信端末100からの待受番号登録要求を受信制御部322が受信すると(ステップS105)、登録端末情報格納領域351に格納されている情報に基づいて、端末情報登録処理部312が待受番号登録要求の認証をおこなう。
ここで、端末情報登録処理部312は、例えば、待受登録要求に含まれている現番号情報が示す電話番号、端末ID、暗証番号の組み合わせが正しくない場合などは、当該待受登録要求を認証しない(ステップS106:No)。この場合、例えば、エラーメッセージを移動体通信端末100に通知するなどして処理を終了する。
一方、待受番号登録要求が認証された場合(ステップS106:Yes)、端末情報登録処理部312は、当該移動体通信端末100に対し、新待受番号を用いた位置登録動作の実行を要求する位置登録要求を、通信処理部311を介して移動体通信端末100に送信する(ステップS107)。
管理装置300が送信した位置登録要求は、交換機200によって移動体通信端末100に中継される。この場合、交換機200の受信制御部243によって管理装置300から位置登録要求が受信されると、端末要求部225の動作によって、移動体通信端末100に位置登録要求が送信される。
移動体通信端末100では、受信制御部123の動作によって位置登録要求を受信すると(ステップS108)、登録処理部111が送信制御部122および受信制御部123を制御し、新待受番号での無線通信によって近傍の基地局25と通信し、当該基地局25が発信する位置情報を取得し、位置情報領域182に格納する(ステップS109)。登録処理部111は、送信制御部122を制御し、選択された新待受番号と、端末IDと、ステップS109で取得した位置情報と、を含んだ位置登録情報を管理装置300に送信する(ステップS110)。
移動体通信端末100から送信された位置登録情報は、上記待受番号登録要求の場合と同様に、交換機200によって管理装置300に中継される。このとき、交換機200では、中継した位置登録情報を端末情報格納部251に格納する。
交換機200によって中継された位置登録情報を管理装置300が受信すると(ステップS111)、端末情報登録処理部312が登録端末情報格納領域351にアクセスし、位置登録情報が示している電話番号情報のレコードに、受信した位置情報を格納することで、移動体通信端末100から要求された新待受番号についての位置登録をおこなう(ステップS112)。端末情報登録処理部312はまた、位置登録情報に含まれている端末IDと同一の端末IDと対応づけられた他の電話番号情報のレコード(すなわち、前待受番号が記録されているレコード)を検索し、当該レコードに記録されている位置情報を削除する(ステップS113)。これにより、位置情報の有無に基づいて、移動体通信端末100で待受番号として設定されている電話番号がいずれであるかが示されることになる。
端末情報登録処理部312は、通信処理部311を介して、待受番号の登録完了通知を移動体通信端末100に送信して(ステップS114)、処理を終了する。
登録完了通知は、交換機200によって移動体通信端末100に中継される。移動体通信端末100では、管理装置300から登録完了通知を受信すると(ステップS115)、電話番号処理部113は、電話番号情報格納領域181にアクセスし、新待受番号を示す電話番号情報の待受識別フラグをONするとともに、登録完了の旨のメッセージなどを表示部140に表示するなどして処理を終了する。
以上の処理により、移動体通信端末100および管理装置300に、移動体通信端末100での待受番号が設定される。すなわち、ビジネス用の電話番号が待受番号として設定される。この状態において、通常では、設定した待受電話番号に対する発呼に移動体通信端末100は着信するが、移動体通信端末100で利用可能な他の電話番号に対する発呼に移動体通信端末100は着信しない。本実施形態の例では、ICカード161に格納されているビジネス用電話番号を待受番号としたので、固定情報記憶部170に格納されているプライベート用電話番号は非待受状態となっている。よって、プライベート用電話番号への発呼があっても、移動体通信端末100は着信しないことになる。
しかしながら、非待受状態となっている電話番号(以下、「非待受番号」とする)に対するすべての発呼を着信しないのでは、不都合が生じることがある。例えば、家族からの緊急連絡の必要性が生じた場合に着信できないことは望ましくない。よって、本実施形態では、特定の要件を満たした場合のみ、非待受番号に対する発呼に着信できるよう、該当する非待受番号を待受番号に自動的に切り換える動作をおこなう。
このような動作をおこなうための移動体通信システム1の処理を以下説明する。この待受番号の切換動作は、移動体通信端末100と、交換機200と、管理装置300との協働により実行される。なお、本実施形態では、外部端末から移動体通信端末100に発呼した場合を例に以下説明する。
まず、交換機200と管理装置300との協働による着信処理を、図12に示すフローチャートを参照して説明する。この着信処理は、外部端末からの発呼による移動体通信端末100への着信要求を交換機200が受信したことを契機に開始される。なお、外部端末から移動体通信端末100への着信要求は通常の着信要求であり、少なくとも、発信元の電話番号(すなわち、外部端末の電話番号)と、着信先の電話番号(すなわち、移動体通信端末100の電話番号)とを含んでいる。
まず、交換機200の受信制御部233が、外部ネットワーク通信部231の動作によって外部端末からの着信要求を受信することで、外部端末と交換機200との通信路を確立する(ステップS201)。そして、中央処理部210は受信した着信要求に一意の着信要求IDを付与し、中継処理情報格納部252にレコードを作成し、着信要求が示す発信元電話番号(すなわち、外部端末の電話番号)と、発信元が接続を要求する着信先の電話番号(要求電話番号)のそれぞれを示す電話番号情報を格納する(ステップS202)。なお、外部端末からの着信要求を交換機200が受信することで外部端末と交換機200との通信路が確立される。
着信要求に関する電話番号情報を中継処理情報格納部252に格納すると、中央処理部210は、付与した着信要求IDを管理装置依頼部244に通知する。管理装置依頼部244は、中継処理情報格納部252にアクセスし、通知された着信要求IDに対応づけられている要求電話番号が現在待受状態であるか否かの問い合わせを管理装置300に依頼する。この場合、待受状態であるか否かの問い合わせである旨を示すヘッダ情報と、着信要求IDと、着信要求が示す要求電話番号とを含んだ待受確認要求を管理装置300に送信する(ステップS203)。
管理装置300では、受信制御部322の動作によって待受確認要求を受信すると(ステップS204)、通信処理部311がヘッダ情報を解析し、待受確認要求であると判別する。この場合、通信処理部311は、受信した待受確認要求を検索・認証処理部313に通知する。検索・認証処理部313は、通信処理部311からの通知に応じて端末情報格納部251にアクセスし、待受確認要求に含まれている要求電話番号が記録されているレコードを検索する(ステップS205)。
検索・認証処理部313は、検索したレコードに位置情報が記録されているか否かを判別する。ここで、位置情報が記録されていれば当該電話番号は待受状態となっており、記録されていなければ非待受状態である。検索・認証処理部313は、判別結果に応じて、着信要求が示す要求電話番号が待受状態であるか非待受状態であるかを示す回答情報を作成する。検索・認証処理部313は、該当する着信要求IDを回答情報に付与し、通信処理部311を介して交換機200に返信し(ステップS206)、処理を終了する。
交換機200では、受信制御部243の動作によって回答情報を受信すると(ステップS207)、番号切換処理部245が、回答情報に基づいて、要求電話番号が非待受状態であるか否かを判別する(ステップS208)。
ここで、外部端末が発呼した着信先電話番号(要求電話番号)が、移動体通信端末100において待受状態である場合(ステップS208:No)、番号切換処理部245は、中央処理部210を介して中継処理情報格納部252にアクセスし、回答情報に含まれている着信要求IDに該当するレコードに、要求電話番号が待受状態であることを示す状態情報を記録する。要求電話番号が待受状態である場合、外部端末からの発呼を移動体通信端末100が着信することができるので、交換機200は着信要求を移動体通信端末100に送信し(ステップS209)、処理を終了する。この場合、外部端末からの着信要求が交換機200を介して移動体通信端末100に中継され、外部端末と移動体通信端末100との通信路が確立する。
一方、外部端末が発呼した着信先電話番号(要求電話番号)が、移動体通信端末100において非待受状態である場合(ステップS208:Yes)、番号切換処理部245は、中継処理情報格納部252の該当レコードに、要求電話番号が非待受状態であることを示す状態情報を記録するとともに、発呼した外部端末のユーザを認証するための発呼者認証処理を実行する(ステップS300)。この発呼者認証処理を、図13に示すフローチャートを参照して説明する。
発呼者認証処理は、交換機200と管理装置300との協働でおこなわれる。処理が開始されると、番号切換処理部245は、発信元の外部端末に暗証番号の入力を要求するよう送信制御部232に指示する。送信制御部232は、番号切換処理部245の指示に応じ、ステップS201で確立した通信路により、暗証番号の入力を要求するメッセージの音声ガイダンスを外部端末に出力する(ステップS301)。ここは、例えば、暗証番号を知っている場合は番号入力し、知らない場合はキャンセルのための所定のキー操作(例えば、数字キー以外のキー入力)を促すメッセージを音声ガイダンスで外部端末に出力する。
外部端末のユーザは、音声ガイダンスに応じて外部端末のキーを操作し、暗証番号の番号入力か、キャンセル操作のための所定のキー入力をおこなう。
ここで、移動体通信端末100のユーザが設定した暗証番号は、特定の者に通知されているものとする。本実施形態では、プライベート用電話番号の暗証番号がユーザの家族に通知されているものとする。本実施形態の例では、ビジネス用の電話番号が待受番号に設定されているので、ステップS207で要求電話番号が非待受状態であると判別された場合は、移動体通信端末100のプライベート用電話番号宛に外部端末から発呼されたことになる。この場合において、移動体通信端末100のユーザの家族が発信元である場合は、プライベート用電話番号の暗証番号が通知されているので、ステップS301で出力された音声ガイダンスに応じて暗証番号を入力することができる。一方、発信元がユーザの家族以外である場合は、暗証番号を知らないので入力することができない。
外部端末で何らかのキー操作がおこなわれると、当該キー操作に応じたDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号などが受信制御部233を介して中央処理部210に入力されることになる。中央処理部210は、外部端末からの入力信号に基づき、外部端末から暗証番号が入力されたか否かを判別する(ステップS302)。
暗証番号以外の入力である場合(ステップS302:No)、中央処理部210は、着信不可通知を発信元の外部端末におこなうよう送信制御部232に指示する。送信制御部232は、例えば、発呼した電話番号では現在着信できない旨のメッセージなどを音声ガイダンスにより外部端末に出力し(ステップS311)、処理を終了する。
一方、外部端末から暗証番号が入力された場合(ステップS302:Yes)、中央処理部210は、当該外部端末の着信要求が示す要求電話番号情報と、入力された暗証番号を示す暗証番号情報とを管理装置依頼部244に通知し、暗証番号の認証を管理装置300に依頼するよう指示する。管理装置依頼部244は、中央処理部210を介して中継処理情報格納部252にアクセスし、通知された要求電話番号が記録されているレコードを特定し、当該レコードの着信要求IDと、要求電話番号と、外部端末から入力された暗証番号情報とを含んだ暗証番号照合依頼を作成し、送信制御部242を介して管理装置300に送信する(ステップS303)。
管理装置300では、受信制御部322が暗証番号照合依頼を受信すると(ステップS304)、制御部310に入力する。この場合、通信処理部311は、入力された暗証番号照合依頼に含まれている要求電話番号情報と暗証番号情報とを検索・認証処理部313に通知し、暗証番号の認証を指示する。検索・認証処理部313は、登録端末情報格納領域351にアクセスし、通知された要求電話番号情報が示す電話番号のレコードを検索し、当該レコードに記録されている暗証番号と、通知された暗証番号情報が示す暗証番号とを照合する(ステップS305)。
検索・認証処理部313は、暗証番号が一致する場合(ステップS306:Yes)、当該要求電話番号が記録されているレコードに記録されている端末IDに基づいて、当該端末IDの移動体通信端末100で現在待受状態となっている電話番号(以下、「現待受番号」とする)を検索する(ステップS307)。上述したように、登録端末情報格納領域351においては、位置情報が記録されている電話番号が待受状態となっていることを示しているので、検索・認証処理部313は、要求電話番号が記録されているレコードの端末IDと同一の端末IDと位置情報とが記録されているレコードを特定し、当該レコードに記録されている電話番号を移動体通信端末100の現待受番号として取得する。
検索・認証処理部313は、暗証番号照合依頼に示されていた着信要求IDと、暗証番号の一致もしくは不一致を示す照合結果と、暗証番号が一致した場合に検索した移動体通信端末100の現待受番号を示す電話番号情報(以下、現待受番号情報」とする)とを含んだ照合結果情報を生成し、通信処理部311を介して交換機200に送信して(ステップS308)、管理装置300側の処理を終了する。
交換機200では、受信制御部243の動作によって管理装置300から照合結果情報を受信すると(ステップS309)、番号切換処理部245が照合結果を解析し、外部端末から入力された暗証番号の正否を判別する(ステップS310)。
入力された暗証番号が正規の暗証番号と一致しない場合(ステップS310:No)、番号切換処理部245は、発信元の外部端末に対し、着信不可通知をおこなうよう送信制御部232に指示する。送信制御部232は、例えば、発呼した電話番号では現在着信できない旨のメッセージなどを音声ガイダンスにより外部端末に出力し(ステップS311)、処理を終了する。ここでは、照合結果情報が示す着信要求IDに中継処理情報格納部252で対応づけられている発信元電話番号との通信路を用いて出力することで、移動体通信端末100に発呼した外部端末に着信不可通知がおこなわれる。
一方、入力された暗証番号が正規の暗証番号と一致した場合(ステップS310:Yes)、図12に示す着信処理のフローに戻る。
着信処理のフローに戻ると、交換機200が着信先の移動体通信端末100に待受番号の切換を要求し、移動体通信端末100の待受番号を自動的に切り換えるための待受番号切換処理を実行する(ステップS400)。この待受番号切換処理は、交換機200と移動体通信端末100との協働によっておこなわれる。待受番号切換処理を、図14に示すフローチャートを参照して説明する。
処理が開始されると、番号切換処理部245は、移動体通信端末100における現待受番号から着信要求が示す要求電話番号への切換を移動体通信端末100に要求する番号切換要求を生成し(ステップS401)、当該番号切換要求の移動体通信端末100への通知を指示する。この番号切換要求には、番号切換要求である旨を示すヘッダ情報と、該当する着信要求IDと、管理装置300から通知された現待受番号を示す電話番号情報(以下、「切換前電話番号情報」とする)と、外部端末からの着信要求の要求電話番号を示す電話番号情報(以下、「切換後電話番号情報」とする)とが含まれている。
端末要求部225は、端末情報格納部251にアクセスし、切換前電話番号情報が示す電話番号(すなわち、移動体通信端末100の現待受番号)に対応する位置情報を取得する。そして、取得した位置情報に対応する基地局25を介して、現待受番号に発呼することで移動体通信端末100に接続する(ステップS402)。これにより、移動体通信端末100に設定されている待受番号を用いて、交換機200と移動体通信端末100との通信路が確立する。
移動体通信端末100との通信路が確立すると、端末要求部225は、ステップS401で作成した番号切換要求を移動体通信端末100に送信する(ステップS403)。
移動体通信端末100では、受信制御部123が番号切換要求を受信すると(ステップS404)、制御部110に入力する。着信要求解析部112は、ヘッダ情報に基づいて、番号切換要求が入力されたと認識すると、電話番号処理部113に待受番号の切換を指示する。ここでは、受信した番号切換要求に含まれている切換後電話番号情報が示す電話番号への切換を指示する。
電話番号処理部113は、電話番号情報格納領域181にアクセスし、現在待受識別フラグがONになっている電話番号(すなわち、切換前電話番号)について、待受識別フラグをOFFするとともに(ステップS405)、通知された切換後電話番号情報が示す電話番号(すなわち、外部端末からの要求電話番号)の待受識別フラグをONする(ステップS406)。また、電話番号処理部113は、ステップS405およびステップS406で待受識別フラグを操作した双方の電話番号について、自動切換フラグをONする(ステップS407)。すなわち、切換前の電話番号については、自動切換フラグのみがONとなり、切換後の電話番号については、待受識別フラグと自動切換フラグの双方がONとなる。
このようにして、移動体通信端末100内で待受番号が切り換えられると、電話番号処理部113は、切り換えた電話番号(本実施形態の例では、プライベート用の電話番号)を登録処理部111に通知し、当該電話番号での位置登録を指示する。この場合、登録処理部111は、切り換えた電話番号で近傍の基地局25と通信し、当該基地局25が発信している位置情報を取得し、当該位置情報を位置情報領域182に格納する。登録処理部111はさらに、送信制御部122を制御して、切換後の電話番号を示す電話番号情報と、取得した位置情報とを含んだ位置登録情報を交換機200に送信し(ステップS408)、移動体通信端末100側の処理を終了する。
交換機200では、移動体通信端末100から位置登録情報を受信すると(ステップS409)、受信した位置登録情報を端末情報格納部251に格納するとともに、管理装置300に対し、切換後の電話番号による位置登録を依頼する(ステップS410)。
この場合、管理装置300では、上述したステップS111〜ステップS114(図10参照)と同様の処理をおこなうことで、切換後の電話番号に位置情報を登録し、登録完了通知を交換機200に送信する。
交換機200では、管理装置300からの登録完了通知を受信すると(ステップS411)、図12に示す着信処理のフローに戻る。この場合、番号切換処理部245は、切換後の電話番号を用いた着信要求の送信を端末要求部225に指示する。この場合、端末要求部225は、中継処理情報格納部252にアクセスし、該当する着信要求IDのレコードに記録されている発信元電話番号情報と要求電話番号情報とを取得し、当該レコードを削除する。
着信処理のフローでは、外部端末からの着信要求を移動体通信端末100に中継して(ステップS209)、処理を終了する。この場合、端末要求部225は、端末情報格納部251にアクセスし、中継処理情報格納部252から取得した要求電話番号に対応づけられている位置情報を取得する。送信制御部222は、当該位置情報が示す基地局25を介して移動体通信端末100に発呼することで、要求電話番号(すなわち、切り換えられた現在の待受番号)を用いて移動体通信端末100と接続する。すなわち、本実施形態の例では、移動体通信端末100のプライベート用電話番号を用いて交換機200と移動体通信端末100との通信路が確立する。端末要求部225は、確立した移動体通信端末100との通信路で、着信要求を移動体通信端末100に送信する。これにより、外部端末から移動体通信端末100への着信要求が、交換機200によって中継される。この場合、通常の着信要求として移動体通信端末100に送信する。
交換機200による着信要求の中継を受信した移動体通信端末100での動作を以下説明する。この場合に移動体通信端末100が実行する端末着信処理を、図15に示すフローチャートを参照して説明する。
この端末着信処理は、交換機200が中継した着信要求を、移動体通信端末100の受信制御部123が受信したことを契機に開始される。移動体通信端末100が着信要求を受信したことで、交換機200を介して、外部端末と移動体通信端末100との通信路が確立される。受信制御部123は、受信した着信要求を制御部110に入力する。着信要求解析部112は、当該着信要求が通常の着信要求であると判別すると、音声処理部150に対し着信動作の実行を指示する。この場合、音声処理部150は、例えば、着信音を出力するなどの所定の着信動作を実行する(ステップS501)。
移動体通信端末100のユーザが操作部130を操作することで、外部端末と移動体通信端末100との音声通話が確立し、音声処理部150の動作によって音声通話がおこなわれる(ステップS502)。
そして、ユーザが操作部130を操作することにより、音声通話の終了が指示されると、音声処理部150はその旨を制御部110に入力する。この場合、電話番号処理部113が、音声処理部150からの入力に基づいて、通話が終了したと判別すると(ステップS503:Yes)、電話番号情報格納領域181にアクセスし、自動切換フラグがONとなっているか否かを判別する(ステップS504)。
自動切換フラグがONとなっていない場合(ステップS504:No)、ステップS502での音声通話に用いた電話番号は、自動切換によって待受番号となったものではないため、そのまま処理を終了する。すなわち、当該電話番号での待受状態が維持される。
一方、自動切換フラグがONとなっている場合(ステップS504:Yes)、電話番号処理部113は、自動切換フラグに基づいて、切換前の電話番号を待受番号に復帰させている。この場合、自動切換フラグのみがONとなっていた切換前電話番号について、待受識別フラグをONするとともに(ステップS505)、自動切換フラグをOFFする(ステップS506)。また、待受識別フラグと自動切換フラグの双方がONとなっていた切換後電話番号について、待受識別フラグをOFFするとともに(ステップS507)、自動切換フラグをOFFする(ステップS508)。これにより、切換前電話番号を待受番号に復帰させると、当該待受番号についての位置登録をおこなう(ステップS509)。すなわち、上述した位置登録動作と同様の動作により、交換機200と管理装置300に位置登録をおこなって、処理を終了する。
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することで、移動体通信端末の動作効率と利便性とを両立させることができる。すなわち、複数の電話番号を利用可能な移動体通信端末において、いずれか1つの電話番号を待受状態とすることで移動体通信端末の消費電力を低減し、この状態において、他の電話番号に着信があった場合、特定の発信元であれば、待受番号を切り換えて着信させることができるので、例えば、家族からの緊急連絡などについては非待受状態であっても着信することができる。また、このように例外的に待受番号を切り換えた場合、通話終了時に自動的に待受番号を復帰させるので、特定の着信があったときのみに待受番号を切り換わることになる。これにより、本来は非待受状態としておくべき電話番号が待受状態に切り換えられたままになってしまうことを防ぐことができ、電話番号を使い分ける使用形態を妨げることなく、特定の発信元からの通話のみをおこなうことができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、交換機200と管理装置300とがそれぞれ独立し、これらの協働によって移動体通信端末100の待受番号切換をおこなったが、交換機200と管理装置300とが一体に構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、外部端末から移動体通信端末100に発呼した場合を例示したが、他の移動体通信端末100から移動体通信端末100に発呼した場合であっても、上記実施形態と同様の処理によって、待受番号の自動切換をおこなってもよい。
上記実施形態における移動体通信端末100では、固定情報記憶部170に1つの電話番号が格納され、ICカード161を装着することによって複数の電話番号を利用可能としたが、固定情報記憶部170に電話番号を格納せず、ICカード161の装着のみによって複数の電話番号を利用可能としてもよい。この場合、カードインタフェース160を、複数のICカード161を同時に装着可能な構成とすることで、各ICカード161に格納されている電話番号のいずれかを待受状態として利用することができる。また、1枚のICカード161に複数の電話番号が登録されている構成としてもよく、この場合、移動体通信端末100に装着した1枚のICカード161に格納されている複数の電話番号を利用可能としてもよい。
また、上記実施形態では、交換機200からの要求によって移動体通信端末100の待受番号が自動的に切り換えられた場合、当該切換後の電話番号による通話終了時に自動的に元の電話番号を待受番号に復帰させるものとしたが、このような動作をおこなわなくてもよい。この場合、例えば、自動切換によって待受番号が切り換えられている旨のメッセージなどを通話終了時に出力してユーザに通知するよう移動体通信端末100が動作してもよい。
なお、上記実施形態のように、発信元が入力する暗証番号に基づいて、特定の発信元からの発呼の場合のみ例外的に非待受番号での着信ができるようにすることが望ましいが、暗証番号による認証をおこなわずに待受番号を自動的に切り換えるように構成してもよい。
また、管理装置300に登録されている電話番号が待受状態であるか否かを示す情報として、上記実施形態では位置情報を用いたが、各電話番号が待受状態であるか非待受状態であるかが識別できるのであれば、位置情報に限られず任意の情報を用いてもよい。
なお、上述した移動体通信端末100のように、本発明を実現するための機能を予め備えている移動体通信端末として提供できることはもとより、これらの機能を備えていない既存の移動体通信端末などにプログラムを適用することで、本発明にかかる移動体通信端末として機能させることもできる。この場合、少なくとも、複数の電話番号を利用可能な機能を有している移動体通信端末に、上述した移動体通信端末100の各処理を実行させるためのプログラムを適用し、当該移動体通信端末を制御するコンピュータ(CPUなど)がそのプログラムを実行することで、本発明にかかる端末装置として機能させることができる。
同様に、管理装置300についても、専用装置によって構成可能であることはもとより、管理装置300の各機能を実現させるためのプログラムを汎用コンピュータ装置(パーソナルコンピュータなど)に適用することでも、本発明にかかる管理装置を実現することができる。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供することで任意の装置に適用できる他、所定の記録媒体(例えば、メモリカード、CD−ROM、DVD、など)にプログラムを格納して配布することでも適用可能である。
本発明の実施形態にかかる移動体通信システムの構成を示す図である。 図1に示す移動体通信端末の構成を示すブロック図である。 図2に示す可変情報記憶部に格納される情報の例を示す図であり、(a)は電話番号情報格納領域に格納される情報の例を示し、(b)は位置情報領域に格納される情報の例を示す。 図2に示す制御部によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す交換機の構成を示すブロック図である。 図5に示す記憶部に格納される情報の例を示す図であり、(a)は端末情報格納部に格納される情報の例を示し、(b)は着信要求格納部に格納される情報の例を示す。 図1に示す管理装置の構成を示すブロック図である。 図7に示す登録端末情報格納領域に格納される情報の例を示す図である。 図7に示す制御部によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態にかかる待受番号設定処理を説明するためのフローチャートである。 図10に示す待受番号設定処理における画面表示例を示す図であり、(a)は待受番号選択画面の表示例を示し、(b)は暗証番号入力画面の表示例を示す。 本発明の実施形態にかかる着信処理を説明するためのフローチャートである。 図12に示す着信処理において実行される発呼者認証処理を説明するためのフローチャートである。 図12に示す着信処理において実行される待受番号切換処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態にかかる端末着信処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…移動体通信システム、10…外部ネットワーク、20…モバイルネットワーク、25…基地局、100…移動体通信端末、110…制御部、111…登録処理部、112…着信要求解析部、113…電話番号処理部、120…無線通信部、121…アンテナ、122…送信制御部、123…受信制御部、130…操作部、140…表示部、150…音声処理部、151…マイクロフォン、152…スピーカ、160…カードI/F、161…ICカード、170…固定情報記憶部、180…可変情報記憶部、181…電話番号情報格納領域、182…位置情報領域、183…プログラム格納領域、200…交換機、210…中央処理部、220…基地局処理部、221…基地局通信部、222…送信制御部、223…受信制御部、224…端末処理部、225…端末要求部、230…外部ネットワーク処理部、231…外部ネットワーク通信部、232…送信制御部、233…受信制御部、240…管理装置処理部、241…管理装置通信部、242…送信制御部、243…受信制御部、244…管理装置依頼部、245…番号切換処理部、250…記憶部、251…端末情報格納部、252…中継処理情報格納部、300…管理装置、310…制御部、311…通信処理部、312…端末情報登録処理部、313…検索・認証処理部、320…交換機通信部、321…送信制御部、322…受信制御部

Claims (14)

  1. 複数の電話番号を択一的に待受状態にして利用する移動体通信端末を用いて通信するための移動体通信システムであって、
    少なくとも、前記移動体通信端末で利用可能な複数の電話番号を示す電話番号情報と、前記電話番号情報が示す電話番号が前記移動体通信端末で待受状態となっているか否かを示す待受状態情報と、を対応づけた管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
    前記管理情報記憶手段が記憶する管理情報に基づいて、前記移動体通信端末に対する着信要求に示される電話番号が、当該移動体通信端末で待受状態となっているか否かを判別する待受番号判別手段と、
    前記待受番号判別手段により、前記移動体通信端末に対する着信要求に示される電話番号が、当該移動体通信端末において非待受状態であると判別された場合、前記移動体通信端末で待受状態となっている電話番号を前記着信要求が示す電話番号に切り換える待受番号切換手段と、を備える、
    ことを特徴とする移動体通信システム。
  2. 前記管理情報記憶手段は、前記電話番号情報が示す電話番号のそれぞれに設定されている暗証情報が前記電話番号情報に対応づけられた前記管理情報を記憶し、
    前記待受番号判別手段により、前記移動体通信端末に対する着信要求に示される電話番号が、当該移動体通信端末において非待受状態であると判別された場合、当該電話番号に対応づけられている暗証情報の送信を前記着信要求の発信元に要求する暗証情報要求手段と、
    前記着信要求の発信元から送信された暗証情報と、前記管理情報記憶手段が記憶する暗証情報とを照合する暗証情報照合手段と、をさらに備え、
    前記待受番号切換手段は、前記暗証情報照合手段により前記発信元が認証された場合、前記移動体通信端末で待受状態となっている電話番号を前記着信要求が示す電話番号に切り換える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  3. 前記管理情報記憶手段は、前記移動体通信端末の位置情報を前記待受状態情報として記憶し、
    前記移動体通信端末による位置登録に基づいて、当該移動体通信端末についての前記位置情報を更新する管理情報更新手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の移動体通信システム。
  4. 前記管理情報記憶手段は、前記電話番号情報が示す電話番号を利用可能な前記移動体通信端末を特定する端末識別情報が前記電話番号情報と対応づけられた前記管理情報を記憶し、
    前記待受番号判別手段は、前記待受状態情報と前記端末識別情報とに基づいて、前記移動体通信端末で待受状態となっている電話番号を特定する待受番号特定手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の移動体通信システム。
  5. 前記移動体通信端末は、前記待受番号切換手段によって切り換えられた電話番号を待受状態として前記着信要求を着信する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動体通信システム。
  6. 移動体通信端末が利用する通信網に接続された管理装置であって、
    少なくとも、利用可能な複数の電話番号と、前記複数の電話番号のうち待受状態となっている電話番号がいずれであるかを示す待受状態情報と、を前記移動体通信端末毎に対応づけた管理情報を記憶する管理情報記憶手段と、
    前記移動体通信端末への着信要求を受けた交換機からの問い合わせに応じて前記管理情報を検索し、前記着信要求が示す電話番号が待受状態であるか否かを前記交換機に通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする管理装置。
  7. 前記管理情報記憶手段は、前記移動体通信端末の位置情報を前記待受状態情報として記憶し、
    各前記移動体通信端末による位置登録動作に基づいて、前記管理情報に含まれる前記待受状態情報を更新する管理情報更新手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項6に記載の管理装置。
  8. 前記管理情報記憶手段は、前記電話番号情報が示す電話番号のそれぞれに設定されている暗証情報が前記電話番号情報に対応づけられた前記管理情報を記憶し、
    前記通知手段は、前記移動体通信端末への着信要求を受けた交換機からの問い合わせに応じて、前記着信要求の発信元から入力された暗証情報と、前記管理情報記憶手段が記憶する暗証情報とを照合し、照合結果を前記交換機に通知する、
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の管理装置。
  9. 移動体通信端末が用いる通信網に接続されたコンピュータに、
    前記移動体通信端末で利用可能な複数の電話番号を示す電話番号情報を記憶装置に格納する機能と、
    前記複数の電話番号のうち、前記移動体通信端末で待受状態となっている電話番号がいずれであるかを示す待受状態情報を前記電話番号情報に対応づけて前記記憶装置に格納する機能と、
    前記移動体通信端末を特定する端末識別情報と、前記電話番号情報とを対応づけて前記記憶装置に格納する機能と、
    前記移動体通信端末への着信要求を受けた交換機からの問い合わせに応じて前記記憶装置に格納された情報を検索し、前記着信要求が示す電話番号が待受状態となっているか否かを前記交換機に通知する機能と、
    各前記移動体通信端末による位置登録動作に基づいて、前記管理情報に含まれる前記待受状態情報を更新する機能と、
    前記複数の電話番号のそれぞれに設定されている暗証情報を前記電話番号情報に対応づけて前記記憶装置に格納する機能と、
    前記交換機からの問い合わせに応じて、前記着信要求の発信元から入力された暗証情報と前記記憶装置に格納されている暗証情報とを照合し、照合結果を前記交換機に通知する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  10. 移動体通信端末が利用する通信網に接続された交換機であって、
    前記移動体通信端末への着信要求を取得した際に、当該着信要求の着信電話番号が待受状態であるか否かを、前記移動体通信端末の管理情報を有する管理装置に問い合わせる待受番号問い合わせ手段と、
    前記問い合わせに対する前記管理装置の回答に基づき、前記着信電話番号が非待受状態である場合、前記着信要求が示す着信電話番号への切換を前記移動体通信端末に要求する切換要求手段と、
    を備えることを特徴とする交換機。
  11. 前記待受番号問い合わせ手段の問い合わせに対する前記管理装置の回答に基づき、前記着信電話番号が非待受状態である場合、当該着信電話番号に対応づけられている暗証情報の入力を、前記着信要求の発信元に要求する暗証情報要求手段と、
    前記暗証情報要求手段による要求に応じて入力された暗証情報の照合を前記管理装置に依頼する照合依頼手段と、をさらに備え、
    前記切換要求手段は、前記管理装置による照合の結果、入力された暗証情報と前記管理情報の暗証情報とが一致する場合、前記着信要求の着信電話番号への切換を前記移動体通信端末に要求する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の交換機。
  12. 複数の電話番号を択一的に待受状態にして利用する移動体通信端末であって、
    記憶媒体に格納されている電話番号情報が示す複数の電話番号のいずれかを待受状態とする待受番号設定手段と、
    前記待受番号設定手段が設定した電話番号を用いた位置登録動作をおこなう位置登録手段と、
    前記待受番号設定手段が設定した電話番号を待受状態として通信をおこなう通信手段と、
    特定の発信者からの着信要求に基づいた、待受状態となっている電話番号の切換要求を交換機から受信する切換要求受信手段と、を備え、
    前記通信手段は、前記切換要求受信手段が受信した切換要求に基づいて、待受状態とする電話番号を切り換える、
    ことを特徴とする移動体通信端末。
  13. 前記通信手段は、前記切換要求が示す電話番号を待受状態に切り換えておこなった通信動作の終了後は、前記待受番号設定手段が設定した電話番号を待受状態に復帰させる、
    ことを特徴とする請求項12に記載の移動体通信端末。
  14. 移動体通信端末を制御するコンピュータに、
    記憶媒体に格納されている複数の電話番号から待受状態とする1つの電話番号をユーザに選択させる機能と、
    選択された電話番号を待受状態として通信動作をおこなう機能と、
    選択された電話番号以外の電話番号への切換を要求する切換要求を交換機から受信する機能と、
    受信した切換要求が示す電話番号を待受状態に切り換える機能と、
    前記切換要求に基づいて待受状態とした電話番号での通信動作の終了後は、前記ユーザにより選択された電話番号での待受状態に復帰させる機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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