JP2007180370A - 光電変換装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持体の各凹部内に球状光電変換素子を収容する方式の光電変換装置において、素子を装着する際の位置ずれ等により、支持体と素子の電極の間で短絡が発生した場合でも、出力を取り出すことができる製造方法を提供する。
【解決手段】球状の第1半導体1とその表面に第2半導体層2を有する素子を用いる。この素子を、第2導電体層を兼ねる支持体の凹部11の底にある孔の縁部に第2半導体層が接し、かつ一部が支持体の裏側に望むように装着する。その後、支持体の裏側に臨む部位の第1半導体の露出部に形成されている電極と支持体の間の短絡の有無を検査する。この検査結果に基づき、短絡があった素子を除く各素子の電極を、支持体の裏面側に接する電気絶縁層44を介して第1導電体層に接続し、光電変換装置を製造する。
【選択図】図12

Description

本発明は、球状の光電変換素子を実装した光電変換装置の製造方法に関する。
クリーンなエネルギー源として光電変換装置が注目されている。代表的な光電変換装置は、結晶シリコン半導体ウエハからなる素子を用いたもの、およびアモルファスシリコンからなる半導体層を用いたものである。前者は、単結晶インゴットの製造および単結晶インゴットから半導体ウエハを製造するまでの工程が繁雑であり、しかも結晶の切削屑などにより高価なシリコン原料の利用率が低いのでコスト高となる。後者は、シリコンの未結合手に水素が結合しているアモルファス構造が、光照射によって水素が放たれて構造変化を起こしやすいため、光電変換効率が光照射により徐々に低下するという問題がある。
前記のような特性低下がなく、安価で、高出力が期待できる光電変換装置として、球状のp型半導体の表面にn型半導体層を形成した球状の光電変換素子を用いたものが検討されている。この光電変換装置は、直径1mm前後の小さな球状素子を用いることにより、光電変換部全体の平均厚みを薄くし、原料Siの使用量を軽減するものである。
この種の光電変換装置としては、多数の凹部を有する支持体の各凹部内に、直径1mm前後の球状の光電変換素子を取り付け、凹部内面を反射鏡として働かせるものが知られている(特許文献1および2など)。このような構成によれば、素子の材料、特に高価なSiの使用量を低減するとともに、反射鏡の作用により、素子に直接照射される光の4〜6倍の光を素子に照射できるので、光の有効利用ができるなどの利点を有する。
この種の光電変換装置の代表的な構造が特許文献2に示されている。光電変換素子は、球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、第2半導体層が第1半導体の一部を露出させる開口部を有している。この光電変換素子を個々に取り付ける複数の凹部を有する支持体は、前記凹部の底に光電変換素子を嵌合し、第1半導体の露出面を支持体の裏面側に臨ませる孔を有している。支持体は、前記凹部の内面を形成し、第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層、およびその背面に設けた電気絶縁層からなる。支持体の孔をとおして第1半導体の露出部と接続される第1導電体層は支持体の背面に取り付けられる。
特開2002−164554号公報 特開2004−063564号公報
上記従来の光電変換装置を製造する際には、光電変換素子の電極を支持体(第2導電体層)の孔に正確に位置決めした後、第2半導体層を支持体に電気的に接続して固定し、その後、支持体の反対側から、支持体の孔に対応する位置に突起が形成された第1導電体層と光電変換素子の電極を電気的に接続する。
支持体に球状素子が搭載された光電変換装置を製造する過程においては、極めて多数の球状素子を高速で支持体の凹部に装着する必要があるが、球状素子が支持体に傾いて装着される等の理由により、支持体と第1半導体の電極の間に短絡が発生する場合がある。このような素子が1個でも存在すると、第1導電体層と第2導電体層が短絡して光電変換装置から電力を取り出せない事態が生じるが、従来の製造方法では、このような短絡素子を皆無にすることは不可能に近かった。更に、一旦機能不全となった光電変換装置は、解体して再生することも困難であった。このような事態が発生すると、光電変換装置を完成させるまでに要した工数と材料の全てが損失となり、著しく生産性を損ねることになる。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、素子を装着する際の位置ずれ等により、第1半導体の電極と支持体の間で短絡が発生した場合でも出力を取り出すことができる、量産に適した光電変換装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の光電変換装置の製造方法は、
(1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体の一部を露出させる開口部を有し、かつ前記第1半導体の露出部に電極が形成されたほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
隣接する複数の凹部を有し、前記凹部が底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
前記支持体の各凹部に、前記光電変換素子が、前記第1半導体の露出部が前記孔から支持体の裏面側に臨むように装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
(2)前記支持体に装着された前記光電変換素子の第1半導体の電極と前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
(3)前記支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程、
(4)前記工程(2)で、前記第1半導体の電極と前記支持体の間に短絡のなかった光電変換素子に対し、前記電気絶縁層に孔をあけて前記電極を当該孔内に露出させる工程、および
(5)前記支持体に装着された複数の光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極を相互に電気的に接続する工程
を含むものである。
本発明に第1の光電変換装置の製造方法において、前記工程(5)が、前記電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填して前記孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布すると共に、前記導電性ペーストを繋ぐように前記電気絶縁層上に導電性ペーストを塗布し、加熱して固化させる工程を含むものであっても良い。または、前記工程(5)が、前記電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填して前記孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布した後、前記電気絶縁層に導電性金属シートを接合し、前記導電性ペーストを加熱固化して前記導電性ペーストと前記導電性金属シートを電気的に接続する工程を含むものであっても良い。
次に、本発明の第2の光電変換装置の製造方法は、
(1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体の一部を露出させる開口部を有し、かつ前記第1半導体の露出部に電極が形成されたほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
隣接する複数の凹部を有し、前記凹部が底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
前記支持体の各凹部に、前記光電変換素子が、前記第1半導体の露出部が前記孔から支持体の裏面側に臨むように装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
(2)前記支持体に装着された前記光電変換素子の第1半導体の電極と前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
(3)前記支持体の裏面側に、導電性金属シートおよび前記導電性金属シートと前記支持体とを隔離する電気絶縁層を接合する工程、
(4)前記工程(2)で、前記第1半導体の電極と前記支持体の間に短絡のなかった光電変換素子に対し、前記電気絶縁層および導電性金属シートに孔をあけて前記光電変換素子の電極を当該孔内に露出させる工程、および
(5)前記電気絶縁層および導電性金属シートの孔に導電性ペーストを充填し、前記孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布して前記複数の光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極と前記導電性金属シートとを電気的に接続する工程
を含むものである。
本発明の第2の光電変換装置の製造方法において、前記工程(3)が、前記支持体の裏面側に、導電性金属シートの片面に電気絶縁層が接合して一体化された複合シートを、その電気絶縁層を前記支持体に向けて接合する工程を含むものであっても良い。
また本発明の第1または第2の光電変換装置の製造方法において、前記工程(1)において、前記支持体の凹部の孔の周縁部に塗布された導電性接着剤を介して前記光電変換素子が固定され、前記第2半導体層と前記支持体が電気的に接続されていることが好ましい。
また本発明の第1または第2の光電変換装置の製造方法において、前記支持体に装着された個々の光電変換素子について、前記工程(2)における検査結果に関するデータと前記支持体の凹部の位置に関するデータをメモリーに記憶し、前記工程(4)において、前記メモリーに記憶されたデータを読み出し、このデータに基づいて前記電気絶縁層、または前記電気絶縁層および前記導電性シートに孔をあけるか否かを決定することが好ましい。同様に、前記工程(2)において、前記支持体の裏面側から触針を前記光電変換素子の電極に接触させ、前記触針と前記支持体の間に流れる電流を測定することにより短絡の有無を検査することが好ましい。
なお、本発明の第1または第2の光電変換装置の製造方法において、前記工程(2)に代え、カメラを用いて前記支持体に装着された前記光電変換素子の装着状態を撮影して、前記第1半導体の電極と前記支持体の周縁部あるいは前記周縁部に連なる導電性接着剤との接触の有無を検査するようにしても良い。
次に、本発明の第3の光電変換装置の製造方法は、
(1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体の一部を露出させる開口部を有し、かつ前記第1半導体の露出部に電極が形成されたほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
隣接する複数の凹部を有し、前記凹部が底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
前記支持体の各凹部に、前記光電変換素子が、前記第1半導体の露出部が前記孔から支持体の裏面側に臨むように装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
(2)前記支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程、
(3)前記電気絶縁層に孔をあけて前記光電変換素子の第1半導体の電極を当該孔内に露出させる工程、
(4)前記電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填して前記孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布する工程、
(5)前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストと前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
(6)前記工程(5)で、前記導電性ペ−ストと前記支持体の間に短絡のあった光電変換素子に対し、前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストを絶縁物で覆う工程、および
(7)前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストを介し前記複数の光電変換素子のそれぞれの電極を電気的に接続する工程
を含むものである。
本発明の第3の光電変換装置の製造方法において、前記工程(7)が、前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストを繋ぐように前記電気絶縁層上に導電性ペーストを塗布し、加熱して固化させる工程を含むものであっても良い。または、前記工程(7)が、前記電気絶縁層に導電性金属シートを接合した後、前記導電性ペーストを加熱固化して前記導電性ペーストと前記導電性金属シートを電気的に接続する工程を含むものであっても良い。
また本発明の第3の光電変換装置の製造方法において、前記支持体に装着された個々の光電変換素子について、前記工程(5)における検査結果に関するデータと前記支持体の凹部の位置に関するデータをメモリーに記憶し、前記工程(6)において、前記メモリーに記憶されたデータを読み出し、このデータに基づいて前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストを絶縁物で覆うか否かを決定することが好ましい。同様に、前記工程(5)において、前記支持体の裏面側から触針を前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストに接触させ、前記触針と前記支持体の間に流れる電流を測定することにより短絡の有無を検査することが好ましい。
次に、本発明の第4の光電変換装置の製造方法は、
(1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなるほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
隣接する複数の凹部を有し、底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
前記支持体の各凹部に前記光電変換素子が装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
(2)前記支持体の孔から裏面側に露出した前記光電変換素子の第2半導体層を除去して第1半導体の一部を露出させる工程、
(3)前記支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程、
(4)前記電気絶縁層に孔をあけて前記光電変換素子の第1半導体の一部を当該孔内に露出させる工程、
(5)前記電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填して前記孔内に露出した第1半導体の表面に導電性ペーストを塗布した後、熱処理を施して電極を形成する工程、
(6)前記第1半導体に形成された電極と前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
(7)前記工程(6)で、前記電極と前記支持体の間に短絡のあった光電変換素子に対し、前記電極を絶縁物で覆う工程、および
(8)前記工程(7)で電極を絶縁物で覆った光電変換素子を除き、前記複数の光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極を電気的に接続する工程
を含むものである。
更に、本発明の第5の光電変換装置の製造方法は、
(1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなるほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
隣接する複数の凹部を有し、底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
前記支持体の各凹部に前記光電変換素子が装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
(2)前記支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程、
(3)前記電気絶縁層に孔をあけて前記光電変換素子の第2半導体層の一部を当該孔内に露出させる工程、
(4)前記電気絶縁層の孔内に露出した前記光電変換素子の第2半導体層を除去して第1半導体の一部を露出させる工程、
(5)前記電気絶縁層の孔内に露出した前記第1半導体の表面に導電性ペーストを塗布した後、熱処理を施して電極を形成する工程、
(6)前記第1半導体に形成された電極と前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
(7)前記工程(6)で、前記第1半導体の電極と前記支持体の間に短絡のあった光電変換素子に対し、前記電極を絶縁物で覆う工程、および
(8)前記工程(7)で電極を絶縁物で覆った光電変換素子を除き、前記複数の光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極を電気的に接続する工程
を含むものである。
本発明の第4または第5の光電変換装置の製造方法において、前記工程(8)が、前記光電変換素子の第1半導体の電極を繋ぐように前記電気絶縁層上に導電性ペーストを塗布し、加熱して固化させる工程を含むものであっても良い。または、前記工程(8)が、前記電気絶縁層に導電性金属シートを接合した後、前記光電変換素子の第1半導体の電極と前記導電性金属シートを電気的に接続する工程を含むものであっても良い。
また本発明の第4または第5の光電変換装置の製造方法において、前記支持体に装着された個々の光電変換素子について、前記工程(6)における検査結果に関するデータと前記支持体の凹部の位置に関するデータをメモリーに記憶し、前記工程(7)において、前記メモリーに記憶されたデータを読み出し、このデータに基づいて前記第1半導体に形成された電極を絶縁物で覆うか否かを決定することが好ましい。同様に、前記工程(6)において、前記支持体の裏面側から触針を前記第1半導体に形成された電極に接触させ、前記触針と前記支持体の間に流れる電流を測定することにより短絡の有無を検査することが好ましい。
本発明は、多数の球状の光電変換素子を支持体に装着して光電変換装置を完成する過程において、前記電極と支持体とが短絡した素子など、結果的に第1導電体層と第2導電体層との短絡に繋がる素子を検査によって抽出し、そのような素子を除外して前記電極を第1導電体層に電気的に接続することにより、上記従来の問題点を解決する。
本発明の第1の製造方法では、支持体に素子を固定した後、各素子の第1半導体の電極と支持体の間の短絡の有無を検査し、その結果を、素子を装着した支持体の凹部の位置に関するデータと共にメモリーに記憶する。その後、素子を固定した支持体の裏面に電気絶縁層を形成した後、電気絶縁層に孔をあけて電極を露出させ、各素子のそれぞれの電極を相互に電気的に接続する。
この際、メモリーに記憶された支持体の凹部の位置に関するデータと、そこに装着された素子の短絡の有無に関するデータから、第1半導体と支持体の間が短絡している素子については、前記電気絶縁層に孔をあけない。
支持体の孔に対し素子が傾いて装着され、素子の第1半導体の電極と支持体が接触するような場合、電気絶縁層へ孔をあけ、その孔に導電性ペーストを充填すると、完成した光電変換装置の支持体と第1導電体層が短絡して出力を取り出すことができなくなる。本発明では、そのような素子については孔をあけないため、光電変換装置が機能不全となる事態を未然に防止できる。
更に、孔をあける位置は、支持体の凹部の中央部に対応する位置としてあらかじめ定められている。したがって、電極と第1導電体層とを接続するための孔をあらかじめ設けた電気絶縁層を支持体に貼り合わせる場合のような、位置合わせの不整合は生じない。また、孔をあけ、そこに導電性ペーストを充填するという比較的簡易な方法により、第1半導体の電極と第1導電体層とを電気的に確実に接続できる。
次に、本発明の第2の製造方法では、第1の製造方法と同様、支持体に素子を固定した後、各素子の第1半導体の電極と支持体の間の短絡の有無を検査し、その結果を、素子を装着した支持体の凹部の位置に関するデータと共にメモリーに記憶する。その後、素子を固定した支持体の裏面に、導電性金属シートおよび前記導電性金属シートと前記支持体を隔離する電気絶縁層を接合した後、前記導電性金属シートおよび電気絶縁層に孔をあけて電極を露出させ、そこに導電性ペーストを充填することにより、各素子のそれぞれの電極と第1導電体層との電気的な接続を行う。
この際、メモリーに記憶された支持体の凹部の位置に関するデータと、そこに装着された素子の短絡の有無に関するデータから、第1半導体と支持体が短絡している素子については、前記導電性金属シートおよび電気絶縁層に孔をあけない。
この方法によれば、光電変換装置が機能不全となる事態を未然に防止できると共に、位置合わせの不整合が生じない等の第1の製造方法と同様の効果が得られる。
一方、本発明の第3の製造方法では、前記第1および第2の製造方法と異なり、まず素子を固定した支持体の裏面に電気絶縁層を形成し、前記電気絶縁層に孔をあけて電極を露出させる。その後、その孔に導電性ペーストを充填し、その導電性ペーストと支持体の間の短絡の有無を検査し、その結果を、素子を装着した支持体の凹部の位置に関するデータと共にメモリーに記憶する。
この際、メモリーに記憶された支持体の凹部の位置に関するデータと、そこに装着された素子の短絡の有無に関するデータから、導電性ペーストと支持体が短絡している素子については、孔に充填された導電性ペ-ストを絶縁物で覆う。その後、導電性ペーストが絶縁物で覆われた素子を除き、各素子のそれぞれの電極を相互に電気的に接続する。
第1および第2の製造方法では、検査の際に触針が素子に直接触れることから、素子の位置ずれや支持体との間の接触不良、脱落などが発生する恐れがあるが、第3の製造方法によれば、電気絶縁層によって素子が支持体により強固に支持され、検査工程で素子の位置ずれや脱落が生ずる可能性を抑制できる。
また本発明の第4の製造方法では、電極を形成する前の素子を支持体に固定した後、支持体の孔から裏面側に露出した素子の第2半導体層を除去して第1半導体の一部を露出させ、その後、支持体の裏面に電気絶縁層を形成し、前記電気絶縁層に孔をあけて素子の第1半導体を露出させる。更に、その孔に導電性ペーストを充填した後熱処理を施して電極を形成し、この電極と支持体の間の短絡の有無を検査し、その結果を、素子を装着した支持体の凹部の位置に関するデータと共にメモリーに記憶する。なお、必要に応じて電極上に導電性ペーストを塗布し、その導電性ペーストを介して電極と支持体の間の短絡の有無を検査しても良い。
この際、メモリーに記憶された支持体の凹部の位置に関するデータと、そこに装着された素子の短絡の有無に関するデータから、電極と支持体が短絡している素子については、電極を絶縁物で覆う。最後に、電極が絶縁物で覆われた素子を除き、各素子のそれぞれの電極を相互に電気的に接続する。
第1半導体の露出部に塗布した導電性ペーストに対し、局所的にレーザを照射することによって電極を形成する場合、第1半導体の露出部に塗布した導電性ペースト中の樹脂成分(有機ビヒクルなど)が急激に分解する。その時の物理的な勢いによって導電性ペーストの一部が周囲に飛散し易い。飛散したAg粉などの導電材が支持体の孔の周辺部や孔の縁の導電性接着剤にまで付着して、電極と支持体(第2導電体層)が短絡する場合がまれにある。第4の製造方法においては、導電性ペーストが孔に充填されているので、レーザ照射の際の飛散が孔内にとどまり、短絡が防止できる。
また本発明の第5の製造方法では、電極を形成する前の素子を支持体に固定した後、支持体の裏面側に電気絶縁層を形成し、この電気絶縁層に孔をあけて素子の第2半導体層の一部を露出させ、更に露出した第2半導体層を除去して素子の第1半導体の一部を露出させ、孔内に露出した第1半導体の表面に導電性ペーストを塗布した後、熱処理を施して電極を形成する。その後、この電極と支持体の間の短絡の有無を検査し、その結果を、素子を装着した支持体の凹部の位置に関するデータと共にメモリーに記憶する。
この際、メモリーに記憶された支持体の凹部の位置に関するデータと、そこに装着された素子の短絡の有無に関するデータから、電極と支持体が短絡している素子については、電極を絶縁物で覆う。その後、電極が絶縁物で覆われた素子を除き、各素子のそれぞれの電極を相互に電気的に接続する。
第5の製造方法では、第4の製造方法と同様にレーザ照射時の短絡を防止できる効果がある。さらに、エッチングなどの方法で第2半導体層を除去する際、電気絶縁層で支持体がマスキングされるため、支持体がエッチングなどにより損傷を受ける懸念がない。
以上のように本発明の各製造方法によれば、量産に適した光電変換装置を提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における光電変換装置の製造方法の各工程について、図面を参照して詳細に説明する。
1)支持体の凹部に光電変換素子が装着された構造体を用意する工程(1)
本工程では、a.光電変換素子を用意する工程、b.第1半導体の電極を形成する工程、c.支持体を用意する工程、およびd.光電変換素子を支持体に装着する工程の各工程により、支持体の凹部に光電変換素子が装着された構造体を用意する。
1−a)光電変換素子を用意する工程
本工程では、球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなる、図1(a)に示すほぼ球状の光電変換素子を用意する。球状の第1半導体は、例えば、次のようにして作製する。
まず、極微量のホウ素を含むp型多結晶Si塊を坩堝内に供給して不活性ガス雰囲気中で溶融させる。この融液を坩堝底部の微小なノズル孔から滴下させ、その液滴を自然落下中に冷却して固化させる。こうして多結晶または単結晶の球状のp型半導体を作製することができる。
上記のようにして作製した球状のp型半導体の表面を研磨し、さらにエッチングなどにより表面層の約50μmを除去した後、例えば、オキシ塩化リンを拡散源として800〜950℃で10〜30分間熱処理する。これにより、p型半導体の表面に燐を拡散させた、厚さ約0.5μm程度のn型半導体層を第2半導体層として形成する。n型半導体層は、フォスフィンを含むシランなどの混合ガスを用いたCVD法によっても形成することができる。
第2半導体層を形成した後、第2半導体層上に反射防止膜を形成しても良い。この場合には、後の工程(1−d)において、第2半導体層と支持体(第2導電体層)とを反射防止膜を介して電気的に接続することになる。従って、本発明における反射防止膜は、導電性を有することが必要であり、例えば、溶液析出法、霧化法あるいはスプレー法などで形成したZnO、SnO2およびITO(In23−Sn)などを主体とする薄膜を用いることができる。
第1半導体は、真球であることが好ましいが、ほぼ球状であればよい。他の実施形態では、第1半導体は、芯体の外周面に第1半導体層が被覆されたものであってもよく、第1半導体の中心付近が空洞であってもよい。球状素子7Aの直径は、0.5〜2mmが適当であり、より好ましくは0.8〜1.2mmである。これによって高純度Si等の高価な材料の使用量が少なく、発生電力が大きく、しかも取り扱いが容易な球状素子が得られる。
上記の実施形態では、第1半導体がp型半導体であり、第2半導体層がn型半導体層である球状素子7Aを示したが、第1半導体がn型半導体であり、第2半導体層がp型半導体層であっても良い。上記の実施形態では結晶Si半導体からなる球状素子を例示したが、化合物半導体やその他の材料からなってもよく、単結晶、多結晶以外に、アモルファス材料からなってもよい。また、第1半導体と第2半導体層の界面にノンドープ層を形成したpin形構造のものや、MIS形、ショットキーバリヤ形、ホモ接合形、およびヘテロ接合形などの構成を有していてもよい。
1−b)第1半導体の電極を形成する工程
本工程では、球状素子の第1半導体の一部を第2半導体層から露出させ、その露出部に電極を形成する。
前の工程(1−a)で球状の第1半導体の表面に第2半導体層を形成し、必要に応じて反射防止膜を形成した後、その一部を例えばグラインディングなどで研削して除去することにより、第2半導体層に開口部を形成し、第1半導体の一部を露出させる。この過程を図1(a)および(b)に示す。第2半導体層2で被覆された球状の第1半導体1の一部が切除され、平滑な切断面の外周部に第2半導体層の開口部3が形成され、その内側に第1半導体層の円形の露出部4が形成される。図1(b)の球状素子7Bの中心点から開口部の外周部を結んだ中心角θは45〜90°であればよく、60〜90°が好ましい。これにより、切削による廃棄材料の量を低減した上で、第1半導体と第1導電体層の電気的接続に必要な適切な開口部面積が得られる。
第1半導体側の電極は、例えば、第1半導体の露出部に導電性ペーストを塗布し、熱処理することにより形成することができる。第1半導体がp型半導体である場合には、一般的に、Al粉もしくはこれにAg粉などを混合した導電材を分散させたガラスフリット型導電性ペーストが用いられる。第1半導体がn型半導体である場合には、燐化合物とAg粉の混合物を導電材として用いるのが好ましい。塗布された導電性ペーストを100℃前後で約10分間程度乾燥させた後、650〜750℃で10分間程度の熱処理をすれば良好な導電層(電極)を形成できる。
上記の熱処理により、導電性ペースト中の導電材が第1半導体に拡散して拡散層あるいはSiとの合金層が形成されるとともに、溶融したガラスフリットがバインダーとなって電極が形成される。この拡散層や合金層の作用により第1半導体と電極の接合部の接触抵抗が小さくなる。図1(c)は、図1(b)の球状素子7Bの第1半導体の露出部に円形の電極を形成した球状素子7Cの縦断面図であり、図2はその底面図である。電極5は、図1の球状素子の第1半導体の露出部4の中央部に、導電性ペーストを直径約300μmの円形部分にディスペンサーにより2ドット/秒の速度で塗布し、約700℃で熱処理して形成できる。導電性ペーストの塗布方法は、スクリーン印刷、オフセット印刷もしくはインクジェット法で行うこともできる。電極の形状は特に限定せず、円形以外に、楕円形、多角形、リング状あるいは点の集合などであっても良い。
1−c)支持体を用意する工程
本工程では、前の工程(1−b)で用意した球状素子を内部に配置するための多数の凹部を有し、球状素子の第2半導体層と電気的に接続される第2導電体層を兼ねる支持体を用意する。この支持体の代表例として、厚さ0.2mmのAl薄板をプレス加工して作製した支持体の部分的な平面図を図3に示し、図4にそのIV−IV線断面図を示す。支持体10の凹部11は蜂の巣状に形成され、その開口端は六角形である。各開口端は相互に隣接し、凹部11は底になるほど狭くなっている。凹部11の底部に形成された孔12は、球状素子7Cの直径より小さいが、第2半導体層の開口部3とほぼ同じ、あるいはそれよりやや大きい径を有する。孔12は円形であってもその他の形状であってもよいが、第1半導体の露出部と相似形であることが好ましい。
後の工程(1−d)において第2半導体層を支持体の孔の縁部に接続することにより、支持体は第2半導体側の導電体(第2導電体層)として機能し、支持体に装着された各球状素子の第2半導体層を電気的に並列に接続する役割を果たす。そのため、ここに用いる支持体の少なくとも受光面側は導電性を有することを必要とする。
支持体10に耐熱性が乏しい材料を用いると、球状素子を位置決めした後の熱処理工程などによって変形あるいは変質し易いので、金属などの耐熱性を確保できる材料を使用することが好ましい。支持体の主材料としては、加工性、導電性、フレキシブル性およびコスト等を総合するとAlが好ましいが、Cu、ステンレス鋼およびNiなどの他の導電性材料であっても良い。導電性および光反射性に優れたAgなどのメッキ層を表面に形成することにより、導電体層および反射鏡としての機能を高めることもできる。
金属材料を主体とする図3に例示したような支持体は、後の工程で第2半導体層と第2導電体層を接続する際に、例えば低温ガラスフリット型導電性ペーストおよび樹脂型導電性ペーストのいずれを用いた場合でも、熱処理によりダメージを受けることはない。例えば、Alを主材料とする通常の支持体の場合は、熱処理の最高温度が550℃に達しても何ら支障がない。一方、樹脂基材と金属薄膜の複合支持体を用いる場合には、比較的低温で熱処理できる樹脂型導電性ペーストを用いることが好ましい。
1−d)光電変換素子を支持体に装着する工程
本工程では、支持体の孔の縁部に、光電変換素子をその電極から第2半導体層の開口部の外周縁部にわたる部分が支持体の裏面側に露出し、かつ第2半導体層が支持体の凹部内面と接するように装着し、第2半導体層と支持体とを電気的に接続する。
好ましい工程をさらに詳しく述べれば、図5に示すように、支持体10に導電性接着剤を塗布する工程、光電変換素子7を、支持体10の孔12に装着するのに適するように、姿勢を整える工程、姿勢を整えた光電変換素子7を、図6に示すように、支持体10に装着する工程、および前記導電性接着剤を固化する工程からなる。
まず、スクリーン印刷により支持体10の凹部の中心部に設けられた孔12の周縁部に導電性接着剤13を塗着する。具体的には、孔12の開口端に沿うように複数の開口部が配列されたメタルマスク(図示せず)を用い、支持体10の孔12の開口端の外側から孔内にまたがる部分にペースト状の導電性接着剤13を印刷する。孔12の開口端の外側に対応する部分に塗着した接着剤は孔12の周縁部上に転移し、転移部分に連なっている他の接着剤の部分は孔12内に落ち込み、更にその末端部分は支持体10の反対側の面に付着する。このようにして孔12の開口端に沿って複数に分割された導電性接着剤13が支持体10に塗布される。
次に、工程(1−b)で作製した、図1(c)に示す球状素子7Cを、図6に示すように姿勢を整えた後支持体10に装着する。球状素子7Cの姿勢を整えて支持体10に装着する方法として、特許文献2に開示されているような、素子7を、開口部の側とは反対側から金属チューブで吸引し、支持体10の凹部11中央に運ぶ方法や、支持体10の凹部11の配列パターンに対応するパターンで多数の窪みを有する基板を用い、それぞれの窪みに球状素子7Cを収納し、開口端側を上にして姿勢を整えた後、窪みの下にある穴から押し出し棒で支持体10の凹部11に一斉に押し上げて装着する方法等がある。生産性および装着の精度等を考慮して、いずれかの方法が選択される。
この後、熱処理することにより、導電性接着剤が固化して素子7が支持体10に固定され、同時に第2導電体である支持体10と第2半導体層2が電気的に接続される。
以上説明した工程(1)においては、光電変換素子に電極を形成した後、支持体の凹部に素子を装着したが、これとは逆に、支持体の凹部に素子を装着した後に素子の電極を形成する方法を採用することも可能である。具体的には、以下の(1−e)〜(1−i)の工程により支持体の凹部に光電変換素子が装着された構造体を用意する。
1−e)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなる複数のほぼ球状の光電変換素子を用意する工程
本工程では、前述の工程(1−a)で説明したのと同様の方法によりほぼ球状の光電変換素子を用意する。
1−f)光電変換素子を内部に配置するための隣接する複数の凹部を有し、底部に光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体を用意する工程
本工程では、前述の工程(1−c)で説明したのと同様の方法により多数の凹部を有する支持体を用意する。
1−g)光電変換素子を支持体の各凹部に装着し、光電変換素子の第2半導体層を支持体に電気的に接続する工程
本工程では、前述の工程(1−a)で作製した球状素子7Aを支持体に装着する。
まず、工程(1−d)で説明したのと同様の方法により、孔12の周縁部に導電性接着剤13を塗着した支持体10を準備する。その後、支持体10上にほぼ真球状の多数の球状素子7Aを分散させて支持体10のそれぞれの凹部11に球状素子7Aを1つずつ落とし込み、余った素子を除去した後、球状素子7Aを導電性接着剤13に押圧することで支持体10に接着する。その後、熱処理することにより、導電性接着剤13が固化して球状素子7Aが支持体10に固定され、同時に第2導電体である支持体10と第2半導体層2が電気的に接続される。図7(1)に球状素子7Aが支持体10に固定された状態の断面を示す。
前述した工程(1−d)では、素子に電極を形成した後に支持体10に装着するため、素子の姿勢を正確に制御した状態で支持体10へ装着する必要があるが、本工程では姿勢制御の必要がないため、製造の工数を大幅に低減できる。
1−h)支持体の孔から裏面側に露出した光電変換素子の第2半導体層を除去して第1半導体の一部を露出させる工程
本工程では、例えばサンドブラスト法により、支持体10の孔12から露出した球状素子7Aの第2半導体層2を除去する。具体的には、素子7Aを装着した支持体10の裏面側に、アルミナからなる微粉状の研磨剤を、ノズルから空気とともに吹き付け、孔12から露出した素子7Aの表面層(深さ約1〜3μm)を第2半導体層2と共に研磨剤で削り取り、第1半導体1を露出させる。図7(2)に第2半導体層2が削り取られた球状素子7Dの断面を示す。
サンドブラスト法では、シリコンのような硬質の材料は研磨されるが、アルミニウム製の支持体や導電性接着剤などの軟質の材料は研磨され難いため、支持体10の裏面側の素子表面だけが選択的に研磨され、除去される。従って、この方法によれば、素子7Dの表面のごく薄い拡散層が除去され、素子7Dはほとんど球状のままの外形を留める。また第2半導体層2は、支持体10の孔12の周縁部ないしは導電性接着剤13の塗布部の際まで除去される。
研磨後、必要に応じて、後の電極形成が容易なように、また太陽電池特性を損ねることがないように、硝酸−フッ酸の混合液で研磨面を軽くエッチングした後、水洗する。
1−i)第1半導体の露出部に電極を形成する工程
本工程では、図7(3)に示すように、導電性ペースト14を、印刷法かディスペンサーを用いて第1半導体1の露出部に塗布した後、塗布部に局所的にレーザを照射して局部的に加熱して電極を形成する。レーザ照射は、例えば、YAGレーザ装置を用い、スキャン速度1000mm/sec、印字パルス周期10μmで行うことができる。
なお、導電性ペーストとして、レーザによる熱処理に耐えられるガラスフリット型の導電性ペーストを用いることが好ましい。
前述した工程(1−a)〜(1−d)の方法によれば、高温での熱処理を要する第1半導体の電極形成を素子の段階で行うととともに、第2半導体層と支持体との電気的な接続は、支持体が電気絶縁層を有しない段階で行う。したがって、支持体、およびこれに接合される電気絶縁層に、熱処理によるダメージを与えることがないが、素子装着の位置ずれに起因して電極・支持体間の短絡が生ずる場合がある。
一方、工程(1−e)〜(1−i)の方法によれば、素子の位置合わせが不要となるため、装着時の工程が簡略化されるメリットがあり生産性が高まるが、電極形成のためのペーストの塗布位置がずれたり、塗布層がだれて支持体に接触したりすると、電極・支持体間の短絡が生ずる。
いずれの方法を採用するかは、それぞれの方法のメリット・デメリットを比較検討した上で決定する。
2)電極−支持体間の短絡の有無を検査する工程(2)
本工程では図10に示す実装検査システムを用いて、素子7が支持体10の孔12に対し正確に位置決めされて装着され、電極5と支持体10または導電性接着剤13が接触していないかどうか、また素子7Aを支持体10に装着した後に電極5を形成した場合に、電極5の位置ずれにより電極5と支持体10または導電性接着剤13が接触していないかどうかを検査する。
図8は予め電極を形成した素子が孔に装着された支持体の平面図、図9は図8のV−V線断面図である。図8および図9の右端の素子のように、前の工程(1−d)において、球状素子7Cが支持体10に対し傾いた状態で装着される場合がある。この場合、素子7Cの電極5と支持体10が導電性接着剤13を介して、もしくは直接接触し、電極5と支持体10の間に短絡が生じる。後の工程(4)、(5)で、このような素子7Cに対し電気絶縁層に孔をあけ、各素子のそれぞれの電極を電気的に接続すると、完成した光電変換装置の支持体と第1導電体層が短絡して出力を取り出すことができなくなる。素子7Aを支持体10に装着した後に電極5を形成した場合にも、電極5の位置ずれにより素子7Cの電極5と支持体10または導電性接着剤13が接触し、電極5と支持体10の間に短絡が生じる。
光電変換装置の短絡を防止するため、本工程では、各素子について電極5と支持体10の間の短絡の有無を検査し、その結果を、素子7Cを装着する支持体10の凹部11の位置データと共にメモリーに記憶する。短絡が認められる素子7Cについては、後の工程(4)で電気絶縁層への削孔を止めることにより、光電変換装置として機能しなくなる事態の発生を未然に防止する。
以下、図10に基づき本工程について説明する。実装検査システムは、短絡検査装置20、定電圧装置21、電流測定装置22および情報処理装置23で構成される。
短絡検査装置20は、素子7Cの電極に触針を接触させて各素子の電極5と支持体10の間の短絡を検査するものである。具体的には、ベース24に載置され、その上に被検体である支持体10を載置し、紙面と垂直な方向(X軸方向)に移動可能なステージ25と、ベース24に固定された支柱26に支持され、上下方向に移動可能な電動シリンダ27、電動シリンダ27の下部に保持され、先端に支持体10の凹部の数に対応した数の触針29が取り付けられたコンタクトプローブ28、ステージ25に取り付けられたボールねじを回転させてステージ25をX軸方向に移動させるドライバー30、ドライバー30を制御することによりステージ25を所定の位置に移動させるシーケンサー31、およびシーケンサー31の制御の下にコンタクトプローブ28に設けられた複数の触針29のうちの1つを選択するリレー32で構成される。
電流測定装置22は、定電圧装置21から供給され、リレー32で選択された触針29と支持体10の間に流れる電流を測定する。情報処理装置23は、メモリー33に記憶された支持体10の凹部11の中心部の位置に関するデータを読み出してシーケンサー31に提供すると共に、電流測定装置22で測定した個々の素子7Cの短絡の有無に関するデータをメモリー33に記憶する。通常、情報処理装置23にはパーソナルコンピュータが用いられ、メモリーにはパーソナルコンピュータに内蔵されたハードディスクが用いられる。なお、34は上記各装置間を電気的に接続するケーブルである。
検査に際しては、まず前の工程(1)で製造された凹部11に素子7Cが装着された支持体10を、凹部11を上にしてステージ25上に固定する。ステージ25には4箇所にガイドピン35が設けられており、支持体10の四隅に開けられた位置決め用の穴にガイドピン35を挿入することにより、支持体10はステージ25上に正確に位置決めされる。支持体10の各凹部11の位置は、位置決め用の4つの穴によってX軸およびY軸が規定される座標上の位置として特定される。
なお、コンタクトプローブ28に取り付けられた触針29の数は、支持体10のY軸方向に配列された凹部11の数と等しく、間隔も凹部11の間隔と等しい。
支持体10がステージ25上に固定された後、シーケンサー31の制御に従ってドライバー30を駆動し、ステージ25を、支持体10の第1列目の凹部11がコンタクトプローブ28の触針29に対向する位置まで移動させる。次に、シーケンサー31の制御に従い、電動シリンダ27を下降させて、個々の触針29を支持体の凹部11に装着された素子7Cの電極に接触させる。その後、リレー32によって触針29の1つを選択し、電流測定装置22で素子7Cと支持体10の間に流れる電流を測定する。
素子7Cが正しい姿勢で支持体10の孔12に装着されている場合には、素子7Cと支持体10の間は絶縁され電流は流れないが、図9の右に示すように、素子7Cが支持体10に傾いて装着された場合、素子7Cの電極5と支持体10が短絡して電流が流れる。従って、電流測定装置22によって各素子7Cに流れる電流の値を測定することにより、素子7Cの電極5が支持体10と短絡しているかどうか検査することができる。この検査結果は素子毎に短絡の有無として、情報処理装置23を介し、メモリー33に支持体10の凹部の中心位置に関するデータと対で記憶される。
支持体10の第1列目の凹部11に装着された全ての素子7Cについて短絡の検査が終了すると、シーケンサー31の制御により、電動シリンダ27が上方に移動すると共にステージ25がX軸方向に移動し、支持体10の第2列目の凹部11がコンタクトプローブ28の触針29に対向する位置で停止し、その後電動シリンダ27が下降する。同様の動作を繰り返すことにより、支持体10の凹部11に装着された全ての素子7Cについて短絡の有無を検査し、その結果をメモリー33に記憶する。
なお、本実施の形態では、コンタクトプローブを用いて素子の第1半導体と支持体の間の短絡の有無を検査したが、支持体10への素子7Cの装着状態をカメラで撮影した後、画像認識装置を用いて素子7Cの電極5と支持体10の周縁部あるいは周縁部に連なる導電性接着剤13との接触の有無を検査し、電極5と支持体10の周縁部あるいは周縁部に連なる導電性接着剤13が接触しているとき、電極5と支持体の間で短絡が生じる可能性が高いとして、各素子の短絡の有無を判定しても良い。
コンタクトプローブを用いた検査では、1列に並んだ全ての触針が素子に確実に接触する必要があり、接触が不十分な場合には短絡の有無を正確に判断できない場合があるが、画像認識装置を用いた場合には、このような事態は生じない。その一方、画像認識装置を用いた場合には、一般には1つのカメラを移動させて各素子の装着状態を撮影するため、コンタクトプローブを用いた場合に比べ、検査時間が長くなる欠点がある。いずれの方法を採用するかは、検査に要求される精度や検査に要する時間等を考慮して決定される。
3)支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程(3)
本工程では、工程(1)で球状素子が所定位置に固定された支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する。電気絶縁層を高速で形成する方法としては、スクリーン印刷法、スプレー法、オフセット印刷法、インクジェット法などにより樹脂ペーストを塗布し、乾燥する手法がある。樹脂ペーストの材料としては、エポキシ系、ポリイミド系、シリコーン系、ウレタン系、アクリル系などの各種の樹脂を用いることができる。コスト面および作業性を重視すれば、エポキシ系樹脂を用いるのが最も好ましい。樹脂ペーストは、上記の樹脂材料を有機溶媒や水に溶解または分散させたものである。
スクリーン印刷法、オフセット印刷法は高速でパターン印刷ができるというメリットがある。これらの印刷法により均一に樹脂ペーストを塗布するには、支持体裏面側の被塗布面の凹凸を少なくすることが好ましい。スプレー法は設備の簡便性、生産性などの面から最も好ましく、低コストで電気絶縁層を形成できる。
樹脂ペーストを塗布して電気絶縁層を形成する工程の実施形態を図11に例示する。この実施形態では、スプレー法にて支持体の裏面側に樹脂ペーストを塗布し熱処理した後、レーザ光照射により電極の一部を露出させる。樹脂ペーストとして、例えば、エポキシ系樹脂(十条ケミカル社製:MIG−N)をグリコールエステル系溶剤に分散させ、粘度が約20Pa.sになるよう調整されたものを用いることができる。
図11(1)に樹脂ペーストの塗布工程を示す。図6に示す位置決めされた球状素子7Cが固定された支持体10を受光面が下になるよう配置し、上方のスプレー塗布装置のノズル41より樹脂ペースト42を霧状に噴霧する。ノズル41を左から右方向に移動させ、支持体10の裏面側に露出した部位の球状素子7C(第2半導体層の開口部3とその周辺部、および第1半導体の露出部4と電極5)および支持体10の裏面全面に厚み約30μmの樹脂ペーストの塗布層43を形成する。
次いで、塗布層43に約150℃で約30分間の熱処理を施すことにより、図11(2)に示すような電気絶縁層44が形成される。電気絶縁層44と支持体10の裏面側との密着性は極めて良く、支持体10と第1半導体の露出部4は電気的に完全に絶縁される。
電気絶縁層形成の他の実施形態として、ポリエーテルエーテルケトン系などの樹脂シートを用いて電気絶縁層を形成し、その後レーザ光を照射して、電極の一部を露出させる方法もある。球状素子が固定された支持体10を受光面が下になるよう配置し、支持体10の裏面側全面を覆うように樹脂シートを配置する。次いで熱処理により樹脂シートを支持体に密着させる。
厚み約50μmの薄い樹脂シートを用いた場合でも、支持体10の裏面側との密着性は極めて良く、また支持体10と第1半導体の露出部4は電気的に完全に絶縁される。樹脂シートと支持体10の裏面の間に一部空隙があるが、樹脂シートの厚みが50μm以上であれば強度的にも十分である。
4)電気絶縁層に孔を開けて電極を露出させる工程(4)
本工程では、電気絶縁層44に素子7Cの電極5を露出させるための孔を形成する。
図11(2)の状態において、素子7Cの第1半導体1の電極5を露出させるために、図11(3)に示すように孔12の中央に対応する部分にレーザ光45を照射し、電気絶縁層44を部分的に除去し、孔47を形成する。
前述の検査工程(2)と同様、ステージ25上に支持体10を固定する。情報処理装置23は、メモリー33に記憶された支持体10の凹部11の中心位置に関するデータを読み出してシーケンサー31に提供し、コンタクトプローブ28の代わりにレーザ光照射用装置46を設置する。レーザ照射用装置光46として出力50WのYAGレーザを用い、約0.01秒の照射時間で直径約100〜150μmの照射部領域の電気絶縁層を除去することができる。
なお、工程(2)で説明したように、電極5と支持体10が短絡している素子7Cについては、支持体10と第1導電体層1が短絡して光電変換装置としての機能が損なわれるのを防止するため孔をあけず、電極5を露出させない。
5)複数の光電変換素子の電極を相互に電気的に接続する工程(5)
本工程では、支持体の所定位置に固定された各球状素子のうち工程(2)で短絡がないと判断された素子の電極間を第1導電体層により電気的に接続する。本工程は、電気絶縁層から露出している各球状素子の電極間を相互に繋ぐように電気絶縁層上に導電性ペーストを塗布し、加熱して固化させることにより第1導電体層を形成する工程を含むことが好ましい。固化された導電性ペーストにより第1導電体層が構成され、この第1導電体層により、支持体に固定された各球状素子の第1半導体側電極の相互間が電気的に接続される。
導電性ペーストは、工程(3)で形成した電気絶縁層が変形・変質などのダメージを受けない温度下で固化するものを選択することが好ましい。一般的には、100〜200℃という比較的低い熱処理温度で固化できる樹脂型導電性ペーストを用いることが好ましい。電気絶縁層が、高融点ガラスやフッ素系樹脂など比較的耐熱性が優れた材料からなる場合には、低温ガラスフリット型導電性ペーストも使用できる。導電性ペーストの塗布方法としては、ディスペンサー法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、およびスプレー法がある。支持体裏面に凹凸がある場合には、凹部にも導電性ペーストを塗布することが必要であり、特に凹部が深い場合は、ディスペンサー法およびスプレー法が好ましい。
ディスペンサー法により、導電性ペーストを塗布し熱処理を施すことにより第1導電体層を形成し、各電極を電気的に接続する工程の具体的な実施形態を図12に示す。
まず、裏面側に電気絶縁層44が形成された図11(3)の支持体を用意する。そして、図12(1)のように、ディスペンサーのノズル48から導電性ペースト49を吐出させながら、電気絶縁層44から露出している各球状素子の電極5を繋ぐ直線に沿ってノズル48を移動させ、図12(2)のように、電気絶縁層44上に線状の導電性ペースト塗布層50を形成する。これにより、支持体10に固定された多数の球状素子の各電極5は、支持体10の裏面側において電気絶縁層44を介して、導電性ペースト塗布層50で連結される。
導電性ペーストをディスペンサーにより塗布する際には、ノズルの内径に応じて移動速度を適切に調整することにより、適切な線幅で断線が無い導電性ペースト塗布層を形成できる。例えば、ノズル内径を0.15mmとし、ヘッドの移動速さを毎秒80mmにした時、導電性ペーストの塗布層の線幅は490μmであり、ノズル内径を0.1mmとし、ヘッドの移動速さを毎秒10mmにした時、線幅310μmの塗布層が形成される。これらの条件で形成された塗布層は何れも、被塗布面に凹凸があるにも拘らず、断線することなく、各電極間は導電性ペーストにより確実に繋がっている。太陽電池の電気特性から判断した場合には、塗布層の線幅が310μm以上であれば充分である。
導電性ペーストを線状に塗布するパターンには様々なものがあり、その一例を図13に示す。図13は、図12の工程により導電性ペースト塗布層50が形成された支持体10の裏面側の平面図である。簡略化のため、電極、およびレーザ光による電気絶縁層の除去部などの細部は図中から省略する。一直線上に配列された複数の支持体の凹部11のそれぞれに固定された球状素子の各電極を繋ぐように、線状の導電性ペースト塗布層50が電気絶縁層44上に形成されている。
導電性ペースト塗布層50の線幅は支持体の凹部の孔12の直径よりやや小さく、球状素子の第1半導体の露出部の直径とほぼ等しい。複数の導電性ペースト塗布層50が電気絶縁層44上に平行に配列して形成されている。これら導電性ペースト塗布層50の先端部は、支持体の端部に形成された線状の導電性ペースト塗布層50Aにより連結されている。
上記の塗布パターンは比較的単純で、作業性が良く、材料消費量も少ないので、低コスト化のためには好ましい。しかし、これに拘ることなく、例えば、線状の導電性ペースト塗布層を網の目状に形成し、網の目を構成する各線状塗布層の交点にそれぞれの電極が位置するようなパターンとすることにより、一層確実な電極間の電気的接続が可能になる。
上記の導電性ペーストの塗布パターンは、線状の導電性ペースト塗布層により各電極を繋ぐ方法を例示したが、本発明においては、導電性ペーストの塗布パターンは、支持体に固定された全ての球状素子のそれぞれの電極が、電気絶縁層により支持体および第2半導体層と絶縁され、何らかの形で導電性ペーストで連結されていれば、どの様なパターンであっても良い。例えば、導電性ペーストを印刷法により電気絶縁層の全面に塗布しても良い。また、予め電極面が露出している部分に点状に導電性ペーストを塗布した後、線状もしくは面状に導電性ペーストを塗布すれば、より確実な電気的接続を行うことができる。
なお、孔47に導電性ペーストを充填した後、線状の導電性ペースト塗布層により各電極を繋いでも良く、このようにすれば、電極間の電気的接続がより確実に行える。
上記のように形成された導電性ペースト塗布層に前述の条件で熱処理を施して、塗布層を固化させることにより、第1半導体側の各電極を電気的に接続する第1導電体層が電気絶縁層を介して支持体の裏面側に形成される。この方法によれば、第1半導体と第1導電体層を電気的に接続する工程を高速で行うことができ、さらに部品点数を削減することができる。
上記以外に、別途用意したAl箔などの導電性金属シートを導電性ペーストや半田などにより電極に接続する方法を採ることもできる。この場合、予め電極面が露出している部分に点状に導電性ペーストを塗布した後、電気絶縁層上にAlなどの金属シートを圧着し熱処理を施す方法や、更に孔に充填された導電性ペーストを覆うように接着剤としての導電性ペーストを塗布し、その後電気絶縁層上にAlなどの金属シートを圧着し熱処理を施す方法などがある。なお、導電性ペーストに代え、半田を用いて電極と金属薄板を接合しても良い。
上述した様に、本実施の形態における製造方法では、素子を固定した支持体の裏面に電気絶縁層を接合する。次に、前記電気絶縁層に孔をあけて電極を露出させ、そこに導電性ペーストを充填して孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布することにより、素子の第1半導体の電極と第1導電体層(導電性ペーストまたは金属薄板)との電気的な接続を行う。これによって各素子の電極はそれぞれ電気的に接続される。
この方法によれば、孔をあける位置は、支持体の凹部の中央部に対応する位置としてあらかじめ定められている。したがって、電極と第1導電体層とを接続するための孔をあらかじめ設けた電気絶縁層を支持体に貼り合わせる場合のような、位置合わせの不整合は生じない。そのため、従来の二層または三層構造の支持体を用いた場合に生じた、電気絶縁層の寸法精度の問題は解決される。
また、素子の第1半導体の電極と第1導電体層との電気的な接続は、前記の孔が設けられた部分に導電性ペーストを充填するという比較的簡易な方法により実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2は、素子の第1半導体の露出部に形成された電極と支持体の間の短絡を検査する工程(2)までは実施の形態1と同じであるが、支持体の裏面側に導電性金属シートと電気絶縁層を接合した後、工程(2)の検査で短絡がなかった素子の第1半導体の電極に対応する箇所の導電性金属シートと電気絶縁層に孔を開けて前記電極を露出させる点で異なっている。以下、実施の形態1と異なる(3)以降の工程について説明する。
1)支持体の裏面側に、導電性金属シートおよび電気絶縁層を接合する工程(3)
本工程では、前の工程(1)で球状素子が所定位置に固定された支持体の裏面側に、導電性金属シートおよびこの導電性金属シートと支持体を隔離する電気絶縁層を接合する。この導電性金属シートは、素子の第1半導体の電極を相互に並列に接続する第1導電体として機能する。電気絶縁層は、第1半導体側(第1半導体および第1導電体層)と第2半導体層側(第2半導体層および第2導電体層)とを電気的に絶縁する。
好ましい方法においては、まず、支持体の裏面に、孔から露出している素子の部分も含めて、電気絶縁性の接着剤層を形成し、その上側に、電気絶縁層を導電性金属シートの片面に接合して一体化した複合シートを配置してその電気絶縁層側を支持体に接合する。
電気絶縁性の接着剤層を高速で形成する方法としては、スクリーン印刷法、スプレー法、オフセット印刷法、インクジェット法などにより、ペースト状の接着剤を塗布する手法がある。電気絶縁性接着剤の材料としては、エポキシ系、ポリイミド系、シリコーン系、ウレタン系、アクリル系などの各種の樹脂を用いることができる。コスト面および作業性を重視すれば、エポキシ系樹脂を用いるのが最も好ましい。これらの樹脂材料を有機溶媒や水に溶解または分散させて、塗装用ペーストを調整する。なお、支持体の裏面に電気絶縁性の接着剤層を形成する際の手法は、実施の形態1の工程(3)で説明した支持体の裏面に電気絶縁層を形成する際の手法と同様であるため、ここでは説明を省略する。
複合シートは、電気絶縁性シートと金属シートとを貼り合わせたものが用いられる。電気絶縁性シートの材料としては、ポリイミド系、ポリエステル系、ポリエーテルサルホン系、ポリエーテルエーテルケトン系、芳香族ポリアミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリエーテルイミド系およびフッ素系などの樹脂を用いることができる。金属シートは、アルミニウム箔が好適に用いられるが、他の金属、例えば銅箔、ニッケル箔などを用いることもできる。金属シートは、第1導電体層として働くに足る低電気抵抗を有することが好ましく、厚みは10〜100μm、電気絶縁層は厚み10〜100μmが好ましい。好ましい例は、厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせた厚み10μmのアルミシートである。
本工程を図14Aおよび図14Bにより説明する。
図14A(1)は、工程(1)により、支持体10の孔12の縁部に導電性接着剤13により素子7Cが固定された状態を示している。次に、図14A(2)に示すように、支持体10の裏面側に電気絶縁性接着剤を塗布して接着剤層51を形成する。次いで、金属シート53に電気絶縁層54を形成した複合シート52を支持体10の接着剤層51を形成した側に配置し、両者間を減圧にしながらシート52の電気絶縁層54側を支持体10に接合する。複合シート52は、図14B(4)のように、素子7Cが固定されている部分を中心としてその周囲に対応する部分の接着剤層14に密着する。
図示の例では、支持体10の裏面は、凹部11に対応して孔12の部分が頂部となるように膨らんでいる。したがって、隣接する凹部と凹部との間の隔壁の裏面では、接着剤は塗着されているが、電気絶縁層54は密着していない。
上記のように、接着剤層51を塗布した後、電気絶縁層54を有する金属シート53を接合する方法によると、支持体10が薄い金属シートから構成されている場合、凹部と凹部との間の隔壁の裏面に接着剤が塗布される。この接着剤層は、支持体の前記隔壁を補強する効果を発揮する。また、接着剤層は、支持体の孔の部分に接着されている素子を支持体により強固に固定するのに役立つ。
電気絶縁層54と導電性金属シート53が一体化された複合シート52を支持体10に接合する他の方法は、電気絶縁層54に接着剤を塗布し、その塗布面を支持体10の裏面に貼り付ける方法である。電気絶縁層54に熱接着性の樹脂材料を用いることもできる。これらの方法によると、支持体の凹部間の隔壁の裏面には、接着剤層が密着しない。上記のようにして電気絶縁層を有する金属シートを接合した後、必要に応じて、接着剤の固化ないし硬化のための熱処理を施す。
なお、導電性金属シートを支持体に接合する更に他の方法として、実施の形態1と同様の方法で電気絶縁層を支持体上に形成した後、絶縁性の接着剤を用いて、もしくは熱圧着で導電性金属シートを電気絶縁層に貼り付ける方法、絶縁性の接着剤を電気絶縁層として兼用して導電性金属シートを支持体に貼り付ける方法などがある。
2)電気絶縁層と導電性金属シートに孔をあけて光電変換素子の電極を露出させる工程(4)
本工程では、第1導電体層として働く金属シートと素子7Cの電極5とを電気的に接続するための導電路となる孔を形成する。
図14B(4)の状態において、素子7Cの第1半導体1の電極5を露出させるために、孔12の中央に対応する部分にレーザ光を照射し、金属シート53、電気絶縁層54および接着剤層51を部分的に除去し、孔55を形成する(図14B(5))。レーザ照射用装置として出力12WのYAGレーザを用い、約0.017秒の照射時間で、直径約100〜150μmの照射部領域の電気絶縁層および導電性金属シートを除去することができる。具体的な方法は、実施の形態1の工程(4)で説明した方法と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、前述の工程(2)で説明したように、第1半導体1の電極5と支持体10が短絡している素子については、支持体10と導電性金属シート53が短絡して光電変換装置としての機能が損なわれるのを防止するため孔をあけない。
3)光電変換素子の電極と導電性金属シートとを電気的に接続する工程(5)
本工程では、前述の工程(4)で形成した孔55に、導電性のペースト56を充填し、金属シート53と電極5とを電気的に接続する(図14B(6))。
ここに用いる導電性ペーストは、電気絶縁層が変形・変質などのダメージを受けない温度下で固化するものを選択することが好ましい。一般的には、100〜200℃という比較的低い熱処理温度で固化できる樹脂型導電性ペーストを用いることが好ましい。電気絶縁層が、高融点ガラスやフッ素系樹脂など比較的耐熱性が優れた材料からなる場合には、低温ガラスフリット型導電性ペーストも使用できる。導電性ペーストの塗布方法としては、ディスペンサー法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、およびスプレー法がある。
以上のようにして得られる光電変換装置においては、球状の光電変換素子が支持体の凹部内の所定位置に強固に固定され、さらに、支持体と第1半導体の電極が短絡した素子を除き、支持体に固定された全ての素子の第1半導体と第1導電体層(導電性金属シート)、第2半導体層と第2導電体層(支持体)とが確実に電気的に接続される。
本実施の形態における製造方法では、素子を固定した支持体の裏面に、導電性金属シートおよびこの導電性金属シートと支持体とを隔離する電気絶縁層を接合する。次に、支持体と第1半導体の電極が短絡した素子を除き、前記導電性金属シートおよび電気絶縁層に孔をあけて電極を露出させ、そこに導電性ペーストを充填して孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布することにより、素子の第1半導体の電極と第1導電体層との電気的な接続をする。これによって、第1導電体層と第2導電体層間が短絡することなく、確実に絶縁された光電変換装置を作製することができる。
この方法によれば、実施の形態1と同様に、電極と第1導電体層とを接続するための孔をあらかじめ設けた電気絶縁層を支持体に貼り合わせる場合のような、位置合わせの不整合は生じない。そのため、従来の二層または三層構造の支持体を用いた場合に生じた、電気絶縁層の寸法精度の問題は解決される。
また、素子の第1半導体の電極と第1導電体層との電気的な接続は、前記の孔が設けられた部分に導電性ペーストを充填するという比較的簡易な方法により実施することができる。さらに、第1導電体層および第2導電体層は、ともに金属シートなどにより作製される。したがって、多数の素子を固定した光電変換装置のユニット同士を直列または並列に接続する際には、導電体層同士をスポット溶接、超音波溶接またはレーザ溶接などにより、容易に接続することができる。
(実施の形態3)
上述した実施の形態1および2では、短絡の検査を、支持体に装着された素子の電極にプローブの触針を接触させることによって行った。一方、本実施の形態では、支持体に装着された素子の裏面側に電気絶縁層を形成した後、支持体の全ての凹部中心に対応する電気絶縁層に孔を開けて第1半導体の電極を露出させ、その孔に導電性ペーストを充填した状態で短絡の検査を行う。以下、実施の形態1および2と異なる(2)以降の工程について説明する。
1)支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程(2)
本工程では、球状素子が所定位置に固定された支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する。電気絶縁層の形成方法は、実施の形態1の工程(3)で説明した方法と同様であるため、詳しい説明は省略する。
2)電気絶縁層に孔をあけて光電変換素子の電極を当該孔内に露出させる工程(3)
本工程では、電気絶縁層に素子の電極を露出させるための孔を形成する。本工程は支持体に装着された全ての素子に対して電気絶縁層に孔をあける点を除き、実施の形態1の工程(4)で説明した方法と同様であるため、詳しい説明は省略する。図15(1)に支持体10の裏面側に電気絶縁層61が形成され、かつ電気絶縁層61に球状素子の電極5を露出するための孔62が形成された状態を示す。
3)電気絶縁層に形成された孔に導電性ペーストを充填する工程(4)
本工程では、上記工程(3)で形成された電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填して孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布する。本工程は、実施の形態2の工程(5)で電気絶縁層と導電性金属シートの孔に導電性ペーストを充填した方法と同様の方法で電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填するため、詳細な説明は省略する。図15(2)に孔62に導電性ペースト63が充填された状態を示す。
4)電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストと支持体との間の短絡の有無を検査する工程(5)
本工程では、電気絶縁層61の孔62に充填された導電性ペースト63を介し、電極5と支持体10が短絡している光電変換素子の有無、および導電性ペースト63と支持体10とが接触している孔の有無を検査する。本工程では、図10の実装検査システムを用い、実施の形態1の工程(2)と同様の方法で短絡の有無を検査する。
実施の形態1の工程(2)ではコンタクトプローブ28の触針29を素子の電極5に直接接触させることにより短絡の有無を検査したが、本工程では導電性ペースト63と支持体10の間の短絡の有無を検査する点で異なっている。電気絶縁層61に孔62を形成する際、孔62の位置がずれて素子7Cの第2半導体層2や導電性接着剤13が孔62内に露出する場合がある。このような孔62に導電性ペースト63を充填すると、後に形成する第1導電体層と第2導電体層である支持体が短絡し、光電変換装置として機能しなくなる。実施の形態1のように電気絶縁層を形成する前に短絡の検査を行った場合、このような事態に対応できないが、本実施の形態では、このような事態にも対応が可能である。それ以外の点は実施の形態1の方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
5)孔に充填された導電性ペーストと支持体の間に短絡のあった孔を絶縁物で覆う工程(6)
本工程では、検査工程(5)で短絡のあった素子7Cに対し、孔62に充填された導電性ペースト63を絶縁物64で覆う。
実施の形態2の工程(2)で説明したように、素子7Cが支持体10の孔12に対し正確に位置決めされて装着されていない場合、素子7Cの電極5と支持体10が接触し、第1半導体1と支持体10の間に短絡が生じる。このような素子7Cについて導電性ペースト63を孔12内に充填した場合、導電性ペースト63と支持体10の間に短絡が生じる。更に電気絶縁層61にあけた孔62と支持体10の孔との位置ずれによって、素子7Cの第2半導体層2や導電性接着剤13が孔62内に露出している場合、導電性ペースト63と支持体10の間に短絡が生じる。このように導電性ペースト63と支持体10の間に短絡が生じた場合、完成した光電変換装置の出力を取り出すことができなくなる。
このため、短絡のあった素子7Cの導電性ペースト63を絶縁物64で覆うことにより、次の工程で各素子7Cの電極を電気的に接続するときに、短絡のあった素子7Cを排除し、完成した光電変換装置が機能しなくなる事態の発生を防止する。図15(3)に、導電性ペースト63が絶縁物64で覆われた状態を示す。
なお、孔62に充填された導電性ペースト63を絶縁物64で覆う方法は、基本的には、実施の形態1の工程(3)で説明した支持体の裏側に電気絶縁層を形成する方法と同様であるが、本工程では、特定の箇所にのみ絶縁物を塗布するため、ディスペンサー法またはインクジェット法を採用することが好ましい。その際、検査工程(5)で検出した短絡のあった素子7Cの位置に関するデータを用いて絶縁物を塗布する箇所を特定する。
6)孔に充填された導電性ペーストを介し、光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極を電気的に並列に接続する工程(7)
本工程では、検査工程(5)で短絡のあった素子を除き、素子7Cの電極5を電気的に並列に接続する。具体的な方法として、実施の形態1の工程(5)で説明したように、各素子7Cの孔に充填された導電性ペースト63を繋ぐように電気絶縁層61上に導電性ペーストを塗布する方法や、実施の形態2の工程(3)で用いたのと同様の金属シートを、導電性接着剤を介して電気絶縁層61に接着する方法がある。導電性ペーストを塗布する方法は、実施の形態1の工程(5)で説明した方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
金属シートを用いる場合は、金属シートを、導電性接着剤を介して電気絶縁層に接着した後、熱処理することにより、電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストと導電性接着剤が固化し、金属シートが支持体に固定されると共に、各素子の電極と金属シートが電気的に接続される。図15(4)に金属シート65が、導電性接着剤66を介して電気絶縁層61に接着された状態を示す。
導電性接着剤としては、支持体の孔の周縁部に塗布する熱硬化性樹脂をバインダーとする導電性ペーストや、低温型ガラスフリットをバインダーとする導電性ペーストを用いる。充填された導電性ペーストが半硬化状態であるときに、導電性接着剤を介することなく、金属シートを直接的に圧着し、熱硬化させて接合する方法もある。この場合、短絡の検査も半硬化状態で行う。
なお、導電性接着剤66は必ずしも全面に塗布する必要はなく、充填された導電性ペーストを上乗せ塗布する程度であっても良い。
また導電性ペーストや導電性接着剤の塗布面積が少ない場合、電気絶縁層と金属シートとの接着強度を確保するため、電気絶縁層として半硬化状態の熱硬化性樹脂シートを用いて金属シートに圧着し、熱硬化させても良い。
前述した実施の形態1の方法では、コンタクトプローブ28の触針29が素子7Cに直接触れることから、素子7Cの位置ずれや支持体10との間の接触不良、脱落などが生ずる場合があるが、本実施の形態の方法では、電気絶縁層61によって素子7Cが支持体10により強固に支持され、検査工程で素子7Cの位置ずれや脱落が生ずる可能性を低減できる。その一方で、短絡があった素子について導電性ペースト63を絶縁物64で覆う工程が必要となるため、製造工程が若干煩雑になる。
なお、本実施の形態の方法では、電気絶縁層に設けた孔に導電性ペーストを充填した状態で短絡の検査を行ったが、導電性ペーストを充填する前に短絡の検査を行っても良い。この場合、電極と支持体の間に短絡のあった素子については、電気絶縁層に設けられた孔に絶縁物を充填し、その後、実施の形態3と同様に、各素子の電極を導電性ペーストで繋ぐように塗布するか、導電性接着剤を介して金属シートを電気絶縁層に接着する。
(実施の形態4)
本実施の形態は、電気絶縁層に形成した孔に導電性ペーストを充填した後に短絡の検査を行う点では実施の形態3と同様であるが、第1半導体の電極の形成を、電気絶縁層に孔を開けた後に行う点で異なっている。以下、実施の形態3と異なる点を中心に各工程について説明する。
1)支持体の凹部に光電変換素子が装着された構造体を用意する工程(1)
本工程では、a.光電変換素子を用意する工程、b.支持体を用意する工程、およびc.光電変換素子を支持体に装着する工程の各工程により、支持体の凹部に光電変換素子が装着された構造体を用意する。
1−a)光電変換素子を用意する工程
本工程では、実施の形態1の工程(1−a)で説明したのと同様の方法により、ほぼ球状の光電変換素子を用意する。
1−b)支持体を用意する工程
本工程では、実施の形態1の工程(1−c)で説明したのと同様の方法により多数の凹部を有する支持体を用意する。
1−c)光電変換素子を支持体に装着する工程
本工程では、実施の形態1の工程(1−g)で説明したのと同様の方法により光電変換素子を支持体に装着する。
2)支持体の孔から裏面側に露出した光電変換素子の第2半導体層を除去して第1半導体の一部を露出させる工程(2)
本工程では、実施の形態1の工程(1−h)で説明したのと同様の方法により、支持体の孔から裏面側に露出した光電変換素子の第2半導体層を除去して第1半導体の一部を露出させる。
3)支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程(3)
本工程では、実施の形態1の工程(3)と同様の方法により、支持体10の裏面側に電気絶縁層を形成する。図16(1)に、裏面側に電気絶縁層67を形成した支持体10の断面を示す。
4)電気絶縁層に孔をあけて光電変換素子の第1半導体の一部を孔内に露出させる工程(4)
本工程では、電気絶縁層に素子の第1半導体を露出させるための孔を形成する。
本工程は支持体に装着された全ての素子に対して電気絶縁層に孔をあける点を除き、実施の形態1の工程(4)で説明した方法と同様であるため、詳しい説明は省略する。図16(2)に、支持体10の裏面側に電気絶縁層67が形成され、かつ電気絶縁層67に球状素子7Dの第1半導体1を露出するための孔68が形成された状態を示す。
5)電気絶縁層に形成された孔に導電性ペーストを充填した後、熱処理を施して電極を形成する工程(5)
本工程では、上記工程(4)で形成された電気絶縁層の孔68に導電性ペーストを充填した後、熱処理を施して電極を形成する。
まず、電気絶縁層の孔68に導電性ペーストを充填して孔68内に露出した第1半導体1の表面に導電性ペースト69を塗布する。導電性ペーストを充填する方法は、実施の形態2の工程(5)で説明した方法と同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、導電性ペーストには後の熱処理に耐えられるガラスフリット型の導電性ペーストを用いるのが好ましい。図16(3)に、孔68に導電性ペースト69が充填された状態を示す。
次に、孔に充填された導電性ペースト69にレーザを照射して局部的に加熱し、電極を形成する。レーザ照射は、例えば、YAGレーザ装置を用い、スキャン速度1000mm/sec、印字パルス周期10μmで行うことができる。この工程により、図16(4)に示すように導電性ペースト69は電極69Aに変わる。
6)第1半導体に形成された電極と支持体との間の短絡の有無を検査する工程(6)
本工程では、実施の形態3の工程(5)と同様の方法により、電極69Aが形成された素子7Eの第1半導体1に形成された電極69と支持体10との間の短絡の有無を検査する。
電極69Aと支持体10の間の短絡は、電気絶縁層67にあけた孔68と支持体10の孔との位置ずれによって、支持体10の孔の端部や導電性接着剤13が孔68内に露出する場合に生じる。
7)前記工程(6)で、電極と支持体の間に短絡のあった光電変換素子の電極を絶縁物で覆う工程(7)
本工程では、実施の形態3の工程(6)と同様の方法により、短絡のあった電極69を絶縁物で覆う。
8)複数の光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極を電気的に接続する工程(8)
本工程では、実施の形態3の工程(7)と同様の方法により、検査工程(6)で短絡のあった素子を除き、素子7Eの電極69Aを電気的に並列に接続する。
(実施の形態5)
本実施の形態は、支持体の凹部に光電変換素子が装着された構造体を用意する工程(1)および、第1半導体に形成された電極と支持体との間の短絡の有無を検査する工程(6)より以降の工程は実施の形態4と同様であり、素子の第1半導体に電極を形成する工程が実施の形態4とは異なっている。以下、実施の形態4と異なる(2)から(5)までの工程について説明する。
1)支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程(2)
本工程では、実施の形態1の工程(3)と同様の方法により、支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する。図17(1)に、裏面側に電気絶縁層70を形成した支持体10の断面を示す。
2)電気絶縁層に孔をあけて光電変換素子の第2半導体層の一部を当該孔内に露出させる工程(3)
本工程では、電気絶縁層70に素子7Aの第2半導体層2を露出させるための孔を形成する。本工程は支持体に装着された全ての素子に対して電気絶縁層に孔をあける点を除き、実施の形態1の工程(4)で説明した方法と同様であるため、詳しい説明は省略する。図17(2)に、支持体10の裏面側に形成された電気絶縁層70に球状素子7Aの第2半導体層2を露出するための孔71が形成された状態を示す。
なお、孔71が大き過ぎると、素子7Aとの接触面積が減って素子7Aを支持する強度が落ち、また導電性接着剤13が孔71内に露出し、後で電極を形成する時に短絡の原因となる。一方、孔71が小さ過ぎると、電極形成の際に第2半導体層2と電極が接触する原因となる。このため、孔71の大きさは、これらの条件を考慮した上で決める必要がある。
3)孔内に露出した光電変換素子の第2半導体層を除去して第1半導体の一部を露出させる工程(4)
本工程では、エッチングにより孔71内に露出した光電変換素子7Aの第2半導体層2を除去して第1半導体の一部を露出させる。電気絶縁層70をレジスト膜として利用し、またエッチング液にはフッ酸と硝酸の混合液を用いる。エッチング終了後、水洗乾燥する。図17(3)に、第1半導体1が孔71内に露出した球状素子7Fの断面を示す。
4)孔内に露出した第1半導体の表面に導電性ペーストを塗布した後、熱処理を施して電極を形成する工程(5)
本工程では、実施の形態1の工程(1−i)と同様の方法により、第1半導体の表面に電極を形成する。図17(4)に、孔71内に露出した第1半導体1の表面に導電性ペースト72を塗布した状態を示す。
本発明による光電変換装置の製造方法は、特に太陽電池の製造に用いて有用である。
本発明の実施の形態1における、第1半導体の露出部に電極を有する光電変換素子を作製する工程を示す縦断面図である。 同実施の形態1における第1半導体の露出部に電極を有する光電変換素子の底面図である。 同実施の形態1における支持体の平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 同実施の形態1における導電性接着剤を印刷された支持体の縦断面図である。 同実施の形態1における支持体に光電変換素子を装着した状態を示す断面図である。 同実施の形態1における支持体に装着された光電変換素子に電極を形成する工程を示す縦断面図である。 同実施の形態1における支持体に光電変換素子を装着した状態を示す平面図である。 図8のV−V線断面図である。 同実施の形態1に用いる実装検査システムの構成図である。 同実施の形態1において支持体の裏面に電気絶縁層を形成する工程を示す縦断面図である。 同実施の形態1において導電性ペーストの塗布工程を示す縦断面図である。 図12の工程で塗布された導電性ペーストの塗布パターンを示す平面図である。 本発明の実施の形態2において支持体の裏面に電気絶縁層と導電性金属シートとの複合シートを接合する工程の前半を示す縦断面図である。 同実施の形態2において支持体の裏面に電気絶縁層と導電性金属シートとの複合シートを接合する工程の後半を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3における各製造工程を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4における各製造工程を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態5における各製造工程を示す縦断面図である。
符号の説明
1 第1半導体
2 第2半導体層
3 第2半導体層の開口部
4 第1半導体の露出部
5、69A 電極
7A〜7G 光電変換素子
10 支持体
11 凹部
12 孔
13、66 導電性接着剤
14、56、63、69、72 導電性ペースト
20 短絡検査装置
21 定電圧装置
22 電流測定装置
23 情報処理装置
25 ステージ
27 電動シリンダ
28 コンタクトプローブ
29 触針
30 ドライバー
31 シーケンサー
32 リレー
33 メモリー
41、48 ノズル
44、54、61、67、70 電気絶縁層
46 レーザ光照射用装置
47、55、62、68、71 孔
50 導電性ペースト塗布層
51 接着剤層
53、65 導電性金属シート
64 絶縁物

Claims (20)

  1. (1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体の一部を露出させる開口部を有し、かつ前記第1半導体の露出部に電極が形成されたほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
    隣接する複数の凹部を有し、前記凹部が底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
    前記支持体の各凹部に、前記光電変換素子が、前記第1半導体の露出部が前記孔から支持体の裏面側に臨むように装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
    (2)前記支持体に装着された前記光電変換素子の第1半導体の電極と前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
    (3)前記支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程、
    (4)前記工程(2)で、前記第1半導体の電極と前記支持体の間に短絡のなかった光電変換素子に対し、前記電気絶縁層に孔をあけて前記電極を当該孔内に露出させる工程、および
    (5)前記支持体に装着された複数の光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極を相互に電気的に接続する工程
    を含む光電変換装置の製造方法。
  2. 前記工程(5)が、前記電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填して前記孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布すると共に、前記導電性ペーストを繋ぐように前記電気絶縁層上に導電性ペーストを塗布し、加熱して固化させる工程を含む請求項1に記載の光電変換装置の製造方法。
  3. 前記工程(5)が、前記電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填して前記孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布した後、前記電気絶縁層に導電性金属シートを接合し、前記導電性ペーストを加熱固化して前記導電性ペーストと前記導電性金属シートを電気的に接続する工程を含む請求項1に記載の光電変換装置の製造方法。
  4. (1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体の一部を露出させる開口部を有し、かつ前記第1半導体の露出部に電極が形成されたほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
    隣接する複数の凹部を有し、前記凹部が底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
    前記支持体の各凹部に、前記光電変換素子が、前記第1半導体の露出部が前記孔から支持体の裏面側に臨むように装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
    (2)前記支持体に装着された前記光電変換素子の第1半導体の電極と前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
    (3)前記支持体の裏面側に、導電性金属シートおよび前記導電性金属シートと前記支持体とを隔離する電気絶縁層を接合する工程、
    (4)前記工程(2)で、前記第1半導体の電極と前記支持体の間に短絡のなかった光電変換素子に対し、前記電気絶縁層および導電性金属シートに孔をあけて前記光電変換素子の電極を当該孔内に露出させる工程、および
    (5)前記電気絶縁層および導電性金属シートの孔に導電性ペーストを充填し、前記孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布して前記複数の光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極と前記導電性金属シートとを電気的に接続する工程
    を含む光電変換装置の製造方法。
  5. 前記工程(3)が、前記支持体の裏面側に、導電性金属シートの片面に電気絶縁層が接合して一体化された複合シートを、その電気絶縁層を前記支持体に向けて接合する工程を含む請求項4に記載の光電変換装置の製造方法。
  6. 前記工程(1)において、前記支持体の凹部の孔の周縁部に塗布された導電性接着剤を介して前記光電変換素子が固定され、前記第2半導体層と前記支持体が電気的に接続されている請求項1または4に記載の光電変換装置の製造方法。
  7. 前記支持体に装着された個々の光電変換素子について、前記工程(2)における検査結果に関するデータと前記支持体の凹部の位置に関するデータをメモリーに記憶し、前記工程(4)において、前記メモリーに記憶されたデータを読み出し、このデータに基づいて前記電気絶縁層、または前記電気絶縁層および前記導電性シートに孔をあけるか否かを決定する請求項1または4に記載の光電変換装置の製造方法。
  8. 前記工程(2)において、前記支持体の裏面側から触針を前記光電変換素子の電極に接触させ、前記触針と前記支持体の間に流れる電流を測定することにより短絡の有無を検査する請求項1または4に記載の光電変換装置の製造方法。
  9. 前記工程(2)に代え、カメラを用いて前記支持体に装着された前記光電変換素子の装着状態を撮影して、前記第1半導体の電極と前記支持体の周縁部あるいは前記周縁部に連なる導電性接着剤との接触の有無を検査する請求項6に記載の光電変換装置の製造方法。
  10. (1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなり、前記第2半導体層が前記第1半導体の一部を露出させる開口部を有し、かつ前記第1半導体の露出部に電極が形成されたほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
    隣接する複数の凹部を有し、前記凹部が底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
    前記支持体の各凹部に、前記光電変換素子が、前記第1半導体の露出部が前記孔から支持体の裏面側に臨むように装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
    (2)前記支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程、
    (3)前記電気絶縁層に孔をあけて前記光電変換素子の第1半導体の電極を当該孔内に露出させる工程、
    (4)前記電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填して前記孔内に露出した電極の表面に導電性ペーストを塗布する工程、
    (5)前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストと前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
    (6)前記工程(5)で、前記導電性ペ−ストと前記支持体の間に短絡のあった光電変換素子に対し、前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストを絶縁物で覆う工程、および
    (7)前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストを介し前記複数の光電変換素子のそれぞれの電極を電気的に接続する工程
    を含む光電変換装置の製造方法。
  11. 前記工程(7)が、前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストを繋ぐように前記電気絶縁層上に導電性ペーストを塗布し、加熱して固化させる工程を含む請求項10に記載の光電変換装置の製造方法。
  12. 前記工程(7)が、前記電気絶縁層に導電性金属シートを接合した後、前記導電性ペーストを加熱固化して前記導電性ペーストと前記導電性金属シートを電気的に接続する工程を含む請求項10に記載の光電変換装置の製造方法。
  13. 前記支持体に装着された個々の光電変換素子について、前記工程(5)における検査結果に関するデータと前記支持体の凹部の位置に関するデータをメモリーに記憶し、前記工程(6)において、前記メモリーに記憶されたデータを読み出し、このデータに基づいて前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストを絶縁物で覆うか否かを決定する請求項10に記載の光電変換装置の製造方法。
  14. 前記工程(5)において、前記支持体の裏面側から触針を前記電気絶縁層の孔に充填された導電性ペーストに接触させ、前記触針と前記支持体の間に流れる電流を測定することにより短絡の有無を検査する請求項10記載の光電変換装置の製造方法。
  15. (1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなるほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
    隣接する複数の凹部を有し、底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
    前記支持体の各凹部に前記光電変換素子が装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
    (2)前記支持体の孔から裏面側に露出した前記光電変換素子の第2半導体層を除去して第1半導体の一部を露出させる工程、
    (3)前記支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程、
    (4)前記電気絶縁層に孔をあけて前記光電変換素子の第1半導体の一部を当該孔内に露出させる工程、
    (5)前記電気絶縁層の孔に導電性ペーストを充填して前記孔内に露出した第1半導体の表面に導電性ペーストを塗布した後、熱処理を施して電極を形成する工程、
    (6)前記第1半導体に形成された電極と前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
    (7)前記工程(6)で、前記電極と前記支持体の間に短絡のあった光電変換素子に対し、前記電極を絶縁物で覆う工程、および
    (8)前記工程(7)で電極を絶縁物で覆った光電変換素子を除き、前記複数の光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極を電気的に接続する工程
    を含む光電変換装置の製造方法。
  16. (1)球状の第1半導体およびその表面を被覆する第2半導体層からなるほぼ球状の複数の光電変換素子、ならびに
    隣接する複数の凹部を有し、底部に前記光電変換素子より小さい孔を有する導電性の支持体で構成され、
    前記支持体の各凹部に前記光電変換素子が装着され、かつ前記光電変換素子の第2半導体層が前記支持体に電気的に接続された構造体を用意する工程、
    (2)前記支持体の裏面側に電気絶縁層を形成する工程、
    (3)前記電気絶縁層に孔をあけて前記光電変換素子の第2半導体層の一部を当該孔内に露出させる工程、
    (4)前記電気絶縁層の孔内に露出した前記光電変換素子の第2半導体層を除去して第1半導体の一部を露出させる工程、
    (5)前記電気絶縁層の孔内に露出した前記第1半導体の表面に導電性ペーストを塗布した後、熱処理を施して電極を形成する工程、
    (6)前記第1半導体に形成された電極と前記支持体との間の短絡の有無を検査する工程、
    (7)前記工程(6)で、前記第1半導体の電極と前記支持体の間に短絡のあった光電変換素子に対し、前記電極を絶縁物で覆う工程、および
    (8)前記工程(7)で電極を絶縁物で覆った光電変換素子を除き、前記複数の光電変換素子の第1半導体のそれぞれの電極を電気的に接続する工程
    を含む光電変換装置の製造方法。
  17. 前記工程(8)が、前記光電変換素子の第1半導体の電極を繋ぐように前記電気絶縁層上に導電性ペーストを塗布し、加熱して固化させる工程を含む請求項15または16に記載の光電変換装置の製造方法。
  18. 前記工程(8)が、前記電気絶縁層に導電性金属シートを接合した後、前記光電変換素子の第1半導体の電極と前記導電性金属シートを電気的に接続する工程を含む請求項15または16に記載の光電変換装置の製造方法。
  19. 前記支持体に装着された個々の光電変換素子について、前記工程(6)における検査結果に関するデータと前記支持体の凹部の位置に関するデータをメモリーに記憶し、前記工程(7)において、前記メモリーに記憶されたデータを読み出し、このデータに基づいて前記第1半導体に形成された電極を絶縁物で覆うか否かを決定する請求項15または16に記載の光電変換装置の製造方法。
  20. 前記工程(6)において、前記支持体の裏面側から触針を前記第1半導体に形成された電極に接触させ、前記触針と前記支持体の間に流れる電流を測定することにより短絡の有無を検査する請求項15または16に記載の光電変換装置の製造方法。


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