JP2007180251A - 電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置 - Google Patents

電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シワの発生を抑制しつつ分極性電極層の密度を高めることが可能な電気化学キャパシタ用電極の製造方法を提供する。
【解決手段】集電体16上に多孔体粒子を含む塗膜L2を形成する塗布部110と、塗膜L2を乾燥させることにより分極性電極層20を形成する乾燥部120と、極性電極層18をロールプレスするロールプレス部130とを備える。ロールプレス部130は、分極性電極層18を加熱しながら100kgf/cm未満の線圧でロールプレスする。このように、分極性電極層18を加熱しながらロールプレスを行っていることから、活性炭などの多孔体粒子を結着させるバインダーが軟化する。その結果、100kgf/cm未満という低圧プレスによっても、分極性電極層の密度は大幅に高められる。これにより、集電体に生じるシワを抑制しつつ、分極性電極層の密度を高めることが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置に関し、特に、多孔体粒子を含む分極性電極層を有する電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置に関する。
近年、小型・軽量で比較的大容量が得られるバッテリーとして、電気二重層キャパシタなどの電気化学キャパシタが注目されている。電気二重層キャパシタは、通常の2次電池のように化学反応を利用するのではなく、電極に電荷を直接蓄積するタイプのバッテリーであることから、極めて高速な充放電が可能であるという特徴を有している。このような特徴を活かして、例えば、携帯機器(小型電子機器)等のバックアップ用電源、電気自動車やハイブリッド車向けの補助電源等としての利用が期待されており、その性能向上のための様々な検討がなされている。
電気二重層キャパシタの基本構造としては、分極性電極層が形成された一対の集電体間に、セパレータを介して電解液が充填された構造を有している。集電体上に分極性電極層を形成する最も単純な方法としては、これらを貼り合わせる方法が知られているが、この方法では、生産性を高めることが困難であるという問題があった。
この問題を解決するためには、集電体と分極性電極層とを貼り合わせるのではなく、集電体上に分極性電極層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって集電体上に分極性電極層を形成することが好ましい。この場合、塗布直後の状態では分極性電極層の密度が十分ではないことから、ロールプレス機などを用いて分極性電極層を圧縮し、これによって分極性電極層の密度を高める必要がある(特許文献1参照)。
分極性電極層の密度をより高めるためには、ロールプレス時の線圧を高めることが有効であると考えられている。
特開2005−33066号公報
しかしながら、集電体の表面には、分極性電極層が塗布されている領域と塗布されていない領域があり、分極性電極層が塗布されている領域と塗布されていない領域との間に段差が存在する。このため、このような積層体をロールプレスすると、分極性電極層が塗布されている領域にだけ部分的な圧力が印加されることになる。これにより、集電体のうち分極性電極層が塗布されている領域だけが圧延され、その結果、ロールプレス後の集電体にシワが生じるという問題があった。
このようなシワの発生は、ロールプレス時の線圧が高ければ高いほど顕著となるが、上述のとおり、分極性電極層の密度をより高めるためには、ロールプレス時の線圧を高める必要があると考えられていたことから、シワの発生を抑制しつつ分極性電極層の密度を高めることは非常に困難であった。
本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであって、シワの発生を抑制しつつ分極性電極層の密度を高めることが可能な電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置を提供することを目的とする。
本発明による電気化学キャパシタ用電極の製造方法は、集電体上に多孔体粒子を含む分極性電極層を塗布する第1の工程と、集電体上に塗布された分極性電極層をロールプレスする第2の工程とを備え、第2の工程は、分極性電極層を加熱しながら100kgf/cm未満の線圧でロールプレスすることを特徴とする。
第1の工程は、活性炭などの多孔体粒子と、多孔体粒子を結着させるバインダーと、バインダーを溶解する溶媒を含む分極性電極層用塗布液を前記集電体上に塗布することによって行い、第2の工程は、バインダーの耐熱温度をTx(℃)とした場合、0.6Tx(℃)以上、Tx(℃)未満の温度に加熱しながらロールプレスすることが好ましい。
また、第2の工程は、5m/分以下の速度でロールプレスすることが好ましく、50kgf/cm以下の線圧でロールプレスすることが好ましい。
本発明による電気化学キャパシタ用電極の製造装置は、帯状の集電体を長さ方向に搬送する搬送手段と、集電体の幅方向における少なくとも一方の端部に未塗布領域が残されるよう、集電体上に多孔体粒子を含む分極性電極層を所定幅で塗布する電極塗布手段と、集電体上に塗布された分極性電極層をロールプレスするロールプレス手段とを備え、ロールプレス手段は、分極性電極層を加熱しながら100kgf/cm未満の線圧でロールプレスすることを特徴とする。
本発明によれば、分極性電極層を加熱しながらロールプレスを行っていることから、活性炭などの多孔体粒子を結着させるバインダーが軟化する。このため、多孔体粒子の細孔内部へとバインダーが容易に滲入し、その結果、100kgf/cm未満という低圧プレスによっても、分極性電極層の密度は大幅に高められる。これにより、集電体に生じるシワを抑制しつつ、分極性電極層の密度を高めることが可能となる。
このように、本発明は、細孔を有する分極性電極層の密度を高めるためには圧力よりも温度が重要であるという技術的知見に基づいてなされたものである。したがって、二次電池のように、細孔の少ない活物質の体積密度を高める場合とは異なる条件が求められ、本発明は、このような条件を見いだした点が重要である。この条件により、分極性電極層を低圧で高密度化プレスすることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による電気二重層キャパシタ用電極の製造装置の構造を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態による電気二重層キャパシタ用電極の製造装置100は、帯状の集電体16が巻回された供給ロール101と、所定の速度で回転することによって集電体16と分極性電極層18の積層体20を巻回する巻き取りロール102と、供給ロール101と巻き取りロール102との間にこの順に設けられた塗布部110、乾燥部120及びロールプレス部130とを備えている。このように、本実施形態による電気二重層キャパシタ用電極の製造装置100では、塗布部110、乾燥部120、ロールプレス部130が上流(供給ロール101)から下流(巻き取りロール102)へと順に配置された構成を有している。
以下、電気二重層キャパシタ用電極の製造装置100を構成する各要素について詳細に説明する。
塗布部110は、分極性電極層18の材料である塗布液L1を集電体16の面上に塗布するための部分、つまり塗布工程を行うための部分である。塗布部110は、バックアップロール111と、バックアップロール111によって湾曲した集電体16の表面に塗布液L1を塗布するナイフコータ(電極塗布手段)112とを備えている。図1に示すように、供給ロール101より供給された集電体16は、ガイドロール103及びテンションロール104を経由して塗布部110へと搬送され、これにより、集電体16の一方の面上には分極性電極層18の元となる塗膜L2が形成される。本実施形態において、供給ロール101、巻き取りロール102、ガイドロール103及びテンションロール104は集電体16の搬送手段を構成している。
尚、塗布液L1を塗布する電極塗布手段112としては、ナイフコート法に限定されず、公知である種々の塗布方法を特に制限なく使用することができる。例えば、エクストルージョンノズル法、エクストルージョンラミネーション法、ドクターブレード法、グラビアロール法、リバースロール法、アプリケーターコート法、キスコート法、バーコート法、スクリーン印刷法等の方法を採用することができる。
集電体16は、分極性電極層18への電荷の移動を十分に行うことができる良導体であればその材料としては特に制限されず、公知の電気二重層キャパシタ用電極に用いられる集電体材料、例えばアルミニウム(Al)を用いることができる。特に限定されるものではないが、集電体16の表面は粗面化されていることが好ましく、これによれば、集電体16と分極性電極層18との密着性を高めることが可能となる。集電体16の表面を粗面化する方法としては、特に限定されないが、酸などの薬品による化学的なエッチングによって粗面化することができる。
エッチングの深さについては、3〜7μm程度に設定することが好ましい。これは、エッチングが浅すぎると、密着性の向上効果がほとんど得られないからであり、逆に、エッチングが深すぎると、分極性電極層18を均一に塗布することが困難となるからである。尚、集電体16の裏面については、特に粗面化されている必要はないが、後述するように、集電体16の両面に分極性電極層18を形成する場合には、集電体16の両面を粗面化することが好ましい。
集電体16の厚さについても特に限定されないが、製造される電気二重層キャパシタをより小型化するためには、機械的強度が十分に確保される限度においてできる限り薄く設定することが好ましい。具体的には、集電体16の材料としてアルミニウム(Al)を用いた場合、その厚さを10μm以上、100μm以下に設定することが好ましく、15μm以上、50μm以下に設定することがより好ましい。アルミニウム(Al)からなる集電体16の厚さをこの範囲に設定すれば、十分な機械的強度を確保しつつ、最終的に作製される電気二重層キャパシタの小型化を達成することが可能となる。
また、塗布液L1は、分極性電極層18の材料となる液であり、次の方法により調整することができる。まず、図2に示すように、撹拌部36を備える混合装置34中に、多孔体粒子50、バインダー52、溶媒54及び必要に応じて導電助剤56を投入し、撹拌することにより、塗布液L1を調製することができる。塗布液L1の調製は、混練操作及び/又は希釈混合操作を含むことが好ましい。ここで「混練」とは、液が比較的高粘度の状態で撹拌することにより材料を練り合わせることを意味し、「希釈混合」とは混練された液にさらに溶剤等を添加して比較的低粘度の状態で混ぜ合わせることを意味する。これら操作の時間や操作時の温度としては特に制限されないが、均一な分散状態とする点で、混練時間は30分〜2時間程度、混練時の温度は40〜80℃程度とすることが好ましく、希釈混合時間は1〜5時間程度、希釈混合時の温度は20〜50℃程度とすることが好ましい。
塗布液L1に含まれる多孔体粒子50としては、電荷の蓄電と放電に寄与する電子伝導性を有する多孔体粒子であれば特に制限はなく、例えば、粒状又は繊維状の賦活処理済みの活性炭等が挙げられる。これら活性炭としては、フェノール系活性炭や、椰子ガラ活性炭等を用いることができる。この多孔体粒子の平均粒径は、好ましくは3〜20μmであり、窒素吸着等温線からBET等温吸着式を用いて求められるBET比表面積としては好ましくは1500m/g以上、より好ましくは2000〜2500m/gである。このような多孔体粒子50を用いれば、高い体積容量を得ることが可能となる。
塗布液L1に含まれるバインダー52については、上記多孔体粒子50を結着可能なバインダーであって、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ素ゴム等のフッ素系バインダーを用いる必要がある。これは、C−FとC−Hの結合エネルギーの違いなどにより、セルロース系バインダーやアクリル系バインダーは、電気化学的にフッ素系バインダーよりも劣るからである。フッ素系バインダーの中でも、フッ素ゴムを用いることが好ましい。これは、フッ素ゴムを用いれば少ない含有量であっても多孔体粒子を十分に結着することが可能となり、これにより分極性電極層18の塗膜強度が向上するとともに、二重層界面の大きさが向上し、体積容量を向上させることができるからである。また、フッ素ゴムは、電気化学的にも安定だからである。
フッ素ゴムとしては、例えば、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロプロピレン(VDF−HFP−TFE)系共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン(VDF−HFP)系共重合体、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン(VDF−PFP)系共重合体、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン(VDF−PFP−TFE)系共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン(VDF−PFMVE−TFE)系共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン(VDF−CTFE)系共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体、プロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体等が挙げられる。これらの中でも、VDF、HFP及びTFEからなる群から選択される少なくとも2種が共重合してなるフッ素ゴムが好ましく、密着性や耐薬品性がより向上する傾向があることから、上記群の3種が共重合してなるVDF−HFP−TFE系共重合体が特に好ましい。
さらに、塗布液L1に含まれる溶媒54としては、バインダー52を溶解又は分散可能なものであれば特に制限されず、例えば、NMP(n−メチル−2−ピロリドン)などを用いることができる。また、メチルエチルケトン(MEK)やメチルイソブチルケトン(MIBK)等のケトン系溶剤等の良溶媒と、プロピレンカーボネートやエチレンカーボネート等の貧溶媒の混合溶媒を用いることも好ましい。また、溶媒54の配合量は、塗布液L1中の固形分全量100質量部に対して200〜400質量部とすることが好ましい。
さらに、塗布液L1には、必要に応じて導電助剤56を添加することが好ましい。導電助剤56は、集電体16と分極性電極層18との間での電荷の移動を十分に進行させることが可能な電子伝導性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、カーボンブラックやグラファイトを用いることが好ましい。
カーボンブラックとしては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック等が挙げられ、中でも、アセチレンブラックが好ましく用いられる。カーボンブラックの平均粒径としては、好ましくは25〜50nmであり、BET比表面積としては、好ましくは50m/g以上、より好ましくは50〜140m/gである。
また、グラファイトとしては、例えば、天然グラファイト、人造グラファイト、膨張グラファイト等が挙げられ、特に人造グラファイトが好ましく用いられる。また、グラファイトの平均粒径としては、好ましくは4〜6μmであり、BET比表面積としては、好ましくは10m/g以上、より好ましくは15〜30m/gである。
塗布液L1中における多孔体粒子50の含有量は、分極性電極層18を形成した後における多孔体粒子50の含有量が、分極性電極層18全量を基準として84〜92質量%となるよう設定することが好ましい。また、バインダー52の含有量は、分極性電極層18を形成した後におけるバインダー52の含有量が、分極性電極層18全量を基準として6.5〜16質量%となるよう設定することが好ましい。特に、分極性電極層18の形成後において、分極性電極層18全量を基準として、多孔体粒子50が84〜92質量%、バインダー52が6.5〜16質量%、導電助剤56が0〜1.5質量%となるよう設定することが好ましい。
乾燥部120は、塗膜L2に含まれる溶媒54を除去するための部分である。本実施形態による電気二重層キャパシタ用電極の製造装置100では、集電体16を挟むように配置された2つの乾燥機121、122によって構成されており、これら乾燥機121、122による加熱によって塗膜L2に含まれる溶媒54が除去され、分極性電極層18となる。具体的には、70〜130℃、0.1〜10分間の条件で乾燥を行うことが好ましい。これにより、集電体16の面上に分極性電極層18が形成された状態となる。
但し、この状態では分極性電極層18の密度は低く、このままの状態では高い体積容量を得ることはできない。乾燥後における分極性電極層18の密度は、多孔体粒子50の粒径などにもよるが、0.5〜0.6g/cm程度である。
ロールプレス部130は、分極性電極層18の体積容量を高めるべくこれを圧縮するための部分である。本実施形態による電気二重層キャパシタ用電極の製造装置100では、分極性電極層18側に配置された第1のローラ131と集電体16側に配置された第2のローラ132を備え、これらローラ131,132によって積層体20をロールプレスし、積層体20に含まれる分極性電極層18を圧縮する。
本実施形態では、ローラ131,132の内部にはヒータが組み込まれており、これによって、ロールプレス部130は分極性電極層18を加熱しながらロールプレスを行うことができる。加熱温度は、ロールプレス部130に含まれる制御部133によって制御され、これにより、分極性電極層18の加熱温度は所望の温度に保たれる。分極性電極層18を加熱するのは、分極性電極層18に含まれるバインダー52を軟化させるためである。
このようなロールプレスが完了した積層体20は、巻き取りロール102に巻回される。
図3は、塗布部110近傍を拡大して示す略斜視図である。
図3に示すように、塗布部110に含まれるナイフコータ112は、長さ方向D1に搬送される帯状の集電体16上に、集電体16の幅方向における両方の端部に未塗布領域16aが残されるよう、分極性電極層18の元となる所定幅の塗膜L2を形成する。つまり、集電体16の幅をW1とし、塗膜L2の幅をW2とした場合、これらの関係は
W1>W2
に設定され、これにより、塗布部110を通過した集電体16上には、未塗布領域16aを残して略中央部分に塗膜L2が形成されることになる。
このため、ロールプレス部130を用いて積層体20をロールプレスすると、集電体16には、分極性電極層18が塗布されている領域にだけ圧力が印加され、未塗布領域16aには圧力がほとんど加わらない。これにより、集電体16のうち分極性電極層18が形成されている領域だけが圧延されるため、ローラ131,132によって加わる線圧が高ければ高いほど、ロールプレス後の集電体16に大きなシワが生じてしまう。
一般に、このようなシワは、集電体16のうち分極性電極層18が形成されている領域の伸び率(ロールプレスによる変形量)が1%以下であれば許容されるが、1%を超える伸びが生じると、巻き取りロール102による巻回が困難となったり、製品の信頼性が低下すると行った不具合が生じる。
この点を考慮して、本実施形態では、ロールプレス部130での線圧を100kgf/cm未満に設定している。従来は、このような低圧では十分な圧縮ができないと考えられていたが、本発明では分極性電極層18を加熱しながらロールプレスを行うことにより、このような低圧での圧縮を可能としている。つまり、加熱によりバインダー52が軟化すると、多孔体粒子50の細孔内部へバインダー52が滲入しやすくなり、その結果、100kgf/cm未満という低圧プレスによっても、分極性電極層18の密度を大幅に高めることが可能となるのである。
加熱温度は、バインダー52の耐熱温度未満であって、できるだけ高い温度に設定することが好ましく、具体的には、バインダー52の耐熱温度をTx(℃)とした場合、0.6Tx(℃)以上に設定することが好ましい。これは、加熱温度を高く設定するほどバインダー52がより軟化する一方で、耐熱温度を超えるとバインダー52の組織が破壊され、バインダーとしての特性が劣化するからである。ここで、「耐熱温度」とは、バインダーの構造が維持できなくなる温度を言い、樹脂の場合は融点を指し、ゴムの場合はゴム分子主鎖と架橋(加硫)部分の切断による熱劣化が始まる分解点を指す。
ロールプレス時の線圧は、100kgf/cm未満であれば特に限定されないが、できるだけ低い線圧に設定することが好ましい。これは、加熱しながらのロールプレスにおいては、線圧と圧縮率(分極性電極層18の密度)との関係に大きな相関が現れないからであり、集電体16の変形をより低減するためには、できるだけ低い線圧、具体的には、50kgf/cm以下に設定することが好ましい。線圧の下限は主にロールプレス部130の仕様によって決まるが、5kgf/cm程度まで下げても十分に高い密度を得ることができる。
ロールプレス時における速度は、5m/分以下に設定することが好ましい。これは、ロールプレス速度が速すぎると、分極性電極層18の加熱が不十分となるからである。尚、本実施形態による電気二重層キャパシタ用電極の製造装置100では、塗布、乾燥及びロールプレスを連続的に行っているため、ロールプレス速度を遅くすると他の工程も同じように遅くする必要が生じる。したがって、ロールプレス工程における最適速度と、他の工程における最適速度に大きな差がある場合には、ロールプレス工程の前で一旦巻き取りロールに巻き取り、別途ロールプレス工程を行えばよい。
このようにして集電体16上には圧縮された分極性電極層18が形成され、完成した積層体20は、巻き取りロール102に巻回される。
そして、図4(a)に示すように、巻き取りロール102に巻回された積層体20を所定の大きさに切断し、図4(b)に示すように、作製する電気二重層キャパシタのスケールに合わせて積層体20を打ち抜けば、図4(c)に示すように電気二重層キャパシタ用電極10が完成する。このとき、図4(c)に示すように分極性電極層18に覆われていない集電体16の一部を同時に取り出せば、これを引き出し電極12として利用することが可能となる。
そして、図5に示すように作製した電気二重層キャパシタ用電極10を少なくとも2枚用意し、分極性電極層18が向き合うよう、これら2枚の電気二重層キャパシタ用電極10によってセパレータ40を挟んだ後、図示しないケースに収容し、ケース内に電解質溶液を充填すれば、電気二重層キャパシタが完成する。
セパレータ40は、分極性電極層18,18間における電解質溶液の移動を可能としつつ、これら分極性電極層18,18とを物理的に分離するための膜である。セパレータ40は絶縁性の多孔体から形成されていることが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの積層体や、上記樹脂の混合物の延伸膜、或いは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布等を用いることができる。セパレータ40の厚さは、特に限定されるものではないが、15μm以上、200μm以下とすることが好ましく、30μm以上、100μm以下とすることがより好ましい。
また、電解質溶液としては、公知の電気二重層キャパシタに用いられている電解質溶液(電解質水溶液、有機溶媒を使用する電解質溶液)を使用することができる。ただし、電気二重層キャパシタに用いられる電解質溶液は、電気化学的に分解電圧が低いためキャパシタの耐用電圧が低く制限されるので、有機溶媒を使用する電解質溶液(非水電解質溶液)であることが好ましい。具体的な電解質溶液の種類は特に限定されないが、溶質の溶解度、解離度、液の粘性を考慮して選択することが好ましく、高導電率でかつ高電位窓(分解開始電圧が高い)の電解質溶液であることが特に望ましい。代表的な例としては、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレイトのような4級アンモニウム塩を、プロピレンカーボネート、ジエチレンカーボネート、アセトニトリル等の有機溶媒に溶解したものが使用される。なお、この場合、混入水分を厳重に管理する必要がある。
以上説明したように、本実施形態による電気二重層キャパシタ用電極の製造装置100では、分極性電極層18を加熱しながらロールプレスを行っていることから、活性炭などの多孔体粒子50を結着させるバインダー52が軟化し、多孔体粒子50の細孔内部へと容易に滲入する。その結果、100kgf/cm未満という低圧プレスによっても、分極性電極層18の密度が大幅に高められる。これにより、集電体に生じるシワを大幅に抑制することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、集電体16と分極性電極層18との密着性を高めることを目的として、これらの間にアンダーコート層介在させても構わない。アンダーコート層の材料としては、内部抵抗の増大を防止すべく導電性の高い材料を用いることが好ましく、導電性粒子と、該導電性粒子を結着可能なバインダーを含むことが好ましい。アンダーコート層を設ける場合、その厚さは、全体の厚みをできる限り薄くし、且つ、電気二重層キャパシタ用電極の内部抵抗の増大を防止する観点から、集電体16と分極性電極層18とを十分に接着可能である限度において、できる限り薄いことが望ましい。具体的には、0.2μm以上、10μm以下とすることが好ましい。
また、本発明により製造される電気化学キャパシタ用電極は、電気二重層キャパシタ用の電極として用いることができる他、擬似容量キャパシタ、シュードキャパシタ、レドックスキャパシタ等の種々の電気化学キャパシタ用の電極として利用することが可能である。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
塗布液に用いる多孔体粒子として、粒状の活性炭(クラレケミカル社製、商品名:RP−20)90重量部と、導電助剤として、アセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名:デンカブラック)1重量部とを、プラネタリーディスパーを用いて15分間混合した。この混合物全量に、バインダーとしてデュポンエラストマー株式会社製フッ素ゴム(商品名:Viton−GF)9重量部と、溶媒としてメチルイソブチルケトン(MIBK)を固形分に対して約倍投入し、混練・撹拌を行うことによって、塗布液を調整した。
次に、調整した塗布液を、エクストルージョンノズル法によって、集電体であるアルミニウム箔(厚さ20μm)上に塗布し、120℃の乾燥炉内で乾燥させることによって、厚さ300μmの積層体を形成した。乾燥後における分極性電極層の密度は、0.60g/cmであった。
そして、120℃に加熱したローラを用いて、この積層体をロールプレスした。ロールプレス速度は2.5m/分に設定し、線圧は15kgf/cmに設定した。尚、上記バインダーの耐熱温度Txは、約200℃である。したがって、ローラの加熱温度は0.6Tx(℃)に相当する。
以上により、実施例1の電極シートサンプルが完成した。
[実施例2]
ロールプレス時の線圧を45kgf/cmに設定した他は、実施例1と同様にして実施例2の電極シートサンプルを作製した。
[実施例3]
ロールプレス時の線圧を50kgf/cmに設定した他は、実施例1と同様にして実施例3の電極シートサンプルを作製した。
[実施例4]
ロールプレス時の線圧を75kgf/cmに設定した他は、実施例1と同様にして実施例4の電極シートサンプルを作製した。
[実施例5]
ロールプレス時の線圧を91kgf/cmに設定した他は、実施例1と同様にして実施例5の電極シートサンプルを作製した。
[比較例1]
ロールプレス時の線圧を100kgf/cmに設定した他は、実施例1と同様にして比較例1の電極シートサンプルを作製した。
[比較例2]
ロールプレス時の線圧を150kgf/cmに設定した他は、実施例1と同様にして比較例2の電極シートサンプルを作製した。
[比較例3]
ロールプレス時の線圧を183kgf/cmに設定した他は、実施例1と同様にして比較例3の電極シートサンプルを作製した。
[比較例4]
ロールプレス時の線圧を300kgf/cmに設定した他は、実施例1と同様にして比較例4の電極シートサンプルを作製した。
実施例1〜5及び比較例1〜4のロールプレス条件を表1にまとめる。
Figure 2007180251
[評価1]
実施例1〜5の電極シートサンプル及び比較例1〜4の電極シートサンプルについて、ロールプレス後における分極性電極層の密度及び集電体の伸び率を評価した。結果は表1に示してある。
表1に示すように、実施例1〜5の電極シートサンプルでは、分極性電極層の密度が0.7g/cm以上であるとともに、集電体の伸びが1%以下であった。特に、線圧を50kgf/cm以下に設定した実施例1〜3の電極シートサンプルでは、集電体の伸び率が0.4%以下であり、良好な値を示した。なかでも、線圧を15kgf/cmに設定した実施例1の電極シートサンプルでは、集電体の伸び率が0.1%であり、非常に良好な値を示した。
これに対し、比較例1〜4の電極シートサンプルでは、分極性電極層の密度については0.7g/cm以上であったが、集電体の伸びがいずれも1%超であり、大きな変形が確認された。表1から明らかなとおり、分極性電極層の密度と線圧との関係に大きな相関はなく、したがって、低圧でも十分な圧縮が可能であることが分かった。一方、集電体の伸び率と線圧との関係には明らかな相関があり、線圧を100kgf/cm以上に設定すると集電体の伸びが1%を超えることが分かった。
[実施例6]
ロールプレス時の加熱温度を140℃(0.7Tx)に設定した他は、実施例3と同様にして実施例6の電極シートサンプルを作製した。
[実施例7]
ロールプレス時の加熱温度を160℃(0.8Tx)に設定した他は、実施例3と同様にして実施例7の電極シートサンプルを作製した。
[実施例8]
ロールプレス時の加熱温度を180℃(0.9Tx)に設定した他は、実施例3と同様にして実施例8の電極シートサンプルを作製した。
[比較例5]
ロールプレス時の加熱温度を100℃(0.5Tx)に設定した他は、実施例3と同様にして比較例5の電極シートサンプルを作製した。
[比較例6]
ロールプレス時の加熱温度を80℃(0.4Tx)に設定した他は、実施例3と同様にして比較例6の電極シートサンプルを作製した。
[比較例7]
ロールプレス時の加熱温度を25℃(室温)に設定した他は、実施例3と同様にして比較例7の電極シートサンプルを作製した。
実施例3、6〜8及び比較例5〜7のロールプレス条件を表2にまとめる。
Figure 2007180251
[評価2]
実施例6〜8の電極シートサンプル及び比較例5〜7の電極シートサンプルについて、分極性電極層の密度、並びに、ロールプレス後における集電体の伸び率を評価した。結果は表2に示してある。表2には、実施例3の評価結果も併せて示されている。
表2に示すように、加熱温度が0.6Tx(℃)以上である実施例3、6〜8の電極シートサンプルでは、分極性電極層の密度が0.7g/cm以上であるとともに、集電体の伸びが1%以下であった。これに対し、加熱温度が0.6Tx(℃)未満である比較例5〜7の電極シートサンプルでは、集電体の伸び率については1%以下であったが、分極性電極層の密度がいずれも0.7g/cm未満であり、十分な体積密度を得ることができなかった。これは、加熱温度が低すぎると、バインダーの軟化が不十分となるためであると考えられる。
[実施例9]
ロールプレス速度を1m/分に設定した他は、実施例3と同様にして実施例9の電極シートサンプルを作製した。
[実施例10]
ロールプレス速度を5m/分に設定した他は、実施例3と同様にして実施例10の電極シートサンプルを作製した。
[比較例8]
ロールプレス速度を10m/分に設定した他は、実施例3と同様にして比較例8の電極シートサンプルを作製した。
実施例3、9、10及び比較例8のロールプレス条件を表3にまとめる。
Figure 2007180251
[評価3]
実施例9、10の電極シートサンプル及び比較例8の電極シートサンプルについて、分極性電極層の密度、並びに、ロールプレス後における集電体の伸び率を評価した。結果は表3に示してある。表3には、実施例3の評価結果も併せて示されている。
表3に示すように、実施例3、9、10の電極シートサンプルでは、分極性電極層の密度が0.7g/cm以上であるとともに、集電体の伸びが1%以下であった。これに対し、比較例5〜7の電極シートサンプルでは、集電体の伸び率については1%以下であったが、分極性電極層の密度が0.7g/cm未満であり、十分な体積密度を得ることができなかった。これは、ロールプレス速度を速くしすぎると、分極性電極層の加熱が不十分となるためであると考えられる。
[実施例11]
塗布液に用いる多孔体粒子として、粒状の活性炭(クラレケミカル社製、商品名:RP−20)92重量部と、導電助剤として、アセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名:デンカブラック)2重量部とを、プラネタリーディスパーを用いて15分間混合した。この混合物全量に、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)6重量部と、溶媒としてn−メチル−2−ピロリドン(NMP)を固形分に対して約倍投入し、混練・撹拌を行うことによって、塗布液を調整した。
次に、調整した塗布液を、エクストルージョンノズル法によって、集電体であるアルミニウム箔(厚さ40μm)上に塗布し、120℃の乾燥炉内で乾燥させることによって、厚さ300μmの積層体を形成した。乾燥後における分極性電極層の密度は、0.62g/cmであった。
そして、82℃に加熱したローラを用いて、この積層体をロールプレスした。ロールプレス速度は5m/分に設定し、線圧は91kgf/cmに設定した。尚、上記バインダーの耐熱温度Txは、約136℃である。したがって、ローラの加熱温度は0.6Tx(℃)に相当する。
以上により、実施例11の電極シートサンプルが完成した。
[実施例12]
ロールプレス時の加熱温度を100℃(0.73Tx)に設定した他は、実施例11と同様にして実施例12の電極シートサンプルを作製した。
[実施例13]
ロールプレス時の加熱温度を120℃(0.88Tx)に設定した他は、実施例11と同様にして実施例13の電極シートサンプルを作製した。
[比較例9]
ロールプレス時の加熱温度を136℃(Tx)に設定した他は、実施例11と同様にして比較例9の電極シートサンプルを作製した。
[比較例10]
ロールプレス時の加熱温度を60℃(0.44Tx)に設定した他は、実施例11と同様にして比較例10の電極シートサンプルを作製した。
[比較例11]
ロールプレス時の加熱温度を25℃(室温)に設定した他は、実施例11と同様にして比較例11の電極シートサンプルを作製した。
実施例11〜13及び比較例9〜11のロールプレス条件を表4にまとめる。
Figure 2007180251
[評価4]
実施例11〜13の電極シートサンプル及び比較例9〜11の電極シートサンプルについて、分極性電極層の密度、並びに、ロールプレス後における集電体の伸び率を評価した。結果は表4に示してある。
表4に示すように、加熱温度が0.6Tx(℃)以上、Tx(℃)未満である実施例11〜13の電極シートサンプルでは、分極性電極層の密度が0.7g/cm以上であるとともに、集電体の伸びが1%以下であった。これに対し、加熱温度が0.6Tx(℃)未満である比較例10,11の電極シートサンプルでは、集電体の伸び率については1%以下であったが、分極性電極層の密度がいずれも0.7g/cm未満であり、十分な体積密度を得ることができなかった。また、加熱温度がTx(℃)以上である比較例9の電極シートサンプルでは、ローラに一部焼き付きが発生した。
本発明の好ましい実施形態による電気二重層キャパシタ用電極の製造装置100の構造を示す概略図である。 塗布液L1の調製方法を説明するための模式図である。 塗布部110近傍を拡大して示す略斜視図である。 積層体20から電気二重層キャパシタ用電極10を切り出す方法を説明するための図であり、(a)は所定の大きさに切断された積層体20の略平面図であり、(b)は、電気二重層キャパシタ用電極10が切り出された積層体20の略平面図であり、(c)は、切り出した電気二重層キャパシタ用電極10の略平面図である。 電気二重層キャパシタ用電極10を用いて電気二重層キャパシタを作成する方法を説明するための模式図である。
符号の説明
10 電気二重層キャパシタ用電極
12 引き出し電極
16 集電体
16a 未塗布領域
18 分極性電極層
20 積層体
34 混合装置
36 撹拌部
40 セパレータ
50 多孔体粒子
52 バインダー
54 溶媒
56 導電助剤
100 電気二重層キャパシタ用電極の製造装置
101 供給ロール
102 巻き取りロール
103 ガイドロール
104 テンションロール
110 塗布部
111 バックアップロール
112 ナイフコータ
120 乾燥部
121,122 乾燥機
130 ロールプレス部
131,132 ローラ
133 制御部
L1 塗布液
L2 塗膜

Claims (6)

  1. 集電体上に多孔体粒子を含む分極性電極層を塗布する第1の工程と、前記集電体上に塗布された分極性電極層をロールプレスする第2の工程とを備える電気化学キャパシタ用電極の製造方法であって、
    前記第2の工程は、前記分極性電極層を加熱しながら100kgf/cm未満の線圧でロールプレスすることを特徴とする電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  2. 前記第1の工程は、前記多孔体粒子と、前記多孔体粒子を結着させるバインダーと、前記バインダーを溶解する溶媒を含む分極性電極層用塗布液を前記集電体上に塗布することによって行い、
    前記第2の工程は、前記バインダーの耐熱温度をTx(℃)とした場合、0.6Tx(℃)以上、Tx(℃)未満の温度に加熱しながらロールプレスすることを特徴とする請求項1に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  3. 前記第2の工程は、5m/分以下の速度でロールプレスすることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  4. 前記第2の工程は、50kgf/cm以下の線圧でロールプレスすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  5. 前記多孔体粒子が活性炭であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  6. 帯状の集電体を長さ方向に搬送する搬送手段と、前記集電体の幅方向における少なくとも一方の端部に未塗布領域が残されるよう、前記集電体上に多孔体粒子を含む分極性電極層を所定幅で塗布する電極塗布手段と、前記集電体上に塗布された前記分極性電極層をロールプレスするロールプレス手段とを備え、前記ロールプレス手段は、前記分極性電極層を加熱しながら100kgf/cm未満の線圧でロールプレスすることを特徴とする電気化学キャパシタ用電極の製造装置。
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