JP2007177130A - 液体洗浄剤組成物、および液体洗浄剤組成物の製造方法 - Google Patents

液体洗浄剤組成物、および液体洗浄剤組成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】衣類の形態変化を抑制する効果が高く、かつ高温安定性に優れた液体洗浄剤組成物、および該液体洗浄剤組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、(A)非イオン性界面活性剤と、(B)カチオン性界面活性剤及び/又は長鎖アミンと、(C)高級アルコールを含有し、かつ(B)成分と(C)成分との混合割合(B)/(C)が、質量比で1/5〜2/3であることを特徴とする液体洗浄剤組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、液体洗浄剤組成物、および該液体洗浄剤組成物の製造方法に関する。
衣類の形態変化が生じる要因は、種々考えられる。例えば、衣類の伸び、縮み、よれ、しわ、毛羽立ちなどは、着用時のみならず、通常の家庭での洗濯時においても水や機械力などにより引き起こされ、衣類の新品感を喪失する主要因となっている。
このような衣類の形態変化を抑制する技術としては、例えば、炭素数12〜24のアルキル基またはアルケニル基を有する、二鎖型カチオン性界面活性剤と溶剤が併用された洗浄剤組成物(特許文献1参照)等が提案されている。
また、近年は、衣類の洗浄剤であって、かつ洗浄後に、衣類に柔軟性を付与することにより形態変化を抑制するタイプの洗浄剤組成物が、省手間の観点から消費者に大きく受け入れられている。
このようなタイプの洗浄剤組成物としては、炭素数12〜30の高級アルコールを含有する液体洗浄剤組成物(特許文献2参照)や、第四級ポリシロキサンを含有する洗濯用洗剤組成物(特許文献3参照)等が提案されている。
特開平10−88195号公報 特開2000−282099号公報 特開2002−146682号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の洗浄剤組成物は、いずれも、夏場の倉庫や車内などの温度条件に相当すると考えられる高温(例えば、50℃)での保存安定性において、クリーミングが生じて分離する等の問題がある。
また、前記以外の柔軟性付与技術として、粘土鉱物や、アニオン性界面活性剤/カチオン性界面活性剤複合体等が配合された洗浄剤組成物においても、高温(50℃)での保存安定性は、いずれも分離等が生じ、充分なものではなかった。
本発明者の検討によると、主に衣類に柔軟性を付与するために配合する成分を液体洗浄剤組成物中に配合した場合、特に高温での保存中に分離等が生じやすく、安定に配合することが困難であることが分かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、衣類の形態変化を抑制する効果が高く、かつ高温安定性に優れた液体洗浄剤組成物、および該液体洗浄剤組成物の製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明においては、少なくとも下記(A)成分、(B)成分および(C)成分を含有し、該(B)成分と(C)成分が特定の混合割合で含有されることを特徴とする液体洗浄剤組成物を提案する。
すなわち、本発明の第一の態様は、(A)非イオン性界面活性剤と、(B)カチオン性界面活性剤及び/又は長鎖アミンと、(C)高級アルコールを含有し、かつ(B)成分と(C)成分との混合割合(B)/(C)が、質量比で1/5〜2/3であることを特徴とする液体洗浄剤組成物である。
また、本発明の液体洗浄剤組成物は、(C)成分、または(B)成分と(C)成分との混合物を溶融し、当該溶融物を、前記(C)成分の融点以上の温度に加熱した(A)成分を含有する水相と混合し、該混合物を冷却することにより得られることが好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤組成物においては、前記(B)成分は長鎖3級アミンであることが好ましい。
本発明の第二の態様は、(C)高級アルコール、または(B)カチオン性界面活性剤及び/又は長鎖アミンと(C)成分との混合物を溶融する工程と、前記溶融する工程により得られる溶融物を、前記(C)成分の融点以上の温度に加熱した(A)非イオン性界面活性剤を含有する水相と混合する工程と、前記混合する工程により得られる混合物を冷却する工程を有することを特徴とする液体洗浄剤組成物の製造方法である。
本発明によれば、衣類の形態変化を抑制する効果が高く、かつ高温安定性に優れた液体洗浄剤組成物、および該液体洗浄剤組成物の製造方法を提供することができる。
≪液体洗浄剤組成物≫
本発明の液体洗浄剤組成物は、(A)非イオン性界面活性剤(以下、(A)成分という。)と、(B)カチオン性界面活性剤及び/又は長鎖アミン(以下、(B)成分という。)と、
(C)高級アルコール(以下、(C)成分という。)を含有するものである。
(A)成分
(A)成分は、非イオン性界面活性剤である。本発明において、(A)成分は洗浄機能を担う成分であり、(A)成分を含有することにより洗浄力が向上する。
本発明で用いられる(A)成分としては、特に限定されるものではなく、中でも下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン型非イオン性界面活性剤が好適なものとして挙げられる。
Figure 2007177130
[式中、Rは直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基であり;−X−は−O−または−COO−である。−X−が−O−のとき、Rの炭素数は10〜22であり、かつRは水素原子であり、−X−が−COO−のとき、Rの炭素数は9〜21であり、かつRは炭素数1〜3のアルキル基である。Aは炭素数2〜3のアルキレン基を示し;n’はアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す。]
前記一般式(1)中、−X−が−O−のときは、(A)成分はアルコールアルコキシレートである。
は、炭素数10〜22であり、好ましくは10〜20であり、より好ましくは10〜16であり、直鎖であっても分岐鎖状であってもよく、また、不飽和結合を有していてもよい。
−X−が−COO−のときは、(A)成分は脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤である。
は、炭素数9〜21であり、好ましくは11〜21であり、直鎖であっても分岐鎖状であってもよく、また、不飽和結合を有していてもよい。
(AO)で表されるアルキレンオキサイドは、エチレンオキサイド(EO)又はプロピレンオキサイド(PO)であり、それぞれ単独であっても混合して付加されていてもよく、さらにEO基とPO基がブロックとして付加されていてもよい。
この(AO)は、EOとPOを混合付加する場合には、EO基の総量が、全アルキレンオキサイド基中、質量比で60質量%以上であることが好ましい。
さらに、EOを単独付加する場合には、n’は5〜20であることが好ましく、より好ましくは6〜18である。n’が20以下であることにより洗浄力が向上し、一方、n’が5以上であることにより液体洗浄剤組成物の高温安定性が向上する。
また、アルキレンオキサイド付加モル数分布は、アルキレンオキサイドを付加する際の反応方法により異なるが、例えば、一般的な水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ触媒を用いて酸化エチレンを疎水基原料に付加させた、分布の比較的広いものであってもよいし、特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて酸化エチレンを疎水基原料に付加させた分布の狭いものであってもよい。
前記一般式(1)で表される(A)成分の具体例としては、
(i)三菱化学(株)製 商品名:Diadol13(炭素数:13;以下、炭素数はC13と示す。)、Shell製 商品名:Neodol(C12/13:炭素数12と13の混合物を示す。)、Sasol製 商品名:Safol23(C12/13)等の合成アルコールに対して、15モル相当の酸化エチレンを付加したもの、
(ii)新日本理化(株)製 商品名:Conol(C12)等の天然アルコールに、9モル相当の酸化エチレンを付加したもの、
(iii)ブテンを3量化して得られるC12アルケンをオキソ法に供して得られるC13アルコール1モルに、7モル相当の酸化エチレンを付加したもの(BASF製 商品名:Lutensol TO7)、
(iv)ラウリン酸メチルエステルに、15モル相当の酸化エチレンを付加したもの、
(v)ヘキサノールをガーベット反応に供して得られるC12アルコール1モルに、10モル相当の酸化エチレンを付加したもの(CONDEA製 商品名:ISOFOL12−10EO)、
(vi)C12〜14の第2級アルコールに、9モル相当の酸化エチレンを付加したもの(日本触媒(株)製 商品名:ソフタノール90)、
(vii)ラウリン酸メチルに、アルコキシル化触媒を用いて15モル相当の酸化エチレンと3モル相当の酸化プロピレンを付加したもの、
(viii)ラウリルアミンに9モル相当の酸化エチレンを付加したもの、
等が挙げられる。
上記の例示した中でも、洗浄力に優れることから、C13又はC12/13アルコールに15モル相当の酸化エチレンを付加したもの、C12又はC12/14天然アルコールに9または15モル相当の酸化エチレンを付加したもの、ラウリン酸メチルエステルに15モル相当の酸化エチレンを付加したものが好ましい。また、低温下での液体洗浄剤組成物の外観安定性やウール繊維への浸透性に優れることから、C13分岐型合成アルコールに7モル相当の酸化エチレンを付加したものが特に好ましい。
これら(A)成分は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物中、10〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは15〜50質量%であり、さらに好ましくは15〜45質量%である。該範囲であることにより、液体洗浄剤組成物の皮脂汚れに対する洗浄力が向上する。
(B)成分
(B)成分は、カチオン性界面活性剤及び/又は長鎖アミンである。好ましくは、前記(B)成分は長鎖3級アミンである。
本発明においては、(B)成分が、液体洗浄剤組成物中で、後述する(C)成分と複合体(会合体)を形成していると推測され、該会合体が衣類に吸着することにより衣類の形態変化を抑制する効果が得られると考えられる。
カチオン性界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、中でも、柔軟性付与効果や、液体洗浄剤組成物中での(C)成分と形成される会合体安定性に優れることから、下記一般式(2)で表される4級アンモニウム塩が好適なものとして用いられる。
Figure 2007177130
前記一般式(2)中、Rは、炭素数8〜25の炭化水素基であり、直鎖であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよく、さらにはヒドロキシ基等の置換基を含むものであってもよい。また、アミド基、エステル基[−C(O)−O−]またはエーテル基[−O−]等の連結基を、その鎖中に有するものであってもよい。
中でも、炭素数8〜25、より好ましくは炭素数16〜22の炭化水素基(直鎖であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよい。)が好ましく用いられる。また、エステル基[−C(O)−O−]を鎖中に有するものも好ましい。
、Rは、それぞれ独立に炭素数1〜25の炭化水素基であり、直鎖であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよく、さらにはヒドロキシ基等の置換基を含むものであってもよい。また、アミド基、エステル基[−C(O)−O−]またはエーテル基[−O−]等の連結基を、その鎖中に有するものであってもよい。
中でも、炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基が好ましく、水素原子、メチル基がより好ましく用いられる。また、エステル基[−C(O)−O−]を鎖中に有するものも好ましい。
は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、EO付加モル数1〜25のポリオキシエチレン基のうちいずれかである。
中でも、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基が好ましく、水素原子、メチル基がより好ましく用いられる。
は、陰イオンを示す。具体的には、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等のハロゲン原子イオンや、一般式R14SO [但し、R14は、炭素数1〜3のアルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基等)であり、特に好ましくはメチル基である。]で表されるイオン等が挙げられる。中でも、塩素イオンが好ましい。
前記一般式(2)で表されるカチオン性界面活性剤の具体例としては、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、セトステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド;モノエステルアンモニウム塩、ジエステルアンモニウム塩、トリエステルアンモニウム塩等のアルカノールアミンエステル4級塩又はこれら混合物等が挙げられる。中でも、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、アルカノールアミンエステル4級塩の混合物が好ましい。
長鎖アミンとしては、特に限定されるものではなく、中でも、柔軟性付与効果や、液体洗浄剤組成物中での(C)成分と形成される会合体安定性に優れることから、下記一般式(3)で表される1級〜3級のアミンが好適なものとして用いられる。
Figure 2007177130
前記一般式(3)中、Rは、炭素数7〜27の炭化水素基であり、直鎖であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよく、さらにはヒドロキシ基等の置換基を含むものであってもよい。また、アミド基、エステル基[−C(O)−O−]またはエーテル基[−O−]等の連結基を、その鎖中に有するものであってもよい。
中でも、Rとしては「−R11−W」(但し、R11は炭素数1〜4の直鎖または分岐したアルキレン基である。Wは、−NHCO−R12又は−OOC−R13であり、R12は炭素数7〜23、好ましくは7〜21の炭化水素基であり、R13は炭素数11〜23、好ましくは12〜20の炭化水素基であり、R12およびR13はいずれも直鎖であっても分岐鎖であっても良く、飽和であっても不飽和であっても良い。)が好ましく用いられる。
は、水素原子又は炭素数1〜25の炭化水素基である。
が炭素数1〜25の炭化水素基の場合、それぞれ直鎖であっても分岐鎖状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよく、さらにはヒドロキシ基等の置換基を含むものであってもよい。また、アミド基、エステル基[−C(O)−O−]またはエーテル基[−O−]等の連結基を、その鎖中に有するものであってもよい。
中でも、水素原子、炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖状のヒドロキシアルキル基が好ましく、水素原子、メチル基がより好ましく用いられる。
は、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、EO付加モル数1〜25のポリオキシエチレン基のうちいずれかである。
中でも、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基が好ましく、水素原子、メチル基がより好ましく用いられる。
前記一般式(3)で表される長鎖アミンの具体例としては、カプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド等の脂肪酸アミドアルキル3級アミン又はその塩;ラウリルアミン、ミリスチルアミン、椰子アルキルアミン、パルミチルアミン、牛脂アルキルアミン、ステアリルアミン、ラウリルジメチルアミン、ミリスチルジメチルアミン、椰子アルキルジメチルアミン、パルミチルジメチルアミン、牛脂アルキルジメチルアミン、ステアリルジメチルアミン、ステアリルジヒドロキシジエチルアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミン等のアルキルアミンなどが挙げられる。
中でも、それ自体の臭気が低く良好なことから、カプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリルジメチルアミン、パルミチルジメチルアミンが好ましく、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドがより好ましい。
長鎖アミンの具体的な商品としては、例えば、東邦化学(株)製のカチナールMPAS−R(商品名、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミドとステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドの質量比3/7混合物)、ライオンアクゾ(株)製のアーミンAPA168−65E(商品名、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミドとステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドの質量比3/7混合物の65質量%のエタノール溶液)等が好ましく用いられる。
なお、上記例中の「脂肪酸アミドアルキル3級アミン又はその塩」は、例えば、脂肪酸あるいは脂肪酸低級アルキルエステル、動・植物性油脂等の脂肪酸誘導体と、ジアルキルアミノアルキルアミンとを縮合反応させ、その後、未反応のジアルキルアミノアルキルアミンを、減圧または窒素ブローにて留去することにより得られる。
ここで、脂肪酸又は脂肪酸誘導体としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、エルカ酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、とうもろこし油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パーム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、ひまし油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸等、またはこれらのメチルエステル、エチルエステル、グリセライド等が具体的に挙げられる。中でも、液体洗浄剤組成物中で(C)成分と形成される会合体安定性と、衣類への吸着性能に優れることから、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸が好ましい。
これら脂肪酸又は脂肪酸誘導体は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
また、ジアルキルアミノアルキルアミンの具体例としては、ジメチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノエチルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノエチルアミン等が挙げられ、中でもジメチルアミノプロピルアミンが特に好ましい。
ジアルキルアミノアルキルアミンの使用量は、特に限定されないが、脂肪酸又はその誘導体に対し、0.9〜2.0倍モルが好ましく、1.0〜1.5倍モルが特に好ましい。
反応温度は、通常100〜220℃が好ましく、より好ましくは150〜200℃である。反応温度が100℃以上であれば反応が良好に進行し、220℃以下であればアミンによる着色がより抑制される。
反応時の圧力は、常圧でも減圧でもよく、反応時に窒素等の不活性ガスを導入することも可能である。
また、脂肪酸を用いる場合は、硫酸、p−トルエンスルホン酸等の酸触媒、脂肪酸誘導体を用いる場合は、ナトリウムメチラート等のアルカリ触媒を用いることにより、より効率良く反応を進行させることができる。
これら(B)成分は、カチオン性界面活性剤又は長鎖アミンを単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよく、さらに両者を混合して用いてもよい。具体的には、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、アルカノールアミンエステル4級塩の混合物、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド等を用いることが好ましい。
本発明においては、中でも、液体洗浄剤組成物の粘度の増粘抑制の点から、長鎖アミンが好ましく、その中でも長鎖3級アミンがより好ましく、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド等を用いることが特に好ましい。
(B)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.1〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.2〜4質量%であり、さらに好ましくは0.5〜3質量%である。該範囲の下限値以上であることにより、(C)成分と形成される会合体の衣類への吸着性能が向上し、衣類の形態変化を抑制する効果が向上する。一方、上限値以下であることにより、適度な粘度を有する液体洗浄剤組成物が得られやすくなる。
(C)成分
(C)成分は、高級アルコールである。本発明においては、(C)成分が、液体洗浄剤組成物中で、前記(B)成分と会合体(複合体)を形成していると推測され、該会合体が衣類に吸着することにより衣類の形態変化を抑制する効果が得られると考えられる。
本発明で用いられる(C)成分としては、特に限定されるものではなく、中でも下記一般式(4)で表される高級アルコールが好適なものとして挙げられる。
Figure 2007177130
前記一般式(4)中、R10は炭素数14〜24の炭化水素基であり、飽和であっても不飽和であってもよく、直鎖であっても分岐鎖状であってもよい。
炭素数が14以上であることにより、常温で固体状の形態を有することから、衣類の形態変化を抑制する効果が得られやすくなる。一方、炭素数が24以下であることにより、(B)成分と会合体を形成しやすくなり、高温安定性が向上する。
前記一般式(4)で表される高級アルコールの具体例としては、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、又はこれら混合物等が挙げられる。中でも、(B)成分と形成される会合体の安定性(特に高温での安定性)や、衣類の形態変化を抑制する効果が向上することから、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール(セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物)、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコールとベヘニルアルコールとの混合物が好ましく、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコールとベヘニルアルコールとの混合物がより好ましい。
なお、上記の例示の高級アルコールの融点(℃)は、ミリスチルアルコール(融点(℃):35〜42)、セチルアルコール(融点(℃):45〜51)、ステアリルアルコール(融点(℃):57〜63)、ベヘニルアルコール(融点(℃):65〜73)である。前記融点(℃)は、MICRO MELTING POINT APPARATUS MP−500D(商品名、柳本製作所製)により測定される数値を示す。
これら(C)成分は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(C)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物中、0.2〜15質量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%であり、さらに好ましくは1〜9質量%である。該範囲の下限値以上であることにより、衣類の形態変化を抑制する効果が向上する。一方、上限値以下であることにより、適度な流動性を有する液体洗浄剤組成物が得られやすくなる。
本発明の液体洗浄剤組成物においては、前記(B)成分と(C)成分との混合割合(B)/(C)が、質量比で1/5〜2/3である。好ましくは、(B)/(C)が、質量比で
1/4〜1/2である。該範囲における(B)成分の混合割合が下限値以上であることにより、衣類の形態変化を抑制する効果が得られる。一方、上限値以下であることにより、高温安定性に優れる。
その他の任意成分
本発明の液体洗浄剤組成物には、前記成分以外に、必要に応じてその他の任意成分を配合することができる。
具体的には、例えば、以下に示す液体洗浄剤組成物の液表面の皮膜形成防止成分、液体洗浄剤組成物の粘度の増粘抑制成分、(B)成分と(C)成分との会合体の分散安定化成分、洗浄助剤、衣類の風合い性向上成分、香気安定性向上成分、防腐成分、香料、色素、pH調整剤、pH安定剤等を配合することができる。
液体洗浄剤組成物の液表面の皮膜形成防止成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリアルキレングリコールブチルエーテル、ポリアルキレングリコールフェニルエーテル等のグリコール系溶剤などが挙げられる。
かかる皮膜形成防止成分の配合量は、液体洗浄剤組成物中、好ましくは0〜20質量%であり、より好ましくは1〜10質量%である。
液体洗浄剤組成物の粘度の増粘抑制成分としては、パラトルエンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム、エタノール等のハイドロトロープ剤などが挙げられる。
かかる増粘抑制成分の配合量は、液体洗浄剤組成物中、好ましくは0〜20質量%であり、より好ましくは0.5〜10質量%である。
(B)成分と(C)成分との会合体の分散安定化成分としては、ベントナイト、スメクタイト等の粘度鉱物などを配合することができる。
洗浄助剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミンオキシド等の両性(半極性)界面活性剤などを配合することができる。
衣類の風合い性向上成分としては、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン化合物などが挙げられる。
かかる風合い性向上成分の配合量は、液体洗浄剤組成物中、好ましくは0〜5質量%である。
香気安定性向上成分としては、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤などが挙げられ、その配合量は、液体洗浄剤組成物中、好ましくは0〜1質量%である。
防腐成分としては、ケーソンCG/ICP(商品名)等の抗菌剤などが挙げられ、その配合量は、液体洗浄剤組成物中、好ましくは0〜1質量%である。
香料としては、特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物等が挙げられ、その配合量は、液体洗浄剤組成物中、好ましくは0.01〜1質量%である。
色素としては、アシッドレッド138、アシッドイエロー203、アシッドブルー9、青1号、青色205号、ターコイズP−GR、Polar RED RLS200%(以上、商品名)等が挙げられる。
かかる色素の配合量は、液体洗浄剤組成物中、好ましくは0.00005〜0.001質量%程度である。
pH調整剤としては、硫酸、水酸化ナトリウム、アルカノールアミン等の酸や塩基などが挙げられる。
pH安定剤としては、クエン酸、酢酸アンモニウム等の緩衝剤などを配合することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、中でも本発明においては、(C)成分、または(B)成分と(C)成分との混合物を溶融し、当該溶融物を、前記(C)成分の融点以上の温度に加熱した(A)成分を含有する水相と混合し、該混合物を冷却する調製方法により得られるものであることが好ましい。この液体洗浄剤組成物においては、本発明の効果がより向上する。
上記調製方法は、例えば以下のようにして行うことができる。
まず、(C)成分、または(B)成分と(C)成分との混合物を、(C)成分の融点以上の温度に加熱することにより溶融する。
ここで、本明細書及び特許請求の範囲において「(C)成分の融点以上の温度」とは、(C)成分の融点以上であって、該融点がある温度範囲を有する場合には、その上限値以上の温度を意味する。好ましくは、(C)成分の融点より10℃以上高い温度である。一方、上限値の温度は、実質的には85℃以下であり、(C)成分の融点より20℃高い温度以下であることが好ましい。
また、(C)成分、または(B)成分と(C)成分との混合物を溶融する工程は、(B)成分と(C)成分との会合体形成の点から、(B)成分と(C)成分との混合物を溶融することが好ましい。
次いで、(A)成分と、前記溶融する工程において(B)成分を用いない場合は(B)成分と、必要に応じてその他の任意成分を混合し、水相を調製する。そして、該水相を、前記(C)成分の融点以上の温度に加熱する。
次に、前記溶融する工程により得られた溶融物を、前記(C)成分の融点以上の温度に加熱した水相と混合する。このとき、水相が、前記(C)成分の融点以上の温度であることにより、混合時に溶融物中の(C)成分の析出等を防止することができ、均一な混合物を調製することができ、最終的に得られる液体洗浄剤組成物における衣類の形態変化を抑制する効果と高温安定性がいずれも向上する。
この溶融物と水相との混合は、溶融物に水相を添加してもよく、水相に溶融物を添加してもよい。
次に、前記混合する工程により得られた混合物を冷却する。冷却することにより、混合物中に、複合体(主に(B)成分と(C)成分から構成されると推測される会合体)が析出し、該複合体(会合体)が系中に均一に分散した混合物が得られる。
このとき、冷却操作は、1分間当たり0.5〜1.5℃(好ましくは1.0℃)の割合で徐冷することが好ましい。また、冷却後の温度は30〜45℃(好ましくは40℃)が好ましい。
以上の冷却操作により、混合物中に、より微細で、より均一な複合体(会合体)を析出させることができ、最終的に得られる液体洗浄剤組成物における本発明の効果がさらに向上する。
冷却後、好ましくは、かかる混合物のpHを、pH調整剤により所望とするpH付近(好ましくはpH6.0〜7.0)に調整する。
その後、残りのその他の任意成分を添加し、所望とするpHに調整することにより、液体洗浄剤組成物を得ることができる。
≪液体洗浄剤組成物の製造方法≫
本発明の液体洗浄剤組成物の製造方法は、(C)高級アルコール、または(B)カチオン性界面活性剤及び/又は長鎖アミンと(C)成分との混合物を溶融する工程と、前記溶融する工程により得られる溶融物を、前記(C)成分の融点以上の温度に加熱した(A)非イオン性界面活性剤を含有する水相と混合する工程と、前記混合する工程により得られる混合物を冷却する工程を有する製造方法である。
本発明の液体洗浄剤組成物の製造方法を用いることにより、本発明の効果が得られる。
かかる製造方法については、上記≪液体洗浄剤組成物≫の調製方法と同様であり、説明を省略する。
本発明によれば、衣類の形態変化を抑制する効果が高く、かつ高温安定性に優れた液体洗浄剤組成物、および該液体洗浄剤組成物の製造方法を提供することができる。
また、本発明により、洗浄力に優れた液体洗浄剤組成物が得られる。
また、本発明の液体洗浄剤組成物は、その用途は特に限定されるものではなく、中でも衣料用として好適なものである。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、「%」は特に断りがない限り「質量%」を示す。
表1〜3に示す組成に従って、後述する製造方法により液体洗浄剤組成物を調製し、各例の液体洗浄剤組成物を得た。なお、共通に配合される成分(後述の共通成分1〜3)については、表1〜3への記載は省略する。
≪表中に示した成分の説明≫
(A)成分
A−1:C2n+1O(EO)15H(n=12/13混合物(質量比55/45))、合成品。
(A−1の合成方法)
Sasol製 商品名Safol23アルコール(分岐率*1 50%)224.4g、30質量%NaOH水溶液2.0gを、耐圧型反応容器中に採取し、容器内を窒素置換した。
次に、温度100℃、圧力2.0kPa以下で30分間脱水してから、温度を160℃まで昇温した。アルコールを撹拌しながら酸化エチレン(ガス状)763.6gを吹き込み管を使って、反応温度が180℃を超えないように添加速度を調節しながらアルコールの液中に徐々に加えた。
酸化エチレンの添加終了後、温度180℃、圧力0.3MPa以下で30分間熟成した後、温度180℃、圧力6.0kPa以下で10分間未反応の酸化エチレンを留去した。
次に、温度を100℃以下まで冷却した後、反応物の1質量%水溶液のpHが約7になるように、70質量%p−トルエンスルホン酸を加えて中和し、A−1を得た。
*1分岐率:分岐率とは、原料アルコール中、全体のアルコールのモル数に対する分岐アルキル基をもつアルコールのモル数換算した割合を示す。
A−2:C2n+1O(EO)15H(n=12/14混合物(質量比71/29))、合成品。
(A−2の合成方法)
P&G製 C12/14アルコール224.4gを用いて、A−1と同様に合成した。
A−3:C1123COO(EO)15CH(ラウリン酸メチルエトキシレート(15))、合成品。
(A−3の合成方法)
ラウリン酸メチルエステルを原料とし、特開平9−118648号公報に記載された製造方法に準じて合成した。
A−4:C1327O(EO)15H(分岐鎖含有、商品名:ダイヤドール13(三菱化学(株)製))、合成品。
(A−4の合成方法)
特公平6−15038号公報に記載された方法によって得られた、特開2001−164298号公報に記載のもの。ナロー率(EO(エチレンオキシド)付加物の全体の中でEO13〜17モル付加物の含有率):65質量%。
A−5:C2n+1CHC2m+1O(EO)H(n+m=11〜13)、分岐鎖含有2級アルコールの平均EO(エチレンオキシド)9モル付加物、日本触媒(株)製、商品名:ソフタノール90。
A−6:C1327O(EO)H(アルキル鎖:分岐型)、BASF社製、Lutensol TO7。
(B)成分
B−1:パルミチルアミドプロピルジメチルアミンとステアリルアミドプロピルジメチルアミンとの質量比で3/7の混合物(東邦化学(株)製、商品名:カチナールMPAS−R)。
B−2:ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド(ライオンアクゾ(株)製、商品名:アーカードT−800)。
B−3:ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド(ライオンアクゾ(株)製、商品名:アーカード22−80)。
B−4:アルカノールアミンエステル4級塩混合物、合成品。
(B−4の合成方法)
[メチルエステルの合成]
オレイン酸メチル75質量%、リノール酸メチル16質量%およびステアリン酸メチル9質量%よりなるパーム脂肪酸メチル(ライオンオレオケミカル(株)、商品名:パステルM182、アルキル基の炭素数18)2.5kgと、市販の安定化ニッケル触媒2.5g(0.1質量%/脂肪酸メチル)を4Lのオートクレーブに仕込み、窒素ガス置換を3回行った。
次いで、回転数を800rpmに合わせ、温度185℃で約77Lの水素ガスを導入した。導入した水素が完全に消費された後、冷却し、濾過助剤を使用して触媒を除き、水素添加したパーム脂肪酸メチルを得た。
得られたパーム脂肪酸メチルは、けん化価より求めた分子量は297であった。
ガスクロマトグラフィ(GC)から求めた脂肪酸メチル組成は、ステアリン酸メチル36質量%、エライジン酸メチル(トランス体)36質量%、オレイン酸メチル(シス体)28質量%、リノール酸メチル0質量%であり、不飽和脂肪酸メチルエステルのトランス/シス比率は57/43(質量比)であった。
なお、不飽和アルキル基は、GCにより次の方法で測定した。
機種:Hitachi FID ガスクロG−3000カラム:GLサイエンス TC−70(0.25mm I.Dx30)。
温度:カラム150℃ → 230℃。
昇温速度:10℃/分。
インジェクター&デイテクター:240℃。
カラム圧力:1.0kgf/cm
[アルカノールアミンエステルとその4級化物の合成]
調製した水素添加されたパーム脂肪酸メチル489gに、ステアリン酸メチル137gとパルミチン酸メチル156gを混合した脂肪酸メチルエステル(不飽和脂肪酸メチル/飽和脂肪酸メチルの質量比40/60)と、トリエタノールアミン250g、酸化マグネシウム0.51g、14質量%水酸化ナトリウム水溶液3.69gを、撹拌器、冷却器、温度計および窒素導入管を備えた2Lの4つ口フラスコに入れ、窒素置換を行った後、窒素を0.52L/min.の流量で流しておいた。1.5℃/min.の速度で190℃まで昇温して、6時間反応させた。未反応メチルエステルが1質量%以下であることを確認し、反応を停止した。得られた生成物から触媒由来である脂肪酸塩をろ過により除去し、中間体のアルカノールアミンエステルを得た。このアミン価を測定し、分子量を求めると582であった。
得られたアルカノールアミンエステル270gを温度計、滴下ロートおよび冷却機を備えた4つ口フラスコに入れ、窒素置換した。
次いで、85℃に加熱し、ジメチル硫酸57.4gを1時間に渡り滴下した。
滴下終了後、温度を90℃に保ち、1時間撹拌した。反応終了後、約62gの未変性エタノール(日本エタノール(株))を滴下しながら冷却し、エタノール溶液を調製し、最後にフェリオックスCY−115(商品名、ライオン(株))と、ジブチルヒドロキシトルエン(住友化学工業(株))をそれぞれ100ppmの濃度になるように添加した。
得られた反応生成物には、モノエステルアンモニウム塩/ジエステルアンモニウム塩/トリエステルアンモニウム塩が28/53/19(質量比)で含まれていた。このエタノール溶液中には、4級化されていないモノエステルアミンとジエステルアミンとトリエステルアミンが、合計で9.0質量%含まれており、その比率は1/9/90(質量比)で存在していた。さらに副生成物として、両性化合物が2.0質量%含まれていた。
B−5:ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、合成品。
(B−5の合成方法)
還流冷却器を備えた1リットル四ツ口フラスコに、ステアリン酸(分子量284)360gを仕込み、80℃に加熱してステアリン酸を融解した。窒素置換を2回行った後、150℃に昇温し、ジメチルアミノプロピルアミン(分子量102)123g(ステアリン酸に対するモル比:0.95)を1時間かけて滴下した。
次に、150〜160℃で1時間保持した後、1時間かけて185℃に昇温し、さらにジメチルアミノプロピルアミン45gを1時間かけて滴下した。
滴下終了後、185〜190℃に保持し、7時間熟成して副生の水を系外に留去した。
さらに、170〜190℃に保持したまま減圧(4.0kPa)し、1時間放置することにより未反応のジメチルアミノプロピルアミンを留去した。
酸価から算出したステアリン酸の転化率は99.6%であった。
(C)成分
C−1:ステアリルアルコール(融点57〜63℃、新日本理化(株)製、商品名:コノール30SS)。
C−2:ベヘニルアルコール(融点65〜73℃、コグニスジャパン(株)製、商品名:LANETTE22)。
C−3:硬化ナタネ油アルコール(融点60〜70℃、コグニスジャパン(株)製、商品名:Stenol 1822SR)。
C−4:ミリスチルアルコール(融点35〜42℃、新日本理化(株)製、商品名:コノール1495)。
共通成分
パラトルエンスルホン酸:協和発酵工業(株)製、商品名:PTS酸。
ベントナイト:クニミネ工業株式会社製、商品名:クニピアF。
安息香酸ナトリウム:東亞合成製、商品名:安息香酸ナトリウム。
クエン酸3ナトリウム:マイルス社(米国)製、商品名:クエン酸ソーダ。
エタノール:NEDO製。
ジブチルヒドロキシトルエン:住友化学工業製、商品名:SUMILIZER BHT− R。
ケーソンCG:ローム・アンド・ハース社製。
アシッドレッド138:住友化学工業製、商品名:スミノールミーリング ブリリアントレッドBS。
香料組成物
香料P1:特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A。
香料P2:同公報の表11〜18に記載の香料組成物B。
香料P3:同公報の表11〜18に記載の香料組成物C。
香料P4:同公報の表11〜18に記載の香料組成物D。
後述の製造方法における共通成分1〜3は下記の通りである。
共通成分1
パラトルエンスルホン酸 2質量%、
ベントナイト 0.3質量%、
安息香酸ナトリウム 0.5質量%、
クエン酸3ナトリウム 0.2質量%、
水 バランス(合計が100質量%になる量)。
共通成分2
アシッドレッド138 0.0002質量%、
ケーソンCG 0.015質量%。
共通成分3
エタノール 7質量%、
ジブチルヒドロキシトルエン 0.03質量%、
香料組成物 0.18質量%。
なお、各例の液体洗浄剤組成物のpHは、硫酸または水酸化ナトリウム水溶液によりpH7.0に調整した。
≪液体洗浄剤組成物の製造方法≫
D−1:(C)成分を80℃に加熱して溶融させた。別に、共通成分1を配合槽内で均一混合した後、(A)成分、(B)成分を添加し、80℃に加熱して水相Xを調製した。
次いで、溶融した(C)成分を、水相Xと前記配合槽内で混合し、この混合物を10分間撹拌した。その後、配合槽内を1分間当たり1℃の割合で徐冷した。40℃まで温度が低下してから、水酸化ナトリウム(25質量%濃度)により、混合物のpHを6.0から7.0に調整した。
その後、該混合物に共通成分2を添加後、5分間撹拌した。ここに、別の予備配合槽で混合溶解した共通成分3を添加し、10分間撹拌した。そして、水酸化ナトリウム(25質量%濃度)又は硫酸(9質量%濃度)によりpH7.0に調整し、液体洗浄剤組成物を得た。
D−2:(B)成分と(C)成分を混合し、80℃に加熱して溶融させた。別に、共通成分1を配合槽内で均一混合した後、(A)成分を添加し、80℃に加熱して水相Yを調製した。
次いで、溶融した(B)成分と(C)成分との混合溶融物を、水相Yと前記配合槽内で混合し、この混合物を10分間撹拌した。その後、配合槽内を1分間当たり1℃の割合で徐冷した。40℃まで温度が低下してから、水酸化ナトリウム(25質量%濃度)により、混合物のpHを6.0から7.0に調整した。
その後、該混合物に共通成分2を添加後、5分間撹拌した。ここに、別の予備配合槽で混合溶解した共通成分3を添加し、10分間撹拌した。そして、水酸化ナトリウム(25質量%濃度)又は硫酸(9質量%濃度)によりpH7.0に調整し、液体洗浄剤組成物を得た。
得られた各例の液体洗浄剤組成物について、下記の評価方法に従って、衣類の外観保持性能、衣類への柔軟性付与効果、液体洗浄剤組成物の液外観、洗浄力をそれぞれ評価した。
その結果を表1〜3に併記した。
なお、衣類の外観保持性能および衣類への柔軟性付与効果の評価により、衣類の形態変化を抑制する効果を評価した。また、液体洗浄剤組成物の液外観の評価により、高温安定性を評価した。
≪外観保持性能の評価≫
市販の紺色Tシャツ(綿100質量%、ファーストリテイリング社製)2kgを、全自動洗濯機(商品名:NA−F802P、松下電気産業(株)製)に投入し、各例で調製した液体洗浄剤組成物を、水道水30Lに対して40mLの割合で添加し、洗浄(10分)、脱水(1分)、ためすすぎ(2回繰り返し/各5分)、脱水(1分)を順次行う洗濯操作を10回行った。用いた水道水の温度は、25℃になるように調整した。
また、(A)成分であるA−3の20質量%水溶液を洗浄剤組成物として、同様の操作を行い、これをブランク評価とした。
前記洗濯操作で処理したTシャツを、ハンガー吊りで陰干しして12時間乾燥させた。
乾燥後、Tシャツの裾のよれ、首周りの伸び、全体のシワを目視により、下記基準により評価した。
評価は、未洗浄の新品を◎、ブランク評価((A)成分であるA−3の20質量%水溶液を洗浄剤組成物として、上記洗濯操作で処理したTシャツ)を×として、衣類の外観保持性能をパネラー5人の平均点により判定した。
判定基準を以下に示す。
×:ブランク評価と同等。
△:ブランク品よりやや良好。
○:新品よりやや劣る。
◎:新品と同等。
≪柔軟性付与効果の評価≫
市販のTシャツ(綿100質量%、B.V.D社製)2kgを、全自動洗濯機(商品名:NA−F802P、松下電気産業(株)製)に投入し、各例で調製した液体洗浄剤組成物を、水道水30Lに対して40mLの割合で添加し、洗浄(10分)、脱水(1分)、ためすすぎ(2回繰り返し/各5分)、脱水(1分)を順次行う洗濯操作を行った。用いた水道水の温度は、25℃になるよう調整した。
前記洗濯操作で処理したTシャツを陰干しして12時間乾燥させた。25℃・湿度65%RHの恒温恒湿室に2日間放置して、これを試験布として柔軟性付与効果の評価に用いた。
評価対照布として、(A)成分であるA−3の20質量%水溶液を洗浄剤組成物として、上記洗濯操作で処理したTシャツを用いた。
柔軟性付与効果の評価は、官能によって、この対照布に対して下記評価基準による1対比較を行い、専門パネラー10人の平均値により判定した。
判定基準を以下に示す。
×:対照布と同等。
△:対照布よりやや柔らかい。
○:対照布より柔らかい。
◎:対照布より非常に柔らかい。
≪液外観の評価≫
各例で調製した液体洗浄剤組成物95gを、100mL(長さ14cm)のスクリュー管に取り、50℃の恒温槽に1ヶ月保存した後の液分離を、分離層の厚みを指標に、下記基準により評価した。
判定基準を以下に示す。
×:分離層の厚みが5cm以上。
△:分離層の厚みが1〜5cm。
○:分離層の厚みが0〜1cm。
≪洗浄力の評価≫
10cm角に裁断した100番手の綿平織り布に、顔面の皮脂汚れを擦りつけて調製した皮脂汚れ布10枚、及び市販のTシャツ(綿100%、B.V.D社製)2kgを、全自動洗濯機(商品名:NA−F802P、松下電気産業(株)製)に投入し、各例で調製した液体洗浄剤組成物を、水道水30Lに対して40mLの割合で添加し、洗浄(10分)、脱水(1分)、ためすすぎ(2回繰り返し/各5分)、脱水(1分)を順次行う洗濯操作を行った。用いた水道水の温度は、25℃になるよう調整した。
皮脂汚れ布の反射率を、未汚染布、汚染布(洗浄処理前)、洗浄布(洗浄処理後)について、各々色差計(商品名:SE200型、日本電色(株)製)にて測定し、洗浄率(%)を下記式に基づいて算出した。
洗浄率(%)=(汚染布のK/S−洗浄布のK/S)/(汚染布のK/S−未汚染布のK/S)×100
なお、式中、K/Sは(1−R/100)/(2R/100)を示す(但し、Rは反射率(%))を示す。
判定基準を以下に示す。
×:洗浄率が60%未満。
△:洗浄率が60%以上〜65%未満。
○:洗浄率が65%以上〜70%未満。
◎:洗浄率が70%以上。
Figure 2007177130
Figure 2007177130
Figure 2007177130
表1〜3の結果から明らかなように、本発明にかかる実施例1〜24は、比較例1〜4よりも、衣類の形態変化を抑制する効果が高く、かつ高温安定性に優れていることが確認できた。

Claims (4)

  1. (A)非イオン性界面活性剤と、(B)カチオン性界面活性剤及び/又は長鎖アミンと、
    (C)高級アルコールを含有し、かつ(B)成分と(C)成分との混合割合(B)/(C)が、質量比で1/5〜2/3であることを特徴とする液体洗浄剤組成物。
  2. (C)成分、または(B)成分と(C)成分との混合物を溶融し、
    当該溶融物を、前記(C)成分の融点以上の温度に加熱した(A)成分を含有する水相と混合し、
    該混合物を冷却することにより得られる請求項1に記載の液体洗浄剤組成物。
  3. 前記(B)成分は長鎖3級アミンである請求項1または2に記載の液体洗浄剤組成物。
  4. (C)高級アルコール、または(B)カチオン性界面活性剤及び/又は長鎖アミンと(C)成分との混合物を溶融する工程と、
    前記溶融する工程により得られる溶融物を、前記(C)成分の融点以上の温度に加熱した(A)非イオン性界面活性剤を含有する水相と混合する工程と、
    前記混合する工程により得られる混合物を冷却する工程
    を有することを特徴とする液体洗浄剤組成物の製造方法。
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