JP2007176477A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】座部においてエアバッグを膨張させたことによる乗員に対する負荷を軽減した乗員保護装置を提供する。
【解決手段】座部12には乗員保護装置31が設けられている。乗員保護装置31は、ガス発生源としてのインフレータ24と、エアバッグ25とからなる。インフレータ24からガスを供給していない状態、つまり膨張していない状態で座部12の前側から後側へエアバッグ25を延ばした状態では、インフレータ24の中央位置Cから第2の底枠34の支持壁341の後端342に至る距離L1と、エアバッグ25の先端252から第2の底枠34の支持壁341の後端342に至る距離L2との比率L2/L1は、0.77以下に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス発生源から発生するガスにより車両の座席の座部にて膨張展開されるエアバッグを備えた乗員保護装置に関する。
シートベルト装置には、肩部から斜めに胸部の前を経由して腰部の側方に架け渡されるショルダベルト部と、腰部の一側方から水平方向に腰部の前を経由して他側方に架け渡されるラップベルト部とを有するものがある。このようなシートベルト装置は、ラップベルト部を腰部の適正位置(骨盤の前側)に配置するようにして使用される。
車両が前面衝突した場合、慣性によって前方へ移動しようとする乗員は、シートベルト装置の保持作用によって座席上に引き留められる。しかし、乗員が安楽姿勢をとっている場合には、乗員の腰部がラップベルト部から外れて前方へ移動してしまう現象(サブマリン現象)が起きる場合がある。特許文献1〜5にはサブマリン現象を防止するための乗員保護装置が開示されている。
特許文献1には、座部に設けられたエアバッグを膨張させ、これにより座部のクッションを押し上げてサブマリン現象を防止する乗員保護装置が開示されている。エアバッグは、前後方向における座部のほぼ全長にわたるベースプレートの上で膨張展開される。
特許文献2には、座部に設けられたエアバッグを膨張展開させ、これにより乗員の臀部を後方へ押してサブマリン現象を防止する乗員保護装置が開示されている。エアバッグは、前後方向における座部のほぼ全長にわたる支持プレートの上で膨張展開される。
特許文献3には、座部を構成するシートパン上に設けられたエアバッグを膨張させ、これにより座部のクッションを押し上げてサブマリン現象を防止する乗員保護装置が開示されている。シートパンと支軸との間にはクッション用の線バネが張り渡されている。クッション用の線バネの設置は、座り心地の向上に寄与する。
特許文献4には、座部を構成する支持パネル上に設けられたエアバッグを膨張させ、これにより座部のクッションを押し上げてサブマリン現象を防止する乗員保護装置が開示されている。支持パネルの後側にはクッション用の線バネが配設されている。
特許文献5には、座部に設けられたエアバッグを膨張させ、これにより座部のクッションを押し上げてサブマリン現象を防止する乗員保護装置が開示されている。エアバッグは、骨枠体の一部であるフロントパネル上で専ら上方に膨張する。骨枠体の一部である後フレームとフロントパネルとの間にはクッション用の線バネが張り渡されている。
特開2001−239872号公報 特開2002−79861号公報 特開2004−168227号公報 特開2005−112000号公報 特開2005−193844号公報
特許文献1,2に開示の座席では、座り心地の向上に寄与するクッション用の線バネがなく、特許文献3〜5の座席では、座り心地の向上に寄与するクッション用の線バネが設けられている。座り心地の観点からすると、クッション用の線バネを設けることが望ましい。
特許文献2に開示の後方に向けて膨張展開されるエアバッグを特許文献3〜5に開示の座席に適用した場合を考えてみる。つまり、膨張展開後のエアバッグが座部のクッションを下支えするフレーム(シートパン、支持パネルあるいはフロントパネル)から後方へはみ出すようにした場合、このはみ出し部による押し上げ力は、前記はみ出し部の下方への落ち込みによって、低減される。前記はみ出し部のはみ出し量を大きくすれば、はみ出し部による押し上げ力を増大させることができるが、エアバッグが膨張展開したときの乗員の大腿部や臀部に作用する負荷は、前記はみ出し量を大きくするほど、大きくなると予想される。従って、このような負荷を軽減することも望ましいが、特許文献1〜5のいずれにおいても、このような負荷に言及した記載はない。
本発明は、座部においてエアバッグを膨張させたことによる乗員に対する負荷を軽減した乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明は、ガス発生源から発生するガスにより車両の座席の座部にて膨張展開されるエアバッグを備えた乗員保護装置を対象とし、請求項1の発明は、前記座部が底枠を備え、前記エアバッグが前記底枠の上で膨張展開するようになっており、前記底枠が膨張展開後の前記エアバッグを下から支持する支持壁を有し、前記座部の前後方向における前記ガス発生源の中央位置から前記支持壁の後端に至る距離L1と、前記座部の前側から後側へ非膨張状態で延出させた前記エアバッグの先端から前記支持壁の後端に至る距離L2との比率L2/L1が0.77以下であることを特徴とする。
比率L2/L1を0.77以下に設定した構成は、サブマリン現象を防止しつつ、エアバッグを膨張させたことによる乗員に対する負荷を軽減する上で好ましい。
好適な例では、請求項2の発明によるように、前記底枠は、下方に凹む収容凹部を有し、前記収容凹部は、前記座部の幅方向に延びており、前記ガス発生源は、前記収容凹部内に収容して固定されており、前記エアバッグは、前記底枠の上で前記収容凹部側から前記底枠の後端側に向けて膨張展開するようになっている。
底枠の上で収容凹部側から底枠の支持壁の後端側に向けて膨張展開するエアバッグは、乗員の膝裏を押し上げてサブマリン現象を防止する。収容凹部内にガス発生源を収容した構成では、エアバッグがガス発生源の上方において上に向けて迅速に膨張し易くなる。つまり、収容凹部内にガス発生源を収容した請求項2の発明の構成は、乗員の膝裏を迅速に押し上げる上で有利である。
好適な例では、請求項3の発明によるように、前記収容凹部を形成する前壁面は、前方に傾いている。
このような前壁面は、収容凹部側から底枠の支持壁の後端側に向けて膨張展開する最中のエアバッグ内のガス圧に対する反力を得る好適な部位となる。
好適な例では、請求項4の発明によるように、前記収容凹部を形成する後壁面は、後方に傾いている。
このような後壁面は、収容凹部側から底枠の支持壁の後端側に向けて膨張展開するエアバッグを後方へ誘導する上で好適な部位となる。
又、請求項5の発明は、乗員を前記座席に拘束するシートベルト装置をさらに備え、前記エアバッグは、前記座部における座クッションと、前記座クッションの略全体を下側から支持する支持プレートとの間に配置されており、前記エアバッグが非膨張展開状態にされたとき、その前端から後端までの水平距離D1と、同前端から前記シートベルト装置におけるバックルの先端までの水平距離D2との比率D1/D2が、0.98以上かつ1.40以下となることを特徴とする。
仮に、座クッション及び支持プレート間に上記のようなエアバッグが配置されていないとする。シートベルト装置によって乗員が座席に拘束された車両に対し前方から衝撃が加わると、慣性により乗員の身体全体が前方へ移動しようとする。乗員の着座姿勢によっては、腰部がシートベルト装置のウェビング(ラップベルト部)から外れて前方へ移動する現象(サブマリン現象)が起こるおそれがある。
これに対し、座クッション及び支持プレート間にエアバッグが配置された請求項5の発明では、上記前方からの衝撃に応じてガス発生源からガスが発生され、エアバッグが膨張される。この膨張により座クッションが持ち上げられて、乗員の下半身のうち膝裏よりも後ろ側の部分が上方へ押圧される。この押圧により、上述した腰部の前方への動きが規制され、上記サブマリン現象が抑制される。
ところで、上記エアバッグの前後長には適正範囲がある。エアバッグが過渡に後方に長い場合には、前方からの衝撃に応じたエアバッグの膨張により乗員の下半身の全体が持ち上げられ、上述した腰部の前方への動きを規制してサブマリン現象を抑制する効果が小さくなる。これに伴いエアバッグの膨張により乗員の腰部に加わる負荷が大きくなる。
ここで、エアバッグが非膨張展開状態にされたとき、その前端から後端までの水平距離D1と、同前端からシートベルト装置のバックルの先端までの水平距離D2との比率をD1/D2とする。水平距離D1は、エアバッグの前後長に概ね相当する。エアバッグの前端の位置を決め、後端の前後位置を種々変更すると、それに応じてエアバッグの前後長が変化する。一方、乗員保護装置においてバックルの先端の位置は決まっている。従って、エアバッグの後端の位置を後方に設定して同エアバッグを後方へ長くするほど比率D1/D2も大きくなる。また、上記腰部に加わる負荷と、同腰部に生ずる加速度とは対応関係にある。そこで、上記比率D1/D2として種々の値を設定し、乗員の腰部に生ずる加速度を計測した。その結果、上記負荷を軽減する観点からは、比率D1/D2が1.40以下である必要がある。エアバッグが後方に長く、比率D1/D2が1.40よりも大きいと、乗員に加わる負荷が許容範囲を越える。
この点、請求項5の発明では、比率D1/D2を1.40以下に設定している。そのため、エアバッグを膨張させたことによる乗員に対する負荷を軽減して許容範囲内の大きさにすることができる。
ただし、比率D1/D2は1.40以下であることに加え、0.98以上である必要がある。比率D1/D2を0.98よりも小さくすると、エアバッグの膨張による座クッションの持ち上げ量、ひいては、乗員の下半身のうち膝裏よりも後ろ側の部分に対する上方への押圧力が十分得られず、腰部の前方への動きを規制することが難しくなるからである。
この点、請求項5の発明では、比率D1/D2を0.98以上に設定している。そのため、エアバッグの膨張により腰部の前方への動きを規制し、上記サブマリン現象を確実に抑制することができる。
なお、上記請求項5の発明における前記エアバッグは、前記ガスによる膨張前には、請求項6の発明によるように、展開された状態で前記座部内の前記支持プレート上に配置されてもよいし、請求項7の発明によるように、折り畳まれた状態で前記座部内の前記支持プレート上に配置されてもよい。
ここで、仮に、エアバッグが折り畳まれた状態で配置されているとすると、ガス発生源からのガスはエアバッグの折り状態を解消しながら膨張させることとなる。この点、請求項6の発明の場合では、エアバッグは予め展開された状態で配置されていて、折り畳まれていない。そのため、上記のような折り状態の解消が不要であり、その分、ガスによりエアバッグを迅速に膨張させることが可能となる。
反面、エアバッグを展開させた状態で配置する場合には、座クッション及び支持プレート間にそのエアバッグを収納するための収納空間が必要となる。十分大きな収納空間が確保できる場合には問題がないが、確保できない場合もあり得る。この点、エアバッグは折り畳まれると、折り畳まれない場合よりもコンパクトな形態となる。そのため、請求項7の発明によるように、エアバッグが予め折り畳まれた状態で座部内の支持プレート上に配置されると、座クッション及び支持プレート間に十分大きな収納空間が確保できない場合であっても、その収納空間にエアバッグを収納することができ、搭載性が向上する。
このように、折り畳まれた状態で配置される場合(請求項7の発明)と、展開された状態で配置される場合(請求項6の発明)とでは、搭載性及び膨張性の点でそれぞれ得失がある。そのため、こうした得失を踏まえ、座部における収納空間の大きさ、要求される膨張性能等に応じて、エアバッグを配置する際の上記形態(折り畳みの有無)を選択することが望ましい。
本発明は、座部においてエアバッグを膨張させたことによる乗員に対する負荷を軽減した乗員保護装置を提供できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、以下において、前後方向とは、車両の前後進方向のことであり、前方とは、車両の前進方向、後方とは、車両の後進方向のことである。又、右側とは、車両の前進方向に見て右側のことであり、左側とは、車両の前進方向に見て左側のことである。
図1(a)に示すように、車両(図示略)の室内に配置された座席11は、座部12と、座部12の後端側に傾き調整可能に配置された背もたれ部13と、背もたれ部13の上端に設けられたヘッドレスト14とを備えている。
図1(a)及び図2の少なくとも一方に示すように、座席11に着座した乗員Pを拘束するためのシートベルト装置15は、3点固定式シートベルト装置である。シートベルト装置15のラップベルト部151は、乗員Pの腰部Yの一側方から水平方向に腰部Yの前を経由して他側方に架け渡され、シートベルト装置15のショルダベルト部152は、肩部から斜めに胸部の前を経由して腰部Yの側方に架け渡される。
座部12を構成する金属製の枠16は、左右一対の側枠17,18と、側枠17,18の前端側で側枠17,18に連結されて側枠17,18間に架設された第1の底枠19及び第2の底枠34と、側枠17,18の後端側で側枠17,18間に架設されたロッド形状の後枠20とを備えている。
図1(b)に示すように、第1の底枠19は、平板形状の支持壁190と、支持壁190に垂下するように連結された平板形状の前壁22と、支持壁190に垂下するように連結された平板形状の後壁23と、前壁22の下端と後壁23の下端とを連結する平板形状の底壁26とを備えている。前壁22、後壁23及び底壁26は、下方に向けて凹む収容凹部21を形成する。つまり、第1の底枠19には収容凹部21が下方に向けて凹む形状に形成されている。下方に向けて凹む収容凹部21の形状は、座部12の左右方向(座部12の幅方向、車幅方向)に延びる溝形状である。
収容凹部21を形成する平板形状の前壁22は、前方に傾いており、収容凹部21を形成する平板形状の後壁23は、後方に傾いている。つまり、後壁23に対向する前壁22の内面221は、前方に傾いており、前壁22に対向する後壁23の内面231は、後方に傾いている。収容凹部21を形成する底壁26に対して垂直な方向における前壁22の高さと、底壁26に対して垂直な方向における後壁23の高さとは、同じにしてある。つまり、平板形状の支持壁190と平板形状の底壁26とは、平行になっている。
図2に示すように、収容凹部21にはガス発生源としてのインフレータ24が収容されている。円筒形状のインフレータ24は、布製のエアバッグ25内に内蔵された状態で収容凹部21を形成する底壁26にネジ止めされている。インフレータ24の周面には一対のネジ27,28が固定されており、ネジ27,28は、エアバッグ25の内部から外部へと貫通した状態で底壁26を上から下へと貫通している。底壁26から下方へ突出したネジ27,28にはナット29,30が螺合されている。ナット29,30を締め付けることによりインフレータ24が底壁26に固定され、エアバッグ25がインフレータ24に結合される。
図1(a)及び(b)の少なくとも一方に示すように、インフレータ24と共に乗員保護装置31を構成するエアバッグ25は、収容凹部21内から支持壁190のうちの後部の後部支持壁191の上面に沿って延び出ている。そして、エアバッグ25の先端側は、座席11の座部12の後側から前側に向けて内折りされている。ここにおける内折りとは、エアバッグ25の先端側をエアバッグ25内に突入するように、1回折りされる折り方のことを言う。エアバッグ25の先端側の内折り部251は、後部支持壁191上に載せられている。
図1(b)に鎖線で示すエアバッグ25は、インフレータ24からガスを供給されていない状態、つまり膨張していない状態で座部12の前側から後側へ延ばされた状態を示す。エアバッグ25の先端252は、布を二つ折りされた位置であって直線形状である。以下、エアバッグ25のうち、二つ折りされた布の上側の布部を上側布253と記し、二つ折りされた布の下側の布部を下側布254と記す。上側布253の周縁部と下側布254の周縁部とは、先端252を除いて縫合されている。ナット29,30の締め付けによってインフレータ24に結合されたエアバッグ25の結合位置Kからインフレータ24の前側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25のシート長さE1は、結合位置Kからインフレータ24の後側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25のシート長さE2よりも長くしてある。結合位置Kは、インフレータ24の下端241と収容凹部21の底壁26との間におけるネジ27,28の位置である。インフレータ24の下端241に対応するエアバッグ25の下部は、インフレータ24に結合されたエアバッグ25の結合位置Kである。
又、エアバッグ25が膨張展開前の折り畳まれた状態にあるときには、結合位置Kからインフレータ24の前側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25の布部分は、収容凹部21を形成する前壁22よりも後側にある。
図1(a)及び(b)の少なくとも一方に示すように、第1の底枠19の後端192と後枠20との間には座り心地向上用のクッション用引っ張りバネ32が張り渡されている。枠16と共に座部12を構成する座クッション33は、枠16、クッション用引っ張りバネ32及びエアバッグ25を上から覆うように設けられている。331は、座クッション33を被覆するクロス製あるいはレザー製のカバーである。
補強用の第2の底枠34は、第1の底枠19の支持壁190のうち、後部側の後部支持壁191の下に設けられている。横断面形状がコ字形状の第2の底枠34は、側枠17,18に連結されて側枠17,18間に架設されている。第2の底枠34は、第1の底枠19の後部支持壁191を下支えしている。第2の底枠34の支持壁341の後端342は、第1の底枠19の後部支持壁191の後端192よりも後方にある。又、第2の底枠34の支持壁341は、第1の底枠19の前端193と後枠20の後端との間の中間位置よりも前側にある。そして、収容凹部21は、座クッション33の前後方向の中間位置よりも前側にある。
図示しない衝突検出手段(例えば、異常加速度検出手段)が衝突(例えば異常加速度)を検出すると、図示しない制御手段がインフレータ24を作動させ、インフレータ24から高圧ガスがエアバッグ25へ送られる。これにより、図1(a)に鎖線で示すように、エアバッグ25が底枠19,34の上で収容凹部21側から第2の底枠34の支持壁341の後端342側に向けて膨張展開する。第1の底枠19の後部支持壁191及び第2の底枠34の支持壁341は、膨張展開したエアバッグ25を下から支持する。
膨張展開後のエアバッグ25の先端側は、支持壁341の後端342から後方へはみ出す。エアバッグ25の膨張展開は、座クッション33の押し上げを通じ、座席11に着座した乗員Pの膝裏を押し上げる。乗員Pの膝裏の押し上げは、乗員Pの腰部Yが前方へ移動しないように、乗員Pを拘束することに寄与する。
図3に鎖線で示すエアバッグ25は、インフレータ24からガスを供給されていない状態、つまり膨張していない状態で座部12の前側から後側へ延ばされた状態(非膨張展開状態)を示す。図3中Cで表される線(座部12の上から見てネジ27とネジ28とを結ぶ線)は、座部12の前後方向(車両の前後進方向)におけるインフレータ24の中央位置を表す。膨張していない状態で座部12の前側から後側へエアバッグ25を延ばした状態(非膨張展開状態)では、インフレータ24の中央位置Cから第2の底枠34の支持壁341の後端342に至る距離L1と、エアバッグ25の先端252から第2の底枠34の支持壁341の後端342に至る距離L2との比率L2/L1は、0.77以下に設定されている。
図4の棒グラフは、エアバッグ25を膨張展開させたときの乗員Pの腰部Y(又は脚部)に対する負荷の程度を反映する指標を計測した実験結果を示す。指標が小さいほど、乗員Pの腰部Y(又は脚部)に対する負荷は、小さい。棒B1は、比率L2/L1=0のときの実験データであり、棒B2は、比率L2/L1=0.576923のときの実験データである。棒B3は、比率L2/L1=0.77のときの実験データであり、棒B4は、比率L2/L1=1.25のときの実験データである。比率L2/L1=0のときの指標は、0.95であり、比率L2/L1=0.576923のときの指標は、0.975である。比率L2/L1=0.77のときの指標は、1であり、比率L2/L1=1.25のときの指標は、1.1である。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)膨張展開後に第2の底枠34の支持壁341の後端342から後方へはみ出たエアバッグ25のはみ出し部分は、クッション用引っ張りバネ32によって下支えされる。従って、膨張展開したエアバッグ25の前記はみ出し部分が座クッション33及び乗員Pの膝裏を押し上げようとする作用は、クッション用引っ張りバネ32によって吸収されて低減されてしまう。
つまり、第2の底枠34の支持壁341の後端342から後方へはみ出たエアバッグ25のはみ出し部分のはみ出し長さ(距離L2)を大きくしても、乗員Pの膝裏を押し上げて乗員Pの腰部Yの拘束に寄与する効果は少ない。しかも、前記した実験結果から明らかなように、エアバッグ25のはみ出し長さ(距離L2)を大きくするほど、エアバッグ25を膨張させたときの乗員Pに対する負荷が大きくなる傾向にある。
指標が1以下となるように比率L2/L1を0.77以下に設定した構成は、エアバッグ25の膨張展開による乗員Pの膝裏押し上げ作用がクッション用引っ張りバネ32によって吸収されて大きく低減されることを抑制する。又、指標が1以下となるように比率L2/L1を0.77以下に設定した構成は、エアバッグ25を膨張させたことによる乗員Pに対する負荷を軽減する上で好ましい。
(2)エアバッグ25が膨張展開前の折り畳まれた状態にあるとき、結合位置Kからインフレータ24の前側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25の布部分が収容凹部21を形成する前壁22よりも前側にはみ出しているとする。そうすると、エアバッグ25が膨張展開するときには、エアバッグ25の一部が収容凹部21より前側へ向けて膨張し易くなる。つまり、膨張展開しようとするエアバッグ25内のガスは、着座している乗員Pの荷重によって前方へ押され、エアバッグ25の一部が収容凹部21より前側へ向けて膨張しようとする。エアバッグ25の一部が収容凹部21より前側へ向けて膨張すると、収容凹部21の上方へのエアバッグ25の膨張及び収容凹部21より後側へのエアバッグ25の膨張が少なくなる。このような膨張状態は、乗員Pの膝裏を大きく押し上げる上の妨げとなる。
第1の実施形態では、エアバッグ25が膨張展開前の折り畳まれた状態にあるときには、結合位置Kからインフレータ24の前側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25の布部分は、収容凹部21を形成する前壁22よりも後側にある。つまり、エアバッグ25が膨張展開前の折り畳まれた状態にあるとき、結合位置Kからインフレータ24の前側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25の布部分は、収容凹部21を形成する前壁22よりも前側にはみ出していない。従って、エアバッグ25が膨張展開するときには、エアバッグ25の一部が収容凹部21より前側へ向けて膨張し難くなる。このようなエアバッグ25の膨張状態は、乗員Pの膝裏を大きく押し上げることに寄与する。つまり、結合位置Kからインフレータ24の前側を経由して折り畳み状態にあるエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25の布部分を前壁22よりも後側にあるようにした構成は、乗員Pの膝裏を大きく押し上げる上で有利である。
(3)サブマリン現象の防止には、乗員の膝裏を上へ迅速に押し上げることが有効である。特許文献1に開示のインフレータは、支持パネルの平坦部の上に設置されており、インフレータを内蔵するエアバッグは、後方に向けて延出されている。従って、後方に向けて延出されたエアバッグは、支持パネルの平坦部に沿って専ら後方へ向けて膨張展開する。つまり、インフレータの直上での上方へのエアバッグの膨張が少なく、乗員の膝裏を上へ迅速に押し上げることは難しい。
収容凹部21内にインフレータ24を収容した構成では、インフレータ24で発生した高圧ガスが収容凹部21内から先ず上方へ向かうため、インフレータ24を内蔵するエアバッグ25がインフレータ24の上方(つまり、収容凹部21の上方)において上に向けて迅速に膨張し易くなる。つまり、収容凹部21内にインフレータ24を収容した構成は、乗員Pの膝裏を迅速に押し上げる上で有利である。
(4)エアバッグ25は、乗員Pの膝裏を迅速に押し上げるために、収容凹部21側から座部12の後側に向けて迅速に膨張展開することが望ましい。そのためには、収容凹部21側から座部12の後側に向かう反力をエアバッグ25内のガス圧に与えるのがよい。
収容凹部21を形成する前壁面としての内面221は、前方に傾いている。エアバッグ25内のガス圧は、前方に傾いた内面221から反力を得る。つまり、内面221は、エアバッグ25の膨張展開の際のガス圧に対する反力を得る面(部位)として機能する。このような内面221は、収容凹部21側から座部12の後側に向けて膨張展開する最中のエアバッグ25内のガス圧に対する反力を得る好適な部位となる。
(5)エアバッグ25は、乗員Pの膝裏を迅速に押し上げるために、収容凹部21側から座部12の後側に向けて円滑に膨張展開することが必要である。そのためには、インフレータ24から発生した高圧ガスを収容凹部21内から第1の底枠19の後部支持壁191上へ円滑に導くことが重要である。収容凹部21を形成する後壁23の内面231は、後方に傾いている。このような内面231は、インフレータ24から発生した高圧ガスを収容凹部21内から第1の底枠19の後部支持壁191上へと円滑に導く上で有利である。つまり、後方に傾いた内面231は、収容凹部21側から座部12の後側に向けて膨張展開するエアバッグ25を後方へ円滑に誘導する上で好適な部位となる。
(6)エアバッグ25は、乗員Pの膝裏を迅速に押し上げるために、収容凹部21側から座部12の後側に向けて円滑に膨張展開することが必要である。インフレータ24に対するエアバッグ25の結合位置Kからインフレータ24の前側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25のシート長さE1は、結合位置Kからインフレータ24の後側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25のシート長さE2よりも長くしてある。折り畳み部(内折り部251)を有するエアバッグ25を構成するシートのこのような長さ関係は、エアバッグ25の先端側を収容凹部21側から座部12の後側に向けて円滑に膨張展開させる上で、有効である。
次に、第2の実施形態について図5を参照して説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
第2の実施形態では、第1の実施形態における第2の底枠34がない。そして、膨張していない状態で座部12の前側から後側へエアバッグ25を延ばした状態(非膨張展開状態)では、インフレータ24の中央位置Cから第1の底枠19における後部支持壁191の後端192に至る距離L1と、エアバッグ25の先端252から前記後端192に至る距離L2との比率L2/L1は、0.77以下に設定されている。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同じ効果が得られる。
次に、第3の実施形態について図6を参照して説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
支持壁190のうちの後部側の後部支持壁191は、支持壁190の他の部位よりも低くしてある。このような構成は、インフレータ24から発生した高圧ガスを収容凹部21内から第1の底枠19の後部支持壁191上へ円滑に導いて、収容凹部21側から座部12の後側へエアバッグ25を円滑に膨張展開させる上で有利である。
次に、本発明を具体化した第4の実施形態について、図7〜図10を参照して説明する。
まず、第4の実施形態では、図7及び図8の少なくとも一方に示すように、座席11において座クッション33を支持する構成、すなわち枠16の構成が上記第1〜第3の実施形態と異なっている。座クッション33は、座席11において、乗員Pの臀部から大腿部を支える箇所である。枠16は、左右一対の側枠17,18と、両側枠17,18の後端部間に架設されたロッド形状の後枠20とを備える(図2参照)。この点は、第1の実施形態と同様である。そのほかにも、枠16は、第1の実施形態における第1の底枠19、第2の底枠34及びクッション用引っ張りバネ32に代えて、支持プレート(シートパンと呼ばれる場合もある)35を備えている。
支持プレート35は、第1の実施形態における第1の底枠19の後部支持壁191を後枠20の前方近傍まで延ばしたような形状をなしている。すなわち、支持プレート35の略全体は概ね平板状をなしている。支持プレート35の前部(座クッション33の前後方向についての中間位置よりも前側の箇所)には、上記第1の底枠19の収容凹部21と同様の構成を有する収容凹部36が形成されている。収容凹部36は支持プレート35の他の箇所よりも下方へ凹んでおり、座部12の左右方向(幅方向)に延びる溝形状(樋形状)をなしている。収容凹部36の前壁37は、前側ほど高くなるように前方へ傾いている。又、収容凹部36の後壁38は、後ろ側ほど高くなるように後方へ傾いている。こうした構成の支持プレート35は、座クッション33の略全体を下側から支持する。
上記座クッション33及び支持プレート35間には、ガス発生源としてのインフレータ24とエアバッグ40とが配置されている。インフレータ24は、エアバッグ40に内蔵された状態で収容凹部36内に配置され、ネジ27及びナット29によってエアバッグ40と共に収容凹部36の底壁39にネジ止めされている。
エアバッグ40は、折り畳まれることなく収容凹部36内から支持プレート35の上面に沿って同収容凹部36よりも後方へ延び出ている。表現を変えると、エアバッグ40は非膨張展開状態で支持プレート35上に配置されている。エアバッグ40の前端401は収容凹部36内に位置し、後端402は後枠20の前方近傍に位置している。エアバッグ40は、収容凹部36から前側へははみ出していない。
ナット29によるエアバッグ40のインフレータ24及び底壁39に対する締め付け箇所を結合位置Kとする。結合位置Kからインフレータ24の前側を経由してエアバッグ40の後端402に至るシート長さは、結合位置Kからインフレータ24の後ろ側を経由して上記後端402に至るシート長さよりも長くされている。この点は、第1の実施形態と同様である。
又、第1〜第3の実施形態では説明を省略しているが、図7及び図9の少なくとも一方に示すように、シートベルト装置41は、乗員Pを拘束する帯状のウェビング42と、ウェビング42に対しその長手方向への移動可能に取り付けられたタング43と、座部12の側方に配置されてタング43が係脱可能に装着されるバックル44とを備えている。ウェビング42は、その一端部が、座部12においてバックル44の配設されていない側に固定され、他端部がベルト巻取り装置(図示略)により巻き取られる構成とされている。シートベルト装置41では、ウェビング42に対してタング43を摺動させることで、ラップベルト部421及びショルダベルト部422の各長さを変更可能である。
ラップベルト部421は、ウェビング42において、タング43からウェビング42の端部までの部分であり、上述したように、着座した乗員Pの腰部Yの一側方から水平方向に腰部Yの前を経由して他側方に架け渡され、主として腰部Yを拘束する部分である。ショルダベルト部422は、ウェビング42において、タング43からベルト巻取り装置までの部分であり、上述したように、着座した乗員Pの肩部から斜めに胸部の前を経由して腰部Yの側方に架け渡され、主として乗員Pの肩部を拘束する部分である。そして、このシートベルト装置41は、インフレータ24、エアバッグ40等と共に乗員保護装置を構成している。
ここで、座クッション33及び支持プレート35間に、上記のようなエアバッグ40が配置されていないものと仮定する。この場合、シートベルト装置41によって乗員Pが座席11に拘束された車両に対し前方から衝撃が加わると、慣性により乗員Pの身体全体が前方へ移動しようとする。乗員Pの着座姿勢によっては、腰部Yがシートベルト装置41のラップベルト部421から外れて前方へ移動する現象(サブマリン現象)が起こるおそれがある。
これに対し、座クッション33及び支持プレート35間にエアバッグ40が配置された第4の実施形態では、上記前方からの衝撃に応じてインフレータ24からガスが発生され、エアバッグ40が膨張される。この膨張により座クッション33が持ち上げられて、乗員Pの下半身のうち膝裏よりも後ろ側の部分が上方へ押圧される。この押圧により、上述した腰部Yの前方への動きが規制され、上記サブマリン現象が抑制される。
ところで、上記エアバッグ40の前後長には適正範囲があり、過渡に後方に長い場合には、前方からの衝撃に応じたエアバッグ40の膨張により乗員Pの下半身の全体が持ち上げられ、上述した腰部Yの前方への動きを規制してサブマリン現象を抑制する効果が小さくなる。これに伴いエアバッグ40の膨張により腰部Yに加わる負荷が大きくなる。
ここで、図8に示すように、非膨張展開状態にされた上記エアバッグ40において、その前端401から後端402までの水平距離をD1とし、同前端401からシートベルト装置41におけるバックル44の先端441までの水平距離をD2とする。ここでは、バックル44の上面における前端、すなわち前側の角部を先端441としている。各水平距離D1,D2は、同一水平面上に投影された二点間の距離である。水平距離D1は、エアバッグ40の前後長に概ね相当する。エアバッグ40の前端401の位置を決め、後端402の前後位置を種々変更すると、それに応じてエアバッグ40の前後長が変化する。一方、乗員保護装置においてバックル44の先端441の位置は決まっている。従って、エアバッグ40の後端402の位置を後方に設定して同エアバッグ40を後方へ長くするほど比率D1/D2も大きくなる。また、エアバッグ40の膨張により上記腰部Yに加わる負荷と、同腰部Yに生ずる加速度との間には正の相関関係が見られる。これに加え、腰部Yに生ずる加速度は、胸部に作用する加速度に対応している。そこで、上記比率D1/D2として種々の値を設定し、乗員の腰部Yに生ずる加速度の相当値として、胸部に生ずる加速度を計測した。
図10の棒グラフは、その計測結果をまとめたものである。より詳しくは、図10は、上記エアバッグ40を膨張させたときの乗員Pの腰部Yに対する負荷の程度を反映する指標を計測した結果を示す。この計測に際しては、平均的な乗員Pと同様の体格を有するダミー体を座席に着座姿勢で配置し、シートベルト装置によってダミー体を座席に拘束し、ダミー体の胸部に加速度センサを取付けた。座席及びダミー体に対し前方から車両前突時と同程度の大きさの衝撃を加えてエアバッグを膨張させると共に、姿勢の変化するダミー体の胸部で生ずる加速度を加速度センサによって計測した。その計測結果から腰部に加わる負荷を求めた。この作業を、水平距離D1の異なる複数種類のエアバッグ40について行った。
上記計測の結果、比率D1/D2が1.40であるときの負荷(指標:1.0)は、一般的な乗員Pにとって許容し得る範囲の最大値(上限値)となる。エアバッグ40の前後長が長く、比率D1/D2が1.40よりも大きいと、乗員Pに加わる負荷が許容範囲を越え、指標が1.0よりも大きくなる。
ただし、比率D1/D2は1.40以下であることに加え、0.98以上である必要がある。比率D1/D2を0.98よりも小さくすると、エアバッグ40の膨張による座クッション33の持ち上げ量、ひいては、乗員Pの下半身のうち膝裏よりも後ろ側の部分に対する上方への押圧力が十分得られず、腰部Yの前方への動きを規制する効果が得られにくくなってくるからである。
こうした経緯から、第4の実施形態では、比率D1/D2が0.98以上かつ1.40以下であるエアバッグ40が用いられている。
上記以外の構成は第1の実施形態と同様である。そのため、第1の実施形態と同様の構成部には同一の符号を付して説明を省略する。
上記構成を有する乗員保護装置では、車両に前方から衝撃が加わるとインフレータ24から高圧ガスがエアバッグ40へ供給される。ここで、インフレータ24が収容凹部36内に配置されていることから、高圧ガスは収容凹部36内から先ず上方へ向かう。そのため、エアバッグ40は先ず上方へ向けて迅速に膨張する。続いて、エアバッグ40は支持プレート35上であって収容凹部36から後方へ向けて膨張する。この際、エアバッグ40内のガス圧が、収容凹部36において前方へ傾いた前壁37から反力を得るため、エアバッグ40は後方へ向けて迅速に膨張する。又、収容凹部36において後方へ傾いた後壁38は、インフレータ24から発生した高圧ガスを、支持プレート35上であって収容凹部36よりも後ろ側へ円滑に導く。そして、支持プレート35は、膨張したエアバッグ40を下から支持する。
ここで、エアバッグ40の非膨張展開状態では、その前端401が収容凹部36よりも前側へはみ出していない。このことから、エアバッグ40が膨張する際には、その一部が収容凹部36よりも前側へ向けて膨張する現象が起こりにくく、エアバッグ40の収容凹部36の上方への膨張、及び収容凹部36よりも後ろ側への膨張が確保される。
そして、上記のようにして膨張するエアバッグ40は、座クッション33を大きく押し上げ、その押し上げを通じ、座席11に着座した乗員Pの膝裏を大きく押し上げる。乗員Pの膝裏の押し上げは、乗員Pの腰部Yが前方へ移動しないように、乗員Pを拘束することに寄与する。
従って、第4の実施形態によれば、上述した(2)〜(6)と同様の効果が得られるほか、次の効果が得られる。
(7)エアバッグ40が非膨張展開状態にされたとき、その前端401から後端402までの水平距離D1と、同前端401からバックル44の先端441までの水平距離D2との比率D1/D2を1.40以下とすることで、エアバッグ40を膨張させたことによる乗員Pに対する負荷を軽減して許容範囲内の大きさにすることができる。
又、比率D1/D2を0.98以上とすることで、エアバッグ40の膨張による座クッション33の持ち上げ量を確保し、腰部Yの前方への動きを規制して、サブマリン現象を確実に抑制することができる。
(8)仮に、エアバッグ40が折り畳まれて配置されているとすると、インフレータ24からのガスはエアバッグ40の折り状態を解消しながら膨張させることとなる。この点、第4の実施形態では、エアバッグ40は予め展開された状態で配置されていて、折り畳まれていない。そのため、上記のような折り状態の解消が不要であり、その分、ガスによりエアバッグ40を迅速に膨張させることが可能となる。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○膨張展開前のエアバッグ25を図1(b)に鎖線で示すように折り畳むことなく収容凹部21側から座部12の後側へ延出させた状態で用いてもよい。
○収容凹部21の前壁22又は後壁23にインフレータ24をネジ止めしてもよい。
○収容凹部21のない底枠上にインフレータ24を設置してもよい。
○エアバッグ40を展開させた状態で配置する第4の実施形態では、座クッション33及び支持プレート35間にそのエアバッグ40を収納するための収納空間が必要となる。十分大きな収納空間が確保できる場合には問題がないが、確保できない場合もあり得る。
そこで、図11に示すように、エアバッグ40を、ガスによる膨張前に、折り畳まれた状態で座部12内の座クッション33及び支持プレート35間に配置してもよい。ただし、この場合にも比率D1/D2が0.98以上かつ1.40以下となるようにする。D1は、上述したようにエアバッグ40が非膨張展開状態にされたとき、この場合、折り状態が解消されたときの前端401から後端402までの水平距離である。
エアバッグ40の折り畳み方としては、第1の実施形態と同様に「内折り」を採用してもよいし、他の折り畳み方、例えば蛇腹折り等を採用してもよい。このようにエアバッグ40を折り畳んだ状態で配置すると、座クッション33及び支持プレート35間に十分大きな収納空間が確保できない場合であっても、その収納空間にエアバッグ40を収納することができ、搭載性が向上する。
なお、図11では、エアバッグ40の後部を、それよりも前側の部分の内側に位置するように折り返す「内折り」が採用されている。そして、この内折りによりエアバッグ40に内折り部403が形成され、それに伴いエアバッグ40の前後長が短くされている。前後長の短い収納空間であるものの、ここにエアバッグ40を収納することが可能となる。
○エアバッグ40を折り畳まれた状態で配置する場合(図11)と、展開された状態で配置する場合(第4の実施形態)とでは、上述したように搭載性及び膨張性の点でそれぞれ得失がある。そのため、こうした得失を踏まえ、座部12における収納空間の大きさ、要求される膨張性能等に応じて、エアバッグ40を配置する際の形態(折り畳みの有無)を選択することが望ましい。
○非膨張展開状態のエアバッグ40に対するインフレータ24の前後位置を、第4の実施形態とは異なるものに変更してもよい。この場合、支持プレート35における収容凹部36の前後位置も変更する必要がある。図12はその一例を示す。この例では、インフレータ24が非膨張展開状態のエアバッグ40の前後方向の中間部分に配置されると共に、収容凹部36が支持プレート35の前後方向の中間部分に設けられている。
○第4の実施形態において、収容凹部36を有しない支持プレート35を用い、その上にインフレータ24及びエアバッグ40を配置する構成に変更してもよい。
前記した実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
〔1〕前記ガス発生源は、折り畳み部を有する前記エアバッグ内に内蔵されており、前記ガス発生源の下端に対応する前記エアバッグの下部位置から前記ガス発生源の前側を経由して前記エアバッグの先端に至る前記エアバッグのシート長さは、前記下部位置から前記ガス発生源の後側を経由して前記エアバッグの先端に至る前記エアバッグのシート長さよりも長くしてある請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
エアバッグを構成するシートのこのような長さ関係は、エアバッグの先端側を収容凹部側から底枠の支持壁の後端側に向けて円滑に膨張展開させる上で、有効である。
〔2〕前記ガス発生源は、前記底枠にネジ止めされており、前記中央位置は、座部の上から見て前記ガス発生源を前記底枠にネジ止めした位置である請求項1乃至請求項4、前記〔1〕項のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
〔3〕前記底枠は、下方に凹む収容凹部を有し、前記ガス発生源は、前記収容凹部の底壁にネジ止めされており、前記中央位置は、座部の上から見て前記ガス発生源を前記収容凹部の底壁にネジ止めした位置である前記〔2〕項に記載の乗員保護装置。
〔4〕前記収容凹部は、前記座部座クッションの前後方向の中間位置よりも前側にある請求項1乃至請求項4、前記〔1〕〜〔3〕項のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
〔5〕前記支持壁の後端の後側にはクッション用引っ張りバネが配設されている請求項1乃至請求項4、前記〔1〕〜〔4〕項のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
〔6〕前記エアバッグの先端は、前記支持壁の後端から後方へはみ出している請求項1乃至請求項4、前記〔1〕〜〔5〕項のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
第1の実施形態を示し、(a)は側断面図。(b)は、部分拡大側断面図。 正断面図。 平断面図。 実験データを示すグラフ。 第2の実施形態を示す側断面図。 第3の実施形態を示す側断面図。 第4の実施形態において乗員保護装置が適用された座席を示す側断面図。 図7におけるX部の拡大図。 座席及びシートベルト装置を示す斜視図。 比率D1/D2と負荷の指標との関係について、実験データを示すグラフ。 エアバッグの一部を折り畳んで配置した別の実施形態を示す部分側断面図。 インフレータ及び収容凹部を座部の前後方向中間部分に設けた別の実施形態を示す部分側断面図。
符号の説明
11…座席。12…座部。15,41…シートベルト装置。19,34…底枠。190,191,341…支持壁。192,342,402…後端。21,36…収容凹部。221…前壁面としての内面。231…後壁面としての内面。24…ガス発生源としてのインフレータ。25,40…エアバッグ。252,441…先端。31…乗員保護装置。33…座クッション。35…支持プレート。401…前端。44…バックル。C…中央位置。D1,D2…水平距離。D1/D2,L2/L1…比率。E1,E2…シート長さ。K…結合位置。L1,L2…距離。P…乗員。

Claims (7)

  1. ガス発生源から発生するガスにより車両の座席の座部にて膨張展開されるエアバッグを備えた乗員保護装置において、
    前記座部は、底枠を備え、前記エアバッグは、前記底枠の上で膨張展開するようになっており、前記底枠は、膨張展開後の前記エアバッグを下から支持する支持壁を有し、前記座部の前後方向における前記ガス発生源の中央位置から前記支持壁の後端に至る距離L1と、前記座部の前側から後側へ非膨張状態で延出させた前記エアバッグの先端から前記支持壁の後端に至る距離L2との比率L2/L1は、0.77以下である乗員保護装置。
  2. 前記底枠は、下方に凹む収容凹部を有し、前記収容凹部は、前記座部の幅方向に延びており、前記ガス発生源は、前記収容凹部内に収容して固定されており、前記エアバッグは、前記底枠の上で前記収容凹部側から前記底枠の後端側に向けて膨張展開するようになっている請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記収容凹部を形成する前壁面は、前方に傾いている請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記収容凹部を形成する後壁面は、後方に傾いている請求項2及び請求項3のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  5. ガス発生源から発生するガスにより車両の座席の座部にて膨張展開されるエアバッグを備えた乗員保護装置において、
    乗員を前記座席に拘束するシートベルト装置をさらに備え、
    前記エアバッグは、前記座部における座クッションと、前記座クッションの略全体を下側から支持する支持プレートとの間に配置されており、
    前記エアバッグが非膨張展開状態にされたとき、その前端から後端までの水平距離D1と、同前端から前記シートベルト装置におけるバックルの先端までの水平距離D2との比率D1/D2が、0.98以上かつ1.40以下となる乗員保護装置。
  6. 前記エアバッグは、前記ガスによる膨張前には、展開された状態で前記座部内の前記支持プレート上に配置されている請求項5に記載の乗員保護装置。
  7. 前記エアバッグは、前記ガスによる膨張前には、折り畳まれた状態で前記座部内の前記支持プレート上に配置されている請求項5に記載の乗員保護装置。
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