JP2007153030A - 乗員保護装置 - Google Patents

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滋幸 鈴木
Osamu Fukawatase
修 深渡瀬
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Abstract

【課題】座り心地を損ねることなく、サブマリン現象を効果的に防止できる乗員保護装置を提供する。
【解決手段】座部12には乗員保護装置31が設けられている。乗員保護装置31は、インフレータ24とエアバッグ25とからなる。エアバッグ25の先端側は、座席11の座部12の後側から前側に向けて内折りされている。ここにおける内折りとは、エアバッグ25の先端側をエアバッグ25内に突入するように、1回折りされる折り方のことを言う。エアバッグ25の先端側の内折り部251は、偏平な状態で後部支持壁191上に載せられている。内折り部251は、収容凹部21外、且つ収容凹部21の後側に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガス発生源から発生するガスにより車両の座席の座部にて膨張展開するエアバッグを備えた乗員保護装置に関する。
本発明は、ガス発生源から発生するガスにより車両の座席の座部にて膨張展開されるエアバッグを備えた乗員保護装置に関する。
シートベルトには、肩から斜めに胸の前を経由して腰部の側方に架け渡されるショルダベルト部と、腰部の一側方から水平方向に腰部の前を経由して他側方に架け渡されるラップベルト部とを有するものがある。このようなシートベルトは、ラップベルト部を腰部の適正位置(骨盤の前側)に配置するようにして使用される。
車両が前面衝突した場合、慣性によって前方へ移動しようとする乗員は、シートベルトの保持作用によって座席上に引き留められる。しかし、乗員が安楽姿勢をとっている場合には、乗員の腰部がラップベルト部から外れて前方へ移動してしまう現象(サブマリン現象)が起きる場合がある。特許文献1,2にはサブマリン現象を防止するための乗員保護装置が開示されている。
特許文献1には、座部に設けられたエアバッグを膨張展開させ、これにより乗員の臀部を後方へ押してサブマリン現象を防止する乗員保護装置が開示されている。一実施形態には、エアバッグの先端側をカクタス折りした構成が開示されている。
特許文献2には、座部に設けられたエアバッグを膨張させ、これにより座部のクッションを押し上げてサブマリン現象を防止する乗員保護装置が開示されている。
特開2002−79861号公報 特開2005−193844号公報
特許文献2に開示のように座部の先端部のクッション部分のみを押し上げるだけでは、サブマリン現象を防止する効果が十分に得られない。
サブマリン現象を効果的に防止するためには、特許文献1に開示のように座部の前後の中央部付近のクッション部分も押し上げるのが望ましい。エアバッグの先端側をカクタス折りした構成は、座席の前側から後側へ向けてエアバッグを膨張展開させやすく、且つエアバッグをコンパクトに折り畳んで収納できるという利点を有する。しかし、座席の前側から後側へ向けてエアバッグを膨張展開させやすい構成は、エアバッグを上方に迅速に膨張させてクッションを上に押し上げるときの迅速性を損なう。又、エアバッグの先端側をカクタス折りによって幾重にも折り重ねた構成は、座り心地を損ねる。さらに、エアバッグの基端部から先端までの長さが短い場合には、エアバッグの先端側をカクタス折りによって幾重にも折り重ねることは難しい。
本発明は、座り心地を損ねることなく、サブマリン現象を効果的に防止できる乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明は、ガス発生源から発生するガスにより車両の座席の座部にて膨張展開されるエアバッグを備えた乗員保護装置を対象とし、請求項1の発明は、前記座部が、座クッションと、前記座クッションを下支えする底枠とを備え、前記エアバッグが前記底枠の上で前記座部の前側から後側へ向けて膨張展開されるようになっており、膨張展開していないときの前記エアバッグの先端側が前記座部の後側から前側に向けて内折りされていることを特徴とする。
ここにおける内折りとは、エアバッグの先端側をエアバッグ内に突入するように、1回折りされる折り方のことを言う。このような内折りは、非膨張状態で折り畳まれていないエアバッグの前後方向における長さが短い場合にも、可能である。又、内折りしたエアバッグの先端側の折り重ね部の厚みは、カクタス折りによって幾重にも折り重ねた場合に比べて小さくなり、座り心地が損なわれることはない。さらに、内折りは、上方のエアバッグの膨張の迅速化に寄与し、サブマリン現象の防止効果が高まる。
好適な例では、前記座部の前側から後側へ非膨張状態で延出させた前記エアバッグの前後方向における全長は、前記座クッションの前後方向における全長の2/3以下である。
非膨張状態で延ばされているエアバッグの前後方向における全長が座クッションの前後方向における全長の2/3以下であるような場合にも、内折りが可能である。
好適な例では、前記底枠は、下方に凹む収容凹部を有し、前記収容凹部は、前記座部の幅方向に延びており、前記ガス発生源は、前記収容凹部内に収容されており、前記エアバッグは、前記底枠の上で前記収容凹部側から前記底枠の後側に向けて膨張展開するようになっている。
収容凹部内にガス発生源を収容した構成では、エアバッグがガス発生源の上方において上に向けて迅速に膨張し易くなる。つまり、収容凹部内にガス発生源を収容した構成は、乗員の膝裏を迅速に押し上げる上で有利である。
好適な例では、前記エアバッグの内折りされた先端側の内折り部は、前記収容凹部外にあり、且つ前記収容凹部から後側へ外れた位置にある。
このような構成は、座部の前側から後側への適正な膨張展開に有利である。
好適な例では、前記ガス発生源の下端に対応する前記エアバッグの下部位置から前記ガス発生源の前側を経由して前記エアバッグの先端に至る前記エアバッグのシート長さは、前記下部位置から前記ガス発生源の後側を経由して前記エアバッグの先端に至る前記エアバッグのシート長さよりも長くしてある。
エアバッグを構成するシートのこのような長さ関係は、エアバッグの先端側を収容凹部側から底枠の支持壁の後端側に向けて円滑に膨張展開させる上で、有効である。
本発明は、座り心地を損ねることなく、サブマリン現象を効果的に防止できる乗員保護装置を提供できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、以下において、前後方向とは、車両の前後進方向のことであり、前方とは、車両の前進方向、後方とは、車両の後進方向のことである。又、右側とは、車両の前進方向に見て右側のことであり、左側とは、車両の前進方向に見て左側のことである。
図1(a)に示すように、車両(図示略)の室内に配置された座席11は、座部12と、座部12の後端側に傾き調整可能に配置された背もたれ部13と、背もたれ部13の上端に設けられたヘッドレスト14とを備えている。
図2に示すように、座席11に着座した乗員Pを拘束するためのシートベルト15は、3点固定式シートベルトである。シートベルト15のラップベルト部151は、乗員Pの腰部Yの一側方から水平方向に腰部Yの前を経由して他側方に架け渡され、シートベルト15のショルダベルト部152は、肩から斜めに胸の前を経由して腰部Yの側方に架け渡される。
図1(a)に示すように、座部12を構成する金属製の枠16は、左右一対の側枠17,18と、側枠17,18(側枠18は図2に図示)の前端側で側枠17,18に連結されて側枠17,18間に架設された第1の底枠19及び第2の底枠34と、側枠17,18の後端側で側枠17,18間に架設されたロッド形状の後枠20とを備えている。
図1(b)に示すように、第1の底枠19は、平板形状の支持壁190と、支持壁190に垂下するように連結された平板形状の前壁22と、支持壁190に垂下するように連結された平板形状の後壁23と、前壁22の下端と後壁23の下端とを連結する平板形状の底壁26とを備えている。前壁22、後壁23及び底壁26は、下方に向けて凹む収容凹部21を形成する。つまり、第1の底枠19には収容凹部21が下方に向けて凹む形状に形成されている。下方に向けて凹む収容凹部21の形状は、座部12の左右方向(車幅方向)に延びる溝形状である。
図1(b)に示すように、収容凹部21を形成する平板形状の前壁22は、前方に傾いており、収容凹部21を形成する平板形状の後壁23は、後方に傾いている。つまり、後壁23に対向する前壁22の内面221は、前方に傾いており、前壁22に対向する後壁23の内面231は、後方に傾いている。収容凹部21を形成する底壁26に対して垂直な方向における前壁22の高さと、底壁26に対して垂直な方向における後壁23の高さとは、同じにしてある。つまり、平板形状の支持壁190と平板形状の底壁26とは、平行になっている。
図2に示すように、収容凹部21にはガス発生源としてのインフレータ24が収容されている。円筒形状のインフレータ24は、布製のエアバッグ25内に内蔵された状態で収容凹部21を形成する底壁26にネジ止めされている。インフレータ24の周面には一対のネジ27,28が固定されており、ネジ27,28は、エアバッグ25の内部から外部へと貫通した状態で底壁26を上から下へと貫通している。底壁26から下方へ突出したネジ27,28にはナット29,30が螺合されている。ナット29,30を締め付けることによりインフレータ24が底壁26に固定され、エアバッグ25がインフレータ24に結合される。
図1(b)に示すように、インフレータ24と共に乗員保護装置31を構成するエアバッグ25は、収容凹部21内から支持壁190のうちの後部の後部支持壁191の上面に沿って延び出ている。そして、エアバッグ25の先端側は、座席11の座部12の後側から前側に向けて内折りされている。ここにおける内折りとは、エアバッグ25の先端側をエアバッグ25内に突入するように、1回折りされる折り方のことを言う。エアバッグ25の先端側の内折り部251は、偏平な状態で後部支持壁191上に載せられている。内折り部251は、収容凹部21外、且つ収容凹部21の後側に配置されている。つまり、内折り部251は、収容凹部21から収容凹部21の後側へ外れた位置に配置されている。
図1(b)に鎖線で示すエアバッグ25は、インフレータ24からガスを供給されていない状態、つまり膨張していない状態で座部12の前側から後側へ延ばされた状態を示す。エアバッグ25の先端252は、布を二つ折りされた位置であって直線形状である。以下、エアバッグ25のうち、二つ折りされた布の上側の布部を上側布253と記し、二つ折りされた布の下側の布部を下側布254と記す。上側布253の周縁部と下側布254の周縁部とは、先端252を除いて縫合されている。ナット29,30の締め付けによってインフレータ24に結合されたエアバッグ25の結合位置K(インフレータ24の下端241と収容凹部21の底壁26との間におけるネジ27,28の位置)からインフレータ24の前側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25のシート長さE1は、結合位置Kからインフレータ24の後側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25のシート長さE2よりも長くしてある。インフレータ24の下端241に対応するエアバッグ25の下部は、インフレータ24に結合されたエアバッグ25の結合位置Kである。
又、エアバッグ25が膨張展開前の折り畳まれた状態にあるときには、結合位置Kからインフレータ24の前側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25の布部分は、収容凹部21を形成する前壁22よりも後側にある。
第1の底枠19の後部支持壁191と後枠20との間には座り心地向上用のクッション用引っ張りバネ32が張り渡されている。枠16と共に座部12を構成する座クッション33は、枠16、クッション用引っ張りバネ32及びエアバッグ25を上から覆うように設けられている。331は、座クッション33を被覆するクロス製あるいはレザー製のカバーである。
補強用の第2の底枠34は、第1の底枠19の支持壁190のうち、後部側の後部支持壁191の下に設けられている。横断面形状がコ字形状の第2の底枠34は、側枠17,18に連結されて側枠17,18間に架設されている。第2の底枠34は、第1の底枠19の後部支持壁191を下支えしている。第2の底枠34の支持壁341の後端342は、第1の底枠19の後部支持壁191の後端192よりも後方にある。又、第2の底枠34の支持壁341は、第1の底枠19の前端193と後枠20の後端との間の中間位置よりも前側にある。そして、収容凹部21は、座クッション33の前後方向の中間位置よりも前側にある。
第1の底枠19及び第2の底枠34は、座クッション33を下支えする。
図3に鎖線で示すエアバッグ25は、インフレータ24からガスを供給されていない状態、つまり膨張していない状態で座部12の前側から後側へ延ばされた状態を示す。この状態でのエアバッグ25の前後方向における全長L1は、座クッション33の前後方向における全長L2の2/3以下に設定されている。
図示しない衝突検出手段(例えば、異常加速度検出手段)が衝突(例えば異常加速度)を検出すると、図示しない制御手段がインフレータ24を作動させ、インフレータ24から高圧ガスがエアバッグ25へ送られる。これにより、図1(a)に鎖線で示すように、エアバッグ25が底枠19,34の上で収容凹部21側から第2の底枠34の支持壁341の後端342側に向けて膨張展開する。第1の底枠19の後部支持壁191及び第2の底枠34の支持壁341は、膨張展開したエアバッグ25を下から支持する。
膨張展開後のエアバッグ25の先端側は、支持壁341の後端342から後方へはみ出す。エアバッグ25の膨張展開は、座クッション33及び座席11に着座した乗員Pの膝裏を押し上げる。乗員Pの膝裏の押し上げは、乗員Pの腰部Yが前方へ移動しないように、乗員Pを拘束することに寄与する。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)座部12の後側から前側に向けてエアバッグ25内に突入するように1回折りされた内折り部251は、インフレータ24から発生した高圧ガスによって、エアバッグ25内から座部12の後側に向けて膨張展開する。又、エアバッグ25は、インフレータ24から発生した高圧ガスによって、上方へ膨張する。
内折り部251は、エアバッグ25内で偏平な状態にあるため、内折り部251がエアバッグ25内から抜け出て展開するまでに、エアバッグ25が上方へ迅速に膨張する。つまり、内折り部251は、上方へのエアバッグ25の膨張の迅速化に寄与し、サブマリン現象の防止効果が高まる。
(2)エアバッグ25の先端側をカクタス折りによって幾重にも折り重ねる場合、エアバッグ25の全長L1が短い場合、例えばL1=2×L2/3あるいはL1=L2/2であるような場合、エアバッグ25の先端側をカクタス折りによって幾重にも折り重ねることは難しい。
非膨張状態で折り畳まれていないエアバッグ25の全長L1が座クッション33の全長L2の2/3以下というように短い場合にも、エアバッグ25内に突入するようにエアバッグ25の先端側を1回だけ折り返す内折りは、偏平な内折り部251をもたらすことを可能にする。
(3)エアバッグ25の全長L1を2×L2/3〜L2/2の範囲で設定した構成は、サブマリン防止の上で好ましく、しかも、エアバッグ25を膨張展開させたときの乗員Pに与える負荷を少なくする上で好ましい。
(4)エアバッグ25の内折り部251に接する上側布253の部位と、内折り部251に接する下側布254の部位と、内折り部251との重なり部(内折りしたエアバッグ25の先端側の折り重ね部)の厚みは、カクタス折りによって幾重にも折り重ねた場合に比べて小さくなる。従って、内折り部251を有するエアバッグ25は、カクタス折りによって幾重にも折り重ねたエアバッグに比べて、座り心地性に優れる。
(5)収容凹部21内にインフレータ24を収容した構成では、インフレータ24で発生した高圧ガスが収容凹部21内から先ず上方へ向かうため、インフレータ24を内蔵するエアバッグ25がインフレータ24の上方(つまり、収容凹部21の上方)において上に向けて迅速に膨張し易くなる。つまり、収容凹部21内にインフレータ24を収容した構成は、乗員Pの膝裏を迅速に押し上げる上で有利である。
(6)内折り部251の一部が収容凹部21内あるいは収容凹部21の直上にはみ出していたりすると、インフレータ24から発生して収容凹部21の上方へ向かう高圧ガスが内折り部251のはみ出し部分を直撃する。このような高圧ガスの直撃状態は、内折り部251を上側布253を強く押しつける。そのため、内折り部251が座部12の前側から後側へ向けて適正に膨張展開できないおそれがある。又、前記した高圧ガスの直撃状態は、内折り部251と上側布253とを強く擦り合わせてエアバッグ25を損傷させかねない。
収容凹部21外、且つ収容凹部21の後側という位置に内折り部251を配置した構成では、インフレータ24から発生して収容凹部21の上方へ向かう高圧ガスが内折り部251を直撃することはない。つまり、収容凹部21から収容凹部21の後側へ外れた位置に内折り部251を配置した構成は、座部12の前側から後側へエアバッグ25を適正に膨張展開する上で、有利である。
(7)エアバッグ25は、乗員Pの膝裏を迅速に押し上げるために、収容凹部21側から座部12の後側に向けて円滑に膨張展開することが必要である。インフレータ24に対するエアバッグ25の結合位置Kからインフレータ24の前側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25のシート長さE1は、結合位置Kからインフレータ24の後側を経由してエアバッグ25の先端252に至るエアバッグ25のシート長さE2よりも長くしてある。折り畳み部(内折り部251)を有するエアバッグ25を構成するシートのこのような長さ関係は、エアバッグ25の先端側を収容凹部21側から座部12の後側に向けて円滑に膨張展開させる上で、有効である。
(8)エアバッグ25は、乗員Pの膝裏を迅速に押し上げるために、収容凹部21側から座部12の後側に向けて迅速に膨張展開することが望ましい。そのためには、収容凹部21側から座部12の後側に向かう反力をエアバッグ25内のガス圧に与えるのがよい。
収容凹部21を形成する前壁面としての内面221は、前方に傾いている。エアバッグ25内のガス圧は、前方に傾いた内面221から反力を得る。つまり、内面221は、エアバッグ25の膨張展開の際のガス圧に対する反力を得る面(部位)として機能する。このような内面221は、収容凹部21側から座部12の後側に向けて膨張展開する最中のエアバッグ25内のガス圧に対する反力を得る好適な部位となる。
(9)エアバッグ25は、乗員Pの膝裏を迅速に押し上げるために、収容凹部21側から座部12の後側に向けて円滑に膨張展開することが必要である。そのためには、インフレータ24から発生した高圧ガスを収容凹部21内から第1の底枠19の後部支持壁191上へ円滑に導くことが重要である。収容凹部21を形成する後壁23の内面231は、後方に傾いている。このような内面231は、インフレータ24から発生した高圧ガスを収容凹部21内から第1の底枠19の後部支持壁191上へと円滑に導く上で有利である。つまり、前方に傾いた内面231は、収容凹部21側から座部12の後側に向けて膨張展開するエアバッグ25を後方へ円滑に誘導する上で好適な部位となる。
次に、図4の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
第2の実施形態では、第1の実施形態における第2の底枠34がなく、底枠19の後部支持壁191には載置凹部194が凹み形成されており、載置凹部194内には内折り部251が配置されている。エアバッグ25が膨張する際には、内折り部251が載置凹部194内から後部支持壁191上へ乗り上げるように展開してゆく。このような内折り部251の展開は、インフレータ24の上方(つまり、収容凹部21の上方)へエアバッグ25を迅速に膨張させる上で、有効である。
次に、図5の第3の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合が用いてある。
第3の実施形態では、第1の実施形態における第2の底枠34及びクッション用引っ張りバネ32がなく、底枠19の後部支持壁191が背もたれ部13〔図1(a)参照〕の基端部の近くまで設けられている。
支持壁190のうちの後部側の後部支持壁191は、支持壁190の他の部位よりも低くしてある。このような構成は、インフレータ24から発生した高圧ガスを収容凹部21内から底枠19の後部支持壁191上へ円滑に導いて、収容凹部21側から座部12の後側へエアバッグ25を円滑に膨張展開させる上で有利である。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○収容凹部21の前壁22又は後壁23にインフレータ24をネジ止めしてもよい。
○収容凹部21のない底枠上にインフレータ24を設置してもよい。
前記した実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
〔1〕前記収容凹部は、前記座クッションの前後方向の中間位置よりも前側にある請求項1乃至請求項5に記載の乗員保護装置。
第1の実施形態を示し、(a)は側断面図。(b)は、部分拡大側断面図。 正断面図。 平断面図。 第2の実施形態を示す部分拡大側断面図。 第3の実施形態を示す部分拡大側断面図。
符号の説明
11…座席。12…座部。19,34…底枠。21…収容凹部。24…ガス発生源としてのインフレータ。241…下端。25…エアバッグ。251…内折り部。252…先端。31…乗員保護装置。33…座クッション。K…エアバッグの下部としての結合位置。E1,E2…シート長さ。L1,L2…全長。

Claims (5)

  1. ガス発生源から発生するガスにより車両の座席の座部にて膨張展開するエアバッグを備えた乗員保護装置において、
    前記座部は、座クッションと、前記座クッションを下支えする底枠とを備え、前記エアバッグは、前記底枠の上で前記座部の前側から後側へ向けて膨張展開されるようになっており、膨張展開していないときの前記エアバッグの先端側は、前記座部の後側から前側に向けて内折りされている乗員保護装置。
  2. 前記座部の前側から後側へ非膨張状態で延出させた前記エアバッグの前後方向における全長は、前記座クッションの前後方向における全長の2/3以下である請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記底枠は、下方に凹む収容凹部を有し、前記収容凹部は、前記座部の幅方向に延びており、前記ガス発生源は、前記収容凹部内に収容されており、前記エアバッグは、前記底枠の上で前記収容凹部側から前記底枠の後側に向けて膨張展開するようになっている請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  4. 前記エアバッグの内折りされた先端側の内折り部は、前記収容凹部外にあり、且つ前記収容凹部から後側へ外れた位置にある請求項3に記載の乗員保護装置。
  5. 前記ガス発生源の下端に対応する前記エアバッグの下部位置から前記ガス発生源の前側を経由して前記エアバッグの先端に至る前記エアバッグのシート長さは、前記下部位置から前記ガス発生源の後側を経由して前記エアバッグの先端に至る前記エアバッグのシート長さよりも長くしてある請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
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