JP2007176376A - 座席付き手押し車及び座席付き手押し車用車輪部材 - Google Patents

座席付き手押し車及び座席付き手押し車用車輪部材 Download PDF

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Abstract

【課題】ベビーカー等の座席付き手押し車の走行方向にかかわらず歪み等が発生せず、安定的に走行等することができる座席付き手押し車及び座席付き手押し車用車輪部材を提供すること。
【解決手段】車輪部120aは、フレーム部140を接続するためのフレーム保持部171が設けられたフレーム固定部180と、車輪配置部180と、フレーム固定部と車輪配置部とを可動自在に連結する連結部191と、を有し、車輪部は、車軸111aを介して車輪配置部に配置される構成となり、連結部が座席付き手押し車の前後方向においてフレーム保持部の一方側に配置され、車軸及び弾性部材が、座席付き手押し車の前後方向においてフレーム保持部の他方側に配置されている座席付き手押し車100。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば乳幼児等が乗車するための座席付き手押し車及び車輪部材に関するものである。
従来より、座席付き手押し車である例えば、ベビーカー等が用いられている。このようなベビーカーは、通常、乳幼児等を座らせる座席部が形成され、この座席部の背もたれ側に乳幼児の保護者が操作するハンドルが配置されている。
すなわち、保護者がハンドルを押すことで、ベビーカーに乗車している乳幼児を背面側から押すことができる構成となっている(例えば、特許文献1)
しかし、乳幼児、特に低月齢の乳幼児等をベビーカーに乗車させるとき、保護者は乗車している乳幼児を見ながらベビーカーを押したいという要望が高まった。そこで、ハンドルを座席部の背もたれ側から座面の前側に変更可能なベビーカーが考案されている。
また、図6は、このような従来のベビーカーの後輪近傍の構成を示す概略斜視図である。
図6に示すように、ベビーカーは後輪10を保持する車輪保持具20とフレーム40を保持するフレーム保持具30とを有している。そして、フレーム保持具30は、車輪保持具20に対して図の矢印方向に揺動可能に配置され、これらフレーム保持具30と車輪保持具20は連結具50によって連結されている。
また、後輪10は、車軸21によって車輪保持具20に配置されている。
特開2002−200901号公報(図5等)
図6に示すようなベビーカーは、保護者がハンドルを座席部の背もたれ側に配置して押す場合は、図6の矢印X1方向に移動する。しかし、保護者が上述のようにハンドルを座面の前側に揺動させ配置し、乳幼児等と対面した状態でハンドルを押すと、図6の矢印X2方向に移動するというように、進行方向の切り替えが可能とされている。
図6のベビーカーがX1方向に移動するときは、フレーム40から伝わる力がフレーム保持具30に伝わり、フレーム保持具30が連結具50、車輪保持具20及び後輪10を
引っ張るので、連結具50等には大きな力が加わることはない。
しかし、図6のX2方向にベビーカーが移動する場合は、フレーム40から伝わる力はフレーム保持具30から後輪10に向けて働く。すなわち、連結具50、車輪保持具20等に対し押し出すように力が加わる。
このとき、連結具50の部分でしか、フレーム保持具30と車輪保持具20とが固定されていないため、フレーム保持具30に対して車輪保持部20が不安定に動いて、連結具50に偏った力が集中し、例えば、後輪10,10が回転して進行する際に路面から受ける反力が作用するが、その反力は左右の後輪10、10に対し均等に加わらない為、強く反力を受ける側の後輪がフレーム保持具の後方に移動しようとする偶力が作用する。
そのため、後輪10が矢印X2方向から斜めに変位しようとしてしまい、連結具50や後輪10、後輪10に連結する図示しない車軸やサスペンション機構等が歪み、操作における抵抗が発生するだけでなく、長期間使用すると車輪20が片減りする等の変形等をしてしまい、ベビーカー自体に歪み等が発生するおそれがあった。
つまり、フレーム40に対して、後輪10が進行方向(X2方向)の前方に位置する状態で、押されるように使用される場合、後輪10が斜めに変位しようとすることに伴って、連結具50のような関節部を中心に歪みが発生してしまうという問題があった。
そこで、ベビーカー等の座席付き手押し車のフレーム部に対する車輪の位置にかかわらず歪み等が発生せず、安定的に走行等することができる座席付き手押し車及び座席付き手押し車用車輪部材を提供することを目的とする。
前記課題は、請求項1の発明によれば、車輪を有する車輪部と、利用者が着座する座席部と、前記座席部を支持し、前記車輪部に接続されたフレーム部と、前記フレーム部に接続されたハンドル部と、を有し、前記座席部は、利用者の臀部側を保持する座面部と、利用者の背中側を保持する背もたれ部と、を有する座席付き手押し車であって、前記車輪部は、前記フレーム部を接続するためのフレーム保持部が設けられたフレーム固定部材と、前記車輪を配置するための車輪配置部材と、前記フレーム固定部材と前記車輪配置部材とを可動自在に連結する連結部と、前記フレーム固定部材と前記車輪配置部材との間に配置される弾性部材と、を有し、前記車輪は、車軸を介して前記車輪配置部材に配置される構成となり、前記連結部が座席付き手押し車の前後方向において前記フレーム保持部の一方側に配置され、前記車軸及び前記弾性部材が、座席付き手押し車の前後方向において前記フレーム保持部の他方側に配置されていることを特徴とする座席付き手押し車により達成される。
前記構成によれば、連結部が座席付き手押し車の前後方向においてフレーム保持部の一方側に配置され、車軸及び弾性部材が、座席付き手押し車の前後方向においてフレーム保持部の他方側に配置されている。
このため、例えば、利用者が座席部に座り、ハンドル部を座面部の前面側に配置し、座席付き手押し車を利用者の背面方向に押した場合、すなわち、フレーム部よりも車輪が進行方向における前方に向かって位置するように使用した場合、フレーム保持部の進行方向の前方には、車軸及び弾性部材が配置され、連結部はフレーム保持部によって引っ張られる位置に配置される。
したがって、進行方向の後方に位置する連結部には偏った力が集中せず、連結部が変形等してしまい歪み等が生じることを未然に防ぐことができ、車輪がバランスを保った状態を維持できる。また、連結部に歪み等が生じないことにより、弾性部材や車輪自体に歪み等が発生することも未然に防ぐことができる。
一方、例えば、ハンドル部の向きを変え、ハンドル部を背もたれ部側に配置し、座席付き手押し車を利用者の正面方向に押した場合、すなわち、フレーム部よりも車輪が進行方向の後方に向かって位置するように使用した場合、フレーム保持部の進行方向の前方には、連結部のみが配置され、車軸及び弾性部材等は引っ張られる構成となる。
この場合、連結部には押す力が加わるが、連結部の前方に車軸及び弾性部材が突出するように配置されないので、フレーム固定部材に対して車輪配置部材が不安定に動くことがない。このため、連結部に偏った力が集中して、連結部が変形等し、歪み等が発生することがない。また、連結部に歪み等が生じないことにより、弾性部材や車輪自体に歪み等が発生することも未然に防ぐことができる。
このように車軸及び弾性部材と連結部とが、フレーム保持部を中心として、相互に反対側に挟むように配置されることで、連結部に偏った歪みが発生しないので、その近傍に配置されている車軸や車輪、弾性部材における歪み等の発生も防止でき、座席付き手押し車を正常に安定した状態で走行させることができる。
なお、ここに示す座席付き手押し車は、ベビーカーだけでなく、車椅子や介助車、歩行補助器、シルバーカー等の座席部に着座した状態で使用する手押し車が含まれる。
また、前記構成によれば、連結部と弾性部材及び車軸の間にフレーム保持部が配置されているので、図6に示すような従来のものに比べ、連結部と弾性部材及び車軸との間の距離を相対的に大きくすることができる。このため、弾性部材による衝撃吸収効果を滑らかに発現させることができるだけでなく、万一、僅かな歪み等が連結部に発生しても、その歪み等を車軸で大きな歪みとして出現させることを未然に防ぐことができる。
好ましくは、請求項2の発明によれば、請求項1の構成において、前記弾性部材は、前記フレーム保持部と前記車軸の間に位置するように配置され、前記フレーム固定部材は、前記弾性部材に当接する当接部を有すると共に、前記フレーム固定部材の周縁部が、前記車輪配置部材の周縁部に沿って、当接するように配置されることを特徴とする座席付き手押し車である。
前記構成によれば、フレーム固定部材は、弾性部材に当接する当接部を有すると共に、フレーム固定部材の周縁部が、車輪配置部材の周縁部に沿って、当接される。
このように、フレーム固定部材は当接部が弾性部材に当接しながら、フレーム固定部材の周縁部が車輪配置部材の周縁に沿って、当接するように配置されるので、連結部を介して配置されるフレーム固定部材と車輪配置部材が不安定に動くことない。
すなわち、ハンドル部を押す力が、フレーム固定部材、連結部及び車輪配置部材に加わっても、フレーム固定部材が車輪配置部材に対して不安定に動くことがないので、連結部に歪み等が生じることをより確実に防止することができる。
好ましくは、請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の構成において、前記フレーム固定部材が、前記フレーム部に対して着脱可能とされており、前記車輪部が前記フレーム部に対して取り外し可能とされていることを特徴とする座席付き手押し車である。
前記構成によれば、フレーム固定部材はフレーム部に対して着脱可能とされることで、車輪部全体をフレーム部から取り外すことが可能となり、使用に伴う車輪等の消耗や、座席部に着座する利用者の状況に応じて、車輪部単位で交換することが可能となる。
前記課題は、請求項4の発明によれば、利用者が着座する座席部と、前記座席部を支持し、前記車輪部材に接続されたフレーム部と、前記フレーム部に接続されたハンドル部と、を有し、前記座席部は、利用者の臀部側を保持する座面部と、利用者の背中側を保持する背もたれ部とを有する構成となっている座席付き手押し車に装着される車輪を有する車輪部材であって、前記車輪部材は、前記フレーム部を接続するためのフレーム保持部が設けられたフレーム固定部材と、前記車輪を配置するための車輪配置部材と、前記フレーム固定部材と前記車輪配置部材とを可動自在に連結する連結部と、前記フレーム固定部材と前記車輪配置部材との間に配置される弾性部材と、を有し、前記車輪は、車軸を介して前記車輪配置部材に配置される構成となり、前記連結部が座席付き手押し車の前後方向において前記フレーム保持部の一方側に配置され、前記車軸及び前記弾性部材が、座席付き手押し車の前後方向において前記フレーム保持部の他方側に配置されていることを特徴とする座席付き手押し車用車輪部材により達成される。
本発明は、ベビーカー等の座席付き手押し車のフレーム部に対する車輪の位置にかかわらず歪み等が発生せず、安定的に走行等することができる座席付き手押し車及び座席付き手押し車用車輪部材を提供するという利点がある。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本実施の形態にかかる座席付き手押し車である例えば、ベビーカー100の主な構成を示す概略図である。
図1に示すように、ベビーカー100は、双輪の車輪111を有する車輪部である例えば、前輪部110a、110b及び後輪部120a、120bを有している。また、ベビーカー100は、利用者である例えば、乳幼児等が着座する座席部130を有している。
座席部130は、乳幼児の臀部側を保持する座面部である例えば、座面131と、乳幼児の背もたれ部である例えば、背もたれ132を有している。
また、ベビーカー100は、座席部130等を支持すると共に、前輪部110a、110b及び後輪部120a、120bに接続されたフレーム部である例えば、フレーム140を有している。
また、ベビーカー100は、フレーム140に接続されたハンドル部である例えば、ハンドル150を有している。そして、背もたれ132の近傍には、座席部130に着座した乳幼児を日差し等から守るための幌160が配置されている。
さらに、ハンドル150は、図1の矢印A又は矢印Bに示すように、移動可能な構成となっている。すなわち、ハンドル150は、図1の矢印Aで示す背もたれ部側に配置して矢印X3で示す方向に乳幼児等の背面から押せる「背面位置」、又は矢印Bで示す座面部130の前面側に配置して矢印X4で示す方向に乳幼児等に対面して見ながら押せる「対面位置」に、選択的に配置可能な構成となっている。
図2は、図1の後輪部120aを示す拡大概略斜視図である。後輪部120bは、図2に示すように、フレーム140に接続するためのフレーム固定部材であるフレーム固定部170と、フレーム140と離間した位置に車輪111を配置するための車輪配置部材である車輪配置部180とを有している。
また、車軸配置部180の車輪111側には、車輪111の回転を止める構造となっているブレーキ190が配置されている。
図3は、図2のフレーム固定部170及び車輪配置部180等を示す概略斜視図である。図3に示すように、フレーム固定部170と車輪配置部180とは、連結部である例えば、連結軸191によって、連結軸191を中心に可動自在に連結されている。
また、ブレーキ190には図示しない車輪111の内側に形成されている溝と嵌合等するブレーキ突部190aが形成されており、使用者がハンドル150を押しても車輪111が移動しない状態を選択できる構成となっている。
図4は、図2に示すフレーム140、フレーム固定部170及び車輪配置部180等の概略断面図である。図4に示すように、後輪部120bには、フレーム固定部170と車輪配置部180との間には、弾性部材であるバネ192が配置されている。
そして、フレーム固定部170には、図4に示すように後輪側のフレーム140を収容し保持するフレーム保持部である例えば、フレーム収容保持穴171を有している。
すなわち、フレーム140は、フレーム収容保持穴171に収容され、図4に示すフレーム固定具193、フレーム固定用バネ194及びフレーム固定用突部195等により下側が固定されると共に、フレーム外方に突出する上側突起196が、フレーム固定部170に設けられた収容溝174に収容されることで上側が固定されることで、フレーム固定部170に対して着脱可能に固定する構造となっている。
具体的には、フレーム固定具193とフレーム140は、ピン状とされた上側突起196が貫通することで一体に固定されている。そして、フレーム固定具193内には、フレーム固定用バネ194と、このフレーム固定用バネ194と接続されて、フレーム140の外方に位置するよう付勢されているフレーム固定用突部195が形成されている。
そして、フレーム140をフレーム固定部170に装着するときは、フレーム固定具193が装着されたフレーム140をフレーム収容保持穴171内に挿入する。このときフレーム固定用突部195は、フレーム固定用バネ194の付勢力に反して、図4の左側(内側)に移動させられる。
そして、フレーム140が、更にフレーム収容保持穴171の奧側(図において下側)に移動させられ、最下部の開口に達すると、フレーム固定具193のフレーム固定用突部195がフレーム固定用バネ194の付勢力で図において右側に突出する。
すると、このフレーム固定用突部195がフレーム収容保持穴171の下端部に係合し、フレーム固定部170上方では、上側突起196が収容溝174に収容されて、フレーム140が、フレーム固定部170に固定される構成となっている。
逆に、フレーム140をフレーム固定部170が外すときは、図4のフレーム固定用突部195を、フレーム140内部に押し込み、フレーム固定用突部195のフレーム収容保持穴171の下端部との係合を解除させた後、フレーム140を引き抜くことで、フレーム140をフレーム固定部170から取り外すことができる構成となっている。
なお、前輪部110も後輪部120と同様にフレーム140に着脱可能とされている。
ところで、図3に示すように、車輪配置部180は、貫通孔である車軸受け181を有している。このため、車輪111は車軸111aを車軸受け181に配置することで、車輪配置部180に回転可能に配置される構成となっている。
また、図4のバネ192は、図示するように、フレーム収容保持穴171と車軸111aとの間の領域に配置されている。具体的には、バネ192は車輪配置部180上に配置されている。
また、フレーム固定部170には、バネ192の図における上部側に対して当接する当接部である例えばバネ当接部172が、車軸111a側に延伸されるように形成されている。
すなわち、図4に示すように連結軸191を介して回動可能に連結されている車輪配置部180が、フレーム固定部170に対して矢印R方向のうち、上方向に揺動した際に、バネ当接部172と車輪配置部のバネ当接面でバネ192が潰れる方向に押し潰すように移動する。そして、このようにバネ当接部172等が移動することで、バネ192が路面からの衝撃等を吸収するサスペンションの機能を発揮する構成となっている。
ところで、図4に示すように、連結軸191は、ベビーカー100の前後方向である例えば、矢印X3及び矢印X4方向において、フレーム収容保持穴171の一方側(例えば、図4の右側)に配置されている。また、バネ192及び車軸111aは、ベビーカー100の矢印X3方向及び矢印X4方向において、フレーム収容保持穴171の他方側(例えば、図4の左側)に配置されている。
このような構成となっているので、例えば、乳幼児が座席部130に座り、ハンドル150を図1の「背面位置(矢印B)」に配置し、ベビーカー100を図1の矢印X4方向(乳幼児の背面方向)に押した場合、フレーム収容保持穴171の進行方向の前方には、図4に示すように、車軸111a及びバネ172が配置され、連結軸191はフレーム収容保持穴171によって引っ張られる構成となる。
このため、連結軸191に対して偏った力が集中することがない。つまり、フレーム140に対して進行方向(矢印X4方向)の前方に車輪111が配置された場合、フレーム140に向かって変位しようとする力が車軸111に対して働き、この力が連結軸191にも働く。
しかし、本実施の形態では、そのとき、連結軸191がフレーム140の進行方向の後方に位置しているために、連結軸191に力が集中しない構成となっている。
したがって、連結軸191を中心に、車輪111や車軸111a、バネ等192が変形等し、歪み等が生じることを未然に防ぐことができる。
一方、ハンドル150の位置を変え、ハンドル150を図1の矢印A側に配置し、ベビーカー100を乳幼児の正面方向(図1の矢印X3方向)に押した場合、図4に示すように、フレーム収容保持穴171の進行方向の前方には、連結軸191のみが配置され、車軸111a及びバネ192等は引っ張られる構成となる。
この場合、連結軸191には押す力が加わるが、連結軸191の前方(矢印X4方向)に車軸111a及びバネ192が突出するように配置されないので、フレーム固定部170に対して車輪配置部180が不安定に動かず、連結軸191等に歪みが発生しづらい。
このように連結軸191を中心に偏った歪みが発生しないので、その近傍に配置されている車軸111aにおける歪み等の発生も防止でき、ベビーカー100を正常に安定して走行させることができる。
また、本実施の形態によれば、連結軸191とバネ192及び車軸111aとの間にフレーム収容保持穴171が配置されているので、連結軸191とバネ192及び車軸111aとの間の距離を相対的に大きくすることができる。
このため、弾性部材192による衝撃吸収効果を滑らかに発現させることができるだけでなく、万一、僅かな歪み等が連結軸191に発生しても、その歪み等が車軸111aで大きな歪みとして出現することを未然に防ぐことができる。
また、本実施の形態では、フレーム固定部170の周縁部である例えば、図3に示すフレーム固定部周縁173が、車軸配置部180の周縁部である例えば、車軸配置部周縁182に沿って、当接するように配置されている。
具体的には、図3に示すように凹状とされて外周が壁面状となった車軸配置部180内にフレーム固定部170を挿入でき、その際、フレーム固定部周縁173が車軸配置部周縁183に沿うように入り込む構成となっている。また、この際、フレーム固定部170から車軸111a側に突出したバネ当接部172がバネ192に当接することになる。
したがって、フレーム固定部170はバネ当接部172がバネ192に当接しながら、フレーム固定部周縁173が壁面状の車輪配置部周縁182内面に沿って当接するように配置されるので、連結軸191を介して配置されるフレーム固定部170と車輪配置部180が不安定に動くことない。
すなわち、保護者のハンドル150を押す力が、フレーム固定部170、連結軸191及び車輪配置部180に加わっても、フレーム固定部170が車輪配置部180に対して不安定に動くことがないので、連結軸191に歪み等が生じることをより確実に防止することができる。
また、上述のように図4の後輪部120bはフレーム140に対して着脱可能な構成となっている。
図5は、図4の後輪部120bの代わりに装着する車輪部材である例えば、後輪部220bを示す概略断面図である。図5に示すように、後輪部220bの多くの構成は、図4の後輪部120bと同様であるため共通する構成は、同一符号等として説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
図5に示すように、後輪部220bの車輪211は、図4の車輪111より大径の車輪となっている。すなわち、図5に示す後輪部220bを装着したベビーカーは、低月齢用の乳幼児(寝た状態が多い乳幼児)用として使用する場合に用いる車輪220bである。
一方、図1のベビーカー100は径の小さな車輪を使用している。これは高月齢用の乳幼児(既にひとり座りができる乳幼児)を座らせた状態で乗車させるベビーカーである。
このように本実施の形態では、同じベビーカー100の後輪部や前輪部を、小径の後輪部120b等又は大径の後輪部220b等に変更することで、高月齢用としても低月齢用としても使用することができるという特徴がある。
また、図5の後輪部220bは、図4のバネ172の代わりに弾性部材であるゴム292が配置されており、より軟らかく、衝撃吸収率が高いものとされている。
このように、バネ192やゴム292は、低月齢用では比較的軟らかい感触の弾性を有するため、乳幼児への刺激を最低限に抑えている。一方、高月齢用では、比較的硬い感触の弾性を有するものを採用し、保護者が取り回しやすい構成としている。
そのため、バネ192の太さや密度、材質等を選択し、低月齢用と高月齢用とを調整してもよく、同様にゴム292の形状や硬度等を選択してもよく、さらには、バネやゴムではなく、板バネ等の他の弾性部材を使用してもよい。
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。例えば、車輪部110,120はフレーム140に対して着脱可能な構成とされておらず、フレーム固定部170がフレーム140に固定されていてもよい。また、フレーム140に対して、進行方向の前方に車軸111aや弾性部材192が配置され、後方に連結部191が配置されていればよいため、前輪部110であってもよい。さらに、ベビーカーに限らず、車椅子や介助車等の座席付き手押し車であってもよい。
本実施の形態にかかる座席付き手押し車である例えば、ベビーカーの主な構成を示す概略図である。 図1の後輪部を示す拡大概略斜視図である。 図2のフレーム固定部及び車輪配置部等を示す概略斜視図である。 図2のフレーム、フレーム固定部及び車輪配置部等の概略断面図である。 図4の後輪の代わりに装着する車輪部材である例えば、後輪を示す概略断面図である。 従来のベビーカーの後輪近傍の構成を示す概略斜視図である。
符号の説明
100・・・ベビーカー、110a・・・前輪部、111a・・・車軸、120a・・・後輪部、130・・・座席部、131・・・座面、132・・・背もたれ、140・・・フレーム、150・・・ハンドル、170・・・フレーム固定部、180・・・車輪配置部、171・・・フレーム収容保持穴、172・・・バネ当接部、173・・・フレーム固定部周縁、180・・・車輪配置部、181・・・車軸受、182・・・車軸配置部周縁、191・・・連結軸

Claims (4)

  1. 車輪を有する車輪部と、
    利用者が着座する座席部と、
    前記座席部を支持し、前記車輪部に接続されたフレーム部と、
    前記フレーム部に接続されたハンドル部と、を有し、
    前記座席部は、
    利用者の臀部側を保持する座面部と、
    利用者の背中側を保持する背もたれ部と、を有する座席付き手押し車であって、
    前記車輪部は、
    前記フレーム部を接続するためのフレーム保持部が設けられたフレーム固定部材と、
    前記車輪を配置するための車輪配置部材と、
    前記フレーム固定部材と前記車輪配置部材とを可動自在に連結する連結部と、
    前記フレーム固定部材と前記車輪配置部材との間に配置される弾性部材と、を有し、
    前記車輪は、車軸を介して前記車輪配置部材に配置される構成となり、
    前記連結部が座席付き手押し車の前後方向において前記フレーム保持部の一方側に配置され、
    前記車軸及び前記弾性部材が、座席付き手押し車の前後方向において前記フレーム保持部の他方側に配置されていることを特徴とする座席付き手押し車。
  2. 前記弾性部材は、前記フレーム保持部と前記車軸の間に位置するように配置され、
    前記フレーム固定部材は、前記弾性部材に当接する当接部を有すると共に、前記フレーム固定部材の周縁部が、前記車輪配置部材の周縁部に沿って、当接するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の座席付き手押し車。
  3. 前記フレーム固定部材が、前記フレーム部に対して着脱可能とされており、前記車輪部が前記フレーム部に対して取り外し可能とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の座席付き手押し車。
  4. 利用者が着座する座席部と、
    前記座席部を支持し、前記車輪部材に接続されたフレーム部と、
    前記フレーム部に接続されたハンドル部と、を有し、
    前記座席部は、
    利用者の臀部側を保持する座面部と、
    利用者の背中側を保持する背もたれ部と、を有する構成となっている座席付き手押し車に装着される車軸を有する車輪部材であって、
    前記車輪部材は、
    前記フレーム部を接続するためのフレーム保持部が設けられたフレーム固定部材と、
    前記車輪を配置するための車輪配置部材と、
    前記フレーム固定部材と前記車輪配置部材とを可動自在に連結する連結部と、
    前記フレーム固定部材と前記車輪配置部材との間に配置される弾性部材と、を有し、
    前記車輪は、車軸を介して前記車輪配置部材に配置される構成となり、
    前記連結部が座席付き手押し車の前後方向において前記フレーム保持部の一方側に配置され、
    前記車軸及び前記弾性部材が、座席付き手押し車の前後方向において前記フレーム保持部の他方側に配置されていることを特徴とする座席付き手押し車用車輪部材。
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