JP4475644B2 - ベビーカー及びベビーカーの着脱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば乳幼児等が乗車するためのベビーカー及びベビーカーの着脱構造に関するものである。
従来より、乳幼児等を乗車させるベビーカーは、大きく分けて低月齢用と高月齢用の2つに分けられる。低月齢用は、主に未だひとり座りができない乳幼児を対象とするベビーカーである。
すなわち、低月齢用のベビーカーは、乳幼児を寝た状態で乗車させることができる構成となっている。このため、以下、低月齢用を「ベットタイプ」と呼ぶ。
このベットタイプのベビーカーは、乳幼児を寝かせた状態で移動するためタイヤの径が大きく構成されている。
すなわち、タイヤの径を大きくすることで路面の段差等を乗り越え易くすると共に、衝撃を緩和することができ、ベビーカーの走行を安定的かつ乗り心地良くさせている。
しかし、ベットタイプのベビーカーは、タイヤの径を大きくするため、その分重量が重く、回転半径も大きくなり、保護者等がベビーカーを取り回し難いという欠点がある。
これに対して、高月齢用のベビーカーは、既にひとり座りができる乳幼児を座らせた状態で乗車させるものである。このため、以下、高月齢用を「椅子タイプ」と呼ぶ。
この椅子タイプのベビーカーは、乳幼児を座らせた状態で移動するため、ベビーカーの走行の安定より、保護者等のベビーカーの取り回し易さを重視して、タイヤの径を小さく形成している。
このように、ベビーカーは、乳幼児が低月齢の期間は、ベットタイプが好ましいが、その後、高月齢になると、椅子タイプが好ましくなる。このため、保護者等は2台のベビーカーを購入等しなければならないという問題があった。
このような問題を解決するため、小さな径のタイヤの外周に対して、大きな径のタイヤを着脱可能にすることで、車輪上でベットタイプと椅子タイプの兼用が可能と成っているベビーカーが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−200901号公報(図5等)
しかしながら、特許文献1に示すようなベビーカーを、例えば椅子タイプからベットタイプに変更させるには、その図5に示すように、全ての車輪についてタイヤ径の大きな車輪を装着しなければならない。つまり、一般的なベビーカーでは、車輪は前後輪においてそれぞれ両端に配置され、更に双輪が採用されており、計8箇所の車輪を着脱する必要があった。しかも、図5に示すように小さなタイヤ径の車輪の外側から大きなタイヤ径の車輪をネジ等で取り付ける必要があるため、ベビーカーの利用者である乳幼児等の保護者が、車輪を装着等するのは煩雑であるという問題があった。
そこで、タイヤ部の径の変更が容易なベビーカー及びベビーカーの着脱構造を提供することを目的とする。
前記課題は、請求項1の発明によれば、乳幼児が乗車する乗車部と、この乗車部を支持するフレーム部と、移動に際し回動するタイヤ部を含み、前輪側に配置された前輪部と、後輪側に配置された後輪部とからなる複数の車輪部と、を有するベビーカーであって、前記フレーム部及び前記複数の車輪部には、前記複数の車輪部を前記フレーム部に対して着脱するためのフレーム側着脱部及び車輪側着脱部が含まれそれぞれ形成され、前記車輪部には、径が異なるタイヤ部を有する複数種類の車輪部が含まれており、少なくとも、径が大きな車輪部とされた大車輪部と、径が小さな車輪部とされた小車輪部とが含まれ、前記車輪部は、衝撃を吸収するための弾性体より成るサスペンション部を有し、前記車輪部の衝撃吸収率が、前記車輪部の種類によって相違する構成とされており、前記大車輪部における衝撃吸収率が、前記小車輪部における衝撃吸収率よりも大きく、前記複数の車輪部における少なくとも一部は、前記車輪側着脱部と、前記タイヤ部を支持するタイヤ支持部と、を有し、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部とは、連結部によって相互に接続されると共に、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部は、前記連結部を介して相互に離間方向又は近接方向に、相対的な位置が変位可能とされており、前記サスペンション部は、前記連結部の近傍に配置されると共に、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部とを相互に近接する方向に変位した際に、前記サスペンション部が圧縮されることで衝撃を吸収可能とされており、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部との相対的な位置関係における可動範囲を異ならせることで前記車輪部の衝撃吸収率を変化させる構成となっており、前記車輪着脱部と前記タイヤ支持部には、それぞれ着脱側当接部と支持側当接部が形成され、前記着脱側当接部と前記支持側当接部が前記サスペンション部に当接し、前記サスペンション部を圧縮する構成となっており、前記着脱側当接部及び/又は前記支持側当接部の前記サスペンションに対する位置を変更することにより、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部との相対的な位置関係における可動範囲を異ならせることができる構成となっていることを特徴とするベビーカーにより達成される。
請求項1の構成によれば、前記フレーム部及び前記車輪部には、前記車輪部を前記フレーム部に対して着脱するためのフレーム側着脱部及び車輪側着脱部が、それぞれ形成されている。また、前記車輪部には、径が異なるタイヤ部を有する複数種類の車輪部として径が大きな大車輪部と、径が小さな小車輪部とが含まれている。
このため、ベビーカーの利用者が、ベビーカーに装着されている前記車輪部の前記タイヤ部の径を変更するときは、先ず、前記車輪部側着脱部と前記フレーム側着脱部を操作し、前記車輪部を前記フレーム部から取り外す。そして前記径の異なる他の前記車輪部を、前記車輪部側着脱部と前記フレーム側着脱部を操作して、前記フレーム部に取り付ける。
このため、養育する乳幼児の成長に対応して、前記タイヤ部の径の大きな「ベッドタイプ」の前記大車輪部から、前記タイヤ部の径の小さな「椅子タイプ」の前記小車輪部に変更する場合は、利用者が前記車輪側着脱部及び前記フレーム側着脱部を操作することで、容易に、椅子タイプの前記車輪部に変更することができ、第二子用として使用する場合には、逆に「椅子タイプ」の前記小車輪から「ベッドタイプ」の大車輪に取り替えことができる。
したがって、従来のように全ての車輪について径の異なる車輪を新たにネジ等で装着等する必要がなく、ユニットとされた前記車輪部を前記フレーム部から着脱するだけで、ベッドタイプや椅子タイプに変更できる。
このため、乳幼児の状態に応じて、利用者が容易にタイヤ部の径を変更することができるベビーカーとなる。
前記構成によれば、前記車輪部の衝撃吸収率が前記車輪部の種類によって相違する構成となっている。
例えば、乳幼児を寝かせた状態で乗車させる「ベッドタイプ」のベビーカーとして使用する場合は、径の大きな前記タイヤ部を有する前記大車輪部を用いる。この大車輪部の場合、前記車輪部の衝撃吸収率が大きく、より衝撃を伝えづらい方が望ましい。
そこで、前記大車輪部を装着した状態の衝撃吸収率は大きくなるよう設定されている。
一方、例えば、乳幼児を座らせた状態で乗車させる「椅子タイプ」のベビーカーとして使用する場合は、「ベッドタイプ」の前記大車輪部の前記タイヤ部の径より、小さい径の前記タイヤ部を有する前記小車輪部を用いる。この小車輪部の場合、前記車輪部の衝撃吸収率は、「ベッドタイプ」の前記大車輪部の衝撃吸収率より小さくすることが望ましく、このようにすることで、乗り心地が少し硬い感じとなると共に、保護者等の取り回しが容易で機動性に優れたサスペンション部とすることができる。
このように、前記車輪部の種類の相違により、その種類に応じた最適の前記車輪部の衝撃吸収率の高さを選択できるので、ベビーカーの用途により適応した前記車輪部とすることができる。
なお、サスペンション部に使用される弾性体には、クッションゴムの成形体だけでなく、コイルスプリングや板バネ、空気やオイルを使用したサスペンション等が含まれる。
また、前記構成によれば、前記車輪部の衝撃吸収率は、前記サスペンション部が前記車輪側着脱部と、前記タイヤ支持部との相対的な位置関係が変化することによって圧縮されることで発生するように構成されている。
また、異なる車輪部を選択して装着するに当って、ベッドタイプと椅子タイプとで、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部との相対的な位置関係における可動範囲を異ならせることで前記車輪部の衝撃吸収率を変化させる構成となっているので、前記車輪部の衝撃吸収率の大きさを車輪部ごとに行うことができる。
したがって、前記車輪部ごとに衝撃吸収率が相違する場合でも、各前記車輪部ごとに全く異なった構成とする必要がなく、ほぼ共通の構成である車輪部を用いることができるので、製造コストの上昇を抑えることができる。
また、前記構成によれば、前記サスペンション部に当接する前記着脱側当接部及び/又は前記支持側当接部の形状等を変更することで、前記車輪側着脱部の可動範囲を容易に調整することができる。このため、衝撃吸収率が相違する前記各車輪部は、前記着脱側当接部や、前記支持側当接部、前記サスペンション部のうち少なくとも一つの形状等を変更するだけで各当接部の相対的な位置関係を変化させることができるので、より製造コストの上昇を抑えることができる。
好ましくは、請求項の発明によれば、請求項1の構成において、少なくとも、前記複数の車輪部における、前記後輪部が有する複数のタイヤ部のうち、相互に最も離間して配置される前記タイヤ部間の距離は、前記大車輪部が装着された状態の方が、前記小車輪部が装着された状態よりも大きくされるように構成されていることを特徴とするベビーカーである。
請求項の構成によれば、前記車輪部の種類、例えば「ベッドタイプ」か「椅子タイプ」かによって、前記後輪部が有する前記タイヤ部のうち、相互に最も離間して配置される前記タイヤ部間の距離が、前記大車輪部が装着された状態の方が、前記小車輪部が装着された状態よりも大きくなるように構成されている。
つまり、少なくとも後輪部では、「椅子タイプ」より「ベッドタイプ」の方が左右の車輪部の外側が広くなるように構成される。このように構成することで、大車輪部が装着された状態とされて、比較的車高が高くされた「ベッドタイプ」の場合には、左右の後輪部の間隔を大きくすることでベビーカーの安定性を増し、いわゆる、側方転倒が防止され、より安全性が高まることになる。
一方、「椅子タイプ」として小車輪を装着した場合には、大車輪を装着した場合よりも左右の後輪部の間隔を小さくすることで、回転性を高め取り回しやすい構成としている。
好ましくは、請求項の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の構成において、少なくとも、前記複数の車輪部における前記後輪部は複数配置されると共に、前記後輪部のそれぞれには複数の前記タイヤ部が配置され、同一の後輪側の車輪部に配置されている前記複数のタイヤ部間の距離は、前記大車輪部が装着された状態の方が、前記小車輪部が装着された状態よりも大きくなるように構成されていることを特徴とするベビーカーである。
請求項の構成によれば、大車輪部が装着された「ベッドタイプ」か、小車輪部が装着された「椅子タイプ」かによって、同一の後輪側の車輪部に配置されている前記複数のタイヤ部間の距離は、前記大車輪部が装着された状態の方が、前記小車輪部が装着された状態よりも大きくなるように構成されている。
つまり、少なくとも後輪部は一つの車輪部単位において、少なくとも二つのタイヤ部を有する双輪とされており、「椅子タイプ」より「ベッドタイプ」の方が各タイヤ部間の間隔が広くなるように構成される。このように構成することで、「ベッドタイプ」の場合には、前記後輪側の車輪部単位の安定性が増すことで、ベビーカー自体が安定する。
すなわち、「ベッドタイプ」では、タイヤ部の径が大きく形成されるため、重心が上方にあり、ベビーカーの安定性が悪くなる。この点、前記後輪側の車輪部単位の間隔を広げて安定性を良くすることで、特に、ベビーカーの側方に対する安定性を向上させることができる。
好ましくは、請求項の発明によれば、請求項1乃至請求項のいずれかの構成において、前記フレーム部は、前記前輪部と前記後輪部とが近接する方向に折り畳み可能とされており、少なくとも、前記大車輪部が装着された状態において、前記フレーム部を前記前輪部と前記後輪部とが近接する方向に折り畳んだ際に、前記前輪部の前記タイヤ部と前記後輪部の前記タイヤ部とが重なり合うように配置されることを特徴とするベビーカーである。
請求項の構成によれば、前記フレーム部を前記前輪部と前記後輪部とが近接する方向に折り畳んだとき、前記前輪部の前記タイヤ部と前記後輪部の前記タイヤ部とが重なり合うように配置される構成となっている。
このため、前記タイヤ部の径が大きな「ベッドタイプ」として使用した際に、前記フレーム部を折り畳むときに、前記前輪側の車輪部のタイヤ部と前記後輪側の車輪部のタイヤ部とが、相互に干渉して、前記フレーム部の折り畳みを阻害するおそれがあるときでも、前記タイヤ部同士は位相となる位置に配置されるために干渉せず、前記フレーム部の折り畳みを阻害することがない。
したがって、利用者は、前記タイヤ部の径の大きさにかかわらず、確実にベビーカーを折り畳むことができる。
好ましくは、請求項の発明によれば、請求項1乃至請求項のいずれかの構成において、前記フレーム側着脱部は、筒状のフレーム側着脱部本体と、前記着脱部本体から外方に突出し、前記着脱部本体に対して進退可能に形成される突起部と、を有し、前記車輪側着脱部は、前記フレーム側着脱部を収容可能な中空形状とされて、前記突起部が係止される突起係止部が形成されていることを特徴とするベビーカーである。
請求項の構成によれば、前記フレーム側着脱部は、筒状のフレーム側着脱部本体と、前記着脱部本体から外方に突出し、前記着脱部本体に対して進退可能に形成される突起部と、を有し、前記車輪側着脱部は、前記フレーム側着脱部を収容可能な中空形状とされて、前記突起部が係止される突起係止部が形成されている。
このため、利用者は前記突起部を突出するよう位置した状態で前記フレーム側着脱部を、前記突起部を進退させながら前記車輪側着脱部内に挿入し、前記突起部が突出する位置に戻った状態とされた時点で前記突起係止部に係止させるだけで、前記フレーム側着脱部と前記車輪側着脱部とを容易に装着させることができる。
一方、前記突起部を進退させて、前記突起係止部との係止を解除させ、前記フレーム側着脱部を前記車輪側着脱部内から取り出すだけで、前記フレーム側着脱部と前記車輪側着脱部との装着を解除させる。
このように、利用者は前記フレーム部に対し前記車輪部を容易に着脱させることができるので、径の異なるタイヤ部を有する車輪部を交換することで、容易にタイヤ部の径を変更することができる。
好ましくは、請求項の発明によれば、請求項乃至請求項のいずれかの構成において、前記前輪部及び/又は前記後輪部が単数で形成されていることを特徴とするベビーカーである。
請求項の構成によれば、左右に配置された前記前輪部及び/又は前記後輪部が一体になるよう単数で形成されているので、利用者が前記車輪部を着脱する際に、着脱の対象となる前記車輪部の数を少なくすることができる。
このため、利用者の前記車輪部の着脱の手間を省くことができ、より容易に着脱作業を行うことができる。
前記課題は、請求項の発明によれば、乳幼児が乗車する乗車部を支持するフレーム部に対し、移動に際し回動するタイヤ部を含み前輪側に配置された前輪部と、後輪側に配置された後輪部とからなる複数の車輪部が着脱可能に成っているベビーカーの着脱構造であって、前記フレーム部及び前記複数の車輪部には、前記複数の車輪部を前記フレーム部に対して着脱するためのフレーム側着脱部及び車輪側着脱部がそれぞれ形成され、前記車輪部に、径が異なるタイヤ部を有する複数種類の車輪部を選択的に装着でき、前記車輪部は、衝撃を吸収するための弾性体より成るサスペンション部を有し、前記車輪部の衝撃吸収率が、前記車輪部の種類によって相違する構成とされており、前記大車輪部における衝撃吸収率が、前記小車輪部における衝撃吸収率よりも大きく、前記複数の車輪部における少なくとも一部は、前記車輪側着脱部と、前記タイヤ部を支持するタイヤ支持部と、を有し、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部とは、連結部によって相互に接続されると共に、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部は、前記連結部を介して相互に離間方向又は近接方向に、相対的な位置が変位可能とされており、前記サスペンション部は、前記連結部の近傍に配置されると共に、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部とを相互に近接する方向に変位した際に、前記サスペンション部が圧縮されることで衝撃を吸収可能とされており、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部との相対的な位置関係における可動範囲を異ならせることで前記車輪部の衝撃吸収率を変化させる構成となっており、前記車輪着脱部と前記タイヤ支持部には、それぞれ着脱側当接部と支持側当接部が形成され、前記着脱側当接部と前記支持側当接部が前記サスペンション部に当接し、前記サスペンション部を圧縮する構成となっており、前記着脱側当接部及び/又は前記支持側当接部の前記サスペンションに対する位置を変更することにより、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部との相対的な位置関係における可動範囲を異ならせることができる構成となっていることを特徴とするベビーカーの着脱構造により達成される。
請求項の構成によれば、請求項1と同様に、利用者が容易にタイヤ部の径を変更することができるベビーカーの着脱構造となる。
つまり、例えば、車輪部をフレーム部から取り外し可能なベッドタイプを購入した利用者が、乳幼児の発達に対応して、椅子タイプの車輪部のみを購入し、発達に応じた車輪部を選択的に装着することができるベビーカーの着脱構造とすることができる。
本発明は、乳幼児の発達段階に応じて、タイヤ部の径の変更が容易なベビーカーを提供するという利点がある。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1の実施の形態)
(ベビーカー100の全体構成等について)
図1及び図2は、ベビーカー100の主な構成を示す概略斜視図である。すなわち、図1は、ベビーカー100をベットタイプとして使用するベッドタイプベビーカー100aの概略斜視図であり、図2は、ベビーカー100を椅子タイプとして使用する椅子タイプベビーカー100bの概略斜視図である。ベビーカー100は、ベッドタイプベビーカー100a又は椅子タイプベビーカー100bとして使用可能な構成となっている。
先ず、図1及び図2のベッドタイプベビーカー100a及び椅子タイプベビーカー100bの共通の構成について説明し、その後、各ベビーカーの相違点について説明する。
(ベビーカー100の共通構成等について)
図1及び図2に示すように、ベビーカー100は、乳幼児等を乗車させるための乗車部110と、乗車部110を支持するためのフレーム部130を有している。乗車部110は、座面部110a及び背もたれ部110bを有している。背もたれ部110bは、その傾きを変更可能な構成となっている。
また、フレーム部130には、乳幼児等の保護者等がベビーカー100を操作等するためのハンドル120が形成されている。
そして、保護者等が背もたれ部110bを、図1の矢印A方向に倒し、図1の水平を示す仮想線Bまで倒すことにより、背もたれ部110bが、座面部110aとほぼ同じ傾き(僅かに仮想線Bよりも傾斜した状態)となり、乗車部110をベットタイプとすることができる構成となっている。
また、図1のハンドル120の位置で保護者等が押すと、ベビーカー100は図の左方向へ移動するため、保護者等は乗車部110に乗車している乳幼児等を後方から見ることになる。
しかし、本実施の形態では、ハンドル120を図1の矢印C方向に倒し、仮想線Dの位置まで移動させることができる構成となっている。このため、ハンドル120を仮想線Dの位置に移動させることで、保護者等は、ベビーカー100を図の右方向へ移動させることができ、このとき、保護者等は乗車部110に乗車している乳幼児等の顔を見ながら対面してベビーカー100を押すことができる構成となっている。
また、図1に示すように、フレーム部130には、ベビーカー100の利用者が、荷物等を収容するためのかご140が配置されている。
図3及び図4は、図1及び図2に示すベビーカー100を折り畳んだ状態を示す概略説明図である。
図3及び図4に示すように、図1等のベビーカー100はフレーム部130の前後輪を近接させるよう折り畳むことで、ベビーカー100を収納し易く、かつ持ち運び易い形状とすることができる構成となっている。本実施の形態では、前後輪が近接する所謂二つ折りタイプとしているが、この状態から更に乗車部130の側縁が対向するよう近接させる構造である所謂三つ折りタイプとしてもよい。
(ベットタイプベビーカー100aと椅子タイプベビーカー100bの相違点等について)
図1に示すベットタイプベビーカー100aは、主に未だ首が据わらず、ひとり座りができない乳幼児を乗車させるためのベビーカーであり、低月齢用のベビーカーである。
このため、乗車部110の背もたれ部110bを、図1の仮想線Bまで倒し、乗車部110をベットタイプとすることで、乳幼児を寝かした状態で乗車させることができ、成長に伴って座った状態でも使用できる構成となっている。
このように、ベットタイプベビーカー100aでは、主に乗車部110に乳幼児を寝かした状態で乗車させるため、以下のような構成となっている。すなわち、図1に示すようにベットタイプベビーカー100aは、ゴム製等からなるタイヤ部である例えば大径タイヤ150を前輪側の左右が双輪とされて4個そして後輪側も左右が双輪とされて4個有している。
大径タイヤ150の径は、例えばφ180mm程度という大型の径となっているため、ベットタイプベビーカー100aの走行が安定する構成となっている。すなわち、路面の凹凸を乗り越え易く、振動吸収性が良好になるため乳幼児が寝た状態で移動し易く、低月齢の乳幼児に対する影響が少ないという特質を有している。
しかし、ベットタイプベビーカー100aは、大径タイヤ150の径が大きいため、図1に示すように、ホイールも大径ホイール160等となるので全体として重量が重くなり、更に回転性能が悪くなる。このように重量が重く、回転性が悪くなると、保護者等がハンドル120でベットタイプベビーカー100aを取り回し難くなる。
図2に示す、椅子タイプベビーカー100bは、主に成長し、既にひとり座りができる乳幼児を乗車させるためのベビーカーであり、高月齢用のベビーカーである。
椅子タイプベビーカー100bは、主に乳幼児を乗車部110に座らせた状態で移動させるので、以下の構成となっている。
すなわち、椅子タイプベビーカー100bは、図2に示すように、タイヤ部である例えばゴム製の小径タイヤ250を前輪側に4個、後輪側に4個有している。
小径タイヤ250の径は、例えばφ120mm程度となっており、ホイールも小径ホイール260となっている。このため、小径タイヤ250等の重量が軽く、また、回転性能も良くなり、保護者等がハンドル120で椅子タイプベビーカー100bを取り回し易い構成となっている。
図1に示すように、ベッドタイプベビーカー100aのフレーム部130の下端部には、移動に際し回動する2個の大径タイヤ150及び2個の大径ホイール160を有する大車輪部である例えば、大径前輪部470が、前輪側の左右方向における側縁に沿って2個配置されている。
また、後輪側にも大車輪部である例えば、大径後輪部170が、左右方向における側縁に沿って2個配置されている。
一方、図2に示すように、椅子タイプベビーカー100bのフレーム部130の下端部には、2個の小径タイヤ250及び2個の小径ホイール260を有する小車輪部である例えば、小径前輪部570が前輪側の左右方向における側縁に沿って2個配置されている。また、後輪側にも車輪部である例えば、左右方向における側縁に沿って小径後輪部270が2個配置されている。
このようにベビーカー100の車輪部には径の異なる複数種類の大径後輪部170や小径後輪部270等が含まれ、ベッドタイプベビーカー100aと椅子タイプベビーカー100bのいずれも選択的に使用可能な構成となっている。
なお、ここで示す前輪側及び後輪側は、ハンドル120を回動させて進行方向を切り替えられる構造等があり、この場合は変わってしまうが、使用時における進行方向に対して、前側または後側に対応した車輪の位置を示している。
(小径後輪部270等の概略構成等について)
図5は、図2の椅子タイプベビーカー100bの小径後輪部270とフレーム部130との関係を示す概略斜視図である。また、図6はフレーム部130から小径後輪部270を取り外した状態を示す概略斜視図である。
図5及び図6に示すように、小径後輪部270は、フレーム部130に対して着脱可能な構成となっている。
すなわち、図6に示すようにフレーム部130には、フレーム部130に小径後輪部270を着脱するためのフレーム側着脱部である例えば、フレーム側後輪着脱部131が形成されていると共に、小径後輪部270には、小径後輪部270をフレーム部130に着脱するための車輪側着脱部である例えば、後輪側着脱部271が形成されている。
このため、小径後輪部270は、上述の小径タイヤ250及び小径ホイール260の他に、後輪側着脱部271も有する構成となっている。
また、小径後輪部270は、小径ホイール260の軸を収容し、小径ホイール260及び小径タイヤ250を支持する小径タイヤ支持部273も有する構成となっている。小径タイヤ支持部273は、図6に示すように、連結部である例えば、衝撃吸収用回転軸274によって後輪側着脱部271に対して、相対的な位置(角度)が可変可能に接続されている。
また、小径タイヤ支持部273は、図6に示すようにストッパ275を有している。ストッパ275は、2つのストッパ突起275a、275aを有し、これら2つのストッパ突起275a、275aが、図示しないホイール260の内側の凹部に入り込むことでホイール260の回転を停止させた状態を維持する構成となっている。
また、ストッパ275は、図6に示すように、ストッパレバー275及びストッパレバー用回転軸275cを有している。このため、利用者がストッパレバー用回転軸275cを中心にストッパレバー275bを揺動させることで、ストッパ突起175aを前記凹部に入り込ませることができる構成となっている。
(フレーム側後輪着脱部131の主な構成等について)
図7は、図6に示すフレーム側後輪着脱部131の主な構成を示す概略分解斜視図である。図6及び図7に示すように、フレーム着脱部後輪131は、フレーム部130に形成された回り止め部132を有している。回り止め部132は図6に示すようにフレーム部130から外方に対称位置から2ヶ所突出した構成とされている。
また、フレーム側後輪着脱部131は、図6及び図7に示すように、中空のフレーム側後輪着脱部本体133を有し、フレーム側後輪着脱部本体133には、下側の回り止め凸部133aが配置されている。
また、フレーム側後輪着脱部131は、図7に示すように、板バネ134を有し、板バネ134には、突起部134aが形成されている。板バネ134は、フレーム側後輪着脱部本体133に装着された状態で、フレーム側後輪着脱部本体133と共に中空のパイプ状とされているフレーム部130内に装着される構成となっている。突起部134aは上面側が係止面134bとされており、先端側が案内面134cとされている。
図8は、図7に示す、板バネ134及びフレーム側後輪着脱部本体133をフレーム部130に装着した状態を示す概略図である。
図8に示すようにフレーム部130に配置されたフレーム側後輪着脱部131において、板バネ134の突起部134aは、フレーム側後輪着脱部本体133から外方に突出し、フレーム側後輪着脱部本体133に対して進退可能に形成されている。
すなわち、突起部134aは、板バネ134により、突起部の突出方向(図の左方向)へ付勢されているため、図8の矢印Xの方向に進退可能に配置されている。
(後輪側着脱部271の主な構成等について)
図9は、小径後輪部270の概略分解斜視図である。図10はフレーム側後輪着脱部131を後輪側着脱部271に装着した状態を示す概略図である。
図6に示すように、小径後輪部270の後輪側着脱部271には、上側から下側へ貫通する開口部271aが形成されている。すなわち、小径後輪部270は、フレーム側後輪着脱部131を収容可能な中空形状となっている。
具体的には、この開口部271aに、図6に示すフレーム側後輪着脱部131を挿入可能な構成となっている。
また、後輪側着脱部271には、図6に示すフレーム側後輪着脱部131の2つの回り止め部132を配置するための2つの回り止め切り欠き部271b、271bが形成されている。このため、図5に示すように、フレーム側後輪着脱部131を後輪側着脱部271内に挿入すると、フレーム側後輪着脱部131の回り止め部132、132が、後輪側着脱部271の回り止め切り欠き271b、271b内に配置される。また、同時にフレーム側後輪着脱部131に設けられた、下側の回り止め凸部133aも後輪側着脱部271の図示しない溝に入り込むよう構成される。
これらの各回り止め凸部133aと各回り止め切り欠き部271bにより、フレーム部130の図5の矢印R方向の移動が規制され、回り止めの機能を発揮する構成となっている。なお、各回り止め凸部133aと回り止め切り欠き部271bの関係は、車輪側着脱部271とフレーム側後輪着脱部131との関係で逆の関係としてもよく、更には、フレーム側後輪着脱部131内に車輪側着脱部271を挿通するよう構成してもよい。
また、フレーム側後輪着脱部131を、後輪側着脱部271内に装着すると、図8に示す板バネ134の突起部134aは、後輪側着脱部271の内壁によって押され、後輪側着脱部271側が低くなるように、案内面134cが傾斜していることもあって、付勢力に反してフレーム側着脱部本体133に収容されるよう図8の右側へ移動する。
このため、フレーム側後輪着脱部131は、円滑に後輪側着脱部271内を図において下方に向かって挿通するように移動することができる構成となっている。
そして、フレーム側後輪着脱部131が完全に挿通された状態では、後輪側着脱部271の下側の開口部271aから貫通して突出した、板バネ134の突起部134aは、後輪側着脱部271の内壁によって押されなくなるため、図10に示すように、板バネ134の付勢力によって図における左側へ突出するように移動する。
すると、図10に示すように後輪側着脱部271がフレーム部130に装着される構成となっている。
すなわち、図10に示すように、後輪側着脱部271の下端部271cが、突起部134aの係止面134bと当接して、係止する突起係止部の一例となっている。
逆に、後輪側着脱部271をフレーム部130から取り外すときは、利用者が図10の突起部134aを図の右側へ押し込み、フレーム部130を後輪側着脱部271から抜き出す。これにより容易に小径後輪部270をフレーム部130から取り外すことができる構成となっている。なお、突起部134aは一方向だけでなく、板バネ134の他端側にも突出するよう構成してもよい。
(後輪側着脱部271及び小径タイヤ支持部273の関係等について)
図9に示すように小径タイヤ支持部273には、衝撃を吸収するための樹脂製の弾性体よりなるサスペンション部における弾性を発揮する中心となるゴム部276が配置されるように成っている。
図11は、小径タイヤ支持部273にゴム部276を配置した状態を示す概略図である。図9及び図11に示すように、小径タイヤ支持部273には、リブ273aが形成され、リブ273aの図9の先端部に、ゴム部276と当接する支持側当接部である例えば、リブ当接部273bが形成されている。
また、後輪側着脱部271には、図9及び図11に示すように、ゴム部276で外方に延伸されたダンパー部276aと当接する着脱側当接部271dが形成されている。
また、後輪側着脱部271及び小径タイヤ支持部273は、衝撃吸収用回転軸274を介して相互に離間方向又は近接方向に、相対的な位置関係を変位可能に揺動する構成となっている。そして、図11に示すように、サスペンション部として機能するゴム部276は、衝撃吸収用回転軸274の近傍、ここでは、後輪側着脱部271と小型タイヤ支持部273の間に配置されている。
そして、後輪側着脱部271と小径タイヤ支持部273とを相互に、図11の矢印方向に沿って近接方向に移動させたときに、後輪側着脱部271の着脱側当接部271dと、タイヤ支持部273のリブ当接部273bとがゴム部276のダンパー部276aに当接し、挟持した状態となり、ダンパー部276aが圧縮されて、衝撃を吸収しつつ停止する構成となっている。
図12は、小径タイヤ支持部273のリブ当接部273bと大径タイヤ支持部173のリブ当接部173bの位置等を示す概略説明図である。
大径タイヤ支持部173は、図1に示す大径後輪部170において小径タイヤ支持部273と同様の機能を発揮する。
図12に示すように、小径タイヤ支持部273のリブ273aの先端部に配置されるリブ当接部273bを、大径タイヤ支持部173のリブ当接部173bの位置に変更することで、後輪側着脱部271とタイヤ支持部273との相対的な位置関係は、より離間することになる。
本実施の形態では、小径後輪部270は、後輪側着脱部271に近接したリブ当接部273bを有し、大径後輪部170は、後輪側着脱部271に離間したリブ当接部173bを有することになる。
すなわち、小径後輪部270の後輪側着脱部271は、ゴム部276を介してリブ当接部273bに当接するため、後輪側着脱部271の着脱側当接部271d面を示す仮想線Tは図12のリブ当接部273b面を示す仮想線V1の位置に近づくように小径タイヤ支持部273に近接することになる。
これに対して、大径後輪部170の後輪側着脱部271は、ゴム部276を介してリブ当接部173bに当接するため、後輪側着脱部271の着脱側当接部271d面を示す仮想線Tは、図12のリブ当接部173b面を示す仮想線V2の位置に近づくように大径タイヤ支持部173に近接することになる。
このように、フレーム部130に装着される後輪側着脱部271の可動範囲であるストロークが小径後輪部270と大径後輪部170では異なるように構成されている。そして、このストロークが大きいほど衝撃吸収率すなわち衝撃の吸収力が大きく、ベビーカー100が路面の段差を乗り越えやすく、乳幼児に伝わる振動を低減する事ができる。
このため、ベビーカー100における乗り心地を重視する場合、ベッドタイプベビーカー100aに大径後輪部170を装着することになる。
一方、後輪側着脱部271の可動範囲であるストロークが小さい小径後輪部270は、ベッドタイプベビーカー100aほどサスペンションを利かす必要がなく、操作における取り回しを改善するため、衝撃吸収率が小さくなるように構成されている。
このように、図12の後輪側着脱部271のストロークを調整することで大径後輪部170や小径後輪部270の衝撃吸収率を変化させることができる。
すなわち、ベビーカー100の種類によって、その種類に応じた最適の衝撃吸収力を有する大径後輪部170又は小径後輪部270を選択することができる。
具体的には、ベッドタイプベビーカー100aでは、衝撃吸収率が高い大径後輪部170が選択され、椅子タイプベビーカー100bでは、衝撃吸収率が低い小径後輪部270が選択される。
また、このような大径後輪部170又は小径後輪部270による衝撃吸収力の強弱の相違は、図12に示すように小径タイヤ支持部273のリブ273aのリブ当接部273bと大径タイヤ支持部173のリブ当接部173bの位置、すなわち各リブ273a,173bの高さの相違のみである。このため、大径後輪部170及び小径後輪部270等の衝撃吸収力の強弱の調整は容易に行うことができる。
また、大径タイヤ支持部173及び小径タイヤ支持部273は、リブ当接部273b及びリブ当接部173bの位置等の形状のみが異なり、他の構成は共通であるため部品を共通とすることができ、製造コストを著しく低下させることができる。
なお、本実施の形態においては、各タイヤ支持部におけるリブの高さをそれぞれ調整することで各タイヤ径に応じたクッション性を付与しているが、その他にも、後輪側着脱部271における着脱側当接面271aの高さを同様に調整してもよい。また、サスペンション部であるゴム部276のダンパー部276aの厚さを、ベッドタイプ時には厚みを増し、椅子タイプ時には厚みを薄くするよう調整してもよい。更には、ゴム部276自体の硬度について、椅子タイプ時には硬めな材料を採用し、ベッドタイプ時には材料自体を軟らかい材料や中空構造とすることによって調整してもよい。更にまた、これらの各種の方法を組み合せて実施してもよく、その他の各種サスペンション構造におけるクッション性の異なる形態を組み合せてもよい。
(大径前輪部470及び小径前輪部570等の概略構成等について)
図13は、図2の椅子タイプベビーカー100bの小径前輪部570とフレーム部130との関係を示す概略斜視図である。また、図14は、フレーム部130から小径前輪部570を取り外した状態を示す概略斜視図である。
図13及び図14に示すように、小径前輪部470は、フレーム部130に対して着脱可能な構成となっている。
すなわち、図14に示すようにフレーム部130には、フレーム部130に小径前輪部570を着脱するためのフレーム側着脱部である例えば、フレーム側前輪着脱部231が形成されていると共に、小径前輪部570には、小径前輪部570をフレーム部130に着脱するための車輪側着脱部である例えば、前輪側着脱部371が形成されている。
このため、小径前輪部570は、上述の小径タイヤ250及び小径ホイール260の他に、前輪側小径着脱部371も有している。
(フレーム側前輪着脱部231の主な構成等について)
図15は、図14に示すフレーム側前輪着脱部231の主な構成と示す概略分解斜視図である。
図15に示すように、フレーム部130には、中空のフレーム側前輪着脱部本体233と、このフレーム側前輪着脱部本体233に装着される板バネ134を有している。板バネ134は、上述のフレーム側後輪着脱部131と同様の構成となっている。
板バネ134が装着された状態でフレーム側前輪着脱部本体233は、円筒状の接続用中子234内に挿入され、接続用筒部235を介してフレーム部130に装着される構成となっている。
また、接続用筒部235には、フレーム部130に対して回転可能に取り付けられた小径前輪部570の回転を規制し、小径前輪部570を直進可能にも選択できる直進レバー236が配置されている。
直進レバー236には、レバー凸部236aが配置されている。このレバー凸部236については後述する。
図16は、図15に示すフレーム側前輪着脱部231をフレーム部130に装着した状態を示す概略図である。
図16に示すように、フレーム部130に装着されたフレーム側前輪着脱部131の板バネ134の突起部134aは、接続用中子234から外方に突出し、接続用中子234に対して進退可能に形成されている。
すなわち、突起部134aは、板バネ134により、突起部の突出方向(図の左方向)へ付勢されているため、図16の矢印X1の方向に進退可能に配置されている。
(前輪側小径着脱部371の主な構成について)
図14に示すように、前輪側小径着脱部371には、上側から下側にかけて貫通する貫通孔である開口部371bが形成されている。また、前輪側小径着脱部371には、図15の直進レバー236のレバー凸部236aを収容可能な直進用切り欠き部371aが小径タイヤ250の進行方向と平行位置に対向して形成されている。
すなわち、フレーム部130に装着されたフレーム側前輪着脱部231が、前輪側小径着脱部371の開口部371b内に挿入されて装着されると、後述するように小径前輪部570はフレーム部130に対して360度回転可能となる。しかし、直進性を高めた状態で使用したい場合、図14の直進レバー236を図14の矢印Y方向に操作し、レバー凸部236aが、前輪側小径着脱部371の直進用切り欠き部371a内に収容されると、前輪側小径着脱部371の回動が規制され、小径前輪部570を直進状態に固定する構成となっている。
このように、利用者が直進レバー236を操作するだけで、小径前輪部570を直進状態又は回転状態に選択することができる構成となっている。
図17は、フレーム側前輪着脱部231を前輪側小径着脱部371に装着した状態を示す概略図である。
図14に示すように、前輪側小径着脱部371には、開口部371aが形成されているため、この開口部371aに、図16に示すフレーム側前輪着脱部231を挿入すると、板バネ134の突起部134aが、前輪側小径着脱部371側が低くなるように、案内面134cが傾斜していることもあって、付勢力に反してフレーム側着脱部本体233に収容されるよう図16の右方向へ移動する。そして、突起部134aが前輪側小径着脱部371の開口部371aの内壁に沿って挿通させる。このとき、板バネ134の突起部134aは、内壁によって押され、付勢力に反した状態が維持される。
次に、前輪側小径着脱部371の下側の開口部371aから突出した板バネ134の突起部134aは、図17に示すように、前輪側小径着脱部371の下端部371dに到達すると内壁によって押されなくなるため、板バネ134の付勢力によって図17の左側へ移動し、突起部134aの係止面134bが下端部371dに当接する。
すると、前輪側着脱部371がフレーム部130に装着される構成となっている。すなわち、前輪側小径着脱部371の下端部371dが突起部134aを係止する突起係止部の一例となっている。こうして装着されると、開口部371aは上側が接続用筒部235に当接し、下側が突起部係止面134bに当接され、上下で保持されると共に、開口部371の内壁が接続用中子234に接触するよう配置されることになる。
逆に、前輪側小径着脱部371をフレーム部130から取り外すときは、利用者が図17の突起部134aを図の右側へ押し込み、フレーム部130を前輪側小径着脱部371から抜き出す。これにより容易に小径前輪部570をフレーム部130から取り外すことができる構成となっている。
図18は、前輪側小径着脱部371を示す概略図であり、図19は、前輪側大径着脱部471を示す概略図である。図18及び図19に示すように、前輪側小径着脱部371及び前輪側大径着脱部には、図1及び図2に示す小径ホイール260及び大径ホイール160の軸を配置する小径軸受け部371c及び大径軸受け部471cがそれぞれ形成されている。
すなわち、図18及び図19に示すように、小径ホイール軸261及び大径ホイール軸161がそれぞれ、小径軸受け部371c及び大径軸受け部471cに配置される。
また、小径軸受け部371c及び大径軸受け部471cには、サスペンション部である例えば、小径スプリング372及び大径スプリング472がそれぞれ配置される構成となっている。
すなわち、図18等で示すように、小径軸受け部371c等内に配置された小径ホイール軸261等の図において上側に小径スプリングが配置される。このように配置されることで、図13に示す小径前輪部570等が衝撃を受けても、小径スプリング372等の弾性力により衝撃が吸収される構成となっている。
また、衝撃吸収率は上述のように、大径前輪部470を備えるベッドタイプベビーカー100aと小径前輪部570を備える椅子タイプベビーカー100bとで異なる必要がある。すなわち、大径前輪部470は小径前輪部570より衝撃吸収率を大きくする必要がある。
そこで、本実施の形態では、図18及び図19に示すように、大径軸受け部471cの開口部の開口高さh2が、小径軸受け部371cの開口部の開口高さh1より大きく形成されている。
このため、大径軸受け部471cの開口部には、小径軸受け部371の開口部より、図において縦方向に長いスプリングを配置できる構成となっている。
すなわち、図19の大径用スプリング472の長さh4は、図18の小径用スプリング372の長さh3より長く形成されている。つまり、大径用スプリング472の巻き数が、小径用スプリング372の巻き数よりも多くなるよう形成されている。このため、大径用スプリング472は小径用スプリング372よりスプリングのストロークが大きく、衝撃を吸収できる構成となっている。
したがって、図1及び図2に示す大径前輪部470と小径前輪部570は、衝撃吸収力が相違するように構成されている。
なお、本実施の形態では、同一材質、同一線径等のスプリングを用いて、スプリングの長さ等を変化させることで、弾性力を変化させる構成とした。しかし、これに限らず、例えば、大径用スプリング472の材質が、小径用スプリング372の材質よりも軟らかく、かつ、巻き数も多くなるよう形成する等、スプリングの材質、線径、巻き数、巻き径等を組み合せて調整することで、異なった弾性力のスプリングとなるよう構成してもよい。
図20(a)は、図3のベッドタイプベビーカー100aの2つの大径前輪部470、470及び2つの大径後輪部170、170並びに、図4の椅子タイプベビーカー100bの2つの小径前輪部570、570及び2つの小径後輪部270、270の折り畳み状態における配置状態を示す概略側面図であり、図20(b)は、各車輪部の配置状態を示す概略底面図である。
図20(b)に示すように、後輪側の2つの大径後輪部170、170と2つの小径後輪部270、270の4本の大径タイヤ150、150、150、150と4本の小径タイヤ250、250、250、250のうち、相互に最も離間して配置される2本の大径タイヤ150、150間の長さW1(大径タイヤ150の最大幅)と、2本の小径タイヤ250、250間の長さW2(小径タイヤ250の最大幅)が異なり、大径タイヤの最大幅W1が、小径タイヤの最大幅W2より長く形成されている。
したがって、大径タイヤ150が装着されるベッドタイプベビーカー100aの場合、小径タイヤ250が装着される椅子タイプベビーカー100bより幅が広く、接地間隔が広くなり、図20aに示すように大径タイヤ150にすることに伴って、ベッドタイプベビーカー100aの車高が高まった場合でも、ベビーカーの安定性が増し、ベビーカーが側方に転倒し難い構成となっている。
また、図20(b)に示すように、同一の後輪側の大径後輪部170の2つの大径タイヤ150、150間の長さW3(大径後輪部170内の最大幅)は、同一の後輪側の小径後輪部270の小径タイヤ250、250間の長さW4(小径後輪部270内の最大幅)より長く形成されており、同一の後輪側の大径後輪部170のうち、相互に最も離間して配置されている2つの大径タイヤの最大幅W3は、同一の後輪側の小径後輪部270のうち、相互に最も離間して配置される2つの小径タイヤの最大幅W4と異なり長く形成されている。これにより、大径タイヤ150の最大幅W1を大きくしていることと相まって、接地間隔が広くなり、安定性が増す構成となっている。
また、図3や図20(a)(b)に示すように、ベッドタイプベビーカー100aのフレーム部130は、前輪側の大径前輪部470、470と後輪側の大径後輪部170、170とが近接する方向に変形可能に折り畳まれる構成と成っている。このとき、大径前輪部470の大径タイヤ150と大径後輪部170の大径タイヤ150との間で、相互に当接等の干渉が生じ、フレーム部130の折り畳みを阻害するおそれがある。
そこで、本実施の形態では、図3に示すように、フレーム部130が折り畳まれて、大径前輪部470と大径後輪部170とが近接する方向に折り畳まれたとき、図20(b)に示すように、大径前輪部470の大径タイヤ150と大径後輪部170の大径タイヤ150とが位相した位置で重なり合うように配置されている。つまり、大径後輪部170内の最大幅W3が大きくされていることに対して、大径前輪部470の最大幅は小径後輪部270と同じ最大幅W4とされているため、大径後輪部170内に大径前輪部470が入り込むよう構成されている。
このように構成することで、図3に示すようにフレーム部130が折り畳まれても、大径前輪部470の大径タイヤ150と大径後輪部170の大径タイヤ150との間で、相互に当接等の干渉が生ぜず、フレーム部130の折り畳みを阻害することを未然に防止することができる構成となっている。
なお、図20(a)に示すように、大径タイヤ150を装着した状態でも、小径タイヤ250を装着した状態でも、各前輪部及び各後輪部が接地面に対して水平に配置されるため、折り畳んだ状態で自立することができる。
したがって、利用者は、ベビーカー100をベッドタイプベビーカー100aとして使用する際に、大径タイヤ150を装着しても、安定的に走行可能でありつつ、フレーム部130を円滑且つ容易に折り畳むことができ、しかもその状態で自立できる構成となっている。
本実施の形態のベビーカー100は、以上のように構成されるが、以下、その動作等について説明する。
先ず、本実施の形態のベビーカー100を、ベッドタイプベビーカー100aとして使用したい、7ヶ月未満程度の座った状態で体位を維持できない乳幼児を育児中の母親等の利用者は、図1に示すように、フレーム部130に大径前輪部470、470と大径後輪部170、170を装着した状態で使用する。
この大径前輪部470と大径後輪部170の装着は、図5、図6、図13及び図14に示すように、利用者は容易に着脱可能となっている。
また、利用者が図1の乗車部110の背もたれ部110bを、仮想線Bまで倒すことで、ベッドタイプベビーカー100aに乳幼児を寝かせた状態で使用することが可能な構成となっている。
このようなベッドタイプベビーカー100aを使用していた利用者が、乳幼児が座った姿勢を維持できるように発達し、このベビーカー100を椅子タイプベビーカー100bとして使用するときは、利用者は、フレーム部130から図5、図6、図13及び図14に示すように、大径前輪部470、470と大径後輪部170、170を取り外し、代わりに、小径前輪部570、570及び小径後輪部270、270を装着するだけで、ベッドタイプベビーカー100aを椅子タイプベビーカー100bに変更することができる。
したがって、利用者は、大径前輪部470等を小径前輪部570等に変更するだけで容易に、ベッドタイプベビーカー100aを椅子タイプベビーカー100bに変えることができる。このため、利用者は、容易に、ベビーカー100のタイヤ径を変更できる。
すなわち、従来のように、タイヤ毎に径の異なるタイヤを装着等する必要がなく、4つの大径前輪部470等の車輪部を着脱するだけで、ベッドタイプベビーカー100aと椅子タイプベビーカー100bの相互間の変更をすることができるので、利用者に対し煩雑な手間を強いることがない。このため、使い易いベビーカー100となっている。
また、大径前輪部470と小径前輪部570とでは、図18及び図19に示すように、クッション性や衝撃吸収率が異なる構成となっている。すなわち、大径前輪部470のクッション性や衝撃吸収率が、小径前輪部570より大きくなるように構成されている。
また、大径後輪部170と小径後輪部270とでは、図12に示すように、クッション性や衝撃吸収率が異なる構成となり、大径後輪部170のクッション性や衝撃吸収率が小径後輪部270より大きくなるように構成されている。
したがって、利用者は、大径前輪部470及び大径後輪部170を小径前輪部570及び小径後輪部270に変更するだけで、ゴム部276等のクッション性や衝撃吸収率も使用に当って最適な状態とすることができる。
更に、大径前輪部470等を選択した場合に、各種最大幅(W1やW3)が調整されており、安定して走行できると共に、折り畳みにも影響がない構成とされている。
(第2の実施の形態)
図21は、本発明の第2の実施の形態に係るベビーカー700の主な構成を示す概略図である。
本実施の形態のベビーカー700の多くの構成は、第1の実施の形態のベビーカー100と共通するため、共通する構成は、同一符号等として説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、図21に示すように、2つの大径後輪部770、770の大径タイヤ150の配置位置が第1の実施の形態と異なる。
すなわち、図21に示すように、2つの大径後輪部770の各々内側に配置される大径タイヤ150、150間の長さW5が、図20に示す第1の実施の形態の大径後輪部170、170より長く形成されている。つまり、大径後輪部770内の最大幅W3が大径前輪部470の最大幅と同じ幅とされており、大径後輪部770の内輪側が大径前輪部470の間に入り込むように構成されている。
(第3の実施の形態)
図22は、本発明の第3の実施の形態に係るベビーカー800の主な構成を示す概略図である。
本実施の形態のベビーカー800の多くの構成は、第1の実施の形態のベビーカー100と共通するため、共通する構成は、同一符号等とし説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、図22に示すように、大径後輪部870及び小径後輪部670が1個のみ配置されている。すなわち、第1の実施の形態では、図20(b)に示すように、大径後輪部170及び小径後輪部270は、それぞれ進行方向に対して両側縁に配置されるよう2ヶ所配置され、それぞれが双輪とされていたが、本実施の形態では、第1の実施の形態の2ヶ所の大径後輪部170のそれぞれ外側の2個の大径タイヤ150等を直接、軸で接続し、1個の大径後輪部870と成っている。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態の2ヶ所の小径後輪部270のそれぞれ外側の2個の大径タイヤ150等を直接、軸で接続し、1個の小径後輪部670と成っている。
このため、利用者がベビーカー800をベッドタイプベビーカーから椅子タイプベビーカー100bへ変更等する場合、後輪側は1個の大径後輪部870及び小径後輪部670を着脱すれば足りることになり、着脱すべき車輪部が第1の実施の形態の4ヶ所より少ない3ヶ所となり、大径タイヤ150を装着した場合でも、安定性や折り畳み機能は備えつつ、利用者が、ベッドタイプベビーカーと椅子タイプベビーカーとを相互に変更する場合、より変更作業が容易となる。
(第4の実施の形態)
図23(a)は、本発明の第4の実施の形態に係るベビーカー900のフレーム側後輪着脱部731を小径後輪部270の後輪側着脱部271に装着した状態を示す概略図である。図23(b)は、図23(a)のフレーム側後輪着脱部731と小径後輪部270を示す概略分解図である。
本実施の形態のベビーカー900の多くの構成は、第1の実施の形態のベビーカー100と共通するため、共通する構成は、同一符号等とし説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図23(b)に示すように、フレーム側後輪着脱部731は、基台部731bを有し、この基台部731bに対して筒状の筒部731aが配置されている。このため、筒部731aと基台部731bとの間には、溝部731cが形成されている。
また、フレーム側後輪着脱部731には、溝部731cに入り込むための円弧に切り欠きを設けたワッシャー状の係止部材731dを有している。
すなわち、係止部材731dを配置しない状態のフレーム側後輪着脱部731を小径後輪部270の後輪側着脱部271の開口部271a内に挿入し、その後、係止部材731dを溝部731cに差込み配置することで、図23(a)に示すように、後輪側着脱部271とフレーム側後輪着脱部731とを装着することができる構成となっている。
そして、後輪側着脱部271とフレーム側後輪着脱部731とを離間させるときは、図23(a)の状態で、フレーム側後輪着脱部731から係止部材731dに設けたツマミ部731eをつまんで、係止部材731dを外すことで、両者は、図23(b)に示すように分離される。
このように、本実施の形態によれば、利用者は係止部材731d等を操作して、フレーム側後輪着脱部731と後輪着脱部271とを着脱することができる構成となっている。
(第5の実施の形態)
図24(a)は、本発明の第5の実施の形態に係るベビーカー1000のフレーム側後輪着脱部831を後輪側着脱部871に装着した状態を示す概略図である。図24(b)は、フレーム側後輪着脱部831と後輪側着脱部871等の概略説明図である。
本実施の形態のベビーカー1000の多くの構成は、第4の実施の形態のベビーカー900と共通するため、共通する構成は、同一符号等とし説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、第4の実施の形態と異なり、基台部831bに回動可能な回動係止部831dが配置され、回動係止部831dは図示しないスプリング等により、水平状態を維持するように付勢されている。また、第4の実施の形態と異なり、後輪側脱着部871には、回動係止部831dを係止するための切り欠き部871aが形成されている。
このため、フレーム側後輪着脱部831を後輪側着脱部871に装着するときは、基台部831bの回動係止部871dを付勢力に反して図24(b)の矢印方向に動かした状態で、後輪側着脱部871に挿入する。
その後、回動係止部871dは付勢力に伴って水平状態に戻るため、回動係止部871dは、フレーム側後輪着脱部871の切り欠き部871aに係止され、図24(a)に示すように、フレーム側後輪着脱部831を後輪側着脱部871に装着することができる。
そして、後輪側着脱部871とフレーム側後輪着脱部831とを離間させるときは、図24(a)の状態から、回動係止部831dを矢印方向に回動させるだけで、両者を離間させることができる。
したがって、本実施の形態によれば、利用者は回動係止部831d等を操作することで、容易にフレーム側後輪着脱部831と後輪側着脱部871とを着脱することができる構成となっている。
(第6の実施の形態)
図25(a)は、本発明の第6の実施の形態に係るベビーカー1100のフレーム側後輪着脱部931を後輪側着脱部271に装着した状態を示す概略図である。図25(b)は、フレーム側後輪着脱部931と後輪側着脱部271等の概略説明図である。
本実施の形態のベビーカー1100の多くの構成は、第5の実施の形態のベビーカー900と共通するため、共通する構成は、同一符号等とし説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
本実施の形態では、第5の実施の形態と異なり、基台部931bには、コイルバネ931cで外方に付勢されている2つの突起部931aが形成されている。
このため、フレーム側後輪着脱部931を後輪側着脱部271に装着するときは、利用者が2つの突起部931aをコイルバネ931cの付勢力に反して内側に移動させた状態で、後輪側着脱部271に挿入する。
その後、2つの突起部931aがコイルバネ931cの付勢力により元に戻ることにより、図25(a)に示すように、フレーム側後輪着脱部931が後輪側着脱部271に装着される構成となっている。
そして、後輪側着脱部271とフレーム側後輪着脱部931とを離間させるときは、図25(a)の状態から、利用者が2つの突起部931aをコイルバネ931cの付勢力に抗して内側に移動させることで、両者を離間させることができる。
したがって、本実施の形態によれば、利用者は、2つの突起部931a等を操作することで、容易にフレーム側後輪着脱部931を後輪側着脱部271とを着脱することができる構成となっている。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
ベビーカー100をベットタイプとして使用するベッドタイプベビーカー100aの概略斜視図である。 ベビーカー100を椅子タイプとして使用する椅子タイプベビーカー100bの概略斜視図である。 図1に示すベビーカー100を折り畳んだ状態を示す概略説明図である。 図2に示すベビーカー100を折り畳んだ状態を示す概略説明図である。 図2の小径後輪部とフレーム部との関係を示す概略斜視図である。 フレーム部から小径後輪部を取り外した状態を示す概略斜視図である。 図6に示すフレーム側後輪着脱部の主な構成を示す概略分解斜視図である。 図7に示す、板バネ及びフレーム側後輪着脱部本体をフレーム部に装着した状態を示す概略図である。 小径後輪部の概略分解斜視図である。 フレーム側後輪着脱部を後輪側着脱部に装着した状態を示す概略図である。 小径タイヤ支持部にゴム部を配置した状態を示す概略図である。 小径タイヤ支持部のリブ当接部と大径タイヤ支持部のリブ当接部の位置等を示す概略説明図である。 図2の小径前輪部とフレーム部との関係を示す概略斜視図である。 フレーム部から小径前輪部を取り外した状態を示す概略斜視図である。 図14に示すフレーム側前輪着脱部の主な構成と示す概略分解斜視図である。 図15に示すフレーム側前輪着脱部をフレーム部に装着した状態を示す概略図である。 フレーム側前輪着脱部を前輪側小径着脱部に装着した状態を示す概略図である。 前輪側小径着脱部を示す概略図である。 前輪側大径着脱部を示す概略図である。 (a)は、図3のベッドタイプベビーカーの2つの大径前輪部及び2つの大径後輪部並びに、図4の椅子タイプベビーカーの2つの小径前輪部及び2つの小径後輪部の配置状態を示す概略側面図であり、(b)は、各車輪部の配置状態を示す概略底面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るベビーカーの主な構成を示す概略図である。 本発明の第3の実施の形態に係るベビーカーの主な構成を示す概略図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係るベビーカーのフレーム側後輪着脱部を小径後輪部の後輪側着脱部に装着した状態を示す概略図であり、(b)は、(a)のフレーム側後輪着脱部と小径後輪部を示す概略分解図である。 (a)は、本発明の第5の実施の形態に係るベビーカーのフレーム側後輪着脱部を後輪側着脱部に装着した状態を示す概略図であり、(b)は、フレーム側後輪着脱部と後輪側着脱部等の概略説明図である。 (a)は、本発明の第6の実施の形態に係るベビーカーのフレーム側後輪着脱部を後輪側着脱部に装着した状態を示す概略図であり、(b)は、フレーム側後輪着脱部と後輪側着脱部等の概略説明図である。
符号の説明
100・・・ベビーカー、130・・・フレーム部、131・・・フレーム側後輪着脱部、132・・・回り止め部、133・・・フレーム側後輪着脱部本体、133a・・・回り止め凸部、134・・・板バネ、134a・・・突起部、250・・・小径タイヤ、260・・・小径ホイール、261・・・小径ホイール軸、270・・・小径後輪部、271・・・後輪側着脱部、271a・・・開口部、271b・・・回り止め切り欠き部、273・・・小径タイヤ支持部、275・・・ストッパ、275a・・・ストッパ突起、275b・・・ストッパレバー、275c・・・ストッパレバー用回転軸、276・・・ゴム部。

Claims (7)

  1. 乳幼児が乗車する乗車部と、
    この乗車部を支持するフレーム部と、
    移動に際し回動するタイヤ部を含み、前輪側に配置された前輪部と、後輪側に配置された後輪部とからなる複数の車輪部と、を有するベビーカーであって、
    前記フレーム部及び前記複数の車輪部には、前記複数の車輪部を前記フレーム部に対して着脱するためのフレーム側着脱部及び車輪側着脱部がそれぞれ形成され、
    前記車輪部には、径が異なるタイヤ部を有する複数種類の車輪部が含まれており、少なくとも、径が大きな車輪部とされた大車輪部と、径が小さな車輪部とされた小車輪部とが含まれ
    前記車輪部は、衝撃を吸収するための弾性体より成るサスペンション部を有し、
    前記車輪部の衝撃吸収率が、前記車輪部の種類によって相違する構成とされており、前記大車輪部における衝撃吸収率が、前記小車輪部における衝撃吸収率よりも大きく、
    前記複数の車輪部における少なくとも一部は、
    前記車輪側着脱部と、
    前記タイヤ部を支持するタイヤ支持部と、を有し、
    前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部とは、連結部によって相互に接続されると共に、
    前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部は、前記連結部を介して相互に離間方向又は近接方向に、相対的な位置が変位可能とされており、
    前記サスペンション部は、前記連結部の近傍に配置されると共に、
    前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部とを相互に近接する方向に変位した際に、前記サスペンション部が圧縮されることで衝撃を吸収可能とされており、
    前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部との相対的な位置関係における可動範囲を異ならせることで前記車輪部の衝撃吸収率を変化させる構成となっており、
    前記車輪着脱部と前記タイヤ支持部には、それぞれ着脱側当接部と支持側当接部が形成され、
    前記着脱側当接部と前記支持側当接部が前記サスペンション部に当接し、前記サスペンション部を圧縮する構成となっており、
    前記着脱側当接部及び/又は前記支持側当接部の前記サスペンションに対する位置を変更することにより、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部との相対的な位置関係における可動範囲を異ならせることができる構成となっていることを特徴とするベビーカー。
  2. 少なくとも、前記複数の車輪部における、前記後輪部が有する複数のタイヤ部のうち、相互に最も離間して配置される前記タイヤ部間の距離は、前記大車輪部が装着された状態の方が、前記小車輪部が装着された状態よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
  3. 少なくとも、前記複数の車輪部における前記後輪部は複数配置されると共に、
    前記後輪部のそれぞれには複数の前記タイヤ部が配置され、
    同一の後輪部に配置されている前記複数のタイヤ部間の距離は、前記大車輪部が装着された状態の方が、前記小車輪部が装着された状態よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項のいずれかに記載のベビーカー。
  4. 前記フレーム部は、前記前輪部と前記後輪部とが近接する方向に折り畳み可能とされており、
    少なくとも、前記大車輪部が装着された状態において、前記フレーム部を前記前輪側の車輪部と前記後輪側の車輪部とが近接する方向に折り畳んだ際に、前記前輪部の前記タイヤ部と前記後輪部の前記タイヤ部とが重なり合うように配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のベビーカー。
  5. 前記フレーム側着脱部は、
    筒状のフレーム側着脱部本体と、
    前記着脱部本体から外方に突出し、前記着脱部本体に対して進退可能に形成される突起部と、を有し、
    前記車輪側着脱部は、前記フレーム側着脱部を収容可能な中空形状とされて、前記突起部が係止される突起係止部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のベビーカー。
  6. 前記前輪部及び/又は前記後輪部が単数で形成されていることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載のベビーカー。
  7. 乳幼児が乗車する乗車部を支持するフレーム部に対し、移動に際し回動するタイヤ部を含み、前輪側に配置された前輪部と、後輪側に配置された後輪部とからなる複数の車輪部が着脱可能に成っているベビーカーの着脱構造であって、
    前記フレーム部及び前記複数の車輪部には、前記複数の車輪部を前記フレーム部に対して着脱するためのフレーム側着脱部及び車輪側着脱部がそれぞれ形成され、
    前記車輪部は、径が異なるタイヤ部を有する複数種類の車輪部を選択的に装着でき
    前記車輪部は、衝撃を吸収するための弾性体より成るサスペンション部を有し、
    前記車輪部の衝撃吸収率が、前記車輪部の種類によって相違する構成とされており、前記大車輪部における衝撃吸収率が、前記小車輪部における衝撃吸収率よりも大きく、
    前記複数の車輪部における少なくとも一部は、
    前記車輪側着脱部と、
    前記タイヤ部を支持するタイヤ支持部と、を有し、
    前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部とは、連結部によって相互に接続されると共に、
    前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部は、前記連結部を介して相互に離間方向又は近接方向に、相対的な位置が変位可能とされており、
    前記サスペンション部は、前記連結部の近傍に配置されると共に、
    前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部とを相互に近接する方向に変位した際に、前記サスペンション部が圧縮されることで衝撃を吸収可能とされており、
    前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部との相対的な位置関係における可動範囲を異ならせることで前記車輪部の衝撃吸収率を変化させる構成となっており、
    前記車輪着脱部と前記タイヤ支持部には、それぞれ着脱側当接部と支持側当接部が形成され、
    前記着脱側当接部と前記支持側当接部が前記サスペンション部に当接し、前記サスペンション部を圧縮する構成となっており、
    前記着脱側当接部及び/又は前記支持側当接部の前記サスペンションに対する位置を変更することにより、前記車輪側着脱部と前記タイヤ支持部との相対的な位置関係における可動範囲を異ならせることができる構成となってい
    ることを特徴とするベビーカーの着脱構造。
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