JP2006341670A - キャスター - Google Patents
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Abstract
【目的】 歩行補助器を押進している際に、地面上の段差に遭遇すると衝撃と共に歩行補助器のバランスが崩れてしまいがちである。そこで本発明は小さな段差を容易に乗り越えることが可能なキャスターを提供することを目的とする。
【構成】 上記課題を解決するために請求項1記載に係るキャスターは、ヨークに、車輪を回転自在に取り付けたホルダーを、進行方向に対して揺動可能に取り付けると共に、ホルダーを進行方向に付勢するバネを介装させて構成した。又、請求項2記載に係るキャスターは、車輪を回転自在に取り付けたホルダーを台座に揺動自在に取り付けると共に、ホルダーの揺動幅を一定幅に制限するヨークを台座に設け、更にホルダーを進行方向に付勢するバネを介装させ構成した。
【選択図】 図1
【構成】 上記課題を解決するために請求項1記載に係るキャスターは、ヨークに、車輪を回転自在に取り付けたホルダーを、進行方向に対して揺動可能に取り付けると共に、ホルダーを進行方向に付勢するバネを介装させて構成した。又、請求項2記載に係るキャスターは、車輪を回転自在に取り付けたホルダーを台座に揺動自在に取り付けると共に、ホルダーの揺動幅を一定幅に制限するヨークを台座に設け、更にホルダーを進行方向に付勢するバネを介装させ構成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は歩行補助器等に用いられるキャスターの改良に関する。
足腰の弱った高齢者等で歩行に若干の支障がある者が歩行の補助として歩行補助器を用いることがある。使用者はこの歩行補助器を押進しながら歩行するものである。
ところが歩行補助器は使い勝手のために軽量のものが多く、地面に小さな段差があっても前倒れになるなどバランスを崩してしまいがちである。この歩行補助器のバランスの崩れに伴い押進者も転倒する恐れがある。
そこでこのような危険性を回避すべく、段差を乗り越えることが可能なキャスターが種々提案されている。係るキャスターに関する発明が記載された特許文献として、例えば特開平8−225001号公報や特開平11−91304号公報がある。ここに両公報記載の発明共に、高さの異なる車輪間にベルトを掛け渡したものである。
特開平8−225001号公報
特開平11−91304号公報
歩行補助器を押進している際に、地面上の段差に遭遇すると衝撃と共に歩行補助器のバランスが崩れてしまいがちであることは上述の通りである。そこで本発明は小さな段差を容易に乗り越えることが可能なキャスターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1記載に係るキャスターは、ヨークに、車輪を回転自在に取り付けたホルダーを、進行方向に対して揺動可能に取り付けると共に、ホルダーを進行方向に付勢するバネを介装させて構成した。
又、請求項2記載に係るキャスターは、車輪を回転自在に取り付けたホルダーを台座に揺動自在に取り付けると共に、ホルダーの揺動幅を一定幅に制限するヨークを台座に設け、更にホルダーを進行方向に付勢するバネを介装させ構成した。
以下上述のように構成される本発明が如何にして課題を解決するかを図面を参照しながら述べる。
図1は請求項1記載に係るキャスターを前脚杆に取り付けた状態の斜視図であり、図2は一部切開した状態を示す斜視図であり、図3は請求項1記載に係る発明の実施状態図であり、図4は請求項2記載に係る発明の断面図であり、図5は請求項2記載に係る発明の実施状態図であり、図6は段差を乗り越えていく状態を示す説明図であり、図7は段差を乗り越えていく状態を示す説明図であり、図8は段差を乗り越えていく状態を示す説明図であり、図9は段差を乗り越えていく状態を示す説明図である。
請求項1記載に係るキャスター10は、ヨーク11にホルダー12を進行方向に対して揺動自在に取り付けてある。又ホルダー12には車輪13が取り付けてある。
ゆえに図6に示すように段差Aに車輪13が当接すると、進行方向と逆方向(図6乃至図9における左方向)に車輪13及びホルダー12が揺動することになる。この際バネ14が進行方向に付勢するものであることから、逆方向に対しては抵抗を与えることになり段差Aに車輪13が衝突した際の衝撃を緩和できるのである。
又、上述の揺動に伴い図7に示すようにホルダー12の端部が段差Aの頂部を押さえることになる。これにより歩行補助器の前倒れを可及的に防止できるのである。又この端部の押さえにより図8に示すように車輪13が持ち上がり段差Aを乗り越えることになるのである。そして車輪13が段差Aの頂部に乗り上げた段階で図9に示すようにバネ14の付勢力によりホルダー12が進行方向に揺動し通常の走行状態に復元するものである。
かように本発明によれば段差をスムーズに乗り越えることが可能なキャスターを提供することが可能となるのである。
又請求項2記載の発明においてはヨークが台座に取り付けられている点を除き請求項1記載の発明と同様の構造を有するものであることから、請求項1記載の発明と同様の作用により段差を乗り越えることが可能となるものである。
一、 以下、好ましい発明の実施形態につき述べる。
二、 請求項1記載のキャスター
図1乃至図3は請求項1記載のキャスターに関するものである。図1,図3に示すように請求項1記載のキャスターは歩行補助器の前脚杆1にヨーク11を取り付けてある。この際ヨーク11は車輪が進行方向に向くように固定しても構わないし、あるいは前脚杆1とハンドル杆2を一体的に設けると共に前脚杆1とヨーク11を固定し、更には一方のハンドル杆2同士あるいは前脚杆1同士、あるいはヨーク11同士にわたりリンク機構を介在させることで、一方のハンドル杆2の操作のみにより左右いずれのキャスター10も向きを変えることを可能に設けてもよい。更に別途の取り付け方法としてはヨーク11を垂直軸回りに回転可能に取り付けるというものもある。尚、ホルダー12の先端部分に設けた押さえ部材12aは常に進行方向側に向いている必要があることから、ヨーク11を回転可能に取り付けた際には回転を制御する必要が生じる。係る制御方法としては図1に示すよう、前脚杆1とヨーク11にわたりバネ1aを介在させるといった方法等が考えられる。
図1乃至図3は請求項1記載のキャスターに関するものである。図1,図3に示すように請求項1記載のキャスターは歩行補助器の前脚杆1にヨーク11を取り付けてある。この際ヨーク11は車輪が進行方向に向くように固定しても構わないし、あるいは前脚杆1とハンドル杆2を一体的に設けると共に前脚杆1とヨーク11を固定し、更には一方のハンドル杆2同士あるいは前脚杆1同士、あるいはヨーク11同士にわたりリンク機構を介在させることで、一方のハンドル杆2の操作のみにより左右いずれのキャスター10も向きを変えることを可能に設けてもよい。更に別途の取り付け方法としてはヨーク11を垂直軸回りに回転可能に取り付けるというものもある。尚、ホルダー12の先端部分に設けた押さえ部材12aは常に進行方向側に向いている必要があることから、ヨーク11を回転可能に取り付けた際には回転を制御する必要が生じる。係る制御方法としては図1に示すよう、前脚杆1とヨーク11にわたりバネ1aを介在させるといった方法等が考えられる。
ヨーク11はホルダー12を揺動自在に支持するための揺動軸11a及び揺動幅を一定範囲に制限するための前壁11b及び後壁11cを有するものである。図6に示すようにホルダー12がヨーク11の前壁11bに当接することで前方(進行方向側、図6における左方向)への揺動が制限され、図8に示すようにホルダー12後壁11cに当接することで後方(進行方向反対側、図6における右方向)への揺動が制限されるものである。
ホルダー12はヨーク11に設けた揺動軸11aを中心に揺動するものである。ホルダー12には車輪13が回転軸12bを中心に回転自在に取り付けられている。
又ホルダー12の進行側先端には、ゴム等の弾力性を有する素材より成る押さえ部材12aが取り付けてある。段差の頂面に衝突する際の衝撃を緩和するためである。
ホルダー12とヨーク11との間にはホルダー12を進行方向側に付勢する引張バネたるバネ14が介装してある。
三、 請求項2記載のキャスター
図4及び図5は請求項2記載のキャスターに関するものである。
図4及び図5は請求項2記載のキャスターに関するものである。
請求項2記載のキャスター20は台座21に車輪を取り付け、台座21上にバッグ22を装備する型の歩行補助器に用いられるものである。
台座21の底面(地面側)にはヨーク22が設けられている。ヨーク22は台座21と一体的に設けてもよいし、別体で構成し固定する方法でも設けても構わない。
ヨーク22はホルダー23の揺動幅を制限するものである。すなわちホルダー23は進行方向側(図4における左側)と進行方向反対側(図4における右側)にわたり揺動するものであるが、この揺動をヨーク22を形成する前壁22a及び後壁22bで制限するものである。ここに前壁22aは進行方向側に、後壁22bは進行方向反対側(図4における右側)に設けられたものである。
ホルダー23の揺動軸24は台座21の図4における正面側から背面側にわたり設けてもよいし、あるいは図示されていないがヨーク22の図4における正面側及び背面側に側壁を設け、該側壁にわたり設けてもよい。
ホルダー23には車輪25が回転軸23aを中心に回転自在に取り付けられている。又ホルダー23の進行方向側先端には、ゴム等の弾力性を有する素材より成る押さえ部材23bが取り付けてある。段差の頂面に衝突する際の衝撃を緩和するためである。
ホルダー23と台座21の進行方向側先端付近とにわたり、ホルダー23を進行方向側に付勢する引張バネたるバネ26が介装してある。
10・・キャスター 11・・ヨーク
12・・ホルダー 13・・車輪
14・・バネ 20・・キャスター
21・・台座 22・・ヨーク
23・・ホルダー 25・・車輪
26・・バネ
12・・ホルダー 13・・車輪
14・・バネ 20・・キャスター
21・・台座 22・・ヨーク
23・・ホルダー 25・・車輪
26・・バネ
Claims (2)
- ヨークに、車輪を回転自在に取り付けたホルダーを、進行方向に対して揺動可能に取り付けると共に、ホルダーを進行方向に付勢するバネを介装させたことを特徴とするキャスター。
- 車輪を回転自在に取り付けたホルダーを台座に揺動自在に取り付けると共に、ホルダーの揺動幅を一定幅に制限するヨークを台座に設け、更にホルダーを進行方向に付勢するバネを介装させたことを特徴とするキャスター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005167731A JP2006341670A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | キャスター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005167731A JP2006341670A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | キャスター |
Publications (1)
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JP2006341670A true JP2006341670A (ja) | 2006-12-21 |
Family
ID=37638953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005167731A Pending JP2006341670A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | キャスター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008237597A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Takano Co Ltd | 歩行補助器 |
US8910344B2 (en) | 2010-04-07 | 2014-12-16 | Alcon Research, Ltd. | Systems and methods for caster obstacle management |
US9089367B2 (en) | 2010-04-08 | 2015-07-28 | Alcon Research, Ltd. | Patient eye level touch control |
JP2017192680A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 清徳 平塚 | 自動ブレーキ及び停止車輪付き杖。 |
EP3395316A1 (en) * | 2017-04-24 | 2018-10-31 | Robotsystem, s.r.o. | Multirobot for transport and rehabilitation |
JP7187155B2 (ja) | 2018-02-08 | 2022-12-12 | アロン化成株式会社 | 移動用車 |
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2005
- 2005-06-08 JP JP2005167731A patent/JP2006341670A/ja active Pending
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