JP2011131787A - 子供用乗用車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】子供用三輪車としての使用状態と乳母車としての使用状態との切り替えが可能な子供用乗用車両を提供する。
【解決手段】前輪2および後輪3を回転可能に保持する車両本体4に、前方から後方に向かってより低くなるように傾斜しながら前後方向に延びるガイド棒15を設ける。ガイド棒15上の複数の位置に選択的に固定される座席ベース18と、座部8および背もたれ部9を有する乳母車用座席10と、三輪車用座席とをさらに用意する。座席ベース18は、乳母車用座席10の座部8および三輪車用座席を選択的に取り付け可能とされていて、三輪車状態では、座席ベース18をガイド棒15の比較的後方位置に固定しながら、座席ベース18に三輪車用座席を取り付け、乳母車状態では、座席ベース18をガイド棒15の比較的前方位置に固定しながら、座席ベース18に乳母車用座席10の座部8を取り付ける。
【選択図】図4
【解決手段】前輪2および後輪3を回転可能に保持する車両本体4に、前方から後方に向かってより低くなるように傾斜しながら前後方向に延びるガイド棒15を設ける。ガイド棒15上の複数の位置に選択的に固定される座席ベース18と、座部8および背もたれ部9を有する乳母車用座席10と、三輪車用座席とをさらに用意する。座席ベース18は、乳母車用座席10の座部8および三輪車用座席を選択的に取り付け可能とされていて、三輪車状態では、座席ベース18をガイド棒15の比較的後方位置に固定しながら、座席ベース18に三輪車用座席を取り付け、乳母車状態では、座席ベース18をガイド棒15の比較的前方位置に固定しながら、座席ベース18に乳母車用座席10の座部8を取り付ける。
【選択図】図4
Description
この発明は、たとえば子供用三輪車のような足漕ぎ車として使用する子供用乗用車両に関するもので、特に、乳幼児を乗せる乳母車のような手押し車としての使用に適した形態への変化が可能とされた子供用乗用車両に関するものである。
この発明にとって興味あるものとして、押し棒が着脱可能に取り付けられるように構成された子供用三輪車がある(たとえば、特許文献1参照)。このような三輪車によれば、そこに乗った子供が自らの足でペダルを漕ぎ、三輪車を走行させるといった三輪車本来の使用態様の他、三輪車の座席に子供を座らせた状態で保護者等が押し棒を操作して三輪車を走行させるといった押し車としての使用態様も可能である。
従来、いくつかの特許文献では、後者のような押し車としての使用態様を、「乳母車(ベビーカー)としての使用」と称している(たとえば、特許文献2および3参照)。しかし、三輪車に押し棒を取り付けただけの形態のものは、単なる「間に合わせ」の乳母車にすぎず、市販されている乳母車の形態にはほど遠い。子供の健全な成長を願う親であれば、三輪車に押し棒を取付けて、これを乳母車として使用することなど考えもしないことであろう。現に、三輪車を乳母車として使用している光景はまず見ない。
しかも、乳母車には、乳幼児を座らせた状態で乗せるもの(B型)だけでなく、背もたれ部を170度にまで傾斜させて、乳幼児を仰向けにほぼ寝かせた状態で乗せるもの(A型)もある。特に、寝かせるのが脳科学上最も健全であるとされる生後0ヶ月から7ヶ月位までの乳児を乗せるには、後者のA型の乳母車が適している。このようなA型の乳母車については、三輪車によって代用することは到底不可能である。
そこで、この発明の目的は、たとえば三輪車のような足漕ぎ車としての使用状態と乳母車としての使用状態との切り替えを可能としながら、乳母車としての使用状態では、乳児を寝かせた状態で乗せることが可能な乳母車用座席を備える状態となり得る、子供用乗用車両を提供しようとすることである。
この発明は、前輪および後輪と、これら前輪および後輪をそれぞれ回転可能に保持する車両本体とを備える、子供用乗用車両に向けられるものであって、次のような構成を備えることを特徴としている。
上記車両本体は、前方から後方に向かってより低くなるように傾斜しながら前後方向に延びるガイド棒を備える。また、子供用乗用車両は、上記ガイド棒上の複数の位置に選択的に固定される座席ベースと、座部および背もたれ部を有する乳母車用座席と、足漕ぎ車用座席とをさらに備える。そして、上記座席ベースは、上記乳母車用座席の座部および上記足漕ぎ車用座席を選択的に取り付け可能とされている。
この発明に係る子供用乗用車両において、足漕ぎ車としての使用に適した形態とするため、好ましくは、車両本体は、前輪を回転可能に保持する前脚部材を備え、前脚部材は、車両本体において前輪が必要に応じて転向可能な状態となるように保持される。また、子供用乗用車両は、前輪を転向させるように操作するためのハンドルをさらに備えることが好ましい。このハンドルは、前脚部材に連結された状態で車両本体に着脱可能に保持される。
上記の場合、前輪を足漕ぎにより回転駆動するためのペダルをさらに備えることが好ましい。また、ペダルは着脱可能とされることがより好ましい。
この発明に係る子供用乗用車両において、乳母車としての使用に適した形態とするため、車両本体の後部に着脱可能に取付けられる、押し棒をさらに備えることが好ましい。
また、乳母車としての使用に適した形態とするため、この発明に係る子供用乗用車両において、背もたれ部は座部に対する傾斜角度が変更可能とされることが好ましい。
この発明に係る子供用乗用車両によれば、三輪車のような足漕ぎ車としての使用に加えて、乳母車のような手押し車としての使用も可能とされているので、子供の成長過程の比較的長い間(たとえば5年間)にわたって使用することができる。したがって、経済的であるとともに、自身が長い間使用したことで愛着が生まれるばかりでなく、物を大事にしなければならないといった気持を生じさせる契機となり、教育上も好ましい。
この発明の特徴的構成となるガイド棒は、前方から後方に向かってより低くなるように傾斜しているので、このガイド棒上の複数の位置に選択的に固定される座席ベースに対して、前後方向だけでなく、上下方向についても調整された位置を与えることができる。より具体的には、ガイド棒に沿って座席ベースを比較的前方の位置に移動させると、座席ベースが比較的高い位置にもたらされ、他方、座席ベースを比較的後方の位置に移動させると、座席ベースが比較的低い位置にもたらされる。このことは、以下のように、乳母車用座席および足漕ぎ車用座席の各々について、好適な位置を与えることを可能にする。
すなわち、概略的に言えば、座席ベースをガイド棒の比較的前方の位置に固定することにより、乳母車用座席を取り付けるのに適した状態が実現され、他方、座席ベースをガイド棒の比較的後方の位置に固定することにより、足漕ぎ車用座席を取り付けるのに適した状態が実現される。
座席ベースをガイド棒の比較的前方の位置に固定しながら、座席ベースに乳母車用座席を取り付け、この乳母車用座席の背もたれ部が座部に対してたとえば170度にまで傾斜した状態にあると、乳幼児を仰向けにほぼ寝かせた状態で乗せることができ、寝かせるのが脳科学上最も健全であるとされる生後0ヶ月から7ヶ月位までの乳児を乗せるのに適した形態とすることができる。この状態において、前述のように、座席ベースがガイド棒の比較的前方の位置に固定されていると、乳母車用座席が比較的高く持ち上げられ、そのため、乳母車を押す保護者の顔により近い位置に乳児がもたらされる、といった保護者および乳児の双方にとって好都合な状態が実現されるばかりでなく、乳児の体重が車両本体に加わっても、全体としての重心位置が前輪と後輪との間から外れることがなく、乳母車に対して安全かつ良好な走行性を与えることができる。
他方、座席ベースをガイド棒の比較的後方の位置に固定しながら、座席ベースに足漕ぎ車用座席を取り付けた状態では、足漕ぎ車用座席が車両本体に対して比較的後方かつ下方の位置に固定されるので、子供に対して、足漕ぎに適した姿勢を与えることができる。
なお、この発明に係る子供用乗用車両において、乳母車としての使用状態と足漕ぎ車としての使用状態との間での切り替えは頻繁に行なわれるものではない。すなわち、子供の誕生から2歳位までの間、乳母車として使用され続け、その後、子供の成長を見て、乳母車が不要となったときに、足漕ぎ車としての使用が開始される。そして、通常の場合、足漕ぎ車状態から再び乳母車状態に戻されることはほとんどない。このように、子供用乗用車両は、基本的には、乳母車状態から足漕ぎ車状態へと一度だけ切り替えられるだけである。したがって、このような状態切り替えを簡単に行なえるためのリンク機構のような複雑な構造は、当該子供用乗用車両にとっては過剰な品質のものであると評価され、コスト面および軽量性等を考慮したときにはほとんど不要のものと考えるべきである。
よって、この発明に係る子供用乗用車両では、状態切り替えのための複雑な機構は不要であり、たとえば、ボルト等による、座席ベースのガイド棒への簡単な取り付け構造および乳母車用座席および手漕ぎ車用座席の各々の座席ベースへの簡単な取り付け構造を採用すれば十分である。したがって、子供用乗用車両の構造を簡略化することができ、子供用乗用車両のコスト低下および軽量化を期待することができる。
この発明に係る子供用乗用車両において、車両本体が前輪を回転可能に保持する前脚部材を備え、前脚部材が車両本体において前輪が必要に応じて転向可能な状態となるように保持されていて、前輪を転向させるように操作するためのハンドルをさらに備えていると、足漕ぎ車としての使用により適した形態を与えることができる。また、上述のハンドルが着脱可能に設けられていると、ハンドルが必要な足漕ぎ車としての使用状態においてこれを取り付け、乳母車としての使用状態ではこれを外すことができる。したがって、乳母車状態での軽量化を図ることができるとともに、デザイン上も好ましい印象を与えることができる。
さらに、前輪を足漕ぎにより回転駆動するためのペダルをさらに備えていると、足漕ぎ車としての使用により一層適した形態を与えることができる。
また、上述のペダルについても、これが着脱可能に設けられていると、ペダルが必要な足漕ぎ車としての使用状態においてこれを取り付け、乳母車としての使用状態ではこれを外すことができる。したがって、乳母車状態での軽量化を図ることができるとともに、デザイン上も好ましい印象を与えることができる。
さらに、車両本体の後部に着脱可能に取り付けられる押し棒をさらに備えると、乳母車としての使用状態では、押し棒を取り付け、乳母車により適した形態を与えることができる。なお、足漕ぎ車としての使用状態においても、押し棒を取り付けたままの状態としてもよい。
乳母車用座席において、背もたれ部の、座部に対する傾斜角度が変更可能とされていると、乳幼児を座らせた状態で乗せる「B型」の乳母車としての使用と、背もたれ部を170度にまで傾斜させて、乳幼児を仰向けにほぼ寝かせた状態で乗せる「A型」の乳母車としての使用とを可能にする。この場合において、座席ベースのガイド棒上での位置を変えたり、座部の座席ベースへの取り付け位置を変えたりすることにより、乳母車用座席にとって、より好適な位置または姿勢を実現することができる。
この発明の一実施形態による子供用乗用車両1は、1個の前輪2および対をなす2個の後輪3と、前輪2および後輪3をそれぞれ回転可能に保持する車両本体4とを備えている。子供用乗用車両1は、用途に応じて形態を変化させることができる。すなわち、子供用乗用車両1は、図1ないし図3に示すように、三輪車としての使用状態(以下、単に「三輪車状態」と言う。)と、図4に示すように、乳母車としての使用状態(以下、単に「乳母車状態」と言う。)とに、その形態を変化させることができる。
概略的に説明すると、図1ないし図3に示した三輪車状態では、足漕ぎ車用座席としてのサドル状の三輪車用座席5が取り付けられるとともに、ハンドル6およびペダル7が取付けられる。図3には、三輪車状態にある子供用乗用車両1に乗って遊ぶ子供Cが図示されている。他方、図4に示した乳母車状態では、座部8および背もたれ部9を有する乳母車用座席10が取付けられるとともに、押し棒11が取付けられる。図4には、乳母車状態にある子供用乗用車両1に乗せられた乳児Bが図示されている。
以上のような状態変化を可能とする子供用乗用車両1の詳細について、以下に説明する。
まず、車両本体4は、1対の後輪3をそれぞれ回転可能に保持する1対の後脚部材12と、前輪2を回転可能に保持する前脚部材13とを備えている。1対の後脚部材12の各上方端は、左右方向に延びる横フレーム14の各端部に溶接等により固定される。また、横フレーム14の中央部には、前後方向に延びるガイド棒15の後方端が溶接等により固定される。ガイド棒15の前方端には、図8によく示されているように、シャフト16が取付けられる。前脚部材13の上端部には、シャフト16を軸線まわりに回転可能に保持する軸受け17が固定される。これによって、前脚部材13は、車両本体4において前輪2が必要に応じて転向可能な状態となるように保持される。
上述したガイド棒15は、この発明の特徴となる構成を与えるもので、図3ないし図5によく示されているように、前方から後方に向かってより低くなるように傾斜している。ガイド棒15上には、座席ベース18が配置される。座席ベース18は、図3、図4および図8に示されているように、その下面側にガイド棒15を左右から把持する逆U字状断面部分を形成している。また、座席ベース18は、図5に示されているように、ガイド棒15上の複数の位置に選択的に固定されることができる。この実施形態では、図6に示すように、ガイド棒15の長手方向に分布する3つの位置に、それぞれ、第1、第2および第3の位置調整穴19、20および21が設けられ、これら位置調整穴19〜21から選ばれた1つに、つまみ付きボルト22を下方から挿入し、座席ベース18にねじ込むことにより、座席ベース18が固定される。
三輪車状態では、図3に示すように、座席ベース18は、ガイド棒15上の最も後方位置に固定される。この状態が拡大されて図7に示されている。この状態では、つまみ付きボルト22は、第3の位置調整穴21に挿入されている。座席ベース18は、その下面がガイド棒15の傾斜に対応する傾斜を有する一方、その上面については、水平面を与えている。座席ベース18の上面上には、三輪車用座席5が取付けられる。三輪車用座席5と座席ベース18との固定には、たとえばボルト23が用いられる。ボルト23の頭部は、三輪車用座席5の座面の下方に位置されることが好ましい。
乳母車状態では、図4に実線で示すように、座席ベース18は、ガイド棒15上の最も前方位置に固定される。図8に、この状態が拡大されて示されている。この状態では、つまみ付きボルト22は、第1の位置調整穴19(図6参照)に挿入されている。座席ベース18の上面上には、乳母車用座席10の座部8が取付けられる。この取り付け状態の詳細は図示しないが、座部8と座席ベース18との固定には、たとえばボルトが用いられる。ボルトの頭部は、座部8の座面の下方に位置されることが好ましく、たとえば、座部8の表面に配置されるクッション材の下方に隠れるように位置される。
図4および図8において、実線で示した乳母車用座席10は、背もたれ部9を170度にまで傾斜させて、乳幼児を仰向けにほぼ寝かせた状態で乗せることができる。この実施形態では、背もたれ部9の、座部8に対する傾斜角度が変更可能とされていて、図4において破線で示すように、背もたれ部9を起こし、乳幼児を座らせた状態で乗せることもできる。
背もたれ部9の傾斜角度変更可能とするため、周知の機構を適用することもできるが、この実施形態では、図4に示されているように、押し棒11の両脚間に渡された受け棒24によって背もたれ部9の背面が支えられることにより、背もたれ部9の傾斜角度が維持されるように構成される。破線で示したような背もたれ部9の起こした状態を得るには、座席ベース18がガイド棒15上の中間位置に固定される。この状態では、つまみ付きボルト22は、第2の位置調整穴20(図6参照)に挿入されている。さらに、座部8の、座席ベース18に対する位置がより後方になるように変更される。これらの操作によって、座部8が比較的後方へ変位し、その結果、受け棒24によって支えられている背もたれ部9が起こされる。
押し棒11は、逆U字状の形態をなすパイプからなり、その各脚部の下端部は、図9に拡大されて示されているように、横フレーム14の左右の各端部に設けられたステム25を受け入れ、たとえばボルト26により固定される。したがって、このボルト26を緩めることにより、押し棒11は、ステム25から引き抜き、取り除くことができる。
ハンドル6は、図1ないし図3に示すように、三輪車状態で取付けられる。ハンドル6が拡大されて図10に示されている。ハンドル6は、2本の支柱27を備え、これら支柱27の各下端には、支柱27より小径の突出軸28が設けられている。他方、前脚部材13は、少なくともその上端部がパイプ状とされ、上述した突出軸28を受け入れ可能とされる。前脚部材13が突出軸28を受け入れ、この状態がたとえばボルト29によって固定されることによって、ハンドル6が前脚部材13と一体化される。この状態において、ハンドル6を操作すれば、前輪2を方向転換させることができる。他方、ボルト29を緩めることにより、ハンドル6を前脚部材13から分離させ、取り除くことができる。
上述したような前輪2の方向転換は、乳母車状態では不要である。そのため、図8に示すように、前輪2の方向転換を禁止するための部品としての方向転換禁止部材30が用意される。方向転換禁止部材30は、ガイド棒15に対する前脚部材13のシャフト16まわりの回転を禁止するように作用するもので、前脚部材13にボルト31によって固定される基部32と、基部32から一体に延びかつガイド棒15を左右から把持するように断面U字状をなす把持部33とを有している。
図1ないし図3に示したペダル7は、図4に示した乳母車状態では不要である。したがって、ペダル7は着脱可能とされる。
以上説明した子供用乗用車両1の典型的な使用方法をまとめて説明すると、まず、乳母車状態で使用する場合、図8に示すように、方向転換禁止部材30が取付けられ、前輪2の方向転換が禁止された状態とされるとともに、図4に実線で示すように、座席ベース18がガイド棒15の最も前方位置に取付けられ、その上に乳母車用座席10の座部8が取付けられる。このとき、座部8は、その比較的後方の位置で座席ベース18に取付けられる。また、押し棒11が取付けられる。乳母車用座席10の背もたれ部9は、受け棒24によって、その背面が支えられ、170度にまで傾斜した状態で維持される。この乳母車用座席10は、たとえば生後7ヶ月までの乳児Bを乗せるのに適しており、乳母車用座席10に乗せられた乳児Bは仰向けにほぼ寝かされた状態となる。
なお、上記のような乳母車状態での使用期間中は、三輪車用座席5、ハンドル6、ペダル7等については、紛失しないように保管される。
次に、乳児が成長して首が安定した段階では、乳児を乳母車用座席10に座らせた状態で乗せることができる。この段階では、図4に破線で示すように、座席ベース18がガイド棒15の中間位置に取付けられ、その上に乳母車用座席10の座部8が取付けられる。このとき、座部8は、その比較的前方の位置で座席ベース18に取付けられる。乳母車用座席10の背もたれ部9は、受け棒24によって、その背面が支えられ、より起こされた状態とされる。
次に、乳児がさらに成長して、乳母車より三輪車に興味が移った段階では、子供用乗用車両1は三輪車状態で使用される。三輪車状態で使用する場合、上述した乳母車用座席10、押し棒11および方向転換禁止部材30が取り外される。また、図1ないし図3に示すように、座席ベース18がガイド棒15の最も後方位置に取付けられ、その上に、保管されていた三輪車用座席5が取り付けられる。また、保管されていたハンドル6およびペダル7が取付けられる。この状態で、図3に示すように、子供Cが三輪車用座席5に跨りながら、その両足をペダル7上に乗せ、足漕ぎ動作をすることにより、子供用乗用車両1を走行させることができる、そして、子供Cが両手でハンドル6を操作することにより、前輪2を方向転換させることができる。
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他種々の実施形態が可能である。
たとえば、図示の実施形態では、子供用乗用車両1は1個の前輪2を備える三輪車形式のものであってが、2個の前輪を備える四輪車形式の子供用乗用車両に対してもこの発明を適用することができる。
また、押し棒11は、三輪車状態でもこれを取り付けたままとし、使用されてもよい。
また、三輪車状態で、ペダル7が取り付けられたが、この発明にとって、ペダルは必須ではなく、ペダルなしの状態で、子供が地面を蹴って子供用乗用車両1を走行させるようにしてもよい。同様に、前輪2が転向可能な構成や、前輪2を転向させるために操作されるハンドル6についても、この発明にとって必須ではない。
また、図示の実施形態では、座席ベース18は、乳母車状態において、ガイド棒15の最も前方位置と中間位置とに取り付けられ、三輪車状態において、ガイド棒15の最も後方位置に取り付けられたが、各状態に適した座席ベースの位置(前後方向での位置および高さ)は、子供用乗用車両の設計(全体寸法、ガイド棒の寸法および傾斜角度等)に応じて変更されることがある。たとえば、乳母車状態において、座席ベースは、ガイド棒の最も前方位置と最も後方位置とに取り付けられ、三輪車状態において、ガイド棒の中間位置に取り付けられることもある。
また、図示の実施形態では、座席ベース18は、ガイド棒15上の3つの位置に選択的に取り付け可能とされたが、単に2つの位置に選択的に取り付け可能とされても、4つ以上の位置に選択的に取り付け可能とされても、さらには、座席ベース18がガイド棒15上で連続的に位置を変更できるようにされてもよい。
また、図示の実施形態では、ガイド棒15は、車両本体4の背骨というべき主要な骨組を担うものであったが、背骨となるべき主要な構造材とは別にガイド棒が設けられてもよい。
1 子供用乗用車両
2 前輪
3 後輪
4 車両本体
5 三輪車用座席
6 ハンドル
7 ペダル
8 座部
9 背もたれ部
10 乳母車用座席
11 押し棒
13 前脚部材
15 ガイド棒
16 シャフト
17 軸受け
18 座席ベース
19,20,21 位置調整穴
22 つまみ付きボルト
24 受け棒
23,26,29,31 ボルト
30 方向転換禁止部材
2 前輪
3 後輪
4 車両本体
5 三輪車用座席
6 ハンドル
7 ペダル
8 座部
9 背もたれ部
10 乳母車用座席
11 押し棒
13 前脚部材
15 ガイド棒
16 シャフト
17 軸受け
18 座席ベース
19,20,21 位置調整穴
22 つまみ付きボルト
24 受け棒
23,26,29,31 ボルト
30 方向転換禁止部材
Claims (6)
- 前輪および後輪と、
前記前輪および前記後輪をそれぞれ回転可能に保持する車両本体と
を備え、
前記車両本体は、前方から後方に向かってより低くなるように傾斜しながら前後方向に延びるガイド棒を備え、
前記ガイド棒上の複数の位置に選択的に固定される座席ベースと、
座部および背もたれ部を有する乳母車用座席と、
足漕ぎ車用座席と
をさらに備え、
前記座席ベースは、前記乳母車用座席の前記座部および前記足漕ぎ車用座席を選択的に取り付け可能とされている、
子供用乗用車両。 - 前記車両本体は、前記前輪を回転可能に保持する前脚部材を備え、
前記前脚部材は、前記車両本体において前記前輪が必要に応じて転向可能な状態となるように保持されていて、
前記前輪を転向させるように操作するためのものであり、前記前脚部材に連結された状態で前記車両本体に保持される、ハンドルをさらに備え、
前記ハンドルは前記車両本体に対して着脱可能とされる、
請求項1に記載の子供用乗用車両。 - 前記前輪を足漕ぎにより回転駆動するためのペダルをさらに備える、請求項2に記載の子供用乗用車両。
- 前記ペダルは着脱可能とされる、請求項3に記載の子供用乗用車両。
- 前記車両本体の後部に着脱可能に取付けられる、押し棒をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の子供用乗用車両。
- 前記背もたれ部は前記座部に対する傾斜角度が変更可能とされる、請求項1ないし5のいずれかに記載の子供用乗用車両。
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