JP2007176110A - 万年筆の軸構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ペン先とペン芯からなる筆記部ユニットを万年筆本体の前方部に配置した万年筆において、前記筆記部ユニットを万年筆本体に対して回転自在に配置した万年筆。
【選択図】 図1
Description
ところで、近年の筆記具においては、デザイン性の向上が望まれるようになってきており、興趣性を持たせたデザインや高級感のあるデザインも好まれるようになってきた。そこで、高級感を演出するために、軸筒やペン先の表面に紋章や模様を設けたり、軸筒の外観形状に特徴を持たせたものが市販させるようになってきた。
しかし、上記のような従来技術にあっては、ペン先と軸筒を螺合などの手段によって固定しているため、その固定位置は組み立てられた物によってまちまちであり、よって、前記ペン先と軸筒の模様や紋章などの位置も一致せず、部品単体でのデザインは良好なものの、組み立てることによって折角のデザインを悪いものとしてしまっていた。尚、ペン先を軸筒に圧入や接着するもあるが、1度組み立ててしまうと修復するのが困難であり、ややもすると破壊してしまう危険性があった。
そのペン先1の裏面にはペン芯6が当接した状態で配置されている。そのペン芯6は、その横断面形状が円筒状をなしており、そのペン芯6の前部は、筆記に際して筆記対象物、例えば、紙面と接触しないよう縦断面形状が円弧状に切り欠かれている。この切り欠き部6aは円弧状に限らず直線状であっても良い。
前記ペン先1およびペン芯6の後部が、ホルダー9を介して軸筒2に装着されており、その軸筒2は後軸筒3に螺合される。その後軸筒3の前方部の側面には、紋章4を収納する穴3aが形成されており、嵌合あるいは接着などの手段によって固定されている。一方、後軸筒3の後端には円錐状の尾栓5が螺合によって固定されているが、その固定の確実性を向上させるために接着・固定されている。その円錐状の尾栓5の側面(円弧部5a)の長手方向には2本の平行な突起5bが頂部5cまで形成されている。
そして、前記ペン先1と紋章4、並びに、尾栓5の突起5の回転方向の向きは、デザイン上の観点から一直線上に位置するようにその位置が合わせられている。即ち、ペン先1と紋章4、並びに、尾栓5の円弧部5aの向きが揃うことで、高級感が演出される製品となる。
一方、キャップ7の後部内面には、ねじ部材15が固定されており、そのねじ部材15に形成された雌ねじ部15aが、前記軸筒2の後部外周に形成された雄ねじ部2bと着脱自在に螺合している。尚、それらキャップ7と前軸2との螺合後の前記クリップ10の回転方向の向きは、前記ペン先1と紋章4、並びに、尾栓5の突起5と一直線上に位置するようにその位置が合わせられている。
前記頭冠9の内径部には円筒状の穴9aが軸方向に形成されており、この穴9aに前記の中子11の前部外周部が嵌合・接着される。その中子11の前端は前記頭冠9の穴9aの底部に接するまで嵌合されている。また、中子11の後部外周は前部に比して径が拡大されている。これによって、中子11の内周も前部が小さく、後部が大きく形成されている。
また、中子11の後部内周には溝11aが形成されていると共に、中子11の後端部には、先端外周の径が小さく形成された中キャップ12の異径部肩12aが当接・嵌合している。尚、中キャップ12の前部中央付近の外周にはリブ12bが形成されており、前記中子11の溝11aと係合している。この係合により一度、中子11に嵌合された中キャップ12を軸方向に引き抜くには困難であり、本例においては、30N以上の力が必要となる。また、中キャップ12の中央外周には円周上にリブ12cが形成されている。このリブ12cは前記キャップ7の内周に接し、前記ペン先1の付近のインキが頭冠9の穴を通して蒸発するのを防止している。さらに、中キャップ12の内周には軸方向に複数のリブ12dが形成されている。そのリブ12dは、筆記の際キャップ7を後軸筒3に嵌合させた時、後筒軸3の外周に当接するようになっている。ちなみに、中キャップ12の後部の厚さは後部に向かい薄くなり、その後端部における厚さは0.3mmとなっている。これは、キャップ7を後軸筒3に嵌合させた時に、前記中キャップ12が当接し外方向に膨らむことで、しっとりとした嵌合感を演出する為である。尚、中キャップ12は前記インキの蒸発を防ぐ為、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂を使用するのが望ましい。
前記キャップ7の後部内周には、ねじ部材15の外周が嵌合・接着されている。そのねじ部材15の内周には、雌ねじ15aが形成されており、前記軸筒2の外周に形成された雄ねじ2aと螺合され、前記後筒軸3の前部に接触し、螺合作用が停止するまで締め付けられる。前記ねじ部材15の材質は、機械的強度が必要とされ、かつ、後筒軸3の前端との接触よる傷つきを防止するためにアクリロニトリル・ブタジエン・スチレンを使用しているが、これに限定させることはない。また、ねじ部材15と軸筒2を螺合させることによって、ペン先1付近のインキの蒸発を極力防止させることができると共に、後軸筒3の前端部をねじ部材15の後端部に当接させることによってもインキの蒸発を極力防止している。
軸筒2の後部内周には円筒状の突起2aが後方に向けて形成されている。この突起2aにインキタンク16の前部筒16aが着脱自在に圧入されているが、その前部筒16aが軸筒2に当接されるまで圧入されている。尚、インキタンク16には0.8ccのインキを貯蔵することができる。
また、前記外軸19の後端に固定された前記尾栓5の内側には、コイルスプリングなどのばね20の外周が接した状態で圧入・固定されている。一方、ばね20の前端は、インキタンク16に当接し、圧縮させることによりインキタンク16を前方に向けて付勢している。ちなみに、ばね20の緩衝作用を利用して、落下等の衝撃によるインキタンク16の軸筒2の円筒状の突起2aからの離脱が防止されている。
一方、前記ペン芯6には気圧の変化や気温の変化によって、インキタンク8から押し出されたインキを一時的に保持する板状の櫛溝6bが設けられている。この櫛部6bは、ペン先6の円周方向に渡って複数形成されているが。本例においては、櫛溝6bの間隔は0.3mmから0.7mmに形成されており、ペン先1の後部では櫛溝の幅が広く、前方に向かい順次幅が狭くなっている。
また、ペン芯6のペン際1の側には、スリット6cが形成されている。そのスリット6cは、ペン芯6に導かれたインキをペン先1とは反対側に位置する櫛溝6bに導くためのスリットである。一方、そのスリット6cとは反対側に、そのスリット6cの幅よりも大なる幅を有する切欠部6dが形成されている。その切欠部6dは、ペン芯6の空気溝となっており、この切欠部6dを通してペン芯6の空気の置換がなされる。
尚、断面形状が円形の弾性体24は、ホルダー22の溝24に嵌め込む際、摩擦抵抗が少なく、その装着作業が容易であるが、円形に限定される必要は無い。例えば、横断面形状が矩形の弾性体としても良い。横断面形状が矩形の場合は、装着する際に大きな力を必要とするが、一度装着してしまえば容易には溝23から脱落しなくなる。図8に示す例は、回転抵抗力を付与する更なる変形例であり、柱状の弾性体25をホルダー22の後部に放射状に形成した孔26に着脱自在に装着した例であるが、接着することにより固定しても良い。図9に示す例は、前記柱状の弾性体25に変え、板状の弾性体27をホルダー22に装着した例である。何れの例においても部分的に弾性体25、27を着脱自在に装着しているため、その装着する弾性体25、27を増減させることによって、前記の回転抵抗力を比較的容易に変更・設定することができるようになる。
以上述べた、弾性体24、25、27の材質は天然ゴムやフッ素ゴムが挙げられるが、コストを低く抑える場合には天然ゴムが望ましく、インキに接触する部品のため揮発性やガスバリア性など化学的な安定性を必要とする場合にはフッ素ゴムを使用するのが好ましい。
ホルダー22の軸筒2に対する回転抵抗を付与する手段として弾性体24を例示したが、ホルダー22に一体形成しても良い。その具体例を図10、図11に示す。図10に示す例は、ホルダー22の後部外周に、円周状のリブ28を一体形成した例であり、図11に示す例はホルダー22にリブ29を部分的に、且つ、そのリブを等間隔に一体形成した例である。ホルダーとリブを一体形成することによって、部品が減少すると共に組み立て工数も減少するため、費用の低減が図れる。尚、ホルダー22にリブを一体形成する場合には、そのホルダー22の材質をポリアセタールやポリプロピレン等の樹脂とするのが好ましい。
2 軸筒
3 後軸筒
4 紋章
5 尾栓
6 ペン芯
7 キャップ
8 外筒
9 頭冠
10 クリップ
11 中子
12 中キャップ
13 ばね
14 ねじ
15 ねじ部材
16 インキタンク
17 なじ中子
18 飾りリング
19 外軸
20 ばね
21 コア
22 ホルダー
23 溝
24 弾性体
25 弾性体
26 孔
27 弾性体
28 リブ
29 リブ
Claims (4)
- ペン先とペン芯からなる筆記部ユニットを万年筆本体の前方部に配置した万年筆において、前記筆記部ユニットを万年筆本体に対して回転自在に配置したことを特徴とする万年筆。
- 前記筆記部ユニットと万年筆本体との間にホルダーを介在させたことを請求項1記載の万年筆。
- 前記筆記部ユニットと万年筆本体との回転作用に対して回転抵抗を付与したことを特徴とする請求項1、或いは、請求項2に記載の万年筆。
- 前記ホルダーと万年筆本体との間に弾性体を介在させたことを特徴とする請求項2、或いは、請求項3に記載の万年筆。
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