JP2007175268A - キャスタ付収納家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドルの落下速度を減衰して衝撃音を緩和するとともに、家具本体及びハンドルの損傷・変形を有効に回避することができるキャスタ付収納家具を提供する。
【解決手段】収納空間2Sを有し且つキャスタ2cを設けた家具本体2と、家具本体2に上下方向に回動可能に設けたハンドル3と、このハンドル3の少なくとも下方への回動に対して抵抗力を与えてこの回動を制動する制動手段8を備えたものとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばオフィス等において用いられるキャスタ付収納家具に関するものである。
従来より、キャスタを備え床面上を移動可能なワゴンやキャビネット等の収納家具がオフィス等において利用されている。この種の収納家具は、サイドワゴンやサイドテーブルとして活用することができ、任意の使用位置まで移動させた後、キャスタをロックすることによってその位置に固定することができ、使用者の種々の使用態様に柔軟に応えることができる点で実用性に優れたものである。そして、この収納家具を移動させる際に引き手として機能するハンドルを家具本体の上端部に突出させた状態で固設したタイプも考えられている(キャビネットタイプのものとして例えば非特許文献1参照)。
しかしながら、通常、キャスタ付収納家具の高さ寸法が起立姿勢にある人の腰あたりの高さに設定されているため、ハンドルを握るために中腰になり、その姿勢を維持した状態で収納家具を移動させなければならず、今ひとつ移動操作をスムーズ且つ簡単に行うことができないという不具合が生じる。そこで、ハンドルを家具本体に上下方向に回転するように軸支し、ハンドルを所定角度上方に持ち上げることにより使用者が自然な起立姿勢で収納家具を簡単に移動できるようにしたものも考えられている(例えば特願2005−289543参照)。
「コクヨオフィスファニチャー編2005年版」、コクヨファニチャー株式会社等、2004年12月発行、P.173の上から3段目に示されているキャビネット
しかしながら、ハンドルを家具本体に単に軸支させている態様であれば、収納家具を所定位置に移動させた後、持ち上げていたハンドルから手を離すと、ハンドルがその自重により落下速度を一気に加速して家具本体の一部(例えば起立板)に当接するため、大きな衝撃音が生じ、当該操作自体に不安を覚えるとともに、ハンドル又は家具本体が当接時の衝撃で損傷・変形するおそれがあり、商品価値を損ない得るという不具合が生じる。一方、ハンドルと家具本体との衝撃音を緩和するために、ハンドル及び家具本体のそれぞれ又は何れか一方にゴム等の緩衝材を設ける態様も考えられるが、ハンドルがその落下速度を加速した状態で家具本体に当接すること自体は何ら変わらないため、前記不具合を完全に解消することは困難である。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、ハンドルの落下速度を減衰して衝撃音を緩和するとともに、家具本体及びハンドルの損傷・変形を有効に回避することができるキャスタ付収納家具を提供することにある。
すなわち、本発明のキャスタ付収納家具は、収納空間を有し且つキャスタを設けた家具本体と、当該家具本体に上下方向に回動可能に設けたハンドルとを備えたキャスタ付収納家具であって、前記ハンドルの少なくとも下方への回動に対して抵抗力を与えて当該回動を制動する制動手段を備えたことを特徴とする。
このようなものであれば、制動手段によりハンドルの落下速度を減衰して、緩やかな速度でハンドルを回動させることができる。その結果、ハンドルから手を離すと落下速度が一気に加速する態様と比較して、ハンドルを下方へ回動させる操作を安心して行うことができるとともに、ハンドルと家具本体との当接時の衝撃音を可及的に抑制することができ、当接時の衝撃によるハンドル又は家具本体の損傷・変形を防止することが可能となり、商品価値を有効に高めたものとなる。
特に、前記制動手段が回転ダンパを用いたものであり、前記家具本体に対する前記ハンドルの回転動作を前記回転ダンパの回転動作に変換させる動作変換機構を備えていれば、動作変換機構により回転ダンパの作用を確実に奏し得ることができる。
好適な実施態様としては、前記動作変換機構が、前記家具本体に設けた固定ギアと、前記ハンドルに設けられ且つ前記固定ギアに噛合しながら回動する可動ギアとを少なくとも備えてなり、前記ハンドルの回動に従動して前記固定ギアに対する噛合位置を順次変化させながら回動する可動ギアの回転動作を前記回転ダンパの回転動作に変換するものが挙げられる。
また、ハンドルの重量等に対応した抵抗力を与え、適度な減衰作用を得るようにするためには、少なくとも前記回転ダンパを多連にして設ければよい。
さらに、前記ハンドルが、家具本体に対して所定角度上方に回動させた使用位置と、略垂下した姿勢となる収納位置との間で回動するものであれば、ハンドルを使用位置から収納位置へ回動させる場合に、回転ダンパに作用するハンドルの負荷入力が徐々に減少し、収納位置において略負荷入力ゼロとなるため、回転ダンパとして、特に減衰力を制御する機能を積極的に有しない単純なものを適用することができ、構造の複雑化、コストの増加を防止することができる。
以上説明したように本発明によれば、制動手段によりハンドルの落下速度を減衰して、ハンドルの急な落下を防ぎ、ハンドルを緩やかな速度で回動させることができる。その結果、従来のもの、すなわち手を離すと落下速度が一気に加速する態様と比較して、ハンドルと家具本体との当接時の衝撃音を可及的に緩和することができ、当接時の衝撃によるハンドル又は家具本体の損傷・変形を防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るキャスタ付収納家具1は、一般的なオフィス等で、例えば、営業マンのように一時的にオフィスを使用する人などによって臨時に使用されるものであり、図1に示すように、収納空間2Sを有し且つキャスタ2cを設けた家具本体2と、家具本体2に軸支され上下方向(鉛直方向)に回動可能なハンドル3とを備えたものである。
家具本体2は、下面に複数(図示例では4隅に計4個)のキャスタ2cを設けた底板21と、この底板21の両端からそれぞれ起立する一対の起立板22、23と、これら起立板22、23の上端部間を連結する頂板24とを備え、これら底板21、起立板22、23、及び頂板24により囲まれた領域に収納空間2Sを形成したものである。一又は複数のキャスタ2c(図示例では一方の起立板22側のキャスタ2c)にロック機能を備え、所定の使用位置に移動させた後、ロック操作部2caを操作することによりキャスタ2cをロックして家具本体2の移動を規制できるようにしている。また、本実施形態では、収納空間2Sに、両方向から引き出し可能な引出し4を配している。さらに、本実施形態では、家具本体2に、一方の起立板22に対して接離する方向に略水平移動し得る脚5と、脚5と共に略水平移動し得る天板6と、これら脚5及び天板6の移動を案内する移動案内部7とを設けている。そして、脚5を一方の起立板22に近接させ且つ下端部を床面から浮かした状態において、天板6は頂板24と高さ方向に略重合する位置に位置付けられる。他方、移動案内部7を利用して脚5を一方の起立板22から離間する方向にスライド移動させると、脚5の下端部が床面に接地するとともに、天板6も同じ方向に移動し、この天板6の下方に下肢空間が形成される(図示省略)。
キャスタ付収納家具1を移動させる際に引き手として機能するハンドル3は、図1〜図4(図2は、ハンドル3を使用位置(3x)に位置付けたキャスタ付収納家具1の要部側面を、後述する一対のカバー要素Caのうち、図面手前側に位置するカバー要素Caを省略して示す図であり、図3はハンドル3を収納位置(3y)に位置付けたキャスタ付収納家具1の要部側面を図2に対応させて示す図であり、図4はキャスタ付収納家具1の要部分解斜視図を一部省略して示す図である。)に示すように、主として、他方の起立板23の外面に設けたハンドル取付部25に基端部を軸支したアーム部31と、これらアーム部31の先端部に設けられ使用者が直接把手し得る把手部32とを備え、家具本体2に対して所定角度上方に回動させた使用位置(3x)と、略垂下した姿勢となる収納位置(3y)との間で上下方向に回動するものである。なお、図1では、使用位置(3x)に位置付けた場合に起立板23に対するアーム部31の開成角度が略135度となるハンドル3を例示しているが、この開成角度は図示したものに限られないことはいうまでもない。また、ハンドル3を使用位置(3x)に位置付けた状態で起立板23に対するアーム部31の開成角度を保持する保持手段を設けてもよい。
ハンドル取付部25は、例えば、家具本体2に添設されるベース(図示省略)と、ベースの一端部から屈曲して延びる取付部本体251とを備えた平面視略L字状をなすものであり、ベースを他方の起立板23の外面にネジ止め又は溶接等の適宜の手段により固定し、取付部本体251を家具本体2の外方に向かって突出させている。この取付部本体251の所定部位に、厚み方向に貫通する軸孔251aを形成するとともに、その先端部位を側面視略部分円弧状にしている。この軸孔251aの開口形状を略小判状にしている。本実施形態では、このようなハンドル取付部25を他方の起立板23に取付部本体251が相互に対向するように対にして設け、前記ハンドル3として、各ハンドル取付部25にそれぞれ基端部を軸支した一対のアーム部31と、これらアーム部31の先端部間を接続した把手部32とを備えたものを適用している。
アーム部31は、図4等に示すように、長手方向に各部等断面形状を有するアーム本体311と、使用位置(3x)に位置付けた場合に家具本体2に添接又は近接し得る第1添接部312b及び収納位置(3y)に位置付けた場合に家具本体2に添接又は近接し得る第2添接部312cを有する基端部312とを一体に備えたものである。なお、アーム部31の基端部312が、ハンドル3の基端部に相当する。基端部312は、側面視略三角形状をなし、所定部位に軸孔312aを形成している。本実施形態では軸孔312aの開口形状を略円形にし、その径をハンドル取付部25に形成した軸孔251aの円弧部分の径に略一致させている。
把手部32は、各両端部をそれぞれ嵌合又はねじ止め等によりアーム部31の先端部に抜落不能に取り付けたものである。
しかして、本実施形態に係るキャスタ付収納家具1は、ハンドル3の少なくとも使用位置(3x)から収納位置(3y)への回動速度、すなわち落下速度を減衰し、その回動を制動する制動手段8を備えている。制動手段8は、ハンドル3の少なくとも下方への回動(使用位置(3x)から収納位置(3y)への回動)に対して抵抗力を与えるダンパを用いたものであり、本実施形態では、ダンパとして回転ダンパDを適用している。
回転ダンパDは、図5(同図(a)、(b)は回転ダンパDをそれぞれ異なる方向から見た図である)に示すように、ベースD1と、ベースD1に対して回動可能な回転体D2とを備え、回転体D2の内部に形成され且つベースD1によって蓋封された内部空間にシリコンオイル等の粘性流体を充填したいわゆるオイル封入式のものである。本実施形態では、回転体D2として、外周に噛合部D21xを設けた小径部D21と、ベースD1側に位置し且つ小径部D21より径の大きい中径部D22とを一体に備えたものを適用している。また、本実施形態に係る回転ダンパDは、入力される負荷に応じた抵抗力を発揮するシンプルなものであり、積極的に減衰力を制御する機能を有さないものである。さらに、本実施形態では、図2等に示すように、制動手段8として、このような回転ダンパDを複数(図示例では2つ)備えたものを適用して、ハンドル3の回動に対する抵抗力を増大し得るようにしている。以下、アーム部31の基端部312に固定される回転ダンパDを第1回転ダンパDAとし、ハンドル3を使用位置(3x)に位置付けた状態においてアーム部31の長手方向に沿って第1回転ダンパDAの上方に位置付けられる回転ダンパDを第2回転ダンパDBとして説明し、各回転ダンパDA、DBのそれぞれ対応する部材にはそれぞれDA…、DB…の符合を付することとする。これら第1回転ダンパDAの噛合部DA21xと第2回転ダンパDBの噛合部DB21xとが相互に噛み合うようにしている。
そして、本実施形態に係るキャスタ付収納家具1は、図2等に示すように、ハンドル3の回動動作をこれら各回転ダンパDA、DBの回動動作(具体的には回転ダンパDA、DBの回転体DA2、DB2の回転動作)に変換させる動作変換機構9を備えている。
動作変換機構9は、家具本体2のハンドル取付部25に設けた固定ギア91と、この固定ギア91に噛合し且つハンドル3の基端部312にその回転軸芯から離れた位置に設けられ且つ固定ギア91に噛合しながら回動し得る可動ギア92とを備え、ハンドル3の回動に従動して固定ギア91に対する噛合位置を順次変化させながら回動する可動ギア92の回転動作を回転ダンパD(DA、DB)の回転動作に変換するものである。
固定ギア91は、外周に噛合部91xを設け、中央部近傍にハンドル取付部25に設けた軸孔251aに略一致する軸孔91aを形成したものである。この固定ギア91は、側面視略扇状をなし、外周のうち部分円弧状の部位に噛合部91xを設けている。
一方、可動ギア92は、前記第1回転ダンパDAの回転体D2により構成されたものである。すなわち、本実施形態に係る回転ダンパD、特に第1回転ダンパDAが、動作変換機構9の可動ギア92としても機能するようにしている。
そして、図4に示すように、アーム部31の基端部312、ハンドル取付部25及び固定ギア91を、この順で各軸孔312a、軸孔251a、軸孔91aを一致させた状態で重合し、その重合方向に沿った一方から、支軸部材Sを挿入するとともに、他方から支軸部材Sに螺合可能な固定部材Fを螺着することにより、アーム部31、ハンドル取付部25及び固定ギア91を一体的に組み付ける。なお、本実施形態に用いる支軸部材Sは、各軸孔312a、軸孔251a及び軸孔91aに連続して嵌合可能な嵌合部S1と抜止用の鍔部S2とを有するものであり、一方、固定部材Fは、支軸部材Sの先端部位に形成した雌ねじ部Sxに螺合可能な雄ねじ部Fxを外周に設けた軸部F1と、抜止用の頭部F2とを有するものである。これら支軸部材S及び固定部材Fによりアーム部31、ハンドル取付部25及び固定ギア91を重合させた状態において、ハンドル取付部25及び固定ギア91に対してアーム部31が回動し得るように設定している。また、この重合状態において、固定ギア91の噛合部91xと第1回転ダンパDAの噛合部DA21xとが噛合するとともに、第1回転ダンパDAの回転体DA2の中径部DA22とハンドル取付部25の取付部本体251の先端部とが添接している。次いで、これらアーム部31の基端部312、ハンドル取付部25及び固定ギア91を被覆するようにカバー部材Cを取り付ける。本実施形態では、一のカバー部材Cを、相互に着脱可能な一対のカバー要素Caから構成し、これら一対のカバー要素Caの間にアーム部31の基端部312、ハンドル取付部25及び固定ギア91を被覆するように相寄る方向に近付けて、凹凸係合又は弾性係合或いはくさび作用を利用した係合等、適宜の係合手段により相互に組み付ける。なお、この組付状態において、アーム部31のアーム本体311との干渉を回避するための第1開口部と、ハンドル取付部25(取付部本体251)及び固定ギア91との干渉を回避するための第2開口部とが形成されるようにしている(図示省略)。そして、何れか一方のカバー要素Ca(本実施形態では固定ギア91側に位置するカバー要素Ca)に前記第2回転ダンパDBを設けており、組付状態において、第2回転ダンパDBの噛合部DB21xが第1回転ダンパDAの噛合部DB21xと噛合するように設定している。なお、第1回転ダンパDAの中径部DA22と、第2回転ダンパDBの中径部DB22とは、それらの一部が厚み方向に重合するものの、相互に干渉しない位置に位置付けられている。なお、図2及び図3では、第2回転ダンパDBを想像線で示している。
次に、このようなキャスタ付収納家具1の使用方法及び作用について説明する。
収納家具1を所定位置へ移動させる操作は、脚5を一方の起立板22に近接させ且つ下端部を床面から浮かした状態にした後、ハンドル3を収納位置(3y)から使用位置(3x)に持ち上げ、ハンドル3の把手部32を握って引く又は押すことにより行う。そして、所定位置まで移動させた後、ハンドル3を使用位置(3x)から収納位置(3y)へ移動させ、最後にキャスタ2cをロックすることにより、収納家具1を所定位置に固定することができる。なお、収納家具1を所定位置に固定した後、使用者の使用態様に応じて、脚5及び天板6をスライド移動させればよい。
このような使用方法において、ハンドル3を使用位置(3x)から収納位置(3y)への移動時における制動手段8の作用について詳述する。
使用位置(3x)にあるハンドル3を収納位置(3y)へ移動させるために、把手部32から手を離すと、ハンドル3は自重により下方へ回動する。この際、ハンドル3は、アーム部31の基端部312とハンドル取付部25との軸支点を中心に下方へ回動し、このハンドル3の下方への回動に伴って、第1回転ダンパDAの回転体DA2が、その噛合部DA21xと固定ギア91の噛合部91xとの噛合位置を順次変化させながら回動する。この際、回転体DA2の回動が第1回転ダンパDAのダンパ作用により制動され、その結果、ハンドル3の落下速度が減衰される。しかも、第1回転ダンパDAの噛合部DA21xに噛合部DB21xを噛合させてなる第2回転ダンパDBのダンパ作用により、第1回転ダンパDAの回転体DA2の回動がさらに制動され、ハンドル3の落下速度がより減衰される。また、第1回転ダンパDA及び第2回転ダンパDBに作用するハンドル3の負荷は、ハンドル3が使用位置(3x)から略垂下姿勢となる収納位置(3y)へ移動するに従って漸次軽減される、すなわち第1回転ダンパDAの噛合部DA21xが固定ギア91の噛合部91xに対して噛合する方向に向かう力が使用位置(3x)から略垂下姿勢となる収納位置(3y)へ移動するに従って漸次小さくなり、収納位置(3y)では当該力(第1回転ダンパDAの噛合部DA21xが固定ギア91の噛合部91xに対して噛合する方向に向かう力)が略生じないため、入力される負荷に応じた抵抗力を発揮する第1回転ダンパDA及び第2回転ダンパDBの作用により、ハンドル3の落下速度が徐々に減速し、緩やかな速度で収納位置(3y)に移動する。なお、ハンドル3の回動時に、第1回転ダンパDAの回転体DA2が、その中径部DA22をハンドル取付部25の取付部本体251の先端部に添接させながら回動するようにすれば動作不良の発生を防止することができる。
このように、本実施形態に係るキャスタ付収納家具1は、ハンドル3の少なくとも下方への回動に対して抵抗力を与えて回動を制動する制動手段8を備えているため、この制動手段8によりハンドル3の落下速度を減衰して、ハンドル3の急な落下を防ぎ、緩やかな速度でハンドル3を回動させることができる。これにより、ハンドル3を収納する操作を安心して行うことができ、収納家具1自体の完成度及び商品価値を有効に高めることができる。さらに、ハンドルから手を離すと落下速度が一気に加速する従来のものと比較して、ハンドル3と家具本体2との当接時の衝撃音を可及的に緩和することができ、当接時の衝撃によるハンドル3又は家具本体2の損傷・変形を防止することができ、実用性に優れ、長寿命化に資する。
特に、制動手段8が回転ダンパDを用いたものであり、家具本体2に対するハンドル3の回転動作を回転ダンパDの回転動作に変換させる動作変換機構9を備えているため、この動作変換機構9により回転ダンパDの作用を確実に奏し得ることができ、ハンドル3の緩やかな落下速度を実現することができる。
動作変換機構9が、家具本体2に設けた固定ギア91と、ハンドル3に設けられ且つ固定ギア91に噛合しながら回動する可動ギア92とを少なくとも備え、ハンドル3の回動に従動して固定ギア91に対する噛合位置を順次変化させながら回動する可動ギア92の回転動作を回転ダンパD(DA、DB)の回転動作に変換するものであるため、簡素な構造を採用しつつ、ハンドル3の回動時に回転ダンパD(DA、DB)の機能を確実に発揮させることができる。殊に、本実施形態では、回転ダンパD(DA)の回転体D2(DA2)を可動ギア92として機能させているため、部品点数の削減を図り、構造をよりシンプルなものとすることができるとともに、回転ダンパD(DA)の作用をより確実に得ることができる。
加えて、制動手段8を、複数の回転ダンパD(第1回転ダンパDA、第2回転ダンパDB)を用いて構成しているため、ハンドル3の重量等に応じた適度な抵抗力を与えることができ、良好な減衰作用を得ることができる。また、各回転ダンパD(第1回転ダンパDA、第2回転ダンパDB)を小型化することにより省スペース化をも有効に図ることができる。
ハンドル3が、家具本体2に対して所定角度上方に回動させた使用位置(3x)と、略垂下した姿勢となる収納位置(3y)との間で回動するものであるため、ハンドル3が使用位置(3x)から収納位置(3y)へ回動する場合に、回転ダンパDに対するハンドル3の負荷が徐々に減少する態様となり、回転ダンパDとして、特に減衰力を制御する機能を積極的に有しない比較的単純な構造のものを適用することができ、構造の複雑化及びコストの増加を防止することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、制動手段として、周知のガスダンパやエアダンパ等の各種ダンパを適用してもよく、これら各種ダンパと回転ダンパとを適宜組み合わせたものを適用してもよい。また、回転ダンパとして、積極的に減衰力を制御する機能を有するものを採用しても構わない。また、回転ダンパは、オイル封入式のものに限らず、ベースに対する回転体の当接度合いをネジのねじ込み度合いによって調節することにより、適度な抵抗を生じるようにしたものであってもよい。
さらに、制動手段が、ハンドルの下方への回動のみならず、ハンドルの上方への回動(収納位置から使用位置への移動)に対して抵抗力を与えて回動を制動するものであっても構わない。特に、収納家具が、所定の操作をきっかけにハンドルを上方に向かって付勢する付勢手段を備えたものである場合、制動手段が、ハンドルの上方への回動に対して抵抗力を与えて付勢手段の付勢力を制動するものであれば、ハンドルの急な跳ね上がりを防止することができ、操作性に優れたものとなる。
また、前記実施形態では、回転ダンパの回転体を可動ギアとしても機能させた態様を例示したが、固定ギアに噛合する可動ギアを回転ダンパとは別途に設け、動作変換機構が、この可動ギアの回転動作を回転ダンパの回転体の回転動作に変換するものであってもよい。このような例として、例えば、前記実施形態において、第1回転ダンパDAをダンパ作用を有しない本発明の「可動ギア」としてのみ機能させるとともに、第2回転ダンパを本発明の「回転ダンパ」として機能させる態様が挙げられる。
また、回転ダンパを多連にして設ける態様を採用する場合、回転ダンパの個数は、ハンドルの重量等に応じて適宜増減すればよく、前記実施形態で例示した直列配置の他、各回転ダンパが相互に対面する並列配置を採用しても構わない。
また、ハンドルを収納位置に位置付けた場合に、ハンドルと家具本体とが当接し得ないように、収納位置にあるハンドルと家具本体の外面との間に所定寸法の間隙が確保されるように設定してもよい。
ハンドルは、家具本体に上下方向に回動可能に軸支されたものであればよく、基端部を家具本体に軸支し、且つ先端部に把手部を備えた単一のアーム部から構成しても構わない。
また、家具本体の収納空間の利用態様は前記実施形態に示したものに限らず、種々の利用態様(複数段の引出しを備える、又は棚を備える等)が可能である。なお、キャスタ付収納家具がキャビネットタイプのものであってもよいことはいうまでもない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本実施形態に係るキャスタ付収納家具の側面図。 図1の要部を一部省略して示す図。 ハンドルが収納位置に位置付けられた状態を図2に対応させて示す図。 同実施形態に係るキャスタ付収納家具の要部分解斜視図を一部省略して示す図。 同実施形態における回転ダンパを示す図。
符号の説明
1…キャスタ付収納家具
2…家具本体
2S…収納空間
2c…キャスタ
3…ハンドル
(3x)…使用位置
(3y)…収納位置
8…制動手段
9…動作変換機構
91…固定ギア
92…可動ギア
D(DA、DB)…回転ダンパ(第1回転ダンパ、第2回転ダンパ)

Claims (5)

  1. 収納空間を有し且つキャスタを設けた家具本体と、当該家具本体に上下方向に回動可能に設けたハンドルとを備えたキャスタ付収納家具であって、
    前記ハンドルの少なくとも下方への回動に対して抵抗力を与えて当該回動を制動する制動手段を備えたことを特徴とするキャスタ付収納家具。
  2. 前記制動手段が回転ダンパを用いたものであり、前記家具本体に対する前記ハンドルの回転動作を前記回転ダンパの回転動作に変換させる動作変換機構を備えている請求項1記載のキャスタ付収納家具。
  3. 前記動作変換機構が、前記家具本体に設けた固定ギアと、前記ハンドルに設けられ且つ前記固定ギアに噛合しながら回動する可動ギアとを少なくとも備え、前記ハンドルの回動に従動して前記固定ギアに対する噛合位置を順次変化させながら回動する前記可動ギアの回転動作を前記回転ダンパの回転動作に変換するものである請求項2記載のキャスタ付収納家具。
  4. 少なくとも前記回転ダンパを多連にして設けている請求項2又は3記載のキャスタ付収納家具。
  5. 前記ハンドルが、家具本体に対して所定角度上方に回動させた使用位置と、略垂下した姿勢となる収納位置との間で回動するものである請求項1、2、3又は4記載のキャスタ付収納家具。
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