JP3173158U - キャスタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、制動及び制動解除の操作を行い易く、低コストで製作できるキャスタ装置の提供を目的とする。
【解決手段】4つの制動キャスタ2と、回動部材4と、制動キャスタ2と回動部材4とを連結した4つの制動操作部材3と、回動部材4と連結された制動ペダル8及び制動解除ペダル9とを備えている。制動ペダル8が踏み込み操作されると、回動部材4が一方向側に回動しその回動に伴い制動操作部材3が移動して制動状態になる。制動解除ペダル9が踏み込み操作されると、回動部材4が他方向側に回動しその回動に伴い制動操作部材3が移動して制動解除状態になる。
【選択図】図2

Description

本考案は、キャスタ装置に関するものである。
従来から、車輪を制動及び制動解除する制動部を有するキャスタ装置本体と、車輪を制動状態にするための制動ペダルと、前記制動ペダルにより制動状態になった前記車輪を制動解除状態にするための制動解除ペダルとを備えたキャスタ装置は、広く知られている。このキャスタ装置として、例えば特許文献1に開示されたものがある。
この特許文献1に開示されたものは、制動キャスタに設けられたロック機構を作動させるためのカム部材の回動軸に第1の歯車を軸着すると共に、第1の歯車に第2の歯車を噛み合わせ、前記第1の歯車の回動軸に第1の踏み込み操作ペダルを取り付ける一方、前記第2の歯車に第2の踏み込み操作ペダルを取り付けるようにし、これにより、踏み込むだけの操作で、車輪のロック、ロック解除できるようにしたものである。
ところが、上記特許文献1のように、第1の歯車及び第2の歯車を用いたのでは、製作コストが高くついてしまう。
又、キャスタ装置として、コイルバネの付勢力によりストッパを車輪に押し付けるようにして制動し、第1ペダルを踏み込むことでコイルバネの付勢力に抗してストッパを引き上げて制動解除するようにしたものも、従来から知られている。
特開平04−331602号公報
しかしながら、このものにおいては、コイルバネの付勢力に抗してストッパを引き上げるために第1ペダルを相当な力で踏み込まなければならず、操作し難いという問題点がある。又、コイルバネの付勢力によりストッパを車輪に押し付けてその押し付けた摩擦抵抗により制動するため、繰り返し使用されるとコイルバネのへたりによる弾性力の低下によって上記摩擦抵抗が小さくなって車輪の制動が不十分になるおそれがある。
本考案は、制動及び制動解除の操作を行い易く、低コストで製作できるキャスタ装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の考案は、車輪を制動及び制動解除する制動部を有するキャスタ装置本体と、前記車輪を制動状態にするための制動ペダルと、前記制動状態になった前記車輪を制動解除状態にするための制動解除ペダルとを備えたキャスタ装置であって、前記キャスタ装置本体は、前記制動部を操作する操作部を備え、前記操作部は、回動自在な回動部材を備え、前記回動部材は、一方向側への回動に際して前記制動部を前記制動状態に操作するとともに、他方向側への回動に際して前記制動部を前記制動解除状態に操作できるように配設され、前記制動ペダルは、当該制動ペダルが踏み込み操作されるに伴い前記回動部材を前記一方向側に回動させるように前記回動部材と連結され、前記制動解除ペダルは、当該制動解除ペダルが踏み込み操作されるに伴い前記回動部材を前記他方向側に回動させるように前記回動部材と連結されていることを特徴とするキャスタ装置を提供する。
請求項2の考案は、請求項1のキャスタ装置において、前記キャスタ装置本体は、下面に前記車輪を保持した載置台と、前記回動部材と前記制動ペダルとを連結した第1連結部材と、前記回動部材と前記制動解除ペダルとを連結した第2連結部材とを、更に備え、前記回動部材は、前記載置台の下面に回動自在に取り付けられ、前記制動ペダルは、当該制動ペダルの先端が上下方向に回動し得るように、前記載置台に回動自在に取り付けられ、前記制動解除ペダルは、当該制動解除ペダルの先端が上下方向に回動し得るように、前記載置台における前記制動ペダルの側方側に並べられるようにして回動自在に取り付けられ、前記第1連結部材の一端は、前記回動部材に回動自在に連結され、前記第1連結部材の他端は、前記制動ペダルに回動自在に連結され、前記第2連結部材の一端は、前記回動部材における前記載置台との回動の中心を挟んで前記第1連結部材の一端と反対側の位置に回動自在に連結され、前記第2連結部材の他端は、前記制動解除ペダルに回動自在に連結されていることを特徴とする。
請求項3の考案は、請求項2のキャスタ装置において、前記操作部は、前記制動部を制動操作するとともに制動解除操作する制動操作部材を、更に備え、前記制動操作部材は、前記制動操作した状態における当該制動操作部材の制動状態位置から、前記制動解除操作した状態における当該制動操作部材の制動解除状態位置までの範囲を移動可能に配設され、前記回動部材は、一方向側への回動に際して前記制動操作部材を前記制動状態位置に移動操作するとともに、他方向側への回動に際して前記制動操作部材を前記制動解除状態位置に移動操作できるように、前記制動操作部材と連結され、前記キャスタ装置本体は、前記制動操作部材の移動をガイドするガイド部材を、更に備えていることを特徴とする。
請求項4の考案は、請求項3のキャスタ装置において、前記回動部材は、円板状のものから構成され、前記制動操作部材は、長尺状のものから構成され、その長手方向が前記回動部材の径方向に沿って延ばされているとともに、前記回動部材の一方向側への回動に際して径方向外側に移動操作され、前記回動部材の他方向側への回動に際して径方向内側に移動操作され、前記ガイド部材は、前記制動操作部材を前記回動部材の径方向にガイドすることを特徴とする。
本考案の請求項1によれば、制動ペダルが踏み込み操作されると、回動部材が一方向側に回動し、その回動に際して制動操作部材を制動状態にできる。一方、制動解除ペダルが踏み込み操作されると、回動部材が他方向側に回動し、その回動に際して制動操作部材を制動解除状態にできる。
従って、制動ペダルを踏み込んでコイルバネの付勢力に抗してストッパを引き上げる従来のものに較べて小さい力で踏み込み操作でき、操作容易なものにできる。
又、制動ペダルが踏み込み操作されるに伴い回動部材が一方向側に回動し、制動解除ペダルが踏み込み操作されるに伴い回動部材が他方向側に回動するため、制動ペダル及び制動解除ペダルを踏み込まれた状態に維持できる。これにより、制動ペダル及び制動解除ペダルを踏み込まれた状態に維持する手段を別途に設けずに済み、構造を簡素化できるとともに、低コストで製作できる。
請求項2によれば、第2連結部材の一端は、回動部材の回動中心を挟んで第1連結部材の一端と反対側の位置に回動自在に連結されているため、簡単な構造で、しかも、確実に、制動ペダルが踏み込み操作されるに伴い回動部材を一方向側に回動させるとともに、制動解除ペダルが踏み込み操作されるに伴い回動部材を他方向側に回動させることができる。
請求項3及び4によれば、ガイド部材によって制動操作部材の移動をガイドするため、回動部材の一方向側への回動及び他方向側への回動に際して制動操作部材を所定の方向に案内移動できる。これにより、回動部材の回動に伴って制動操作部材を制動状態から制動解除状態に円滑に操作できるとともに、制動解除状態から制動状態に円滑に操作できる。
本考案の一実施形態のキャスタ装置を斜め上方側から見た斜視図である。 図1のキャスタ装置を斜め下方側から見た斜視図である。 図1のキャスタ装置の底面図である。 図1のキャスタ装置の側面図である。 図1のキャスタ装置の要部の拡大断面図である。 制動操作部材の要部の斜視図である。 制動キャスタの分解斜視図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 制動解除状態のキャスタ装置の底面図である。 制動解除状態のキャスタ装置の側面図である。 制動解除状態の制動キャスタの要部の拡大断面図である。 制動解除状態の制動操作部材の要部の斜視図である。 キャスタ装置を有する床頭台の斜視図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本考案の一実施形態のキャスタ装置を斜め上方側から見た斜視図、図2は、図1のキャスタ装置を斜め下方側から見た斜視図、図3は、図1のキャスタ装置の底面図、図4は、図1のキャスタ装置の側面図である。
この実施形態のキャスタ装置1は、図1〜図4に示すように、キャスタ装置本体10と、制動ペダル8と、制動解除ペダル9とを備えている。
キャスタ装置本体10は、4つの制動キャスタ2と、4つの制動キャスタ2を下面に保持した載置台5と、後述の制動キャスタ2の制動部6、25を操作する操作部3,4と、ガイド部材13と、第1連結部材11と、第2連結部材12とを備えている。
4つの制動キャスタ2は、夫々、同構成を採っており、各制動キャスタ2は、図5、図7に示すように、枠体21と(図7では省略)、枠体21に支持された主軸22と、主軸22に支持されたフレーム23と、フレーム23の両側方夫々に取り付けられた一対の車輪24(図3参照)と、車輪24の回転を制動及び制動解除する制動部25,6とを備えている。尚、図5では、車輪24の1つだけが表われている。
枠体21は、図4〜図6に示すように、制動操作部材3の先端側(一端側)を収納する制動操作部材収納部21aと、載置台5に取り付けられる取付部21bとを備えている。制動操作部材収納部21aは、底壁21cと、その底壁21cの両端縁夫々からほぼ直角に上方に折り曲げ成形された両側壁21dとによって上面が開放されたコの字状に区画形成されている。
取付部21bは、上記両側壁21d夫々から外側に折り曲げ成形されてほぼ水平状に形成され、制動操作部材収納部21aを挟んだ両側に配設されている。
主軸22は、図5に示すように、後述する制動部のシャフト部材6を通すシャフト挿通孔22aを有する筒状のものから構成されている。そして、主軸22は、上記枠体21の底壁21cに設けられた孔21eから下方側に通されるようにして、その上端側が上記枠体21の底壁21cに固定されている。
これにより、主軸22の軸方向が上下方向に延ばされているとともに、シャフト挿通孔22aを介して、制動操作部材収納部21aと底壁21cの外下方とが連通されるようになっている。
フレーム23は、主軸22を通す主軸挿通孔23aと、主軸挿通孔23aの下方側に、後述する制動部の制動部材を収納する制動部材収納部23bとを備えている。そして、このフレーム23は、主軸挿通孔23aに主軸22が通されるようにして主軸22に回動自在に支持されている。
これにより、フレーム23は、主軸22回り(図2のY−Y)に回転し、このフレーム23の回転によって車輪24が水平方向に旋回できるようになっている。尚、この実施形態のフレーム23は、図7に示すように、側面に、軽量化等のために孔を設けているが、図4では、表していない。又、フレーム23は、後述するベアリング29によって、主軸22に対して円滑に回転できるようになっている。
車輪24は、夫々、フレーム23に設けられた車軸23cに回転自在に取付けられており、車軸23c回り(図2のX−X)に回転して走行できるようになっている。
制動部は、車輪24を制動する制動部材25と、車輪24の制動を解除する制動解除部材としてのシャフト部材6とを備えている。
制動部材25は、フレーム23(車輪24)の主軸22回りの回転を制動する旋回制動部材26a、26bと、車輪24の車軸23c回りの回転を制動する転がり制動部材27と、コイルバネ28とを備えている。
旋回制動部材は、図5、図7に示すように、リング状の第1係合部材26aと、リング状の第2係合部材26bとを備えている。
第1係合部材26aは、上面側に複数の歯を有し、内周が6角形状に形成されている。そして、この第1係合部材26aは、内周が、主軸22の下端側の先端部に設けられた6角柱部22bに嵌め入れられるようにして回転不能に保持された状態で、フレーム23の制動部材収納部23b内に配設されている。
第2係合部材26bは、下面側に、第1係合部材26aの歯に係脱自在に噛合する複数の歯を有するとともに、後述の転がり制動部材27に回動不能に係止する係止凹部26cを備えている。
そして、この第2係合部材26bは、内周に主軸22が通されるようにして、フレーム23の制動部材収納部23b内における第1係合部材26aの上方側に上下方向移動可能に配設されている。
転がり制動部材27は、貫通孔27aを有し、この貫通孔27aに、シャフト部材6が通されるとともに、第1係合部材26aを保持した主軸22の6角柱部22bが受容可能とされている。
又、転がり制動部材27の下端には、車輪24夫々に設けられた内ギアからなる第2ギア24dに係脱自在に噛合する第1ギア27dが設けられている。
この実施形態の第1ギア27dは、係合歯27bと係合溝27cとの一対のものから構成されており、車輪24の第2ギア24dに設けられた係合溝24c、係合歯24b夫々に係合するようになっている。
そして、この転がり制動部材27は、フレーム23の制動部材収納部23b内における第2係合部材26bの下方側に、フレーム23に対して上下移動可能且つ回動不能に配設されている。
コイルバネ28は、フレーム23の制動部材収納部23b内における第2係合部材26b側の上側に配設されており、第2係合部材26bを、第1係合部材26a側の下方側に付勢して両者を係合させているとともに、第2係合部材26bと転がり制動部材27とを係合させている。又、コイルバネ28は、第2係合部材26bを介して転がり制動部材27を車輪24の第2ギア24d側の下方側に付勢して両者を噛合させている。
従って、このコイルバネ28による付勢状態で、図5に示すように車輪24は、転がり制動部材27と車輪24の第2ギア24dとの噛合によって、車輪24の車軸23c回りの回転ができなくなっているとともに、第1係合部材26aと第2係合部材26bとの係合によって、車輪24の主軸22回りの回転ができなくなった制動状態になっている。
次に、シャフト部材6について説明する。シャフト部材6は、図5に示すようにシャフト本体61と、シャフト本体61の下端側(一端側)に設けられた制動部材係止部62と、シャフト本体61の上端側(他端側)に設けられた制動操作部材係止部63とを備えている。
シャフト本体61は、制動操作部材収納部21aから主軸22のシャフト挿通孔22a及び転がり制動部材27の貫通孔27aに、軸方向の上下方向に移動可能に通されている。
制動部材係止部62は、転がり制動部材27と係止するためのもので、この実施形態では、シャフト本体61よりも径大の球状のものから構成されている。又、この実施形態では、制動部材係止部62は、固定補助部材62a及びベアリング29を介して転がり制動部材27の貫通孔27aの下端側の周縁部に係止されている。
制動操作部材係止部63は、制動操作部材3と係止するためのもので、この実施形態では、シャフト本体61よりも径大の円柱体を軸方向にほぼ2分割した円弧面63aを有する半円柱体形状のものから構成されており、その円弧面63aにシャフト本体61の上端が連結されている。
そして、このように構成されたシャフト部材6は、車輪24の制動状態における当該シャフト部材6の下位置(図5に示す位置)から、所定量だけ上方に引き上げ操作されると、図11に示すように、制動部材係止部62が、固定補助部材62a及びベアリング28を介して転がり制動部材27を、制動部材収納部23b内の上方側に引き上げる。
この転がり制動部材27の引き上げに伴い、転がり制動部材27の第1ギア27dと車輪24の第2ギア24dとの噛合が外れて車輪24の車軸23c回りの回転が可能になる。
又、上記転がり制動部材27の引き上げに伴い、第2係合部材26bを押し上げ、第2係合部材26bと第1係合部材26aとの係合が解除し、車輪24の主軸22回りの回転が可能になる。
以上のように、シャフト部材6は、上記下位置から、上記転がり制動部材27による車輪24の車軸23c回りの制動を解除するとともに、第2係合部材26bと第1係合部材26aとの係合による車輪24の主軸22回りの制動を解除できる上位置まで、制動キャスタ本体20に対して上下方向に移動可能とされている。
次に、載置台5について説明する。載置台5は、この実施形態では、平面視で四角形状のものから構成されており、載置台5の下面の隅部の4箇所の夫々が、上方側から制動キャスタ2の取付部21bに置かれるようにして、図示しないボルト等の固定手段によって固定されている。
次に、操作部3、4について説明する。操作部3、4は、制動キャスタ2夫々の制動部6、25を操作する4つの制動操作部材3と、それらの4つの制動操作部材3に連結された1つの回動部材4とを備えている。
制動操作部材3は、夫々、同構成を採っており、各制動操作部材3は、図2、図3及び図5に示すように、長尺板状の制動操作部材本体31と、制動操作部材本体31の先端側(一端側)に設けられシャフト部材6と移動可能に連結したシャフト部材用連結部32とを備えている。
シャフト部材用連結部32は、この実施形態では、制動操作部材本体31と別体の板状体から構成されている。このシャフト部材用連結部32は、制動操作部材本体31とほぼ同幅で、上記枠体21の制動操作部材収納部21aに、制動操作部材本体31の先端部と共に移動可能に収納できるようになっている。
又、シャフト部材用連結部32は、シャフト部材6の制動操作部材係止部63と移動可能に連結されているとともに、そのシャフト部材6に対するシャフト部材用連結部32の移動に際してそのシャフト部材6を、上記下位置から上位置まで移動させるシャフト移動手段を備えている。
この実施形態のシャフト移動手段は、低部32bと、低部32bよりも高さの高い高部32cと、低部32bと高部32cとの間に配設されたシャフト案内部32dと、連結用溝32aとを備えている。
連結用溝32aは、低部32bから高部32cにかけて、シャフト部材用連結部32の長手方向に沿って形成されている。また、連結用溝32aの溝幅は、シャフト本体61の径よりも大きく、且つ、制動操作部材係止部63よりも狭く設定され、シャフト本体61が連結用溝32aを相対移動できるようになっている。
低部32bは、シャフト部材6を下位置に配設するよう構成されたもので、一方、高部32cは、シャフト部材6を、上位置に配設するよう構成されたものである。
又、シャフト案内部32dは、低部32bから高部32cに行くに従い漸次高さが高くなるように形成されており、これにより、シャフト部材6の制動操作部材係止部63を、低部32bから高部32cに滑り動き易いようにしている。尚、この実施形態では、シャフト案内部32dは、低部32bから高部32cにかけて湾曲状に形成されているが、例えば低部32bから高部32cに行くに従い漸次高さが高くなる傾斜面でも良く、適宜変更できる。
このように構成されたシャフト部材用連結部32は、この実施形態では、基端側に、制動操作部材本体31の先端側に重ね合わされるようにして、溶接等の固定手段によって固定されている。なお、この両者の固定によって、シャフト部材用連結部32における連結用溝32aの基端側に、制動操作部材本体31の厚さ分の段部が形成されており、連結用溝32aを移動するシャフト部材6の制動操作部材係止部63が当接してそれ以上移動しないようになっている。
又、この実施形態のシャフト部材用連結部32の先端側には、シャフト部材用連結部32の先端一部を上方側に折り曲げて形成した止め片32eが設けられており、連結用溝32aを先端側に移動してきたシャフト部材6の制動操作部材係止部63が当接して連結用溝32aを抜け出ないようになっている。
次に、ガイド部材13について説明する。この実施形態のガイド部材13は、夫々、図8に示すように断面コの字状のものからなり、制動操作部材3の制動操作部材本体31を移動可能に挿通した挿通部13aを備えている。
挿通部13aは、その幅が制動操作部材本体31の幅と同程度に設定されており、挿通部13aに挿通された制動操作部材本体31は、長手方向に移動可能且つ幅方向移動不能とされている。
そして、このように構成されたガイド部材13は、図2、図3に示すように載置台5の下面における制動キャスタ2と回動部材4との間に固定ボルト13b(図8に図示)により固定的に取り付けられている。
次に、回動部材4について説明する。この実施形態の回動部材4は、円板状のものから構成されており、制動操作部材本体31夫々と移動可能に係合した4つの長孔状の係合孔41を備えている。
係合孔41は、夫々、図2、図3に示すように、その一端41aが回動部材4の外周側に配設され、その他端41bが図3の反時計方向側に行くに従いその一端41aから漸次径内側に延ばされるようにして配設されている。
そして、このように構成された回動部材4は、載置台5に設けられた取付軸52によって、載置台5の下面側における中心に、回動部材4の中心が配置されるようにして、取付軸52によって回動自在に取り付けられている。従って、回動部材4は、その中心を回動の中心Oにして回動する。
又、この状態で、係合孔41の一端41aから他端41bに行くに従って、回動の中心Oからの距離が漸次小さくなるように設定されており、回動の中心Oから上記一端41aまでの距離L1が上記回動の中心Oから上記他端41bまでの距離L2よりも大きくなっている。
そして、これらの係合孔41夫々に、上記制動操作部材本体31の他端に設けられた摺動片33が移動可能に嵌め入れられている。
又、この状態で、制動操作部材3は、夫々、その長手方向が回動部材4の径方向に沿わされているとともに、制動部6、25を制動操作した状態における当該制動操作部材3の制動状態位置(シャフト部材6の下位置に対応する図5に示す位置)から、制動部を制動解除操作した状態における当該制動操作部材3の制動解除状態位置(シャフト部材6の上位置に対応する図11に示す位置)までの範囲を、回動部材4の径方向に移動可能とされている。
次に、第1連結部材11と第2連結部材12について説明する。第1連結部材11の一端は、回動部材4に回動自在に連結されている。
第2連結部材12の一端は、回動部材4における回動の中心Oを挟んで上記第1連結部材11の一端と反対側の位置に回動自在に連結されている。
次に、制動ペダル8について説明する。制動ペダル8は、車輪24を制動状態にするためのもので、この実施形態では、四角板状のものから構成されている。
制動ペダル8の基端は、載置台5の下面における前部側に、制動ペダル8の先端が基端を軸に上下方向に回動できるように、回動自在に取り付けられている。又、この状態で、制動ペダル8の先端が載置台5から前方に突出し、制動ペダル8の先端を足で踏み込んで回動操作できるようになっている。又、制動ペダル8の下面に、第1連結部材11の他端が回動自在に連結されている。
次に、制動解除ペダル9について説明する。制動解除ペダル9は、車輪24を制動解除状態にするためのもので、この実施形態では、制動ペダル8よりも幅狭の四角板状のものから構成されている。
この制動解除ペダル9は、制動ペダル8の右側方側に並べられるようにして、その基端が載置台5の下面における前部側に、当該制動解除ペダル9の先端が基端を軸に上下方向に回動できるように、回動自在に取り付けられている。又、この状態で、制動解除ペダル9の先端が載置台5から前方に突出し、制動解除ペダル9の先端を足で踏み込んで回動操作できるようになっている。又、制動解除ペダル9の下面に、第2連結部材12の他端が回動自在に連結されている。
以上のように構成された本考案のキャスタ装置1は、例えば床頭台100のキャスタ装置1として使用される。詳しくは、例えば図13に示すように、キャスタ装置1の載置台5の上面に床頭台本体101が載置され、キャスタ装置1と床頭台本体101とで床頭台100が構成される。
次に、以上のように構成された本考案のキャスタ装置の動作について説明する。尚、説明の都合上、車輪24の制動状態から説明する。制動状態では、図1〜図4に示すように、制動ペダル8が踏み込まれて先端が制動解除ペダル9の先端よりも下方側に位置し、又、図5に示すように、シャフト部材用連結部32は、制動操作部材3の低部32bに位置している。また、各制動操作部材3の摺動片33は、図3に示すように係合孔41の一端41aに位置した状態になっている。
この状態から、制動解除ペダル9の先端を踏み込む。これにより、第2連結部材12を介して回動部材4が図2、図3の時計方向(他方向)に回動し、その回動に際して各制動操作部材3の摺動片33は、係合孔41の一端41aから他端41bに向かって摺動する。
又、その摺動に伴い、各制動操作部材3が回動部材4の径方向内側(図5の右側)に引き寄せられるようにして移動する。その際、各制動操作部材3は、ガイド部材13によって回動部材4の径方向にガイドされるため、回動部材4の回動に伴って各制動操作部材3の摺動片33が円滑に係合孔41の一端41aから他端41bに向かって摺動する。
又、この制動操作部材3の移動に際して、シャフト部材6の制動操作部材係止部63が、低部32bからシャフト案内部32dを通って高部32cに移動する。
そして、摺動片33が係合孔41の他端41bまで移動した状態で、各制動操作部材3は制動解除状態位置になり、この状態で、図11に示すように、シャフト部材6の制動操作部材係止部63は、高部32cに配置され、これにより、シャフト部材6は、上位置に配置されて車輪24を制動解除状態にする。
又、上記回動部材4の時計方向への回動に伴い、図9、図10に示すように、制動ペダル8が第1連結部材11に下方から押圧されてその先端が上方側に上がる。
この制動解除状態から制動状態にする場合は、制動ペダル8の先端を踏み込む。これにより、第1連結部材11を介して回動部材4が図9の反時計方向(一方向)に回動し、その回動に際して各制動操作部材3の摺動片33は、係合孔41の他端41bから一端41aに向かって摺動する。
又、その摺動に伴い、各制動操作部材3が回動部材4の径方向外側(図11の左側)に押圧されるようにして移動する。その際、各制動操作部材3は、ガイド部材13によって回動部材4の径方向にガイドされるため、回動部材4の回動に伴って各制動操作部材3の摺動片33が円滑に係合孔41の他端41bから一端41aに向かって摺動する。
又、この制動操作部材3の移動に際して、シャフト部材6の制動操作部材係止部63が、高部32cからシャフト案内部32dを通って低部32bに移動する。
そして、摺動片33が係合孔41の一端41aまで移動した状態で、各制動操作部材3は制動状態位置になり、この状態で、図5に示すようにシャフト部材6の制動操作部材係止部63は、低部32bに配置され、これにより、シャフト部材6は、下位置に配置されて車輪24を制動状態にする。
又、上記回動部材4の反時計方向への回動に伴い制動解除ペダル9が第2連結部材12に下方から押圧されてその先端が上方側に上がって図1〜図4に示す状態になる。
尚、上記実施形態では、キャスタ装置1の制動キャスタ2を4つから構成したが、この形態のものに限らず、適宜変更でき、少なくとも3つ備えていればよい。また、制動操作部材3は、制動キャスタ2と同じ数だけ設ける形態のものに限らず、制動キャスタ2と異なる数にしてもよく、適宜変更できる。
又、上記実施形態では、キャスタ装置1は、載置台5を備えたものとしが、載置台5を有しないものとし、例えば制動キャスタ2の取付部21bに、移動体本体としての床頭台本体101を直接載置するようにしてよい。
また、本考案のキャスタ装置1は、床頭台に使用されるものに限らず、例えばワゴン、椅子、本箱、或いは、ベッド等の種々のものに使用できる。
1 キャスタ装置
2 制動キャスタ
3 制動操作部材(操作部)
4 回動部材(操作部)
5 載置台
6 シャフト部材
8 制動ペダル
9 制動解除ペダル
11 第1連結部材
12 第2連結部材

Claims (4)

  1. 車輪を制動及び制動解除する制動部を有するキャスタ装置本体と、前記車輪を制動状態にするための制動ペダルと、前記制動状態になった前記車輪を制動解除状態にするための制動解除ペダルとを備えたキャスタ装置であって、
    前記キャスタ装置本体は、前記制動部を操作する操作部を備え、
    前記操作部は、回動自在な回動部材を備え、
    前記回動部材は、一方向側への回動に際して前記制動部を前記制動状態に操作するとともに、他方向側への回動に際して前記制動部を前記制動解除状態に操作できるように配設され、
    前記制動ペダルは、当該制動ペダルが踏み込み操作されるに伴い前記回動部材を前記一方向側に回動させるように前記回動部材と連結され、
    前記制動解除ペダルは、当該制動解除ペダルが踏み込み操作されるに伴い前記回動部材を前記他方向側に回動させるように前記回動部材と連結されていることを特徴とするキャスタ装置。
  2. 前記キャスタ装置本体は、下面に前記車輪を保持した載置台と、前記回動部材と前記制動ペダルとを連結した第1連結部材と、前記回動部材と前記制動解除ペダルとを連結した第2連結部材とを、更に備え、
    前記回動部材は、前記載置台の下面に回動自在に取り付けられ、
    前記制動ペダルは、当該制動ペダルの先端が上下方向に回動し得るように、前記載置台に回動自在に取り付けられ、
    前記制動解除ペダルは、当該制動解除ペダルの先端が上下方向に回動し得るように、前記載置台における前記制動ペダルの側方側に並べられるようにして回動自在に取り付けられ、
    前記第1連結部材の一端は、前記回動部材に回動自在に連結され、前記第1連結部材の他端は、前記制動ペダルに回動自在に連結され、
    前記第2連結部材の一端は、前記回動部材における前記載置台との回動の中心を挟んで前記第1連結部材の一端と反対側の位置に回動自在に連結され、前記第2連結部材の他端は、前記制動解除ペダルに回動自在に連結されていることを特徴とする請求項1記載のキャスタ装置。
  3. 前記操作部は、前記制動部を制動操作するとともに制動解除操作する制動操作部材を、更に備え、
    前記制動操作部材は、前記制動操作した状態における当該制動操作部材の制動状態位置から、前記制動解除操作した状態における当該制動操作部材の制動解除状態位置までの範囲を移動可能に配設され、
    前記回動部材は、一方向側への回動に際して前記制動操作部材を前記制動状態位置に移動操作するとともに、他方向側への回動に際して前記制動操作部材を前記制動解除状態位置に移動操作できるように、前記制動操作部材と連結され、
    前記キャスタ装置本体は、前記制動操作部材の移動をガイドするガイド部材を、更に備えていることを特徴とする請求項2記載のキャスタ装置。
  4. 前記回動部材は、円板状のものから構成され、
    前記制動操作部材は、長尺状のものから構成され、その長手方向が前記回動部材の径方向に沿って延ばされているとともに、前記回動部材の一方向側への回動に際して径方向外側に移動操作され、前記回動部材の他方向側への回動に際して径方向内側に移動操作され、
    前記ガイド部材は、前記制動操作部材を前記回動部材の径方向にガイドすることを特徴とする請求項3記載のキャスタ装置。
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