JP2007174983A - アイスクリーム類入り食品、冷凍食品及びそれらの製造方法 - Google Patents

アイスクリーム類入り食品、冷凍食品及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】揚げ物用及び蒸し物用とすることができ、揚げ物用としても油脂味が強くなく、また、アイスクリーム類が融けず形状が崩れないアイスクリーム類入りの揚げ物用及び蒸し物用の冷凍食品の提供。
【解決手段】アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該層の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該練り材層部の全面を囲んで層状に付着する第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする食材層部とを有していることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品をつくる。
【選択図】なし

Description

本発明は、アイスクリーム類入りの食品、冷凍食品及びそれらの製造方法に関し、特に、アイスクリーム類を中に包んだ揚げ物用及び蒸し物用の食品、冷凍食品及びそれらの製造方法に関する。本発明は、アイスクリーム類を芯とする揚げ物用及び蒸し物用の団子状の食品、冷凍食品及びそれらの製造方法に関し、特に、アイスクリーム類を芯とし、油で揚げて、油の吸収が少ない揚げ物用の団子状の食品、冷凍食品及びそれらの製造方法に関する。また、本発明は、アイスクリーム類を芯とする揚げ物用及び蒸し物用の団子状の食品、冷凍食品及びそれらの製造方法に関し、特に、アイスクリーム類を芯とし、油の吸収の少なく型崩れのすくない揚げ物用及び蒸し物用のゴマ団子、冷凍ゴマ団子及びそれらの製造方法に関する。
アイスクリームは、原料の牛乳、卵、甘味料及び香料等を混合して、舌触りを良くするために、空気を混入して冷凍して製造される。アイスクリーム類は、人気が高い氷菓子であり、アイスクリーム類を芯に入れた揚げ物用食品は、種々試みられている。
特開2000−125773 特開2004−166675
アイスクリーム類を芯に入れた揚げ物用冷凍食品は、食するのに油で揚げて調理するために、油で揚げる時の熱で、アイスクリーム類が融けて形が崩れないように、クレープや、パン粉などで包んでいる。しかし、クレープやパン粉は、油で揚げる段階で油の吸収量が多いために、油脂味が強くなり、また、弾力性を失い固くなって問題である。
本発明は、アイスクリーム類を芯に入れた揚げ物用冷凍食品の油で揚げる段階での油の吸収量及び弾力性に係る問題点を解決することを目的としている。
本発明は、揚げ物用及び蒸し物用とすることができ、揚げ物用としても油脂味が強くなく、また、アイスクリーム類が融けず形状が崩れないアイスクリーム類入りの揚げ物用及び蒸し物用の冷凍食品を提供することを目的としている。
即ち、本発明は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部とを有していることを特徴とするアイスクリーム類入り食品にあり、また、本発明は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部と、該被覆食材層を覆って、被覆保護食材層を有していることを特徴とするアイスクリーム類入り食品にあり、さらに、本発明は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、前記第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物層部と、前記前記混合層部の全面を囲んで層状に付着する、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部とを有していることを特徴とするアイスクリーム類入り食品にあり、さらにまた、本発明は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、前記第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物層部と、前記前記混合層部の全面を囲んで層状に付着する、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部と、前記被覆食材層を覆う被覆保護食材層を有していることを特徴とするアイスクリーム類入り食品にある。
そしてまた、本発明は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部とを有して、全体が凍結されて一体に形成されていることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品にあり、また、本発明は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部と、該被覆食材層を覆って、被覆保護食材層を有して、全体が凍結されて一体に形成されていることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品にあり、さらに、本発明は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、前記第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物層部と、前記混合層部の全面を囲んで層状に付着する、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部とを有して、全体が凍結されて一体に形成されていることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品にあり、さらにまた、本発明は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、前記第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物層部と、前記前記混合層部の全面を囲んで層状に付着する、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部と、前記被覆食材層を覆う被覆保護食材層を有して、全体が凍結されて一体に形成されていることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品にある。
本発明において、アイスクリーム類入り冷凍食品は、例えば、10乃至20重量部のアイスクリーム類で形成され、凍結されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで設けられ、凍結されている10乃至20重量部のクレープ層部と、該クレープ層部の全面を囲んで層状に設けられ、凍結されている20乃至30重量部の餡又はカスタード層部と、該餡又はカスタード層部の全面を囲んで設けられ、凍結されている15乃至20重量部のカステラ層部と、該カステラ層部の全面を囲んで設けられ、凍結されている30乃至45重量部の白玉粉又は道明寺粉生地層部とを含んで団子状に形成され、全体が凍結されて一体に形成されたアイスクリーム類入り冷凍食品とすることができ、また、例えば、10乃至20重量部のアイスクリーム類で形成され、凍結されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで設けられ、凍結されている10乃至20重量部のクレープ層部と、該クレープ層部の全面を囲んで層状に設けられ、凍結されている20乃至30重量部の餡又はカスタード層部と、該餡又はカスタード層部の全面を囲んで設けられ、凍結されている15乃至20重量部のカステラ層部と、該カステラ層部の全面を囲んで設けられ、凍結されている30乃至45重量部の白玉粉生地又は道明寺粉生地層部と、該白玉粉生地又は道明寺粉生地層部を覆って設けられ、凍結されている、5乃至15重量部の胡麻、アーモンド、胡桃、ピーナッツ又はカシューナッツ層部とを含んで団子状に形成され、全体が凍結されて一体に形成されたアイスクリーム類入り冷凍食品とすることができ、さらに、例えば、10乃至20重量部のアイスクリーム類で形成され、凍結されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで設けられ、凍結されている10乃至20重量部のクレープ層部と、前記クレープ層部の全面を囲んで層状に設けられ、凍結されている20乃至30重量部の餡又はカスタードと粒状のカステラの15乃至20重量部の混合物層部と、該混合物層部の全面を囲んで設けられ、凍結されている30乃至45重量部の白玉粉又は道明寺粉生地層部とを含んで団子状に形成され、全体が凍結されて一体に形成されてたアイスクリーム類入り冷凍食品とすることができ、さらにまた、例えば、10乃至20重量部のアイスクリーム類で形成され、凍結されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで設けられ、凍結されている10乃至20重量部のクレープ層部と、前記クレープ層部の全面を囲んで層状に設けられ、凍結されている20乃至30重量部の餡又はカスタードと粒状のカステラの15乃至20重量部の混合物層部と、該混合物層部の全面を囲んで設けられ、凍結されている30乃至45重量部の白玉粉又は道明寺粉生地層部と、該白玉粉生地又は道明寺粉生地層部を覆って設けられ、凍結されている、5乃至15重量部の胡麻、アーモンド、胡桃、ピーナッツ又はカシューナッツ層部とで団子状に形成され、全体が凍結されて一体に形成されたアイスクリーム類入り冷凍食品とすることができる。
そして加えて、本発明は、アイスクリーム類の成形体をアイスクリーム類に対し液密のシート状の第一の断熱性食材で包み、冷凍し、冷凍されたアイスクリーム類を包んだシート状の小麦粉を主材とする第一の断熱性食材の包みを食用の練り材で包み、該食用の練り材の包みを、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材で包み、この第二の断熱性食材の包みを、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材で覆い、冷凍して全体を凍結させることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品の製造方法にあり、また、本発明は、アイスクリーム類の成形体をアイスクリーム類に対し液密のシート状の第一の断熱性食材で包み、冷凍し、冷凍されたアイスクリーム類を包んだシート状の小麦粉を主材とする第一の断熱性食材の包みを食用の練り材で包み、該食用の練り材の包みを、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材で包み、この第二の断熱性食材の包みを、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材で覆い、この被覆食材の被覆物を、被覆保護食材で覆い、冷凍して全体を凍結させることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品の製造方法にあり、さらに、本発明は、アイスクリーム類の成形体をアイスクリーム類に対し液密のシート状の第一の断熱性食材で包み、冷凍し、冷凍されたアイスクリーム類を包んだシート状の小麦粉を主材とする第一の断熱性食材の包みを、食用の練り材と、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物で包み、該混合物の包みを、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材で包み、この被覆食材で包みを冷凍して全体を凍結させることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品の製造方法にあり、さらにまた、本発明は、アイスクリーム類の成形体をアイスクリーム類に対し液密のシート状の第一の断熱性食材で包み、冷凍し、冷凍されたアイスクリーム類を包んだシート状の小麦粉を主材とする第一の断熱性食材の包みを、食用の練り材と、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物で包み、該混合物の包みを、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材で包み、この被覆食材で包みを被覆保護食材で覆い、これを冷凍して全体を凍結させることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品の製造方法にある。
本発明のアイスクリーム類入り冷凍食品は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部とを有しているので、食用油脂で揚げて揚げ物としても弾力を有し、アイスクリームが融けない状態で、油脂味の少ない、例えば団子状の食品をとすることができ、蒸し物としても弾力を有し、アイスクリームが融けない状態で、例えば団子状の食品をとすることができる。したがって、本発明の冷凍食品は、アイスクリーム入りの揚げ物菓子として油脂味が少なく、表面が柔らかい団子に似た風味を有する新規な和風、中華風又は洋風の風味を有する食品を提供すると共に、アイスクリーム入りの蒸し物菓子として、表面が柔らかい、和風又は中華風の風味を有する新規な食品を提供するものである。しかも、本発明の冷凍食品は、冷凍下に長期保存が可能であり、しかも、素材の組み合わせと、揚げ物用及び蒸し物用とで、多くの用途が可能であるから、大量生産に適しており、新規なアイスクリーム入りの揚げ物菓子及び蒸し物菓子を廉価に提供することが可能である。
本発明は、芯部をアイスクリーム類で形成した団子であり、アイスクリーム類としては、アイスクリーム、アイスミルク及びラクトアイスを包含する。アイスクリームとしては、フルーツアイス、胡麻アイス又は抹茶アイスなどがある。本発明においては、アイスクリーム類は、全体が、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材で包まれる。このように、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材で包むことにより、仮にアイスクリーム類が融解しても、前記第一の断熱性食材の包みから漏出するに至らない。また、本発明において、アイスクリーム類をクレープ等の小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材で包むことにより、アイスクリーム類の成形時の形状を安定させることができる。このように、アイスクリーム類を第一の断熱性食材で覆うと、油で揚げた時に、又は、蒸したときに、油や蒸気の熱により、仮令、アイスクリーム類が融解しても第一の断熱性食材層から流れ出ることがない。このような小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材としては、クッキー又はクレープを使用することができる。これらの中で、嗜好的には、クレープを使用するのが好ましい。
本発明において、団子を食用油脂で揚げるときに、アイスクリーム類が、その熱により容易に融解しないように、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部で包み込まれ、芯部のアイスクリームの外側には小麦粉を主材とする第一の断熱性食材が形成される。アイスクリームの保冷は、その外側に、前記小麦粉を主材とする第一の断熱性食材で覆うのみでは十分でないので、さらに、内部に空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層を覆わせることが必要である。しかし、小麦粉を主材とする第一の断熱性食材の上に、直接、同じく小麦粉を主材とし、内部に空気層を有し弾力性を有する固形の第二の断熱性食材層を被せたのでは、共に、小麦粉が主材であるために乾燥性であり、互いに貼り付きが悪く、成形する上で安定しない。そこで、本発明においては、それらの間に、餡又はカスタードクリームといった練り材を介在させて、その粘着力により、第一断熱性食材層と第二の断熱性食材層を互いに貼り付かせて安定させている。このようにすることによって、練り材で包んだ包みの上を第二の断熱性食材で包むことができ、食品の製造作業を熟練を要することなく、容易に行うことができる。本発明において、練り材は、粘着性を有する食材であり、漉し餡、粒餡、カスタードクリーム、ココアクリーム、抹茶クリーム又はフルーツクリームがある。しかし、これらの中で、嗜好的には、漉し餡、粒餡又はカスタードクリームを使用するのが好ましい。本発明において、練り材の上は、内部に空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材で被われる。本発明において、内部に空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材としては、カステラ、中華カステラ、蒸しパン、スポンジケーキ又は麩がある。しかし、内部に空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材は、食材内に孔、腔等の形状の空気層を有する所謂包気断熱性食材であるので、解れ易く又は崩れ易いので、練り材中に混合して、練り材と一体に形成して、クレープの包みを包むことができる。本発明の食品は、揚げ物用及び蒸し物用とするために、クレープの包みを包んだ第二の断熱性食材の包み又は練り材と第二の断熱性食材の混合物の包みを、食用油の吸収が少なく、また、形の崩れの少ない被覆用食材で包まれる。このような被覆用食材としては、水分を含有する白玉生地又は道明寺粉生地がある。
本発明における冷凍食品は、刳り貫で成形したアイスクリームを、クレープの包皮で包み、冷凍する。冷凍されたアイスクリームを入れたクレープの包みを、練り材の餡又はカスタードクリームで包み、その上に内部に空気層を有して弾力性を有する断熱性食材のカステラを満遍なくまぶして、練り材の上を断熱性食材のカステラで完全に包む。このカステラの包みを白玉生地又は道明寺粉生地で包んで冷凍して冷凍食品とする。本発明においては、白玉生地又は道明寺粉生地により包まれた包みを冷凍する前に、その上に胡麻、アーモンド,胡桃、ピーナッツ、カシュウナッツ又はクッキー等の熱処理後の商品に対して香りその他風味を与える素材を、満遍なく付着させて、例えば、団子状に形成し、この団子状に形成された食品を、冷凍して冷凍食品とすることができる。
本発明のアイスクリーム入り食品及び冷凍食品において、芯部となるアイスクリーム類は10乃至20重量部である。例えば、アイスクリームが10重量部以下であると、アイスクリームの風味が乏しくなるのでアイスクリーム入りの食品として好ましくない。該アイスクリーム類の全面を囲んで設けられ、クレープ層部又は凍結されているクレープ層部は10乃至20重量部である。そして、該クレープ層部の全面を囲んで層状に設けられ、餡又はカスタード層部或いは凍結されている餡又はカスタード層部は、20乃至30重量部であり、該餡又はカスタード層部の全面を囲んで設けられ、カステラ層部又は凍結されているカステラ層部は15乃至20重量部であり該カステラ層部の全面を囲んで設けられ、白玉粉又は道明寺粉生地層部又は凍結されている白玉粉又は道明寺粉生地層部は30乃至45重量部である。さらに、このように形成された冷凍食品の被覆食材層部の白玉粉又は道明寺粉生地層部体を覆って胡麻、アーモンド、胡桃、ピーナッツ又はカシューナッツ層部を形成する場合は、胡麻、アーモンド、胡桃、ピーナッツ又はカシューナッツ層部は5乃至15重量部とすることができる。本発明において、練り材の餡又はカスタードと第二の断熱性食材のカステラの混合物において、前記練り材の餡又はカスタードの量は20乃至30重量部とすることができ、第二の断熱性食材のカステラの量は15乃至20重量部の合量とすることができる。
以下に、添付図面に基づいて、本発明の一実施例を説明するが、本発明は、以下の例示及び説明により何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例の団子状のアイスクリーム入りの冷凍食品についての内部構造の概略を示す断面図である。図2は、図1の例とは異なる本発明の他の一実施例の団子状のアイスクリーム入りの冷凍食品についての内部構造の概略を示す断面図である。図3は、図1及び図2の例とは異なる本発明の他の一実施例の団子状のアイスクリーム入りの冷凍食品についての内部構造の概略を示す断面図である。図1乃至図3において、対応する箇所には同じ符号が付されている。
例1
図1に示す本発明の実施例において、冷凍食品1の芯部は、アイスクリーム2である。本例においては、芯部のアイスクリーム2は、その全体が、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部3で包まれ、この第一の断熱性食材層部3の包みは、その儘瞬間冷凍され、凍結される。この冷凍物は、その全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部4により包まれる。この食用の練り材層部4の包みは、その全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部5により包まれる。この第二の断熱性食材層部5の包みは、その全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部6により包まれる。この被覆食材層部6の包みは、その儘食することができる。しかし、この団子状の被覆物は、長期間保存するために、冷凍され、冷凍食品として冷凍庫により保存することができる。この冷凍食品は、揚げ物とし又は蒸し物とすることができる。
例2
例1においては、アイスクリームとして黒胡麻アイスクリームを使用し、第一の断熱性食材として抹茶クレープを使用し、食用の練り材として、漉し餡を使用し、第二の断熱性食材として中華カステラを使用し、被覆食材として道明寺粉生地を使用している。
市販の黒胡麻アイスクリーム20グラムを刳り貫き具で成形し、成形した黒胡麻アイスクリーム全体を、市販の抹茶クレープ10グラムの周りに切り込みを入れて包み、包んだ後に瞬間冷凍する。瞬間冷凍により凍結された抹茶クレープの包み全体を、市販の小倉漉し餡30グラムで包み、この漉し餡の包みの全面に、中華カステラ15グラムの、1乃至2mmの大きさの中華カステラ粒子で覆い、その上から水に浸してふやかした道明寺粉生地30グラムで覆い団子状に形成する。この道明寺粉生地で覆われた食品はこの儘、又は揚げて又は蒸して食することができる。この道明寺粉生地で覆われた食品は、長期間保存するために、冷凍され、冷凍食品として冷凍庫により−18℃以下の温度で保存することができる。この冷凍食品を食するときは、強火の蒸篭で4分間蒸して食することができる。
本例においては、黒胡麻アイスクリームを芯とし、これを抹茶クレープで包み、その上を餡で包み、外層を道明寺粉を使って包んでいるので、蒸し上げた食品は、熱々の桜餅のような食感で柔らかくて甘い。餡の周りには、中華カステラがまぶされているので、弾力のある口当たりがあり、一つの食品で、異なる種類の甘さや芳ばしさを味わうことができ、種々の食感を楽しむことができる。
例3
図2に示す本発明の実施例において、冷凍食品となる食品1の芯部は、アイスクリーム2である。本例においては、芯部のアイスクリーム2は、その全体が、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部3で包まれ、この第一の断熱性食材層部3の包みは、その儘瞬間冷凍され、凍結される。この冷凍物は、その全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部4により包まれる。この食用の練り材層部4の包みは、その全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部5により包まれる。この第二の断熱性食材層部5の包みは、その全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部6により包んで団子状に形成される。この団子状の被覆食材層部6の包みの上に、被覆食材層部6の表面に硬さを与えて、その熱処理の際の変形を防ぐために、本例においては、被覆食材層部6の上に被覆保護食材層部7で覆われる。被覆保護食材層部7で覆った団子状の被覆物は、この儘、又は揚げて又は蒸して食することができる。しかし、この団子状の被覆物は、長期間保存するために、冷凍され、冷凍食品とし、冷凍庫により−18℃以下の温度で保存することができる。この冷凍食品は、揚げ物とし又は蒸し物として食することができる。
例4
例3においては、アイスクリームとして黒胡麻アイスクリームを使用し、第一の断熱性食材として抹茶クレープを使用し、食用の練り材として、中華漉し餡を使用し、第二の断熱性食材として中華カステラを使用し、被覆食材として白玉粉生地を使用し、被覆保護食材として、白胡麻を使用している。
市販の黒胡麻アイスクリーム20グラムを刳り貫き具で成形し、成形した黒胡麻アイスクリーム全体を、市販の抹茶クレープ15グラムの周りに切り込みを入れて包み、包んだ後に瞬間冷凍する。瞬間冷凍により凍結された抹茶クレープの包み全体を、市販の中華漉し餡30グラムで包み、この漉し餡の包みの全面に、市販の中華カステラ15グラムを1乃至2mmの大きさに解した中華カステラの粒子で覆い、その上から市販の白玉粉40グラムを沸騰水を加えて練った白玉生地で覆い、この白玉粉生地で覆った上に、市販の白胡麻10グラムで覆う。この白胡麻で覆われた食品はこの儘、又は揚げて又は蒸して食することができる。しかし、この白胡麻で覆われた食品は、長期間保存するために、冷凍され、冷凍食品として冷凍庫により−18℃以下の温度で保存することができる。この冷凍食品は、揚げ物とし又は蒸し物として食することができる。蒸し物とした場合は、新しい中華菓子であり、例えば、ゴマ団子の餅の中に冷たいアイスクリームを入れた風味を呈し、複合デザートとすることができる。
本例においては、黒胡麻アイスクリームを芯とし、これを抹茶クレープで包み、その上を中華漉し餡で包み、外層を白玉生地を使って包み、その上に白胡麻で包んで揚げているために、揚げた中華胡麻団子のような甘さや芳ばしさを味わうことができる。餡の外側には、中華カステラがまぶされているので、弾力のある口当たりがあり、一つの食品で、異なる種類の甘さや芳ばしさを味わうことができ、種々の食感を楽しむことができる。
例5
例3において、アイスクリーム2として黒胡麻アイスクリームを使用し、第一の断熱性食材3として抹茶クレープを使用し、食用の練り材4として、小倉漉し餡を使用し、第二の断熱性食材5として中華カステラを使用し、被覆食材6として白玉粉生地を使用し、被覆保護食材7として、白胡麻を使用したものである。
市販の黒胡麻アイスクリーム20グラムを刳り貫き具で成形し、成形した黒胡麻アイスクリーム全体を、市販の抹茶クレープ10グラムの周りに切り込みを入れて包み、包んだ後に瞬間冷凍する。瞬間冷凍により凍結された抹茶クレープの包み全体を、市販の小倉漉し餡30グラムで包み、この漉し餡の包みの全面に、市販の中華カステラ15グラムを1乃至2mmの大きさに解した中華カステラの粒子で覆い、その上から市販の白玉粉35グラムに沸騰水を加えて練った白玉粉生地で覆い、この白玉粉生地で覆った上に、市販の白胡麻10グラムで覆う。この食品はこの儘、又は揚げて又は蒸して食することができる。しかし、この団子状の被覆物は、長期間保存するために、冷凍され、冷凍食品として冷凍庫により−18℃以下の温度で保存することができる。この冷凍食品は、揚げ物とし又は蒸し物として食することができる。蒸し物とした場合は、新しい中華菓子であり、例えば、ゴマ団子の餅の中に冷たいアイスクリームを入れた風味を呈し、複合デザートとすることができる。
本例においては、黒胡麻アイスクリームを芯とし、これを抹茶クレープで包み、その上を小倉漉し餡で包み、外層を白玉生地を使って包み、その上に白胡麻で包んで揚げているために、揚げた中華胡麻団子のような甘さや芳ばしさを味わうことができる。餡の外側には、中華カステラがまぶされているので、弾力のある口当たりがあり、一つの食品で、異なる種類の甘さや芳ばしさを味わうことができ、種々の食感を楽しむことができる。
例6
図3に示す本発明の実施例においては、図1及び図2に示す実施例に比して、クレープの包みは、食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材の混合物により包まれる点で相違している。本例においても、前記第二の断熱性食材は、粒度が1乃至2mmの粒子に形成されて、食用の練り材中に混在され、全体が餡より固体分の多い固いペースト状を呈する。
本例においては、芯部のアイスクリーム2は、その全体が、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部3で包まれ、この第一の断熱性食材層部3の包みは、その儘瞬間冷凍され、凍結される。この冷凍物は、その全面を囲んで、食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材、即ち包気断熱性食材の混合物を層状に付着させて、粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材の混合物層部8により包まれる。この包気断熱性の混合物層部8の包みは、その全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部6により包まれる。この被覆食材層部6の包みの上には、被覆食材層部6の表面に硬さを与えて、その熱処理の際の変形を防ぐために、本例においては、被覆食材層部6の上に被覆保護食材層部7で覆われる。被覆保護食材層部7で覆った団子状の被覆物はその儘食することができる。しかし、この団子状の被覆物は、長期間保存するために、冷凍され、冷凍食品とし、冷凍庫により−18℃以下の温度で保存することができる。この冷凍食品は、揚げ物とし又は蒸し物として食することができる。
例7
例5と同様に、黒胡麻アイスクリームを芯に使用し、第一の断熱性食材3として抹茶クレープを使用し、被覆食材6として白玉粉生地を使用し、被覆保護食材7として、白胡麻を使用したものである。しかし、本例においては、食用の練り材としての小倉漉し餡に、第二の包気断熱性食材としての粒度が1乃至2mmの中華カステラを混合して、この練り材と包気断熱性食材の混合物層8を形成した。
市販の黒胡麻アイスクリーム20グラムを刳り貫き具で成形し、成形した黒胡麻アイスクリーム全体を、市販の抹茶クレープ15グラムの周りに切り込みを入れて包み、包んだ後に瞬間冷凍する。瞬間冷凍により凍結された抹茶クレープの包み全体を、市販の中華カステラ15グラムを1乃至2mmの大きさに解して、市販の小倉漉し餡30グラムに混ぜ込んだ混合物で包み、この混合物の包みの上から市販の白玉粉35グラムに沸騰水を加えて練った白玉粉生地で覆い、この白玉粉生地で覆った上に、市販の白胡麻10グラムで覆う。この食品はこの儘、又は揚げて又は蒸して食することができる。しかし、この団子状の被覆物は、長期間保存するために、冷凍され、冷凍食品として冷凍庫により−18℃以下の温度で保存することができる。この冷凍食品は、揚げ物とし又は蒸し物として食することができる。揚げ物又は蒸し物とした場合は、新しい中華菓子であり、例えば、ゴマ団子の餅の中に冷たいアイスクリームを入れた風味を呈し、複合デザートとすることができる。
本例においては、黒胡麻アイスクリームを芯とし、これを抹茶クレープで包み、その上を中華カステラを混合した小倉漉し餡で包み、外層を白玉生地を使って包み、その上に白胡麻で包んで揚げ又は蒸しているために、揚げ又は蒸した中華胡麻団子のような甘さや芳ばしさを味わうことができる。餡の中に、中華カステラ含んでいる、口当たりがソフトとなり、一つの食品で、異なる種類の甘さや芳ばしさを味わうことができ、種々の食感を楽しむことができる。
例2、例4、例5及び例7において、素材のクレープ、漉し餡、カステラ及び白玉生地は総て市販のものを使用したが、使用前に夫々調製したものを使用することができる。以下に、その調製例を示すが、本発明は以下の例示により何ら限定されるものではない。
a.クレープは、粗い粒子を除いた薄力粉に、砂糖を混ぜた卵、牛乳及びバターを加え、これに精製塩及び水を加え、泡だて器で撹拌し、抹茶の溶き汁を加えて混合する。これを笊で濾してダマを除き、フライパンを油で慣らしてから、余分な油気を紙で拭き取り、180℃の温度で焼き、表面が固まったら裏返して完全に火を通して調製したものを使用することができる。
この場合の配合例の一として、薄力粉1200重量部、牛乳1200重量部、無塩バター200重量部、砂糖400重量部、卵560重量部、抹茶ピューレ120重量部、精製塩8重量部及び水500重量部とすることができる。クレープ皮に、弾力性を付与して、より柔軟なものとするために、砂糖の一部をトレハロースに替えることができる。
b.小倉漉し餡は、小豆を水に1夜浸す。水に浸された小豆を新しい水に浸して加熱し、灰汁を抜く。灰汁が抜かれた小豆を水に浸して加熱し、皮が取れる程度にまで煮込み、笊で裏漉しし水気を切り、これを砂糖水と共に加熱して、適当な固さになるまで焦げ付かないようにかき混ぜながら加熱して調製したものを使用することができる。
c.中華カステラは、大きい粒子を除いた、小麦粉、カスタードパウダー及び重曹の混合物に、牛乳、コンデンスミルク、エバミルク、全卵、液状に加熱されているバター、砂糖、蜂蜜及びかんすいを加えて均一に混合する。この混合物を笊で濾してダマを取り除き、パラフィンを敷いた型に流し込み、25乃至30分間、強火で蒸す。蒸しあがったら、型から取出して冷ましたものを使用することができる。
この場合の配合例の一として、薄力粉100重量部、カスタードパウダー10重量部、ベーキングパウダー7.5重量部、重曹1重量部、牛乳46重量部、コンデンスミルク15重量部、エバミルク24重量部、かん水2重量部、卵100重量部、バター25重量部、砂糖90重量部及び蜂蜜5重量部とすることができる。
d.白玉粉生地は、白玉粉と水を混ぜて練り、これに砂糖とラードを加えて練っておく。別に浮き粉に塩を混ぜ、沸騰水を入れ、手早く練りあげ、浮き粉の練り物の熱が冷めたところで、浮き粉の練り物に白玉粉の練り物を少しずつ加えて伸ばして混合する。白玉粉の練り物を、浮き粉の練り物に加えて均一に混合して調製されたものを使用することができる。
この場合の配合例の一として、白玉粉150重量部、水125重量部、砂糖70重量部、浮き粉30重量部、沸騰水45重量部及び精製塩1重量部とすることができる。この白玉粉生地の場合、保水性を大きくして、揚げたり蒸したりしても、包む皮を柔らかくするために、砂糖の一部をトレハロースに替えることができる。
例えば、10〜20グラムのアイスクリームを0.7ミリメートルの厚さのクレープで包む場合、要するクレープの量は、14〜19.4グラムであり、これを中華漉し餡で厚さ4ミリメートル〜5ミリメートルの厚さで包む場合に要する中華漉し餡の量は、20〜30グラムである。また、最終加熱調理において、主材のアイスクリーム類の融解を防ぎ、且つ外側の白玉生地に完全に火が通るようにするには、白玉生地の厚さは2ミリメートルでありその重量は40グラムであった。
本発明のアイスクリーム類入り冷凍食品は、アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする食材層部とを有しているので、食用油脂で揚げて揚げ物としても、弾力を有し、アイスクリームが融けない状態で存在して、アイスクリームの風味を有し、さらに、揚げ物であっても、表面部は油脂味の少なく、さらにまた、表面が柔らかい餡入りの団子様の風味を有するものであり、蒸し物として、また、揚げ物として、従来のアイスクリーム入りの菓子と比較して全く異なる新規なアイスクリーム菓子を提供するものである。しかも、本発明の食品は、冷凍食品として、長期保存ができるものであるので、一時に大量に生産して、その都度、蒸し物として、また、揚げ物として提供することが可能となり、製造コストの低減をはかることができ、産業上の利用価値が大きいものである。
本発明の一実施例の団子状のアイスクリーム入りの冷凍食品についての内部構造の概略を示す断面図である。 図1の例とは異なる本発明の他の一実施例の団子状のアイスクリーム入りの冷凍食品についての内部構造の概略を示す断面図である。 図1及び図2の例とは異なる本発明の他の一実施例の団子状のアイスクリーム入りの冷凍食品についての内部構造の概略を示す断面図である。
符号の説明
1 冷凍食品
2 アイスクリーム
3 アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部
4 粘着性を有する食用の練り材層部
5 空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部
6 食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする外側保護食材層部
7 被覆保護食材層
8 粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材の混合物層部

Claims (12)

  1. アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部とを有していることを特徴とするアイスクリーム類入り食品。
  2. アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部と、該被覆食材層を覆って、被覆保護食材層を有していることを特徴とするアイスクリーム類入り食品。
  3. アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、前記第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物層部と、前記前記混合層部の全面を囲んで層状に付着する、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部とを有していることを特徴とするアイスクリーム類入り食品。
  4. アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、前記第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物層部と、前記前記混合層部の全面を囲んで層状に付着する、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部と、前記被覆食材層を覆う被覆保護食材層を有していることを特徴とするアイスクリーム類入り食品。
  5. アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部とを有して、全体が凍結されて一体に形成されていることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品。
  6. アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着する粘着性を有する食用の練り材層部と、該食用の練り材層部の全面を囲んで層状に付着する、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする固形の第二の断熱性食材層部と、該第二の食材層部の全面を囲んで層状に設けられ、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部と、該被覆食材層を覆って、被覆保護食材層を有して、全体が凍結されて一体に形成されていることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品。
  7. アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、前記第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物層部と、前記混合層部の全面を囲んで層状に付着する、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部とを有して、全体が凍結されて一体に形成されていることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品。
  8. アイスクリーム類で形成されている芯部と、該アイスクリーム類の全面を囲んで層状に設けられ、アイスクリーム類に対し液密で小麦粉を主材とする固形の第一の断熱性食材層部と、該第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、前記第一の断熱性食材層部の全面を囲んで層状に付着し、粘着性を有する食用の練り材と空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物層部と、前記前記混合層部の全面を囲んで層状に付着する、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材層部と、前記被覆食材層を覆う被覆保護食材層を有して、全体が凍結されて一体に形成されていることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品。
  9. アイスクリーム類の成形体をアイスクリーム類に対し液密のシート状の第一の断熱性食材で包み、冷凍し、冷凍されたアイスクリーム類を包んだシート状の小麦粉を主材とする第一の断熱性食材の包みを食用の練り材で包み、該食用の練り材の包みを、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材で包み、この第二の断熱性食材の包みを、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材で覆い、冷凍して全体を凍結させることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品の製造方法。
  10. アイスクリーム類の成形体をアイスクリーム類に対し液密のシート状の第一の断熱性食材で包み、冷凍し、冷凍されたアイスクリーム類を包んだシート状の小麦粉を主材とする第一の断熱性食材の包みを食用の練り材で包み、該食用の練り材の包みを、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材で包み、この第二の断熱性食材の包みを、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材で覆い、この被覆食材の被覆物を、被覆保護食材で覆い、冷凍して全体を凍結させることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品の製造方法。
  11. アイスクリーム類の成形体をアイスクリーム類に対し液密のシート状の第一の断熱性食材で包み、冷凍し、冷凍されたアイスクリーム類を包んだシート状の小麦粉を主材とする第一の断熱性食材の包みを、食用の練り材と、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物で包み、該混合物の包みを、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材で包み、この被覆食材で包みを冷凍して全体を凍結させることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品の製造方法。
  12. アイスクリーム類の成形体をアイスクリーム類に対し液密のシート状の第一の断熱性食材で包み、冷凍し、冷凍されたアイスクリーム類を包んだシート状の小麦粉を主材とする第一の断熱性食材の包みを、食用の練り材と、空気層を有し弾力性を有する小麦粉を主材とする第二の断熱性食材の粒状物との混合物で包み、該混合物の包みを、柔軟性を有し、食用油脂に対し液密のもち米粉を主材とする被覆食材で包み、この被覆食材で包みを被覆保護食材で覆い、これを冷凍して全体を凍結させることを特徴とするアイスクリーム類入り冷凍食品の製造方法。
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