JP2007169270A - 医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れたCB1受容体拮抗作用を有する新規ピロリジン誘導体を有効成分としてなる医薬組成物を提供する。
【解決手段】一般式[I]:
Figure 2007169270

[式中、R及びRは、それぞれ独立して、置換されていてもよいアリール(もしくはヘテロアリール)基、
およびRは、一方が水素原子、他方が水素原子、水酸基、アルキルオキシ基など、
は水素原子またはアルキル基、
Yは単結合手、酸素原子または式:−N(R)−で示される基、
は置換基を有していてもよい直鎖状又は分岐鎖状炭化水素基、或いは置換基を有していてもよい環式基、
はアルキル基またはアルキルオキシカルボニルアルキル基を表す。]
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は優れた中枢性カンナビノイド(CB1)受容体拮抗作用を有する新規ピロリジン誘導体又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物に関する。
大麻を摂取すると、時間・空間感覚の混乱、多幸感、記憶の障害、痛覚の低下、幻覚など多様な精神神経反応がみられることはよく知られている。これらの作用の多くは、デルタ9−テトラヒドロカンナビノール(デルタ9−THC)をはじめとするカンナビノイドと総称される化合物によるものである。カンナビノイドの効果は、体内に存在する特異的な高親和性受容体との相互作用に因るものと考えられている。これまで、2つのカンナビノイド受容体(CB1受容体、CB2受容体)が同定・遺伝子クローニングされており、CB1受容体は脳などの中枢神経系(CNS)に分布し(非特許文献1)、CB2受容体は脾臓などの免疫組織に分布する(非特許文献2)。
これらカンナビノイド受容体に対して親和性を有する物質(作動物質、拮抗物質、逆作動物質)は、大麻同様多様な薬理作用を示し、特に中枢性のCB1受容体に対して親和性を有する物質は、精神病学的障害、神経学的障害などのCNS疾患の治療に有用である。
CB1受容体に対し親和性を有する物質としては、特許文献1〜3記載の4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール誘導体、特許文献4〜7記載の1H−イミダゾール誘導体、特許文献8、9記載のピラジン誘導体、特許文献10、11記載の1H−ピラゾール誘導体、特許文献12〜14記載のピリジン誘導体、特許文献15、16記載のアゼチジン誘導体、特許文献17,18記載のアリールアミド誘導体、特許文献19記載の1,5,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2−c]ピリジン誘導体、特許文献20記載のピロール誘導体、特許文献21記載の1,2,4−トリアゾール誘導体などが知られている。
一方、特許文献22には、特定のピロリジン誘導体4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ−N−[1−(ジフェニルメチル)−5−ヒドロキシメチルピロリジン−3−イル]ベンズアミドが、マウスの胃排出能を促進することが記載されているが、CB1受容体に対する拮抗作用に関しては一切記載されていない。
WO01/70700 WO03/026648 WO03/026647 WO03/027076 WO03/007887 WO03/063781 WO03/040107 WO03/051850 WO03/051851 US5624941 US6509367 WO03/084930 WO03/084943 WO03/082191 WO01/64632 WO03/020314 WO03/087027 WO03/082190 WO03/027114 WO03/027069 WO03/082833 特開平5−17434 ネイチャー(Nature),346巻,561−564頁,1990年 ネイチャー(Nature),365巻,61−65頁,1993年
本発明の目的は、優れたCB1受容体拮抗作用を有する新規ピロリジン誘導体を有効成分としてなる医薬組成物を提供するものである。
本発明は、一般式[I]:
Figure 2007169270
[式中、
及びRは、
(A)それぞれ独立して、
(1)ハロゲン原子、
(2)シアノ基、
(3)ハロゲン原子およびアルキルオキシ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよいアルキル基、
(4)ハロゲン原子、シクロアルキル基、アルキルオキシ基、モノもしくはジアルキルアミノ基、ピロリジニル基およびモルホリノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、
(5)アルキル基、アルキルオキシアルキル基、シクロアルキル基およびモノもしくはジアルキルアミノアルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、
(6)1もしくは2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
(7)アルキルスルホニル基、
(8)シクロアルキルオキシ基、
(9)1もしくは2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
(10)ニトロ基、
(11)アルキルチオ基、
(12)1もしくは2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、
(13)アルキルスルフィニル基、
(14)アルキレンオキシ基、および
(15)アルキレンジオキシ基
からなる群から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換されていてもよいアリール(もしくはヘテロアリール)基、或いは
(B)互いに結合して隣接するCH基と共に式:
Figure 2007169270
で示される環式基を形成し、
およびRは、一方が水素原子で、他方が水素原子、水酸基、ヒドロキシアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、アルキルオキシ基、アルキルオキシアルキル基、アルキルオキシアルキルオキシ基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)ヘテロ環式基、カルバモイル基またはモノもしくはジアルキルカルバモイル基(該基のアルキル部分はハロゲン原子、水酸基、モノもしくはジアルキルアミノ基および飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基から選ばれる基で置換されていてもよい)であるか、或いは両者が一緒になってオキソ基、
は水素原子またはアルキル基、
Yは単結合手、酸素原子または式:−N(R)−で示される基、
は(1)置換基を有していてもよい直鎖状又は分岐鎖状炭化水素基(該炭化水素基は分子内に1以上の二重もしくは三重結合を含んでいてもよい)、或いは(2)置換基を有していてもよい環式基(該環式基は硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる1以上の異項原子を含有していてもよい)、
はアルキル基またはアルキルオキシカルボニルアルキル基を表す。但し、Yが単結合手であって、R及びRの一方が水素原子、他方がヒドロキシメチル基である場合、Rが4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシフェニル基となることはない。]
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物に関する。
上記化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩は、CB1受容体に対して優れた拮抗作用を有することから、本発明の医薬組成物は、当該受容体が関与する各種疾患(例えば、精神分裂病を包含する精神病、食欲障害(過食症、食欲不振)等)の予防・治療に有用である。また、本発明の化合物[I]は、慢性処置及びアルコールもしくは薬物乱用(例えば、オピオイド等)からの離脱に有用である。更に、本発明の医薬組成物は、鎮痛活性の増強剤又は禁煙補助剤としても有用である。加えて、本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は、低毒性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有する。
本発明の有効成分である化合物[I]において、R及びRにおけるアリール基の具体例としては、例えば、フェニル基などの如き5〜6員アリール基があげられ、ヘテロアリール基の具体例としては、チエニル基、ピリジル基、ピリミジニル、ピラジニル基、チアゾリル基、ベンゾフリル基、ベンズイミダゾリル基、キノリル基、ベンゾチアゾリル基等の如き、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロアリール基があげられる。当該アリール(もしくはヘテロアリール)基は、(1)ハロゲン原子、(2)シアノ基、(3)ハロゲン原子、アルキルオキシ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよいアルキル基、(4)ハロゲン原子、シクロアルキル基、アルキルオキシ基、モノもしくはジアルキルアミノ基、ピロリジニル基およびモルホリノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、(5)アルキル基、アルキルオキシアルキル基、シクロアルキル基およびモノもしくはジアルキルアミノアルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、(6)1もしくは2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、(7)アルキルスルホニル基、(8)シクロアルキルオキシ基、(9)1もしくは2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、(10)ニトロ基、(11)アルキルチオ基、(12)1もしくは2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、(13)アルキルスルフィニル基、(14)アルキレンオキシ基、および(15)アルキレンジオキシ基からなる群から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換されていてもよい。
及びRにおける飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基としては、例えば、ピロリジニル基、モルホリニル基又はピリジル基等のヘテロ環式基があげられ、このうち、飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素へテロ環式基が好ましい。
が置換基を有していてもよい直鎖状もしくは分岐鎖状炭化水素基である場合、このような炭化水素基としては、C1−12の直鎖状もしくは分岐鎖状炭化水素基があげられ、より具体的には、(1)置換基を有していてもよいC1−12の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル基、(2)置換基を有していてもよいC2−12の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル基または(3)置換基を有していてもよいC2−12の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキニル基があげられる。
が置換基を有する直鎖状もしくは分岐鎖状炭化水素基である場合、このような炭化水素基としては、例えば、下記(1)〜(15):
(1)ベンゼン環と縮合していてもよいシクロアルキル基、
(2)アミノ基(該アミノ基は、アルキル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、モルホリノカルボニル基、モノもしくはジアルキルカルバモイル基、モノもしくはジアルキルアミノスルホニル基、ハロゲノアルキルカルボニル基及びアルキルオキシカルボニルカルバモイル基から選ばれる同一又は異なる1乃至2個の基で置換されていてもよい)、
(3)アリール(もしくはビアリール)基(該基はハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキル基、トリハロゲノアルキルオキシ基、アルキルオキシアルキルオキシ基、モルホリノアルキルオキシ基、アルキルオキシカルボニル基、モノもしくはジアルキルアミノ基及びアルキルオキシカルボニルアミノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
(4)飽和もしくは不飽和の3〜14員、含硫、含酸素もしくは含窒素へテロ環式基(該へテロ環式基は、ハロゲン原子、オキソ基、アルキル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、トリハロゲノアルキル基、アルキルチオ基及びアリール基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
(5)水酸基、
(6)アルキルオキシ基(該基のアルキル部分はアルキルオキシ及びアリール基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
(7)アルケニルオキシ基、
(8)アリールオキシ基(該基のアリール部分はシクロアルキル環と縮合していてもよく、かつハロゲン原子、アルキル基及びトリハロゲノアルキルオキシ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
(9)式:−SRで示される基(式中、Rはアリール基、アリールアルキル基または飽和もしくは不飽和の4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基を表す)、
(10)アルキルオキシカルボニル基、
(11)アリールアルキルオキシカルボニル基、
(12)シクロアルキルカルボニル基、
(13)アリールカルボニル基(該基のアリール部分はハロゲン原子及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
(14)アリールスルホニル基、および
(15)ハロゲン原子
からなる群より選ばれる同一もしくは異なる1乃至3個の基で置換された炭化水素基があげられる。
上記において、Rが飽和もしくは不飽和の3〜14員含硫、含酸素もしくは含窒素へテロ環式基で置換された直鎖状もしくは分岐鎖状炭化水素基である場合、当該へテロ環式基の具体例としては、例えば、式:
Figure 2007169270
で示される基から選ばれるヘテロ環式基(該へテロ環式基は更に一部が水素化されていてもよい)があげられる。
が置換基を有していてもよい環式基である場合、当該環式基としては、例えば、(1)6〜14員の単環式、二環式もしくは三環式アリール基、(2)C3−10のモノシクロ、ビシクロもしくはトリシクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよい)、および(3)飽和もしくは不飽和の3〜14員、含硫、含酸素もしくは含窒素へテロ環式基(該へテロ環式基はシクロアルキル環とスピロ結合していてもよい)からなる群より選ばれる環式基があげられる。
で示される環式基がアリール基である場合、当該アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、フルオレニル基等があげられる。
また、Rで示される環式基がモノシクロ、ビシクロもしくはトリシクロアルキル基である場合、当該シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、トリシクロ[2.2.1.0]へプチル基等があげられる。
更に、Rで示される環式基がヘテロ環式基である場合、当該へテロ環式基としては、例えば、(1)ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、3H−ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、チアゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、アゼチジニル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チエニル基、チアゾリル基、フリル基、ピラニル基およびモルホリニル基から選ばれる単環式ヘテロ環式基、(2)1H−インダゾリル基、インドリジニル基、インドリル基、3H−インドリル基、イソインドリル基、インドリニル基、イソインドリニル基、プリニル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、フタラジニル基、ナフチリジニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、プテリジニル基、ピラゾロピリミジニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、クロメニル基、ベンゾトリアゾリル基、2H−ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、フタルイミド基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾオキサジニル基、ベンズイミダゾリル基、フロピリジル基および式:
Figure 2007169270
で示される基から選ばれる二環式へテロ環式基、(3)フロナフチル基、ジヒドロフロナフチル基、カルバゾリル基、βーカルボリニル基および式:
Figure 2007169270
で示される基から選ばれる三環式へテロ環式基、並びに(4)オキサスピロデシル基から選ばれる飽和もしくは不飽和ヘテロ環式基があげられ、該ヘテロ環式基は一部が更に水素化されていてもよい。
上記のうち、好ましいヘテロ環式基としては、例えば、式:
Figure 2007169270
で示されるヘテロ環式基(当該へテロ環式基は一部が更に水素化されていてもよい)があげられる。
が置換された環式基である場合、当該環式基としては、
(1)ハロゲン原子、
(2)オキソ基、
(3)ニトロ基、
(4)シアノ基、
(5)アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、アリールカルボニル基、モノ、ジもしくはトリハロゲノアリールカルボニル基、アリール基、水酸基、オキソ基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基、アルキルオキシ基およびイミノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
(6)アミノアルキル基(該基のアミノ部分は、アルキルオキシカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、アルキル基、アルキルオキシアルキル基およびシクロアルキル基から選ばれる同一又は異なる1乃至2個の基で置換されていてもよい)
(7)シクロアルキル基、
(8)アルキルオキシカルボニルアルケニル基、
(9)アミノ基(該アミノ基は、アルキル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、アルキルオキシアルキル基及びハロゲノアルキルカルボニル基から選ばれる同一又は異なる1乃至2個の基で置換されていてもよい)、
(10)アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子及び飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
(11)飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基(該へテロ環式基は、ハロゲン原子、オキソ基及び飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
(12)アルキルオキシ基(該基のアルキル部分は、ハロゲン原子、アルキルオキシ基、アリール基、飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基及びモノもしくはジアルキルアミノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
(13)シクロアルキルオキシ基、
(14)シクロアルケニルオキシ基、
(15)アリールオキシ基、
(16)アリールカルボニル基(該基のアリール部分は、同一又は異なる1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよい)、
(17)アルキルカルボニル基、
(18)アルキルオキシカルボニル基、
(19)アリールアルキルオキシカルボニル基、
(20)式:−SOで示される基(式中、Rはアルキル基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、または同一もしくは異なる1乃至3個のアルキル基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基を表す)、
(21)アルキニル基(該アルキニル基はモノもしくはジアルキルアミノ基及び飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基から選ばれる基で置換されていてもよい)、
(22)アルキルチオ基(該基のアルキル部分は水酸基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい)、
(23)カルバモイル基(該カルバモイル基はアルキル基で置換されていてもよい)、及び
(24)カルバモイルオキシ基(該基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)からなる群から選ばれる同一又は異なる1乃至4個の置換基を有する環式基があげられる。
本発明の有効成分である上記化合物[I]において、Rで示される直鎖状もしくは分岐鎖状炭化水素基または環式基上の置換基がアリール基またはアリール基を含む基である場合、当該アリール基の具体例としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、フルオレニル基等の如き6〜14員単環式、二環式もしくは三環式アリール基があげられ、このうちフェニル基が好ましい。また、ビアリール基としては、例えばビフェニル基等があげられる。
で示される直鎖状もしくは分岐鎖状炭化水素基または環式基上の置換基が、飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基または当該環式基を含む基である場合、このようなヘテロ環式基の具体例としては、例えば、フリル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、ピリジル基、ピペラジニル基、ベンズイミダゾリル基等があげられる。
本発明の有効成分である上記化合物[I]をより具体的に説明すれば、例えば、一般式[I]において、
(a)R及びRが、(i)同一又は異なって、ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基及びシアノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基であるか、或いは(ii)両者が隣接するCH基と一緒になって式:
Figure 2007169270
で示される基を形成し、R及びRの一方が水素原子であり、他方が水素原子又は水酸基、Rが水素原子またはC1−6アルキル基、Yが単結合手または−O−、並びにRが下記(1)〜(17):
(1)C3−8シクロアルキル基;(2)ベンゾ−C3−8シクロアルキル基;(3)アミノ基(該基は、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル−カルバモイル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、C1−6アルキル−カルボニル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル−カルボニル基、フェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、C1−6アルキルスルホニル基、モルホリノカルボニル基、1〜2個のC1−6アルキル基で置換されたカルバモイル基、及び1〜2個のC1−6アルキル基で置換されたアミノスルホニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(4)フェニル基、ナフチル基及びフルオレニル基から選ばれるアリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキルオキシ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基及びC1−6アルキルオキシ−カルボニル−アミノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(5)ハロゲン原子で置換されていてもよいビフェニル基;(6)飽和もしくは不飽和5〜14員含硫、含窒素もしくは含酸素ヘテロ環式基(当該へテロ環式基は、ハロゲン原子、オキソ基、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、フェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルチオ基及びフェニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(7)水酸基;(8)C1−6アルキルオキシ基(該基は、C1−6アルキルオキシ基及びフェニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(9)C2−6アルケニルオキシ基;(10)フェノキシ基及びナフチルオキシ基から選ばれるアリールオキシ基(該基のアリール部分は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基及びトリハロゲノ−C1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよく、かつC3−8シクロアルキル基と縮合していてもよい);(11)フェニルチオ基;(12)ピリジルチオ基;(13)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基(該基のアルキル部分はフェニル基で置換されていてもよい);(14)C3−8シクロアルキルカルボニル基;(15)ベンゾイル基;(16)ベンゼンスルホニル基;及び(17)ハロゲン原子;
からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい直鎖または分岐鎖状C1−10アルキル基であるである化合物、
(b)R及びRが、同一又は異なって、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、R及びRがともに水素原子、Rが水素原子、Yが単結合手、Rが下記(1)〜(3):
(1)フェニル基(該基は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルオキシ基及びモルホリノ−C1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);
(2)飽和又は不飽和5〜10員含窒素もしくは含酸素ヘテロ環式基(該ヘテロ環式基はハロゲン原子で置換されていてもよい);及び
(3)フェニル−C1−6アルキルチオ基;
からなる群より選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい直鎖または分岐鎖状C2−6アルケニル(もしくはC2−6アルキニル)基である化合物、
(c)R及びRが、同一又は異なって、(i)下記(1)〜(16):
(1)ハロゲン原子;(2)シアノ基;(3)ニトロ基;(4)C1−6アルキル基(該基は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);(5)C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基;(6)C1−6アルキルオキシ基(該基は、ハロゲン原子、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、ピロリジニル基及びモルホリノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(7)C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルオキシ基;(8)アミノ基(該基は、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基及びジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(9)ジ(C1−6アルキル)カルバモイル基;(10)C1−6アルキルチオ基;(11)C1−3アルキレンオキシ基;(12)C1−3アルキレンジオキシ基;(13)ジ(C1−6アルキル)アミノスルホニル基;(14)C1−6アルキルスルホニル基;(15)ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基;及び(16)C1−6アルキルスルフィニル基;
からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基、或いは(ii)下記(1)〜(6):
(1)ハロゲン原子;(2)シアノ基;(3)C1−6アルキル基(該基はハロゲン原子及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(4)ジ(C1−6アルキル)アミノ基;(5)C3−8シクロアルキルオキシ基;及び(6)C1−6アルキルオキシ基(該基はハロゲン原子、C3−8シクロアルキル基及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);
からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい含硫、含窒素もしくは含酸素5〜10員の単環もしくは二環式へテロアリール基、R及びRが(i)一方が水素原子で、他方が水素原子、水酸基、カルボキシル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、カルバモイル基(該基は、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、モルホリノ−C1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルキル基、ハロゲノ−C1−6アルキル基およびピリジル−C1−6アルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルオキシ基、モルホリノ基又はピロリジニル基であるか、或いは(ii)R及びRの両者が一緒になってオキソ基、Rが水素原子又はC1−6アルキル基、Yが単結合手、Rが下記(1)〜(25):
(1)ハロゲン原子;(2)オキソ基;(3)ニトロ基;(4)シアノ基;(5)C1−6アルキル基(該基は、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルキルオキシ基、フェニル基、モルホリノ基、ピロリジニル基、オキソピロリジニル基及びベンズイミダゾリル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(6)アミノ−C1−6アルキル基(該基のアミノ部分はC1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基及びフェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(7)C3−8シクロアルキル基;(8)C1−6アルキルオキシ−カルボニル−C2−6アルケニル基;(9)アミノ基(該基は、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル−カルボニル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基およびフェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(10)フェニル基;(11)ピラゾリル基、ピロリル基、ピロリジニル基、ピペリジル基及びモルホリノ基から選ばれるヘテロ環式基(該ヘテロ環式基は、ハロゲン原子、オキソ基及びピリミジニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(12)C1−9アルキルオキシ基(該基は、ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基、フェニル基、モルホリノ基および1〜2個のC1−6アルキル基で置換されたアミノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(13)C3−8シクロアルキルオキシ基;(14)C3−8シクロアルケニルオキシ基;(15)フェノキシ基;(16)ベンゾイル基;(17)C1−6アルキル−カルボニル基;(18)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基;(19)アミノスルホニル基(該基は1〜2個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい);(20)ピペラジニルスルホニル基(該基は1〜3個のアルキル基で置換されていてもよい);(21)C2−6アルキニル基(該基は、1もしくは2個のC1−6アルキル基で置換されたアミノ基およびピロリジニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(22)水酸基で置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基;(23)C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルチオ基;(24)1〜2個のC1−6アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;および(25)ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基;
からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい6〜11員単環式、二環式もしくは三環式アリール基である化合物、
(d)RおよびRが、同一又は異なって、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、RおよびRの一方が水素原子で、他方が水素原子またはC1−6アルキルオキシ基、Rが水素原子、Yが単結合手、Rが下記(1)〜(6):
(1)オキソ基;(2)C1−6アルキル基(該基はハロゲノフェニルカルボニル基で置換されていてもよい);(3)アミノ−C1−6アルキル基(該基のアミノ部分は、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基で置換されていてもよい);(4)アミノ基(該基はC1−6アルキルオキシ−カルボニル基で置換されていてもよい);(5)フェニル基(該基は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);および(6)ベンゾイル基(該基は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);
からなる群より選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよいC3−10モノ−、ビ−もしくはトリシクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよい)である化合物、
(e)R及びRが、同一又は異なって、(i)下記(1)〜(6):
(1)ハロゲン原子;(2)シアノ基;(3)C1−6アルキルオキシ基;(4)トリフルオロ−C1−6アルキル基;(5)C1−6アルキル基及びC1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されたアミノ基;及び(6)ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基;
からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基、或いは、(ii)下記(1)〜(5):
(1)C1−6アルキルオキシ基;(2)ジ(C1−6アルキル)アミノ基;(3)C3−8シクロアルキルオキシ基;(4)C3−8シクロアルキル−C1−6アルキルオキシ基;及び(5)トリハロゲノ−C1−6アルキルオキシ基;
からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい含硫、含酸素もしくは含窒素5〜10員の単環もしくはニ環式ヘテロアリール基、R及びRの一方が水素原子で、他方が水素原子又はC1−6アルキルオキシ基、Rが水素原子、Yが単結合手、Rが下記(1)〜(15):
(1)オキソ基;(2)ハロゲン原子;(3)シアノ基;(4)C1−6アルキル基(該基は、ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基、イミノ基、フェニル基及びピロリジニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(5)アミノ−C1−6アルキル基(該基のアミノ部分は1〜2個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい);(6)アミノ基(該基は1〜2個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい);(7)フェニル基(該基は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);(8)フリル基、ピリジル基及びピリミジニル基から選ばれるヘテロ環式基;(9)C1−6アルキルオキシ基(該基は、ハロゲン原子及びフェニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(10)C1−6アルキル−カルボニル基;(11)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基;(12)C1−6アルキルスルホニル基;(13)アミノスルホニル基;(14)ベンゼンスルホニル基(該基のベンゼン部分は1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);及び(15)モルホリノスルホニル基;
からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和又は不飽和3〜14員単環式、二環式もしくは三環式ヘテロ環式基(該ヘテロ環式基はC3−8シクロアルキル環とスピロ結合していてもよい)である化合物、又は、
(f)R及びRが1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、R及びRが共に水素原子、Rが水素原子、Yが式:−NR−で示される基、Rがフェニル基で置換されていてもよいC1−6アルキル基又は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、RがC1−6アルキル基又はC1−6アルキルオキシ−カルボニル−C1−6アルキル基である化合物、
等があげられる。
本発明の有効成分である上記化合物[I]において、Rで示される環式基が置換基を有するアリール基である場合、このようなアリール基の好ましい例としては、例えば、オキソ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、トリフルオロ−C1−6アルキル基、ジフェニル−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、フェニル−C1−6アルキル基、ピロリジニル−C1−6アルキル基、ベンズイミダゾリル−C1−6アルキル基、C1−9アルキルオキシ基、ジ−もしくはトリフルオロ−C1−6アルキルオキシ基、フェニルオキシ基、フェニル−C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルオキシ基、アミノスルホニル基、ジ(C1−6アルキル)アミノスルホニル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、フェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル−C2−6アルケニル基、C1−6アルキル−カルボニル基、ベンゾイル基、フェニル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8シクロアルケニルオキシ基、C3−8シクロアルキルオキシ基、ピロリル基、オキソピロリジニル基、ピペリジル基、C1−6アルキルピペラジニルスルホニル基、ピリミジニル置換ピラゾリル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ−C1−6アルキル基、フェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキニル基、N−(C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、N−(C3−8シクロアルキル)−N−(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、N−(トリフルオロ−C1−6アルキルカルボニル)−N−(C1−6アルキル)アミノ基、ピロリジニル−C2−6アルキニル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、モルホリノ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキルオキシ基、モルホリノ−C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルチオ基、ヒドロキシ−C1−6アルキルチオ基、ジ(C1−6アルキル)カルバモイル基、及びジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基から選ばれる同一または異なる1〜3個の基で置換されたアリール基があげられる。
また、Rで示される環式基が置換基を有するシクロアルキル基である場合、このようなシクロアルキル基の好ましい例としては、例えば、オキソ基、C1−6アルキル基、ハロゲノベンゾイル−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基、ハロゲノベンゾイル基、フェニル基、ハロゲノフェニル基及びC1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の基で置換されたモノシクロ−、ビシクロ−もしくはトリシクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよい)があげられる。
更に、Rで示される環式基が置換基を有するヘテロ環式基である場合、このようなヘテロ環式基の好ましい例としては、例えば、オキソ基、塩素原子、臭素原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、ジフェニル−C1−6アルキル基、C1−6アルキルカルボニル基、トリフルオロ−C1−6アルキル基、トリフルオロ−C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、フェニル基、クロロフェニル基、ピロリジニル−C1−6アルキル基、ピリジル基、ピリミジニル基、フリル基、C1−6アルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、モルホリノスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、クロロベンゼンスルホニル基、ベンジル基、ベンジルオキシ基及びC1−6アルキルオキシ−イミノ−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換されたヘテロ環式基があげられる。
本発明の有効成分である上記化合物[I]のうち、好ましい化合物としては、例えば、Rが式:
Figure 2007169270
で示される基、Rが式:
Figure 2007169270
で示される基、R11およびR21がそれぞれ独立して水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基(該基はハロゲン原子及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、C1−6アルキル基(該基はハロゲン原子及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基、C3−8シクロアルキルオキシ基、C3−8シクロアルキル−C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルチオ基、ジ(C1−6)アルキルアミノ−C1−6アルキルオキシ基または式:
Figure 2007169270
で示される基、R12およびR22がそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子またはモルホリノ−C1−6アルキルオキシ基、R13およびR23がそれぞれ独立して水素原子またはハロゲン原子、R14およびR15が同一または異なって水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基およびジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基から選ばれる基、Yが単結合手である化合物があげられる。
上記のうち、より好ましい化合物としては、例えば、RおよびRの一方が水素原子で、他方が水素原子、水酸基、C1−6アルキルオキシ基またはモルホリノ基である化合物があげられる。
本発明の有効成分である上記化合物[I]のうち、更に好ましい化合物としては、例えば、下記一般式[I−A]:
Figure 2007169270
[式中、
環Aは式:
Figure 2007169270
で示される基、
環Bは式:
Figure 2007169270
で示される基、
およびZは、一方が式:=N−で示される基、他方が式:=CH−または=N−で示される基、
11a及びR21aは同一もしくは異なって(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)シアノ基、(4)C1−6アルキルオキシ基(該基はハロゲン原子及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、(5)モノもしくはトリフルオロ−C1−6アルキル基、(6)ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基、(7)C1−6アルキルチオ基、(8)C1−6アルキル基およびC1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基で置換されたアミノ基、(9)C3−8シクロアルキルオキシ基、(10)C3−8シクロアルキル−C1−6アルキルオキシ基、または(11)C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、
14aはC1−6アルキルオキシ基、
13aは水素原子またはハロゲン原子、
31は水素原子、水酸基、C1−6アルキルオキシ基またはモルホリノ基、
61は(1)ハロゲン原子、トリフルオロ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、トリフルオロ−C1−6アルキルオキシ基、ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基、C1−6アルキルチオ基及びシアノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至2個の基で置換されたフェニル基、(2)ハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1乃至2個で置換されたピリジル基、或いは(3)ハロゲン原子またはトリフルオロ−C1−6アルキル基で置換されたチエニル基、
を表す。]
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩があげられる。
本発明の有効成分である化合物[I]のうち、特に好ましい化合物の具体例としては、例えば、
1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
1−[(4−クロロフェニル)[4−[N−メチル−N−(2−メチルオキシエチル)アミノ]フェニル]メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
1−[(2−クロロフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−モルホリノ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−[(2−フルオロ−4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(2−フルオロ−4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−モルホリノ−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−イソプロピルオキシフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(2−フルオロ−4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[(2−フルオロ−4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(S)−(4−シアノフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(S)−(4−シアノフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−メチルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−メチルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−クロロフェニル)[4−(トリフルオロメチルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチルオキシ)フェニル]メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[5−(トリフルオロメチル)−2−テノイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−メチルチオフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(S)−(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−エチルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2−ジフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−エチルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2−ジフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−[2−(メチルオキシ)エチルオキシ]ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−フルオロメチルフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−フルオロメチルフェニル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−クロロフェニル)(2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−クロロフェニル)(2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル](2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル](2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル][6−(イソプロピルオキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−クロロフェニル)[6−(メチルオキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル][6−(メチルオキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(メチルオキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2−フルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−エチルオキシベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−メチルチオベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(5−ブロモ−2−テノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−メチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−メチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−メチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−エチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−エチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−エチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−イソプロピルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−イソプロピルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−イソプロピルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(1−フルオロメチル−2−フルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[ビス−(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[ビス−(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[ビス−(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジエチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジエチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジエチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−[N−メチル−N−(2−メチルオキシエチル)アミノ]フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−エチルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−[N−メチル−N−(2−メチルオキシエチル)アミノ]フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−エチルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−[N−メチル−N−(2−メチルオキシエチル)アミノ]フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−エチルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロブチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロブチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロブチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロプロピルメチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロプロピルメチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロプロピルメチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(1−エチル−n−プロピルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(1−エチル−n−プロピルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(1−エチル−n−プロピルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;および
(3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
から選ばれる化合物またはその薬理的に許容し得る塩などがあげられる。
本発明の有効成分である化合物[I]は、不斉炭素原子を有する場合、当該不斉炭素原子に基づく複数の立体異性体(ジアステレオマー異性体、光学異性体)として存在しうるが、本発明の有効成分はこれらのうちのいずれか1個の立体異性体またはその混合物のいずれをも含むものである。
本発明の有効成分である化合物[I]は、遊離の形でも、それらの薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使用することができる。薬理的に許容しうる塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩または臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩またはマレイン酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。また、該化合物がその分子内にカルボキシル基を有する場合には、薬理的に許容し得る塩としては、塩基との塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩またはカルシウム塩の如きアルカリ土類金属塩)が挙げられる。
本発明の有効成分である化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは水和物等をいずれも含むものである。
上記化合物[I]又はその薬理的的に許容し得る塩は、CB1受容体に対して優れた拮抗作用を有することから、本発明の医薬組成物は、当該受容体が関与する各種疾患、例えば、精神分裂病を包含する精神病、不安障害、ストレス、鬱病、癲癇、神経変性、小脳及び旧小脳(Spinocerebellar)障害、認識障害、頭蓋外傷、パニック発作、末梢ニューロパシー、緑内障、片頭痛、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、レイノー症候群、振せん、強迫性障害、健忘症、老年痴呆、胸腺障害、ツーレット症候群、遅発性ジスキネシア、双極性障害、癌、薬剤誘発性運動障害、失調症、内毒素血症性ショック、出血性ショック、低血圧症、不眠症、炎症を包含する免疫学的疾患、多発性硬化症、嘔吐、下痢、喘息、食欲障害(過食症、食欲不振)、肥満症、非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、耐糖能障害、高インスリン血症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、動脈硬化、高血圧、冠疾患、記憶障害、泌尿器疾患、心血管疾患、不妊、感染症、髄鞘脱落性疾患、神経炎、ウィルス性脳炎、脳血管障害、肝硬変、又は腸通過障害(intestinal transit disorders)を包含する消化管疾患等の予防・治療に有用である。
また、本発明の医薬組成物は、慢性処置及び物質(アルコール等)もしくは薬物乱用(例えば、オピオイド、バービツレート、大麻、コカイン、アンフェタミン、フェンシクリド、幻覚誘発薬、ベンゾジアゼピン)からの離脱に有用である。
更に、本発明の医薬組成物は、鎮痛薬もしくは麻酔性及び非麻酔性の薬剤の鎮痛活性の増強剤や禁煙補助剤(喫煙からの離脱)としても有用である。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は低毒性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有する。
本発明の有効成分である化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は経口的にも非経口的にも投与することができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、注射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤として用いることができる。
本発明の有効成分である化合物[I]またはその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、通常、1日当り約0.0001〜1.0mg/kg、とりわけ約0.001〜0.1mg/kg程度、経口剤とすれば、通常、1日当り約0.001〜100mg/kg、とりわけ約0.01〜10mg/kg程度とするのが好ましい。
本発明の有効成分である化合物[I]は、下記の方法により製することができるが、これらに限定されるものではない。
(A法)
本発明の有効成分である化合物[I]は、一般式[II]:
Figure 2007169270
[式中、記号は前記と同一意味を有する]
で示される化合物と一般式[III]:
−Y−COOR [III]
[式中、Rは水素原子、アルキル基又はベンジル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。]
で示される化合物又はその塩とを反応させることにより製することができる。
が水素原子である場合、本反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、活性化剤の存在下又は非存在下、塩基の存在下又は非存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ベンゼン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン、1,2−ジメトキシエタン等があげられる。縮合剤としては、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(WSC・HCl)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ジエチルシアノホスホネート(DEPC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCI)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、カルボニルジトリアゾール、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−Carbodiimide)、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、ヘキサフルオロリン酸2−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HATU)、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HBTU)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリスピロリジノホスホニウム(PyBroP)、テトラフルオロホウ酸2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(TBTU)、ヘキサクロロアンチモン酸クロロ−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(ACTU)等があげられる。活性化剤としては、例えば、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、ヒドロキシフタルイミド(HOPht)、ペンタフルオロフェノール(Pfp−OH)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−6−スルホンアミドメチルポリスチレン(PS−HOBt)等があげられる。塩基としては、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデセン(DBU)、等があげられる。
上記本反応において、化合物[II]の使用量は、化合物[III]に対して0.33〜1.5当量、好ましくは0.5〜1.0当量とすることができる。縮合剤の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して1.0〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.2当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して1.0〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.2当量とすることができる。活性化剤の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して0.1〜2.0当量、好ましくは0.2〜1.0当量とすることができる。本反応は、0〜150℃、好ましくは20〜80℃で実施することができる。
一般式[III]において、Rが水素原子である場合、当該化合物を対応する酸ハライド又は混合酸無水物等の反応性誘導体に変換した後、該反応性誘導体を上記塩基の存在下、溶媒中又は無溶媒で化合物[II]と反応させることにより化合物[I]を製することもできる。
また、一般式[III]において、Rがアルキル基又はベンジル基である場合、本反応は、該エステル化合物を常法の加水分解、塩酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸等による酸分解、又は還元反応により対応するカルボン酸化合物に変換した後、当該カルボン酸化合物と化合物[II]とを上記と同様に処理することにより実施することもできる。
(B法)
また、本発明の有効成分である化合物[I]は、一般式[IV]:
Figure 2007169270
[式中、Xは反応性残基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する]
で示される化合物と一般式[V]:
Figure 2007169270
[式中、記号は前記と同一意味を有する]
で示される化合物とを反応させることにより製することもできる。
本反応は、溶媒中、塩基の存在下、添加剤の存在下または非存在下実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトニトリル、1,4−ジオキサン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等があげられ、添加剤としては、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化銅(I)、ヨウ化銅(II)、銅粉、ヨウ化カリウム、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライド等のテトラアルキルアンモニウムハライド等が挙げられる。
なお、反応性残基Xとしては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、水酸基等が挙げられる。
反応性残基Xが水酸基の場合は、トリフェニルホスフィンージエチルアゾジカルボキシレート、トリフェニルホスフィンージイソプロピルアゾジカルボキシレート等の光延試薬を用いることもできる。
上記本反応において、化合物[IV]の使用量は、化合物[V]に対して0.33〜3.0当量、好ましくは0.66〜1.5当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[IV]又は[V]に対して1.0〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.2当量とすることができる。添加剤の使用量は、化合物[IV]又は[V]に対して0.1〜2.0当量、好ましくは0.2〜1.0当量とすることができる。本反応は、50〜150℃、好ましくは80〜120℃で実施することができる。
(C法)
本発明の有効成分化合物のうち、一般式[I−a]:
Figure 2007169270
[式中、R及びRは、それぞれ独立してアルキル基、アリールアルキル基、アルキルオキシカルボニルアルキル基及びハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基から選ばれる基、或いは互いに結合して隣接する窒素原子と共にヘテロ環式基を形成していてもよく(該ヘテロ環式基はベンゼン環と縮合していてもよく、かつハロゲノアリール基で置換されていてもよい)、他の記号は、前記と同一意味を有する]
で示される化合物は、化合物[II]と一般式[VI]:
(R)(R)N−H [VI]
[式中、記号は前記と同一意味を有する]
で示される化合物とを一般式[VII]:
Figure 2007169270
[式中、WおよびWは、同一または異なって脱離基を表す]
で示される化合物の存在下で反応させることにより製することもできる。
化合物[VII]におけるWおよびWとしては、例えば、イミダゾリル基、ハロゲン原子またはフェノキシ基等が挙げられ、このような化合物[VII]の具体例としては、例えば、1,1’−カルボニルジイミダゾール、ホスゲン、トリホスゲン等があげられる。また、本反応に使用する溶媒は、反応に悪影響を与えるものでなければよく、このような溶媒としては、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等があげられる。
上記本反応において、化合物[II]の使用量は、化合物[VI]に対して0.33〜2.0当量、好ましくは0.66〜1.0当量とすることができる。化合物[VII]の使用量は、化合物[II]又は[VI]に対して1.0〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.2当量とすることができる。本反応は、0〜150℃、好ましくは20〜80℃で実施することができる。
さらに、上記化合物[I−a]は、化合物[II]と化合物[VII]を反応させて、一般式[VIII]
Figure 2007169270
[式中、記号は前記と同一意味を有する]
とし、化合物[VIII]を要すればその反応性誘導体へ変換した後、化合物[VI]と反応させるか、または、化合物[VI]と化合物[VII]とを反応させて、一般式[IX]:
Figure 2007169270
[式中、記号は前記と同一意味を有する]
とし、化合物[IX]を要すればその反応性誘導体へ変換した後、化合物[II]と反応させることにより製することもできる。
化合物[VIII]または化合物[IX]の反応性誘導体としては、例えば、Wを式:
Figure 2007169270
で示される基に変換した化合物等が挙げられ、当該反応性誘導体は、例えば、Wがイミダゾリル基である化合物[IX]とヨウ化メチルとを反応させることにより得ることができる。
化合物[II]または化合物[VI]と化合物[VII]の反応は、例えば0〜150℃、好ましくは、20〜80℃で実施することができ、化合物[VII]の使用量は、化合物[II]または[VI]に対して1.0〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.2当量とすることができる。また、溶媒としては、反応に影響を与えるものでなければいずれのものでも使用することができ、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を適宜用いることができる。
化合物[VIII]または化合物[IX]をその反応性誘導体へ変換する反応は、例えば、当該化合物をヨウ化メチル等で処理すればよく、本反応は、例えば0〜150℃、好ましくは、40〜80℃で実施することができる。化合物[VII]の使用量は、化合物[VIII]または[IX]に対して1.0〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.2当量とすることができる。溶媒としては、反応に影響を与えるものでなければよく、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等があげられる。
化合物[VIII](もしくはその反応性誘導体)と化合物[VI]との反応、または化合物[IX](もしくはその反応性誘導体)と化合物[II]との反応は、塩基の存在下、例えば、0〜150℃、好ましくは、20〜80℃で実施することができる。反応性誘導体の使用量は、化合物[VI]または[II]に対して0.33〜3.0当量、好ましくは0.66〜1.5当量とすることができる。また、塩基としては、例えば、トリエチルアミンなどを用いることができ、溶媒としては、反応に影響を与えるものでなければよく、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等があげられる。
本発明の有効成分である化合物[I]は、上述の如くして得られる化合物のR、R、R上の置換基またはR、Rを、さらに目的とする他の置換基へ変換することによっても製造することができる。このような置換基の変換方法は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよいが、例えば(a法)〜(l法)の如く実施することができる。
(a法)
及び/又はR上の置換基がシアノ基である本発明の有効成分化合物[I]は、R及び/又はR上の置換基がハロゲン原子である本発明の有効成分化合物[I]とシアン化亜鉛とを触媒および添加剤の存在下に反応させることにより製造できる。触媒としては、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、トランス−ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等のパラジウム触媒等があげられる。添加剤としては、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、ラセミック−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N’−ジメチルアミノ)ビフェニル、トリ−t−ブチルホスフィン等のホスフィン化合物等があげられる。
(b法)
及び/又はR上の置換基がアルキルアミノ基又はシクロアルキルアミノ基である本発明の有効成分化合物[I]は、R及び/又はR上の置換基がハロゲン原子である対応化合物[I]とモノもしくはジアルキルアミン又はシクロアルキルアミンとを適当な溶媒中、触媒、添加剤および塩基の存在下反応させることにより得られる。触媒としては、前記(a)記載のパラジウム系触媒があげられる。添加剤としては、前記(a)記載のホスフィン化合物があげられ、塩基としては、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどがあげられる。
(c法)
及びRが一緒になってオキソ基である本発明の有効成分化合物[I]は、RおよびRのどちらか一方が水素原子で、他方が水酸基である対応化合物[I]を酸化することによって得られる。本酸化反応は、適当な溶媒中、活性化ジメチルスルホキシド等の酸化剤の存在下で実施することができる。尚、ジメチルスルホキシドの活性化は、オキザリルクロリド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、無水トリフルオロ酢酸、無水酢酸、塩素、三酸化硫黄−ピリジン錯体等を用いて実施することができる。
(d法)
又はRがアルキルオキシ基である本発明の有効成分化合物[I]は、R又はRが水酸基である対応化合物[I]と、アルキルハライドとを適当な溶媒中、反応させることにより得られる。
(e法)
本発明の有効成分である化合物[I]のうち、一般式[I−b]:
Figure 2007169270
[式中、記号は前記と同一意味を有する]
で示される化合物は、一般式[I−c]:
Figure 2007169270
で示される本発明の有効成分化合物を塩化メタンスルホニルで処理後、加熱して一般式[X]:
Figure 2007169270
で示される化合物とし、これを加水分解することによって得られる。
(f法)
又はRがヒドロキシアルキル基である本発明の有効成分化合物[I]は、R又はRがアルキルオキシカルボニル基である対応化合物[I]を還元することにより製することができる。本還元反応は、水素化ホウ素リチウム等の還元剤の存在下で実施できる。
(g法)
がアルキルアミノ基で置換されたヘテロ環式基(例えば、アルキルアミノピリジル基)である本発明の有効成分化合物[I]は、Rがハロゲン原子で置換されたヘテロ環式基である対応化合物[I]とアルキルアミンとを、溶媒中、塩基(炭酸カリウム、炭酸セシウムなど)の存在下反応させることにより得られる。
(h法)
がアルキルオキシ基で置換されたヘテロ環式基(例えば、アルキルオキシピリジル基)である本発明の有効成分化合物[I]は、Rがハロゲン原子で置換されたヘテロ環式基である対応化合物[I]とアルコールとを、溶媒中、塩基(炭酸カリウム、炭酸セシウムなど)の存在下反応させることにより得られる。
(i法)
上の置換基として、アルキルオキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、モルホリノカルボニル基、モノもしくはジアルキルカルバモイル基、モノもしくはジアルキルアミノスルホニル基、ハロゲノアルキルカルボニル基などのアシル基で置換されたアミノ基を含む基を有する本発明の有効成分化合物[I]は、R上の置換基としてアミノ基を含む基を有する対応化合物[I]と、目的とする置換基を有するアシル化剤とを前記A法と同様に処理することにより得られる。
(j法)
又はRが1−ピロリジニル基などの含窒素ヘテロ環式基、即ち式:
Figure 2007169270
[式中、環Aは4〜10員含窒素ヘテロ環式基を表す]
で示される基である本発明の有効成分化合物[I]は、R又はRが水酸基である本発明の有効成分化合物[I]を、その水酸基における反応性誘導体(例えば、R又はRがメタンスルホニルオキシ基などである化合物)に変換した後、該反応性誘導体と式:
Figure 2007169270
[式中、記号は前記と同一意味を有する]
で示される環状アミン化合物とを塩基の存在下、反応させることにより得られる。
(k法)
又はRがモノもしくはジアルキルカルバモイル基である本発明の有効成分化合物[I]は、R又はRがカルボキシル基である対応化合物[I]とモノもしくはジアルキルアミン化合物とを、前記A法と同様に反応させることにより製造することができる。
(l法)
及び/又はR上の置換基がアルキルスルフィニル基(もしくはアルキルスルホニル基)である本発明の有効成分化合物[I]は、R及び/又はR上の置換基がアルキルチオ基である対応化合物を酸化することによって得られる。酸化は、溶媒(例えば、塩化メチレンなど)中、酸化剤(例えば、m−クロロ過安息香酸など)の存在下、実施することができる。
上述の[A法]〜[C法]および[a]〜[l]法等の如くして得られる本発明の有効成分化合物[I]は、所望により、薬理的に許容しうる塩に変換することもできる。薬理的に許容しうる塩への変換は、当業者に公知の方法に従って行なえばよい。
本発明の有効成分化合物[I]の合成中間体である上記化合物[II]は、化合物[IV]と一般式[XI]:
Figure 2007169270
[式中、Gはアミノ基の保護基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する]
で示される化合物とを反応させ、次いで、生成物からアミノ基の保護基を除去することにより製することができる。化合物[IV]と[XI]の反応は、前記(B法)に準じて実施することができる。アミノ基の保護基としては、例えば、ベンジルオキシカルボニル基等のアリールアルキルオキシカルボニル基、エチルオキシカルボニル基、tert−ブチルオキシカルボニル基等の如きアルキルオキシカルボニル基などがあげられる。
上記化合物[V]は、一般式[XII]:
Figure 2007169270
[式中、記号は前記と同一意味を有する]
で示される化合物と化合物[III]とを反応させ、次いで、生成物からアミノ基の保護基を除去することにより製することができる。化合物[XII]と[III]の反応は、前記(A法)に準じて実施することができる。
上記化合物[IV]のうち、反応性残基Xが水酸基である化合物[IV−a]は、例えば、下記反応スキームに従い、(1)アルデヒド化合物[VIII]とグリニャール試薬(もしくは有機リチウム試薬)[XIV]とを反応させるか、或いは、(2)ケトン化合物[XV]を還元することにより製することができる。
Figure 2007169270
[式中、Mはハロゲン化マグネシウムまたはリチウムを表し、他の記号は前記と同一意味を有する]
化合物[XIII]とグリニャール試薬(もしくは有機リチウム試薬)[XIV]との反応は、溶媒の存在下、非存在下に実施することができ、溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、テトラヒドフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジメトキシエタン等があげられる。
また、化合物[XV]の還元反応は、慣用の還元剤(水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウム、ビス(2−メトキシエトキシ)水素化アルミニウムナトリウム等)の存在下で実施することができ、その反応生成物(化合物[IV−a])における水酸基(基X)は、常法により、容易に他の反応性残基(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、水酸基等)に変換することができる。
本発明の有効成分化合物およびその合成中間体の製造に際し、原料化合物ないし各中間体が官能基を有する場合、上記で示した以外にも合成化学の常法により各官能基に適切な保護基を導入し、また、必要が無くなればそれらの保護基を適宜除去してもよい。
本発明の有効成分化合物において、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子があげられる。アルキルとしては、C1−12、好ましくはC1−6の直鎖状または分岐鎖状のものがあげられる。アルケニルとしては、C2−12、好ましくはC2−6の直鎖状または分岐鎖状のものがあげられる。アルキニルとしては、C2−12、好ましくはC2−6の直鎖状または分岐鎖状のものがあげられる。シクロアルキルとしては、C3−10、好ましくはC3−8のものがあげられる。シクロアルケニルとしては、C3−10、好ましくはC3−8のものがあげられる。アルキレンオキシとしては、C1−6、好ましくはC1−3の直鎖状または分岐鎖状のものがあげられる。アルキレンジオキシとしては、C1−6、好ましくはC1−3の直鎖状または分岐鎖状のものがあげられる。
前記例示の各方法で合成される本発明の有効成分化合物[I]の具体例(製造例)を下記に示すが、これにより本発明が限定されるものではない。
製造例1
(1)(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−アミノピロリジン(参考例11で得られる化合物)2.05g、トリエチルアミン1.35mLの塩化メチレン30mL溶液に、氷冷下、4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイルクロリド1.21mLを滴下し、室温にて1時間撹拌する。反応液に水を加え、クロロホルムにて2回抽出する。有機層をNHシリカゲル(富士シリシアケミカル製Chromatorex NHシリカゲル)10gにてろ過した後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物を酢酸エチル/ヘキサンにてトリチレーションすることにより(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(2.70g、収率83%)を結晶として得る。
MS(APCI)m/z;508/510[M+H]
製造例2
(1)参考例8で得られる化合物2.01gを参考例11(2)、参考例6(2)と同様に処理し、(3,4−トランス)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−アミノピロリジン・2塩酸塩(2.13g、収率51%)を得る。
MS(APCI)m/z;337/339[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物1.50g、炭酸水素ナトリウム1.55gの酢酸エチル50mL、水50mLの混合溶液に、氷冷下、4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイルクロリド635μLを滴下し、同温1時間撹拌する。反応液から有機層を分取し、NHシリカゲル(富士シリシアケミカル製Chromatorex NHシリカゲル)5gにてろ過した後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物を酢酸エチル/ヘキサンにてトリチレーションすることにより(3,4−トランス)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(1.61g、収率84%)を結晶として得る。
MS(APCI)m/z;525/527[M+H]
製造例3
参考例11で得られる化合物26.9mg、6−メチルニコチン酸20.5mgのクロロホルム1mL溶液に0.5Mの1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−ジメチルホルムアミド溶液0.4mLを加えた後、0.5Mの1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド塩酸塩−クロロホルム溶液0.4mLを加え、室温にて終夜攪拌する。反応液に飽和重曹水1mL、水2mL、クロロホルム2mLを加え15分間攪拌する。クロロホルム層を分取し、溶媒を減圧濃縮する。得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(XTerra PrepMS C18カラム、溶媒;10mM炭酸アンモニウム/メタノール=80:20〜5:95)で精製した後、t−ブチルアルコール1.5mLに溶解し、凍結乾燥することにより(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(6−メチルニコチノイル)アミノ]ピロリジン(40.7mg、収率92%)を粉末として得る。
MS(ESI)m/z;440/442[M+H]
製造例4
6−メチルオキシニコチン酸メチル35mgのエタノール1mL溶液に2規定水酸化ナトリウム水溶液0.14mLを加え60℃にて2時間攪拌する。反応液を室温まで冷却した後、5規定塩酸水0.06mLを加え、溶媒を減圧留去することにより、6−メチルオキシニコチン酸を得る。次いで、該化合物を製造例3と同様に処理することにより(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(6−メチルオキシニコチノイル)アミノ]ピロリジン(28.0mg、収率61%)を粉末として得る。
MS(ESI)m/z;456/458[M+H]
製造例5
(1)対応原料化合物を参考例2、参考例4(3)と同様に処理することにより、ビス−(4−エチルオキシフェニル)メチルクロライドを得る。
(2)上記(1)で得られる化合物545mgを参考例11と同様に処理し、(3R)−1−[ビス−(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(671mg、収率76%)を得る。
MS(APCI)m/z;441[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物52mg、1.5M 2,6−ルチジン−塩化メチレン1mLの溶液に、1.0M トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル−塩化メチレン溶液1mLを加え、室温にて25時間撹拌する。反応液にメタノール500μLを加え、クロロホルムで希釈した後、飽和重曹水にて洗浄する。有機層をNHシリカゲルでろ過し、溶媒を減圧留去する。得られる残渣の塩化メチレン2mL溶液に、トリエチルアミン28μL、4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイルクロリド26μLを加え、室温にて15時間攪拌する。反応液に水を加えてクロロホルムにて抽出し、溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(XTerra PrepMS C18カラム;ウォーターズ製、溶媒;水/メタノール=1:1〜5:95)で精製することにより(3R)−1−[ビス−(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(27.2mg、収率38%)をアモルファス粉末として得る。
MS(APCI)m/z;529[M+H]
製造例6
[ビス−(4−クロロフェニル)]クロロメタン(参考例11(1)で得られる化合物)342mg、(3,4−トランス)−3−(エチルオキシカルボニル)−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(参考例7で得られる化合物)375mg、ジイソプロピルアミン0.44mLをジオキサン中85℃で終夜攪拌する。反応液からジオキサンを留去後、シリカゲルカラム(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、(3,4−トランス)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−(エチルオキシカルボニル)−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(249mg、収率51%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;581/583[M+H]
製造例7
(1)4−メチルオキシベンズアルデヒド243μLを参考例5(1)と同様に処理し、(4−クロロフェニル)(4−メチルオキシフェニル)メタノール(279mg、収率56%)を得る。
MS(APCI)m/z;231/233[M+H−HO]
(2)上記(1)で得られる化合物220.6mg、トリエチルアミン250μL、塩化メチレン2mLの溶液に氷冷下、塩化メタンスルホニル82μLを加える。同温1時間攪拌した後、(3R)−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(参考例6で得られる化合物)364mg、アセトニトリル3mLを加え80℃にて16時間攪拌する。反応液に水を加え酢酸エチルにて抽出し溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4:1〜2:1)で精製した後、t−ブチルアルコール1.5mLに溶解し、凍結乾燥することにより(3R)−1−[(4−クロロフェニル)(4−メチルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(241.5mg、収率54%)を粉末として得る。
MS(ESI)m/z;505/507[M+H]
製造例8
製造例1で得られる化合物60mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム8.6mg、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン10.4mg、シアン化亜鉛16.6mg、亜鉛末3.7mgのジメチルアセトアミド0.5mL溶液をマイクロ波合成システム(Discover、CEM社製)にて200℃、10分間攪拌する。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水を加えて有機層を分取する。溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜1/1)で精製する。得られる生成物をt−ブチルアルコールに溶解し、凍結乾燥することにより(3R)−1−[ビス−(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(32.1mg、収率56%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;491[M+H]
製造例9
製造例1で得られる化合物50mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム0.9mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル1.5mg、シクロペンチルアミン24μL、1.0Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド−テトラヒドロフラン溶液0.35mLの混合物をマイクロ波合成システム(Discover、CEM社製)にて110℃、10分間攪拌する。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水を加えて有機層を分取する。溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(XTerra PrepMS C18カラム;ウォーターズ製、溶媒;水/メタノール=1:1〜5:95)で精製する。得られる生成物をt−ブチルアルコールに溶解し、凍結乾燥することにより(3R)−1−[ビス−[4−(シクロペンチルアミノ)フェニル]メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(18.7mg、収率32%)を粉末として得る。
MS(ESI)m/z;639[M+H+MeOH]
製造例10
製造例1で得られる化合物50mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム0.9mg、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル1.5mg、n−ブチルメチルアミン29μL、1.0Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド−テトラヒドロフラン溶液0.35mLの混合物をマイクロ波合成システム(Discover、CEM社製)にて110℃、10分間攪拌する。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水を加えて有機層を分取する。溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(XTerra PrepMS C18カラム;ウォーターズ製、溶媒;水/メタノール=1:1〜5:95)で精製する。得られる生成物をt−ブチルアルコールに溶解し、凍結乾燥することにより(3R)−1−[[4−(n−ブチルメチルアミノ)フェニル](4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(12.6mg、収率23%、化合物a)および(3R)−1−[ビス−[4−(n−ブチルメチルアミノ)フェニル]メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(18.0mg、収率30%、化合物b)をそれぞれ粉末として得る。
化合物a:MS(ESI)m/z;560/562[M+H]
化合物b:MS(ESI)m/z;643[M+H+MeOH]
製造例11
窒素雰囲気下、ジメチルスルホキシド54μLの塩化メチレン2mL溶液にドライアイス−アセトン冷却下、トリフルオロ酢酸無水物86μL加える。10分間攪拌した後、製造例2で得られる化合物99mgの塩化メチレン4mL懸濁液を加え、同温1時間攪拌する。反応液にジイソプロピルエチルアミン215μLを加え、40分間攪拌後、メタノール0.2mLを加え、室温にて3時間攪拌する。反応液に水を加え、クロロホルムにて抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9:1〜2:1)で精製することにより1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−オキソ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(41.5mg、収率43%)をアモルファス粉末として得る。
MS(ESI)m/z;523/525[M+H]
製造例12
(3S,4R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(製造例2で得られる化合物の光学活性体)75.6mg、アセトニトリル8mL、ジメチルホルムアミド2mLの溶液にヨウ化メチル233μL、酸化銀216.8mgを順に加え室温にて23時間攪拌する。反応液をセライトにてろ過し、アセトニトリルで洗浄後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4:1〜2:1)で精製することにより(3S,4R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(39.5mg、収率51%)をアモルファス粉末として得る。
MS(ESI)m/z;539/541[M+H]
製造例13
(1)窒素雰囲気下、製造例2で得られる化合物400mg、トリエチルアミン215μLのクロロホルム8mL溶液に、氷冷下塩化メタンスルホニル83μLを滴下し、60℃にて2時間撹拌する。反応液を室温まで放冷後、水を加えて有機層を分取し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル;富士シリシアケミカル製、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=2:1〜0:1)で精製することにより5−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−2−[4−(トリフルオロメチルオキシ)フェニル]−3a,6a−ジヒドロ−3−ピロリノ[3,4−d]オキサゾール(361mg、収率94%)をアモルファス粉末として得る。
MS(APCI)m/z;507/509[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物360mgのメタノール2.5mL溶液に6規定塩酸水1.5mLを加え65℃にて30分間攪拌する。反応液を室温まで放冷後、テトラヒドロフランにて希釈し、カチオン交換樹脂(IST社製ISOLUTE SCX、メタノール/テトラヒドロフラン=1:1〜1規定アンモニア/メタノール)で処理する。溶媒を減圧留去することにより(3,4−シス)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(301mg、収率81%)をアモルファス粉末として得る。
MS(APCI)m/z;525/527[M+H]
製造例14
製造例482で得られる化合物100mgのテトラヒドロフラン/エタノール溶液に水素化ホウ素リチウム13mgを加え室温にて15時間撹拌する。反応液を減圧留去した後、硫酸水素カリウム水を加え、酢酸エチルにて抽出する。有機層を減圧留去した後、得られる粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:1)で精製することにより(2S,4R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−2−ヒドロキシメチル−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン(72mg、収率73%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;489/491[M+H]
製造例15
製造例27で得られる化合物32mgのN−メチルピロリドン溶液に炭酸カリウム26mg、1規定ジメチルアミンメタノール溶液0.5mLを加え、100℃にて15時間撹拌する。反応液に水を加え、クロロホルムにて抽出する。有機層を減圧留去した後、得られる粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:1)で精製することにより(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[6−(ジメチルアミノ)ニコチノイル]アミノ]ピロリジン(8mg、収率37%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;469/471[M+H]
製造例16
(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(5−ブロモニコチノイル)アミノ]ピロリジン50mgのトルエン溶液にヨウ化銅7mg、炭酸セシウム15mg、ヨウ化ナトリウム15mg、フェナントロリン14mg、エタノール0.1mLを加え、100℃にて15時間撹拌する。反応液を減圧濃縮した後、飽和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出する。有機層を減圧留去した後、得られる粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:1)で精製することにより(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(5−エチルオキシニコチノイル)アミノ]ピロリジン(12mg、収率26%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;470/472[M+H]
製造例17
製造例46で得られる化合物20mgに4規定塩酸ジオキサン溶液を加え室温で15時間撹拌した後、溶媒を減圧留去して(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[((2S)−2−アミノ−3−フェニルプロピオニル)アミノ]ピロリジンを得る。そこに、トリエチルアミン0.05mLとクロロホルムを加えた溶液に、4−モルホリンカルボニルクロライド0.03mLを氷冷下、滴下した後、室温にて15時間撹拌する。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を分取し、溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1:1)で精製することにより(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[(2S)−2−(モルホリノカルボニルアミノ)−3−フェニルプロピオニル]アミノ]ピロリジン(12mg、収率58%)を粉末として得る。
MS(ESI)m/z;581[M+H]
製造例18
(1)製造例13で得られる化合物60mg、トリエチルアミン24μLの塩化メチレン1mL溶液に、氷冷下塩化メタンスルホニル11μLを滴下し、30分間撹拌する。酢酸エチルで希釈した後、水を加えて有機層を分取し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル;富士シリシアケミカル製、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=4:1〜0:1)で精製した後、t−ブチルアルコール1.5mLに溶解し、凍結乾燥することにより(3,4−シス)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−メタンスルホニルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(38.2mg、収率56%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;603/605[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物31.3mgのジメチルホルムアミド0.3mL溶液にピロリジン45μLを加え、マイクロ波合成システム(Discover、CEM社製)にて150℃、10分間攪拌する。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水を加えて有機層を分取する。溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(XTerra PrepMS C18カラム;ウォーターズ製、溶媒;水/メタノール=1:1〜5:95)で精製した後、t−ブチルアルコールに溶解し、凍結乾燥することにより(3,4−トランス)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−(1−ピロリジニル)−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(13.2mg、収率44%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;578/580[M+H]
製造例19
(1)製造例6で得られる化合物248.8mgをメタノール3mL、テトラヒドロフラン3mLの混合溶媒に溶解し氷冷下1規定水酸化ナトリウム水溶液0.86mLを加えた後、室温下4時間攪拌する。溶媒を減圧下留去後、飽和クエン酸水溶液にてpH=3前後に調整、酢酸エチルにて抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムにて乾燥、減圧濃縮する。残渣にジイソプロピルエーテルを加え、固形物を濾取することにより(3,4−トランス)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−カルボキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(181.1mg、収率76%)を固体として得る。
MS(APCI)m/z;553/555[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物30.0mgのジメチルホルムアミド1.0mL溶液に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール17mg、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド塩酸塩21mgを加え、室温にて30分間攪拌する。反応液にN,N’−ジメチルエチレンジアミン0.011mLを加え、室温下終夜攪拌する。反応液を水と酢酸エチルに注ぎ、有機層を飽和重曹水、水、飽和食塩水にて洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる固体を濾取することにより(3,4−トランス)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[2−(ジメチルアミノ)エチルカルバモイル]−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(25.1mg、収率75%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;623/625[M+H]
製造例20
参考例11で得られる化合物32mgのテトラヒドロフラン溶液を、N,N’−カルボニルジイミダゾール16mgのテトラヒドロフラン溶液に氷冷下滴下し、30分撹拌した後、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン13mgを滴下し、室温にて15時間撹拌する。反応液を減圧留去した後、飽和重曹水を加え、クロロホルムにて抽出する。抽出液から溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物を酢酸エチル/ヘキサンにてシリカゲルクロマトグラフィーで精製することにより(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(2−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル)カルボニルアミノ]ピロリジン(30mg、収率62%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;480/482[M+H]
製造例21
参考例11で得られる化合物32.1mg、4−シアノ安息香酸29.4mg、1−ヒドロキシアザベンゾトリアゾール20.4mg、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−カルボジイミド)275mg、ジメチルホルムアミド2mLを加え、並列反応装置(MiniBlock;メトラートレド社製)を用いて室温にて終夜攪拌する。反応液を濾過し、樹脂残渣をジメチルホルムアミド1mLにて2回洗浄する。濾液にマクロポーラストリエチルアンモニウムメチルポリスチレンカーボネート(265.2mg)、トリス(2−アミノエチル)アミノメチルポリスチレン(82.9mg)を加えて室温にて終夜攪拌する。反応液をカチオン交換樹脂(IST社製ISOLUTE SCX)に通してジメチルホルムアミドにて洗浄した後、10%アンモニア−メタノール溶液で目的物を溶出した。窒素パージにて溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラム(IST社製ISOLUTE SI、クロロホルム:ヘキサン=20:1→クロロホルム→クロロホルム:酢酸エチル=10:1)にて精製する。溶出液から溶媒を減圧留去後、残渣を凍結乾燥することにより(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン(30.9mg、収率69%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;450/452[M+H]
製造例22
(1)4−ブロモベンズアルデヒド4.0gを参考例5と同様に処理し、クロロ(4−クロロフェニル)(4−ブロモフェニル)メタン(5.08g、収率75%)を得る。
MS(APCI)m/z;279/281[M+H−HCl]
(2)上記(1)で得られる化合物1.73gを製造例6と同様に処理することにより、
1−[(4−ブロモフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(1.65g、収率82%)を得る。
MS(APCI)m/z;553/555[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物60mg、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム4.0mg、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン4.8mg、シアン化亜鉛7.6mg、水50μLのジメチルホルムアミド0.5mL溶液をマイクロ波合成システム(Discover、CEM社製)にて200℃、10分間攪拌する。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水を加えて有機層を分取する。溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/1)で精製する。得られる生成物をt−ブチルアルコールに溶解し、凍結乾燥することにより1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(13.4mg、収率25%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;500/502[M+H]
製造例23〜431
対応原料化合物を製造例1〜5のいずれかと同様に処理することにより、下記第1表記載の化合物を得る。
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製造例432〜475
対応原料化合物を製造例1〜5のいずれかと同様に処理した後、製造例8〜19のいずれかと同様に処理することにより下記第2表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
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製造例476〜499
対応原料化合物を製造例6または7と同様に処理することにより、下記第3表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
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製造例500〜507
対応原料化合物を製造例6または7のいずれかと同様に処理した後、製造例8〜19の
いずれかと同様に処理することにより下記第4表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
Figure 2007169270
製造例508〜512
対応原料化合物を製造例20と同様に処理することにより、下記第5表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
製造例513
製造例1で得られる化合物64mgの水−メタノールの溶液に6規定塩酸水21μLを加えた。溶媒を減圧留去することにより(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン・塩酸塩(68mg、収率100%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;509/511[M+H]
製造例514
(1)参考例13で得られる化合物92mgを製造例6と同様の方法で処理し、(3S,4R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシカルボニル−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン(24mg、収率15%)を得る。
MS(APCI)m/z;522/524[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物200mgを水素化ホウ素ナトリウム28.3mgとテトラヒドロフラン中で加熱還流する。ここにメタノール0.5mLを30分間かけて滴下し、終了後1時間同温にて攪拌する。溶媒を留去後、水と酢酸エチルを加えて分液、有機層を水、飽和食塩水にて洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥する。乾燥剤を濾去後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して(3S,4R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシメチル−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン(123.1mg、収率67%)を得る。
MS(APCI)m/z;480/482[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物60mgをアセトニトリル7mLに溶解し、ヨードエタン0.26mL、酸化銀188mgを加えて室温にて3日間攪拌する。不溶物を濾去した後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルプレート精製して(3S,4R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシメチル−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン(13.2mg、収率21%)を得る。
MS(APCI)m/z;508/510[M+H]
製造例515〜594
対応原料化合物を製造例1〜5、21のいずれかと同様に処理し、必要に応じ、さらに製造例8〜19、22、513のいずれかと同様に処理することにより下記第6表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
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Figure 2007169270
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Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
製造例595〜619
対応原料化合物を製造例6または7のいずれかと同様に処理し、必要に応じ、さらに製造例8〜19、22、514のいずれかと同様に処理することにより下記第7表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
製造例620〜631
対応原料化合物を製造例1〜5のいずれかと同様に処理することにより、下記第8表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
製造例632〜708
対応原料化合物を製造例6または7のいずれかと同様に処理することにより、下記第9表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
製造例709
対応原料化合物を製造例8と同様に処理することにより、(3R)−1−[(4−クロロフェニル)(2−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジンを粉末として得る。
MS(APCI)m/z:500/502[M+H]
製造例710
参考例21で得られる化合物(50mg)とジメチルアミンとを製造例19(2)と同様に処理することにより、(3R)−1−[(4−クロロフェニル)(3−ジメチルカルバモイルフェニル)メチル]−3−[[(4−トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(52mg、収率:99%)を得る。
MS(APCI)m/z:546/548[M+H]
製造例711
(3R)−1−[(4−メチルチオフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン45.3mgの塩化メチレン2mL溶液に、氷冷下、トリフルオロ酢酸31μLを加え、室温にて30分攪拌する。該混液に氷冷下、m−クロロ過安息香酸23mgを加え、同温で1時間攪拌した後、室温にてさらに4時間攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、珪藻土カラム(ChemElut)にて有機層を抽出する。抽出液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=98/2〜90/10)にて精製する。得られる生成物をt−ブチルアルコールに溶解し、凍結乾燥することにより(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−メチルスルフィニルフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン(42.6mg、収率91%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;469[M+H]
製造例712
(3R)−1−[(4−メチルチオフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン45.3mgの塩化メチレン2mL溶液に、氷冷下、トリフルオロ酢酸31μLを加え、室温で30分攪拌する。該混液に氷冷下、m−クロロ過安息香酸46mgを加え、同温で1時間攪拌した後、室温で更に2時間攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、珪藻土カラム(ChemElut)にて有機層を抽出する。抽出液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=40/60〜60/40)にて精製する。得られる生成物をt−ブチルアルコールに溶解し、凍結乾燥することにより(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−メチルスルホニルフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン(27.4mg、収率57%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;485[M+H]
製造例713
[(4−クロロフェニル)(4−クロロ−2−メチルフェニル)]メタノール40.1mgの塩化メチレン0.65mL溶液に、三臭化リン20μLを加え、室温にて終夜攪拌する。反応液に水、クロロホルムを加え、撹拌した後、珪藻土カラム(ChemElut)にて有機層を抽出し、溶媒を減圧留去する。得られる残渣にジイソプロピルエチルアミン105μL、アセトニトリル1mLを加え、2日間加熱還流する。反応液を室温まで冷却後、水、酢酸エチルを加え、有機層を分取し、減圧濃縮する。得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(XTerra PrepMS C18カラム、溶媒;水/メタノール=1:1〜5:95)で精製する。得られる生成物をt−ブチルアルコールに溶解し、凍結乾燥することにより(3R)−1−[(4−クロロフェニル)(4−クロロ−2−メチルフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン(37.3mg、収率54%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;464/466[M+H]
製造例714〜716
対応原料化合物を製造例712と同様に処理することにより、下記第10表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
製造例717
対応原料化合物を製造例1と同様に処理することにより、下記第11表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
製造例718〜766
対応原料化合物を製造例6、7のいずれかと同様に処理することにより、下記第12表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
製造例767〜769
対応原料化合物を製造例3と同様に処理することにより、下記第13表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
製造例770〜786
対応原料化合物を製造例6と同様に処理することにより,下記第14表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
製造例787〜791
対応原料化合物を製造例1と同様に処理することにより、下記第15表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
Figure 2007169270
製造例792〜829
対応原料化合物を製造例6と同様に処理することにより、下記第16表記載の化合物を得る。
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
Figure 2007169270
参考例1
(1)4−ヒドロキシベンズアルデヒド2.0g、ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩2.83g、ジメチルホルムアミド8mL、ジイソプロピルエーテル1mLの懸濁液に、炭酸カリウム5.53gを加え、60℃にて終夜攪拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルにて2回抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100/0〜90/10)で精製することにより4−[2−(ジメチルアミノ)エチルオキシ]ベンズアルデヒド(674mg、収率21%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;194[M+H]
(2)窒素雰囲気下、1.0Mの臭化4−クロロフェニルマグネシウム−ジエチルエーテル溶液2mLに、ドライアイス−アセトン冷却下、上記(1)で得られる化合物386.5mgのテトラヒドロフラン4mL溶液を加え、室温にて終夜攪拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルにて2回抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル;富士シリシアケミカル製、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1:1〜0:1)で精製することにより、(4−クロロフェニル)[4−[2−(ジメチルアミノ)エチルオキシ]フェニル]メタノール(208mg、収率34%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;306/308[M+H]
参考例2
(1)ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン1.0gのジメチルホルムアミド10mLの溶液に炭酸カリウム2.54g、ヨウ化イソプロピル1.40mLを順次加え室温にて18時間攪拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルにて2回抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜60/40)で精製することによりビス(4−イソプロピルオキシフェニル)ケトン(1.33g、収率96%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;299[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物1.33g、エタノール18mL、テトラヒドロフラン2mLの溶液に、水素化ホウ素ナトリウム235mgを加え、室温にて18時間攪拌する。反応液を濃縮した後、酢酸エチル、水を加え、酢酸エチルにて2回抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜40/60)で精製することによりビス(4−イソプロピルオキシフェニル)メタノール(1.30g、収率97%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;283[M+H]
参考例3
(1)窒素雰囲気下、4−ブロモベンジルアルコール9.98g、トリエチルアミン11.2mLの酢酸エチル100mL溶液に、氷冷下、塩化メタンスルホニル7.35gを滴下し、氷冷下1時間攪拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルにて2回抽出する。水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧留去することにより得られる粗生成物を酢酸エチル−ヘキサンにてトリチレーションすることによりメタンスルホン酸4−ブロモベンジル(13.54g、収率91%)を結晶として得る。
MS(EI)m/z;264/266[M+]
(2)上記(1)で得られる化合物1.2gのメタノール懸濁液を85℃にて4時間攪拌する。反応液を減圧濃縮して得られる残渣に水を加え、酢酸エチルにて2回抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60/40)で精製することにより4−ブロモベンジルメチルエーテル(0.76g、収率83%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;200/202[M+]
(3)窒素雰囲気下、上記(2)で得られる化合物515mgのテトラヒドロフラン4mLの溶液にドライアイス−アセトン冷却下、1.59Mブチルリチウム−ヘキサン溶液1.61mLを滴下し、10分間攪拌する。4−クロロベンズアルデヒド360mgのテトラヒドロフラン1mL溶液を加え、室温にて終夜攪拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルにて2回抽出し、有機層を減圧濃縮して得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60/40)で精製することにより(4−クロロフェニル)[4−(メチルオキシメチル)フェニル]メタノール(459mg、収率68%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;247/202[M+H−HO]
参考例4
(1)窒素雰囲気下、ビス−(4−カルボキシフェニル)ケトン5.0gの塩化メチレン100mLの懸濁液に氷冷下、塩化オギザリル3.4mL、ジメチルホルムアミド200μLを加え、室温にて4時間攪拌する。テトラヒドロフラン50mLを加え、さらに室温にて18時間攪拌する。反応液から溶媒を減圧留去した後、残渣にテトラヒドロフラン100mL、トリエチルアミン7.75mL、tert−ブチルアミン4.86mLを順次加え、室温にて1時間30分間攪拌する。反応液に水を加え、析出する結晶をろ取することによりビス[4−(tert−ブチルカルバモイル)フェニル]ケトン(6.44g、収率92%)を結晶として得る。
MS(EI)m/z;381[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物2.9g、2−プロパノール15.2mL、水0.9mLの懸濁液に水素化ホウ素ナトリウム232mgを加え、85℃にて30分間攪拌する。室温まで放冷した後、水を加え、析出する結晶をろ取することによりビス[4−(tert−ブチルカルバモイル)フェニル]メタノール(2.85g、収率97%)を結晶として得る。
MS(APCI)m/z;383[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物4.96gの塩化チオニル40mLの溶液を5時間加熱還流する。反応液を減圧濃縮後、水を加え、酢酸エチルにて抽出する。有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去することによりクロロ[ビス−(4−シアノフェニル)]メタン(3.59g、収率100%)を油状物として得る。
参考例5
(1)窒素雰囲気下およびドライアイス−メタノールによる冷却下、4−シアノベンズアルデヒド3.93gのテトラヒドロフラン溶液に1.0M臭化4−クロロフェニルマグネシウム−ジエチルエーテル溶液30mLを滴下し、同温にて10分間攪拌する。反応液に10%塩酸水を加え、水層を酢酸エチルにて2回抽出する。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、得られる粗生成物にジイソプロピルエーテルを加え、固形物をろ取することにより(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メタノールを淡黄色固体として得る(6.98g、96%)。
MS(APCI)m/z;268,280[M+Cl]
(2)上記(1)で得られる化合物12.4gと塩化チオニル30mLを3時間還流する。反応液を減圧濃縮後、残渣を酢酸エチルで希釈し、次いで飽和重曹水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することによりクロロ(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メタン(12.4g、収率93%)を油状物として得る。
参考例6
(1)窒素雰囲気下、(3R)−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン10.0g、トリエチルアミン5.43gの塩化メチレン100mLの溶液に氷冷下、塩化ベンジルオキシカルボニル7.7mLの塩化メチレン20mL溶液を15分かけて滴下し、室温にて1時間攪拌する。反応液に水70mLを加え、クロロホルムにて抽出する。水70mL、5%クエン酸水溶液70mL、飽和食塩水70mLにて順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧留去し、得られる粗生成物をジイソプロピルエーテルによりトリチレーションすることにより(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(11.8g、収率70%)を結晶として得る。
MS(APCI)m/z;321[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物12.1gの1,4−ジオキサン100mL溶液に、4規定塩酸−ジオキサン50mLを加え、室温にて19時間攪拌する。反応液を減圧濃縮して得られる粗生成物をジイソプロピルエーテルによりトリチレーションすることにより(3R)−3−アミノ−1−ベンジルオキシカルボニルピロリジン・1塩酸塩(9.2g、収率94%)を結晶として得る
MS(APCI)m/z;283[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物8.23g、4−(トリフルオロメチルオキシ)安息香酸6.61g、トリエチルアミン6.7mL、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール6.38gの塩化メチレン82.3mLの懸濁液に1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド塩酸塩7.40gを加え、室温にて終夜攪拌する。反応液に水58mLを加え10分間攪拌する。クロロホルム層を分取し、飽和重曹水58mL、飽和食塩水58mLにて順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧留去し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜1/1)で精製することにより(3R)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(11.29g、収率87%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;409[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物11.29gのメタノール114mL溶液に10%パラジウム−炭素0.32gを加え、常圧水素雰囲気下、室温にて1.5時間撹拌する。不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮することにより、(3R)−3−[[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(7.76g、収率87%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;275[M+H]
参考例7
(1)(3,4−トランス)−4−アミノ−3−エチルオキシカルボニル−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)ピロリジン1.04gの塩化メチレン20mLの溶液にトリエチルアミン0.67mL加えて氷冷、ここに4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイルクロライドを滴下、室温にて24時間攪拌する。反応液にクロロホルムを加え、飽和クエン酸水、飽和重曹水にて洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル=10/1)で精製することにより(3,4−トランス)−3−エチルオキシカルボニル−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(1.34g、収率75%)を油状物質として得る。
MS(APCI)m/z;447[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物(1.34g)のクロロホルム15mL溶液に、4規定塩酸−酢酸エチル5mLを加え、室温にて3時間攪拌する。反応液を減圧濃縮し、得られる残渣を1規定水酸化ナトリウム水溶液にて中和する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=49/1)で精製することにより(3,4−トランス)−3−エチルオキシカルボニル−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(943mg、91%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;347[M+H]
参考例8
(1)1−ベンジルオキシカルボニル−3−ピロリン5.0gの塩化メチレン125mLの溶液に、メタクロロ過安息香酸12.17gを加え、室温にて3日間攪拌する。反応液に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液100mLを加え、30分間攪拌する。反応液をクロロホルムにて2回抽出した後、抽出液を2規定水酸化ナトリウム水溶液100mLで2回、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧留去することにより6−オキサ−3−アザビシクロ[3,1,0]ヘキサン−3−カルボン酸ベンジル(5.58g、収率100%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;220[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物5.58g、28%アンモニア水溶液100mLの混合液を40℃にて2日間攪拌する。2規定水酸化ナトリウム水溶液50mLを加えクロロホルムにて3回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧留去することにより(3,4−トランス)−4−アミノ−1−ベンジルオキシカルボニル−3−ヒドロキシピロリジン(5.34g、収率92%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;237[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物5.34gのクロロホルム50mLの溶液に、氷冷下二炭酸ジ−tert−ブチル7.40gのクロロホルム10mL溶液を滴下し、室温にて19時間攪拌する。反応液を水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜1/1)で精製することにより(3,4−トランス)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−ヒドロキシ−4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(5.55g、収率73%)を結晶として得る。
MS(APCI)m/z;337[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物3.54g、メタノール31mL、テトラヒドロフラン7mLの混合液に20%水酸化パラジウム炭素500mgを加え、水素加圧下(40−45Parr)、室温にて終夜攪拌する。不溶物をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルでトリチレーションすることにより(3,4−トランス)−3−ヒドロキシ−4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(2.0g、収率94%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;203[M+H]
参考例9
(1)窒素雰囲気下、参考例8(1)で得られる化合物26.5g、塩化(1R,2R)−(−)−[1,2−シクロヘキサンジアミノ−N,N’−ビス(3,5−ジ−t−ブチルサリチリデン)]クロム1.57g、トリメチルシリルアジド17.7mLの混合液を室温にて2日間攪拌する。反応液にクロロホルムを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧留去することにより得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜2/1次いでクロロホルム/メタノール=20/1〜9/1)で精製することにより(3S,4S)−4−アジド−1−ベンジルオキシカルボニル−3−トリメチルシリルオキシピロリジン(化合物a、20.6g、収率55%)および(3S,4S)−4−アジド−1−ベンジルオキシカルボニル−3−ヒドロキシピロリジン(化合物b、8.16g、収率28%)をそれぞれ油状物として得る。
化合物a:MS(APCI)m/z;335[M+H]
化合物b:MS(APCI)m/z;263[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物aおよびbそれぞれ20.6g、8.16gのテトラヒドロフラン740mLの溶液にトリフェニルホスフィン26.67gを加え、室温にて終夜攪拌する。反応液を減圧濃縮して得られる残渣にメタノール380mL、0.5規定水酸化ナトリウム水溶液380mLを加え、室温にて終夜攪拌する。反応液を減圧濃縮し、6規定塩酸水を加えpH3としてクロロホルムで洗浄する。水層を5規定水酸化ナトリウム水溶液にてpH9とした後、クロロホルムにて3回抽出する。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去することにより(3S,4S)−4−アミノ−1−ベンジルオキシカルボニル−3−ヒドロキシピロリジン(19.6g、収率90%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;237[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物14.61gを参考例8(3)と同様に処理することにより(3S,4S)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−ヒドロキシ−4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(18.59g、収率94%)を結晶として得る。
MS(APCI)m/z;337[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物18.56gのメタノール200mL溶液に10%パラジウム炭素1.16gを加え、常圧水素雰囲気下、室温にて3時間攪拌する。不溶物をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる祖生成物をメタノール−ジイソプロピルエーテルでトリチレーションすることにより(3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(10.8g、収率97%)を結晶として得る。
MS(APCI)m/z;203[M+H]
参考例10
(1)(2S,4R)−2−カルボキシ−4−[(9−フルオレニル)メチルオキシカルボニルアミノ]−1−tert−ブチルオキシカルボニルピロリジン122mgのジクロロメタン溶液にジメチルアミノピリジン6mgを加え、氷冷下1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド120mgのジクロロメタン溶液、メタノール0.5mLを滴下し、同温にて2時間撹拌する。反応液に水を加えた後、珪藻土カラム(ケムエルート、バリアン社製)にて有機層を抽出する。抽出液を減圧濃縮し、粗生成物(2S,4R)−4−[(9−フルオレニル)メチルオキシカルボニルアミノ]−2−メチルオキシカルボニル−1−tert−ブチルオキシカルボニルピロリジンを得る。得られた粗生成物に20%ピペリジン/ジクロロメタン溶液5mLを加え、室温にて1時間撹拌する。反応液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより(2S,4R)−4−アミノ−2−メチルオキシカルボニル−1−tert−ブチルオキシカルボニルピロリジン(38mg、収率38%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;245[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物36mg、4−クロロ安息香酸30mg、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール30mg、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド43mgのジメチルホルムアミド0.5mL溶液を室温にて15時間撹拌する。反応液に飽和食塩水を加え、水層を酢酸エチルにて2回抽出する。有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより(2S,4R)−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]−2−メチルオキシカルボニル−1−tert−ブチルオキシカルボニルピロリジン(37mg、収率64%)を油状物として得る。
MS(ESI)m/z;383、385[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物37mgと4規定塩酸/ジオキサン溶液5mLを室温にて15時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、(2S,4R)−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]−2−メチルオキシカルボニルピロリジンを得る。
参考例11
(1)ビス−(4−クロロフェニル)メタノール100gを参考例5(2)と同様に処理し、クロロ[ビス(4−クロロフェニル)]メタン(100.5g、収率94%)を得る。
MS(EI)m/z;270[M+]
(2)上記(1)で得られる化合物14.5gと(3R)−tert−ブチルオキシカルボニルアミノピロリジン10gとを製造例5と同様に処理して(3R)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−tert−ブチルオキシカルボニルアミノピロリジン(18.8g、収率83%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;421[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物18gとトリフルオロ酢酸30mLを塩化メチレン100mL中、室温にて3時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣に塩酸水を加えて不溶物を溶解後、ジエチルエーテルにて洗浄する。水層に炭酸カリウムを加えアルカリ性とした後、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、(3R)−3−アミノ−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]ピロリジン粗生成物を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;321、323[M+H]
参考例12
4−オキソ−3−エチルオキシカルボニル−1−tert−ブチルオキシカルボニルピロリジンを、WO03/024477公報第27頁記載の方法と同様に処理し、(3S,4R)−4−アミノ−3−エチルオキシカルボニル−1−tert−ブチルオキシカルボニルピロリジンを得る。
参考例13
(1)参考例12で得られる化合物1.04gと4−シアノベンゾイルクロリド662mgを参考例7(1)と同様に処理することにより、(3S,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−エチルオキシカルボニル−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン(624mg、収率40%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;388[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物624mgを参考例7(2)と同様に処理し、(3S,4R)−3−エチルオキシカルボニル−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン(94mg、収率20%)を得る。
MS(APCI)m/z;288[M+H]
参考例14
(1)参考例12で得られる化合物2.07gと4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイルクロリド1.51mLを参考例7と同様の方法で処理し、(3S,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−エチルオキシカルボニル−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(3.3g、収率92%)を得る。
MS(APCI)m/z;447[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物3.3gを製造例514(2)、(3)と同様に処理し、(3S,4R)−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−エチルオキシメチル−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(1.14g、35%)を得る。
MS(APCI)m/z;433[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物1.14gを参考例7(2)と同様に処理し、(3S,4R)−3−エチルオキシメチル−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(832.5mg、収率95%)を得る。
参考例15
(1)参考例5で得られる化合物48.8gと(3R)−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン28.87gを製造例6と同様に処理し、(3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジンのジアステレオ混合物(58.1g、収率90.1%)を得る。
(2)上記(1)で得た混合物をキラムカラム(CHIRALPACK AD−H;ダイセル化学)にて分割し、光学活性体(3R)−1−[(S)−(4−シアノフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(22.2g、収率38.2%)および(3R)−1−[(R)−(4−シアノフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(22.4g、38.6%)を得る。
参考例16
(1)氷冷下、水素化ナトリウム0.5gのジメチルホルムアミド15mLの溶液に参考例9(1)で得られる化合物b2.21gのジメチルホルムアミド10mL溶液を加え、室温にて1時間攪拌する。臭化2−メトキシエチル1.59mLを加え、室温にて終夜攪拌する。氷冷後、水素化ナトリウム0.5gを加え、室温にて1時間攪拌する。さらに臭化2−メトキシエチル1.59mLを加え、室温にて2時間攪拌する。ジエチルエーテルにて希釈後、水を加え、酢酸エチルにて2回抽出する。有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15〜65:35)で精製することにより(3S,4S)−4−アジド−1−ベンジルオキシカルボニル−3−[2−(メチルオキシ)エチルオキシ]ピロリジン(1.78g、収率66%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;321[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物2.03gを参考例9(2)と同様に処理することにより(3S,4S)−4−アミノ−1−ベンジルオキシカルボニル−3−[2−(メチルオキシ)エチルオキシ]ピロリジン(1.82g、収率98%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;295[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物1.82gを参考例8(3)と同様に処理することにより(3S,4S)−1−ベンジルオキシカルボニル−3−[2−(メチルオキシ)エチルオキシ]−4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(2.25g、収率92%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;395[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物2.25gのメタノール40mL溶液に10%パラジウム炭素200mgを加え、常圧水素雰囲気下、室温にて4時間攪拌する。不溶物をセライトろ過し、ろ液を減圧留去することにより(3S,4S)−3−[2−(メチルオキシ)エチルオキシ]−4−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(1.46g、収率98%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;261[M+H]
参考例17
(1)4−ブロモベンズアルデヒド555mgに氷冷下、[ビス(2−メトキシエチル)−アミノ]硫黄=トリフルオリド555μLを加え、室温(要時、氷冷下)にて30分攪拌後、更に60℃で2時間攪拌する。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜95/5)にて精製することにより1−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)ベンゼン(328mg、収率53%)を得る。
GCMS(EI)m/z;208/210。
(2)上記(1)で得られる化合物310mgのテトラヒドロフラン3mL溶液に窒素雰囲気下、−78℃で1.58M n−ブチルリチウム−ヘキサン溶液2.37mLを滴下し、同温で1時間攪拌する。該反応液に4−シアノベンズアルデヒド197mgのテトラヒドロフラン2mL溶液を滴下し、同温で3時間攪拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣に水、酢酸エチルを加え、攪拌した後、酢酸エチルにて抽出する。有機層をNHシリカゲル(Chromatorex NHシリカゲル)2gでろ過した後、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜65/35)にて精製することにより(4−シアノフェニル)[4−(ジフルオロメチル)フェニル]メタノール(83.2mg、収率21%)を得る。
(3)上記(2)で得られる化合物38.9mgに塩化チオニル2mLを加え、85℃で2時間攪拌した後、濃縮することにより、クロロ(4−シアノフェニル)[4−(ジフルオロメチル)フェニル]メタンを得る。
参考例18
(1)6−メチルニコチン酸1gのテトラヒドロフラン10mL溶液に水素化アルミニウムリチウム277mgを加え、室温にて1時間攪拌する。反応液に水酸化ナトリウム水溶液、水を加えて攪拌後、ろ過する。ろ液から有機層を分離して減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=98/2〜90/10)で精製することにより6−メチルピリジン−3−イルメタノール(434mg、収率49%)を得る。
MS(APCI)m/z;124[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物430mgの塩化メチレン10mL溶液に1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードオキソール−3−(1H)−オン1.48gを加え、室温にて30分間攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて攪拌後、クロロホルムで抽出する。抽出液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜50/50)で精製することにより、6−メチルピリジン−3−カルバルデヒド(224mg、収率53%)を得る。
MS(APCI)m/z;122[M+H]
(3)4−ヨードベンゾニトリル460mgのテトラヒドロフラン5mL溶液に、窒素雰囲気下、−78℃で1.58M n−ブチルリチウム−ヘキサン溶液1.25mLを滴下し、同温にて30分間攪拌する。これに上記(2)で得られる化合物220mgを加え、同温で1時間攪拌する。反応液を室温まで加温し、水、酢酸エチルを加え、攪拌する。有機層を分取、減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜0/100)で精製することにより(4−シアノフェニル)(6−メチルピリジン−3−イル)メタノール(111mg、収率27%)を得る。
MS(APCI)m/z;225[M+H]
参考例19
(1)4−ジメチルスルファモイル安息香酸688mg、塩化チオニル5mLの混合溶液を90℃で終夜撹拌する。反応液を濃縮することにより、4−ジメチルスルファモイル安息香酸クロリド495mgを白色固体として得る。
(2)4−シアノフェニルホウ酸353mg、[ビス−(トリフェニルホスフィノ)−ジクロロ]パラジウム28mg、リン酸カリウム・三水和物692mgのトルエン5mL溶液に上記(1)で得られる化合物495mgを加え、110℃で1.5時間撹拌する。反応液を室温まで冷却後、シリカゲル5gでろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=33/67〜65/35)にて精製することにより、(4−シアノフェニル)(4−ジメチルスルファモイルフェニル)ケトン234mgを白色固体として得る。
(3)上記(2)で得られる化合物234mgのテトラヒドロフラン5mL/メタノール1mL溶液に0℃にて水素化ホウ素ナトリウム56mgを加え、同温で10分間撹拌した後、室温にてさらに2時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣に水、酢酸エチルを加えて撹拌後、珪藻土カラム(ChemElut)にて有機層を抽出する。抽出液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜50/50)にて精製することにより、(4−シアノフェニル)(4−ジメチルスルファモイルフェニル)メタノールを粘性液体として得る。
参考例20
(1)5−ブロモ−1H−ピリジン−2−オン2g、炭酸銀4.3gのクロロホルム40mL溶液にヨウ化イソプロピル11.5mLを加え、室温にて2時間攪拌する。反応液をシリカゲル20gでろ過した後、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=98/2〜90/10)にて精製することにより5−ブロモ−2−イソプロピルオキシピリジン(2.41g、収率97%)を得る。
MS(APCI)m/z;216/218[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物2.4gを参考例17(2)と同様に処理することにより、(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メタノール(1.88g、収率63%)を得る。
MS(APCI)m/z;269[M+H]
参考例21
(1)対応原料化合物を参考例1(2)と同様に処理することにより、(4−クロロフェニル)(3−メトキシカルボニルフェニル)メタノールを得る。
MS(APCI)m/z:259,261[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物と三臭化リンを反応させることにより、ブロモ(4−クロロフェニル)(3−メトキシカルボニルフェニル)メタンを得る。次いで、該化合物を参考例6で得られる化合物と製造例6と同様に処理することにより、(3R)−1−[(4−クロロフェニル)(3−メトキシカルボニルフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(427mg)を得る。
MS(APCI)m/z:533、535[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物を製造例19(1)と同様に処理することにより、(3R)−1−[(3−カルボキシフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン(344mg)を得る。
MS(APCI)m/z:519、521[M+H]
参考例22
(1)5−メチル−2−ピラジンカルボン酸1.0gのテトラヒドロフラン溶液10mLにトリエチルアミン1.1mL、クロロギ酸イソブチル1.0mLを添加し、0℃にて30分間撹拌する。−78℃にて、反応液に水素化ホウ素ナトリウム603mg、メタノール5mlを加え、撹拌後、塩化アンモニウム水溶液を加え、反応液を酢酸エチルにて抽出する。有機層を分取し、減圧濃縮して得られる粗精製物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム/メタノール=90:10)にて精製することにより、5−メチルピラジン−2−イルメタノールを得る。
MS(APCI)m/z:125[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物を参考例18(2)、(3)と同様に処理することにより、(4−シアノフェニル)(5−メチルピラジン−2−イル)メタノールを得る。
MS(APCI)m/z:226[M+H]
参考例23
(1)ナトリウムイソプロピルオキシド984mgのイソプロパノール溶液10mLに、2−クロロ−5−ブロモピリミジン1.934gを加え、窒素雰囲気下、室温にて2時間攪拌する。水、酢酸エチルを加え、攪拌した後、酢酸エチルで有機層を抽出する。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜90/10)にて精製することにより2−イソプロピルオキシ−5−ブロモピリミジン(1.7g、収率78%)を得る。
MS(APCI)m/z;217/219[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物434mgのテトラヒドロフラン/ジエチルエーテル20mL/20mL溶液に窒素雰囲気下、<−100℃でブチルリチウム(ヘキサン溶液、1.58M)1.27mLを5分以上かけて滴下し、同温30分間攪拌する。4−シアノベンズアルデヒド262mgのテトラヒドロフラン5mL溶液を滴下し、同温3時間攪拌。室温にした後、水、酢酸エチルを加え、攪拌した後、酢酸エチルにて有機層を抽出する。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過し、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=60/40〜30/70)にて精製することにより(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メタノール(174mg、収率32%)を得る。
MS(APCI)m/z;270[M+H]
参考例24
(1)4−ブロモベンジルアルコール561mgの塩化メチレン溶液3mLに、氷冷下、[ビス(2−メトキシエチル)−アミノ]硫黄=トリフルオリド590μLを5分以上かけて加え、同温1時間攪拌する。さらに室温にて1時間攪拌した後、減圧濃縮する。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜95/5)にて精製することにより1−ブロモ−4−フルオロメチルベンゼン(340mg、収率60%)を得る。
GCMS(EI)m/z;188/190。
(2)上記(1)で得られる化合物300mgを製造例3(3)と同様に処理することにより、(4−シアノフェニル)(4−フルオロメチルフェニル)メタノール(227mg、収率59%)を得る。
参考例25
(1)5−ブロモ−2−メチルピリジン5.0gの四塩化炭素50mL溶液にN−ブロモスクシンイミド6.2g、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)239mgを加え、85℃にて1時間攪拌する。放冷後、不溶物をろ去し、溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=100/0〜92/8)にて精製することにより5−ブロモ−2−ブロモメチルピリジン(3.7g、収率51%)を得る。
MS(APCI)m/z;250/252[M+H]
(2)ナトリウムイソプロピルオキシド1.82gの2−プロパノール24ml溶液に85℃にて上記(1)で得られる化合物1.85gの2−プロパノール10mL溶液を加え、30分間攪拌する。放冷後、溶媒を減圧濃縮し、水を加えクロロホルムにて抽出した後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=99/1〜90/10)にて精製することにより5−ブロモ−2−イソプロピルオキシメチルピリジン(1.47g、収率87%)を得る。
MS(APCI)m/z;230/232[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物400mgを参考例3(3)と同様に処理することにより(6−イソプロピルオキシメチルピリジン−3−イル)(4−トリフロオロメチルフェニル)メタノール(333mg、収率57%)を得る。
MS(APCI)m/z;326[M+H]
参考例26
(1)ナトリウムイソプロピルオキシド10.0gの2−プロパノール100ml溶液に85℃にて2−ブロモチアゾール10.0gを加え、15時間攪拌する。放冷後、溶媒を減圧濃縮し、水を加えジエチルエーテルにて抽出する。水、飽和食塩水にて洗浄した後、硫酸マグネシウムにて乾燥後、溶媒を減圧留去することにより2−イソプロピルオキシチアゾール(6.39g、収率73%)を得る。
MS(APCI)m/z;144[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物1.0gを製造例3(3)と同様に処理することにより、(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシチアゾール−5−イル)メタノール(1.62g、収率85%)を得る。
MS(APCI)m/z;275[M+H]
参考例27
2,2,2−トリフルオロエタノール3.1gのジオキサン20溶液mLに、0℃で水素化ナトリウム1.4gを加え、窒素雰囲気下、室温にて30分間攪拌する。2−クロロ−5−ブロモピリミジン3.0gを加え、室温にて終夜攪拌する。水、酢酸エチルを加え、攪拌した後、酢酸エチルで有機層を抽出する。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ過し、溶媒を減圧留去する。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜90/10)にて精製することにより2−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)−5−ブロモピリミジン(3.0g、収率38%)を得る。
MS(APCI)m/z;257/259[M+H]
参考例28
(1)参考例20(1)で得られる化合物1.0gのテトラヒドロフラン10mLの溶液に窒素雰囲気下、−78℃でブチルリチウムのヘキサン溶液(1.58M)3.0mLを滴下し、同温1時間攪拌する。6−クロロ−3−ホルミルピリジン660mgのテトラヒドロフラン2mL溶液を加え、同温1時間攪拌。室温にした後、水を加え酢酸エチルにて抽出する。溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60/40)にて精製することにより(6−クロロピリジン−3−イル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メタノール(733mg、収率57%)を得る。
MS(APCI)m/z;279/281[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物733mg、トリエチルアミン735μLの塩化メチレン12mLの溶液に氷冷下、塩化メタンスルホニル245μLを滴下し、同温1時間攪拌する。(3R)−(+)−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン637mg、アセトニトリル25mLを加え、85℃18時間攪拌する。水を加え酢酸エチルにて抽出し、飽和食塩水にて洗浄した後、硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜67/33)にて精製することにより(3R)−1−[(6−クロロピリジン−3−イル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(635mg、収率54%)を得る。
MS(APCI)m/z;447/449[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物506mgの2−プロパノール15mL溶液にナトリウムイソプロピルオキシド411mgを加え、マイクロウェーブ反応装置(バイオタージ社製)を用い、155℃にて2時間攪拌する。飽和重曹水を加え、クロロホルムにて抽出し、硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧留去することにより(3R)−1−[ビス−(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン476mgを褐色油状物として得る。
参考例29
4−フルオロベンズアルデヒド1.5g、メチルエチルアミン1.56mLのジメチルスルフィド9mL溶液に炭酸カリウム2.17gを加え、マイクロウェーブ反応装置(バイオタージ社製)を用い、120℃にて2時間攪拌する。水を加え、酢酸エチルにて抽出し、硫酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧留去した後、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=95/5〜80/20)にて精製することにより4−(N−エチル−N−メチルアミノ)ベンズアルデヒド(1.89g、収率96%)を得る。
MS(APCI)m/z;164[M+H]
参考例30
4−ヒドロキシベンズアルデヒド1.22gのピリジン5mL溶液に、ジメチルカルバミルクロライド1.0mLを加え、60℃で終夜加熱攪拌する。希塩酸、酢酸エチルを加え、攪拌した後、脱水用珪藻土カラムにて有機層を抽出する。抽出液を減圧濃縮し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60/40)にて精製することにより4−(ジメチルカルバモイルオキシ)ベンズアルデヒド(1.67g、収率86%)を得る。
MS(APCI)m/z;194[M+H]
実験例
〔ヒトCB1受容体結合試験〕
(1)ヒトCB1受容体細胞膜画分の調製
(材料及び試薬)
細胞膜画分の調製の為の材料及び試薬は下記の通りである。
ヒトCB1受容体発現細胞株: hCB1−c3(Euroscreen社)
細胞株培養用培地: F−12(GIBCO社)〔10%ウシ胎児血清、400μg/mL Geneticin、100units/mL Penicillin G及び100μg/mL Streptomycinを含む〕
細胞膜画分調製用緩衝液: 50mMトリス塩酸緩衝液〔pH7.5、2.5mMエチレンジアミン四酢酸、5mM塩化マグネシウム及び200mMショ糖を含む〕
(操作手順)
細胞株培養用培地で培養したヒトCB1受容体発現細胞株を氷冷リン酸緩衝液で2回洗浄後、細胞膜画分調製用緩衝液2mLを加え、cell scraperで細胞を回収した。マイクロチップ型超音波装置で20秒間処理した後、遠心分離(500×g、15分)した。上清を採取して更に遠心分離(43000×g、60分)後、上清を除去した。沈殿に細胞膜画分調製用緩衝液を加えた後、ホモジナイズし、得られた細胞膜懸濁液に等量の80%グリセロール含有緩衝液を添加することにより、ヒトCB1受容体細胞膜画分を得た。
(2)ヒトCB1受容体結合反応
(材料及び試薬)
本反応において使用した反応用緩衝液、洗浄用緩衝液、コーティング液及び標識リガンドは、それぞれ下記の通りである。
反応用緩衝液: 50mMトリス塩酸緩衝液〔pH7.5、5mM塩化マグネシウム、2.5mMエチレンジアミン四酢酸及び2mg/mLウシ血清アルブミン(脂肪酸フリー、SIGMA社)を含む〕
洗浄用緩衝液: 50mMトリス塩酸緩衝液〔pH7.5、5mM塩化マグネシウム、2.5mMエチレンジアミン四酢酸及び2mg/mLウシ血清アルブミン(脂肪酸フリー、SIGMA社製)を含む〕
コーティング液: 0.3%エチレンイミンポリマー〔蒸留水で希釈して調製〕
標識リガンド: [H]CP55940〔反応用緩衝液で30nM(7992dpm/μL)となるよう希釈〕。
(操作手順)
アッセイプレート(96ウェル、Coster社)に反応用緩衝液140μL、検体のジメチルスルホキシド溶液(終濃度0.1%)、標識リガンド20μL(30nM)及び上記(1)で調製した細胞膜画分20μL(0.4−0.5μg/μL)を加え、室温で90分間インキュベートした。反応終了後、コーティング液で処理したマイクロプレート(Unifilter−96 GF/B、Packard社)に播種した。氷冷した洗浄用緩衝液200μLで洗浄(×10)し、37℃で1晩乾燥後、Microscinti 40(PerkinElmer社)を添加し、マイクロシンチレーションカウンタ(Topcount、PerkinElmer社)で放射活性を測定した。検体のIC50値は、前記の放射活性測定値をもとに、Graphpad Prism3.02(Graphpad社)を用いて算出した。
(結果)
結果は下記第17表の通りである。
Figure 2007169270
Figure 2007169270

Claims (35)

  1. 一般式[I]:
    Figure 2007169270
    [式中、
    及びRは、
    (A)それぞれ独立して、
    (1)ハロゲン原子、
    (2)シアノ基、
    (3)ハロゲン原子およびアルキルオキシ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよいアルキル基、
    (4)ハロゲン原子、シクロアルキル基、アルキルオキシ基、モノもしくはジアルキルアミノ基、ピロリジニル基およびモルホリノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、
    (5)アルキル基、アルキルオキシアルキル基、シクロアルキル基およびモノもしくはジアルキルアミノアルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、
    (6)1もしくは2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイルオキシ基、
    (7)アルキルスルホニル基、
    (8)シクロアルキルオキシ基、
    (9)1もしくは2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
    (10)ニトロ基、
    (11)アルキルチオ基、
    (12)1もしくは2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、
    (13)アルキルスルフィニル基、
    (14)アルキレンオキシ基、および
    (15)アルキレンジオキシ基
    からなる群から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換されていてもよいアリール(もしくはヘテロアリール)基、或いは
    (B)互いに結合して隣接するCH基と共に式:
    Figure 2007169270
    で示される環式基を形成し、
    およびRは、一方が水素原子で、他方が水素原子、水酸基、ヒドロキシアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、アルキルオキシ基、アルキルオキシアルキル基、アルキルオキシアルキルオキシ基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)ヘテロ環式基、カルバモイル基またはモノもしくはジアルキルカルバモイル基(該基のアルキル部分はハロゲン原子、水酸基、モノもしくはジアルキルアミノ基および飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基から選ばれる基で置換されていてもよい)であるか、或いは両者が一緒になってオキソ基、
    は水素原子またはアルキル基、
    Yは単結合手、酸素原子または式:−N(R)−で示される基、
    は(1)置換基を有していてもよい直鎖状又は分岐鎖状炭化水素基(該炭化水素基は分子内に1以上の二重もしくは三重結合を含んでいてもよい)、或いは(2)置換基を有していてもよい環式基(該環式基は硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる1以上の異項原子を含有していてもよい)、
    はアルキル基またはアルキルオキシカルボニルアルキル基を表す。但し、Yが単結合手であって、R及びRの一方が水素原子、他方がヒドロキシメチル基である場合、Rが4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシフェニル基となることはない。]
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  2. 及びRにおけるアリール基が、5〜6員アリール、ヘテロアリール基が、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロアリール基である請求項1記載の医薬組成物。
  3. 及びRにおける飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基がピロリジニル基、モルホリニル基又はピリジル基である請求項1記載の医薬組成物。
  4. が置換基を有していてもよいC1−12の直鎖状もしくは分岐鎖状炭化水素基である請求項1記載の医薬組成物。
  5. が置換基を有していてもよいC1−12の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル基である請求項4記載の医薬組成物。
  6. が置換基を有していてもよいC2−12の直鎖状もしくは分岐鎖状アルケニル基である請求項4記載の医薬組成物。
  7. が置換基を有していてもよいC2−12の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキニル基である請求項4記載の医薬組成物。
  8. で示される直鎖状もしくは分岐鎖状炭化水素基が、下記(1)〜(15):
    (1)ベンゼン環と縮合していてもよいシクロアルキル基、
    (2)アミノ基(該アミノ基は、アルキル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、モルホリノカルボニル基、モノもしくはジアルキルカルバモイル基、モノもしくはジアルキルアミノスルホニル基、ハロゲノアルキルカルボニル基及びアルキルオキシカルボニルカルバモイル基から選ばれる同一又は異なる1乃至2個の基で置換されていてもよい)、
    (3)アリール(もしくはビアリール)基(該基はハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキル基、トリハロゲノアルキルオキシ基、アルキルオキシアルキルオキシ基、モルホリノアルキルオキシ基、アルキルオキシカルボニル基、モノもしくはジアルキルアミノ基及びアルキルオキシカルボニルアミノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
    (4)飽和もしくは不飽和の3〜14員、含硫、含酸素もしくは含窒素へテロ環式基(該へテロ環式基は、ハロゲン原子、オキソ基、アルキル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、トリハロゲノアルキル基、アルキルチオ基及びアリール基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
    (5)水酸基、
    (6)アルキルオキシ基(該基のアルキル部分はアルキルオキシ及びアリール基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
    (7)アルケニルオキシ基、
    (8)アリールオキシ基(該基のアリール部分はシクロアルキル環と縮合していてもよく、かつハロゲン原子、アルキル基及びトリハロゲノアルキルオキシ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
    (9)式:−SRで示される基(式中、Rはアリール基、アリールアルキル基または飽和もしくは不飽和の4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基を表す)、
    (10)アルキルオキシカルボニル基、
    (11)アリールアルキルオキシカルボニル基、
    (12)シクロアルキルカルボニル基、
    (13)アリールカルボニル基(該基のアリール部分はハロゲン原子及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
    (14)アリールスルホニル基、および
    (15)ハロゲン原子
    からなる群より選ばれる同一もしくは異なる1乃至3個の基で置換された炭化水素基である請求項4〜7記載の医薬組成物。
  9. における飽和もしくは不飽和の3〜14員含硫、含酸素もしくは含窒素へテロ環式基が、式:
    Figure 2007169270
    で示される基から選ばれるヘテロ環式基(該へテロ環式基は更に一部が水素化されていてもよい)である請求項8記載の医薬組成物。
  10. が置換基を有していてもよい6〜14員の単環式、二環式もしくは三環式アリール基である請求項1記載の医薬組成物。
  11. アリール基がフェニル基、ナフチル基又はフルオレニル基である請求項10記載の医薬組成物。
  12. が置換基を有していてもよいC3−10のモノシクロ−、ビシクロ−もしくはトリシクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよい)である請求項1記載の医薬組成物。
  13. モノシクロ−、ビシクロ−もしくはトリシクロアルキル基がシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基及びトリシクロ[2.2.1.0]へプチル基から選ばれるシクロアルキル基である請求項12記載の医薬組成物。
  14. が置換基を有していてもよい飽和もしくは不飽和の3〜14員含硫、含酸素もしくは含窒素へテロ環式基(該へテロ環式基はシクロアルキル環とスピロ結合していてもよい)である請求項1記載の医薬組成物。
  15. ヘテロ環式基部分が、(1)ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、3H−ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、チアゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、アゼチジニル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、チエニル基、チアゾリル基、フリル基、ピラニル基およびモルホリニル基から選ばれる単環式ヘテロ環式基、(2)1H−インダゾリル基、インドリジニル基、インドリル基、3H−インドリル基、イソインドリル基、インドリニル基、イソインドリニル基、プリニル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、フタラジニル基、ナフチリジニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、シンノリニル基、プテリジニル基、ピラゾロピリミジニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、クロメニル基、ベンゾトリアゾリル基、2H−ベンゾトリアゾリル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、フタルイミド基、ベンゾチエニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾオキサジニル基、ベンズイミダゾリル基、フロピリジル基および式:
    Figure 2007169270
    で示される基から選ばれる二環式へテロ環式基、(3)フロナフチル基、ジヒドロフロナフチル基、カルバゾリル基、βーカルボリニル基および式:
    Figure 2007169270
    で示される基から選ばれる三環式へテロ環式基、または(4)オキサスピロデシル基、
    である請求項14記載の医薬組成物。
  16. ヘテロ環式基が、式:
    Figure 2007169270
    で示されるヘテロ環式基(当該へテロ環式基は一部が更に水素化されていてもよい)である請求項15記載の医薬組成物。
  17. が、非置換の環式基、或いは
    (1)ハロゲン原子、
    (2)オキソ基、
    (3)ニトロ基、
    (4)シアノ基、
    (5)アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、アリールカルボニル基、モノ、ジもしくはトリハロゲノアリールカルボニル基、アリール基、水酸基、オキソ基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基、アルキルオキシ基およびイミノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
    (6)アミノアルキル基(該基のアミノ部分は、アルキルオキシカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、アルキル基、アルキルオキシアルキル基およびシクロアルキル基から選ばれる同一又は異なる1乃至2個の基で置換されていてもよい)
    (7)シクロアルキル基、
    (8)アルキルオキシカルボニルアルケニル基、
    (9)アミノ基(該アミノ基は、アルキル基、アルキルオキシカルボニル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、アルキルオキシアルキル基及びハロゲノアルキルカルボニル基から選ばれる同一又は異なる1乃至2個の基で置換されていてもよい)、
    (10)アリール基(該アリール基は、ハロゲン原子及び飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
    (11)飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基(該へテロ環式基は、ハロゲン原子、オキソ基及び飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
    (12)アルキルオキシ基(該基のアルキル部分は、ハロゲン原子、アルキルオキシ基、アリール基、飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基及びモノもしくはジアルキルアミノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至3個の基で置換されていてもよい)、
    (13)シクロアルキルオキシ基、
    (14)シクロアルケニルオキシ基、
    (15)アリールオキシ基、
    (16)アリールカルボニル基(該基のアリール部分は、同一又は異なる1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよい)、
    (17)アルキルカルボニル基、
    (18)アルキルオキシカルボニル基、
    (19)アリールアルキルオキシカルボニル基、
    (20)式:−SOで示される基(式中、Rはアルキル基、1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、または同一もしくは異なる1乃至3個のアルキル基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基を表す)、
    (21)アルキニル基(該アルキニル基はモノもしくはジアルキルアミノ基及び飽和もしくは不飽和4〜10員含窒素(もしくは含酸素)へテロ環式基から選ばれる基で置換されていてもよい)、
    (22)アルキルチオ基(該基のアルキル部分は水酸基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい)、
    (23)カルバモイル基(該カルバモイル基はアルキル基で置換されていてもよい)、及び
    (24)カルバモイルオキシ基(該基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)
    からなる群から選ばれる同一又は異なる1乃至4個の置換基を有する環式基である請求項10〜16のいずれか一に記載の医薬組成物。
  18. 及びRが、(i)同一又は異なって、ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基及びシアノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基であるか、或いは(ii)両者が隣接するCH基と一緒になって式:
    Figure 2007169270
    で示される基を形成し、R及びRの一方が水素原子であり、他方が水素原子又は水酸基、Rが水素原子またはC1−6アルキル基、Yが単結合手または−O−、並びにRが下記(1)〜(17):
    (1)C3−8シクロアルキル基;(2)ベンゾ−C3−8シクロアルキル基;(3)アミノ基(該基は、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル−カルバモイル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、C1−6アルキル−カルボニル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル−カルボニル基、フェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、C1−6アルキルスルホニル基、モルホリノカルボニル基、1〜2個のC1−6アルキル基で置換されたカルバモイル基、及び1〜2個のC1−6アルキル基で置換されたアミノスルホニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(4)フェニル基、ナフチル基及びフルオレニル基から選ばれるアリール基(該アリール基は、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキルオキシ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基及びC1−6アルキルオキシ−カルボニル−アミノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(5)ハロゲン原子で置換されていてもよいビフェニル基;(6)飽和もしくは不飽和5〜14員含硫、含窒素もしくは含酸素ヘテロ環式基(当該へテロ環式基は、ハロゲン原子、オキソ基、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、フェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルチオ基及びフェニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(7)水酸基;(8)C1−6アルキルオキシ基(該基は、C1−6アルキルオキシ基及びフェニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(9)C2−6アルケニルオキシ基;(10)フェノキシ基及びナフチルオキシ基から選ばれるアリールオキシ基(該基のアリール部分は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基及びトリハロゲノ−C1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよく、かつC3−8シクロアルキル基と縮合していてもよい);(11)フェニルチオ基;(12)ピリジルチオ基;(13)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基(該基のアルキル部分はフェニル基で置換されていてもよい);(14)C3−8シクロアルキルカルボニル基;(15)ベンゾイル基;(16)ベンゼンスルホニル基;及び(17)ハロゲン原子;
    からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい直鎖または分岐鎖状C1−10アルキル基である請求項1記載の医薬組成物。
  19. 及びRが、同一又は異なって、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、R及びRがともに水素原子、Rが水素原子、Yが単結合手、Rが下記(1)〜(3):
    (1)フェニル基(該基は、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルオキシ基及びモルホリノ−C1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);
    (2)飽和又は不飽和5〜10員含窒素もしくは含酸素ヘテロ環式基(該ヘテロ環式基はハロゲン原子で置換されていてもよい);及び
    (3)フェニル−C1−6アルキルチオ基;
    からなる群より選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい直鎖または分岐鎖状C2−6アルケニル(もしくはC2−6アルキニル)基である請求項1記載の医薬組成物。
  20. 及びRが、同一又は異なって、(i)下記(1)〜(16):
    (1)ハロゲン原子;(2)シアノ基;(3)ニトロ基;(4)C1−6アルキル基(該基は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);(5)C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基;(6)C1−6アルキルオキシ基(該基は、ハロゲン原子、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、ピロリジニル基及びモルホリノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(7)C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルオキシ基;(8)アミノ基(該基は、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基及びジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(9)ジ(C1−6アルキル)カルバモイル基;(10)C1−6アルキルチオ基;(11)C1−3アルキレンオキシ基;(12)C1−3アルキレンジオキシ基;(13)ジ(C1−6アルキル)アミノスルホニル基;(14)C1−6アルキルスルホニル基;(15)ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基;及び(16)C1−6アルキルスルフィニル基;
    からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基、或いは(ii)下記(1)〜(6):
    (1)ハロゲン原子;(2)シアノ基;(3)C1−6アルキル基(該基はハロゲン原子及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(4)ジ(C1−6アルキル)アミノ基;(5)C3−8シクロアルキルオキシ基;及び(6)C1−6アルキルオキシ基(該基はハロゲン原子、C3−8シクロアルキル基及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);
    からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい含硫、含窒素もしくは含酸素5〜10員の単環もしくは二環式へテロアリール基、R及びRが(i)一方が水素原子で、他方が水素原子、水酸基、カルボキシル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、カルバモイル基(該基は、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、モルホリノ−C1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルキル基、ハロゲノ−C1−6アルキル基およびピリジル−C1−6アルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルオキシ基、モルホリノ基又はピロリジニル基であるか、或いは(ii)R及びRの両者が一緒になってオキソ基、Rが水素原子又はC1−6アルキル基、Yが単結合手、Rが下記(1)〜(25):
    (1)ハロゲン原子;(2)オキソ基;(3)ニトロ基;(4)シアノ基;(5)C1−6アルキル基(該基は、ハロゲン原子、水酸基、C1−6アルキルオキシ基、フェニル基、モルホリノ基、ピロリジニル基、オキソピロリジニル基及びベンズイミダゾリル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(6)アミノ−C1−6アルキル基(該基のアミノ部分はC1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基及びフェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(7)C3−8シクロアルキル基;(8)C1−6アルキルオキシ−カルボニル−C2−6アルケニル基;(9)アミノ基(該基は、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル−カルボニル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基およびフェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(10)フェニル基;(11)ピラゾリル基、ピロリル基、ピロリジニル基、ピペリジル基及びモルホリノ基から選ばれるヘテロ環式基(該ヘテロ環式基は、ハロゲン原子、オキソ基及びピリミジニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(12)C1−9アルキルオキシ基(該基は、ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基、フェニル基、モルホリノ基および1〜2個のC1−6アルキル基で置換されたアミノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(13)C3−8シクロアルキルオキシ基;(14)C3−8シクロアルケニルオキシ基;(15)フェノキシ基;(16)ベンゾイル基;(17)C1−6アルキル−カルボニル基;(18)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基;(19)アミノスルホニル基(該基は1〜2個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい);(20)ピペラジニルスルホニル基(該基は1〜3個のアルキル基で置換されていてもよい);(21)C2−6アルキニル基(該基は、1もしくは2個のC1−6アルキル基で置換されたアミノ基およびピロリジニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(22)水酸基で置換されていてもよいC1−6アルキルチオ基;(23)C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルチオ基;(24)1〜2個のC1−6アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;および(25)ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基;
    からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい6〜11員単環式、二環式もしくは三環式アリール基である請求項1記載の医薬組成物。
  21. およびRが、同一又は異なって、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、RおよびRの一方が水素原子で、他方が水素原子またはC1−6アルキルオキシ基、Rが水素原子、Yが単結合手、Rが下記(1)〜(6):
    (1)オキソ基;(2)C1−6アルキル基(該基はハロゲノフェニルカルボニル基で置換されていてもよい);(3)アミノ−C1−6アルキル基(該基のアミノ部分は、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基で置換されていてもよい);(4)アミノ基(該基はC1−6アルキルオキシ−カルボニル基で置換されていてもよい);(5)フェニル基(該基は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);および(6)ベンゾイル基(該基は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);
    からなる群より選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよいC3−10モノ−、ビ−もしくはトリシクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよい)である請求項1記載の医薬組成物。
  22. 及びRが、同一又は異なって、(i)下記(1)〜(6):
    (1)ハロゲン原子;(2)シアノ基;(3)C1−6アルキルオキシ基;(4)トリフルオロ−C1−6アルキル基;(5)C1−6アルキル基及びC1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されたアミノ基;及び(6)ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基;
    からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基、或いは、(ii)下記(1)〜(5):
    (1)C1−6アルキルオキシ基;(2)ジ(C1−6アルキル)アミノ基;(3)C3−8シクロアルキルオキシ基;(4)C3−8シクロアルキル−C1−6アルキルオキシ基;及び(5)トリハロゲノ−C1−6アルキルオキシ基;
    からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい含硫、含酸素もしくは含窒素5〜10員の単環もしくはニ環式ヘテロアリール基、R及びRの一方が水素原子で、他方が水素原子又はC1−6アルキルオキシ基、Rが水素原子、Yが単結合手、Rが下記(1)〜(15):
    (1)オキソ基;(2)ハロゲン原子;(3)シアノ基;(4)C1−6アルキル基(該基は、ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基、イミノ基、フェニル基及びピロリジニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(5)アミノ−C1−6アルキル基(該基のアミノ部分は1〜2個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい);(6)アミノ基(該基は1〜2個のC1−6アルキル基で置換されていてもよい);(7)フェニル基(該基は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);(8)フリル基、ピリジル基及びピリミジニル基から選ばれるヘテロ環式基;(9)C1−6アルキルオキシ基(該基は、ハロゲン原子及びフェニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(10)C1−6アルキル−カルボニル基;(11)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基;(12)C1−6アルキルスルホニル基;(13)アミノスルホニル基;(14)ベンゼンスルホニル基(該基のベンゼン部分は1乃至3個のハロゲン原子で置換されていてもよい);及び(15)モルホリノスルホニル基;
    からなる群より選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和又は不飽和3〜14員単環式、二環式もしくは三環式ヘテロ環式基(該ヘテロ環式基はC3−8シクロアルキル環とスピロ結合していてもよい)である請求項1記載の医薬組成物。
  23. 及びRが1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、R及びRが共に水素原子、Rが水素原子、Yが式:−NR−で示される基、Rがフェニル基で置換されていてもよいC1−6アルキル基又は1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいフェニル基、RがC1−6アルキル基又はC1−6アルキルオキシ−カルボニル−C1−6アルキル基である請求項1記載の医薬組成物。
  24. が、オキソ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、トリフルオロ−C1−6アルキル基、ジフェニル−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、フェニル−C1−6アルキル基、ピロリジニル−C1−6アルキル基、ベンズイミダゾリル−C1−6アルキル基、C1−9アルキルオキシ基、ジ−もしくはトリフルオロ−C1−6アルキルオキシ基、フェニルオキシ基、フェニル−C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルオキシ基、アミノスルホニル基、ジ(C1−6アルキル)アミノスルホニル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、フェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル−C2−6アルケニル基、C1−6アルキル−カルボニル基、ベンゾイル基、フェニル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8シクロアルケニルオキシ基、C3−8シクロアルキルオキシ基、ピロリル基、オキソピロリジニル基、ピペリジル基、C1−6アルキルピペラジニルスルホニル基、ピリミジニル置換ピラゾリル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ−C1−6アルキル基、フェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C2−6アルキニル基、N−(C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル)−N−(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、N−(C3−8シクロアルキル)−N−(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、N−(トリフルオロ−C1−6アルキルカルボニル)−N−(C1−6アルキル)アミノ基、ピロリジニル−C2−6アルキニル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、モルホリノ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキルオキシ基、モルホリノ−C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキルチオ基、ヒドロキシ−C1−6アルキルチオ基、ジ(C1−6アルキル)カルバモイル基、及びジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基から選ばれる同一または異なる1〜3個の基で置換されたアリール基である請求項17に記載の医薬組成物。
  25. が、オキソ基、C1−6アルキル基、ハロゲノベンゾイル−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基、ハロゲノベンゾイル基、フェニル基、ハロゲノフェニル基及びC1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる同一又は異なる1〜4個の基で置換されたモノシクロ−、ビシクロ−もしくはトリシクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよい)である請求項17に記載の医薬組成物。
  26. が、オキソ基、塩素原子、臭素原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、ジフェニル−C1−6アルキル基、C1−6アルキルカルボニル基、トリフルオロ−C1−6アルキル基、トリフルオロ−C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、フェニル基、クロロフェニル基、ピロリジニル−C1−6アルキル基、ピリジル基、ピリミジニル基、フリル基、C1−6アルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、モルホリノスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、クロロベンゼンスルホニル基、ベンジル基、ベンジルオキシ基及びC1−6アルキルオキシ−イミノ−C1−6アルキル基からなる群から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換されたヘテロ環式基である請求項17に記載の医薬組成物。
  27. が式:
    Figure 2007169270
    で示される基、Rが式:
    Figure 2007169270
    で示される基、R11およびR21がそれぞれ独立して水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基(該基はハロゲン原子及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、C1−6アルキル基(該基はハロゲン原子及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基、C3−8シクロアルキルオキシ基、C3−8シクロアルキル−C1−6アルキルオキシ基、C1−6アルキルチオ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキルオキシ基または式:
    Figure 2007169270
    で示される基、R12およびR22がそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子またはモルホリノ−C1−6アルキルオキシ基、R13およびR23がそれぞれ独立して水素原子またはハロゲン原子、R14およびR15が同一または異なって水素原子、C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基およびジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基から選ばれる基、Yが単結合手である請求項1乃至26のいずれか一に記載の医薬組成物。
  28. およびRが、一方が水素原子で、他方が水素原子、水酸基、C1−6アルキルオキシ基またはモルホリノ基である請求項27に記載の医薬組成物。
  29. 一般式[I−A]:
    Figure 2007169270
    [式中、環Aは式:
    Figure 2007169270
    で示される基、
    環Bは式:
    Figure 2007169270
    で示される基、
    およびZは、一方が式:=N−で示される基、他方が式:=CH−または=N−で示される基、
    11a及びR21aは同一もしくは異なって(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)シアノ基、(4)C1−6アルキルオキシ基(該基はハロゲン原子及びC1−6アルキルオキシ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、(5)モノもしくはトリフルオロ−C1−6アルキル基、(6)ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基、(7)C1−6アルキルチオ基、(8)C1−6アルキル基およびC1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基で置換されたアミノ基、(9)C3−8シクロアルキルオキシ基、(10)C3−8シクロアルキル−C1−6アルキルオキシ基、または(11)C1−6アルキルオキシ−C1−6アルキル基、
    14aはC1−6アルキルオキシ基、
    13aは水素原子またはハロゲン原子、
    31は水素原子、水酸基、C1−6アルキルオキシ基またはモルホリノ基、
    61は(1)ハロゲン原子、トリフルオロ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、トリフルオロ−C1−6アルキルオキシ基、ジ(C1−6アルキル)カルバモイルオキシ基、C1−6アルキルチオ基及びシアノ基から選ばれる同一又は異なる1乃至2個の基で置換されたフェニル基、(2)ハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1乃至2個で置換されたピリジル基、或いは(3)ハロゲン原子またはトリフルオロ−C1−6アルキル基で置換されたチエニル基、
    を表す。]
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  30. 1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    1−[(4−クロロフェニル)[4−[N−メチル−N−(2−メチルオキシエチル)アミノ]フェニル]メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    1−[(2−クロロフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−モルホリノ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−ヒドロキシ−4−[(2−フルオロ−4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(2−フルオロ−4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[ビス−(4−クロロフェニル)メチル]−3−モルホリノ−4−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−イソプロピルオキシフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−エチルオキシ−4−[(2−フルオロ−4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3S,4S)−1−[(4−クロロフェニル)(4−シアノフェニル)メチル]−3−メチルオキシ−4−[(2−フルオロ−4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(S)−(4−シアノフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;および
    (3R)−1−[(S)−(4−シアノフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−メチルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−メチルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−クロロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−クロロフェニル)[4−(トリフルオロメチルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチルオキシ)フェニル]メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−3−[[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−クロロフェニル)メチル]−3−[[5−(トリフルオロメチル)−2−テノイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−メチルチオフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(S)−(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−エチルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−イソプロピルオキシフェニル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−エチルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2−ジフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−エチルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2−ジフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−[2−(メチルオキシ)エチルオキシ]ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−フルオロメチルフェニル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(4−フルオロメチルフェニル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−クロロフェニル)(2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−クロロフェニル)(2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル](2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル](2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル][6−(イソプロピルオキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−クロロフェニル)[6−(メチルオキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル][6−(メチルオキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(メチルオキシメチル)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2−フルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−エチルオキシベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(4−メチルチオベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[(5−ブロモ−2−テノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−イソプロピルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−メチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−メチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−メチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−エチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−エチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−エチルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−イソプロピルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−イソプロピルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−イソプロピルオキシフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシピリミジン−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(1−フルオロメチル−2−フルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]−3−[[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)ベンゾイル]アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[ビス−(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)(2−エチルオキシチアゾール−5−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[ビス−(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[ビス−(6−イソプロピルオキシピリジン−3−イル)メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(ジメチルカルバモイルオキシ)フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジメチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジエチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジエチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[2−(ジエチルアミノ)ピリミジン−5−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−[N−メチル−N−(2−メチルオキシエチル)アミノ]フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−エチルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−[N−メチル−N−(2−メチルオキシエチル)アミノ]フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−エチルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−[N−メチル−N−(2−メチルオキシエチル)アミノ]フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−エチルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[4−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)フェニル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロブチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロブチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロブチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロプロピルメチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロプロピルメチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(シクロプロピルメチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(1−エチル−n−プロピルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(1−エチル−n−プロピルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(1−エチル−n−プロピルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]ピロリジン;
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(4−シアノ−2−フルオロベンゾイル)アミノ]ピロリジン;および
    (3R)−1−[(4−シアノフェニル)[6−(2,2,2−トリフルオロエチルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル]−3−[(6−シアノニコチノイル)アミノ]ピロリジン;
    から選ばれる化合物またはその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  31. CB1受容体拮抗薬である請求項1〜30のいずれか1項記載の医薬組成物。
  32. 精神分裂病を包含する精神病、不安障害、ストレス、鬱病、癲癇、神経変性、小脳及び旧小脳(Spinocerebellar)障害、認識障害、頭蓋外傷、パニック発作、末梢ニューロパシー、緑内障、片頭痛、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、レイノー症候群、振せん、強迫性障害、健忘症、老年痴呆、胸腺障害、ツーレット症候群、遅発性ジスキネシア、双極性障害、癌、薬剤誘発性運動障害、失調症、内毒素血症性ショック、出血性ショック、低血圧症、不眠症、炎症を包含する免疫学的疾患、多発性硬化症、嘔吐、下痢、喘息、食欲障害(過食症、食欲不振)、肥満症、非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、耐糖能障害、高インスリン血症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、動脈硬化、高血圧、冠疾患、記憶障害、泌尿器疾患、心血管疾患、不妊、感染症、髄鞘脱落性疾患、神経炎、ウィルス性脳炎、脳血管障害、肝硬変又は消化管疾患の予防・治療剤である請求項1〜30のいずれか1項記載の医薬組成物。
  33. 慢性処置、物質依存または薬物乱用からの離脱促進剤である請求項1〜30記載の医薬組成物。
  34. 鎮痛薬または麻酔性薬剤の鎮痛活性増強剤である請求項1〜30記載の医薬組成物。
  35. 禁煙補助剤(喫煙からの離脱促進剤)である請求項1〜30記載の医薬組成物。
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