JP2007168684A - ラグ付タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】生産コストが上げられることなく、耐久性が高められた農業用ラグ付タイヤ2のの提供。
【解決手段】このタイヤ2は、本体18と、この本体18から半径方向外向きに突出する多数のラグ20とを有するトレッド4と、コア36を備えた左右一対のビード8と、両ビード8の間に架け渡されたカーカス10と、このトレッド4の内側においてこのカーカスの外側に積層されるベルトとを備えている。このトレッド4の外面は、この本体18に沿って拡がるラグ底26を備えている。このラグ底26は、周方向に延びる凸部を備えている。このベルトは、ベルトプライを備えている。このベルトプライの外端は、軸方向においてこの凸部の幅の間に位置している。好ましくは、上記凸部の縁34は、直線状、ジグザグ状又は蛇行状とされている。
【選択図】図1

Description

湿田、軟弱地等を走行する農業機械及び軽土木建設機械に装着されるラグ付タイヤに関する。
農業機械及び軽土木建設機械には、湿田及び軟弱地における作業性が考慮されたラグ付走行体が装着される。この走行体には、ラグ付タイヤ及びラグ付クローラがある。
ラグ付タイヤでは、そのトレッドは多数のラグを備えている。このラグは、赤道面からトレッドの端まで延びており、回転方向に左右交互に配置されている。このラグは、半径方向略外向きに突出している。湿田及び軟弱地において、このラグが泥を掻くことにより、このタイヤの装着された車両に推進力が発生する。このタイヤの牽引力は、このラグにより確保される。
走行時の振動が抑えられた農用タイヤが、特開2004−299459に開示されている。このタイヤでは、ラグの頂面に半径方向外向きに膨出する膨出部が設けられている。
特開2004−299459公報
ラグ付タイヤは、トレッドの内側に沿ってカーカスに積層されているベルトを備えている。このタイヤでは、このベルトの外端に応力が集中し、ラグ底にクラックが生じる場合がある。
クラックの発生が防止されるために、そのトレッドの厚みが厚くされたタイヤがある。このタイヤでは、ラグの突出高さは低い。このため、このタイヤの牽引力は小さい。厚いトレッドにより、タイヤの質量が増加するので、生産コストが上がってしまう。
クラックの発生が防止されるために、補助ベルト層が備えられたタイヤがある。このタイヤでは、この補助ベルト層の端部に応力が集中してしまう。このタイヤにおいても、クラックの発生は抑えられない。
本発明の目的は、生産コストが上げられることなく、耐久性が高められた農業用ラグ付タイヤの提供にある。
本発明に係る農業用ラグ付タイヤは、本体と、この本体から半径方向外向きに突出する多数のラグとを有するトレッドと、コアを備えた左右一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このトレッドの内側においてこのカーカスの外側に積層されるベルトとを備えている。このトレッドの外面は、この本体に沿って拡がるラグ底を備えている。このラグ底は、周方向に延びる凸部を備えている。このベルトは、ベルトプライを備えている。このベルトプライの外端は、軸方向においてこの凸部の幅の間に位置している。
好ましくは、このタイヤでは、上記凸部の縁は、直線状、ジグザグ状又は蛇行状とされている。好ましくは、このタイヤでは、上記凸部は、軸方向の幅が広い幅広部と、軸方向の幅がこの幅広部に比して狭い狭窄部とを備えている。この幅広部とこの狭窄部とは、周方向に交互に並んでいる。この幅広部とこの狭窄部とは、連接している。
本発明に係る他の農業用ラグ付タイヤは、本体と、この本体から半径方向外向きに突出する多数のラグとを有するトレッドと、コアを備えた左右一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このトレッドの内側においてこのカーカスの外側に積層されるベルトとを備えている。このトレッドの外面は、この本体に沿って拡がるラグ底を備えている。このラグ底は、周方向に延びる第一凸部及び第二凸部を備えている。この第二凸部は、この第一凸部の軸方向内側に位置している。このベルトは、このカーカスの半径方向外側に積層される内側ベルトプライと、この内側ベルトプライの半径方向外側に積層される外側ベルトプライとを備えている。この内側ベルトプライの外端は、この外側ベルトプライの外端の軸方向外側に位置している。この内側ベルトプライの外端は、軸方向においてこの第一凸部の幅の間に位置している。この外側ベルトプライの外端は、軸方向においてこの第二凸部の幅の間に位置している。
好ましくは、このタイヤでは、上記第一凸部及び第二凸部の縁は、直線状、ジグザグ状又は蛇行状とされている。好ましくは、このタイヤでは、上記第一凸部及び第二凸部は、軸方向の幅が広い幅広部と、軸方向の幅がこの幅広部に比して狭い狭窄部とを備えている。この幅広部とこの狭窄部とは、周方向に交互に並んでいる。この幅広部とこの狭窄部とは、連接している。
本発明に係るさらに他の農業用ラグ付タイヤは、本体と、この本体から半径方向外向きに突出する多数のラグとを有するトレッドと、コアを備えた左右一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このトレッドの内側においてこのカーカスの外側に積層されるベルトと、このベルト及びカーカスの外側に積層される補強層とを備えている。このトレッドの外面は、この本体に沿って拡がるラグ底を備えている。このラグ底は、周方向に延びる凸部を備えている。この補強層は、このベルトの外端を覆っている。この補強層は、軸方向においてこの凸部の幅の間に位置している。
好ましくは、このタイヤでは、上記凸部の縁は、直線状、ジグザグ状又は蛇行状とされている。好ましくは、このタイヤでは、上記凸部は、軸方向の幅が広い幅広部と、軸方向の幅がこの幅広部に比して狭い狭窄部とを備えている。この幅広部とこの狭窄部とは、周方向に交互に並んでいる。この幅広部とこの狭窄部とは、連接している。
本発明に係るさらに他の農業用ラグ付タイヤは、本体と、この本体から半径方向外向きに突出する多数のラグとを有するトレッドと、コアを備えた左右一対のビードと、両ビードの間に架け渡されたカーカスと、このトレッドの内側においてこのカーカスの外側に積層されるベルトと、このベルト及びカーカスの外側に積層される補強層とを備えている。このトレッドの外面は、この本体に沿って拡がるラグ底を備えている。このラグ底は、周方向に延びる第一凸部及び第二凸部を備えている。この第二凸部は、この第一凸部の軸方向内側に位置している。この補強層は、このベルトの外端を覆っている。この補強層の外端は、軸方向においてこの第一凸部の幅の間に位置している。この補強層の内端は、軸方向においてこの第二凸部の幅の間に位置している。
好ましくは、このタイヤでは、上記第一凸部及び第二凸部の縁は、直線状、ジグザグ状又は蛇行状とされている。好ましくは、このタイヤでは、上記第一凸部及び第二凸部は、軸方向の幅が広い幅広部と、軸方向の幅がこの幅広部に比して狭い狭窄部とを備えている。この幅広部とこの狭窄部とは、周方向に交互に並んでいる。この幅広部とこの狭窄部とは、連接している。
この農業ラグ付タイヤでは、応力が集中する部分が凸部により補強されている。このタイヤでは、クラックの発生が抑えられる。このタイヤは耐久性に優れる。クラックの発生が抑えられるために、トレッドの本体全体の厚みを厚くする必要はないので、タイヤ質量の増加は抑えられる。このタイヤでは、生産コストの上昇が抑えられている。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る農業用ラグ付タイヤ2の一部が示された展開図である。このタイヤ2は、農業機械に装着される。この図1において、左右方向がこのタイヤ2の軸方向である。矢印Aで示されているのは、このタイヤ2の回転方向である。図1中の一点鎖線CLは、このタイヤ2の赤道面を表す。この農業機械としては、トラクタ、バインダ、ハーベスタ、コンバイン、田植機、運搬車及び耕耘機が例示される。なお、このタイヤ2がトレンチャ及びドーザーのような軽土木建設機械に装着されてもよい。
図2は、図1のタイヤ2のII−II線に沿った拡大断面図である。この図2において、上下方向がこのタイヤ2の半径方向であり、左右方向がこのタイヤ2の軸方向である。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12及びチューブ14を備えている。このタイヤ2はリム16に組み込まれており、このチューブ14に空気が充填されている。なお、図2中の一点鎖線CLは、このタイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、この一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。
トレッド4は、架橋ゴムからなる。このトレッド4は、本体18と、この本体18から半径方向略外向きに突出する多数のラグ20とを備えている。この本体18は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。このラグ20は、赤道面の近傍からトレッド4の端に向かって回転方向後側に延びている。このラグ20は、回転方向に左右交互に配置されている。このラグ20が泥を掻くことにより、推進力は発生する。このラグ20は、このタイヤ2の牽引力を確保する。このラグ20の形状、間隔、高さ等は、このタイヤ2への泥の付着、このタイヤ2の牽引力等が考慮されて適宜決められる。
トレッド4の外面は、ラグ20の頂面22と、傾斜面24と、ラグ底26とから構成される。この傾斜面24は、この頂面22から半径方向略内向きに傾斜して延びている。ラグ底26は、この傾斜面24から本体18に沿って拡がっている。舗装路のような平滑な路面においては、この頂面22が路面と接触する。この傾斜面24及びラグ底26は、路面と接触しない。湿田のような軟弱な地面においては、ラグ20が泥を掻くので、この傾斜面24及びラグ底26は泥と接触する。
ラグ底26は、2つの第一凸部28及び2つの第二凸部30を備えている。この第一凸部28は、ショルダー32の近傍に位置している。第二凸部30は、この第一凸部28の軸方向内側に位置している。
第一凸部28は、周方向に延びている。この第一凸部28は、ラグ底26から半径方向略外向きに突出している。この第一凸部28の縁34は、直線状である。この第一凸部28は、架橋ゴムからなる。このタイヤ2では、この第一凸部28は、トレッド4と同一の材質からなる。この第一凸部28が、トレッド4と異なる材質から構成されてもよい。
第二凸部30は、周方向に延びている。このタイヤ2では、この第二凸部30の幅、ラグ底26からの高さ、縁34の形状及び材質のような構成は、第一凸部28と同一である。なお、この第二凸部30が、この第一凸部28と異なるように構成されてもよい。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。このサイドウォール6は、振動緩衝作用を備えている。さらにこのサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6から半径方向略内向きに延びている。このビード8は、コア36と、このコア36から半径方向外向きに延びるエイペックス38とを備えている。このコア36はリング状であり、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。このエイペックス38は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状であり、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、カーカスプライ40からなる。このカーカスプライ40は、トレッド4から両側のビード8の間に架け渡されている。このカーカスプライ40は、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。このカーカスプライ40は、軸方向内側から外側に向かってこのビード8の周りを巻かれている。なお、このカーカス10に、2枚以上のカーカスプライ40が用いられてもよい。
図示されていないが、カーカスプライ40は、カーカスコードとトッピングゴムとからなる。カーカスコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、通常は75°以上90°以下である。換言すれば、このタイヤ2はラジアルタイヤである。カーカスコードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト12は、トレッド4の半径方向内側に位置している。このベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。このベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。このベルト12は、このカーカス10の半径方向外側に積層される内側ベルトプライ42と、この内側ベルトプライ42の半径方向外側に積層される外側ベルトプライ44とからなる。このタイヤ2では、この内側ベルトプライ42の軸方向幅は、この外側ベルトプライ44の軸方向幅よりも広い。この内側ベルトプライ42の外端46は、この外側ベルトプライ44の外端48の軸方向外側に位置している。
図示されていないが、内側ベルトプライ42及び外側ベルトプライ44のそれぞれは、ベルトコードとトッピングゴムとからなる。このベルトコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の絶対値は、通常は15°以上50°以下である。内側ベルトプライ42のベルトコードの赤道面に対する角度は、外側ベルトプライ44のベルトコードの赤道面に対する角度とは逆である。ベルトコードの好ましい材質は、スチール及び有機繊維が例示される。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
このタイヤ2では、第一凸部28は内側ベルトプライ42の外端46の半径方向外側にある。この外端46は、軸方向において第一凸部28の幅の間に位置している。この第一凸部28は、応力が集中するこの外端46の近傍を補強する。このタイヤ2のラグ底26では、クラックの発生が抑えられている。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この外端46の軸方向における位置は、タイヤ2の仕様に応じて適宜決められる。このため、この第一凸部28の軸方向における位置も、タイヤ2の仕様に応じて適宜決められる。
このタイヤ2では、第二凸部30は外側ベルトプライ44の外端48の半径方向外側にある。この外端48は、軸方向において第二凸部30の幅の間に位置している。この第二凸部30は、応力が集中するこの外端48の近傍を補強する。このタイヤ2のラグ底26では、クラックの発生が抑えられている。このタイヤ2は、耐久性に優れる。この外端46の軸方向における位置は、タイヤ2の仕様に応じて適宜決められる。このため、この第二凸部30の軸方向における位置も、タイヤ2の仕様に応じて適宜決められる。なお、このタイヤ2に幅広の1つの凸部が設けられてもよい。この場合、軸方向においてこの凸部の幅の間に、この外側ベルトプライ44の外端48及び内側ベルトプライ42の外端46は位置する。ベルト12が1枚のベルトプライのみで構成される場合においては、このベルトプライの外端の半径方向外側に位置する凸部がラグ底26に形成されればよい。
このタイヤ2では、クラックの発生が防止されるために、トレッド4の本体18の全体の厚みを厚くする必要はない。このタイヤ2では、ラグ20の突出高さが維持されうる。このタイヤ2では、牽引力は低下しない。タイヤ2の質量の増加が抑えられるので、生産コストの上昇も抑えられる。
図3は、図1のタイヤ2の一部が示された部分拡大断面図である。この図3では、図2の一部が拡大されている。図4は、図1のタイヤ2の一部が示された拡大展開図である。この図4には、ラグ20、ラグ底26及び第一凸部28が示されている。この図4の左右方向は、このタイヤ2の軸方向である。矢印Aで示されているのは、このタイヤ2の回転方向である。
図3において、両矢印線TAは第一凸部28のラグ底26からの突出高さである。両矢印線TBは、第二凸部30のラグ底26からの突出高さである。両矢印線WAは、この第一凸部28の外端50と内側ベルトプライ42の外端46との間の軸方向距離である。両矢印線WBは、この第二凸部30の外端52と外側ベルトプライ44の外端48との間の軸方向距離である。両矢印線WS1は第一凸部28の基準幅である。この基準幅WS1は、この第一凸部28の表面54に沿って軸方向に計測される。両矢印線WS2は第二凸部30の基準幅である。この基準幅WS2は、この第二凸部30の表面56に沿って軸方向に計測される。
このタイヤ2では、突出高さTAは0.5mm以上5.0mm以下であるのが好ましい。この突出高さTAが0.5mm以上に設定されることにより、第一凸部28が効果的に外側ベルトプライ44の外端48の近傍を補強する。このタイヤ2では、ラグ底26におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この突出高さTAは1.0mm以上がより好ましく、1.5mm以上が特に好ましい。この突出高さTAが5.0mm以下に設定されることにより、タイヤ2の質量の増加が抑えられる。この観点から、この突出高さTAは4.5mm以下がより好ましく、4.0mm以下が特に好ましい。なお、前述したように、第二凸部30の構成は第一凸部28と同様であるので、突出高さTBの好ましい範囲も、0.5mm以上5.0mm以下である。
このタイヤ2では、軸方向距離WAは1mm以上20mm以下であるのが好ましい。この軸方向距離WAが1mm以上に設定されることにより、第一凸部28が効果的に内側ベルトプライ42の外端46の近傍を補強する。このタイヤ2では、ラグ底26におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この軸方向距離WAは2mm以上がより好ましく、3mm以上が特に好ましい。この軸方向距離WAが20mm以下に設定されることにより、タイヤ2の質量の増加が抑えられる。この観点から、この軸方向距離WAは15mm以下がより好ましく、10mm以下が特に好ましい。なお、前述したように、第二凸部30の構成は第一凸部28と同様であるので、軸方向距離WBの好ましい範囲も、1mm以上20mm以下である。
このタイヤ2では、両矢印線WS1は2mm以上であるのが好ましい。この基準幅WS1が2mm以上に設定されることにより、この第一凸部28が効果的に内側ベルトプライ42の外端46の近傍を補強する。このタイヤ2では、ラグ底26におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この基準幅WSは5mm以上がより好ましく、10mm以上が特に好ましい。この基準幅WSの上限は、タイヤ2のサイズによって適宜決められる。なお、前述したように、第二凸部30の構成は第一凸部28と同様であるので、第二凸部30の基準幅WS2も、2mm以上であるのが好ましい。
タイヤ2の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リム16に組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リム16とは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリム16を意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リム16である。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
図5は、本発明の他の実施形態に係る農業用ラグ付タイヤ58の一部が示された拡大展開図である。この図5において、左右方向がこのタイヤ58の軸方向である。この紙面の垂直方向は、このタイヤ58の半径方向である。矢印Aで示されているのは、このタイヤ58の回転方向である。この図5には、トレッド60と、このトレッド60に備えられるラグ62及び凸部64とが示されている。このタイヤ58では、この凸部64以外は、図1のタイヤ2と同じ構成とされている。なお、図5中、点線LBはこのタイヤ58のベルトに備えられるベルトプライの外端を表している。
凸部64は、周方向に延びている。この凸部64の縁66は、ジグザグ状である。このタイヤ58では、この縁66が直線とされた図1のタイヤ2に比べて、この凸部64の縁66に掛かる応力が緩和される。この凸部64は、効果的にトレッド60の本体68を補強する。
このタイヤ58では、凸部64はベルトプライの外端の半径方向外側にある。このベルトプライの外端は、軸方向においてこの凸部64の幅の間に位置している。この凸部64は、応力が集中するこの外端46の近傍を補強する。このタイヤ58のラグ底70では、クラックの発生が抑えられている。このタイヤ58は、耐久性に優れる。
このタイヤ58では、クラックの発生が防止されるために、トレッド60の本体68の全体の厚みを厚くする必要はない。このタイヤ58では、ラグ62の突出高さが維持されうる。このタイヤ58では、牽引力は低下しない。タイヤ58の質量の増加が抑えられるので、生産コストも上昇しない。
この図5では、凸部64の左右の縁66において、外端から近い位置にある屈曲点が点PAとして示されている。この外端から離れた位置にある屈曲点が点PBとして示されている。両矢印線WSは、この左右の点PAの間の距離を表している。両矢印線WTは、点PAと点PBとの間の距離を表している。このタイヤ58では、この距離WS及び距離WTは、この凸部64の表面に沿って軸方向に計測される。この距離WSは、この凸部64の基準幅である。この距離WTは、この凸部64の振り幅である。
このタイヤ58では、基準幅WSは2mm以上であるのが好ましい。この基準幅WSが2mm以上に設定されることにより、この凸部64が効果的にベルトプライの外端の近傍を補強する。このタイヤ58では、ラグ底70におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この基準幅WSは5mm以上がより好ましく、10mm以上が特に好ましい。この基準幅WSの上限は、タイヤ58のサイズによって適宜決められる。
このタイヤ58では、振り幅WTは1mm以上10mm以下であるのが好ましい。この振り幅WTが1mm以上に設定されることにより、この凸部64の縁66に掛かる応力が効果的に緩和される。このタイヤ58では、ラグ底70におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この振り幅WTは2mm以上がより好ましく、3mm以上が特に好ましい。この振り幅WTが10mm以下に設定されることにより、タイヤ58の質量の増加が抑えられる。この観点から、この振り幅WTは9mm以下がより好ましく、8mm以下が特に好ましい。
図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る農業用ラグ付タイヤ72の一部が示された拡大展開図である。この図6において、左右方向がこのタイヤ72の軸方向である。この紙面の垂直方向は、このタイヤ72の半径方向である。矢印Aで示されているのは、このタイヤ72の回転方向である。この図6には、トレッド74と、このトレッド74に備えられるラグ76及び凸部78とが示されている。このタイヤ72では、この凸部78以外は、図1のタイヤ2と同じ構成とされている。なお、図6中、点線LBはこのタイヤ72のベルトに備えられるベルトプライの外端を表している。
凸部78は、周方向に延びている。この凸部78の縁80は、蛇行状である。このタイヤ72では、この縁80が直線とされた図1のタイヤ2に比べて、この凸部78の縁80に掛かる応力が緩和される。この凸部78は、効果的にトレッド74の本体82を補強する。
このタイヤ72では、凸部78はベルトプライの外端の半径方向外側にある。このベルトプライの外端は、軸方向においてこの凸部78の幅の間に位置している。この凸部78は、応力が集中するこの外端の近傍を補強する。このタイヤ72のラグ底84では、クラックの発生が抑えられている。このタイヤ72は、耐久性に優れる。
このタイヤ72では、クラックの発生が防止されるために、トレッド74の本体82の全体の厚みを厚くする必要はない。このタイヤ72では、ラグ76の突出高さが維持されうる。このタイヤ72では、牽引力は低下しない。タイヤ72の質量の増加が抑えられるので、生産コストも上昇しない。
この図6では、凸部78の左右の縁80において、外端から近い位置にある屈曲点が点PAとして示されている。この外端から離れた位置にある屈曲点が点PBとして示されている。両矢印線WSは、この左右の点PAの間の距離を表している。両矢印線WTは、点PAと点PBとの間の距離を表している。このタイヤ72では、この距離WS及び距離WTは、この凸部78の表面に沿って軸方向に計測される。この距離WSは、この凸部78の基準幅である。この距離WTは、この凸部78の振り幅である。
このタイヤ72では、基準幅WSは2mm以上であるのが好ましい。この基準幅WSが2mm以上に設定されることにより、この凸部78が効果的にベルトプライの外端の近傍を補強する。このタイヤ72では、ラグ底84におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この基準幅WSは5mm以上がより好ましく、10mm以上が特に好ましい。この基準幅WSの上限は、タイヤ72のサイズによって適宜決められる。
このタイヤ72では、振り幅WTは1mm以上10mm以下であるのが好ましい。この振り幅WTが1mm以上に設定されることにより、この凸部78の縁80に掛かる応力が効果的に緩和される。このタイヤ72では、ラグ底84におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この振り幅WTは2mm以上がより好ましく、3mm以上が特に好ましい。この振り幅WTが10mm以下に設定されることにより、タイヤ72の質量の増加が抑えられる。この観点から、この振り幅WTは9mm以下がより好ましく、8mm以下が特に好ましい。
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る農業用ラグ付タイヤ86の一部が示された拡大展開図である。この図7において、左右方向がこのタイヤ86の軸方向である。この紙面の垂直方向は、このタイヤ86の半径方向である。矢印Aで示されているのは、このタイヤ86の回転方向である。この図7には、トレッド88と、このトレッド88に備えられるラグ90及び凸部92とが示されている。このタイヤ86では、この凸部92以外は、図1のタイヤ2と同じ構成とされている。なお、図7中、点線LBはこのタイヤ86のベルトに備えられるベルトプライの外端を表している。
凸部92は、周方向に延びている。このタイヤ86では、この凸部92は、軸方向の幅が広い幅広部94と、軸方向の幅がこの幅広部94に比して狭い狭窄部96とを備えている。この幅広部94とこの狭窄部96とは、周方向に交互に並んでいる。この幅広部94とこの狭窄部96とは、連接している。このタイヤ86では、この縁98が直線とされた図1のタイヤ2に比べて、この凸部92の縁98に掛かる応力が緩和される。この凸部92は、効果的にトレッド88の本体100を補強する。
このタイヤ86では、凸部92はベルトプライの外端の半径方向外側にある。このベルトプライの外端は、軸方向においてこの凸部92の幅の間に位置している。この凸部92は、応力が集中するこの外端の近傍を補強する。このタイヤ86のラグ底102では、クラックの発生が抑えられている。このタイヤ86は、耐久性に優れる。
このタイヤ86では、クラックの発生が防止されるために、トレッド88の本体100の全体の厚みを厚くする必要はない。このタイヤ86では、ラグ90の突出高さが維持されうる。このタイヤ86では、牽引力は低下しない。タイヤ86の質量の増加が抑えられるので、生産コストも上昇しない。
この図7において、両矢印線WSは狭窄部96の幅である。この幅WSは、この凸部92の基準幅である。両矢印線WTは、幅広部94の縁98aと狭窄部96の縁98bとの間の距離である。この距離WTは、この凸部92の振り幅である。この基準幅WS及び振り幅WTは、この凸部92の表面に沿って軸方向に計測される。
このタイヤ86では、基準幅WSは2mm以上であるのが好ましい。この基準幅WSが2mm以上に設定されることにより、この凸部92が効果的にベルトプライの外端の近傍を補強する。このタイヤ86では、ラグ底102におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この基準幅WSは5mm以上がより好ましく、10mm以上が特に好ましい。この基準幅WSの上限は、タイヤ86のサイズによって適宜決められる。
このタイヤ86では、振り幅WTは1mm以上10mm以下であるのが好ましい。この振り幅WTが1mm以上に設定されることにより、この凸部92の縁98に掛かる応力が効果的に緩和される。このタイヤ86では、ラグ底102におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この振り幅WTは2mm以上がより好ましく、3mm以上が特に好ましい。この振り幅WTが10mm以下に設定されることにより、タイヤ86の質量の増加が抑えられる。この観点から、この振り幅WTは9mm以下がより好ましく、8mm以下が特に好ましい。
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る農業用ラグ付タイヤ104の一部が示された展開図である。図9は、図8のタイヤ104のIX−IX線に沿った拡大断面図である。この図8において、左右方向がこのタイヤ104の軸方向である。矢印Aで示されているのは、このタイヤ104の回転方向である。この図9において、上下方向がこのタイヤ104の半径方向であり、左右方向がこのタイヤ104の軸方向であり、紙面との垂直方向がこのタイヤ104の周方向である。このタイヤ104は、一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この図8及び図9中の一点鎖線CLは、このタイヤ104の赤道面を表す。このタイヤ104は、トレッド106、サイドウォール108、ビード110、カーカス112、ベルト114、チューブ116及び補強層118を備えている。このタイヤ104はリム16に組み込まれており、このチューブ116に空気が充填されている。このタイヤ104では、このトレッド106及び補強層118以外は、図1のタイヤ2と同じ構成とされている。
トレッド106は、架橋ゴムからなる。このトレッド106は、本体120と、この本体120から半径方向略外向きに突出する多数のラグ122とを備えている。この本体120は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。このラグ122は、赤道面の近傍からトレッド106の端に向かって回転方向後側に延びている。このラグ122は、回転方向に左右交互に配置されている。このラグ122が泥を掻くことにより、推進力は発生する。このラグ122は、このタイヤ104の牽引力を確保する。このラグ122の形状、間隔、高さ等は、このタイヤ104への泥の付着、このタイヤ104の牽引力等が考慮されて適宜決められる。
トレッド106の外面は、ラグ122の頂面124と、傾斜面126と、ラグ底128とから構成される。この傾斜面126は、この頂面124から半径方向略内向きに傾斜して延びている。ラグ底128は、この傾斜面126から本体120に沿って拡がっている。舗装路のような平滑な路面においては、この頂面124が路面と接触する。この傾斜面126及びラグ底128は、路面と接触しない。湿田のような軟弱な地面においては、ラグ122が泥を掻くので、この傾斜面126及びラグ底128は泥と接触する。
ラグ底128は、第一凸部130及び第二凸部132を備えている。この第一凸部130は、ショルダー134の近傍に位置している。この第二凸部132は、この第一凸部130の軸方向内側に位置している。
第一凸部130は、周方向に延びている。この第一凸部130は、ラグ底128から半径方向略外向きに突出している。この第一凸部130の縁136は、直線状である。この第一凸部130は、架橋ゴムからなる。このタイヤ104では、この第一凸部130は、トレッド106と同一の材質からなる。この第一凸部130が、トレッド106と異なる材質から構成されてもよい。なお、この第一凸部130の縁136が、ジグザグ状とされてもよい。この第一凸部130の縁136が、蛇行状とされてもよい。この第一凸部130が、軸方向の幅が広い幅広部と、軸方向の幅がこの幅広部に比して狭い狭窄部とから構成されてもよい。
第二凸部132は、周方向に延びている。このタイヤ104では、この第二凸部132の幅、ラグ底128からの高さ、縁136の形状及び材質のような構成は、第一凸部130と同一である。なお、この第二凸部132の縁136が、ジグザグ状とされてもよい。この第二凸部132の縁136が、蛇行状とされてもよい。この第二凸部132が、軸方向の幅が広い幅広部94と、軸方向の幅がこの幅広部94に比して狭い狭窄部96とから構成されてもよい。この第二凸部132が、この第一凸部130と異なるように構成されてもよい。
補強層118は、カーカス112及びベルト114の外側に積層されている。このベルト114は、内側ベルトプライ138及び外側ベルトプライ140を備えている。この補強層118は、内側ベルトプライ138の外端142及び外側ベルトプライ140の外端144を覆っている。この補強層118の内端146は、外側ベルトプライ140に積層されている。この補強層118の外端148は、カーカス112に積層されている。この補強層118は、トレッド106のショルダー134の近傍を補強している。
図示されていないが、補強層118は補強コードとトッピングゴムとからなる。この補強コードの好ましい材質としては、スチール及び有機繊維が例示される。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
このタイヤ104では、第一凸部130は補強層118の外端148の半径方向外側にある。この外端148は、軸方向において第一凸部130の幅の間に位置している。この第一凸部130は、応力が集中するこの外端148の近傍を補強する。このタイヤ104のラグ底128では、クラックの発生が抑えられている。このタイヤ104は、耐久性に優れる。この外端142の軸方向における位置は、タイヤ104の仕様に応じて適宜決められる。このため、この第一凸部130の軸方向における位置も、タイヤ104の仕様に応じて適宜決められる。
このタイヤ104では、第二凸部132は補強層118の内端146の半径方向外側にある。この内端146は、軸方向において第二凸部132の幅の間に位置している。この第二凸部132は、応力が集中するこの内端146の近傍を補強する。このタイヤ104のラグ底128では、クラックの発生が抑えられている。このタイヤ104は、耐久性に優れる。この内端146の軸方向における位置は、タイヤ104の仕様に応じて適宜決められる。このため、この第二凸部132の軸方向における位置も、タイヤ104の仕様に応じて適宜決められる。なお、このタイヤ104に幅広の1つの凸部が設けられてもよい。この場合、軸方向においてこの凸部の幅の間に、この補強層118の外端148及び内端146は位置する。
このタイヤ104では、クラックの発生が防止されるために、トレッド106の本体120の全体の厚みを厚くする必要はない。このタイヤ104では、ラグ122の突出高さが維持されうる。このタイヤ104では、牽引力は低下しない。タイヤ104の質量の増加が抑えられるので、生産コストも上昇しない。
図10は、図8のタイヤ104の一部が示された部分拡大断面図である。この図10では、図9の一部が拡大されている。この図10において、両矢印線TAは第一凸部130のラグ底128からの突出高さである。両矢印線TBは、第二凸部132のラグ底128からの突出高さである。両矢印線WAは、この第一凸部130の外端150と補強層118の外端148との間の軸方向距離である。両矢印線WCは、この第二凸部132の内端152と補強層118の内端146との間の軸方向距離である。
このタイヤ104では、この突出高さTAは0.5mm以上5.0mm以下であるのが好ましい。この突出高さTAが0.5mm以上に設定されることにより、第一凸部130が効果的に補強層118の外端148の近傍を補強する。このタイヤ104では、ラグ底128におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この突出高さTAは1.0mm以上がより好ましく、1.5mm以上が特に好ましい。この突出高さTAが5.0mm以下に設定されることにより、タイヤ104の質量の増加が抑えられる。この観点から、この突出高さTAは4.5mm以下がより好ましく、4.0mm以下が特に好ましい。なお、前述したように、第二凸部132の構成は第一凸部130と同様であるので、突出高さTBの好ましい範囲も、0.5mm以上5.0mm以下である。
このタイヤ104では、軸方向距離WAは1mm以上20mm以下であるのが好ましい。この軸方向距離WAが1mm以上に設定されることにより、第一凸部130が効果的に補強層118の外端148の近傍を補強する。このタイヤ104では、ラグ底128におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この軸方向距離WAは2mm以上がより好ましく、3mm以上が特に好ましい。この軸方向距離WAが20mm以下に設定されることにより、タイヤ104の質量の増加が抑えられる。この観点から、この軸方向距離WAは15mm以下がより好ましく、10mm以下が特に好ましい。
このタイヤ104では、軸方向距離WCは1mm以上20mm以下であるのが好ましい。この軸方向距離WCが1mm以上に設定されることにより、第二凸部132が効果的に補強層118の内端146の近傍を補強する。このタイヤ104では、ラグ底128におけるクラックの発生が抑えられる。この観点から、この軸方向距離WCは2mm以上がより好ましく、3mm以上が特に好ましい。この軸方向距離WCが20mm以下に設定されることにより、タイヤ104の質量の増加が抑えられる。この観点から、この軸方向距離WCは15mm以下がより好ましく、10mm以下が特に好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1、図2、図3及び図4に示された基本構成が備えられ、下記表1に示された仕様を備えた実施例1のラグ付タイヤを得た。このタイヤサイズは、13.6−24 4PRである。カーカスには、カーカスプライを用いた。このカーカスプライに用いられているカーカスコードの材質は、ナイロン繊維である。このカーカスコードが赤道面に対してなす角度は、90°である。ベルトには、内側ベルトプライ及び外側ベルトプライを用いた。この内側ベルトプライ及び外側ベルトプライに用いられているベルトコードの材質は、スチールである。このベルトコードが赤道面に対してなす角度は、35°である。内側ベルトプライのベルトコードの赤道面に対する角度は、外側ベルトプライのベルトコードの赤道面に対する角度とは逆である。
[実施例2及び3]
基準幅を下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例4及び5]
突出高さを下記表1の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例6から10]
第一凸部及び第二凸部の形態、基準幅及び振れ幅を下記表1及び表2の通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[比較例1]
凸部を設けなかった他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例11]
図8、図9及び図10に示された基本構成が備えられ、下記表2に示された仕様を備えた実施例1のラグ付タイヤを得た。このタイヤサイズは、13.6−24 4PRである。カーカスには、カーカスプライを用いた。このカーカスプライに用いられているカーカスコードの材質は、ナイロン繊維である。このカーカスコードが赤道面に対してなす角度は、90°である。ベルトには、内側ベルトプライ及び外側ベルトプライを用いた。この内側ベルトプライ及び外側ベルトプライに用いられているベルトコードの材質は、スチールである。このベルトコードが赤道面に対してなす角度は、35°である。内側ベルトプライのベルトコードの赤道面に対する角度は、外側ベルトプライのベルトコードの赤道面に対する角度とは逆である。補強層の補強コードの材質は、スチールである。
[比較例2]
凸部を設けなかった他は、実施例11と同様にして、タイヤを得た。
[耐久性評価]
その濃度が45pphmから55pphmに制御されたオゾンを含んだ気体を、試作タイヤに24時間吹きかけた。気体の流量は、500l/hとした。このオゾン処理を実施した試作タイヤを、農業用トラクタに装着した。リムは24×W11、タイヤ空気内圧は100kPaとした。舗装されたテストコースを時速10km/hで走行し、走行開始からクラックが発生するまでの時間を計測した。この結果が、下記の表1及び表2に示されている。クラック発生までの時間が長いタイヤほど、耐久性に優れることを表している。
Figure 2007168684
Figure 2007168684
表1及び表2に示されるように、実施例のタイヤは、耐久性に優れる。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るラグ付タイヤは、種々の農業機械及び軽土木建設機械のような作業用車輌に装着されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る農業用ラグ付タイヤの一部が示された展開図である。 図2は、図1のタイヤのII−II線に沿った拡大断面図である。 図3は、図1のタイヤの一部が示された部分拡大断面図である。 図4は、図1のタイヤの一部が示された拡大展開図である。 図5は、本発明の他の実施形態に係る農業用ラグ付タイヤの一部が示された拡大展開図である。 図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る農業用ラグ付タイヤの一部が示された拡大展開図である。 図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る農業用ラグ付タイヤの一部が示された拡大展開図である。 図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る農業用ラグ付タイヤの一部が示された展開図である。 図9は、図8のタイヤのIX−IX線に沿った拡大断面図である。 図10は、図8のタイヤの一部が示された部分拡大断面図である。
符号の説明
2、58、72、86、104・・・タイヤ
4、60、74、88、106・・・トレッド
6、108・・・サイドウォール
8、110・・・ビード
10、112・・・カーカス
12、114・・・ベルト
14、116・・・チューブ
16・・・リム
18、68、82、100、120・・・本体
20、62、76、90、122・・・ラグ
22、124・・・頂面
24、126・・・傾斜面
26、70、84、102、128・・・ラグ底
28、130・・・第一凸部
30、132・・・第二凸部
32、134・・・ショルダー
34、66、80、98、98a、98b、136・・・縁
36・・・コア
38・・・エイペックス
40・・・カーカスプライ
42、138・・・内側ベルトプライ
44、140・・・外側ベルトプライ
46、48、50、52、142、144、148、150・・・外端
54、56・・・表面
64、78、92・・・凸部
94・・・幅広部
96・・・狭窄部
118・・・補強層
146、152・・・内端

Claims (12)

  1. 本体と、この本体から半径方向外向きに突出する多数のラグとを有するトレッドと、
    コアを備えた左右一対のビードと、
    両ビードの間に架け渡されたカーカスと、
    このトレッドの内側においてこのカーカスの外側に積層されるベルトとを備えており、
    このトレッドの外面が、この本体に沿って拡がるラグ底を備えており、
    このラグ底が、周方向に延びる凸部を備えており、
    このベルトが、ベルトプライを備えており、
    このベルトプライの外端が、軸方向においてこの凸部の幅の間に位置している農業用ラグ付タイヤ。
  2. 上記凸部の縁が、直線状、ジグザグ状又は蛇行状とされている請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記凸部が、軸方向の幅が広い幅広部と、軸方向の幅がこの幅広部に比して狭い狭窄部とを備えており、
    この幅広部とこの狭窄部とが、周方向に交互に並んでおり、
    この幅広部とこの狭窄部とが連接している請求項1に記載のタイヤ。
  4. 本体と、この本体から半径方向外向きに突出する多数のラグとを有するトレッドと、
    コアを備えた左右一対のビードと、
    両ビードの間に架け渡されたカーカスと、
    このトレッドの内側においてこのカーカスの外側に積層されるベルトとを備えており、
    このトレッドの外面が、この本体に沿って拡がるラグ底を備えており、
    このラグ底が、周方向に延びる第一凸部及び第二凸部を備えており、
    この第二凸部が、この第一凸部の軸方向内側に位置しており、
    このベルトが、このカーカスの半径方向外側に積層される内側ベルトプライと、この内側ベルトプライの半径方向外側に積層される外側ベルトプライとを備えており、
    この内側ベルトプライの外端が、この外側ベルトプライの外端の軸方向外側に位置しており、
    この内側ベルトプライの外端が、軸方向においてこの第一凸部の幅の間に位置しており、
    この外側ベルトプライの外端が、軸方向においてこの第二凸部の幅の間に位置している農業用ラグ付タイヤ。
  5. 上記第一凸部及び第二凸部の縁が、直線状、ジグザグ状又は蛇行状とされている請求項4に記載のタイヤ。
  6. 上記第一凸部及び第二凸部が、軸方向の幅が広い幅広部と、軸方向の幅がこの幅広部に比して狭い狭窄部とを備えており、
    この幅広部とこの狭窄部とが、周方向に交互に並んでおり、
    この幅広部とこの狭窄部とが連接している請求項4に記載のタイヤ。
  7. 本体と、この本体から半径方向外向きに突出する多数のラグとを有するトレッドと、
    コアを備えた左右一対のビードと、
    両ビードの間に架け渡されたカーカスと、
    このトレッドの内側においてこのカーカスの外側に積層されるベルトと、
    このベルト及びカーカスの外側に積層される補強層とを備えており、
    このトレッドの外面が、この本体に沿って拡がるラグ底を備えており、
    このラグ底が、周方向に延びる凸部を備えており、
    この補強層が、このベルトの外端を覆っており、
    この補強層が、軸方向においてこの凸部の幅の間に位置している農業用ラグ付タイヤ。
  8. 上記凸部の縁が、直線状、ジグザグ状又は蛇行状とされている請求項7に記載のタイヤ。
  9. 上記凸部が、軸方向の幅が広い幅広部と、軸方向の幅がこの幅広部に比して狭い狭窄部とを備えており、
    この幅広部とこの狭窄部とが、周方向に交互に並んでおり、
    この幅広部とこの狭窄部とが連接している請求項7に記載のタイヤ。
  10. 本体と、この本体から半径方向外向きに突出する多数のラグとを有するトレッドと、
    コアを備えた左右一対のビードと、
    両ビードの間に架け渡されたカーカスと、
    このトレッドの内側においてこのカーカスの外側に積層されるベルトと、
    このベルト及びカーカスの外側に積層される補強層とを備えており、
    このトレッドの外面が、この本体に沿って拡がるラグ底を備えており、
    このラグ底が、周方向に延びる第一凸部及び第二凸部を備えており、
    この第二凸部が、この第一凸部の軸方向内側に位置しており、
    この補強層が、このベルトの外端を覆っており、
    この補強層の外端が、軸方向においてこの第一凸部の幅の間に位置しており、
    この補強層の内端が、軸方向においてこの第二凸部の幅の間に位置している農業用ラグ付タイヤ。
  11. 上記第一凸部及び第二凸部の縁が、直線状、ジグザグ状又は蛇行状とされている請求項10に記載のタイヤ。
  12. 上記第一凸部及び第二凸部が、軸方向の幅が広い幅広部と、軸方向の幅がこの幅広部に比して狭い狭窄部とを備えており、
    この幅広部とこの狭窄部とが、周方向に交互に並んでおり、
    この幅広部とこの狭窄部とが連接している請求項10に記載のタイヤ。
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