JP2007168280A - 感熱記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】TPH利用の感熱記録装置においてプラテンローラを用いずに穿孔機能と搬送機能を共に高い精度で達成する。
【解決手段】TPH(サーマルプリントヘッド)の発熱素子1の搬送方向上流側近傍にはポンプに接続した吸引口3が開口し、同下流側には搬送ローラ7が設けられている。吸引ポンプ5で吸引口3において孔版原紙2を搬送方向に対して垂直方向に吸引して、搬送ローラ7で搬送しつつ、TPHを作動させる。孔版原紙はTPHの発熱素子の発熱面に確実に吸着されて安定して搬送されるので、孔版原紙に所望の画像等を高い精度で穿孔できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主走査方向に並ぶ複数の発熱素子を備えたサーマルプリントヘッドに対し、感熱記録媒体(孔版原紙や感熱紙)を密着させて副走査方向に搬送するとともに発熱素子を任意に駆動し、感熱記録媒体に感熱記録を行う感熱記録装置に関するものである。
例えば下記特許文献1に示すように、複数の発熱素子を備えたサーマルプリントヘッド(以下、TPHと呼ぶ)を利用した感熱記録装置としては、TPHとプラテンローラの組み合わせによる感熱記録装置が知られている。この感熱記録装置においては、TPHは所定位置に固定され、これに対してプラテンローラが所定の荷重を以て接しながら回転駆動する。孔版原紙や感熱紙等の感熱記録媒体は、TPHとプラテンローラの間に挟まれて搬送され、その間、発熱素子を任意に駆動することにより、該感熱記録媒体には所望の感熱記録(孔版原紙であれば感熱穿孔)が施される。
このように、TPHを利用した従来の感熱記録装置の構造として知られているのは、TPH(固定部材)とプラテンローラ(回転部材)を組み合わせることにより、孔版原紙をTPHの発熱素子に密着させつつ、搬送するようにしたものだけである。
特開2000−318236号公報
1.本願発明者による課題の認識
本願発明者は、上記従来の感熱記録装置の問題点を解明し、これを改良するために、感熱記録媒体にTPHで感熱記録する一具体例として孔版原紙に感熱穿孔(製版)する場合を想定し、その条件等について以下に示すように鋭意検討した。なお、孔版原紙は、多孔性の支持体シートに熱溶融性のフィルムを貼付した構造であり、TPHの発熱素子によってフィルムが溶融して孔が形成される。
まず、ここで製版とは、孔版原紙に独立した微少な孔を形成して画像を形成することを意味し、そのためには孔版原紙の任意の位置に任意の大きさの孔を形成することが必要である。そのため、製版ユニット(上記感熱記録装置としての製版装置)には、任意の大きさの孔を形成すること(穿孔)と、任意の位置に孔を形成すること(搬送)との2つの機能が必要とされる。
2.穿孔の必要条件
まず、穿孔の機能を実現するために必要な条件は、TPHと孔版原紙のフィルム側を密着させることであるが、そのためには必ずしも孔版原子をTPHに強い力で押し付けることは要しないと本願発明者は考えた。
ところが、従来の製版ユニットでは、低圧力でTPHに孔版原紙を密着させようとしても、TPHの表面と孔版原紙の表面が平坦でないため、密着できない部分が生じて穿孔不良が生じてしまうことが避けられない。そこで、従来の製版ユニットでは、TPHの表面と孔版原紙を全面的に密着させるために、プラテンローラがTPHに加える圧力を大きく設定していた(例えば80〜100N)。
プラテンローラを使用したことに加え、これによってTPHに高い圧力を加えたことにより、次のような課題が生じるところとなった。
すなわち、圧力を高くしたために無駄なエネルギーが必要となり、また高い圧力が加わる各部品にも高い強度が必要になり、コストが増大する。
また、圧力を高くしたためにTPHやプラテンローラが撓んで圧力のバランスが崩れ、孔版原紙の中央部分に穿孔が正規の状態で形成されない等の不良が発生する。
また、そのような高い圧力を常時加えている構成では、TPHに押し付けられている円柱形のプラテンローラの周面の一部が押されて断面D形に変形してしまい、このため搬送時(製版時)にプラテンローラが孔版原紙に加える圧力に乱れが生じ、搬送むらや穿孔不良が生じてしまう。そこで、TPH圧逃げ機構なる特殊な機構を設けて製版ユニットの不使用時にプラテンローラとTPHの間に加わっている高い圧力を逃がすようにすることも技術的に不可能ではないが、製版ユニット全体が大きくなり、部品点数も増えて製造コストが増大してしまう。
3.精度の高い搬送の必要条件
次に、精度の高い搬送の機能を実現するために必要な条件は、スリップが生じにくい高い搬送力を有する搬送手段を設けることであると本願発明者は考えた。
ところが、従来の製版ユニットでは、TPH(固定部材)にプラテンローラ(回転部材)を組み合わせた搬送機構であり、孔版原紙をプラテンローラでTPHに擦り付けて送り出しているため、搬送能力が低く、スリップを生じて穿孔の位置がずれて穿孔画像が変形してしまうこともある。
このように、従来の製版ユニットによれば、搬送能力が低いために、経時変化や孔版原紙の表面状態のばらつき等により搬送が不安定になって画像伸縮が発生することもあった。ここで経時変化とは、高い圧力でTPHに押し付けているプラテンローラが変形してグリップ力が大きく低下してしまうことや、孔版原紙の表面に剥離剤として塗布してあるシリコンオイルがプラテンローラに移って滑りやすくなる現象を指す。また、孔版原紙の表面のばらつきとは、一般に孔版原紙はロール状に巻いた状態となっているので、芯に近い方が小さい曲率で巻かれているために孔版原紙の多孔性の支持体の凹凸が接しているフィルムに写されてしまい、このフィルム側に生じた凹凸のためにプラテンローラとの接触面積が少なくなって滑りやすくなってしまうことを示す。
このように、TPH(固定部材)とプラテンローラ(回転部材)を互いに押し付け、孔版原紙をTPHの発熱素子に密着させつつ搬送するようにした従来の製版ユニット(感熱記録装置としての製版装置)によれば、任意の大きさの孔を形成する穿孔機能と、任意の位置に孔を形成するための搬送機能の2つの機能の面で、上述したような問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、TPHを利用した感熱記録装置において、従来のプラテンローラを用いた構造から完全に離れ、まったく新しい機構を採用することにより前記穿孔機能と前記搬送機能の2つの機能を共に高い精度で達成することを目的としている。
請求項1に記載された感熱記録装置は、
主走査方向に並ぶ複数の発熱素子を備えたサーマルプリントヘッドに対し、感熱記録媒体を密着させて副走査方向に搬送するとともに前記発熱素子を任意に駆動して前記感熱記録媒体に感熱記録を行う感熱記録装置において、
前記発熱素子の近傍に設けられ、前記感熱記録媒体を吸引して搬送可能に保持する吸引手段と、
前記感熱記録媒体の搬送方向に関して前記発熱素子の下流側に設けられ、前記感熱記録媒体を搬送する搬送手段とを具備し、
前記感熱記録媒体を前記吸引手段で吸引しながら前記搬送手段で搬送することにより前記感熱記録媒体を前記発熱素子に密着させつつ搬送し、前記発熱素子を任意に駆動することにより前記感熱記録媒体に感熱記録を行うことを特徴としている。
請求項2に記載された感熱記録装置は、請求項1記載の感熱記録装置において、
前記感熱記録媒体が孔版原紙であり、前記吸引手段が前記発熱素子の少なくとも上流側に設けられたことを特徴としている。
請求項3に記載された感熱記録装置は、請求項1記載の感熱記録装置において、
前記感熱記録媒体が感熱紙であり、前記吸引手段が前記発熱素子の上流側と下流側の少なくとも一方に設けられたことを特徴としている。
請求項4に記載された感熱記録装置は、請求項1乃至3記載の感熱記録装置において、
前記吸引手段は、前記吸引手段が前記感熱記録媒体を吸引する吸引力を検出する吸引力検出手段を備えていることを特徴としている。
請求項5に記載された感熱記録装置は、請求項4記載の感熱記録装置において、
前記吸引力検出手段の検出結果に応じて前記吸引手段による吸引力を制御する制御手段を備えていることを特徴としている。
請求項6に記載された感熱記録装置は、請求項1乃至3記載の感熱記録装置において、
前記吸引手段は前記感熱記録媒体の主走査方向を長手方向とする吸引口を有しており、該吸引口の主走査方向の長さは前記感熱記録媒体の主走査方向の幅よりも小さいことを特徴としている。
請求項7に記載された感熱記録装置は、請求項6記載の感熱記録装置において、
前記発熱素子の主走査方向の幅は前記吸引口の主走査方向の長さよりも小さいことを特徴としている。
請求項1に記載された感熱記録装置によれば、発熱素子の近傍に配置した吸引手段で感熱記録媒体をTPHの発熱素子に密着させるとともに、搬送方向について発熱素子の下流側に設けた搬送手段で感熱記録媒体を搬送することとしたので、吸引手段による比較的小さな力(エネルギー)で感熱記録媒体をTPHの発熱素子に密着させることができ、その状態を保持しながら高い精度で感熱記録媒体を搬送することができる。
すなわち、従来のように回転するプラテンローラを用いて感熱記録媒体を大きな圧力でTPHに押し付けるという機械的に極めて負担の大きい構造と異なり、比較的小さな吸引エネルギーで発熱素子に密着した感熱記録媒体を、同密着状態を維持しつつ副走査方向に引き出して搬送するという装置各部及び感熱記録媒体に対する機械的な負担が少ない合理的な構造により、感熱記録媒体を発熱素子に対して効率よく全面密着させることが可能となり、また高い搬送精度を実現することができた。このため、原稿に忠実な安定した感熱記録(例えば製版装置による孔版原紙に対する感熱穿孔)を行うことができる。また、プラテンローラの排除により構造の簡易化及び小型化が達成され、TPHだけをとってもプラテンローラによる加圧がなくなるために小型化及びコストダウンが達成され、装置全体として大幅な小型化及びコストダウンが実現できる。
なお、吸引手段で吸引されてTPHの発熱素子に密着した孔版原紙は、搬送手段によって吸引方向と直交する副走査方向にそのまま引き出され、TPHの平坦な外面に沿ってそのまま水平先方に搬送されていくことが、搬送の支障が生じる可能性が少ない点においては好ましい。しかし、TPHの外面に孔版原紙の搬送に支障のある突起物等がある場合等には、孔版原紙を吸引箇所乃至発熱素子における密着位置からやや角度をもって搬送手段で引き出して搬送することも可能であり、その場合には吸引手段の吸引力を必要に応じて適宜に調整すればよい。
請求項2に記載された感熱記録装置によれば、比較的腰の弱い孔版原紙を感熱穿孔する場合には、吸引手段を発熱素子の少なくとも上流側に設ければ、上述したような作用・効果を得ることができる。
請求項3に記載された感熱記録装置によれば、比較的腰の強い感熱紙に感熱記録する場合には、吸引手段が発熱素子の上流側と下流側の少なくとも一方に設ければ、上述したような作用・効果を得ることができる。
請求項4に記載された感熱記録装置によれば、請求項1乃至3記載の感熱記録装置において、吸引手段が感熱記録媒体を吸引する吸引力を検出できるので、その検出結果を元として感熱記録媒体を吸引しているか否かの判断や吸引力の調整等を行うことができる。
請求項5に記載された感熱記録装置によれば、請求項4記載の感熱記録装置において、吸引力検出手段の検出結果に応じて吸引手段による吸引力を制御することにより、感熱記録媒体の保持力を最適に維持し、TPHの発熱素子に対して感熱記録媒体を良好な状態で密着させることができる。
請求項6に記載された感熱記録装置によれば、請求項1記載の感熱記録装置において、吸引手段の吸引口から空気がリークすることがなく、感熱記録媒体の吸引による発熱素子に対する密着が確実となる。
請求項7に記載された感熱記録装置によれば、請求項6記載の感熱記録装置において、主走査方向に並ぶ発熱素子の全部を感熱記録媒体に密着させることができる。
本発明の実施形態を図1〜図9を参照して説明する。
本実施形態は感熱記録装置としての製版装置に係り、感熱記録媒体としては孔版原紙を用いる。孔版原紙はロール状に巻かれて使用に応じて繰り出される構成である。図示はしないが、図1乃至4及び6乃至8においてはシート状の孔版原紙の供給手段乃至孔版原紙のロールは左方に配置されて右方に繰り出される構成であり、図5においてはシート状の孔版原紙の供給手段乃至孔版原紙のロールは右方に配置されて左方に繰り出される構成である。
(1)第1実施形態(図1)
図1に示すように、この製版装置はTPHを有している。TPHは薄型直方体状の部材であり、その外形の長手方向(主走査方向、すなわち図2において紙面垂直方向)に沿う平坦な底面には、所定間隔で並ぶ複数の発熱素子1を備えている。TPHは発熱素子1を下に向けた状態で底面が水平となるように配置されている。主走査方向に並べられた多数の発熱素子1の全体の長さは、孔版原紙2の主走査方向の幅(紙幅)よりも小さい。なお、本例においては、TPHの平坦な底面には特に付設物(駆動のための回路基板や素子等)は設けられておらず、図1中に示すように孔版原紙はTPHの平坦な底面に沿って水平方向に移動していくこととなる。
TPHの前記発熱素子1の近傍には、孔版原紙を吸引して搬送可能に保持するための吸引手段が設けられている。すなわち、孔版原紙の搬送方向(副走査方向)に関して、発熱素子1の上流側に隣接した位置には、吸引手段としての吸引口3が開口形成されている。吸引口3は細長い矩形の開口であって、その副走査方向の幅は例えば0.1mm程度であり、副走査方向についての発熱素子1との間隔は例えば0〜0.5mm程度とされている。特に発熱素子1のエッジに隣接して吸引口3が設けられる(吸引口3と発熱素子1との間隔が0mm)ことが好ましい。吸引口3には、吸引手段として吸引経路4及び吸引ポンプ5が接続されている。吸引口3における吸引方向は、孔版原紙2の紙面(又はTPHの平坦な底面)に対して垂直方向である。
吸引ポンプ5による吸引により、発熱素子1の上流側近傍位置にある吸引口3において、孔版原紙2を副走査方向(搬送方向)に対して垂直な上方向に例えば約50kPa程度の小さな圧力で吸引して、TPHの発熱素子の発熱面に確実に吸着することができる。この吸着状態は、孔版原紙2が発熱素子1に安定して密着する状態であるが、後述する搬送手段で孔版原紙2を下流に向けて水平方向に引っ張ると、この発熱素子1との安定した密着状態を保持しつつ安定して孔版原紙2を搬送できる状態でもある。
なお、本例では、吸引手段の吸引経路4はTPHの内部に作りこまれており、前述した通り、TPHの形状は全体として通常のTPHと同様のコンパクトな薄型矩形にまとめられており、孔版原紙が案内搬送されるTPHの平坦な底面には駆動のための回路基板や素子等は設けられていない。
前記吸引手段の吸引経路4の中途には、吸引ポンプ5が孔版原紙2を吸引する吸引力を検出する吸引力検出手段として圧力計6が設けられている。この圧力計6の検出する圧力値によって、孔版原紙2が吸引口3に所要の状態で吸引され、その結果として孔版原紙2がTPHの発熱素子1に正規の状態で密着(上述したような安定搬送可能な密着)していることが確認できる。
孔版原紙2の搬送方向に関して発熱素子1の下流側には、孔版原紙2を搬送する搬送手段として一対の搬送ローラ7が設けられている。一対の搬送ローラ7による孔版原紙2の挟持位置は、吸引口3に吸引保持されて発熱素子1に接している位置及びTPHの平坦な底面と同一の高さである。
本例の構成部材の位置関係によれば、吸引口3に吸引されて発熱素子1に密着し、吸引口3及び発熱素子1と同一高さにある搬送ローラ7で挟持搬送される孔版原紙2は、発熱素子1の表面(発熱面)又は発熱素子1が配置されたTPHの水平な底面に沿って前方に円滑に引き出され、搬送ローラ7によって先方に送り出されることとなる。このような搬送態様であれば、吸引力と搬送ローラ7による搬送力を適宜に調整すれば、孔版原紙2をTPHの発熱素子1に密着させた状態を保持しつつ高い精度で次工程(印刷部等)に安定して搬送することができる。
以上の構成によれば、孔版原紙2を吸引ポンプ5で吸引して吸引口3乃至発熱素子1に吸着保持しつつ搬送ローラ7を駆動することにより、孔版原紙2を発熱素子1に密着させた状態を安定して保持しながらそのまま水平方向に支障なく搬送し、この搬送にタイミングを合わせて発熱素子1を任意に駆動することにより、孔版原紙2に所望の画像等を高い精度で穿孔することができる。
なお、本例では、吸引口3を発熱素子1の上流側のみに設けたが、下流側と上流側の両方に設けてもよい。下流側においては、孔版原紙2の穿孔された部分からは空気が吸入されるので吸着力は弱いが、少なくとも上流側に設けた上で下流側にも補助的に吸引口3を設けることは差し支えない。そのようにすれば、上流側にのみ吸引口3を設けた場合に比べれば孔版原紙2の発熱素子1に対する密着保持力はその分だけ向上する。その際には、搬送ローラ7による搬送力を増大して孔版原紙2の引き出し・搬送に支障が生じないように調整することができる。
(2)第2実施形態(図2)
上述した第1実施形態では、TPHの下面に回路基板等の突出した付設物がないため、吸引口3に吸着された孔版原紙を該底面に沿ってそのまま水平方向に搬送する簡素な構成とすることができたが、TPHの中には、その底面側等に回路基板等の突出した付設物が設けられているものもあり、そのようなTPHを利用する場合には第1実施形態のように孔版原紙を屈曲させることなく水平方向に沿ってそのまま搬送していくことはできない。しかしながら、本第2実施形態以下で説明するように、TPHの外面側に突出物がある場合でも、吸引保持による発熱素子1との密着を保ちつつ、前記突出物を避けて孔版原紙を問題なく搬送する構成を採ることが可能である。
図2に示す本例の製版装置は、TPHの構成が第1例と異なり、TPHの底面には回路基板P(図示しない電子素子等が搭載されている)が設けられ、さらにこれをカバーするための案内板8が設けられている。その他の構成は第1例と同一であるので、図1と同一の符号を付して説明を必要に応じて省略するものとする。
本例によれば、吸引ポンプ5による吸引により、発熱素子1の上流側近傍位置にある吸引口3において、孔版原紙2を副走査方向(搬送方向)に対して垂直な上方向に例えば約50kPa程度の小さな圧力で吸引して、TPHの発熱素子の発熱面に確実に吸着することができる。この吸着状態は、孔版原紙2が発熱素子1に安定して密着する状態であるが、後述する搬送手段で孔版原紙2を案内板8を避けて斜め下方の下流に向けて引っ張ると、この発熱素子1との安定した密着状態を保持しつつ、安定して孔版原紙2を搬送できる状態でもある。
孔版原紙2の搬送方向に関して発熱素子1の下流側には、孔版原紙2を搬送する搬送手段として一対の搬送ローラ7が設けられている。一対の搬送ローラ7による孔版原紙2の挟持位置は、TPHの発熱素子1の位置よりもやや下方である。また、発熱素子1よりも下流側のTPHの下面側に設けられた案内部材としての前記案内板8は、搬送される孔版原紙2を案内する機能も有している。
本例の構成部材の位置関係によれば、吸引口3に吸引されて発熱素子1に密着し、案内板8に案内されて搬送ローラ7で挟持搬送される孔版原紙2は、発熱素子1の表面(発熱面)又は発熱素子1が配置されたTPHの水平な底面に対して斜め前方(下流側)に鋭角(本例では約15度、大きくとも90度以下が好ましい)をもって延在し、案内板8を経た後に略水平となって前方に引き出され、搬送ローラ7によって先方に送り出されることとなる。このような搬送態様においても、吸引力と搬送ローラ7による搬送力を適宜に調整し、又は引き出される孔版原紙2とTPHの底面の角度を90度以内で適宜に調整すれば、孔版原紙2をTPHの発熱素子1に密着させた状態を保持しつつ高い精度で次工程(印刷部等)に安定して搬送することができる。
以上の構成によれば、孔版原紙2を吸引ポンプ5で吸引して吸引口3乃至発熱素子1に吸着保持しつつ搬送ローラ7を駆動することにより、孔版原紙2を発熱素子1に密着させた状態を安定して保持しながら搬送し、この搬送にタイミングを合わせて発熱素子1を任意に駆動することにより、孔版原紙2に所望の画像等を高い精度で穿孔することができる。
(3)第3実施形態(図3)
本例は、基本原理は第1例と同じであるが、吸引経路4がTPHに作りこまれた構造ではなく、TPHに隣接して設けた吸引ブロック9を利用してTPHの発熱素子1の近傍に吸引口3を配置したものである。なお、TPH自体の構造、外形や発熱素子1の配置、個数等は第2例と同様である。
TPHは発熱素子1が水平な上面側に存在するように配置され、TPHの搬送方向(副走査方向、図中左右方向))の上流側(図中左側)には、発熱素子1に向けて下りとなる傾斜面10を備えた側面視略台形の吸引ブロック9が配置されている。吸引ブロック9は、傾斜面10の下方にあるTPH側の側面が後退した段部11になっており、この段部11とTPHとの間に吸引経路4が設けられ、傾斜面10の下端で開口した吸引口3が発熱素子1の上流側近傍に位置するように構成されている。吸引口3における吸引方向は、孔版原紙2の紙面乃至搬送方向(副走査方向)に対して概ね平行であり、吸引の向きは搬送の向き(図中右向き)と逆(図中左向き)である。発熱素子1の下流には案内板8があり、さらに下流上方には搬送手段としての搬送ローラ7が設けられている。吸引ポンプ5の構成は第1例と同様である。
本例の構成部材の位置関係によれば、枚葉状(シート状)の孔版原紙2は、吸引ブロック9の傾斜面10に案内されて吸引口3に吸引され、これによって発熱素子1に密着した状態で、案内板8に案内されて搬送ローラ7で挟持搬送される。このような態様で搬送される孔版原紙2は、発熱素子1の表面又は発熱素子1が配置されたTPHの水平な上面に対して斜め前方(下流側)に鋭角(本例では約15度、大きくとも90度以下が好ましい)をもって延在し、案内板8を経た後に略水平となって前方に引き出され、搬送ローラ7によって先方に送り出されることとなる。このような搬送態様であれば、吸引力と搬送ローラ7による搬送力を適宜に調整し、又は引き出される孔版原紙2とTPHの上面の角度を調整することにより、孔版原紙2を吸引ブロック9及びTPHの発熱素子1に密着させた状態を保持しながら高い精度で次工程(印刷部等)に安定して搬送することができる。
以上の構成によれば、孔版原紙2を吸引ポンプ5で吸引して吸引口3乃至発熱素子1に吸着保持しつつ搬送ローラ7を駆動することにより、孔版原紙2を発熱素子1に密着させた状態を安定して保持しながら搬送し、この搬送にタイミングを合わせて発熱素子1を任意に駆動することにより、孔版原紙2に所望の画像等を高い精度で穿孔することができる。
その他の構成や変形例の可能性、作用効果等は第1例と同等である。
(4)第4実施形態(図4)
本例は、基本原理は第1例と同じであるが、吸引経路4がTPHに作りこまれた構造ではなく、TPHに隣接して設けた吸引ブロック12を利用してTPHの発熱素子1の近傍に吸引口3を配置したものである。なお、TPHは、発熱素子1が後端部の角部に近い上面側(配置された際には下側となる)に設けられたいわゆるコーナータイプである以外は、構造、外形、発熱素子1の個数等は第1例と同様である。
TPHは発熱素子1を下面側として搬送方向(副走査方向)の下流側を持ち上げた斜め(傾斜角度約30度)の姿勢で配置され、TPHの搬送方向の上流側には、水平な案内面13を備えた側面視略台形の吸引ブロック12が配置されている。吸引ブロック12は、その前面とTPHの後端面との間に吸引経路4が設けられ、TPHの後端面に近接して設けられた発熱素子1の近傍に吸引口3が位置するように構成されている。吸引口3における吸引方向は、TPHの底面に対して垂直であり、孔版原紙2の紙面乃至搬送方向(副走査方向)に対し、TPHの前記傾斜角度と同方向に計って約120度である。TPHの下流側には搬送手段としての搬送ローラ7が設けられている。吸引ポンプ5の構成は第1例と同様である。
本例の構成部材の位置関係によれば、枚葉状(シート状)の孔版原紙2は、吸引ブロック12の案内面13に案内されて吸引口3に吸引され、これによって発熱素子1の角部に巻き掛けられてその発熱面に確実に密着した状態で、そのまま略水平な状態を保持しつつ搬送ローラ7で水平状態のまま挟持搬送される。このような搬送態様であれば、搬送ローラ7による搬送力を適宜に調整し、又は搬送される孔版原紙2とTPHの下面の角度を調整するためにTPHの配置角度又は吸引ブロック12の案内面13の角度を調整することにより、孔版原紙2を吸引ブロック12及びTPHの発熱素子1に密着させた状態を保持しながら高い精度で次工程(印刷部等)に安定して搬送することができる。
以上の構成によれば、孔版原紙2を吸引ポンプ5で吸引して吸引口3乃至発熱素子1に吸着保持しつつ搬送ローラ7を駆動することにより、孔版原紙2を発熱素子1に密着させた状態を安定して保持しながら搬送し、この搬送にタイミングを合わせて発熱素子1を任意に駆動することにより、孔版原紙2に所望の画像等を高い精度で穿孔することができる。
その他の構成や変形例の可能性、作用効果等は他の実施形態と同等である。
(5)第5実施形態(図5)
本例は、基本原理は第1例と同じであるが、吸引経路4がTPHに作りこまれた構造ではなく、TPHに隣接して設けた吸引ブロック14を利用してTPHの発熱素子1の近傍に吸引口3を配置したものである。なお、TPHは、発熱素子1が後端面の角部に設けられたいわゆる端面タイプである以外は、構造、外形、発熱素子1の個数等は第1例と同様である。
TPHは後端面の発熱素子1を下側として搬送方向(副走査方向)に対して垂直な姿勢で配置され、TPHの搬送方向の上流側には、略矩形の吸引ブロック14が配置されている。吸引ブロック14内には吸引経路4が形成されており、その吸引経路4の開口である吸引口3は、TPHの発熱素子1の上流側近傍であって発熱素子1よりもやや上方に位置している。吸引口3における吸引方向は、TPHの底面(図中、右側面)に対して平行であり、孔版原紙2の紙面乃至搬送方向(副走査方向)に対して垂直である。TPHの下流には搬送ローラ7が設けられている。吸引ポンプ5の構成は第1例と同様である。
本例の構成部材の位置関係によれば、枚葉状(シート状)の孔版原紙2は、吸引ブロック14の案内面15に案内されて吸引口3に吸引され、これによって発熱素子1の角部に係合して巻きつき発熱面に確実に密着した状態で、そのまま略水平な状態を保持しつつ搬送ローラ7で水平状態のまま挟持搬送される。このような搬送態様であれば、搬送ローラ7による搬送力等を適宜に調整することにより、孔版原紙2を吸引ブロック14及びTPHの発熱素子1に密着させた状態を保持しながら高い精度で次工程(印刷部等)に安定して搬送することができる。
以上の構成によれば、孔版原紙2を吸引ポンプ5で吸引して吸引口3乃至発熱素子1に吸着保持しつつ搬送ローラ7を駆動することにより、孔版原紙2を発熱素子1に密着させた状態を安定して保持しながら搬送し、この搬送にタイミングを合わせて発熱素子1を任意に駆動することにより、孔版原紙2に所望の画像等を高い精度で穿孔することができる。
その他の構成や変形例の可能性、作用効果等は他の実施形態と同等である。
(6)第6実施形態(図6)
以上説明した各実施形態では搬送手段をすべて一対の搬送ローラ7で構成したが、その他の構成を採用することもできる。図6に示す第6実施形態では、TPHの下流側に、下方のベルトローラ16とこれに接して回動する上方の搬送ローラ7とからなる搬送手段が設けられている。ベルトローラ16には吸引手段17が設けられ、通気性のベルトを介してその上にある孔版原紙2を吸引保持できるようになっており、搬送ローラ7とベルトローラ16によって挟持された孔版原紙2を確実に保持して下流へと搬送できるようになっている。
本例によれば、一対の搬送ローラ7による場合に比べて滑りが少なく、孔版原紙2を下流に向けて搬送する作用が一層確実であり、製版状態も一層改善される。その他の構成、作用・効果、変形例等は概ね第2実施形態と同一であり、対応する部分には他の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
(7)第7実施形態(図7)
図7に示す第7実施形態では、TPHの下流側に、上方のベルトローラ16とこれに接して回動する下方のベルトローラ16とからなる搬送手段が設けられている。下方のベルトローラ16には吸引手段17が設けられ、通気性のベルトを介して上下ベルトローラ16、16の間にある孔版原紙2を確実にずれなく吸引保持できるようになっており、両ベルトローラ16、16によって挟持された孔版原紙2を確実に保持して下流へと搬送できるようになっている。
本例によれば、第6実施形態に比べて滑りが少なく、孔版原紙2を下流に向けて搬送する作用がさらに一層確実であり、製版状態もさらに一層改善される。その他の構成、作用・効果、変形例等は概ね第2実施形態と同一であり、対応する部分には他の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
(8)第8実施形態(図8)
図8に示す第8実施形態では、図6の第6実施形態において、吸引手段17を有する下方のベルトローラ16を発熱素子1の下流側から上流側に達する搬送長の大きいものとし、さらに上方の搬送ローラ7を除去し、さらに搬送手段として本製版装置の下流に配置された印刷手段としての印刷ドラム20を利用する構成としたものである。
印刷ドラム20は、インク通過性の円周状の版胴と、版胴の外周に設けられて孔版原紙2の先端部を挟んで保持する開閉可能なクランプ板21と、版胴の内部に設けられた図示しないインク供給手段とを有し、版胴の中心軸線を中心として回転駆動される。また、印刷ドラム20の下方には、図示しない押圧ローラが昇降自在に設けられている。
また、本例では、吸引手段の吸引経路4の中途に第2実施形態で説明したような圧力計6のような圧力検出手段を設けてある。その検出信号は制御手段22に送られ、制御手段22はその信号から現在の吸引力が最適であるか否かを判断し、調整が必要と判断した場合には吸引手段としての吸引ポンプ5に制御信号を送って吸引力を調整するように構成されている。
その他の構成は第6実施形態と同様である。
印刷時には、孔版原紙2の先端がクランプ板21に挟持された状態で印刷ドラム20が回動して孔版原紙2が搬送され、その間に吸引ポンプ5が継続して駆動されるとともに、孔版原紙2の搬送に適合したタイミングでTPHが選択的に駆動されて孔版原紙2に必要な穿孔を施しつつ、当該孔版原紙2を印刷ドラム20の周壁に巻装していく。その間、吸引力は圧力計6及び制御手段22による制御作用により最適に維持されるので、孔版原紙2の発熱素子1に対する密着状態は良好である。
巻付け後、印刷ドラム20が回動されるとともに、印刷ドラム20と押圧ローラの隙間に印刷用紙が所定のタイミングで送り込まれ、これにタイミングを合わせて押圧ローラが上昇して印刷用紙を印刷ドラム20との間に挟み、これによって印刷用紙は印刷ローラと押圧ローラにより搬送されながら穿孔画像による印刷が施されて先方に排出される。
本例によれば、第7実施形態に搬送時の滑りが比べてさらに少なく、孔版原紙2を下流に向けて搬送する作用がさらに一層確実であり、製版状態もさらに一層改善される。その他の構成、作用・効果、変形例等は概ね第2実施形態と同一であり、対応する部分には第2実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
(9)その他の実施形態(図9)
以上説明した各実施形態において説明した図示の孔版原紙2は枚葉状(シート状)であったが、ロール状に巻いた孔版原紙2も使用できる。図9はその供給状態を図示している。すなわち、TPHの上流側の隣部には、ロール状の孔版原紙2が回転自在に軸支され、繰り出された孔版原紙2はガイドシャフト23を介してTPHに送られる。また、TPHの下流に配置された搬送ローラ7のさらに下流には、ロール状の孔版原紙2から繰り出された長尺物の孔版原紙2を適当な長さに切断するカッター24が設けられている。なお、図9には示していないが、第8実施形態(図8)と同様に圧力計6と制御手段22で最適な吸引力を実現する構成を付加しても良い。
本例における装置の作用・効果を説明する。
まず、孔版原紙2のロールを所定位置にセットし、ロールから繰り出した孔版原紙2を製版装置及び搬送ローラ7の搬送経路に通し、図示しないセンサを用いた孔版原紙2の先端の位置出し動作を行う。すなわち、製版開始ボタンを押して搬送ローラ7を作動させ、所定位置で孔版原紙2を停止させるとともに、クランプ板21が所定のクランプ位置に設定される位置に印刷ドラム20を停止させる。製版においては、孔版原紙2をクランプ板21に導入し、クランプ板21を回動して孔版原紙2を挟持固定し、吸引ポンプ5を作動させて吸引圧力の所定値を確認した後に搬送ローラ7を作動させるとともに印刷ドラム20を同期して回転させる。その間、孔版原紙2の搬送に合せてTPHの発熱素子1を選択的に発熱作動させ、孔版原紙2を穿孔する。製版終了後、吸引ポンプ5を停止し、搬送ローラ7を停止し、カッター24により孔版原紙2を切断する。これによって、孔版原紙2を製版するとともに、これを印刷ドラム20に巻装することができる。
(10)本発明が適用可能なその他の分野における実施形態
以上説明した各実施形態は、製版装置で孔版原紙を製版するものであったが、孔版原紙としては、熱可塑性樹脂フィルムに合成繊維の支持体を貼り合せたもの、熱可塑性樹脂フィルムに天然繊維の支持体を貼り合せたものの両方を含む他、熱可塑性樹脂フィルムのみからなるもの(いわゆる支持体レスマスター)も含む。
さらに、本発明の感熱記録装置には、感熱紙に感熱記録する感熱記録装置も含まれる。その場合には、感熱記録後の感熱紙には製版された孔版原紙のような孔はできないので、製版装置の実施形態とは異なり、感熱紙を吸引する吸引手段を発熱素子1の下流側に配置することもできる。もちろん、上流側に配置することもできるし、両方に配置すれば吸引保持力はさらに高まる。
なお、以上説明した複数の実施形態の各構成部分は、本発明の同一性の範囲内において適宜に組み合わせて他の実施形態とすることができ、その場合には組み合わせた各構成に対応する本発明の作用、効果が得られる。
主走査方向と平行な視線で見た第1実施形態の構造図である。 主走査方向と平行な視線で見た第2実施形態の構造図である。 主走査方向と平行な視線で見た第3実施形態の構造図である。 主走査方向と平行な視線で見た第4実施形態の構造図である。 主走査方向と平行な視線で見た第5実施形態の構造図である。 主走査方向と平行な視線で見た第6実施形態の構造図である。 主走査方向と平行な視線で見た第7実施形態の構造図である。 主走査方向と平行な視線で見た第8実施形態の構造図である。 主走査方向と平行な視線で見た実施形態におけるロール状の孔版原紙の使用状態を示す構造図である。
符号の説明
1…発熱素子
2…感熱記録媒体としての孔版原紙
3…吸引手段を構成する吸引口
4…吸引手段を構成する吸引経路
5…吸引手段を構成する吸引ポンプ
6…吸引力検知手段としての圧力計
7…搬送手段としての搬送ローラ
16…搬送手段としてのベルトローラ
20…搬送手段としての印刷ドラム
TPH…サーマルプリントヘッド

Claims (7)

  1. 主走査方向に並ぶ複数の発熱素子を備えたサーマルプリントヘッドに対し、感熱記録媒体を密着させて副走査方向に搬送するとともに前記発熱素子を任意に駆動して前記感熱記録媒体に感熱記録を行う感熱記録装置において、
    前記発熱素子の近傍に設けられ、前記感熱記録媒体を吸引して搬送可能に保持する吸引手段と、
    前記感熱記録媒体の搬送方向に関して前記発熱素子の下流側に設けられ、前記感熱記録媒体を搬送する搬送手段とを具備し、
    前記感熱記録媒体を前記吸引手段で吸引しながら前記搬送手段で搬送することにより前記感熱記録媒体を前記発熱素子に密着させつつ搬送し、前記発熱素子を任意に駆動することにより前記感熱記録媒体に感熱記録を行うことを特徴とする感熱記録装置。
  2. 前記感熱記録媒体が孔版原紙であり、前記吸引手段が前記発熱素子の少なくとも上流側に設けられたことを特徴とする請求項1記載の感熱記録装置。
  3. 前記感熱記録媒体が感熱紙であり、前記吸引手段が前記発熱素子の上流側と下流側の少なくとも一方に設けられたことを特徴とする請求項1記載の感熱記録装置。
  4. 前記吸引手段は、前記吸引手段が前記感熱記録媒体を吸引する吸引力を検出する吸引力検出手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3記載の感熱記録装置。
  5. 前記吸引力検出手段の検出結果に応じて前記吸引手段による吸引力を制御する制御手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の感熱記録装置。
  6. 前記吸引手段は前記感熱記録媒体の主走査方向を長手方向とする吸引口を有しており、該吸引口の主走査方向の長さは前記感熱記録媒体の主走査方向の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3記載の感熱記録装置。
  7. 前記発熱素子の主走査方向の幅は前記吸引口の主走査方向の長さよりも小さいことを特徴とする請求項6記載の感熱記録装置。
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