JP2007167186A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】着座した人の荷重をバックフレームで受けると共に、バックフレームにはネット材をと張っている椅子において、バックフレームの加工の容易性やクッション性と強度とを確保する。
【解決手段】バックフレーム13は、左右のサイドメンバー14とその上端に連結されたアッパーメンバー15との3つの部材で構成されている。サイドメンバー14は金属製であり、アッパーメンバー15はPP等の樹脂製である。バックフレーム13が分離していることで各メンバーの加工が容易となり、かつ、素材が違うため、強度とクッション性とを同時に確保できる。
【選択図】図6

Description

本願発明は、背もたれ付き椅子に関するものである。
椅子の背もたれには様々の構造があり、その一つとして、例えば特許文献1に記載されているように、前後に開口したフレームにネット材を張った構造のものが出回っている。また、正面視下向き開口コ字状のフレームにネット材(メッシュ状の張り材)を張ったものも提案されている(特許文献2)。
また、背もたれのインナーシェルをバックフレームで支持した椅子において、背もたれの上部が下部に対して相対的に後傾するように側面視で屈曲させ得る椅子もあり、この場合は、バックフレームを上下に分離して、上部フレームを下部フレームにピンで後傾動可能に連結している(例えば特許文献3)。
特開2004−49658号公報 特開2003−135194号公報 特開2003−230449号公報
特許文献1,2のようにネット材をバックフレームに張った構造のものは一般にネット椅子と呼ばれており、通気性に優れている利点がある。しかし、着座した人の背もたれ荷重を確実に保持できる強度が必要である。特に、特許文献2の場合はバックフレームが背支柱の役割を果たしているため、バックフレームには高い強度が必要である。
他方、背もたれにはクッション性や当たりの柔らかさも必要であり、特に、背もたれをネット構造にしている場合は、着座した人が背もたれに大きくもたれ掛かったときにネット材が延びて身体がバックフレームの上部に当たる場合があることから、身体に対する当たりはできるだけ柔らかいことが望まれる。
そして、例えば特許文献2には、バックフレームの金属製パイプや硬質合成樹脂の一体構造とすることが記載されているが、バックフレームの全体を金属製にすると強度・耐久性は確保できてもクッション性や当たりの柔らかさを確保し難く、さりとて、全体を合成樹脂製にすると、強度や耐久性を確保し難い虞がある。また、バックフレームを一体構造にすると、嵩張るため保管や搬送等の取り扱いが面倒になる虞があり、また、金属製とするにしても合成樹脂製とするにしても加工装置が大がかりになる問題がある。
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
前記課題を解決するため請求項1の発明は、座と背もたれとを備えており、前記背もたれは、正面視で上下長手の左右サイドメンバーとその上端に連結したアッパーメンバーとで正面視門形に形成されたバックフレームを備えており、前記バックフレームに、着座した人の身体を受ける支持体が取り付けられている椅子において、前記バックフレームのサイドメンバーを金属製としてアッパーメンバーを合成樹脂製としている。
請求項2の発明は、請求項1に加えて、脚支柱とその上端に固定したベースとを備えており、ベースには背もたれが取り付く背受け部材を後傾動可能に取り付けており、前記背受け部材に前記左右サイドメンバーを取り付けている。
そして、前記左右のサイドメンバーは中空状に形成されている一方、前記アッパーメンバーの左右両端部に、平断面視外形が前記サイドメンバーと略同じになっている下向きの足部を備えており、この左右足部に、前記サイドメンバーの中空部に差し込まれるジョイント部を一体に設けており、かつ、前記支持体は可撓性及び通気性を有するネット材から成っていて下向き開口の袋状に形成されており、この袋状のネット材を、ピンと張った状態でバックフレームに上方から被せることにより、当該ネット材をバックフレームに取り付けている。
なお、バックフレームを構成するサイドメンバーの素材としては、アルミ又はアルミ合金のような軽合金、鉄(鋼)、ステンレスなど様々の素材を採用することができ、また、アッパーメンバーを構成する樹脂の素材にも限定はないが、コストや廃棄後の処理の点からポリプロピレンのような汎用樹脂を使用するのが好ましい。
背もたれにおけるバックフレームのサイドメンバーは背支柱の役割を果たしているため、着座した人が背もたれにもたれ掛かることで生じる背もたれ荷重はバックフレームのサイドメンバーに種として曲げ荷重として作用する。すなわち、バックフレームのうち左右のサイドメンバーに大きな荷重が作用する。この点、本願発明ではサイドメンバーは金属製であるため強度と耐久性に優れている。
また、アッパーメンバーは合成樹脂製であって素材や形状を弾性変形しやすい状態に選択できるため、バックフレームの全体を金属製とした場合に比べてクッション性を高めることも簡単に実現できる。また、アッパーメンバーを合成樹脂製としていることにより、当該アッパーメンバーはサイドメンバーの形態に規制されることなく形態を自由に設計できるため、仮に人の身体が当たってもさほど違和感のない形状にすることが簡単にでき、この面からも、バックフレームの全体を金属製とした場合に比べてロッキング状態でのもたれ心地に優れている。
また、左右のサイドメンバーとバックフレームとが分離しているため、バックフレームを一体構造にした場合に比べて加工装置は簡易でよく、かつ、コンパクトになるため、梱包や保管・運送の手間も軽減できる。
請求項2のように構成すると、アッパーメンバーの足部に形成したジョイント部をサイドメンバーに差し込むことでバックフレームが組み立てられるため、背もたれの組み立て作業の能率を向上できる。また、袋状のネット材で袋状になっていることにより、サイドメンバーとアッパーメンバーとの継ぎ目箇所が隠れるため、美観においても優れている。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は事務用等の回転椅子に適用している。
(1).概要
図1は正面図、図2は左側面図である。これらの図面から理解できるように、本実施形態は事務用等の回転椅子に適用しており(勿論、パイプ椅子等の非回転式椅子や講堂用椅子のような固定式椅子にも適用できる)、椅子は、キャスター及びガスシリンダ式脚柱を備えた脚1と、脚柱の上端に固定した支持ベース2と、座3と背もたれ4とを備えている。
支持ベース2は上向きに開口した箱状の形態であり、その前部には中間支持体5が左右長手の第1軸6によって傾動自在に取付け(連結)されており、座体3はこの中間支持体5に前後位置調節可能に装着されている。また、支持ベース2の前後略中間部には背受け部材7が左右長手の第2軸8によって後傾動自在に連結されており、背受け部材7の前後中途部と中間支持体5とは左右長手の第3軸9によって相対傾動自在に連結されている。
詳細は省略するが、第1軸6は支持ベース2に対して前後動可能に挿通されており、かつ、第1軸6は支持ベース2の内部に配置したばね(図示せず)によって後方から支持されている。このため、座体3は背もたれ4の後傾動に連動して(シンクロして)後傾しつつ後退動する。
背受け部材7と支持ベース2とはガスシリンダ10で連結されており、ガスシリンダ10をロック状態とフリー状態とに切り換え操作することにより、背もたれ4は、背受け部材7の外面側に配置したレバー11の回動操作により、自在に後傾動するフリー状態と任意の姿勢で後傾不能に保持されたロック状態とに切り換えることができる。図示していないが、ガスシリンダの前端部は支持ベースの後端部に突設したブラケットにピンで回動可能に取付けられている。
図3は背受け部材7を上方から見た斜視図、図4は背受け部材7をひっくり返した状態での斜視図である。両図に示すように背受け部材7の後部は左右に張り出していて張り出し部の手前に入り隅部12が形成されており、左側の入り隅部12にレバー11を配置している。
背もたれ4は、正面視で上下長手の左右サイドメンバー14及びその上端に繋がったアッパーメンバー15との3つの部材から成るバックフレーム13と、このバックフレーム13に被さった袋状のバックシート16を備えている。バックフレーム13は背もたれ4の外形を構成するもので、バックフレーム13で囲われた部分は前後に開口して空間になっている。バックシート16は請求項に記載した支持体の一例であり、このバックシート16の内部に、ランバーサポート17が上下動自在に配置されている。
(2).背もたれの基本構造
次に、背もたれ4とその取付け構造の詳細を図5以下の図面も参照して説明する。図5(A)は背もたれ4の下半部の縦断側面図、図5(B)は背もたれ4の上端部の縦断側面図、図6はバックシート16の大部分を省略した状態での背もたれ4の正面図、図7のうち(A)はバックフレーム13の部分正面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図、図8は図7(A)の VIII-VIII視断面図、図9のち(A)はバックフレーム13を背受け部材7に取り付けるための連結部材19の分離斜視図、(B)はバックフレーム13のアッパーメンバー15とサイドメンバー14との分離斜視図、図10はバックフレーム13のサイドメンバー14を背受け部材7に取り付ける構造を示す分離斜視図、図11はランバーサポート17の取り付ける構造を示す図で、(A)は分離斜視図、(B)は部分的な正面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。
図3に示すように、背受け部材7は、左右の前向きアーム7aを備えており、このアーム7aの上面にブリッジ状ブラケット18をねじ止めで固定している。背受け部材7はその左右アーム7aの先端が第2軸8によって支持ベース2に連結されており、ブリッジ状ブラケット20に取り付けた軸受け部材(図示せず)に第3軸9が保持されている。
背受け部材7はアルミダイキャストのような金属の一体成形品であり、その後部は平坦部7bとなっており、平坦部7bの後端にはその上下にはみ出た後ろ壁部7cが左右略全長にわたって延びるように形成されている。平坦部7bの上面のうち後ろ壁部7cの手前側には左右に分離した土手部7dが上向きに突設されており、土手部7dと後ろ壁部7cとの間が、バックシート15の下端を固定するための縁部材固定部7eになっている。
背受け部材7の左右両張り出し部には、バックフレーム13のサイドメンバー14を取付けるための起立部(ボス部)7fを設けている。バックフレーム13のサイドメンバー14は略左右方向に長い楕円状の断面形状である一方、背受け部材7の起立部7fはバックフレーム13のサイドメンバー14と同じ平面形状であり、サイドメンバー14は、既述した連結部材19を介して起立部7fに固定されている(詳細は後述する)。バックフレーム13のサイドメンバー14は断面略楕円形の中空パイプから成っている。
詳細は省略するが、背受け部材7は下向きに開口しており、その内部に、ガスシリンダ10を取付けるための金具21や、ガスシリンダ10を操作するための操作軸、操作軸を保持する軸受け部材等を配置している。
バックシート16は適度の空隙を有する織地又は編地(ネット材)を素材として製造されており、袋状であることから表面部16aと裏面部16bを有する。そして、図5に示すように、表面部16aの下端縁と裏面部16bの下端縁とは、それぞれ樹脂板又は金属板から成る平面視弓形(緩い曲率の三日月状)の縁部材22,23に縫い付け(溶着や接着でも良い)によって離脱不能に固定されている。
縁部材22,23は背受け部材7における縁部材固定部7eに殆どずれない状態に嵌まる寸法に設定されている。本実施形態では、バックシート16の表面部16aに固着した縁部材21に複数本(4本)のボルト(ねじ軸)24を左右適宜間隔で下向き突設する一方、裏面部14bの下端に固着した縁部材23にはボルト24が貫通する穴25を形成しており、両縁部材22,23を重ねた状態でボルト24を背受け部材7に設けた取付け穴26に上方から貫通して、ボルト24にナット27をねじ込むことにより、両縁部材22,23に背受け部材7に締結している。勿論、バックシート16は他の方法で背受け部材7に固定してもよい。
(3).バックフレームの構造
バックフレーム13は既述のとおり左右のサイドメンバー14とその上端を繋ぐアッパーメンバー15とを備えており、左右のサイドメンバー14は図2に示すように側面視では前向き凸状に緩く湾曲しており、また、正面視では、上下略中間部から上方に向けて左右外側に反った姿勢になっている(従って、左右サイドメンバー14の略上半部は、僅かながら上方に向けて間隔が広がっている。)。サイドメンバー14がアッパーメンバー15とは別部材で単なる細長い形態であるため、このように外向きに反った形態に加工することを簡単に行えるのである。
他方、アッパーメンバー15は平面視で前向き凹状に湾曲しており、かつ、左右両端には足部15aを突設している。アッパーメンバー15は樹脂製であり、図5(A)に示すように横長部分(基部)は薄板状に形成されている。このため、若干の撓み変形が許容されると共に、人の身体が当たった場合に当たりができるだけ柔らかいように配慮されている。なお、アッパーメンバー15の前面にエラストマー等の軟質層を設けることも可能である。
サイドメンバー14を背受け部材7の起立部7fに取り付ける方法としては、図7〜10に示す連結部材19が使用されている。すなわちこの連結部材19は、金属製のロッド(丸棒)28とこれを挟む一対の鞘材29とから成っており、ロッド28の上端部は偏平状の板状部28aに潰し形成されている。鞘材29は樹脂製であり、中心線に沿ってロッド28が嵌まる半円溝部30が形成されていると共に、上部にはロッド28の板状部28aが重なる平凹部31が形成されており、これにより、ロッド28は鞘材29に回転不能に保持されている。
また、一対の鞘材29の合わせ面には、位置決め用のピン32と穴33とが上下左右に互い違い状に形成されており、1種類の鞘材29のみで足りるように配慮されている。鞘材29に2個が重なり合った状態でサイドメンバー14に下方からきっちり嵌まるようになっており、かつ、下端には、サイドメンバー14の外周面と面が揃うようにフランジ34を形成している。
図7(C)に示すように、サイドメンバー14は前後両面とも緩く湾曲した曲面になっている楕円状金属パイプを素材にしているが、鞘材29が嵌まる下部の前後両面板は略平坦状に潰し形成されており(下部の平坦部を符号14aで示している)、鞘材29の広幅状外面にも平坦面が形成されている。このため、金属管の加工誤差を吸収して鞘材29をスムースに嵌め入れることができる。
鞘材29及びロッド28はサイドメンバー14に対して頭無しねじ35で抜け止めされるようになっており、鞘材29には頭無しねじ35の貫通穴36が空いていてロッド28には頭無しねじ35がねじ込まれるタップ穴37を形成している。また、サイドメンバー14にも頭無しねじ35が嵌まる穴38を後ろ向きに開口させている。いうまでもないが、頭無しねじ35は、鞘材29をサイドメンバー14に嵌め入れた後にねじ込まれる。頭付きビスを使用することも可能であるが、本実施形態のように頭無しねじ35を使用すると、バックシート16の裏面部16bがねじ35の箇所で盛り上がることはないため、体裁が良い。
ロッド28にはその下面に開口した雌ねじ穴が形成されている一方、図8や図10に示すように、背受け部材7の起立部7fにはロッド28が嵌まる取り付け穴40が形成されており、ロッド28は、これに下方からねじ込まれたビス39で背受け部材7の起立部7fに固定されている。また、ロッド28の上部にはその軸心を挟んだ両側にはみ出たヒレ片41が潰し形成されている一方、起立部7fの取り付け穴40には、ヒレ片41が嵌まる溝穴40aが形成されており、溝穴40aとヒレ片41との嵌まり合いにより、ロッド28は回転不能に保持されている。
サイドメンバー14を背受け部材7に取り付ける方法としては、サイドメンバー14を背受け部材7に形成した穴に嵌め込むといったことも可能であるが、本実施形態のように、サイドメンバー14と略同じ平断面形状に形成された起立部7fにロッド28を介して取り付けると、起立部7fの長さを長く設定できることにより、サイドメンバー14に作用したモーメントを的確に保持できる利点がある。
アッパーメンバー15における足部15aの平断面視外形はサイドメンバー14のそれと同じになっており、このため、サイドメンバー14とアッパーメンバー15における足部15aとの外面が揃っていて体裁が良い。そして、アッパーメンバー15における足部15aに、サイドメンバー14の上部の中空部に入り込むジョイント部42を一体に形成している。
ジョイント部42の外周面には、サイドメンバー14への嵌め込みを容易ならしめるための凹所43を形成しており、また、ジョイント部42の先端に側面視で前向き鉤状の係止爪44を一体に形成している一方、サイドメンバー14の前面板には、前記係止爪44が弾性に抗しての変形によって嵌まり込む係止穴45を形成している。このため、アッパーメンバー15はサイドメンバー14に抜け不能に保持されている。また、係止爪44をマイナスドライバーのような細い部材で押し込んで係止穴45から離脱させるとことにより、アッパーメンバー15をサイドメンバー14から取外すことができる。
アッパーメンバー15におけるジョイント部42の前後両面にも平坦部が形成されており、そこで、サイドメンバー14の上部の前面板及び後面板にも上部平坦部14bを押し加工によって形成している。この平坦部14bの存在により、ジョイント部42の嵌め込みがスムースに行われる。ジョイント部42はビスでサイドメンバー14に固定することも可能であるが、本実施形態のように係止爪44と係止穴45との嵌め合わせを採用すると、組み立てをワンタッチ的に行える利点がある。
(4).ランバーサポート
次に、ランバーサポート17について説明する。ランバーサポート17は合成樹脂製で全体として板状であり、図6に示すように、人の背面を受ける正面視略長方形の基部と、基部の左右両端から下方に延びる上下長手の足部17aとを備えており、正面視で下向き開口コ字状の形態になっている。足部17aの下端には、人が指で摘むことのできる平板状の摘まみ17bを形成している。摘まみ17bは、バックフレーム13におけるサイドメンバー14の手前側に位置して水平状の姿勢になっており、バックシート16の外側に露出している。
図6に示すように、バックフレーム13における左右サイドメンバー14には、ランバーサポート17を取り付けるためのブラケット47が取付けられている。ブラケット47は例えば丸棒材からなっていて正面視コ字状の形態を成しており、このため、サイドメンバー14と略平行に延びる上下長手の支杆47aを備えている。
ランバーサポート17の左右両端部の裏面には、ブラケット47の支杆47aの裏側に位置したキャッチ部材48を取付けている。キャッチ部材48は、ブラケット47の支杆47aを挟む前面板48aと裏面板48bとを有する平面視コ字状に形成されており、基部に形成した穴49をランバーサポート17に形成したボス50に嵌め込み、ボス50にビス51で締結している。
キャッチ部材48の前後板48a,48bには角穴52が空いており、これら角穴52に、ランバーサポート17に後ろ向き突設した係合爪53を嵌め入れている。係合爪53は、キャッチ部材48の後面板48bに形成した角穴52に引っ掛かり係合するようになっている。
そして、ブラケット47における支杆47aの後面に上下複数個の切欠き54を上下適宜間隔で形成している一方、キャッチ部材48の後面板48bには、切欠き54に嵌まる突起55を形成している。キャッチ部材48は、図11(B)に矢印Xで示すように左右方向にスライド可能となっており、このため、ランバーサポート17が後ろ向きに逃げ移動することが許容されている。
また、キャッチ部材48の後面板48bは弾性変形することで支杆47の切欠き54に嵌脱するようになっており、このため、ランバーサポート17の高さを段階的に保持できる。このため、椅子の使用中にランバーサポート17がずり下がることはない。
支杆47の切欠き54とキャッチ部材48の突起55とは、ランバーサポート17を段階的に高さ調節するための調節手段の一例であるが、調節手段としては、支杆47aに突起を形成してキャッチ部材48に凹所を形成するなど、他の様々の組み合わせを採用できる。
(5).まとめ
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えば背もたれの支持体は必ずしもネット状のバックシートである必要はなく、樹脂製のインナーシェルであってもよい(この場合は、一般にインナーシェルの前面にクッション材を張ることになる)。また、ネット状のバックシートを使用する場合、袋状である必要はない。
バックフレームを構成するサイドメンバーは必ずしも楕円状(或いは小判状、偏平状)である必要はなく丸形や角形であってもよく、また、中空には限らず中実状あってもよい。アッパーメンバーは足部を備えていなくてもよい。また、左右のサイドメンバーをアッパーメンバーの下方に配置された中間バーで連結することも可能である。
本願発明の実施形態に係る椅子の正面図である。 椅子の左側面図である。 背受け部材を上方から見た斜視図である。 背受け部材を裏返した状態での斜視図である。 背もたれの断面図である。 背もたれの一部破断正面図である。 バックフレームの構造を示す図である。 図7(A)の VIII-VIII視断面図である。 (A)は連結部材の斜視図、(B)はサイドメンバーとアッパーメンバーとの分離斜視図である。 サイドメンバーの取り付け構造を示す分離斜視図である。 ランバーサポートの取り付ける構造を示す図である。
符号の説明
3 座
4 背もたれ
7 背受け部材
13 バックフレーム
14 バックフレームのサイドメンバー
15 バックフレームのアッパーメンバー
16 支持体の一例としてのネット状素材製バックシート
17 ランバーサポート
19 サイドメンバーを取り付けるための連結部材

Claims (2)

  1. 座と背もたれとを備えており、前記背もたれは、正面視で上下長手の左右サイドメンバーとその上端に連結したアッパーメンバーとで正面視門形に形成されたバックフレームを備えており、前記バックフレームに、着座した人の身体を受ける支持体が取り付けられている椅子であって、
    前記バックフレームのサイドメンバーを金属製としてアッパーメンバーを合成樹脂製としている、
    椅子。
  2. 更に、脚支柱とその上端に固定したベースとを備えており、ベースには背もたれが取り付く背受け部材を後傾動可能に取り付けており、前記背受け部材に前記左右サイドメンバーを取り付けており、更に、前記左右のサイドメンバーは中空状に形成されている一方、
    前記アッパーメンバーの左右両端部に、平断面視外形が前記サイドメンバーと略同じになっている下向きの足部を備えており、この左右足部に、前記サイドメンバーの中空部に差し込まれるジョイント部を一体に設けており、
    かつ、前記支持体は可撓性及び通気性を有するネット材から成っていて下向き開口の袋状に形成されており、この袋状のネット材を、ピンと張った状態でバックフレームに上方から被せることにより、当該ネット材をバックフレームに取り付けている、
    請求項1に記載した椅子。
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