JP2007166548A - 映像提示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】煩わしい特別な操作をすることなく、利用者自身を様々な方向から視認した映像を提示する。
【解決手段】利用者の顔面に正対するよう配されたハーフミラー11と、利用者を相異なる所定の方向からそれぞれ撮影する複数のカメラ13と、カメラ13によって撮影された映像、又はカメラ13によって撮影された映像に基づき生成された映像をスクリーンに投影するプロジェクタ14又は22を備え、ハーフミラー11に正対した利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置に応じて、ハーフミラー11によって反射される利用者の反射像、又はハーフミラー11によって透過されるスクリーンに投影された映像を選択的に提示することで実現する。
【選択図】図3

Description

本発明は、利用者が直接視認しにくい方向からの利用者自身の映像を撮影して提示する映像提示システムに関する。
姿見などの鏡により提示される自身の反射像を視認することの限界を補うために、死角となる位置から撮影装置によって利用者自身を撮影し、撮影した映像を提示する装置が考案されている。
例えば、伸縮、回転が自在なアームを介して取り付けられたCCDカメラにより、様々なカメラアングルで被写体を撮影し、撮影した映像をハーフミラーに接合された液晶表示板を介して提示する技術が開示されている(特許文献1参照。)。この特許文献1で開示されている技術は、上述したように液晶表示板を接合したハーフミラーを採用することで、利用者の正面反射像を提示する鏡としての機能と、利用者の死角領域を提示する映像提示装置としての機能とを切り替えることができるようになっている。
特開平5−192233号公報
一般に、姿見などの鏡を使用する際、利用者は、髪を整えるためにブラシやヘアードライヤーなどを保持するといったように、両手を塞がれた状態で使用されることが多い。三面鏡を用いた場合、このように両手を塞がれた状態であっても平面鏡では死角となってしまう領域を視線の移動や上体の移動により容易に視認することができる。しかしながら、このような三面鏡は、その原理から利用者が視認できる範囲が限られてしまうといった問題がある。
特許文献1で開示されている技術では、撮影した映像の提示により、このような三面鏡では原理的に限られてしまう視認範囲を広げることをできるとしているが、利用者の正面反射像を提示する鏡としての機能と、利用者の死角領域を提示する映像提示装置としての機能とを切り替えるためには、液晶表示板のオフ、オフを切り替えるなんらかの煩わしい操作が必要となってしまう。したがって、例えば、外出前などの限られた時間内において、煩わしい操作をすることなく容易に自身の姿を様々な方向から見たいという要求を満たすことができないといった問題がある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、煩わしい特別な操作をすることなく、利用者自身を様々な方向から視認した映像を提示することができる映像提示システムを提供することを目的とする。
本発明の映像提示システムは、上述した課題を解決するために、利用者の顔面に正対するよう配されたハーフミラーと、利用者を相異なる所定の方向からそれぞれ撮影する複数の撮影手段と、前記撮影手段によって撮影された映像、又は前記撮影手段によって撮影された映像に基づき生成された映像を投影する映像投影手段と、前記映像投影手段によって映像が投影されるスクリーンとを備え、前記ハーフミラーに正対した利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置に応じて、前記ハーフミラーによって反射される前記利用者の反射像、又は前記ハーフミラーによって透過される前記スクリーンに投影された映像を選択的に提示する。
本発明によれば、煩わしい特別な操作を要求することなく、利用者自身を様々な方向から視認した映像を容易に提示することを可能とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1、図2を用いて、本発明の第1の実施の形態として示す映像提示システム10について説明をする。図1は、映像提示システム10を搭載した洗面台1の外観の様子を示した図であり、図2は、洗面台1に搭載された映像提示システム10の構成を示した図である。このような、洗面台1に対して、図1に示すように利用者は、着座しながら洗顔、洗髪などをすることができる。
図2に示すように、映像提示システム10は、光の透過率と反射率がほぼ等分な鏡であるハーフミラー11と、再帰性反射スクリーン12と、ハーフミラー11に対して左右に配された1対のカメラ13(カメラ13L、13R)と、ハーフミラー11と再帰性反射スクリーン12との間に配された2台のプロジェクタ14(プロジェクタ14L、14R)とを備えている。
このような構成の映像提示システム10は、ハーフミラー11に対する利用者の相対的な位置に応じて、このハーフミラー11の正面に正対した利用者の反射像を映し出したり、プロジェクタ14によって再帰性反射スクリーン12に投影された映像をハーフミラー11で透過させて提示することができる。
再帰性反射スクリーン12は、映像を投影する映像投影面が再帰性反射材で形成されている。この再帰性反射スクリーン12は、プロジェクタ14からハーフミラー11を介して投影された映像を再帰反射してハーフミラー11から透過させる。
再帰性反射材は、入射角に拘わらず光源からの入射光を再び光源に反射する機能(再帰性)を持った構造材料であり、例えば、複数のガラスビーズをシート上に配することで再帰性を得るようにした材料である。なお、再帰性反射スクリーン12に用いられる再帰性反射材は、再帰性が得られ、且つ、投影された映像光の再現性が高ければどのようなものであってもよく、上述したガラスビーズを用いるものの他にも、プリズム式の再帰性反射材など様々なものを使用することができる。
カメラ13は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)撮像素子を搭載した小型形状のビデオカメラであり、利用者がハーフミラー11に向かって正対した際に、利用者の左右の横顔をそれぞれ、撮影できる位置に配されたカメラ13L、13Rよりなる。カメラ13が撮影する画像は、基本的には動画像であるが静止画像であってもよい。静止画像とする場合には、所定の時間間隔毎に撮影することで、利用者の状態の時間的な変化に撮影画像が追従するようにする。カメラ13R、13Lによって撮影された映像は、後述するプロジェクタ14R、14Lにそれぞれ出力される。
プロジェクタ14は、オフィスのプレゼンテーションなどで一般的に用いられている小型形状の液晶プロジェクタやDLP(Digital Light Processing)プロジェクタなどである。プロジェクタ14は、解像度がXGA(eXtended Graphics Array)に対応し、明るさが米国規格協会(ANSI:American National Standards Institute)で定められたプロジェクタの光源の発する光束の単位であるANSIルーメンに換算して1000ANSIルーメン程度のものである。
映像提示システム10では、このプロジェクタ14として、カメラ13R、13Lから出力された映像をそれぞれ入力するプロジェクタ14R、14Lを備えている。プロジェクタ14R、14Lは、それぞれカメラ13R、13Lと接続され撮影された映像が入力される。
このプロジェクタ14Rとプロジェクタ14Lは、それぞれハーフミラー11と再帰性反射スクリーン12との間に、映像を投影する光学系が、図1に示したハーフミラー11の垂直方向に伸びる中心線である中心線Aから、それぞれ左右方向に所定の距離だけ離れ、且つ投影角を考慮して利用者が着座した際の正面目線よりも上方からハーフミラー11側を向き、上下反転するように配置される。
より具体的には、プロジェクタ14R、14Lは、図3に示すように、中心線Aよりも右側の位置B、左側の位置Cへと、利用者の視点位置が移動した場合に、それぞれの投影の原点と光学的に等価となるようにハーフミラー11に対して配されることになる。つまり、利用者の姿を反射像として映すように固定的に設置されるハーフミラー11により、プロジェクタ14R、プロジェクタ14Lから投影された映像光の向きが変えられ、再帰性反射スクリーン12に投影された場合に、それぞれの投影の原点と、位置B、又は位置Cに移動した利用者の視点とが光学的に等価となるようにプロジェクタ14R、プロジェクタ14Lを固定的に設置する。
映像提示システム10をカメラ13Rが配された方向から眺めると、プロジェクタ14から投影される映像光の光路は、図4に示すようになる。プロジェクタ14から投影された映像光は、ハーフミラー11で反射され再帰性反射スクリーン12に投影される。再帰性反射スクリーン12は、ハーフミラー11で反射された映像光を再帰反射するため、利用者は、所定の位置に視点位置を移動した場合にのみプロジェクタ14から投影された映像を視認することができる。
なお、図4に示すように、ハーフミラー11、再帰性反射スクリーン12、プロジェクタ14とを配置させた際に、ハーフミラー11と再帰性反射スクリーン12との距離が必要となり、洗面台1の奥行きが実用的な上限を超えてしまうような場合には、ハーフミラー11と再帰性反射スクリーン12との距離が短くなるような光学系を適宜付加して新たな光路を確保する。
このような構成の映像提示システム10は、利用者が洗面台1の中央位置、つまり図3に示したハーフミラー11の中心線A近傍に位置している場合には、ハーフミラー11が鏡として機能するため利用者の反射像を図5(a)に示すように、そのまま映し出す。
一方、カメラ13R、13Lは、常に、利用者の右横顔、左横顔を常に撮影して、それぞれプロジェクタ14R、14Lに撮影した映像を出力している。プロジェクタ14R、14Lは、この映像をハーフミラー11へ向けて常に投影しており、ハーフミラー11で反射された映像光が再帰性反射スクリーン12で再帰反射される。再帰性反射スクリーン12で再帰反射された映像光は、その指向性により、固定的に設置されたハーフミラー11に対する再帰性反射スクリーン12、プロジェクタ14R、14Lの光学的配置で決まる所定の位置でのみ視認可能となっている。利用者は、この位置、例えば、図3に示す位置B、位置Cに視線を僅かに移動させた場合にはいつでも、プロジェクタ14R、14Lより投影された映像、つまり、カメラ13R、13Lで撮影された図5(b)に示すような自身の右横顔の鏡像、図5(c)に示すような左横顔の鏡像をハーフミラー11越しに視認することができる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、第1の実施の形態として示す映像提示システム10は、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置が所定の位置となった場合にのみ、プロジェクタ14から投影される映像の投影の原点位置と利用者の視点位置とを光学的に等価とするように、ハーフミラー11に対する再帰性反射スクリーン12と、映像を投影するプロジェクタ14との光学的配置を決定しているため、利用者が視線位置を変えるという簡便な動作によって、カメラ13で撮影した映像の利用者への提示、鏡として機能したハーフミラー11で反射された反射像の利用者への提示を瞬時に切り替えることができる。
したがって、通常の平面鏡では困難であった視線を正面へ向けたままでの、自身の横顔などの視認を容易に行うことができるため、身だしなみなどのチェックを正面視線で極めて自然に実行することができる。
また、再帰性反射スクリーン12による高い反射指向性を利用することで、プロジェクタ14から投影された映像を利用者の視点位置に応じて選択的に視認できるようにしているため、利用者がハーフミラー11に対して現在どの位置にいるかなどを検出する必要がなく、非常に簡便なシステム構成で低コストとしながらも、極めて自然に提示映像を切り替えることができる。
[第2の実施の形態]
続いて、図6、図7を用いて、本発明の第2の実施の形態として示す映像提示システム20について説明をする。図6は、映像提示システム20を搭載した洗面台2の外観の様子を示した図であり、図7は、洗面台2に搭載された映像提示システム20の構成を示した図である。このような洗面台2に対して、図6に示すように利用者は、着座しながら洗髪、洗顔などをすることができる。なお、以下の説明において、上述した第1の実施の形態として示した映像提示システム10と重複する機能部については同一符号を付し説明を省略する。
図7に示すように、映像提示システム20は、ハーフミラー11と、ハーフミラー11の後方に配された透過型スクリーン21と、ハーフミラー11に対して上下左右、4箇所に配されたカメラ13(カメラ13U、13D、13L、13R)と、透過型スクリーン21の背面から映像を投影するプロジェクタ22と、PC(Personal Computer)23とを備えている。
このような構成の映像提示システム20は、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を検出し、検出した利用者の位置に応じて、図8に示すように、ハーフミラー11により正面に正対した利用者の反射像を映し出したり、カメラ13で撮影した映像を利用者に提示することができる。
カメラ13は、第1の実施の形態でも使用した利用者がハーフミラー11に向かって正対した際に、利用者の左右の横顔を、それぞれ撮影できる位置に配されたカメラ13R、13Lに加えて、利用者を上方から撮影できる位置に配されたカメラ13U、利用者を下方から撮影できる位置に配されたカメラ13Dよりなる。カメラ13R、13L、13U、13Dによって撮影された映像は、後述するPC23に出力される。
プロジェクタ22は、オフィスのプレゼンテーションなどで一般的に用いられている小型形状の液晶プロジェクタやDLP(Digital Light Processing)プロジェクタなどである。プロジェクタ22は、解像度がXGA(eXtended Graphics Array)に対応し、明るさが米国規格協会(ANSI:American National Standards Institute)で定められたプロジェクタの光源の発する光束の単位であるANSIルーメンに換算して2000ANSIルーメン程度のものである。プロジェクタ22は、PC23と接続され、PC23から供給される映像を投影する。
プロジェクタ22は、PC23によって映像の投影が制御されているため、ハーフミラー11を介して透過した映像光が利用者に到達すればよく、配置レイアウトも比較的自由に決定することができる。ハーフミラー11の後方に配置するスクリーンの種別、例えば、透過型スクリーンを使用するのか、反射型スクリーン使用するのかなどは、プロジェクタ22をどのように配置するかに応じて適宜最適なものを選択して用いることになる。
本発明の第2の実施の形態として示す映像提示システム20では、ハーフミラー11の背面方向から映像を投影するようにプロジェクタ22を配する。このようにプロジェクタ22を配置させる場合、映像光を投影させるスクリーンとしては、透過型スクリーンを選択することができ、図7に示すように、ハーフミラー11の後方、且つプロジェクタ22の投影方向前方に透過型スクリーン21が配されることになる。このとき、ハーフミラー11の鏡としての機能を向上させる目的で、不要な外光を遮る指向性を有するフィルムをハーフミラー11と透過型スクリーン21との間に挟むようにしてもよい。
また、プロジェクタ22は、投影角を考慮して映像を投影する光学系が、利用者が着座した際の正面目線よりも上方からハーフミラー11側を向き、上下反転するように配置される。
なお、図8に示すように、ハーフミラー11、透過型スクリーン21、プロジェクタ22とを配置させた際に、ハーフミラー11とプロジェクタ22との距離が必要となり、洗面台2の奥行きが実用的な上限を超えてしまうような場合には、ハーフミラー11とプロジェクタ22との距離が短くなるような光学系を適宜付加して新たな光路を確保する。
PC23は、カメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像を取り込み、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置、詳しくは利用者の顔のハーフミラー11に対する相対的な位置に応じた映像をプロジェクタ22へと出力して投影させるよう制御する。利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置は、カメラ13R、13L、13U、13Dで撮影される映像に基づくPC23の画像処理により検出される。PC23は、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を検出するにあたり、まず利用者が洗面台2に着座した際に自然に顔が定位する位置検出の基準となる図6に示すような中心位置Aを設定する。この中心位置Aは、システムの初期設定として利用者により任意に設定することが可能である。例えば、洗面台2のように利用者が着座して使用する以外にも、利用者が立った状態での使用も想定される場合には、この中心位置Aを複数セッティングできるようにしてもよい。
PC23は、カメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像に基づく画像処理により、この中心位置A近傍に利用者の顔の中心があるのか、中心位置Aから上下左右に数センチ程度移動した位置B、C、D、E近傍に利用者の顔の中心があるのかを判断することで利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を検出する。
PC23は、利用者の顔の中心が中心位置A近傍に位置していると判断した場合、プロジェクタ22を停止させ、プロジェクタ22からの映像を投影することなく、ハーフミラー11を鏡として機能させる。また、PC23は、利用者の顔の中心が、位置B、C、D、E近傍に位置していると判断した場合、プロジェクタ22を起動し、それぞれカメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像に切り替えて投影させる。
また、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置は、上述したように、カメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像に基づくPC23の画像処理により検出する以外にも、例えば、人感センサなどの位置検出センサにより検出するようにしてもよい。このとき、上述したように、利用者の顔の中心が、中心位置A近傍、位置B、C、D、E近傍にあるかどうかを判断できるように位置検出センサの数、設置位置などを決定する。
位置検出センサにて利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を検出する場合には、位置検出のためにカメラ13R、13L、13U、13Dを起動させておく時間を大幅に短縮することができるため、部品点数増加によるコストアップが見込まれるものの消費電力を削減することができる。
このような構成の映像提示システム20は、利用者が洗面台2の中央位置、つまり図6に示したハーフミラー11の中心位置A近傍に利用者の顔の中心が位置していることが検出された場合には、PC23の制御によりプロジェクタ22が停止されハーフミラー11が鏡として機能するため利用者の反射像を図9(a)に示すように、そのまま映し出す。
一方、利用者の顔の中心が中心位置Aよりも上下左右の位置B、C、D、E近傍のいずれかにあることが検出された場合には、PC23は、カメラ13R、13L、13U、13Dで、それぞれ撮影された利用者の右横顔、左横顔、頭頂部、顎部の映像を検出された位置に応じてプロジェクタ22へと出力し、プロジェクタ22から投影させる。
これにより、利用者は、例えば、位置B近傍に向けて顔を移動させた場合、図9(b)に示すような自身の右横顔の鏡像をハーフミラー11越しに視認することができる。同様に、位置C、D、E近傍に向けて顔を移動させた場合、それぞれ図9(c)、(d)、(e)に示すような自身の左横顔の鏡像、自身の頭頂部の鏡像、自身の顎部の鏡像をハーフミラー11越しに視認することができる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、第2の実施の形態として示す映像提示システム20は、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を検出し、検出した位置に応じたPC23の制御により、プロジェクタ22を停止させハーフミラー11を鏡として機能させるのか、カメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像をプロジェクタ22から投影させるのかを瞬時に切り替えることができる。
したがって、利用者は、通常の平面鏡では困難であった視線を正面へ向けたままでの自身の横顔といった様々な角度から見た自身の状態を、あたかも鏡で反射されたかのような縮尺スケールの映像として容易に視認できるため、身だしなみなどのチェックを正面視線で極めて自然に実行することができる。
また、顔の位置の移動による視認位置の僅かな移動といった三面鏡を使用した場合のように極めて直感的な操作により、様々な方向から利用者を撮影した映像を切り替えて提示することができるため、平面鏡でありながら利用者の両手の自由度が得られるなど、利用者の利便性を大幅に向上させることができる。
[第3の実施の形態]
続いて、図10、図11を用いて、本発明の第3の実施の形態として示す映像提示システム30について説明をする。図10は映像提示システム30を搭載した洗面台3の外観の様子を示した図であり、図11は、洗面台3に搭載された映像提示システム30の構成を示した図である。このような洗面台3に対して、図10に示すように利用者は、着座しながら洗髪、洗顔などをすることができる。
第3の実施の形態として示した映像提示システム30は、上述した第2の実施の形態として示した映像提示システム20のプロジェクタ22から投影する映像を、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置の変化に追従するようにしたものである。したがって、以下の説明において、上述した第2の実施の形態として示した映像提示システム20と重複する機能部については同一符号を付し説明を省略する。
図11に示すように、映像提示システム30は、ハーフミラー11と、反射型スクリーン31と、ハーフミラー11に対して上下左右、4箇所に配されたカメラ13(カメラ13U、13D、13L、13R)と、ハーフミラー11と反射型スクリーン31との間に配されハーフミラー11へ映像を投影するプロジェクタ22と、PC23とを備えている。
また、映像提示システム30は、ハーフミラー11の略中央位置に、利用者の正面からの顔を撮影するカメラ13Cを備える。このカメラ13Cは、プロジェクタ22で投影する映像を画像処理により生成するために設けられている。例えば、カメラ13Cは、ハーフミラー11の裏面において、利用者が着座した場合に、利用者の視線に直接入らないような位置でありながら、利用者の正面の顔を撮影することができる位置に設置される。このとき、カメラ13Cの撮像レンズと重なるハーフミラー11の領域を他の領域と比較して反射率を下げるように加工することで、撮像レンズに充分な光量が入射するようにする。
このような構成の映像提示システム30は、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を検出し、検出した利用者の位置に応じたPC23の制御により、図12に示すように、ハーフミラー11の正面に正対した利用者の反射像を映し出したり、カメラ13で撮影した映像、さらに撮影した映像から画像処理により生成した映像を提示することができる。
上述した第2の実施の形態として示した映像提示システム20では、検出された利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置に応じて、カメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像を、プロジェクタ22からそのまま投影するようにしていた。
これに対し、第3の実施の形態として示す映像提示システム30では、図10に示す図6に示した中心位置Aと同じ中心位置Aを原点としたハーフミラー11に対する利用者の相対的な位置を検出し、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する撮影方向が滑らかに変化するような映像をカメラ13R、13L、13U、13D、13Cで撮影された映像を画像処理することで生成してプロジェクタ22から投影させる。
このように、第3の実施の形態として示す映像提示システム30は、第2の実施の形態として示す映像提示システム20と同様に、PC23によって映像の投影が制御されているため、ハーフミラー11を介して透過した映像光が利用者に到達すればよく、配置レイアウトも比較的自由に決定することができる。
本発明の第3の実施の形態として示す映像提示システム30では、ハーフミラー11の背面方向から映像を投影するようにプロジェクタ22を配し、その後方に反射型スクリーン31を配するような配置レイアウトを採用しているが、上述した第2の実施の形態として示した映像提示システム20におけるプロジェクタ22と、透過型スクリーン21を用いた配置レイアウトを採用してもかまわない。
PC23は、カメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像に基づく画像処理により、中心位置Aを原点とするハーフミラー11に対する利用者の相対的な位置を検出する。
PC23は、利用者の顔の中心が中心位置Aに位置していると判断した場合、プロジェクタ22を停止させ、プロジェクタ22からの映像を投影することなく、ハーフミラー11を鏡として機能させる。また、PC23は、利用者の顔の中心が、位置B、C、D、Eに位置していると判断した場合、プロジェクタ22を起動し、それぞれカメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像に切り替えて投影させる。
また、PC23は、利用者の顔の中心が、中心位置Aと位置Bの間、中心位置Aと位置Cとの間、中心位置Aと位置Dとの間、又は中心位置Aと位置Eとの間というような過渡的な位置にある場合、カメラ13Cで撮影された映像と、カメラ13R、13L、13U又は13Dで撮影された映像とを合成して補完生成した映像を生成する。これにより、PC23は、カメラ13R、13L、13U、13D、13Cからは、固定的な方向から利用者を撮影した画像しか取得できなかったが、利用者を任意の方向から撮影した映像を取得することができる。
そして、PC23は、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する撮影方向が滑らかに変化する映像となるように、生成した任意の方向から撮影した映像と利用者のハーフミラーに対する相対的な位置とを対応付け、検出された利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置に応じて、対応付けた映像をプロジェクタ22より投影させる。
PC23が実行する映像の合成による補完手法としては、例えば、複数の画像の特徴点を結び内挿するモーフィングや、複数画像から立体モデルを生成しておき視点位置と視野とを設定して映像化するというような、広く一般的に用いられている画像処理手法を利用することができる。
このような構成の映像提示システム30は、利用者が洗面台3の中央位置、つまり図10に示したハーフミラー11の中心位置A近傍に利用者の顔の中心が位置していることが検出された場合には、PC23の制御によりプロジェクタ22を停止させハーフミラー11を鏡として機能させるため利用者の反射像を図13(a)に示すようにそのまま映し出す。
一方、PC23は、利用者の顔の中心が中心位置A近傍からずれた位置であることを検出した場合、この位置に、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する撮影方向が滑らかに変化するように対応付けられたカメラ13R、13L、13U、13D、カメラ13Cで撮影された映像を合成して補完生成した映像をプロジェクタ22から投影させる。
これにより、利用者が、例えば、位置Bへと顔を移動させた場合、ハーフミラー11越しに視認される映像は、図13(b)→図13(c)に示すようになり、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置の変位に応じて、あたかも撮影方向が滑らかに変化したかのような映像が提示される。同様に、位置C、D、Eへと利用者の顔を移動させた場合は、それぞれ図13(d)→図13(e)、図13(f)→図13(g)、図13(h)→図13(i)に示すように提示される。
なお、図13(b)、図13(d)、図13(f)、図13(h)は、それぞれ、位置B、C、D、Eへと移動する際の、ある過渡的な位置で提示される映像を示しているだけであり、PC23は、検出される利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置に応じて滑らかで連続性のある映像をプロジェクタ22を介して投影させる。
また、第3の実施の形態として示す映像提示システム30においても、第2の実施の形態として示した映像提示システム20と同様に、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を、カメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像に基づくPC23の画像処理により検出する以外にも、例えば、人感センサなどの位置検出センサにより検出するようにしてもよい。このとき、上述したように、利用者の顔の中心が、中心位置Aを原点とするハーフミラー11に対してどの位置にあるかを判断できるように位置検出センサの数、設置位置などを決定する。
位置検出センサにて利用者の位置を検出する場合には、位置検出のためにカメラ13R、13L、13U、13Dを起動させておく時間を大幅に短縮することができるため、部品点数増加によるコストアップが見込まれるものの消費電力を削減することができる。
[第3の実施の形態の効果]
このように、第3の実施の形態として示す映像提示システム30は、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を検出し、検出した位置に応じたPC23の制御により、プロジェクタ22を停止させハーフミラー11を鏡として機能させるのか、カメラ13R、13L、13U、13D、13Cで撮影された映像からPC23で合成して補完生成した映像を投影させるのかを瞬時に切り替えることができる。
したがって、利用者は、通常の平面鏡では困難であった視線を正面へ向けたままでの自身の横顔といった様々な角度から見た自身の状態を、あたかも鏡で反射されたかのような縮尺スケールの映像として容易に視認できるため、身だしなみなどのチェックを正面視線で極めて自然に実行することができる。
また、顔の位置の移動による視認位置の僅かな移動といった三面鏡を使用した場合のように極めて直感的な操作により、任意の方向から利用者を撮影したかのような映像へと切り替えて提示することができるため、平面鏡でありながら利用者の両手の自由度が得られるなど、利用者の利便性を大幅に向上させると共に、プロジェクタ22により投影される映像が切り替わる際の違和感を低減させ、より自然な映像を提示することができる。
[第4の実施の形態]
続いて、図14、図15を用いて、本発明の第4の実施の形態として示す映像提示システム40について説明をする。図14は映像提示システム40を搭載した洗面台4の外観の様子を示した図であり、図15は、洗面台4に搭載された映像提示システム40の構成を示した図である。このような洗面台4に対して、図14に示すように利用者は、着座しながら洗髪、洗顔などをすることができる。
第4の実施の形態として示した映像提示システム40では、上述した第3の実施の形態として示した映像提示システム30において、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する撮影方向が滑らかに変化するような映像をプロジェクタ22から提示する手法に基づき、さらに利用者が自身の動きに呼応して提示される映像が変化することを直感的且つ容易に認識できるようにしている。したがって、以下の説明において、上述した第3の実施の形態として示した映像提示システム30と重複する機能部については同一符号を付し説明を省略する。
図15に示すように、映像提示システム40は、ハーフミラー11と、反射型スクリーン31と、ハーフミラー11に対して上下左右、4箇所に配されたカメラ13(カメラ13U、13D、13L、13R)と、ハーフミラー11と反射型スクリーン31との間に配され反射型スクリーン31へ直接、映像を投影するプロジェクタ22と、PC23とを備えている。また、映像提示システム40は、ハーフミラー11の略中央位置に、利用者の正面からの顔を撮影するカメラ13Cを備える。
このような構成の映像提示システム40は、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を検出し、検出した利用者の位置に応じたPC23の制御により、図16に示すように、ハーフミラー11の正面に正対した利用者の反射像を映し出したり、カメラ13で撮影した映像、さらに撮影した映像から画像処理により生成した映像を利用者に提示することができる。
このように、第4の実施の形態として示す映像提示システム40は、第3の実施の形態として示す映像提示システム30と同様に、PC23によって映像の投影が制御されているため、ハーフミラー11を介して透過した映像光が利用者に到達すればよく、配置レイアウトも比較的自由に決定することができる。
本発明の第4の実施の形態として示す映像提示システム40では、ハーフミラー11の後方に配された反射型スクリーン31に対して、直接、映像を投影するようにプロジェクタ22を配した配置レイアウトを採用しているが、上述した第2の実施の形態として示した映像提示システム20におけるプロジェクタ22と、透過型スクリーン21を用いた配置レイアウトや、第3の実施の形態として示した映像提示システム30におけるプロジェクタ22と、反射型スクリーン31を用いた配置レイアウトを採用してもかまわない。
PC23は、第3の実施の形態として示した映像提示システム30と同様に、中心位置Aを原点とするハーフミラー11に対する利用者の相対的な位置を、カメラ13R、13L、13U、13Dによって撮影された画像より検出する。このとき、カメラ13Cを用いることでより高い精度で利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置を検出することができる。例えば、カメラ13Cで撮影された映像を利用することにより、ハーフミラー11に対して水平方向、垂直方向となる利用者の位置ばかりではなく、ハーフミラー11へ近付いたり、ハーフミラー11から遠ざかったりする前後方向への移動によって変位する位置も高い精度で検出することができる。
第4の実施の形態として示す映像提示システム40では、中心位置Aを原点とするハーフミラー11に対する水平方向、垂直方向の移動によって変位する利用者の位置に加えて、このハーフミラー11に対する前後方向の移動によって変位する利用者の位置を検出する。
PC23は、カメラ13R、13L、13U、13D、13Cで撮影された映像を用いた画像処理により、中心位置Aに位置している利用者を撮影する撮影方向が滑らかに水平回転、又は垂直回転した際に撮影される映像を生成する。そして、PC23は、利用者のハーフミラー11に対する水平方向、又は垂直方向への相対的な位置の変化に追従して、原点である中心位置Aに位置している利用者を撮影する方向が、滑らかに水平回転、又は垂直回転した映像となるように、生成した映像と利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置とを対応付ける。
また、PC23は、カメラ13R、13L、13U、13D、13Cで撮影された映像、特にカメラ13Cで撮影された映像を用いて拡大及び縮小した映像を画像処理により生成する。そして、PC23は、利用者のハーフミラー11に対する前後方向への相対的な位置の変化に追従して、原点である中心位置Aに位置している利用者を撮影する位置が、滑らかに前後へ移動した映像となるように、生成した拡大及び縮小した映像と利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置とを対応付ける。このとき、必要に応じて視野角の大小も考慮して映像を拡大、縮小させる。
そして、PC23は、上述したようにして検出された利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置に応じて、対応付けた映像をプロジェクタ22より投影させる。
このような構成の映像提示システム40は、利用者が洗面台4の中央位置、つまり図14に示したハーフミラー11の中心位置A近傍に利用者の顔の中心が位置していることが検出された場合には、PC23の制御によりプロジェクタ22が停止されハーフミラー11が鏡として機能するため利用者の反射像を図17(c)、図18(c)に示すように、そのまま映し出す。
PC23は、利用者の顔の中心が中心位置A近傍から水平方向へ移動した位置であることを検出した場合、この位置に、利用者のハーフミラー11に対する水平方向への相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する方向が、滑らかに水平回転するように対応付けられた、カメラ13R、13L、13U、13D、カメラ13Cで撮影された映像から生成した映像をプロジェクタ22から投影させる。
これにより、利用者が、例えば、右方向へと顔を移動させた場合には、ハーフミラー11越しに視認される映像は、図17(c)の状態から図17(d)→図17(e)に示すようになり、左方向へと顔を移動させた場合には、図17(b)→図17(a)に示すようになり、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置の水平方向への変位に応じて、あたかも撮影方向が滑らかに水平回転しているかのような映像が提示される。
また、PC23は、利用者の顔の中心が中心位置A近傍から垂直方向へ移動した位置であることを検出した場合、この位置に、利用者のハーフミラー11に対する垂直方向への相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する方向が、滑らかに垂直回転するように対応付けられた、カメラ13R、13L、13U、13D、カメラ13Cで撮影された映像から生成した映像をプロジェクタ22から投影させる。
これにより、利用者が、例えば、上方向へと顔を移動させた場合には、ハーフミラー11越しに視認される映像は、図18(c)の状態から図18(b)→図18(a)に示すようになり、下方向へと顔を移動させた場合には、図18(d)→図18(e)に示すようになり、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置の垂直方向への変位に応じて、あたかも撮影方向が滑らかに垂直回転しているかのような映像が提示される。
さらに、PC23は、利用者の顔の位置がハーフミラー11に対して前後方向へ移動した位置であることを検出した場合、この位置に、利用者のハーフミラー11に対する前後方向への相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する位置が、滑らかに前後へ移動するように対応付けられた拡大又は縮小された映像をプロジェクタ22から投影させる。
また、第4の実施の形態として示す映像提示システム40においても、第3の実施の形態として示した映像提示システム30と同様に、利用者の位置は、上述したように、カメラ13R、13L、13U、13Dで撮影された映像に基づくPC23の画像処理により検出する以外にも、例えば、人感センサなどの位置検出センサにより検出するようにしてもよい。このとき、上述したように、利用者の顔の中心が、中心位置Aを原点とするハーフミラー11に対して水平方向、垂直方向、前後方向のどの位置にあるかを判断できるように位置検出センサの数、設置位置などを決定する。
位置検出センサにて利用者の位置を検出する場合には、位置検出のためにカメラ13R、13L、13U、13Dを起動させておく時間を大幅に短縮することができるため、部品点数増加によるコストアップが見込まれるものの消費電力を削減することができる。
[第4の実施の形態の効果]
このように、第4の実施の形態として示す映像提示システム40は、利用者のハーフミラー11に対する水平方向、垂直方向、前後方向での相対的な位置を検出し、検出した位置に応じたPC23の制御により、プロジェクタ22を停止させハーフミラー11を鏡として機能させるのか、カメラ13R、13L、13U、13D、13Cで撮影された映像からPC23にて生成した映像を投影させるのかを瞬時に切り替えることができる。
したがって、利用者は、通常の平面鏡では困難であった視線を正面へ向けたままでの自身の横顔といった様々な角度から見た自身の状態を、あたかも鏡で反射されたかのような縮尺スケールの映像として容易に視認できるため、身だしなみなどのチェックを正面視線で極めて自然に実行することができる。
また、顔の位置の移動による視認位置の僅かな移動といった三面鏡を使用した場合のように極めて直感的な操作により、様々な方向から利用者を撮影した映像、さらにはカメラの撮影方向に依存しない方向からの映像を切り替えて提示することができるため、平面鏡でありながら利用者の両手の自由度が得られるなど、利用者の利便性を大幅に向上させると共に、プロジェクタ22により投影される映像が切り替わる際の違和感を低減させ、より自然に映像を提示することができる。
そして、水平方向、垂直方向への移動に追従した滑らかな回転映像の提示や、ハーフミラー11に対する前後方向まで含めた利用者の移動に追従した拡大又は縮小映像の提示を可能とすることで、鏡のアナロジーとしての整合性がより高まるため利用者のさらなる操作性の向上を実現することができる。
なお、本発明の第1乃至第4の実施の形態として示した映像提示システム10、20、30、40は、それぞれ洗面台1乃至4に搭載される場合について説明をしているが、本発明は、これに限定されるものではなく、自身の姿を鏡を使用して視認する用途に広く適用することができる。特に、本人のみが存在する空間や、煩わしい操作が好まれない場面において使用される場合、非常に有効に機能する。
また、第1乃至第4の実施の形態の各映像提示システムで示した、利用者を撮影するカメラ13の配置位置は一例であって、上述した位置以外にも、例えば利用者を背後から撮影するような位置や斜め方向から撮影する位置など様々な箇所に配置することができる。例えば、第2乃至第4の実施の形態で示した各映像提示システムにおいて、カメラ13の数を増やすと、システムのコストが増加してしまうが、画像処理により生成する映像の精度を高くすることができるという利点がある。
さらにまた、第3の実施の形態、第4の実施の形態として示した映像提示システムにおいて、プロジェクタ22から投影する画像処理された映像は、利用者のハーフミラー11に対する相対的な位置に応じて、撮影方向、撮影位置が段階的に変化するような映像であってもよい。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施の形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態として示す映像提示システムが搭載された洗面台の外観を示した図である。 前記第1の実施の形態として示す映像提示システムの構成について説明するための図である。 前記第1の実施の形態として示す映像提示システムにおいて、利用者の視認位置に応じて提示される映像が切り替わる原理について説明するための図である。 前記第1の実施の形態として示す映像提示システムにおいて、再帰性反射スクリーンにより再帰反射されるプロジェクタから投影された映像光の光路を示した図である。 前記第1の実施の形態として示す映像提示システムにおいて利用者の視線位置に応じて視認される反射像並びに映像の一例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態として示す映像提示システムが搭載された洗面台の外観を示した図である。 前記第2の実施の形態として示す映像提示システムの構成について説明するための図である。 前記第2の実施の形態として示す映像提示システムにおいて、利用者の視認位置に応じて提示される映像が切り替わる原理について説明するための図である。 前記第2の実施の形態として示す映像提示システムにおいて利用者の視線位置に応じて視認される反射像並びに映像の一例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態として示す映像提示システムが搭載された洗面台の外観を示した図である。 前記第3の実施の形態として示す映像提示システムの構成について説明するための図である。 前記第3の実施の形態として示す映像提示システムにおいて、利用者の視認位置に応じて提示される映像が切り替わる原理について説明するための図である。 前記第3の実施の形態として示す映像提示システムにおいて利用者の視線位置に応じて視認される反射像並びに映像の一例を示した図である。 本発明の第4の実施の形態として示す映像提示システムが搭載された洗面台の外観を示した図である。 前記第4の実施の形態として示す映像提示システムの構成について説明するための図である。 前記第4の実施の形態として示す映像提示システムにおいて、利用者の視認位置に応じて提示される映像が切り替わる原理について説明するための図である。 前記第4の実施の形態として示す映像提示システムにおいて利用者の視線位置に応じて視認される反射像並びに映像の一例を示した図である。 前記第4の実施の形態として示す映像提示システムにおいて利用者の視線位置に応じて視認される反射像並びに映像の一例を示した図である。
符号の説明
10 映像提示システム
11 ハーフミラー
12 再帰性反射スクリーン
13 カメラ
14 プロジェクタ
20 映像提示システム
21 透過型スクリーン
22 プロジェクタ
23 PC(Personal Computer)
30 映像提示システム
31 反射型スクリーン
40 映像提示システム

Claims (5)

  1. 利用者の顔面に正対するよう配されたハーフミラーと、
    利用者を相異なる所定の方向からそれぞれ撮影する複数の撮影手段と、
    前記撮影手段によって撮影された映像、又は前記撮影手段によって撮影された映像に基づき生成された映像を投影する映像投影手段と、
    前記映像投影手段によって映像が投影されるスクリーンとを備え、
    前記ハーフミラーに正対した利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置に応じて、前記ハーフミラーによって反射される前記利用者の反射像、又は前記ハーフミラーによって透過される前記スクリーンに投影された映像を選択的に提示すること
    を特徴とする映像提示システム。
  2. 前記スクリーンは、再帰性反射材にて形成された映像投影面を有し、
    利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置が所定の位置となった場合にのみ、利用者の視点と前記映像投影手段による投影の原点とが光学的に等価となるように、前記ハーフミラーに対する前記映像投影手段と、前記スクリーンとの光学的配置を決定すること
    を特徴とする請求項1記載の映像提示システム。
  3. 利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段によって検出された利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置が所定の位置となったことに応じて、前記所定の位置に対応付けられた前記撮影手段によって撮影された映像を前記スクリーンに投影するよう前記映像投影手段を制御する制御手段をとを備えること
    ことを特徴とする請求項1記載の映像提示システム。
  4. 利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置を検出する位置検出手段と、
    前記複数の撮影手段によって撮影された映像から、前記利用者を任意の方向から撮影した映像を画像処理により生成する映像生成手段と、
    利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する撮影方向が変化した映像となるよう、前記映像生成手段で生成される利用者を任意の方向から撮影した映像と利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置とを対応付け、前記位置検出手段によって検出された利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置に応じて、前記対応付けられた映像を前記スクリーンに投影するよう前記映像投影手段を制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする請求項1記載の映像提示システム。
  5. 前記映像生成手段は、前記複数の撮影手段によって撮影された映像を拡大又は縮小した映像を画像処理により生成し、
    前記制御手段は、利用者の前記ハーフミラーに対する水平方向、又は垂直方向への相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する撮影方向が、それぞれ水平回転、又は垂直回転した映像となるよう、前記映像生成手段で生成される利用者を任意の方向から撮影した映像と利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置とを対応付け、
    利用者の前記ハーフミラーに対する前後方向への相対的な位置の変化に追従して、利用者を撮影する撮影位置が前後へ移動した映像となるように、前記映像生成手段で生成される拡大又は縮小した映像と利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置とを対応付け、
    前記位置検出手段によって検出された利用者の前記ハーフミラーに対する相対的な位置に応じて、前記対応付けられた映像を前記スクリーンに投影するよう前記映像投影手段を制御すること
    を特徴とする請求項4記載の映像提示システム。
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